JP4254818B2 - 二次元コードデータ変換用記録媒体,二次元コードデータ変換装置およびプリンタ - Google Patents
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また、変換前情報が2つ以上の二次元コードで表される場合には、二次元コード各々で表される変換前情報が連結されて1つのまとまった変換前情報が表されることになる。二次元コードのコードシンボルは、複数のセル(画素)が平面状に(マトリックス状に)並べられて形成されるものであり、1つのセルによって1ビットの情報が表される。セルの大きさが一定であれば、コードシンボルの大きさが大きいほど1つのコードシンボルで表される情報量が多くなり、コードシンボルの大きさが一定であれば、セルが小さいほど情報量が多くなる。また、2つ以上の二次元コードを用いれば、1つの二次元コードでは表すことができない多量の情報を表すことが可能となる。出力媒体の決められた出力領域、例えば、一方向の寸法が小さい細長い領域に、二次元コードを出力することも可能となる。1つの変換前情報を1つの二次元コードで表す場合には、二次元コードのコードシンボルが大きくなり、許容される出力領域を一方向において超えてしまうことがあるが、2つ以上の二次元コードを用いれば、二次元コードのコードシンボル各々を小さくすることができるため、領域内に出力することが可能となるのである。
そこで、本発明の課題は、キャラクタの集合で表される1つのまとまった変換前情報を2つ以上の二次元コードで表す場合におけるオペレータの作業を容易にすることであり、具体的には、二次元コード各々のコードシンボルの大きさが予め定められた大きさを越えないように、変換前情報データが自動で分割されるようにすることである。
変換前情報を2つ以上の二次元コードで表す場合に、それら2つ以上の二次元コード各々のコードシンボルの大きさが、テーププリンタによって印字されるテープの幅に応じて決まる最大の大きさを越えないように、前記1つのまとまった変換前情報を表す変換前情報データを2つ以上の分割変換前情報データに自動で分割する情報データ分割処理と、(ii)その情報データ分割処理によって分割された分割変換前情報データ毎に1つの二次元コードデータに変換する二次元コードデータ変換処理とをコンピュータに実行させるための二次元コードデータ変換プログラムが、コンピュータにより読み取り可能な状態で記録されていることを特徴とする二次元コードデータ変換用記録媒体とされる。
ータにより読み取られ、実行されれば、1つのまとまった変換前情報を表す変換前情報データが、二次元コード各々のコードシンボルの大きさが予め定められた大きさ(以下、設定最大値と称する)を超えないように、自動で分割され、二次元コードデータに変換される。オペレータが変換前情報を分割する必要がなくなり、その分、二次元コードデータへの変換の際の作業を容易にし得る。しかも、変換された二次元コードデータ各々で表される二次元コードのコードシンボルの大きさが設定最大値を超えないようにすることができるため、例えば、出力媒体の二次元コードを出力する出力領域に制限がある場合等に、その出力領域内に二次元コードを出力させることが可能となる。
設定最大値が、テーププリンタにおいて二次元コードが印字されるテープの幅に応じて決定され、コードシンボルがこの設定最大値を越えないように、変換前情報データが分割される。この意味において、情報データ分割処理は、テープ幅対応設定最大値決定処理を含むものと考えることができる。テープ幅は、オペレータによって入力されるようにしても、テーププリンタから供給されるようにしてもよい。テーププリンタにおいてテープ幅が検出され、そのテープ幅を表すテープ幅データがコンピュータに送信される場合には、コンピュータにおいて、テーププリンタから供給されたテープ幅データに基づいて設定最大値が決定されるようにすることができる。各テーププリンタにおいては使用されるテープの幅が一定に決まっているが、二次元コードデータ変換用プログラムが複数種類のテーププリンタに共用である場合には、各テーププリンタから供給されるテープ幅のデータに基づいて設定最大値が決定されるようにすることができる。設定最大値はテープ幅と同じ値に決定されても、テープ幅より小さい値に決定されてもよいが、マージン等を考慮してテープ幅より小さい値に決定されるようにすることが望ましい。
テーププリンタにおいて二次元コードが印字されるテープが、粘着層を有するものである場合には、テープを対象物に容易に貼付することができ、便利である。例えば、部品管理等に利用することができるのである。
また、二次元コードデータに変換される場合には、1つのセルの大きさが一定に保たれた状態で変換されるようにしても、セルの大きさが可変な状態で変換されるようにしてもよい。コードシンボルの大きさが設定最大値を越えないようにセルを小さくすることも可能なのである。このように、変換前情報データが二次元コードデータに変換される場合には、セルの大きさが一定に保たれた状態で変換されるセル一定変換処理が行われる場合や、可変な状態で変換されるセル可変変換処理が行われる場合等がある。セル一定変換処理とセル可変変換処理との予め定められたいずれか一方が行われるようにしても、セル一定変換処理とセル可変変換処理とのいずれか一方が、コードシンボルの大きさや設定最大値等に基づいて選択的に行われるようにしてもよい。
セル一定変換処理が行われる場合には、コードシンボルの大きさは、そのコードシンボルが表す情報量に基づいて決まり、1つのコードシンボルが表す情報量は、二次元コードに変換される分割変換前情報データが表す情報量に基づいて決まる。そのため、コードシンボルが設定最大値を越えないようにすることは、1つのコードシンボルが表す情報量がその設定最大値に対応する情報量の上限値(シンボル用上限情報量と称する)を越えないようにすることに対応し、同様に、分割変換前情報データが表す情報量が変換前情報用上限情報量を越えないようにすることに対応する。二次元コードのコードシンボルが表す情報には、後述するように、分割変換前情報データが表す変換前情報に加えて、連結数や連結する順番を表す情報,誤り訂正用の情報等が含まれるため、分割変換前情報データが表す情報より多くなる。
なお、記録媒体としては、CDROM,FD,ROMカード等のコンピュータから取り外し可能なものであっても、ROMチップ,EPROMチップ,ハードディスク等コンピュータに固定的に設けられるものであってもよい。また、光学的,磁気的に書き込み可能なものであっても、書き込み不能なものであってもよい。
で表す場合に、それら2つ以上の二次元コード各々のコードシンボルの大きさが、テーププリンタによって印字されるテープの幅に応じて決まる最大の大きさを越えないように、前記1つのまとまった変換前情報を表す変換前情報データを2つ以上の分割変換前情報データに自動で分割する情報データ分割処理と、
その情報データ分割処理によって分割された分割変換前情報データ毎に1つの二次元コードデータに変換する二次元コードデータ変換処理と
をコンピュータに実行させるための二次元コードデータ変換プログラムが、コンピュータにより読み取り可能な状態で記録された二次元コードデータ変換用記録媒体(請求項1)。
(2)前記コードシンボルが、二次元コードの最小単位であり、少なくとも、前記キャラクタの変換前情報を表すセルと、複数のコードシンボルの連結数や連結する順番を表すセルと、位置決めを表すセルとを含む(1)項に記載の二次元コードデータ変換用記録媒体(請求項2)。
(3)前記情報データ分割処理が、前記2つ以上の二次元コード各々のコードシンボルの大きさの差が、予め定められた設定差を越えないように、前記1つのまとまった変換前情報データを2つ以上の分割変換前情報データに自動で分割する処理を含む(1)項または(2)項に記載の二次元コードデータ変換用記録媒体(請求項3)。
(4)前記情報データ分割処理が、
前記2つ以上のコードシンボル間の寸法差が設定差より大きいか否かを判定するコードシンボル寸法差判定処理と、
そのコードシンボル寸法差判定処理によって寸法差が設定差より大きいと判定された場合に、前記変換前情報データの分割位置を変更して、分割する再分割処理と
を含む(1)項ないし(3)項に記載の二次元コードデータ変換用記録媒体(請求項4)。
変換前情報データの分割位置が変更されれば、各コードシンボルで表される情報量が変わる。そのため、分割位置を、コードシンボル間の寸法差が小さくなるように変更すれば、2つ以上のコードシンボルの大きさをほぼ同じにすることができる。2つ以上のコードシンボルの大きさをほぼ同じにすることは不可欠ではないが、二次元コードを読み取る際に都合がよい。また、二次元コードを出力媒体に出力する際の見栄えをよくしたり、二次元コードが出力される領域を小さくしたりすることも可能となる。
2つ以上のコードシンボル間の寸法差は、上記設定差の大きさに応じて決まる。設定差が小さいほど寸法差が小さくなり、0とされた場合に寸法差が0となり、2つ以上のコー
ドシンボルの大きさが均一とされる。この場合には、再分割処理を寸法均一化処理と称することができる。
また、前述のように、セル一定変換処理が行われる場合には、コードシンボルの大きさは、コードシンボルが表す情報量や、分割変換前情報データが表す情報量に基づいて求めることが可能であるため、これら情報量差が各々に応じて設定された設定情報量差より大きいか否かに基づいて判定することもできる。コードシンボル寸法差判定処理には、シンボル情報量差判定処理,変換前情報量差判定処理が含まれるのであり、この場合の再分割処理をシンボル情報量均一化処理,分割変換前情報量均一化処理と称することができる。さらに、これら情報量均一化処理と寸法均一化処理とを合わせてコードシンボル均一化処理と総称することも可能である。
(5)前記情報データ分割処理が、
前記コードシンボルの大きさが、予め定められた大きさを超えるか否かを判定するコードシンボル寸法判定処理と、
そのコードシンボル寸法判定処理によって前記予め定められた大きさを越えると判定された場合に、前記変換前情報データの分割数を増す分割数増加処理と
を含む(1)項ないし(4)項のいずれか1つに記載の二次元コードデータ変換用記録媒体。
本項に記載の記録媒体に記録された二次元コードデータ変換プログラムがコンピュータにより読み取られ、実行されれば、コードシンボルの大きさが設定最大値を超えるか否かが判定され、超えると判定された場合には、分割数が増加させられる。分割数が増加させられれば、コードシンボル1つが表す情報量が少なくなるため、1つのコードシンボルを小さくすることができる。その意味で、分割数増加処理は、コードシンボル小形化処理と称することができる。
前述のように、セル一定変換処理が行われる場合には、1つのコードシンボルで表される情報量や分割変換前情報データで表わされる情報量に基づいてコードシンボルの大きさを求めることができる。そのため、コードシンボルが設定最大値を越えるか否かは、コードシンボルが表す情報量,分割変換前情報データが表す情報量等に基づいて判定することも可能である。したがって、コードシンボル寸法判定処理には、コードシンボルが表す情報量が上述のシンボル用上限情報量を越えるか否かを判定するシンボル情報量判定処理や変換前の分割変換前情報データが表す情報量が変換前情報用上限情報量を越えるか否かを判定する変換前情報量判定処理等が含まれることになる。変換前情報量判定処理は、二次元コードデータに変換される以前に行うことができる。このように、コードシンボル寸法判定処理は、コードシンボルの実際の大きさに基づいて判定する直接判定処理を含むものであっても、コードシンボルが表す情報量や分割変換前情報データが表す情報量に基づいて判定する間接判定処理を含むものであってもよいのである。 なお、本項に記載の「分割」の分割数の初期値は1である。1つのまとまった変換前情報データが分割数1で分割され、その分割された分割変換前情報データ(1つのまとまった変換前情報データと同じ)が二次元コードデータに変換されるが、その変換された二次元コードデータで表される二次元コードのコードシンボルの大きさが設定最大値より大きいと判定された場合には、分割数が2とされる。1つのまとまった変換前情報データが分割数2で分割され(2つに分割され)、以下、同様の実行が繰り返し行われる。
(6)キャラクタの集合で表される1つのまとまった変換前情報を2つ以上の二次元コードで表す場合に、前記2つ以上の二次元コード各々のコードシンボルの大きさの差が、予め定められた設定差を越えないように、前記1つのまとまった変換前情報データを2つ以上の分割変換前情報データに自動で分割する情報データ分割処理と、
その情報データ分割処理によって分割された分割変換前情報データ毎に1つの二次元コードデータに変換する二次元コードデータ変換処理と
をコンピュータに実行させるための二次元コードデータ変換プログラムが、コンピュータにより読み取り可能な状態で記録されている二次元コードデータ変換用記録媒体。
(7)キャラクタの集合により表される1つのまとまった変換前情報を2つ以上の二次元コードで表す場合に、前記2つ以上の二次元コードが出力媒体の予め定められた領域内に配置されるように、前記1つのまとまった変換前情報を表す情報データを2つ以上の分割変換前情報データに自動で分割する情報データ分割処理と、
その情報データ分割手段によって分割された分割変換前情報データ毎に1つの二次元コードデータに変換する二次元コードデータ変換処理と
をコンピュータに実行させるための二次元コードデータ変換プログラムが、コンピュータにより読み取り可能な状態で記録されている二次元コードデータ変換用記録媒体。
本項に記載の記録媒体に記録された二次元コードデータ変換用プログラムが、コンピュータにより読み取られ、実行された場合には、二次元コードが出力される出力媒体の予め定められた領域(以下、設定出力領域と称する)に応じて設定最大値が決定され、コードシンボルが設定最大値を越えないように変換される。オペレータが設定最大値を入力する必要がなくなり、作業を容易にし得る。設定出力領域はオペレータによって入力されるようにしたり、後述するように、テーププリンタ等の外部装置から供給されるようにしたりすることができる。オペレータが設定出力領域を入力する場合であっても、設定出力領域は設定最大値より容易に決定できるため、オペレータの負担を軽くすることができる。
(8)キャラクタの集合により表される1つのまとまった変換前情報を2つ以上の二次元コードで表す場合に、それら2つ以上の二次元コード各々のコードシンボルの大きさが予め定められた大きさを越えないように、前記1つのまとまった変換前情報を表す変換前情報データを2つ以上の分割変換前情報データに自動で分割する情報データ分割手段と、
その情報データ分割手段によって分割された分割変換前情報データ毎に1つの二次元コードデータに変換する二次元コードデータ変換手段と
を含む二次元コードデータ変換装置であって、
前記情報データ分割手段が、前記コードシンボルの最大の大きさを、テーププリンタによって印字されるテープの幅に応じて決定して分割するテープ幅対応制限付き分割手段を含む二次元コードデータ変換装置(請求項5)。
本項に記載の二次元コードデータ変換装置においては、1つのまとまった変換前情報を表す変換前情報データが、二次元コード各々のコードシンボルの大きさが設定最大値を越えないように自動で分割され、二次元コードデータに変換される。
本項に記載の二次元コードデータ変換装置の一例は、(1)項に記載の記録媒体から二次
元変換プログラムを読み取り、実行可能なコンピュータである。記録媒体は、コンピュータに固定的に設けられたものであっても、取り外し可能に設けられたものであってもよい。また、記録媒体は、(1)項に記載のものに限らず、(2)項ないし(7)項のいずれか1つに記載のものとすることができる。
(9)記録媒体と、
(a)その記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムを実行す
る主制御部と、(b)その主制御部における実行によって取得されたデータを供給するデー
タ供給部とを含むコンピュータと、
そのコンピュータに接続され、前記データ供給部から供給されたデータに対応する出力画像を出力媒体に出力する出力装置と
を含む出力システムであって、
前記記録媒体が、(c)キャラクタの集合により表される1つのまとまった変換前情報を
2つ以上の二次元コードで表す場合に、それら2つ以上の二次元コード各々のコードシンボルの大きさが予め定められた大きさを越えないように、前記1つのまとまった変換前情報を表す変換前情報データを2つ以上の分割変換前情報データに自動で分割する情報データ分割処理と、(d)その情報データ分割処理において分割された分割変換前情報データ毎
に1つの二次元コードデータに変換する二次元コードデータ変換処理とをコンピュータに実行させるための二次元コードデータ変換プログラムが、コンピュータにより読み取り可能な状態で記録されている二次元コードデータ変換用記録媒体であり、
前記データ供給部が、前記主制御部において取得された二次元コードデータを前記出力装置に供給する二次元コードデータ供給部を含み、
前記出力装置が、前記二次元コードデータに対応する二次元コードを出力媒体に出力する二次元コード出力装置を含む出力システム。
コンピュータにおいて、二次元コードデータ変換プログラムが記録媒体から読み取られ、実行されることにより、変換前情報データが二次元コードデータに変換されて、その二次元コードデータが出力装置に供給される。出力装置においては、そのコンピュータから供給された二次元コードデータに対応する二次元コードが出力媒体に出力される。コンピュータは、二次元コード変換装置の一態様とすることができる。
出力装置は、出力媒体としてのCRTディスプレイ,液晶ディスプレイ等の画面に二次元コードを表示する表示装置としたり、出力媒体としてのプリント媒体に二次元コードをプリントアウトするプリンタ等としたりすることができる。プリンタは、通常の記録紙に二次元コードをプリントアウトするシートプリンタとしたり、テープ状のプリント媒体にプリントアウトするテーププリンタとしたりすることができる。本項の態様は、出力装置が記録媒体からプログラムを読み取り、実行可能な制御部を有しないものである場合に有効である。
なお、上記記録媒体は、(1)項に記載のものに限らず、(2)項ないし(7)項のいずれか1
つに記載の記録媒体とすることができる。
(10)キャラクタの集合で表される1つのまとまった変換前情報を2つ以上の二次元コードで表す場合に、それら2つ以上の二次元コード各々のコードシンボルの大きさが予め定められた大きさを越えないように、前記1つのまとまった変換前情報を表す変換前情報データを2つ以上の分割変換前情報データに自動で分割する情報データ分割手段と、
その情報データ分割手段によって分割された分割変換前情報データ毎に1つの二次元コードデータに変換する二次元コードデータ変換手段と、
その二次元コードデータ変換手段によって変換された二次元コードデータに対応する二次元コードを、テープに前記二次元コードを前記テープの長手方向に並べてプリントアウトするプリント部と
を含むプリンタにおいて、
前記情報データ分割手段が、前記コードシンボルの最大の大きさを、前記テープの幅に応じて決定して、分割するテープ幅制限付き分割手段を含むことを特徴とするプリンタ(請求項6)。
本項に記載のプリンタは、情報データ分割手段と二次元コードデータ変換手段とを含む制御部を有するものである。プリンタの制御部は、(1)項に記載の記録媒体からプログラ
ムを読み取り、実行可能なものとすることができる。記録媒体は、制御部に固定的に設けられたものであっても、取り外し可能なものであってもよい。また、(2)項ないし(7)項のいずれか1つに記載の記録媒体であってもよい。
プリント部は、通常の記録紙に二次元コードをプリントアウトするものであっても、テープ状のプリント媒体にプリントアウトするものであってもよい。二次元コードを、そのコードシンボルの大きさに対して大きい記録紙の任意の位置(領域)にプリントアウトする場合には、コードシンボルの大きさが問題となることは少ないが、記録紙の決められた部分(設定出力領域)にプリントアウトする場合や、テープ状等幅方向に制限があるプリント媒体にプリントアウトする場合には問題となることが多く、これらの場合に本発明の効果を特に有効に享受し得る。
また、プリント媒体が、テープ状の粘着層を有したものである場合には、二次元コードがプリントアウトされたテープを対象物に容易に貼付することができ、便利である。
(11)前記情報データ分割手段が、
前記コードシンボルの大きさが、予め定められた大きさを越えるか否かを判定するコードシンボル寸法判定手段と、
そのコードシンボル寸法判定手段において前記予め定められた大きさを越えると判定された場合に、前記情報データの分割数を増す分割数増加手段と
を含む(10)項に記載のプリンタ。
(12)二次元コードをプリント媒体にプリントアウトするプリンタと、
そのプリンタに、前記二次元コードに対応する二次元コードデータを供給するコンピュータに実行させるための二次元コードデータ変換プログラムがコンピュータにより読み取り可能な状態で記録された記録媒体であって、前記二次元コードデータ変換プログラムが、(a)キャラクタの集合により表される1つのまとまった変換前情報を2つ以上の二次元コードで表す場合に、それら2つ以上の二次元コード各々のコードシンボルの大きさが予め定められた大きさを越えない状態で、前記1つのまとまった変換前情報を表す情報データを2つ以上の分割変換前情報データに自動で分割する情報データ分割処理と、(b)その情報データ分割処理において分割された分割変換前情報データ毎に1つの二次元コードデータに変換する二次元コードデータ変換処理とを含むプログラムである記録媒体と
を含むプリンタおよび記録媒体。
本項に記載の態様は、プリンタが記録媒体に記録されたプログラムを読み取り、実行可能な制御部を有しないものである場合に有効である。記録媒体があれば、記録媒体からプログラムを読取り,実行可能なコンピュータに二次元コードデータ変換プログラムを実行させ、その結果取得された二次元コードデータがプリンタに供給されるようにすればよい。コンピュータは、二次元コード変換装置の一態様のものとすることができる。記録媒体は、(1)項に記載のものに限らず、(2)項ないし(7)項のいずれか1つに記載のものとすることができる。
テーププリンタ12は、テープ状のプリント媒体に出力画像を印刷する装置であるが、テープは図3に示すカセット28に備えられており、カセット28がテーププリンタ12に装着されることにより、供給されることになる。
ラミネートフィルム32のサーマルヘッド50の下流側に、両面粘着テープ42が供給され、一対の接合ローラ54,56が、これらの両側に設けられている。一対の接合ローラ54,56によって、ラミネートフィルム32と両面粘着テープ42とが押し付けられ、合わせられて、印字テープ58とされる。接合ローラ56は、印字テープ58をテーププリンタ12の外部に排出する送りローラでもある。上記プラテンローラ52,接合ローラ54は、図示しないテーププリンタ本体に回動可能に設けられたローラ支持部60に相対回転可能に支持される。
テーププリンタ12には図示しないが、一対の固定刃と可動刃とが設けられ、可動刃が一往復させられることにより印字テープ58が切断されるようにされている。可動刃は、カッタ駆動モータ66により移動させられる。
テーププリンタ本体には、その他、カセット28が装着されているか否かを検出するカセットスイッチ80、テープがエンド状態になったことを検出するテープエンドセンサ82が設けられている。テープエンドセンサ82は、前記ローラ支持体60のカセット28に設けられた開口部に対向する位置に設けられており、ラミネートフィルム32のテープエンドあるいはエンド付近に設けられたエンドマークが検出される。
なお、コンピュータ12は、CDROMドライブ装置95とFDドライブ装置96との両方を有するものとする必要は必ずしもなく、いずれか一方のみを有するものとしてもよい。また、表示装置22はCRTD96でなく、液晶ディスプレイを有するものとすることもできる。CRTD96には、キャラクタや、後述するテンプレート,二次元コード,選択画像等が表示されるため、表示装置22等によって、コンピュータの出力画像出力装置、二次元コード出力装置、選択画像出力装置等が構成されると考えることができる。
前記送受信用I/F93には、接続線24を介してテーププリンタ12が接続される。
RAM90の出力用テンプレートデータメモリ117に記憶された出力テンプレートデータは、それに含まれるキャラクタ列データが出力用書式データに従って印刷用ドットデータに変換され、図形データと組み合わされて、ドットデータメモリ111に格納される。また、本実施例においては、インストールされることにより、CDROM99等から読み取られたプログラムやデータ等は、CDROM情報メモリ133に記録されている。これらハードディスク102に記憶されたプログラムを実行する場合には、読み取られて、RAM90に格納される。
前記送受信用I/F93、接続線24,ドットデータメモリ111、送信制御プログラムメモリ133、CPU89の送信制御プログラムを実行する部分等によってデータ供給部が構成される。また、CDROMドライブ装置95,CPU89等によってコンピュータ10の主制御部が構成されることになる。
また、ROM163には、コンピュータ10との間のデータの送受信を制御する送受信制御プログラム、コンピュータ10から供給されたドットデータを発熱素子制御用データに変換するヘッド制御プログラム、印刷情報に基づいてサーマルヘッド50の作動状態,送りモータ64等の駆動状態等を制御する印刷駆動制御プログラム等多数のプログラムが記憶されている。
QRコードは、連結機能を有するものであり、複数のQRコードシンボル180(図12参照)が表す情報を連結して、多くの情報を表すことが可能である。QRコードシンボル180が表す情報には、キャラクタデータの他に、情報を連結することを表す情報、連結数を表す情報、連結の順番を表す情報等が含まれる。そのため、複数のQRコードシンボル180が表す情報を合わせて1つのまとまった情報を表すことが可能となるのである。また、誤り訂正情報も含まれているため、QRコードシンボル180の一部が破損しても、修正可能とされている。
1つのQRコードシンボル180に含まれるセル182の数は、モデルに応じて複数段階で決められているが、1つのセル182の大きさは、オペレータによって設定することが可能である。セル182の大きさが一定とされれば、QRコードシンボル180の大きさが大きいほど、1つのQRコードシンボル180が表す情報量が多くなる。それに対して、セル182の大きさが可変とされ、QRコードシンボル180の1つの大きさが一定とされた場合には、セル182の大きさが小さいほど情報量が多くなる。
QRコードシンボル180がテーププリンタ12において印字テープ58にプリントアウトされるため、印字テープ58の幅によって大きさが制限されるのである。設定最大値は、テープ幅からQRコードの読み取りのために必要なマージンを引いた大きさとされる。QRコードシンボル180が設定最大値より大きい場合には、変換前情報データの分割数が増加させられる。QRコードシンボル1つで表す情報量が少なくなり、QRコードシンボル180を小さくすることが可能となる。
また、複数のQRコードシンボル180の大きさを均一にすることは不可欠ではないが、均一の方が、読み取る場合に望ましい。また、見栄えがよくなるという利点や、印字テープ58を有効に使用し得るという利点もある。そこで、2つ以上のQRコードシンボル180の大きさが均一でない場合には、変換前情報データの分割位置が変更される。そして、変更された後の分割位置で分割され、その分割変換前情報データがQRコードシンボル180に変換されるのである。
文字数が最大連結数より小さい場合に、文字数を最大連結数とするのは、S16〜19が無限に繰り返されることを回避するためである。たとえば、QRコードシンボルが設定最大値より大きい場合において、文字数が最大連結数より小さい場合には、S16における判定も、S18における判定も、NOとなることがなくなってしまう。それに対して、文字数を最大連結数とすれば、QRコードシンボルが設定最大値より大きくても、S16における判定がNOとなり、プログラムの実行を終了させることが可能となる。
S16において、連結数Rが最大連結数以下であるか否かが判定され、最大連結数以下である場合には判定がYESとなり、S17において、変換前情報データが連結数Rに対応する数に分割されて分割変換前情報データの各々がQRコードデータに変換される。変換されたQRコードデータに含まれるQRコードシンボル180が設定最大値より大きいか否かがS18において判定され(寸法判定)、大きい場合には、S19において、連結数Rが1増加させられて(分割数増加処理)、同様の実行が繰り返し行われる(小形化処理)。S17においては、図8のフローチャートで表されるように、QRコードシンボル180の大きさを均一にする均一化処理が行われる。最初は、S31において、変換前情報データが均等に分割され、S32において、各々の分割変換前情報データがQRコードに変換されるが、QRコードシンボル180の大きさが均一か否かが判定され(寸法差判定)、均一でない場合には、S33における判定がNOとなり、S34において分割位置が変更されて(分割位置変更処理)、再分割される。QRコードシンボル180の大きさが均一となるように分割位置が変更されるのである。そして、再分割された分割変換前情報データがQRコードデータに変換され、QRコードシンボル180の大きさが均一か否かが判定される。S32〜34は、大きさが均一になるまで繰り返し行われる。
それに対して、連結数Rが最大連結数16になっても、QRコードシンボル180の大きさが設定最大値より小さくならない場合には、S16における判定がNOとなり、S20において、QRコードシンボル180がDRTD96に表示される。
いずれにしても、(i)寸法判定と寸法差判定との前後関係、(ii)寸法判定と寸法差判定との少なくとも一方と二次元コードデータへの変換との前後関係は、問わない。
さらに、上記実施例においては、印字テープ58の幅に応じて設定最大値がコンピュータによって決定されていたが、設定最大値がオペレータによって入力されるようにすることもできる。また、テープでなく、通常の用紙の予め定められた領域に二次元コードを印字する場合にも、適用することが可能である。オペレータは、その領域を入力しても、設定最大値を入力してもよい。領域を入力した場合には、その領域からマージン等を考慮して、コンピュータによって設定最大値が決定されることになる。
また、バーコードとしては、QRコードに限らず、他のバーコードへの変換に適用することもできる。
Claims (6)
- キャラクタの集合で表される1つのまとまった変換前情報を2つ以上の二次元コードで表す場合に、それら2つ以上の二次元コード各々のコードシンボルの大きさが、テーププリンタによって印字されるテープの幅に応じて決まる最大の大きさを越えないように、前記1つのまとまった変換前情報を表す変換前情報データを2つ以上の分割変換前情報データに自動で分割する情報データ分割処理と、
その情報データ分割処理によって分割された分割変換前情報データ毎に1つの二次元コードデータに変換する二次元コードデータ変換処理と
をコンピュータに実行させるための二次元コードデータ変換プログラムが、コンピュータにより読み取り可能な状態で記録されていることを特徴とする二次元コードデータ変換用記録媒体。 - 前記コードシンボルが、二次元コードの最小単位であり、少なくとも、前記キャラクタの変換前情報を表すセルと、複数のコードシンボルの連結数や連結する順番を表すセルと、位置決めを表すセルとを含む請求項1に記載の二次元コードデータ変換用記録媒体。
- 前記情報データ分割処理が、前記2つ以上の二次元コード各々のコードシンボルの大きさの差が、予め定められた設定差を越えないように、前記1つのまとまった変換前情報データを2つ以上の分割変換前情報データに自動で分割する処理を含む請求項1または2に記載の二次元コードデータ変換用記録媒体。
- 前記情報データ分割処理が、(a)前記2つ以上のコードシンボル間の寸法差が設定差より大きいか否かを判定するコードシンボル寸法差判定処理と、(b)そのコードシンボル寸法差判定処理によって寸法差が設定差より大きいと判定された場合に、前記変換前情報データの分割位置を変更して、分割する再分割処理とを含む請求項1ないし3のいずれか1つに記載の二次元コードデータ変換用記録媒体。
- キャラクタの集合で表される1つのまとまった変換前情報を2つ以上の二次元コードで表す場合に、それら2つ以上の二次元コード各々のコードシンボルの大きさが予め定められた大きさを越えないように、前記1つのまとまった変換前情報を表す変換前情報データを2つ以上の分割変換前情報データに自動で分割する情報データ分割手段と、
その情報データ分割手段によって分割された分割変換前情報データ毎に1つの二次元コードデータに変換する二次元コードデータ変換手段と
を含む二次元コードデータ変換装置であって、
前記情報データ分割手段が、前記コードシンボルの最大の大きさを、テーププリンタによって印字されるテープの幅に応じて決定して分割するテープ幅対応制限付き分割手段を含む二次元コードデータ変換装置。 - キャラクタの集合で表される1つのまとまった変換前情報を2つ以上の二次元コードで表す場合に、それら2つ以上の二次元コード各々のコードシンボルの大きさが予め定められた大きさを越えないように、前記1つのまとまった変換前情報を表す変換前情報データを2つ以上の分割変換前情報データに自動で分割する情報データ分割手段と、
その情報データ分割手段によって分割された分割変換前情報データ毎に1つの二次元コードデータに変換する二次元コードデータ変換手段と、
その二次元コードデータ変換手段によって変換された二次元コードデータに対応する二次元コードを、テープに前記二次元コードを前記テープの長手方向に並べてプリントアウトするプリント部と
を含むプリンタにおいて、
前記情報データ分割手段が、前記コードシンボルの最大の大きさを、前記テープの幅に応じて決定して、分割するテープ幅制限付き分割手段を含むことを特徴とするプリンタ。
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