JP4254528B2 - ボイラマンホールの蓋 - Google Patents

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Description

本発明は、炉壁管とフィンとからなる冷却壁構造を備えたボイラ火炉の炉壁に設けるボイラマンホールの蓋に関するものである。
ボイラの一形式として知られている石炭焚きボイラは、図4(イ)(ロ)にその一例の概略を示す如く、上下方向に延びるボイラ火炉1の下部位置に一次燃焼室2を、又、その上方に二次燃焼室3をそれぞれ設け、炉壁4の上記一次燃焼室2と対応する所要高さ位置に、たとえば、燃料としての微粉炭を燃焼させるための微粉炭バーナ5を多段に(図では3段として示す)設置して、該各微粉炭バーナ5により微粉炭を一次燃焼室2内にて低空気比燃焼させるようにしてある。
又、上記二次燃焼室3と対応する炉壁4の所要高さ位置に、オーバーエアポート6を設けて該オーバーエアポート6より上記一次燃焼室2における微粉炭の一次燃焼後に残存する未燃分の燃焼に必要な十分量の二次燃焼用空気7を供給して、上記一次燃焼後の未燃分の完全燃焼を図るようにしてある。
上記ボイラ火炉1の炉壁4は、図4(ロ)に示す如く、所要間隔で配置した多数の炉壁管(冷却管)8同士をフィン9で平面的に連結してなる冷却パネル構造としたものが基本構造としてあり、上記各炉壁管8に、図示しないボイラ水循環機構によりボイラ水を循環させることにより、微粉炭の燃焼熱の熱回収を図ると同時に、炉壁4の冷却を行なうことができるようにしてある。上記二次燃焼室3より排出される高温の燃焼ガス10は、該二次燃焼室3の頂部側に設けた蒸気発生用の熱交換器11に導いて、保有する熱をボイラ蒸気と熱交換させることにより蒸気過熱に供させるようにしてある。
なお、12は上記熱交換器11の下流側に設けた後部伝熱部であり、必要に応じて過熱器、再熱器、空気予熱器、節炭器などの各種熱交換器13を備えた構成としてある。
ところで、上記のような石炭焚きボイラでは、当初、冷却壁構造としてあるボイラ火炉1の炉壁4にはクリンカの付着成長によるトラブルを考慮してマンホールを設けないこととされて来た。しかし、近年、ボイラ火炉1の内部のメンテナンス性の向上化を図るためにボイラ火炉1の炉壁4の所要個所にマンホールを設けることが望まれるようになってきている。すなわち、たとえば、ボイラ火炉1の内部における高所のメンテナンスを行なう場合には、炉底より搬入した作業足場(図示せず)をボイラ火炉1の内部にて組み立てて炉底より立設するが、この際、上記作業足場を所要の高さ位置まで組み上げた場合には、該高さ位置にて、炉壁4を通して作業足場等の資材の搬入、搬出を行わせたり、作業者が直接出入りできるようにすれば、メンテナンス作業に要する工期の短縮化を図ることができると考えられ、このために、図4(イ)に二点鎖線で示す如く、上記ボイラ火炉1の、たとえば、シザーズよりも高い位置の炉壁4に大型のマンホール14を設置することが求められている。
このような要求に応えるため、冷却壁構造を備えたボイラ火炉1の炉壁4にマンホール14を設ける場合において、図5(イ)(ロ)に示す如く、ボイラ火炉1の炉壁が、たとえば、垂直方向の炉壁管8とフィン9とからなる冷却パネル構造としてある場合には、炉壁4の所要位置における上記炉壁管8を、所要形状(図では上下方向に延びる六角形状)に沿うよう折り曲げる(迂回させる)ことにより、上記炉壁4を内外方向に貫通するマンホール14を形成させるようにしてある。なお、図5(イ)では、上記マンホール14を、炉壁4の炉外側に、外方へ所要寸法突出する筒状のマンホール体15を取り付けてなる形式として示してある。16は炉壁4における炉壁管8の折り曲げ部分にシール性を確保できるようにするために、上記マンホール体15の炉内側端部の外周に打設したキャスタブルを示す。
一方、上記ボイラ火炉1の炉壁4に設けるマンホール14は、必要時に開放できるようボイラ運転時には閉塞させ、更には、炉壁4の内外方向の断熱性を確保できるようにする必要がある。
そのために、上記マンホール14を開閉可能に閉塞するためのマンホール蓋が必要となる。従来の一般的なマンホール14の蓋17は、図5(イ)(ロ)の如く、マンホール14の内側の炉内側に前面が露出するように気密に挿入配置するキャスタブル製の耐火ブロック18と、該耐火ブロック18の炉外側の領域に充填する、たとえば、ガラスウールやロックウールのような断熱材19と、マンホール14の炉外側端部を着脱可能に閉塞させる蓋本体20、とからなり、該蓋本体20を上記マンホール体15の炉外側端部に図示しないボルト等を用いて着脱可能に取り付けるようにしてある。これにより、蓋17の上記耐火ブロック18にて炉内側の耐火性を確保して焼損を防ぐと共に、上記断熱材19により炉内外方向の断熱性を確保するようにしてある。
なお、上記耐火ブロック18は、キャスタブルにて形成されているため重量が嵩む。そのため、通常、上記耐火ブロック18は、ハンドリング可能な重量となるよう分割構造(図では4分割構造)としてある。
したがって、上記構成としてあるマンホールの蓋17を用いてボイラ火炉1の炉壁4のマンホール14を閉塞させる場合には、先ず、該マンホール14の内側に、上記分割構造としてある耐火ブロック18を順次挿入して炉内側端部に積み上げ、次に、その外側に断熱材19を挿入して充填し、しかる後、蓋本体20を、マンホール14の炉外側端部となるマンホール体15の炉外側端部へ取り付けるようにしてある。
一方、ボイラ火炉1のメンテナンス等のために上記マンホール14を開放させる場合には、上記手順と逆に、先ず、蓋本体20をマンホール体15より取り外し、次に、マンホール14の内側に充填してある断熱材19を取り出し、しかる後、分割構造としてある上記耐火ブロック18を1つずつ取り出すようにしてある。
ところで、上記構成としてあるマンホールの蓋17をボイラ火炉1の炉壁4のマンホール14の蓋として用いた場合は、上記マンホール14の炉内側端部に配置されている耐火ブロック18は炉内へ露出されていることから、ボイラ運転時には、耐火ブロック18の炉内露出面の表面温度が高くなる。このため、微粉炭の燃焼時に炉内で発生するクリンカ(図示せず)が、上記耐火ブロック18の表面に付着して成長するようになる。
上記のように耐火ブロック18の表面に付着したクリンカが成長するようになると、成長して大塊となったクリンカが炉内に落下する虞が生じると共に、この際、上記耐火ブロック18の表面に付着して成長したクリンカが、耐火ブロック18を抱き込んで落下する虞もある。このようにして上記クリンカの大塊や、耐火ブロック18を抱き込んだクリンカが炉内へ落下すると、炉底のホッパ部に損傷が発生する虞が懸念される。更に、上記耐火ブロック18が、付着したクリンカに抱き込まれる等して脱落する場合には、マンホール14の蓋17が炉内の熱により焼損する虞も懸念される。
なお、上記マンホール14の蓋17の炉内側に付着するクリンカを、炉外側より除去できるようにしたマンホールのクリンカ除去装置が従来提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
上記提案されているクリンカ除去装置は、図6に示す如く、上記マンホール14と同様に、炉壁4の炉壁管8を折り曲げて形成したマンホール14を、マンホール14の炉内側端部に配置した分割構造としてあるキャスタブル製の耐火ブロック(内部耐火材)18と、該耐火ブロック18の炉外側に充填した高温用の断熱材(保温材)19a及びロックウール等の断熱材(保温材)19bと、上記マンホール14の炉外側端部に取り付けた蓋本体20とからなるマンホール蓋17にて取り外し可能に閉塞するようにした構成において、上記耐火ブロック18と断熱材19a,19bと蓋本体20に、クリンカ排除装置21を炉内に挿入し得るようにした貫通口22を形成し、該貫通口22の炉内側端部位置に高温耐火栓23を詰めて設けると共に、該高温耐火栓23の炉外側となる貫通孔22内に、抜き差し可能な挿入部材24を挿入して設けた構成としてある。これにより、上記挿入部材24を取り外した後の貫通口22に、炉外側より上記クリンカ排除装置21として、たとえば、パイプ等の長尺材を挿入して高温耐火栓23を押すことにより、該高温耐火栓23と一緒に耐火ブロック18の炉内側露出面に付着したクリンカ(図示せず)を押して炉内へ落下させることができるようにしたものである。なお、図6における25は上記マンホール14の炉内側端部の外周に打設したキャスタブル、26は炉壁4の外側に設けた断熱材をそれぞれ示す。
特開平11−82911号公報
ところが、上記特許文献1に記載されたマンホールのクリンカ除去装置は、マンホール14の蓋17を構成する耐火ブロック18の炉内側への露出面に付着するクリンカを除去するのには有効である。
しかし、マンホール14の蓋17における炉内側の露出面となる上記耐火ブロック18の炉内側の露出面にクリンカが付着すること自体を未然に防止するものではない。
又、上記図5(イ)(ロ)に示されたマンホール14や、図6に示されたマンホール14は、いずれも、その閉塞作業或いは開放作業時に、耐火ブロック18及び断熱材19,19a,19bを、それぞれマンホール14へ順次挿入したり、取り出したりする必要がある。しかも、重量のある上記耐火ブロック18を、閉塞時にはマンホール14内側の炉内側端部に1つずつ積み上げ、又、開放時には1つずつ取り出さなければならず、このため開閉作業が煩雑化しているというのが実状である。
更に、上記図5(イ)(ロ)における耐火ブロック18や、図6における耐火ブロック18は炉内側の高温に曝されるため消耗品となっており、定期的に交換する必要も生じる。
そこで、本発明は、ボイラ運転時にマンホールを閉塞させる蓋の炉内側露出面にクリンカが付着して成長する虞を未然に防止できるようにすると共に、マンホールの閉塞、開放作業の手間を大幅に簡素化できるボイラマンホールの蓋を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、ボイラの火炉壁に形成したマンホールを炉外側より取り外し可能に閉塞させるようにするボイラマンホールの蓋において、上記マンホール内に嵌合させてマンホール閉塞時に炉内側に露出させるようにする嵌合突部の前端面を、上記マンホールの内側に嵌合できるように該マンホールの形状に合わせて、所要間隔で並列配置した多数本の冷却管と該隣接する各冷却管同士を連結するフィンとからなる冷却パネル構造とし、上記嵌合突部の前端面の各冷却管の各一端側を、ヘッダー管を介して蒸気排出管に接続すると共に、上記各冷却管の各他端側を別のヘッダー管を介して蒸気導入管に接続して、上記多数本の冷却管に冷却用蒸気を流通させて嵌合突部の前端面を冷却できるようにした構成とする。
更に、上記において、外周縁部をマンホール側に着脱自在に取り付けるようにしてある板状の蓋本体を、嵌合突部の後側に配置して、該蓋本体の所要位置に、外部より冷却用蒸気を導入するための蒸気導入管と、上記嵌合突部の前端面の各冷却管に流通させた冷却用蒸気を蒸気回収ラインへ排出させるための蒸気排出管を取り付けるようにした構成とする。
更に又、上記構成における嵌合突部の前端面の各冷却管とフィンとからなる冷却パネル構造部と蓋本体との間の空間に断熱材を充填してなる構成とする。
本発明のボイラマンホールの蓋によれば、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1)ボイラの火炉壁に形成したマンホールを炉外側より取り外し可能に閉塞させるようにするボイラマンホールの蓋において、上記マンホール内に嵌合させてマンホール閉塞時に炉内側に露出させるようにする嵌合突部の前端面を、上記マンホールの内側に嵌合できるように該マンホールの形状に合わせて、所要間隔で並列配置した多数本の冷却管と該隣接する各冷却管同士を連結するフィンとからなる冷却パネル構造とし、上記嵌合突部の前端面の各冷却管の各一端側を、ヘッダー管を介して蒸気排出管に接続すると共に、上記各冷却管の各他端側を別のヘッダー管を介して蒸気導入管に接続して、上記多数本の冷却管に冷却用蒸気を流通させて嵌合突部の前端面を冷却できるようにした構成としてあるので、ボイラマンホールの蓋における炉内側露出面となる嵌合突部の前端面を、マンホールの周りの炉壁面とほぼ同様の温度に冷却することができ、このため、炉内にて発生するクリンカが内表面に付着することがなく、したがって、従来の蓋の如きクリンカが付着して大きく成長するという虞を未然に防止することができる。
(2)嵌合突部の前端面に冷却用蒸気を流通させる冷却パネルを設け、該冷却パネルを、所要間隔で配置した冷却管と、該各隣接冷却管同士を連結するフィンとからなる構成としてあるので、嵌合突部の前端面を、マンホールの周りの炉壁の有する冷却パネル構造とほぼ同様の構成とすることができ、このため、上記嵌合突部の前端面の形状を、マンホールの周りの炉壁の形状とほぼ同様の形状とすることができることから、クリンカの付着防止に有利になる。
(3)外周縁部をマンホール側に着脱自在に取り付けるようにしてある板状の蓋本体を、嵌合突部の後側に配置して、該蓋本体の所要位置に、外部より冷却用蒸気を導入するための蒸気導入管と、上記嵌合突部の前端面の各冷却管に流通させた冷却用蒸気を蒸気回収ラインへ排出させるための蒸気排出管を取り付けるようにした構成とすることにより、蓋本体と嵌合突部を一体として、マンホールに対し取り付けたり、取り外したりできるため、マンホールの閉塞、開放作業を従来に比して簡素化することができる。
(4)嵌合突部の前端面の各冷却管とフィンとからなる冷却パネル構造部と蓋本体との間の空間に断熱材を充填してなる構成とすることにより、ボイラ運転時に、万一、嵌合突部の前端面の冷却パネルへの冷却用蒸気の流通が停止した場合にも、マンホール部分における炉内外方向の断熱性を確保することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は本発明のボイラマンホールの蓋の実施の一形態として、図5(イ)(ロ)に示したと同様に、冷却壁構造としてあるボイラ火炉の炉壁4の所要位置に、炉壁管8を折り曲げて押し広げるようにして開口させ且つこの開口の形状を、たとえば、上下方向に長い六角形状としたマンホール14を設け、該マンホール14を本発明の蓋27で開閉可能に閉塞させるようにする。なお、上記マンホール14には、開口の内周面に沿うように上記マンホール14の形状に対応させた六角形状の断面形状としてある短い筒状のマンホール体15aを一体に取り付けて、炉壁管8よりも炉外側へ突出するようにしてある。
本発明のボイラマンホールの蓋27は、上記短筒型のマンホール体15aの内側に嵌合し得るよう該マンホール体15aの内径寸法に対応する外形寸法に形成された六角形状とした嵌合突部28を前面側に有し、且つ該嵌合突部28の前端面が、上記ボイラ火炉の炉壁4の構造と同様の水管壁構造となるように、所要間隔で並行配置した多数の垂直方向の冷却管29と、隣接する該各冷却管29同士を平面的に連結するフィン30とからなる冷却パネル構造としてあり、更に、上記嵌合突部28の前端面に配してある各冷却管29に外部の図示しない冷却用蒸気供給部より導かれる冷却用蒸気31を流通させることができるように連結管35を介してヘッダー管34に接続した構成としてある。したがって、本発明のマンホールの蓋27を、上記マンホール14へ炉外側より挿入させ、嵌合突部28をマンホール体15aの内側へ嵌入して、該嵌合突部28の前端面を上記マンホール14の周囲の炉壁4内面と面一になるようにすることにより、上記マンホール14を閉塞させることができ、この状態で上記嵌合突部28の前端面の上記各冷却管29に冷却用蒸気31を流通させることにより嵌合突部28の前端面をマンホール14の周りの炉壁4温度とほぼ同様の温度まで冷却できるようにする。
詳述すると、本発明のマンホールの蓋27の上記嵌合突部28の後側の上方位置と下方位置には、それぞれ上部ヘッダー管32と下部ヘッダー管34が配設してあり、上記嵌合突部28の前端面に配置してある各冷却管29の一端となる上端部は、上記マンホール14のマンホール体15aの天井面に沿うよう背面側へ屈曲させて、各々連結管33を介して上記上部ヘッダー管32に接続してある。一方、上記各冷却管29の下端部は、同じくマンホール体15aの下端の内面に沿うよう背面側へ屈曲させて、各々連結管35を介して上記下部ヘッダー管34に接続してある。
上記上部ヘッダー管32と下部ヘッダー管34の更に後側の近傍位置には、垂直に配置してある矩形の板状としてある蓋本体36があり、該蓋本体36の上部中央位置には、蒸気排出管37が前後方向に貫通するように取り付けてある。該蒸気排出管37の前端部に、上記上部ヘッダー管32を一体に連通接続し、上記上部ヘッダー管32を蒸気排出管37を介して蓋本体36に保持させるようにしてある。
又、上記蓋本体36の下部中央位置には、蒸気導入管38が前後方向に貫通するように取り付けてあり、該蒸気導入管38の前端部に、上記下部ヘッダー管34を一体に連通接続することにより、上記下部ヘッダー管34を該蒸気導入管38を介して蓋本体36に支持させるようにしてある。これにより、上記嵌合突部28の前端面を形成している各冷却管29及びフィン30を、連結管33,35と上下の各ヘッダー管32,34と、蒸気排出管37及び蒸気導入管38を介して上記蓋本体36の前側に一体に支持させることができるようにしてある。
上記蓋本体36の後方に突出させた上記蒸気導入管38の後端部は、左右方向の一側(図3では左側)へ屈曲させると共に、先端部を上記蓋本体36の幅方向一側よりも外側へ突出させてあり、該突出端部に設けたフランジ39と、蒸気供給ライン40の下流側端部に設けてあるフランジ41とをボルト42にて着脱自在に接続できるようにしてある。上記蒸気供給ライン40は、たとえば、ボイラ起動用の蒸気や暖房用の蒸気等として用いる補助蒸気の供給部のような外部の冷却用蒸気供給部に接続してあり、冷却用蒸気31を導くようにしてある。
又、蓋本体36の後方に突出させた上記蒸気排出管37の後端部は、左右方向の他側(図3における右側)へ屈曲させると共に、先端部を上記蓋本体36の幅方向他端よりも外側へ突出させてあり、該突出端部に設けたフランジ43と、蒸気回収ライン44の上流側端部に設けてあるフランジ45とをボルト42にて着脱自在に接続できるようにしてある。上記蒸気回収ライン44は、図示しない冷却用蒸気の回収部に接続してあり、冷却用蒸気31を回収するようにしてある。
又、上記蓋本体36は、外周部の前面側に、上記マンホール体15aを取り囲むように炉壁4の炉外側に取り付けてある角筒状のウォールボックス46の炉外側端部の内側に嵌合させるための嵌合凸部47を突設すると共に、該嵌合凸部47よりも外周側となる外周縁部に、上記ウォールボックス46の炉外側端部の外周に設けてあるフランジ部46aにボルト42を介して着脱自在に取り付けるためのフランジ部48を形成した構成としてある。
更に、上記蓋本体36の前面側における上記冷却管29とフィン30とからなる嵌合突部28との間の空間には、図2に示す如く、ガラスウールやロックウールのような断熱材49を充填して、万一、上記冷却管29への冷却用蒸気31の流通が停止された場合にも、マンホール14部分における炉内外方向の断熱性を確保できるようにしてある。なお、上記嵌合突部28における後側面の所要個所と蓋本体36の前面にて対向する所要個所とを、断熱材49の内部を通って前後方向に延びる鉄筋の如き連結部材(図示せず)により連結するようにしてもよい。又、上記断熱材49の内部に、該断熱材49の自重による下方への移動等を防止して位置を保持できるようにするための鉄筋のような断熱材支持部材(図示せず)を上下、左右、前後方向等に適宜設けるようにしてもよい。
更に又、図2に二点鎖線で示す如く、上記ウォールボックス46の上方位置に、炉壁4の近傍位置より炉外方向に突出して延びるホイストレール50を、たとえば、炉壁4の外側に設けてある該炉壁4支持用のバックステー等の図示しない固定部材に支持させて設け、該ホイストレール50に走行可能に取り付けてあるチェーンブロックのようなホイスト装置51により上記蓋本体36の背面側所要個所に設けてある吊り部材52を吊ることができるようにしてもよい。このようにすれば、上記本発明のボイラマンホールの蓋27を、吊り部材52、ホイスト装置51を介してホイストレール50に支持させると共に、この状態にて、上記ホイスト装置51と一体に上記ホイストレール50に沿って炉内外方向へ移動させることができて、開閉時の取り扱いを簡便にすることができる。
なお、53は蓋本体36の後側面に設けた取っ手、54,55は蓋本体36の後側に突出する蒸気排出管37と蒸気導入管38を、それぞれ蓋本体36の後側面に支持させるための支持部材である。その他、図5(イ)(ロ)に示したものと同一のものには同一符号が付してある。
上記構成としてある本発明のボイラマンホールの蓋27によりボイラ火炉の炉壁4のマンホール14を閉塞させる場合には、たとえば、上記蓋27の吊り部材52を上記ホイストレール50上のホイスト装置51にて吊り下げた状態にて、該蓋27を炉外側より上記炉壁4外側のウォールボックス46内に挿入し、前端の嵌合突部28を、炉壁4のマンホール14のマンホール体15aの内側へ炉外側より挿入して嵌合させ、上記嵌合突部28の前端面を、マンホール14の周りの炉壁4の内面と面一となるように配置させるようにする。又、同時に、炉壁4側に設けてあるウォールボックス46の炉外側端部の内側に、蓋本体36の外周部に設けてある嵌合凸部47を嵌合させて、上記ウォールボックス46の炉外側端部の外周に設けてあるフランジ部46aに、上記蓋本体36の外周縁部に設けてあるフランジ部48を衝合させ、次いで、上記ウォールボックス46のフランジ部46aに、上記蓋本体36のフランジ部48を着脱可能なボルト42により取り付ける。更に、蒸気導入管38のフランジ39を蒸気供給ライン40のフランジ41に着脱可能なボルト42により取り付け、且つ蒸気排出管37のフランジ43を蒸気回収ライン44のフランジ45に着脱可能なボルト42により取り付ける。
この状態において、冷却用蒸気供給部より蒸気供給ライン40を通して所要温度の冷却用蒸気31を供給すると、該供給される冷却用蒸気31は、蒸気導入管38より下部ヘッダー管34、連結管35を経て本発明のボイラマンホールの蓋27の嵌合突部28の前端面に配設されている各冷却管29を流通した後、連結管33、上部ヘッダー管32、蒸気排出管37を経て蒸気回収ライン44へ送り出されるようになる。
これにより、上記本発明のボイラマンホールの蓋27にてマンホール14を閉塞させるときに炉内へ露出されることとなる上記嵌合突部28の前端面は、上記各冷却管29内を流通する冷却用蒸気31により所要温度に保持されるようになる。したがって、上記冷却用蒸気31の温度を、ボイラ運転時における上記マンホール14の周りの炉壁4とほぼ同様の温度となるように設定しておくことにより、ボイラ運転時においても、上記嵌合突部28の炉内露出面である前端面を、マンホール14の周りの炉壁4温度とほぼ同様の温度まで冷却することができる。
炉壁管8をフィン9で接続した冷却パネル構造としてある炉壁4は、ボイラ運転時にボイラ水にて所要温度まで冷却されるようにしてあるため、この炉壁4に対しては、通常、クリンカが付着してもあまり成長しないうちに落下させることができるようになっている。本発明のボイラマンホールの蓋27においても、炉内露出面である突出端部28の前端面は、上記マンホール14の周りの炉壁4温度とほぼ同様の温度となるよう冷却するようにしてあることにより、上記突出端部28の前端面にクリンカが付着して成長する虞を未然に防止することができる。
次に、ボイラ内部のメンテナンス等のために上記マンホール14を開放させる場合は、上記マンホール14を閉塞させる場合の手順とは逆の手順で本発明のボイラマンホールの蓋27の取り外しを行うようにすればよい。
このように、本発明のボイラマンホールの蓋27は、ボイラ火炉の炉壁4に設けるマンホール14を閉塞させるための嵌合突部28の前端面を、冷却用蒸気31を流通させる冷却管29とフィン30とからなる冷却パネル構造にて覆ってなる構成とすることにより、高温となる炉内温度に対する耐火性を確保するようにしてあるため、従来、耐火性を得るために要していた如き耐火ブロックを不要とすることができる。これにより、従来の重量物である耐火ブロック18を構成部材の一つとして用いていた如きマンホール蓋17に比して重量を大幅に軽減できると共に、マンホール14のマンホール体15aの炉内側端部へ挿入配置する嵌合突部28と、断熱材49と、フランジ部48を介して炉壁4外側のウォールボックス46のフランジ部46aに着脱自在に取り付けを行うための蓋本体36とを一体の構造としてあるため、マンホール14の閉塞、開放作業を従来に比して大幅に簡素化することができる。
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、たとえば、炉壁4に設けるマンホール14を六角形状とした場合を示したが、種々の形状のマンホール14に対応できるよう、嵌合突部28の形状は、上記マンホール14の形状に応じて円形、矩形やその他の多角形等、六角形状以外の任意の形状としてもよい。嵌合突部28の前端面に設ける冷却パネル構造は、所要間隔で配置した垂直方向の冷却管29と該各冷却管29を平面的に連結するフィン30とからなる構成として示したが、上記冷却管29は、マンホール14の周りの炉壁管8がヘリカル管となっている場合には、該ヘリカル管の配置に沿う方向に配置するようにしてもよい。更に、嵌合突部28の前端面をマンホール14の周りの炉壁4と同様の温度まで冷却できれば、該マンホール14の周りの炉壁管8の配置とは異なる方向に冷却管29を配置してもよく、更には、冷却用蒸気31を流通させて所要温度まで冷却できれば、嵌合突部28の前端面側に冷却ジャケットを設けるようにしてもよい。その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明のボイラマンホールの蓋の実施の一形態を示すもので、マンホールを開放させた状態の概要を示す斜視図である。 図1のボイラマンホールの蓋の切断側面図である。 図1のボイラマンホールの蓋を炉外側から見た図である。 石炭焚きボイラの一例の概略を示すもので、(イ)は切断側面図、(ロ)は炉壁の冷却パネル構造を拡大して示す図である。 従来提案されているボイラマンホールの蓋の一例を示すもので、(イ)は概略切断側面図、(ロ)はマンホール部分を炉内側から見た図である。 従来提案されているボイラマンホールの蓋の他の例を示す概略切断側面図である。
符号の説明
4 炉壁(火炉壁)
8 炉壁管
14 マンホール
27 蓋
28 嵌合突部
29 冷却管
30 フィン
31 冷却用蒸気
32 ヘッダー管
34 ヘッダー管
36 蓋本体
37 蒸気排出管
38 蒸気導入管
40 蒸気供給ライン
44 蒸気回収ライン
48 フランジ部(着脱用フランジ)
49 断熱材

Claims (3)

  1. ボイラの火炉壁に形成したマンホールを炉外側より取り外し可能に閉塞させるようにするボイラマンホールの蓋において、上記マンホール内に嵌合させてマンホール閉塞時に炉内側に露出させるようにする嵌合突部の前端面を、上記マンホールの内側に嵌合できるように該マンホールの形状に合わせて、所要間隔で並列配置した多数本の冷却管と該隣接する各冷却管同士を連結するフィンとからなる冷却パネル構造とし、上記嵌合突部の前端面の各冷却管の各一端側を、ヘッダー管を介して蒸気排出管に接続すると共に、上記各冷却管の各他端側を別のヘッダー管を介して蒸気導入管に接続して、上記多数本の冷却管に冷却用蒸気を流通させて嵌合突部の前端面を冷却できるようにした構成を有することを特徴とするボイラマンホールの蓋。
  2. 外周縁部をマンホール側に着脱自在に取り付けるようにしてある板状の蓋本体を、嵌合突部の後側に配置して、該蓋本体の所要位置に、外部より冷却用蒸気を導入するための蒸気導入管と、上記嵌合突部の前端面の各冷却管に流通させた冷却用蒸気を蒸気回収ラインへ排出させるための蒸気排出管を取り付けるようにした請求項記載のボイラマンホールの蓋。
  3. 嵌合突部の前端面の各冷却管とフィンとからなる冷却パネル構造部と蓋本体との間の空間に断熱材を充填してなる請求項記載のボイラマンホールの蓋。
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