JP4255573B2 - 回転角度検出装置およびこれを具備するインクジェットプリンタ - Google Patents

回転角度検出装置およびこれを具備するインクジェットプリンタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転軸に取付けられたスケール円盤と,このスケール円盤に対向配設されかつスケールが通過する毎に検出信号を出力可能な検出器とを有する回転角度検出装置とこれを具備するインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
回転軸等の回転角度を検出するための回転角度検出装置5の中には、図3に示す回転軸2に取付けられたスケール円盤6と,このスケール円盤6に対向配設された検出器10と,この検出器10から出力された図4の検出信号ESを所定処理して回転軸2の回転角度を検出可能な図4に示す回転角度検出回路(20,30,40,50,60)とを備えて成るものが多い。
【0003】
スケール円盤6には、光学的スリット,電気的スリット等からなる多数のスケール(スリット)7が設けられ、検出器10はスリット(7)が通過する度に図5(A)に示す検出信号ESを出力する。すると、回転角度検出回路(20,30,40,50,60)が、検出器10から出力された検出信号ESを所定処理(例えば、検出信号出力時間のカウント)して回転軸2の回転角度を検出する。
【0004】
なお、1スリットの通過時間(検出信号出力時間)乃至前後スリット間の通過時間の長短として検出信号を所定処理すれば、回転軸2の回転速度として検出することができる。さらに、単位時間当たりの回転速度や回転角度(回転速度変化率や回転角度変化率)等として検出することができる。つまり、回転角度検出装置は、検出信号ESの処理方法によって、回転速度検出装置,回転速度変化率検出装置,回転角度変化率検出装置や角速度検出装置としても機能可能である。
【0005】
かかる回転角度検出装置は、次のように利用される。例えば図6に示すインクジェットプリンタは、回転軸2を中心に一方向(R方向)に回転する回転ドラム1と,この回転ドラム1に対向配設されたノズルヘッド15C,15M,15Y,15K(図7参照)とを有し、回転ドラム1に巻回された回転中の印刷媒体(用紙P)にノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kを印刷駆動して印刷可能に形成されている。各ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kは、図6に示すノズルヘッドユニット15として一体的に構成されている。
【0006】
すなわち、給紙手段から送出された印刷媒体(用紙P)は、給送手段によって所定タイミングで回転ドラム1側へ給送されかつ回転ドラム1の外周面に例えば静電吸着等により密接されて巻回保持される。回転ドラム1は、図6の軸線Zを中心にかつ所定回転(R)方向に、基準回転速度(例えば、120RPM)で回転されている。
【0007】
そして、図7に示す主走査(X=Z)方向に整列配設された多数のインクジェットノズルを有しかつR方向に位置ずれ配設された各色用ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kを選択的に駆動し、回転中の印刷媒体(P)に各色用インクを吐出しつつ印刷することができる。
【0008】
図7において、ノズルヘッドユニット15(15C,15M,15Y,15K)を、往復移動手段によって所定距離(例えば、インクジェットノズル間ピッチ分)だけ行(X)方向に往復移動させつつ回転中の回転ドラム1つまり印刷媒体に行方向印刷(ドットD11〜Dn1)させるとともに、印刷(X)方向への例えば往動中に回転ドラム1の回転を利用しつつ列(Y=R)方向印刷(ドットD11〜D1m,…,Dn1〜Dnm)させることができる。つまり、行(X…主走査)方向印刷と列(Y…副走査)方向印刷とを同時的に進行可能であるから大幅な印刷高速化を図れる。
【0009】
具体的には、プリンタ側の印刷駆動タイミング制御手段は、印刷基準位置検出時点t0において印刷媒体(P)の印刷開始位置P0を検出したときから、これを基準とした各色用ノズルヘッド15C,15M,15Y,15KのR方向の各配設位置Pc,Pm,Py,Pkに対応させた時間差T0c,Tcm,Tmy,Tykを持たせた時刻tc,tm,ty,tkに、各色用ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kのそれぞれを印刷駆動させる。
【0010】
かくして、ある1行に着目すれば、シアンC,マゼンタM,イエローYを重ねたカラー印刷を行える。また、ブラックKも印刷できる。なお、例えばノズルヘッド15Cを基準にして他のノズルヘッドのタイミングを決めるように形成してもよい。
【0011】
印刷済みの印刷媒体(P)は、回転ドラム1から剥離されかつ排出手段によって排出経路に沿って排出される。したがって、回転ドラム1の回転速度を高速化すればする程、印刷高速化を図れる。例えば、ループ制御方式のサーボモータにより、回転ドラム1を、基準回転速度(例えば、120RPM)で一定化かつ高速回転させれば、例えば20PPM以上のカラー印刷を達成し得る。
【0012】
しかるに、回転軸2つまりは回転ドラム1の回転速度を一定化するにも、技術的,コスト的,時間的な事由から一定の限度がある。また、回転ドラム1に用紙Pが巻き付けられる場合や剥離される場合の回転軸2に対する負荷増減があるので、回転軸2の回転速度が一定範囲内で変動することを是認しなければならない場合も多い。
【0013】
そこで、図3〜図6に示すように、回転軸2に回転角度検出装置を形成するスケール円盤6を取付けかつこのスケール円盤6に対向配設された検出器10からスケール7を検出する度に出力された図5(A)に示す検出信号SEを図4のカウント期間信号生成出力回路20に入力する。すると、カウント期間信号生成出力回路20が、入力された検出信号SEを利用して図5(B)に示す期間(T)のカウント期間信号CNTA1を生成出力する。
【0014】
すると、カウンタ30が、カウント期間信号CNTA1の生成出力期間(T)中に、基準タイミング信号出力回路40から出力される基準タイミング信号(クロックパルス信号)KTPをカウントする。このカウント値CNT1は、回転角度乃至当該期間(T)中の回転速度の変化に関する指数(回転速度変化指数)である。
【0015】
ここに、基準パルス信号生成出力回路50は、基準指数設定器60に設定された回転ドラム1の上記基準回転速度に相当する基準指数STNとカウンタ30から出力された回転速度変化指数(カウント値CNT1)とを比較し、各色用ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kの印刷駆動タイミングを補正するための図5(D)に示す基準パルス信号PTPを生成出力可能に形成されている。
【0016】
この基準パルス信号PTPのインターバルは、基準パルス信号生成出力回路50によって、回転軸2の回転速度が基準回転速度よりも速いと判別された場合に短く補正されかつ回転軸2の回転速度が基準回転速度よりも遅いと判別された場合に長く補正される。
【0017】
かくして、検出器10および回転角度検出回路(20〜60)を具備する回転角度検出装置を用いて回転ドラム1の回転速度変化を事前に検出して、各色用ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kの印刷駆動タイミングを基準パルス信号PTPの長短によってコントロールすれば、回転ドラム1の回転速度変化分を補正できるから、印刷高速化を図りつつ高画質印刷を行える。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この回転軸2の回転速度変化を事前に捉えて各色用ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kの印刷駆動タイミングを基準パルス信号PTPの長短によってコントロールするような場合、スケール円盤6(回転軸2)の1回転内の図5(B)に示すカウント期間信号CNTA1の発生回数が多いほど、制御特性を向上することができる。
【0019】
しかし、このことはスケール円盤6上のスケール7の配設ピッチ角度つまりはスケール(スリット)の周方向の総数を増大しなければならないが、例えば2000スリットを4000スリットにすることは、技術的かつコスト的に難しい。従来は、せいぜいカウント期間信号CNTA1と反転関係にある図5(C)に示すカウント期間信号CNTA2を生成して活用する程度である。いずれにしても検出信号ESの立上り(前縁)を利用するだけである。
【0020】
しかるに、一段の高精度印刷が要請される上記インクジェットプリンタのような場合には、コスト低減かつ小型軽量化の要請からスケール(スリット)の総数を増大させずにカウント期間信号CNTA1(CNTA2)の数つまり回転軸2の回転速度変化を検出するための機会の増大が強く求められている。
【0021】
これに関し、検出信号ESの立上り(前縁)から所定時間経過毎に複数のカウント期間信号CNTAを生成出力可能に試行して見たが、各カウント期間信号CNTAの物理的根拠は同一スケール(スリット)7の前縁であることに変わりがないことから、1つのCNTA1(CNTA2)を時間的に分割した場合に等しく、回転速度変化の検出機会の実質的増大を成すものでないから、その実効を期することができなかった。
【0022】
本発明の第1の目的は、回転軸等の回転速度変化の検出機会増大ができる回転角度検出装置を提供することにある。また、第2の目的は、回転角度検出装置を用いて回転速度変化を検出しかつそれを補正しつつ印刷できるインクジェットプリンタを提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、回転軸に取付けられたスケール円盤と,このスケール円盤に対向配設されかつスケールが通過する毎に検出信号を出力可能な検出器と,この検出器から出力された検出信号の立ち下りから設定時間だけ遅延されて立ち上がる第2の検出信号を生成出力する第2の検出信号生成出力回路とを具備し、前記検出信号の立ち上がりから前記第2の検出信号の立ち上がりまで第1のカウント期間信号を生成出力する第1のカウント期間信号生成出力回路と,前記第2の検出信号の立ち上がりから前記検出信号の立ち上がりまで第2のカウント期間信号を生成出力する第2のカウント期間信号生成出力回路とが設けられていることを特徴とする回転角度検出装置である。
【0024】
かかる発明では、検出器はスケールが通過する毎に検出信号を出力する。この検出信号は、回転軸に取付けられたスケール円盤の当該スケールの前縁端に物理的連関がある。第2の検出信号生成出力回路は、検出器から出力された検出信号の立ち下り(後縁)から設定時間だけ遅延されて立ち上がる第2の検出信号を生成出力する。つまり、この第2の検出信号は、スケール円盤の当該スケールの後縁端に物理的連関がある。
また、第1のカウント期間信号生成出力回路は、検出器から出力された検出信号および第2の検出信号生成出力回路から生成出力された第2の検出信号を入力とし、当該検出信号の立ち上がりから当該第2の検出信号の立ち上がりまで第1のカウント期間信号を生成出力する。また、第2のカウント期間信号生成出力回路は、第2の検出信号の立ち上がりから検出信号の立ち上がりまで第2のカウント期間信号を生成出力する。
【0025】
したがって、各スケールに関して物理的連関を持った2つの検出信号(検出信号および第2の検出信号)を出力することができるから、回転軸等の回転速度変化の検出機会を2倍に増大することができる。
また、回転速度変化を各カウント期間信号の生成出力中に例えば基準タイミング信号の各カウント値として検出できるので、分解能を向上できる。
【0029】
また、請求項2の発明は、前記第1のカウント期間信号の生成出力中に基準タイミング信号の数をカウントする第1のカウンタと,前記第2のカウント期間信号の生成出力中に基準タイミング信号の数をカウントする第2のカウンタと,第1のカウンタでカウントされた第1のカウント値と第2のカウンタでカウントされた第2のカウント値とを利用して前記検出信号の立ち上がりから次の前記検出信号の立ち上がりまでの間の前記回転軸の回転速度変化指数を生成出力する回転速度変化指数生成出力回路とを設けた回転角度検出装置である。
【0030】
かかる発明では、第1のカウンタは、第1のカウント期間信号の生成出力中に基準タイミング信号の数をカウントする。また、第2のカウンタは、第2のカウント期間信号の生成出力中に基準タイミング信号の数をカウントする。すると、回転速度変化指数生成出力回路が、第1のカウンタでカウントされた第1のカウント値と第2のカウンタでカウントされた第2のカウント値とを利用して検出信号の立ち上がりから次の検出信号の立ち上がりまでの間の回転軸の回転速度変化指数を生成出力する。
【0031】
つまり、スケール間の回転速度変化を、第1のカウント値相当回転速度変化指数と第2のカウント値相当回転速度変化指数との例えば平均値から、総合的な回転速度変化指数として把握することができる。
【0032】
したがって、請求項1の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに回転速度変化指数を利用すれば回転軸の回転制御を正確かつ簡単に行える。
【0033】
また、請求項3の発明は、前記回転速度変化指数生成出力回路から生成出力された回転速度変化指数と予め設定された基準指数とを比較して前記回転軸の回転速度が基準回転速度よりも速いか遅いかを判別可能であるとともに、基準指数に対応して出力する基準パルス信号のインターバルを前記回転軸の回転速度が基準回転速度よりも速いと判別された場合に短く補正可能かつ前記回転軸の回転速度が基準回転速度よりも遅いと判別された場合に長く補正可能な基準パルス信号生成出力回路を設けた回転角度検出装置である。
【0034】
かかる発明では、基準パルス信号生成出力回路は、回転速度変化指数生成出力回路から生成出力された回転速度変化指数と,例えば基準指数設定器に予め設定された基準指数とを比較して、回転軸の回転速度が基準回転速度よりも速いか遅いかを判別し、その遅速によって基準パルス信号のインターバルを長短に補正する。
【0035】
すなわち、基準指数に対応して出力する基準パルス信号のインターバルを、回転軸の回転速度が基準回転速度よりも速いと判別した場合に短く補正しかつ回転軸の回転速度が基準回転速度よりも遅いと判別した場合に長く補正する。
【0036】
したがって、請求項2の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに例えばインクジェットプリンタ等の回転速度変化を補正するためのフィードバック信号をしてそのまま利用できる。
【0037】
さらに、請求項4の発明は、回転軸を中心に一方向に回転する回転ドラムと,この回転ドラムの長手方向に整列配設された多数のインクジェットノズルを含みかつ回転ドラムに対向配設されたノズルヘッドとを有し、回転ドラムに巻回された回転中の印刷媒体にノズルヘッドを印刷駆動して印刷可能に形成されるとともに請求項3記載の回転角度検出装置を具備し、ノズルヘッドが前記基準パルス信号生成出力回路から生成出力された基準パルス信号を利用して印刷駆動タイミングをコントロールするものと形成されているインクジェットプリンタである。
【0038】
かかる発明では、長手方向に整列配設された多数のインクジェットノズルを含みかつ回転ドラムに対向配設されたノズルヘッドを印刷駆動して、回転軸を中心に一方向に回転する回転ドラムに巻回された回転中の印刷媒体に画像を印刷する。この際に、ノズルヘッドの印刷駆動タイミングは、基準パルス信号生成出力回路から生成出力された基準パルス信号を利用してコントロールされる。この基準パルス信号のインターバルは、回転軸の回転速度変化分を補正するものとされている。
【0039】
したがって、請求項3の発明の場合と同様な作用効果を奏することができる回転角度検出装置を利用して回転軸の回転速度変化を補正しつつ印刷できるので、一段と高画質で印刷できる。
【0040】
さらにまた、請求項5の発明は、前記ノズルヘッドが前記回転ドラムの回転方向に位置ずれ配設された各色用のノズルヘッドから形成されたインクジェットプリンタである。
【0041】
かかる発明では、回転ドラムの回転方向に位置ずれ配設された各色用のノズルヘッドが、回転方向の上流側から下流側の順序にしたがって印刷駆動される。したがって、請求項4の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに鮮明なカラー印刷ができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本回転角度検出装置5は、基本的構成が従来例の場合(図3,図4)と同様に形成されているが、さらに図1,図2に示す如く回転軸2に取付けられたスケール円盤6と,検出器10と,第2の検出信号生成出力回路80と,第1のカウント期間信号生成出力回路20Aおよび第2のカウント期間信号生成出力回路20Bと,第1のカウンタ30Aおよび第2のカウンタ30Bと,回転速度変化指数生成出力回路90と,基準パルス信号生成出力回路50とを設け、検出器10から出力された検出信号ESの立ち下りから設定時間Tdだけ遅延されて立ち上がる新たな第2の検出信号ESSを生成出力可能かつ2つのカウント値(CNT1,CNT2)を利用して検出信号ESの立ち上がりから次の検出信号ESの立ち上がりまでの間の回転軸2の回転速度変化指数CNTを生成出力可能であるとともに、回転速度変化指数CNTと予め設定された基準指数STNとを比較して回転軸2の回転速度が基準回転速度よりも速いか遅いかを判別可能かつ基準パルス信号PTPのインターバルを回転軸2の回転速度が基準回転速度よりも速い場合に短く補正し、基準回転速度よりも遅い場合に長く補正できるように形成されている。
【0043】
また、この回転角度検出装置は、先提案の場合(図6,図7)と同様なインクジェットプリンタの各色用ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kの各ヘッド駆動タイミングを、回転軸2(回転ドラム1)の回転(R)方向の回転速度変化分を補正するために使用される。
【0044】
ここに、インクジェットプリンタは、図6,図7に示す如く、ノズルユニット15(多数のインクジェットノズルを有する各ノズルヘッド15C,15M,15M,15K)に当該各色インクを供給しかつ選択されたインクジェットノズルからインクを吐出しつつ印刷媒体(P)に印刷可能に形成されている。例えばA4用紙を20PPMの高速でフルカラー印刷可能である。
【0045】
図1において、検出器10はスケール7(図3参照)が通過する毎に図2(A)に示す検出信号ESを出力する。この検出信号ESは、回転軸2に取付けられたスケール円盤6の当該スケール7の前縁端に物理的連関がある。
【0046】
第2の検出信号生成出力回路80は、検出器10から出力された検出信号ESの立ち下り(後縁)から図2(B)に示す設定時間Tdだけ遅延されて立ち上がる第2の検出信号ESSを生成出力する。つまり、この第2の検出信号ESSは、スケール円盤6の当該スケール7の後縁端に物理的連関がある。なお、設定時間Tdは、遅延時間設定器70に設定されている。
【0047】
したがって、各スケール7に関して物理的関連を持った2つの検出信号ES,ESSを出力することができるから、回転軸2の回転速度変化の検出機会を従来例の場合(図4,図5)に比較して2倍に増大することができる。
【0048】
また、第1のカウント期間信号生成出力回路20Aは、検出信号ESおよび第2の検出信号ESSを入力とし、当該検出信号ESの立ち上がりから当該第2の検出信号ESSの立ち上がりまで第1のカウント期間信号CNTA3を生成出力する。また、第2のカウント期間信号生成出力回路20Bは、第2の検出信号ESSの立ち上がりから検出信号ESの立ち上がりまで第2のカウント期間信号CNTA4を生成出力する。
【0049】
なお、図2(C)に示す第1のカウント期間信号CNTA3の生成出力時間T3と図2(D)に示す第2のカウント期間信号CNTA4の生成出力時間T4とは、必ずしも同一でなくてもよい。それなりの時間内での回転速度変化を検出できればよいからである。つまり、スケール円盤6(スケール7)と物理的に連関を持った検出機会が増大すればよいわけである。
【0050】
つまり、回転軸2の回転速度変化を各カウント期間信号CNTA3,CNTA4の生成出力中に、詳細後記の基準タイミング信号KTPの各カウント値(CNT1,CNT2)として検出できるので、分解能を向上できる。
【0051】
すなわち、第1のカウンタ30Aは、第1のカウント期間信号CNTA3の生成出力中に基準タイミング信号出力回路40から出力される基準タイミング信号KTPの数をカウントする。また、第2のカウンタ30Bは、第2のカウント期間信号CNTA4の生成出力中に基準タイミング信号KTPの数をカウントする。
【0052】
すると、回転速度変化指数生成出力回路90が、第1のカウンタ30Aでカウントされた第1のカウント値(CNT1)と第2のカウンタ30Bでカウントされた第2のカウント値(CNT2)とを利用して検出信号ESの立ち上がりから次の検出信号ESの立ち上がりまでの間の回転軸2の回転速度変化指数を生成出力する。
【0053】
つまり、スケール7,7間の回転速度変化を、第1のカウント値相当回転速度変化指数と第2のカウント値相当回転速度変化指数との例えば平均値から、総合的な回転速度変化指数として把握する。したがって、回転速度変化指数を利用すれば回転軸2の回転制御を正確かつ簡単に行える。
【0054】
具体的には、基準パルス信号生成出力回路50は、回転速度変化指数生成出力回路90から生成出力された回転速度変化指数(CNT)と,基準指数設定器60に予め設定された基準指数STNとを比較して、回転軸2の回転速度が基準回転速度よりも速いか遅いかを判別し、その遅速によって基準パルス信号PTPのインターバルを長短に補正する。
【0055】
すなわち、基準指数に対応して出力する基準パルス信号PTPのインターバルを、回転軸2の回転速度が基準回転速度よりも速いと判別した場合に短く補正しかつ回転軸の回転速度が基準回転速度よりも遅いと判別した場合に長く補正する。したがって、インクジェットプリンタ等の回転速度変化を補正するためのフィードバック信号をしてそのまま利用できる。
【0056】
つまり、回転ドラム1の長手方向に沿って整列配設された多数のインクジェットノズルを含みかつ回転ドラム1に対向配設されたノズルヘッド15を印刷駆動して、回転軸2を中心に一方向に回転する回転ドラム1に巻回された回転中の印刷媒体に画像を印刷する。この際に、ノズルヘッド15の印刷駆動タイミングは、基準パルス信号生成出力回路50から生成出力された基準パルス信号PTPを利用してコントロールされる。
【0057】
この基準パルス信号PTPのインターバルは、回転軸2の回転速度変化分を補正するものとされているので、一段と高画質で印刷できる。しかも、ノズルヘッド15が回転ドラム1の回転方向に位置ずれ配設された各色(シアン,マゼンタ,イエロー,ブラック)用のノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kから形成されているので、カラーインクジェットプリンタとして、鮮明なカラー印刷ができる。
【0058】
なお、本発明は、スケール円盤6の材質(例えば、金属,ガラス,プラスチック等),スケール7の加工方法(例えば、エッチング,印刷等)および検出器10の検出方法(例えば、光反射検出,光透過検出,磁気検出等)は、限定されずに適応できる。また、使用目的もインクジェットプリンタに限定されない。
【0059】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、回転軸に取付けられたスケール円盤と,スケール円盤もスケールが通過する毎に検出信号を出力する検出器と,検出器から出力された検出信号の立ち下りから設定時間だけ遅延されて立ち上がる第2の検出信号を生成出力する第2の検出信号生成出力回路とを具備し、さらに、第1のカウント期間信号生成出力回路と第2のカウント期間信号生成出力回路とを設け、検出信号の立ち上がりから第2の検出信号の立ち上がりまで第1のカウント期間信号を生成出力可能かつ第2の検出信号の立ち上がりから検出信号の立ち上がりまで第2のカウント期間信号を生成出力可能に形成されている回転角度検出装置であるので、各スケールに関して物理的連関を持った2つの検出信号(検出信号および第2の検出信号)を出力することができて回転軸等の回転速度変化の検出機会を2倍に増大することができ、回転速度変化を各カウント期間信号の生成出力中に例えば基準タイミング信号の各カウント値として検出できるので、分解能を向上できる。
【0061】
また、請求項2の発明によれば、第1のカウンタと第2のカウンタと回転速度変化指数生成出力回路とを設け、第1のカウンタでカウントされた第1のカウント値と第2のカウンタでカウントされた第2のカウント値とを利用して検出信号の立ち上がりから次の検出信号の立ち上がりまでの間の回転軸の回転速度変化指数を生成出力可能形成されているので、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに回転速度変化指数を利用すれば回転軸の回転制御を正確かつ簡単に行える。
【0062】
また、請求項3の発明によれば、基準パルス信号生成出力回路が回転速度変化指数生成出力回路の回転速度変化指数と予め設定された基準指数とを比較して回転軸の回転速度が基準回転速度よりも速いか遅いかを判別し、その遅速によって基準パルス信号のインターバルを長短に補正可能に形成されているので、請求項2の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに例えばインクジェットプリンタ等の回転速度変化を補正するためのフィードバック信号をしてそのまま利用できる。
【0063】
さらに、請求項4の発明によれば、回転軸を中心に一方向に回転する回転ドラムに巻回された回転中の印刷媒体にノズルヘッドを印刷駆動して印刷可能に形成されるとともに請求項3記載の回転角度検出装置を具備し、ノズルヘッドが基準パルス信号生成出力回路から生成出力された基準パルス信号を利用して印刷駆動タイミングをコントロール可能に形成されたインクジェットプリンタであるから、請求項3の発明の場合と同様な作用効果を奏することができる回転角度検出装置を利用して回転軸の回転速度変化を補正しつつ印刷できる。よって、一段と高画質で印刷できる。
【0064】
さらにまた、請求項5の発明によれば、ノズルヘッドが回転ドラムの回転方向に位置ずれ配設された各色用ノズルヘッドから形成されているので、請求項4の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに鮮明なカラー印刷ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る回転角度検出装置を説明するための回路図である。
【図2】同じく、第2のカウント期間信号の生成出力動作を説明するためのタイムチャートである。
【図3】本発明および従来例における回転軸とスケール円盤と検出器との関係を説明するための図である。
【図4】従来例の回転角度検出回路を説明するための回路図である。
【図5】従来例の検出動作を説明するための図である。
【図6】先提案インクジェットプリンタを説明するための概略図である。
【図7】同じく、印刷動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 回転ドラム
2 回転軸
5 回転角度検出装置
6 スケール円盤
7 スケール
10 検出器
20A 第1のカウント期間信号生成出力回路
20B 第2のカウント期間信号生成出力回路
30A 第1のカウンタ
30B 第2のカウンタ
40 基準タイミング信号出力回路
50 基準パルス信号生成出力回路
60 基準指数設定器
70 遅延時間設定器
80 第2の検出信号生成出力回路
90 回転速度変化指数生成出力回路
ES 検出信号
ESS 第2の検出信号
Td 設定時間
CNTA3 第1のカウント期間信号
CNTA4 第2のカウント期間信号
KTP 基準タイミング信号
CNT1 第1のカウント値
CNT2 第2のカウント値
CNT 回転速度変化指数
STN 基準指数
PTP 基準パルス信号
P 用紙(印刷媒体)

Claims (5)

  1. 回転軸に取付けられたスケール円盤と,
    このスケール円盤に対向配設されかつスケールが通過する毎に検出信号を出力可能な検出器と,
    この検出器から出力された検出信号の立ち下りから設定時間だけ遅延されて立ち上がる第2の検出信号を生成出力する第2の検出信号生成出力回路とを具備し、
    前記検出信号の立ち上がりから前記第2の検出信号の立ち上がりまで第1のカウント期間信号を生成出力する第1のカウント期間信号生成出力回路と,前記第2の検出信号の立ち上がりから前記検出信号の立ち上がりまで第2のカウント期間信号を生成出力する第2のカウント期間信号生成出力回路とが設けられていることを特徴とする回転角度検出装置。
  2. 前記第1のカウント期間信号の生成出力中に基準タイミング信号の数をカウントする第1のカウンタと,
    前記第2のカウント期間信号の生成出力中に基準タイミング信号の数をカウントする第2のカウンタと,
    第1のカウンタでカウントされた第1のカウント値と第2のカウンタでカウントされた第2のカウント値とを利用して前記検出信号の立ち上がりから次の前記検出信号の立ち上がりまでの間の前記回転軸の回転速度変化指数を生成出力する回転速度変化指数生成出力回路とが設けられている請求項1記載の回転角度検出装置。
  3. 前記回転速度変化指数生成出力回路から生成出力された回転速度変化指数と予め設定された基準指数とを比較して前記回転軸の回転速度が基準回転速度よりも速いか遅いかを判別可能であるとともに、基準指数に対応して出力する基準パルス信号のインターバルを前記回転軸の回転速度が基準回転速度よりも速いと判別された場合に短く補正可能かつ前記回転軸の回転速度が基準回転速度よりも遅いと判別された場合に長く補正可能な基準パルス信号生成出力回路が設けられている請求項2記載の回転角度検出装置。
  4. 回転軸を中心に一方向に回転する回転ドラムと,
    この回転ドラムの長手方向に整列配設された多数のインクジェットノズルを含みかつ回転ドラムに対向配設されたノズルヘッドとを有し、
    回転ドラムに巻回された回転中の印刷媒体にノズルヘッドを印刷駆動して印刷可能に形成されるとともに請求項3記載の回転角度検出装置を具備し、
    ノズルヘッドが前記基準パルス信号生成出力回路から生成出力された基準パルス信号を利用して印刷駆動タイミングをコントロールするものと形成されていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  5. 前記ノズルヘッドが前記回転ドラムの回転方向に位置ずれ配設された各色用のノズルヘッドから形成されている請求項4記載のインクジェットプリンタ。
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