JP4255308B2 - 位置決め装置 - Google Patents

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JP4255308B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穴の内径を基準にして上記穴を備えた対象物、例えばパイプ等を位置決めする位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パイプの内周または外周に切削加工などの機械加工を施したり、複数本のパイプを同軸状態で突合せ溶接したり、図16に示すように、複数本のパイプ1を同軸状態で他部材(プレート4)に溶接するなどの場合には、これらのパイプ1を所定位置に位置決めする必要がある。
【0003】
複数本のパイプ1を同軸状態で突合せ溶接するために、これらのパイプ1を内径を基準に位置決めするものが、特許文献1に記載されている。
また、前記図16に示すように、複数本のパイプ1を同軸状態でプレート4に溶接する場合には、これら複数本のパイプ1内に芯材5を挿入させ、この芯材5によりパイプ1を位置規制して位置決めし、この状態で、パイプ1とプレート4を溶接している。図16中の符号6は溶接箇所を示す。
【0004】
ところが、この芯材5を用いた位置決めでは、パイプ1の位置決め精度、従ってこのパイプ1の取付精度を高く維持できるものの、溶接後の冷却によってパイプ1が歪み、位置ずれを生じて、溶接後に芯材5をパイプ1から抜き取る作業が非常に困難になる。
そこで、従来、複数本のパイプ1内に芯材5を挿入させた状態で、パイプ1をプレート4に点溶接により仮溶接し、パイプ1から芯材5を抜き取った後に、パイプ1をプレート4に本溶接している。
【0005】
【特許文献1】
特開2002‐301593号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述の仮溶接及び本溶接を実施する溶接方法では、仮溶接後にパイプ1から芯材5を容易に抜き取ることができるので作業性は高いものの、本溶接時にパイプ1が芯材5により位置決めされていないので、このパイプ1の位置決め精度が低く、このパイプ1をプレート4に高精度に取り付けることができない。
【0007】
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、穴を備えた対象物、例えばパイプなどの位置決め精度及び作業性を共に向上させることができる位置決め装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、穴の内径を基準にして上記穴を備えた対象物を位置決めする位置決め装置において、上記対象物の穴の内周面に当接可能な芯材と、この芯材を支持すると共に、上記対象物の穴の内周面に当接可能なベース部材と、上記芯材の端面へ向かって進退可能に上記ベース部材に配設されたスライド部材とを有し、このスライド部材の先端と上記芯材の端面側の一方に係合面が、他方に係合部がそれぞれ形成され、上記スライド部材が進退して上記係合面が上記係合部に係合することにより、上記芯材が上記ベース部材に対し接離するように構成されたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記ベース部材は、対象物の穴の内周面に当接可能なベース芯材と、このベース芯材を離脱可能に装着するとともにスライド部材が配設されたベース本体とを有し、このベース本体は、上記スライド部材の配設位置と上記ベース芯材の装着位置の距離が異なったものが複数種類用意されて交換可能に構成されたことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、穴の内径を基準にして上記穴を備えた対象物を位置決めする位置決め装置において、上記対象物の穴の内周面に当接可能な複数の芯材と、これらの芯材を長手方向に沿う複数位置で支持すると共に、上記対象物の穴の内周面に当接可能なベース部材と、上記芯材の端面へ向かって進退可能に上記ベース部材に配設されたスライド部材とを有し、上記芯材の端面側と上記スライド部材の一方に係合面が、他方に係合部がそれぞれ形成され、上記スライド部材が進退して上記係合面が上記係合部に係合することにより、複数の上記芯材が上記ベース部材に対し同期して、または個別に接離するように構成されたことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、上記スライド部材は、ベース部材及び複数の芯材を貫通して進退可能に配設され、このスライド部材の進退により、複数の上記芯材が上記ベース部材に対し同期して接離するよう構成されたことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記ベース部材は、対象物の穴の内周面に当接可能なベース芯材と、このベース芯材を芯材に対し移動可能に装着するとともにスライド部材が配設されたベース本体と、を有することを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、上記ベース部材のベース芯材には、芯材へ向かって進退可能に配設され、この芯材に当接したときに上記ベース芯材を上記芯材に一体化させる一体化手段が設けられたことを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、上記ベース部材のベース本体には、スライド部材の進出位置を固定状態に保持する保持手段が設けられたことを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明において、上記係合面は傾斜面または球面であることを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明において、芯材の端面側に形成された係合面は、上記端面から所定距離深い位置に設けられたことを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明において、穴を備えた上記対象物はパイプ、または穴があけられたプレートであることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
[A]第1の実施の形態(図1〜図3)
図1は、本発明に係る位置決め装置の第1の実施の形態を示す断面図である。図2は、図1のII‐II線に沿う断面図である。
【0010】
この図1に示す位置決め装置10は、穴を備えた対象物、例えばパイプ1の内径を基準にして、このパイプ1の中心軸Qを所定位置に位置決めするものであり、芯材11、ベース部材12、スライド部材13及び駆動機構14を有して構成される。
【0011】
上記芯材11は、図1及び図2に示すように円柱形状であり、その外周面15がパイプ1の内周面2に当接可能に構成される。この芯材11の両端面16A、16B側に、係止部としての作用面17A、17Bがそれぞれ形成される。これらの作用面17A、17Bは、本実施の形態では傾斜面、つまり円錐形状の側面である。これら作用面17Aの頂点PAと作用面17Bの頂点PBとは、芯材11の中心軸O1上に設けられている。
【0012】
上記ベース部材12は、芯材11を支持すると共に、スライド部材13及び駆動機構14を配設するものであり、サポートメンバー19とベース本体20との間に、複数本のベース芯材18の端面が固着されたものである。
【0013】
各ベース芯材18は、芯材11と同様に円柱形状であり、パイプ1の内周面2に当接可能とされる。また、サポートメンバー19には、先端に傾斜面21を備えたサポートシャフト23が突設されている。更に、上記ベース本体20にスライド部材13及び駆動機構14が配設される。
【0014】
このスライド部材13は、ベース芯材18の中心軸O2と平行に、芯材11の端面16Bへ向かう方向に進退可能にベース本体20の貫通孔29に配設され、それ以外の方向の移動が規制される。このスライド部材13の先端に、係合面としての傾斜面22が形成される。このスライド部材13の傾斜面22は、サポートシャフト23の傾斜面21と同様に、円錐形状の側面である。これら傾斜面21と22は同一角度の傾斜面であり、更に傾斜面21の頂点RAと傾斜面22の頂点RBとは、図示しない同一直線状に位置づけられる。
【0015】
スライド部材13の上記進退移動により、サポートシャフト23の傾斜面21が芯材11の作用面17Aに接触して係合し、スライド部材13の傾斜面22が芯材11の作用面17Bに接触して係合することにより、芯材11がベース部材12に係合支持され、このとき、この芯材11は、ベース部材12のベース芯材18と平行状態で、このベース芯材18に対し接近または離反する。
【0016】
前記駆動機構14は、ベース本体20に回転自在に配設され、スライド部材13側の先端に、雄ねじ部25を有する。この雄ねじ部25は、スライド部材13の基端側に形成された雌ねじ部26に螺合する。駆動機構14は、グリップ27を用いて回転されることにより、雄ねじ部25及び雌ねじ部26の作用で、スライド部材13を芯材11の端面16Bへ向かって進退移動させる。
【0017】
ところで、前記芯材11に形成される作用面17A、17Bのそれぞれは、芯材11の端面16A、16Bに穿設された略同一径の穿設孔24A、24Bのそれぞれの底面として形成される。つまり、作用面17A、17Bのそれぞれは、図3に示すように、芯材11の端面16A、16Bのそれぞれから所定距離Lだけ深い位置に形成される。これにより、塵埃や切屑などが芯材11の外側から侵入して作用面17A及び17Bに付着することが防止される。
【0018】
また、図1及び図3に示すように、前記サポートシャフト23と上記スライド部材13は、略同一外径の円柱にて構成される。このスライド部材13の外径は、芯材11の穿設孔24Bの内径に比べ寸法差t1だけ小さく形成され、同様に、サポートシャフト23の外径も、芯材11の穿設孔24Aの内径に比べ寸法差t1だけ小さく形成される。この寸法差t1の存在は、芯材11がベース部材12のベース芯材18に対し平行して接近または離反することを許容するギャップとなり、この寸法差t1は、芯材11がベース芯材18に対して平行に離反し得る最大移動量となる。
【0019】
次に、作用を説明する。
駆動機構14の作用により、スライド部材13を芯材11の端面16Bへ向かって進出、つまり、スライド部材13をサポートシャフト23に接近する方向に移動させると、サポートシャフト23の傾斜面21が芯材11の作用面17Aに接触して係合し、且つ、スライド部材13の傾斜面22が芯材11の作用面17Bに接触して係合して、芯材11は、ベース部材12のベース芯材18と平行状態を確保しつつ、このベース芯材18から離反する。サポートシャフト23の傾斜面21の頂点RAが芯材11の作用面17Aの頂点PAに一致し、スライド部材13の傾斜面22の頂点RBが芯材11の作用面17Bの頂点PBに一致するまで、スライド部材13をサポートシャフト23へ向かって引き続き接近移動させる間に、互いに離反する芯材11とベース部材12のベース芯材18とが共にパイプ1の内周面2に押圧接触し、パイプ1は、その中心軸Qが所定位置となるように位置決め装置10により位置決めされる。
【0020】
また、駆動機構14の作用により、スライド部材13を芯材11の端面16Bから退避、つまりスライド部材13をサポートシャフト23から離反する方向に移動させると、サポートシャフト23の傾斜面21が芯材11の作用面17Aから離れ、且つ、スライド部材13の傾斜面22が芯材11の作用面17Bから離れて、芯材11は、上記寸法差t1(図3)相当分だけ重力の作用で落下し、サポートシャフト23が芯材11の穿設孔24Aの側面28Aに当接し、スライド部材13が芯材11の穿設孔24Bの側面28Bに当接して、芯材11はベース部材12に懸吊支持される。これにより、芯材11はベース部材12のベース芯材18に接近し、これらの芯材11及びベース芯材18がパイプ1の内周面2から離れて、位置決め装置10によるパイプ1の位置決めが解除される。
【0021】
以上のように構成されたことから、上記実施の形態によれば、次の効果(1)〜(3)を奏する。
(1)ベース部材12のベース本体20に配設されたスライド部材13が芯材11の端面16Bへ向かって進退して、このスライド部材13の傾斜面22が芯材11の作用面17Bに係合し、ベース部材12のサポートメンバー19に設けられたサポートシャフト23の傾斜面21が芯材11の作用面17Aに係合することにより、芯材11がベース部材12のベース芯材18に対し接離するよう構成されたことから、スライド部材13を芯材11の端面16Bに接近する方向に進出させて、芯材11をベース部材12のベース芯材18に対し離反させ、これにより、芯材11及びベース芯材18をパイプ1の内周面2に押圧当接させることで、このパイプ1の中心軸Qを所定位置に位置付けて、このパイプ1を高精度に位置決めできる。従って、この位置決め状態の当該パイプ1を他部材に溶接等により取り付ければ、その取付精度を向上させることができ、また、この位置決め状態の当該パイプ1を切削加工等すれば、その加工精度を向上させることができる。
【0022】
(2)同様に、ベース部材12のベース本体20に配設されたスライド部材13が芯材11の端面16Bへ向かって進退して、このスライド部材13の傾斜面22が芯材11の作用面17Bに係合し、ベース部材12のサポートメンバー19に設けられたサポートシャフト23の傾斜面21が芯材11の作用面17Aに係合することにより、芯材11がベース部材12のベース芯材18に対し接離するよう構成されたことから、スライド部材13を芯材11の端面16Bから離反する方向に退避させることにより、芯材11がベース部材12のベース芯材18に対し重力の作用で接近して、芯材11及びベース芯材18によるパイプ1の内周面2への押圧当接が解放される。この結果、位置決め装置10によるパイプ1の位置決めを簡単に解除でき、例えば、他部材に溶接等により取り付けられたパイプ1が上記溶接により歪んでいても、このパイプ1から位置決め装置10を容易に取り外すことができるので、この位置決め装置10による位置決め作業性を向上させることができる。
【0023】
(3)芯材11に形成される作用面17A、17Bが、芯材11のそれぞれの端面16A、16Bから所定距離Lだけ深い位置に設けられたことから、これらの作用面17A及び17Bに、芯材11の外側から塵埃や切屑が侵入して付着することを防止できる。この結果、位置決め装置10の位置決め動作を安定して実施できる。
【0024】
[B]第2の実施の形態(図4、図5)
図4は、本発明に係る位置決め装置の第2の実施の形態を示す断面図である。この第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0025】
この第2の実施の形態の位置決め装置30が前記実施の形態の位置決め装置10と異なる点は、ベース部材12のベース芯材18がサポートメンバー19及びベース本体20に着脱可能に構成され、これらのサポートメンバー19及びベース本体20が複数種類用意されて交換可能に構成されたことである。
【0026】
つまり、このベース本体20では、図5(A)及び(B)に示すように、スライド部材13の配設位置(つまり、スライド部材13が貫通して配設される貫通項29の形成位置)とベース芯材18の装着位置との距離が、距離M1のものと、距離M2のものとの2種類、または3種類以上の複数種類のものが用意される。また、サポートメンバー19では、ベース本体20と同様に、サポートシャフト23の取付位置とベース芯材18の装着位置との距離が、ベース本体20に対応して異なったものが複数種類用意される。
【0027】
図4に示すように、これら複数種類のサポートメンバー19及びベース本体20は、位置決め装置30により位置決めされるパイプ1の内径に応じた最適のものが選択され、サポートメンバー19は取付ボルト31により、ベース本体20は取付ボルト32によりベース芯材18と一体化される。
【0028】
従って、上記第2の実施の形態によっても、前記実施の形態の効果(1)〜(3)と同様な効果を奏するほか、次の効果(4)を奏する。
(4)ベース芯材12のベース本体20は、スライド部材13の配設位置とベース芯材18の装着位置との距離が異なったものが複数種類用意されて交換可能に構成され、また、サポートメンバー19は、サポートシャフト23の配設位置とベース芯材18の装着位置との距離が異なったものが複数種類用意されて交換可能に構成されたことから、位置決めされるべきパイプ1の内径に対応した最適なサポートメンバー19及びベース本体20を採用することによって、位置決め装置30により上記パイプ1を良好に位置決めすることができる。
【0029】
なお、位置決めされるべきパイプ1の内径に対応して、上記サポートメンバー19及びベース本体20を交換する代わりに、またはこれらのサポートメンバー19及びベース本体20の交換と共に、外径の異なる芯材11を複数種類用意し、この芯材11を適宜選択して採用してもよい。
【0030】
[C]第3の実施の形態(図6、図7)
図6は、本発明に係る位置決め装置の第3の実施の形態を示す断面図である。この第3の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0031】
この実施の形態の位置決め装置40は、長尺のパイプ1を位置決めする場合、または複数本のパイプを同軸状態で位置決めする場合などに使用されるものであり、ベース部材42は剛性が高く構成されている。
【0032】
この位置決め装置40では、位置決めされるべきパイプ1の内周面2に当接可能な芯材41は複数設けられる。これらの複数の芯材41のそれぞれは、ベース部材42の長手方向に沿う複数位置に配置され、その中心軸O1がベース部材42の後述のベース芯材44の中心軸O2と平行に配設される。
【0033】
ベース部材42は、図6及び図7に示すように、サポートメンバー45間、及びサポートメンバー45とベース本体46との間に、複数本のベース芯材44の端面が固着されたものであり、このベース芯材44が上記パイプ1の内周面2に当接可能とされる。また、ベース本体46に駆動機構14が配設される。更にサポートメンバー45に、傾斜面21を備えたサポートピース49が固着されている。
【0034】
スライド部材43は、スライドシャフト47の上記芯材41に対応する位置にスライドピース48が固着されたものである。このスライド部材43のスライドシャフト47は、芯材41の中心軸O1及びベース芯材44の中心軸O2に平行な状態で、ベース部材42のサポートメンバー45、サポートピース49及びベース本体46、並びに芯材41をスライド自在に貫通し、スライドピース48を芯材41の端面16Bへ向かって進退可能とする。このスライドピース48は、スライドシャフト47により芯材41の端面16Bへ向かう方向にのみ移動可能とされ、それ以外の方向の移動が規制される。
【0035】
また、芯材41には貫通孔50が形成され、この貫通孔50内にスライドシャフト47が貫通される。この貫通孔50の内径とスライドシャフト47の外径には寸法差t2が設定されている。この寸法差t2の存在は、後述のごとく、芯材41がベース部材42のベース芯材44に対し平行して接近または離反することを許容するギャップとなり、この寸法差t2は、芯材41がベース芯材44に対し平行して離反し得る最大移動量となる。
【0036】
上記スライドピース48に、係合面としての傾斜面22が形成され、この傾斜面22が芯材41の作用面17Bに接触して係合可能とされる。また、サポートピース49に形成された傾斜面21が、芯材41の作用面17Aに接触して係合可能とされる。これらにより、複数の芯材41はベース部材42に係合支持され、ベース部材42のベース芯材44と平行した状態で、このベース芯材44に対し接近または離反する。
【0037】
スライドシャフト47によりスライドピース48の傾斜面22が芯材41の端面16Bへ向かって進出または退避することにより、複数の芯材41の作用面17A、17Bがサポートピース49の傾斜面21、スライドピース48の傾斜面22にそれぞれ係合して、複数の芯材41は、ベース部材42のベース芯材44に対し同期して接近または離反する。
【0038】
次に、作用を説明する。
スライド部材43のスライドシャフト47の基端部に形成された雌ねじ部26に雄ねじ部25が螺合された駆動機構14を作動させて、スライド部材43のスライドピース48を芯材41の端面16Bへ向かって進出させることにより、サポートピース49の傾斜面21が芯材41の作用面17Aに接触して係合し、且つ、スライドピース48の傾斜面22が芯材41の作用面17Bに接触して係合して、複数の芯材41は、ベース部材42のベース芯材44と平行状態を確保しつつ、このベース芯材44から離反する。スライドピース48を芯材41の端面16Bへ向かって引き続き接近させる間に、互いに離反する複数の芯材41とベース部材42のベース芯材44とが共にパイプ1の内周面に押圧して当接し、このパイプ1は、その中心軸Qが所定位置となるように位置決め装置40により位置決めされる。
【0039】
駆動機構14の作動により、スライド部材43のスライドピース48を芯材41の端面16Bから退避させると、サポートピース49の傾斜面21が芯材41の作用面17Aから離れ、且つ、スライドピース48の傾斜面22が芯材41の作用面17Bから離れて、複数の芯材41は、寸法差t2相当分だけ重力の作用で落下し、芯材41の貫通孔50の内周面51がスライドシャフト47の外周面に当接して、複数の芯材41はスライドシャフト47により懸吊支持される。これにより、複数の芯材41は、ベース部材42のベース芯材44に接近し、これらの芯材41及びベース芯材44がパイプ1から離れて、位置決め装置40によるパイプ1の位置決めが解除される。
【0040】
以上のように構成されたことから、この実施の形態の位置決め装置40においても、次の効果(5)〜(7)を奏する。
(5)ベース部材42に配設されたスライド部材43のスライドピース48が芯材41の端面16Bへ向かって進退して、このスライドピース48の傾斜面22が芯材41の作用面17Bに係合し、ベース部材42のサポートピース49に設けられた傾斜面21が芯材41の作用面17Aに係合することにより、複数の芯材41がベース部材42のベース芯材44に対し接離するよう構成されたことから、スライドシャフト47を介してスライドピース48を芯材41の端面16Bに接近する方向に進出させて、複数の芯材41をベース部材42のベース芯材44に対し離反させることにより、芯材41及びベース芯材44をパイプ1の内周面2に押圧して当接させることで、このパイプ1の中心軸Qを所定位置に位置付けて、このパイプ1を高精度に位置決めすることができる。従って、この位置決め状態の当該パイプ1を他部材に溶接等により取り付ければ、その取付精度を向上させることができ、また、この位置決め状態の当該パイプ1を切削加工等すれば、その加工精度を向上させることができる。
【0041】
(6)同様に、ベース部材42に配設されたスライド部材43のスライドピース48が芯材41の端面16Bに向かって進退して、このスライドピース48の傾斜面22が芯材41の作用面17Bに係合し、ベース部材42のサポートピース49に設けられた傾斜面21が芯材41の作用面17Aに係合することにより、複数の芯材41がベース部材42のベース芯材44に対し接離するよう構成されたことから、スライドシャフト47を介してスライドピース48を芯材41の端面16Bから離反する方向に退避させることにより、複数の芯材41がベース部材42のベース芯材44に対し重力の作用で接近して、芯材41及びベース芯材44によるパイプ1の内周面2の押圧当接が解放される。この結果、位置決め装置40によるパイプ1の位置決めを簡単に解除でき、例えば、他部材に溶接等により取り付けられたパイプ1が上記溶接により歪んでいても、このパイプ1から位置決め装置40を容易に取り外すことができるので、この位置決め装置40による位置決め作業性を向上させることができる。
【0042】
(7)芯材41が複数設けられ、これらの芯材41がベース部材42の長手方向に配設され、ベース部材42が高い剛性に構成されたことから、長尺状のパイプ1を位置決めする場合であっても、または複数本のパイプ1を同軸状態で位置決めする場合などであっても、位置決め装置40の撓み変形が良好に防止されるので、パイプ1を高精度に位置決めすることができる。
【0043】
[D]第4の実施の形態(図8〜図11)
図8は、本発明に係る位置決め装置の第4の実施の形態を示す断面図である。この第4の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0044】
この第4の実施の形態の位置決め装置60が前記第1の実施の形態の位置決め装置10と異なる点は、ベース部材61のベース芯材62が、芯材11に対して移動可能にサポートメンバー63及びベース本体64に装着されると共に、このベース芯材62に一体化手段としての一体化ボルト65が1本または複数本配設され、更に、ベース本体64に保持手段としての保持ボルト83が装着された点である。また、この第4の実施の形態では、位置決め装置60により2本のパイプ1の中心軸Qが一致するよう当該パイプ1が位置決めされる。
【0045】
つまり、図8及び図9に示すように、ベース部材61は、ベース芯材62を芯材11と対向する位置に1本備え、このベース芯材62の両側にサポートメンバー63及びベース本体64が配置される。このサポートメンバー63には、サポートシャフト23の取付位置と反対側の端部に、このサポートシャフト23へ向かって延びる長孔66が貫通して形成される。また、ベース本体64には、スライド部材13の配設位置と反対側の端部に、このスライド部材13へ向かって延びる長孔67が貫通して形成される。
【0046】
一方、ベース芯材62のサポートメンバー63側端部に雌ねじ部68が、また、スライド部材13側端部に雌ねじ部69が形成される。図10に示すように、押えボルト70がサポートシャフト63の長孔66を貫通し、その雄ねじ部72がベース芯材62の雌ねじ部68に螺合して、ベース芯材62がサポートメンバー63に装着される。また、押えボルト71がベース本体64の長孔67を貫通し、その雄ねじ部73がベース芯材62の雌ねじ部69に螺合して、ベース芯材62がベース本体64に装着される。
【0047】
これらの押えボルト70及び71を緩め、押えボルト70の首部74を長孔66の壁面に接触させた状態で、この長孔66の長手方向Aに沿って押えボルト70を摺動させ、また、押えボルト71の首部75を長孔67の壁面に接触させた状態で、この長孔67の長手方向Aに沿って押えボルト71を摺動させることで、ベース芯材62が芯材11に対し移動される。これにより、芯材11とベース芯材62との距離が、位置決め装置60により位置決めされるべきパイプ1の内径に応じた最適な寸法に調整される。
【0048】
尚、押えボルト70の首部74は、押えボルト70が締め付けられて、その雄ねじ部72がベース芯材62の雌ねじ部68に螺合した状態では、長孔66の全深さ領域を越えてベース芯材62の穴部76に至る。この穴部76には雌ねじ部が形成されておらず、この穴部76は雌ねじ部68よりも浅い位置に形成される。押えボルト70が締め付けられた状態で、この押えボルト70の首部74がサポートメンバー63の長孔66の全深さ領域及びベース芯材62の穴部76に至ることによって、ベース芯材62とサポートメンバー63との、長孔66の長手方向Aに直交する方向B(図9)の位置規制が実施される。
【0049】
同様に、図8に示す押えボルト71の首部75は、押えボルト71が締め付けられて、その雄ねじ部73がベース芯材62の雌ねじ部69に螺合した状態では、長孔67の全深さ領域を越えて、ベース芯材62の穴部77(図10)に至る。この穴部77には雌ねじ部が形成されておらず、この穴部77は雌ねじ部69よりも浅い位置に形成される。押えボルト71が締め付けられた状態で、この押えボルト71の首部75がベース芯材62の長孔67の全深さ領域及びベース芯材62の穴部77に至ることによって、ベース芯材62とベース本体64との、長孔67の長手方向Aに直交する方向B(図9)の位置規制が実施される。
【0050】
また、前記一体化ボルト65は、図8及び図11に示すように、全長にわたって雄ねじ部80が形成され、基端面にレンチ穴82が設けられたものであり、この雄ねじ部80がベース芯材62の雌ねじ部81に螺合可能とされる。この雌ねじ部81は、ベース芯材62の中心軸O2に直交して延在する。一体化ボルト65の雄ねじ部80がベース芯材62の雌ねじ部81に螺合されたことによって、一体化ボルト65は芯材11に向かって進退可能に設けられ、この一体化ボルト65が芯材11に当接することにより、ベース芯材62は一体化ボルト65を介して芯材11に一体化される。
【0051】
前記保持ボルト13は、ベース本体64に螺合されて、その先端がスライド部材13に当接可能に構成される。スライド部材13がサポートシャフト23へ向かって進出されて、スライド部材13の傾斜面22と芯材11の作用面17Bの作用、及びサポートシャフト23の傾斜面21と芯材11の作用面17Aの作用で、芯材11及びベース芯材62がパイプ1の内周面に当接したときに、保持ボルト83をスライド部材13に当接する。これにより、このスライド部材13がその進出位置に固定状態で保持されて、芯材11及びベース芯材62がパイプ1の内周面に当接した状態が確保される。
【0052】
尚、保持ボルト83を直接スライド部材13に当接させて、このスライド部材13の進出位置を固定状態に保持するのではなく、図12に示すように、ベース本体64に、貫通孔29に連通するスリット84を形成し、保持ボルト83の螺合によりこのスリット84のスリット幅Wを縮小させることによって、上記貫通孔29を縮径させ、これによりスライド部材13を固定保持してもよい。
【0053】
以上のように構成されたことから、上記実施の形態の位置決め装置60によっても、前記第1の実施の形態の位置決め装置10の効果(1)〜(3)と同様な効果を奏するほか、次の効果が(8)〜(10)を奏する。
(8)ベース部材61のベース芯材62が、サポートメンバー63の長孔66及び押えボルト70、並びにベース本体64の長孔67及び押えボルト71を用いて芯材11に対し移動可能に構成されたことから、押えボルト70、71を緩めることによって、これらのベース芯材62と芯材11との距離を、位置決めされるべきパイプ1の内径に対応した最適な値に設定することができる。この結果、第2の実施の形態の位置決め装置30の如く部品(サポートメンバー19及びベース本体20)を交換することなく、この位置決め装置60により、内径の異なる複数種類のパイプ1を良好に位置決めできる。
【0054】
(9)ベース部材61のベース芯材62に螺装された一体化ボルト65が芯材11に当接したときに、この一体化ボルト60を介してベース芯材62を芯材11に一体化することから、芯材11及びベース芯材62を位置決めされるべきパイプ1に当接した状態でベース芯材62と芯材11を一体化させることで、位置決め装置60の剛性が上昇し、この位置決め装置60によるパイプ1の位置決め精度を向上させることができる。
【0055】
(10)ベース部材61のベース本体64に螺装された保持ボルト83が、進出したスライド部材13に当接して、このスライド部材13を進出位置に固定状態で保持し得るよう構成されたことから、スライド部材13の傾斜面22と芯材11の作用面17Bの作用、及びサポートシャフト23の傾斜面21と芯材11の作用面17Aの作用で、芯材11及びベース芯材62がパイプ1の内周面2に当接したときに、保持ボルト83によりスライド部材13を固定保持することによって、芯材11及びベース芯材62がパイプ1の内周面2に当接した状態が確保されて、位置決め装置60によるパイプ1の位置決め精度を向上させることができる。
【0056】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図13(A)に示すように、芯材11の作用面17A、17Bには、それらの頂点PA、PBを臨む位置に、作用面17A、17Bに連続した窪み部55が形成されてもよく、また、図13(B)に示すように、サポートシャフト23、スライド部材13には、傾斜面21の頂点RA、傾斜面22の頂点RBを切除するようなカット面56が形成されてもよい。これらにより、サポートシャフト23の傾斜面21と芯材11の作用面17Aとの接触係合、スライド部材13の傾斜面22と芯材11の作用面17Bとの接触係合が確実に実施される。
【0057】
また、図1、図4、図6、図8に示すように、スライド部材13、サポートシャフト23、スライドピース48またはサポートピース49には、スライド部材13またはスライドピース48の傾斜面22、サポートシャフト23またはサポートピース49の傾斜面21の代わりに、図14に示すように係合面としての略半球面57が形成され、また、芯材11または41には、作用面17A、17Bの代わりに、係合部としての段部58が形成され、これらの略半球面57と段部58との接触係合により、芯材11がベース部材12のベース芯材18に対し接離し、また、複数の芯材41がベース部材42のベース芯材44に対し接離するよう構成されてもよい。
【0058】
更に、図6に示す位置決め装置40において、スライド部材43のスライドシャフト47が複数本あり、これらのスライドシャフト47が同軸状態でベース部材42及び芯材41に貫通して配設され、各スライドシャフト47がスライドピース48を備えると共に、異なった駆動機構14により作動され、これらのスライドピース48を個別に芯材41へ向かい進退させることによって、複数の芯材41をベース部材42のベース芯材44に対し個別に接離させてもよい。
【0059】
また、上記各実施の形態では、穴を備えた対象物はパイプ1の場合を述べたが、図15に示すように、穴85が設けられた単一又は複数枚のプレート86であってもよい。例えば、複数枚のプレート86の穴85の中心軸Pが一致するように、位置決め装置10、30、40または60を用いて複数枚のプレート86を位置決めし、この位置決めされた状態で、これらのプレート86を基板87に起立して溶接等するものであってもよい。
【0060】
また、上記第4の実施の形態の位置決め装置60における一体化ボルト65と保持ボルト83は、他の実施の形態における位置決め装置10、30または40にそれぞれ適用されてもよい。
【0061】
【発明の効果】
本発明に係る位置決め装置によれば、穴を備えた対象物、例えばパイプなどの位置決め精度及び作業性を共に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位置決め装置の第1の実施の形態を示す断面図である。
【図2】図1のII‐II線に沿う断面図である。
【図3】図1のスライド部材と芯材に形成された係合面(傾斜面)、係合部(作用面)を示す拡大断面図である。
【図4】本発明に係る位置決め装置の第2の実施の形態を示す断面図である。
【図5】図4のV‐V線に沿う断面図である。
【図6】本発明に係る位置決め装置の第3の実施の形態を示す断面図である。
【図7】図6のVII‐VII線に沿う断面図である。
【図8】本発明に係る位置決め装置の第4の実施の形態を示す断面図である。
【図9】図8のIX‐IX 線に沿う断面図である。
【図10】図8の一部を分解状態で示す断面図である。
【図11】図8の一体化ボルトを示し、(A)が正面図、(B)が図11(A)のXI視矢視図である。
【図12】図8の保持手段の他の例を示す断面図である。
【図13】図3に示す係合面、係合部の変形例を示す断面図である。
【図14】図3に示す係合面、係合部の変形例を示す断面図である。
【図15】穴のあけられた複数枚のプレートが基板に起立して溶接された状態を示す斜視図である。
【図16】パイプをプレートに溶接するための従来の位置決め用芯材を、溶接治具と共に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 パイプ
2 内周面
10 位置決め装置
11 芯材
12 ベース部材
13 スライド部材
16A、16B 端面
17A、17B 作用面(係合部)
18 ベース芯材
20 ベース本体
21、22 傾斜面(係合面)
23 サポートシャフト
30 位置決め装置
31、32 取付ボルト
40 位置決め装置
41 芯材
42 ベース部材
43 スライド部材
47 スライドシャフト
48 スライドピース
57 略半球面(係合面)
58 段部(係合部)
60 位置決め装置
61 ベース部材
62 ベース芯材
63 サポートメンバー
64 ベース本体
65 一体化ボルト
66、67 長孔
70、71 押えボルト
85 穴
86 プレート

Claims (10)

  1. 穴の内径を基準にして上記穴を備えた対象物を位置決めする位置決め装置において、
    上記対象物の穴の内周面に当接可能な芯材と、
    この芯材を支持すると共に、上記対象物の穴の内周面に当接可能なベース部材と、
    上記芯材の端面へ向かって進退可能に上記ベース部材に配設されたスライド部材とを有し、
    このスライド部材の先端と上記芯材の端面側の一方に係合面が、他方に係合部がそれぞれ形成され、
    上記スライド部材が進退して上記係合面が上記係合部に係合することにより、上記芯材が上記ベース部材に対し接離するように構成されたことを特徴とする位置決め装置。
  2. 上記ベース部材は、対象物の穴の内周面に当接可能なベース芯材と、このベース芯材を離脱可能に装着するとともにスライド部材が配設されたベース本体とを有し、
    このベース本体は、上記スライド部材の配設位置と上記ベース芯材の装着位置の距離が異なったものが複数種類用意されて交換可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の位置決め装置。
  3. 穴の内径を基準にして上記穴を備えた対象物を位置決めする位置決め装置において、
    上記対象物の穴の内周面に当接可能な複数の芯材と、
    これらの芯材を長手方向に沿う複数位置で支持すると共に、上記対象物の穴の内周面に当接可能なベース部材と、
    上記芯材の端面へ向かって進退可能に上記ベース部材に配設されたスライド部材とを有し、
    上記芯材の端面側と上記スライド部材の一方に係合面が、他方に係合部がそれぞれ形成され、
    上記スライド部材が進退して上記係合面が上記係合部に係合することにより、複数の上記芯材が上記ベース部材に対し同期して、または個別に接離するように構成されたことを特徴とする位置決め装置。
  4. 上記スライド部材は、ベース部材及び複数の芯材を貫通して進退可能に配設され、このスライド部材の進退により、複数の上記芯材が上記ベース部材に対し同期して接離するよう構成されたことを特徴とする請求項3に記載の位置決め装置。
  5. 上記ベース部材は、対象物の穴の内周面に当接可能なベース芯材と、このベース芯材を芯材に対し移動可能に装着するとともにスライド部材が配設されたベース本体と、を有することを特徴とする請求項1に記載の位置決め装置。
  6. 上記ベース部材のベース芯材には、芯材へ向かって進退可能に配設され、この芯材に当接したときに上記ベース芯材を上記芯材に一体化させる一体化手段が設けられたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の位置決め装置。
  7. 上記ベース部材のベース本体には、スライド部材の進出位置を固定状態に保持する保持手段が設けられたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の位置決め装置。
  8. 上記係合面は傾斜面または球面であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の位置決め装置。
  9. 芯材の端面側に形成された係合面は、上記端面から所定距離深い位置に設けられたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の位置決め装置。
  10. 穴を備えた上記対象物はパイプ、または穴があけられたプレートであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の位置決め装置。
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