JP4254591B2 - 光源装置及びプロジェクタ - Google Patents

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本発明は、光源装置及びプロジェクタ、特に、発光ダイオード素子(以下、適宜「LED」という。)を用いる光源装置の技術に関する。
LEDにおいて、発光部に基板を有し、基板を介して光を供給するものがある。例えば、発光部がフリップチップ実装されるLEDは、サファイア基板の下に設けられた半導体層で光を発生する。そして、半導体層からの光は、直接、又は電極層で反射してからサファイア基板を透過して射出する。このとき、空気とサファイア基板との界面に臨界角以上の角度で入射する光は、空気とサファイア基板との界面において全反射して発光部に取り込まれてしまう。このようにして発光部に取り込まれた光の一部は、全反射及び電極層における反射を繰り返すうちに吸収されてしまう。発光部におけるこのような光の取り込みを低減し、明るい光を供給するための技術としては、例えば、特許文献1に提案されているものがある。
特開2002−319708号公報
特許文献1に提案されている技術は、サファイア基板の射出側の面に1μm程度の凹凸を形成するものである。このように、サファイア基板の形状に加工を施すことにより、サファイア層と空気との界面における全反射を低減して光源装置の効率を向上できると考えられる。しかし、サファイア基板は、非常に硬いうえ酸化処理等の化学処理を施すことも容易ではないことから、形状の加工が困難である。このため、サファイア基板自体の加工を行わずに、容易に光の取り込みを低減できる技術が求められている。
この他、サファイア基板に他の透明部材を接着することで、サファイア基板の界面における光の全反射を低減することも考えられる。この場合、サファイア基板と他の透明部材とは、接着剤を用いて接着することが一般的である。しかし、サファイア基板と他の透明部材とを接着する場合、発光部からの熱によりサファイア基板と他の部材とが別々に熱膨張をすると、接着部分にひずみを生じてしまう。発光部は、このひずみが原因となって破損する場合がある。特に、近年はLEDが高出力化の傾向にあることから、このような接着部分の劣化が著しくなると考えられる。このことから、サファイア基板の界面における光の全反射を低減する手段としては、サファイア基板と他の透明部材とを接着する以外の技術が求められる。
本発明は、上述に鑑みてなされたものであり、容易かつ破損しにくい構成により発光部における光の取り込みを低減し、明るい光を供給できる光源装置、及びこの光源装置を用いるプロジェクタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、基板を有し、基板を介して光を供給する発光部と、透明部材により構成され、発光部の基板からのエバネッセント光が到達する位置に設けられることでエバネッセント光を伝播する光伝播部と、を有することを特徴とする光源装置を提供することができる。
発光部の基板と空気との界面に臨界角以上の角度で入射する光は、基板と空気との界面において全反射することにより発光部に取り込まれてしまう。光が基板の界面で全反射するとき、基板の表面には、光の波長以下の厚みにおいてエバネッセント光がにじみ出ている。基板からのエバネッセント光が到達する位置に光伝播部を設けることにより、エバネッセント光は、光伝播部を伝播する。そして、光伝播部は、エバネッセント光を射出側へ伝播することで、エバネッセント光を再び基板内へ戻らせず射出側へ取り出すことができる。このようにして光源装置は、発光部からの光を外部へ取り出すことが可能になる。
LEDの発光部は、サファイア基板を介して光を供給するものがある。サファイア基板は、非常に硬いうえ酸化処理等の化学処理を施すことも容易ではないことから、形状の加工が困難である。これに対して本発明は、発光部の基板自体の加工を行う必要が無く、容易に光の取り込みを低減することができる。光伝播部は、基板の近傍であってエバネッセント光が到達する位置に設ければ良いことから、光伝播部と基板とを接着剤により接合する必要が無い。光伝播部と基板とを接着する必要が無いことから、光伝播部と基板との間のひずみを低減し、破損しにくい構成とすることができる。特に、高出力のLEDにおいて発光部の劣化を低減することができる。これにより、容易かつ破損しにくい構成により発光部における光の取り込みを低減し、明るい光を供給できる光源装置を得られる。
また、本発明の好ましい態様によれば、光伝播部は、発光部側の入射面に、複数の微細突起構造を有することが望ましい。光伝播部の入射面に微細突起構造を設けると、エバネッセント光は、微細突起構造へ入り込むに従い屈折率が上昇しているかのように振舞う。エバネッセント光は、微細突起構造で屈折率が上昇しているかのように振舞うと、進行方向を徐々に曲げて光伝播部の射出側の方向へ進行する。このようにして、光伝播部は、エバネッセント光を射出側へ伝播することができる。これにより、効率良く光を射出することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、光伝播部は、発光部側とは反対側の射出面に、光伝播部を透過する光を射出するための光学素子を有することが望ましい。光伝播部は、透明部材で構成することから、射出側の界面で光が全反射してしまうことが考えられる。光伝播部で光が全反射すると、光源装置からの射出光の光量が減少してしまう。そこで、光伝播部の射出面に光学素子を設けることで、光伝播部を透過した光の射出を促し、光源装置からさらに効率良く光を射出することができる。これにより、光源装置をさらに光利用効率が高い構成にできる。
また、本発明の好ましい態様としては、光伝播部は、発光部からの光の光量分布を略均一にするロッドインテグレータであって、ロッドインテグレータは、発光部側の入射面に、複数の微細突起構造を有し、発光部側とは反対側の射出面に、ロッドインテグレータに伝播する光を射出するための光学素子を有することが望ましい。透明部材としてロッドインテグレータを設けることにより、偏光変換とともに発光部からの光の光量分布を略均一にすることができる。ロッドインテグレータの入射面に微細突起構造を設けることで、光伝播部を透過した光の射出を促すことができる。これにより、光利用効率が高く、さらに発光部からの光の光量分布の均一化が可能な光源装置を得られる。
さらに、本発明によれば、上記の光源装置と、光源装置からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、空間光変調装置で変調された光を投写する投写レンズと、を有することを特徴とするプロジェクタを提供することができる。上記の光源装置を用いることにより、発光部における光の取り込みを低減し、明るい光を供給することができる。これにより、明るい投写像のプロジェクタを得られる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るプロジェクタ100の概略構成を示す。本実施例では、まずプロジェクタ100の全体の概略構成について説明し、次いで、特徴部分である光源装置の構成について説明する。プロジェクタ100は、第1色光であるR光を供給するR光用光源装置101Rと、第2色光であるG光を供給するG光用光源装置101Gと、第3色光であるB光を供給するB光用光源装置101Bとを有する。
R光用光源装置101Rは、特定の振動方向の偏光光、例えばp偏光光のR光を供給する。R光用光源装置101RからのR光は、レンズLNを透過して、R光用空間光変調装置110Rに入射する。R光用空間光変調装置110Rは、R光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。R光用空間光変調装置110Rは、液晶パネル115Rと、第1偏光板116Rと、第2偏光板117Rとを有する。
第1偏光板116Rは、p偏光光のR光を透過し、液晶パネル115Rに入射させる。液晶パネル115Rは、p偏光光を画像信号に応じて変調し、s偏光光に変換する。第2偏光板117Rは、液晶パネル115Rでs偏光光に変換されたR光を射出する。このようにして、R光用空間光変調装置110Rは、R光用光源装置101RからのR光を画像信号に応じて変調する。R光用空間光変調装置110Rでs偏光光に変換されたR光は、クロスダイクロイックプリズム112に入射する。
G光用光源装置101Gは、特定の振動方向の偏光光、例えばs偏光光のG光を供給する。G光用光源装置101GからのG光は、レンズLNを透過して、G光用空間光変調装置110Gに入射する。G光用空間光変調装置110Gは、G光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。G光用空間光変調装置110Gは、液晶パネル115Gと、第1偏光板116Gと、第2偏光板117Gとを有する。
第1偏光板116Gは、s偏光光のR光を透過し、液晶パネル115Gに入射させる。液晶パネル115Gは、s偏光光を画像信号に応じて変調し、p偏光光に変換する。第2偏光板117Gは、液晶パネル115Gでp偏光光に変換されたG光を射出する。このようにして、G光用空間光変調装置110Gは、G光用光源装置101GからのG光を画像信号に応じて変調する。G光用空間光変調装置110Gでp偏光光に変換されたG光は、R光とは異なる面からクロスダイクロイックプリズム112に入射する。
B光用光源装置101Bは、特定の振動方向の偏光光、例えばp偏光光のB光を供給する。B光用光源装置101BからのB光は、レンズLNを透過して、B光用空間光変調装置110Bに入射する。B光用空間光変調装置110Bは、B光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。B光用空間光変調装置110Bは、液晶パネル115Bと、第1偏光板116Bと、第2偏光板117Bとを有する。
第1偏光板116Bは、p偏光光のB光を透過し、液晶パネル115Bに入射させる。液晶パネル115Bは、p偏光光を画像信号に応じて変調し、s偏光光に変換する。第2偏光板117Bは、液晶パネル115Bでs偏光光に変換されたB光を射出する。このようにして、B光用空間光変調装置110Bは、B光用光源装置101BからのB光を画像信号に応じて変調する。B光用空間光変調装置110Bでs偏光光に変換されたB光は、R光及びG光とは異なる面からクロスダイクロイックプリズム112に入射する。
色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム112は、2つのダイクロイック膜112a、112bを有する。ダイクロイック膜112a、112bは、X字型に直交して配置される。ダイクロイック膜112aは、s偏光光であるR光を反射し、p偏光光であるG光を透過する。ダイクロイック膜112bは、s偏光光であるB光を反射し、p偏光光であるG光を透過する。このように、クロスダイクロイックプリズム112は、R光用空間光変調装置110R、G光用空間光変調装置110G、及びB光用空間光変調装置110Bでそれぞれ変調されたR光、G光及びB光を合成する。投写レンズ130は、クロスダイクロイックプリズム112で合成された光をスクリーン140に投写する。
ダイクロイック膜112a、112bは、通常、s偏光光の反射特性に優れる。このため、本実施例のように、ダイクロイック膜112a、112bでそれぞれ反射すべきR光及びB光は、s偏光光となってクロスダイクロイックプリズム112に入射するように設定される。また、ダイクロイック膜112a、112bを透過すべきG光は、p偏光光となってクロスダイクロイックプリズム112に入射するように設定される。
次に、各色光用光源装置101R、101G、101Bの構成について説明する。本発明において、各色光用光源装置101R、101G、101Bの特徴的部分の構成は同一である。従って、本実施例、及び以下の実施例において、R光用光源装置の構成を例として説明を行うものとする。図2は、R光用光源装置101Rの断面構成を示す。R光用光源装置101Rは、実装板206上に発光部201を実装している。発光部201は、固体発光素子であるLEDの発光チップである。発光部201は、R光を供給する。
発光部201は、実装板206の上に設けられる半導体層211と、半導体層211の上に設けられるサファイア基板212とから構成される。発光部201は、サファイア基板212の下に半導体層211を設けるフリップチップ構造をとる。半導体層211は、不図示のp型半導体層とn型半導体層とを有する。p型半導体層及びn型半導体層は、例えば窒化ガリウムにより構成することができる。p型半導体層とn型半導体層とは、それぞれp型電極、n型電極に接続されている。フリップチップ構造の発光部201は、p型電極及びn型電極を実装板206側に設けている。また、例えば、p型電極は、高反射性の金属部材で構成されている。発光部201は、半導体層211で発生する光を直接又は実装板206側のp型電極で反射した後サファイア基板212を介して供給する。
サファイア基板212の射出側には、微細構造部203が設けられている。微細構造部203は、複数の微細突起構造204から構成される。微細突起構造204は、硝子基板205の発光部201側の入射面に設けられている。微細構造部203、硝子基板205及び後述のマイクロプリズムアレイ207は、発光部201のサファイア基板212からのエバネッセント光を伝播する光伝播部である。微細突起構造204、硝子基板205及びマイクロプリズムアレイ207は、いずれも透明部材である硝子から構成されている。
微細突起構造204は、サファイア基板212側に突起を向けて設けられる細い錐体形状をなしている。微細突起構造204は、例えば、フォトニック結晶を構成するときのメソポーラス構造体や、シリコンエアロゲルを用いて自己成長させた結晶体を用いることができる。また、微細突起構造204は、フォトリソ工程により微細突起のパターンを形成して構成することとしても良い。
微細突起構造204とサファイア基板212との間には、間隔d1が設けられている。微細突起構造204は、サファイア基板212と間隔d1をとることで、サファイア基板212からのエバネッセント光が到達する位置に設けられている。R光用光源装置101Rにおいて、間隔d1は、例えば、R光の波長の10分の1から2分の1までの長さである。なお、微細構造部203の微細突起構造204のすべてについて等しい長さの間隔d1である必要は無い。微細構造部203の微細突起構造204の間隔d1は、サファイア基板212の表面のエバネッセント光を伝播可能であれば良く、例えば、R光の波長の10分の1から2分の1までの長さのいずれかであれば良い。硝子基板205は、発光部201側とは反対側の射出面に、マイクロプリズムアレイ207を有する。マイクロプリズムアレイ207は、微細構造部203及び硝子基板205を透過する光を射出するための光学素子である。
図3は、マイクロプリズムアレイ207の射出側から見た斜視構成を示す。マイクロプリズムアレイ207は、硝子基板205上の矩形領域に微細なマイクロプリズム208をアレイ状に配列して設けられている。マイクロプリズム208は、矩形領域の一方向であるY方向に長手方向を有する。そして、複数のマイクロプリズム208は、Y方向に略直交するX方向に配列している。マイクロプリズム208は、図2のXZ断面構成において、二等辺三角形で示される形状を有する。マイクロプリズムアレイ207は、硝子や樹脂等の透明部材で構成できる。マイクロプリズム208は、例えばR光の波長の10倍程度の高さで構成されている。
図2に戻って、発光部201からの光の振舞いについて説明する。発光部201の半導体層211で発生した光は、サファイア基板212を介して発光部201から射出する。例えば、発光部201から光軸方向であるZ方向へ発生する光は、そのまま発光部201を射出する。ここでは、半導体層211で発生してサファイア基板212の射出側界面に臨界角以上の角度で入射する光L1について説明する。
サファイア基板212の射出側面に臨界角以上の角度で光L1が入射すると、サファイア基板212の射出側面からサファイア基板212の外側へエバネッセント光がにじみ出る。エバネッセント光は、サファイア基板212の射出側面から、R光の波長以下の厚みにおいて発生している。ここで、微細構造部203の微細突起構造204は、サファイア基板212からのエバネッセント光が到達する位置に設けられている。このため、サファイア基板212の射出側面に発生したエバネッセント光は、微細構造部203に到達する。
微細構造部203は、硝子基板205側からサファイア基板212側へ突起する複数の微細突起構造204で構成されている。微細突起構造204は、ほぼいずれも、サファイア基板212側から硝子基板205側へ行くに従い太くなる形状をなす。このことから微細構造部203に到達したエバネッセント光は、微細構造部203を硝子基板205側へ入り込むに従い屈折率が上昇しているかのように振舞う。エバネッセント光は、微細構造部203で屈折率が上昇しているかのように振舞うと、進行方向を徐々に射出側へ曲げて、硝子基板205側の方向へ進行する。微細突起構造204を設けると、このようにしてエバネッセント光を射出側へ伝播することができる。また、エバネッセント光を射出側へ伝播することで、エバネッセント光を再びサファイア基板212内へ戻らせず硝子基板205の方向へ進行させることができる。
微細突起構造204を形成する硝子部材は、サファイア基板212を構成するサファイア部材より大きい屈折率を有する構成とすることが望ましい。屈折率を大きくすることで、微細構造部203は、サファイア基板212の臨界角より大きい角度で進行していたR光をより光軸方向へ近い角度に変換することができる。なお、微細突起構造204を構成する硝子部材の屈折率は、サファイア基板212を構成するサファイア部材と同程度であっても良い。
微細構造部203を透過した光は、そのまま硝子基板205を透過してマイクロプリズムアレイ207に入射する。そして、光L1は、マイクロプリズム208の突起を形成する斜面に到達する。このとき光L1は、臨界角より小さい角度でマイクロプリズム208の界面に入射することにより、マイクロプリズム208から射出する。マイクロプリズムアレイ207は、このようにして微細構造部203、硝子基板205及びマイクロプリズムアレイ207を透過する光L1を射出させる。以上により、R光用光源装置101Rは、発光部201からの光L1を外部へ取り出すことができる。硝子基板205及びマイクロプリズムアレイ207は、屈折率を微細構造部203と略同一とすると、微細構造部203からの光の角度を屈折せずそのまま進行させる。硝子基板205及びマイクロプリズムアレイ207は、微細構造部203とは異なる屈折率の部材で構成しても良い。
発光部201のみの構成では、サファイア基板212の射出面に臨界角以上の角度で入射した光L1は、サファイア基板212の射出側界面で全反射することによりサファイア基板212の内部に取り込まれてしまう。このようにして発光部201に取り込まれた光の一部は、全反射及び電極層における反射を繰り返すうちに吸収されてしまう。R光用光源装置101Rは、発光部201に光が取り込まれることにより射出光の光量が減少してしまう。これに対して本発明のR光用光源装置101Rは、微細構造部203を設けることにより、サファイア基板212面の外側のエバネッセント光を取り出すことができる。
サファイア基板212は、非常に硬いうえ酸化処理等の化学処理を施すことも容易ではないことから、形状の加工が困難である。これに対して本発明は、サファイア基板212自体の加工を行う必要が無く、容易に光の取り込みを低減することができる。また、サファイア基板212に他の透明部材を接着する場合、発光部201からの熱によりサファイア基板212と他の部材とが別々に熱膨張をすると、接着部分にひずみを生じてしまう。発光部201は、このひずみが原因となって破損する場合がある。特に、近年はLEDが高出力化の傾向にあることから、このような接着部分の劣化が著しくなると考えられる。
微細構造部203は、サファイア基板212の近傍であってエバネッセント光が到達する位置に設ければ良いことから、微細構造部203とサファイア基板212とを接着する必要が無い。微細構造部203とサファイア基板212とを接着する必要が無いことから、微細構造部203とサファイア基板212との間のひずみを低減し、破損しにくい構成とすることができる。特に、高出力のLEDにおいて発光部201の劣化を低減することができる。
また、サファイア基板の厚みが非常に薄いことから、例えば光学素子をサファイア基板に直接設けると、光学素子の形成時に発光部201に大きな負荷がかかることも考えられる。本発明においてマイクロプリズムアレイ207は、サファイア基板212以外の硝子基板205に設ける構成にできる。このことから、発光部201への負荷を軽減し、R光用光源装置101Rの製造を容易にできる。これにより、容易かつ破損しにくい構成により発光部201における光の取り込みを低減し、明るい光を供給できるという効果を得られる。
また、微細構造部203を設けることにより、エバネッセント光を射出側へ取り出すことで効率良く光を射出可能な構成にできる。さらに、マイクロプリズムアレイ207を設けることで、微細構造部203、硝子基板205を透過した光の全反射を低減して外部への射出を促し、R光用光源装置101Rからさらに効率良く光を射出することができる。G光用光源装置101G、B光用光源装置101Bについても、発光部201における光の取り込みを低減し、明るい光を供給するための構成は、R光用光源装置101Rと同様である。これにより、R光用光源装置101、G光用光源装置101G、B光用光源装置101Bは、高い光利用効率で明るい光を供給することができる。これにより、プロジェクタ100を用いて明るい投写像を得ることができるという効果を奏する。
なお、微細突起構造204の形状は、サファイア基板212の表面のエバネッセント光を伝播可能であれば良く、細い錐体形状に限られない。例えば、微細突起構造204は、突起の先端が欠けたような、台形に類似する形態であっても良い。また、微細構造部203は、錐体形状の微細突起構造204と、台形に類似する形態の微細突起構造204とが混在していても良い。さらに、微細突起構造204は、突起が向く方向に垂直な方向の幅がすべてにおいて等しい長さである必要な無く、例えば他より大きい幅を有する微細突起構造204が混在していても良い。この場合、大きい幅を有する微細突起構造204の中を光が伝播可能であれば、光を射出側へ取り出すことができる。
本実施例の光源装置に用いられる光学素子は、図3に示すマイクロプリズムアレイ207のほか、図4に示すマイクロレンズアレイ407を用いることもできる。マイクロレンズアレイ407は、球面又は非球面の曲面を有するマイクロレンズ408をアレイ状に配列するものである。光学素子としては長手方向を有する微細構造をアレイ状に配置するものに限らず、図5に示すように四角錐形状のマイクロプリズム508をマトリクス状に配列する光学素子507を用いることもできる。マトリクス状に配列する微細構造としては、図5に示す四角錐形状のほか、円錐、三角錐、五角錐以上の多角錐形状のマイクロプリズムや、球面又は非球面の曲面を有するマイクロレンズを用いても良い。
また、光学素子は、微細なマイクロレンズやマイクロプリズムを配列する以外に、単独のレンズやプリズムを用いても良い。さらに、図6に示すように、表面にランダムな凹凸を施した粗面608を有する光学素子607を用いることもできる。光学素子607の粗面608は、例えば粒状物を強く吹き付けるサンドブラストや、酸素プラズマ又はアルゴンプラズマを照射することで形成できる。
図7は、本発明の実施例2に係る光源装置であるR光用光源装置701Rの断面構成を示す。本実施例の光源装置は、上記実施例1に係るプロジェクタ100に適用することができる。上記実施例1のプロジェクタ100と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施例の光源装置は、サファイア基板212側の面が平坦面で構成される硝子基板703を有することを特徴とする。R光用光源装置701Rにおいて、硝子基板703及びマイクロプリズムアレイ207は、発光部201のサファイア基板212からのエバネッセント光を伝播する光伝播部である。
硝子基板703は、サファイア基板212と間隔d2をとることで、サファイア基板212からのエバネッセント光が到達する位置に設けられている。R光用光源装置101Rにおいて、間隔d2は、例えばR光の波長の10分の1の長さである。なお、硝子基板703のサファイア基板212側の平坦面は、例えば、R光の波長の10分の1から2分の1までの長さ以下の凹凸の面とすることが望ましい。凹凸がR光の波長の10分の1から2分の1までの長さ以下の平坦面の硝子基板703を用いることにより、エバネッセント光を射出側へ取り出すことができる。これにより、上記実施例1の光源装置と同様に、容易かつ破損しにくい構成により発光部201における光L2の取り込みを低減し、明るい光を供給することができる。
硝子基板703は、サファイア基板212を構成するサファイア部材より大きい屈折率を有する構成とすることが望ましい。屈折率を大きくすることで、硝子基板703は、サファイア基板212の臨界角より大きい角度で進行していたR光をより光軸方向へ近い角度に変換することができる。なお、硝子基板703を構成する硝子部材の屈折率は、サファイア基板212を構成するサファイア部材と同程度であっても良い。
図8は、本発明の実施例3に係る光源装置であるR光用光源装置801Rの断面構成を示す。本実施例の光源装置は、上記実施例1に係るプロジェクタ100に適用することができる。上記実施例1のプロジェクタ100と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施例の光源装置は、光伝播部であるロッドインテグレータ810を有することを特徴とする。ロッドインテグレータ810は、発光部201からの光の光量分布を略均一にする。
ロッドインテグレータ810は、柱形状の硝子部材からなる導光部805を有する。導光部805の発光部201側の入射面には、複数の微細突起構造204からなる微細構造部203を有する。また、導光部805の、発光部201側とは反対側の射出側に、ロッドインテグレータ810に伝播する光を射出するための光学素子であるマイクロプリズムアレイ207が設けられている。ロッドインテグレータ810は、導光部805の界面で発光部201からの光の全反射を繰り返すことにより、光量分布を略均一にする。これにより、光利用効率が高く、さらに発光部201からの光の光量分布の均一化が可能な光源装置を得られる。
マイクロプリズムアレイ207は、導光部805の射出側に直接形成するほか、導光部805の射出側端面に貼り付ける構成としても良い。なお、実装板206上の、発光部201及びロッドインテグレータ810の周辺には、反射部809が設けられている。図8の断面構成において、反射部809は、発光部201及びロッドインテグレータ810の左右の2つの台形形状で表している。反射部809は、発光部201及びロッドインテグレータ810の周囲を取り囲むように設けられている。
ロッドインテグレータ810の周辺に反射部809を設けることにより、導光部805の界面に臨界角以下の角度で入射して導光部805から射出される光を反射部809で反射し導光部805へ戻すことができる。これにより、反射部809を設けることで、光の損失を低減することができる。また、ロッドインテグレータ810の側面に反射部809を設けることで、光軸に対して大きい角度で進行する光を、光軸に対して小さい角度となるように角度を変換することができる。
なお、上記実施例の光源装置は、発光部201にLEDチップを用いるものとして説明したが、発光部201としてはEL素子や半導体レーザ等の他の固体発光素子を用いても良い。また、上記実施例のプロジェクタ100は、空間光変調装置として液晶型空間光変調装置を用いる構成を示しているが、透過型液晶表示装置に限らず、反射型液晶表示装置を用いても良い。さらに、プロジェクタ100は、3つの液晶型空間光変調装置を用いる構成以外に、単独の液晶型空間光変調装置を用いる構成としても良い。
以上のように、本発明に係る光源装置は、プロジェクタの光源装置として用いる場合に適している。
本発明の実施例1に係るプロジェクタの概略構成図。 光源装置の断面構成図。 光学素子の説明図。 光学素子の説明図。 光学素子の説明図。 光学素子の説明図。 本発明の実施例2に係る光源装置の断面構成図。 本発明の実施例3に係る光源装置の断面構成図。
符号の説明
100 プロジェクタ、101R R光用光源装置、101G G光用光源装置、101B B光用光源装置、112 クロスダイクロイックプリズム、112a、112b ダイクロイック膜、115R、115G、115B 液晶パネル、116R、116G、116B 第1偏光板、117R、117G、117B 第2偏光板、130 投写レンズ、140 スクリーン、201 発光部、203 微細構造部、204 微細突起構造、205 硝子基板、206 実装板、207 マイクロプリズムアレイ、208 マイクロプリズム、211 半導体層、212 サファイア基板、407 マイクロレンズアレイ、408 マイクロレンズ、507 光学素子、508 マイクロプリズム、607 光学素子、608 粗面、701R R光用光源装置、703 硝子基板、801R R光用光源装置、805 導光部、809 反射部、810 ロッドインテグレータ、L1、L2 光、LN レンズ

Claims (7)

  1. 基板を有し、前記基板を介して光を供給する発光部と、
    透明部材により構成され、前記発光部の前記基板からのエバネッセント光が到達する位置に設けられることで前記エバネッセント光を射出側に伝播させる光伝播部と、を有し、
    前記光伝播部は、前記発光部側の入射面に、複数の微細突起構造を有し、
    前記微細突起構造と前記基板との間に、エバネッセント光が伝播可能な間隔が設けられている、
    ことを特徴とする光源装置。
  2. 前記微細突起構造は、前記発光部の射出面側に突起を向けて設けられる錐体形状であることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記光伝播部は、さらに基板を有し、前記微細突起構造は前記基板の前記発光部側の入射面に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の光源装置。
  4. 前記微細突起構造は、前記発光部の射出面部を構成する部材の屈折率以上の屈折率を有する部材で構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の光源装置。
  5. 前記光伝播部は、前記発光部側とは反対側の射出面に、前記光伝播部を透過する光を射出するための光学素子を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の光源装置。
  6. 前記光伝播部は、前記発光部からの光の光量分布を略均一にするロッドインテグレータであって、
    前記ロッドインテグレータは、前記発光部側の入射面に、複数の微細突起構造を有し、前記発光部側とは反対側の射出面に、前記ロッドインテグレータに伝播する光を射出するための光学素子を有することを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、
    前記空間光変調装置で変調された光を投写する投写レンズと、を有することを特徴とするプロジェクタ。
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