JP4254442B2 - 照明装置及びプロジェクタ - Google Patents

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    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/18Fire preventing or extinguishing

Description

本発明は、照明装置及びこれを用いたプロジェクタに関する。
プロジェクタにおいて、画像の平均輝度に応じて光源であるメタルハライドランプの発光光量を制御することによって、画像のコントラストを高める方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、光源の発光光量を変化させる代わりに光学絞りによる光量調節を利用して画像のコントラストを高める方法も知られている(例えば、特許文献2参照。)
特開平5−66501号公報
特開2002−23106号公報
しかし、プロジェクタにおいて現在主流の光源は高圧水銀ランプであり、かかる高圧水銀ランプの発光光量を特許文献1に記載の技術と同様に変化させようとした場合、100%の発光光量を70%程度まで減光できるに過ぎず、結果として画像のコントラストを十分に上げることができない。
また、特許文献2に記載の光学絞りを用いて光源光を極端に減光しようとすると、熱が光学絞り部分に集中してしまい、周辺の光学部品等に悪影響を及ぼす等の問題が生じる。
また、光学絞りによって光源光を30%〜40%と極端に減光する場合、ランプ、遮光板、インテグレータ等の微小な配置誤差に起因して照明ムラが顕著となり、ランプ交換等によって極端な照明ムラが生じる等の問題がある。
そこで、本発明は、高圧水銀ランプのような発光光量の可変量が少ないランプを用いた場合にも、画像のコントラスト向上を可能にする照明装置及びこれを用いたプロジェクタを提供することを目的とする。
また、本発明は、照明光の強度を広範囲に亘って調節した場合にも、減光による発熱の悪影響が発生しにくく、照明ムラが生じにくい照明装置等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る照明装置は、照明用の光源と、前記光源の発光光量を調節する光源駆動手段と、前記光源から取り出す照明光の強度を調節する遮光手段と、前記光源駆動手段と前記遮光手段とを関連付けて動作させる制御手段とを備え、前記制御手段は、与えられた照明光量を実現する前記光源の発光光量と前記遮光手段による調節量に対応する遮光パラメータとの組み合わせに関する情報を含む割当テーブルと、当該割当テーブルのうちいずれの組み合わせを使用するかを判断する判断部とを備え、前記判断部は、前記光源の温度に基づいて前記割当テーブルのうちいずれの組み合わせを使用するかの判断基準を切り換える。
上記照明装置では、光源駆動手段が光源の発光光量を調節し、遮光手段が光源から取り出す照明光の強度を調節するので、光源の発光光量の調節範囲を超えて照明光の輝度を調節することができる。また、遮光手段のみによって照明光の強度を調節する場合に比較して、遮光手段による発熱を低減することができるとともに、光源の消費電力を低減することができる。
また、光源駆動手段と遮光手段とを関連付けて動作させる制御手段を備えるので、光源や遮光手段の特性に応じた照明光の輝度調節が可能になる。
さらに、制御手段が、割当テーブルと、判断部とを備えるので、照明装置の使用状況等に合わせて、目標とする減光量に対応する光源駆動手段と遮光手段との最適な動作量を迅速に求めることができる。
また、判断部が、光源の温度に基づいて割当テーブルのうちいずれの組み合わせを使用するかの判断基準を切り換えるので、光源を効率よく安定して動作させることができる。
また、上記照明装置の具体的な態様では、遮光手段が、光源の照明光を部分的に透過させる光変調素子である。この場合、電子的な制御によって精密な光量調節が可能になる。
また、上記照明装置の別の具体的な態様では、遮光手段が、光源の照明光を部分的に遮蔽する光学絞りである。この場合、簡単な機構によって精密な光量調節が可能になる。
また、上記照明装置の別の具体的な態様では、光学絞りが、光源からの照明光を透過させる開口部、及び光源からの照明光の一部を遮断する遮光部を有する複数の遮光マスクと、光源からの照明光の射出方向に開口部及び遮光部が重なるように複数の遮光マスクを相互に移動可能にする遮光マスク移動機構とを備える。この場合、光学絞りの構造を簡素なものとすることができ、例えば、複数の遮光マスクを相互にスライド移動することで、光源からの照明光の射出方向に開口部及び遮光部を重ねることができ、光学絞りによる光量調節を容易に、かつ迅速に実施できる。なお、遮光マスクとしては、特に限定しないが、例えば、開口部及び遮光部とが格子状に配列しているものや、開口部及び遮光部が同心円状に配列しているものを採用できる。
また、上記照明装置の別の具体的な態様では、遮光マスク移動機構が、光源からの照明光の照明光軸と直交する方向に延び、該方向を軸として回転するシャフトと、このシャフトと係合し、シャフトの回転に応じて回転軸方向に移動する複数の移動部とを備える。そして、複数の移動部は、複数の遮光マスクと係合し、シャフトの回転に応じて回転軸方向に移動して複数の遮光マスクを相互に移動させる。この場合、シャフトを回転させるだけで、複数の遮光マスクを相互に移動させることができ、遮光マスク移動機構の構造の簡素化を図れる。また、シャフトの回転角と複数の遮光マスクの相互の移動量とが互いに関係を有するので、シャフトの回転角を精密に制御することで、光学絞りによる光量調節を容易に、かつ高精度に実施できる。
また、上記照明装置の別の具体的な態様では、光学絞りが、複数の移動部を、シャフトの軸方向で互いに離間する方向に付勢する移動部付勢部材をさらに備える。例えば、複数の移動部がシャフトと螺合し、シャフトの回転により螺合状態を変更して移動可能に構成されている場合に、移動部付勢部材が複数の移動部をシャフトの軸方向で互いに離間する方向に付勢するので、ねじ溝のクリアランスによって生じるシャフトと複数の移動部との螺合状態のずれを防止でき、光学絞りによる光量調節を精密に実施できる。
また、上記照明装置の別の具体的な態様では、光変調素子を駆動する光変調素子駆動手段、または光学絞りを駆動する絞り駆動手段をさらに備える。この場合、光変調素子駆動手段、または絞り駆動手段を備えているので、光変調素子、または光学絞りを電子的に制御することで、精密な光量調節を実施できる。
また、上記照明装置の別の具体的な態様では、絞り駆動手段は、モータである。この場合、絞り駆動手段を汎用の種々のモータで構成でき、照明装置の設計に合わせて最適な構成を選択できる。
また、上記照明装置の別の具体的な態様では、モータのモータ軸を該モータ軸の軸方向に付勢するモータ軸付勢部材をさらに備える。この場合、モータにおけるモータ軸が軸方向に位置ずれを生じうる場合であっても、モータ軸付勢部材によりモータ軸を軸方向に付勢することで、モータ軸の位置ずれを防止でき、すなわち、光学絞りによる光量調節を精密に実施できる。
また、上記照明装置の別の具体的な態様では、絞り駆動手段は、電磁石によって駆動する。この場合、例えば、電磁石における磁極の変更等にて光学絞りを駆動する構成を採用できる。したがって、簡単な構成で光学絞りの駆動を実現できるとともに、光学絞りの駆動を迅速に実施でき、すなわち、光学絞りによる光量調節を迅速に実施できる。
また、上記照明装置の別の具体的な態様では、遮光手段が、段階的に透過光量を変化させる。この場合、遮光手段を精密に微調整しつつ制御する必要がなくなるので、遮光手段の駆動機構を簡易なものとできる。
また、上記照明装置の別の具体的な態様では、光学絞りが、2段階で動作して透過光量を変化させる。この場合、光学絞りの応答速度を一定にし易くなり、また、光学絞りによる光量調節が簡単で安価なものとなる。
また、上記照明装置の別の具体的な態様では、遮光手段を光源に対する所定位置に取り付ける取付部材をさらに備える。そして、取付部材は、光源からの照明光の照明光軸と直交する平面内で遮光手段を位置調整可能に構成される。この場合、遮光手段に設計誤差が生じ、該遮光手段により設定した照明強度で照明光を遮光できない場合であっても、取付部材を位置調整することで、遮光手段の位置を変更でき、設定した照明強度を得ることができる。
また、上記照明装置の別の具体的な態様では、遮光手段が、光源から射出される光束を光源の共役位置近傍側から部分的に遮蔽する。この場合、遮光手段による遮光を光源の共役位置近傍で実施でき、照明装置から射出される光束の照明ムラを低減できる。
また、上記照明装置の別の具体的な態様では、光源からの照明光を分割する光束分割素子と、この光束分割素子にて分割された複数の光束を集光する集光素子とから構成される光束分割手段をさらに備える。そして、遮光手段は、光束分割素子と集光素子との間に配置される。このような光束分割手段を備えている場合、光束分割素子と集光素子との間には、これら光束分割素子及び集光素子の光学特性に応じて所定の隙間が生じる。すなわち、この隙間に遮光手段を配置することで、照明装置をコンパクトにすることができ、照明装置の小型化を図れる。
また、上記照明装置の別の具体的な態様では、光源駆動手段が、光源の発光光量を連続的に変化させる。この場合、画像の輝度変化に対応してコントラストを滑らかに変化させることができる。
た、上記照明装置の別の具体的な態様では、遮光手段が、光源の照明光を部分的に遮蔽する光学絞りであり、制御手段が、光学絞りによる6段階以下の所定調節量の範囲内で光学絞りを動作させる。この場合、光学絞りを安価なステッピングモータで直接駆動するだけで精密な動作を達成することができる。
また、上記照明装置の別の具体的な態様では、所定調節量が、光学絞りの駆動量に対応する遮光パラメータと、光学絞りによる調節量とをグラフ化した際の曲線の勾配の緩やかな範囲に設定される。この場合、光学絞りの駆動量の誤差に関する許容量を大きくとることができ、精密なコントラスト調整が可能になる。
また、上記照明装置の別の具体的な態様では、制御手段が、光源の温度が所定の温度を超えている場合に、光源駆動手段による光源の発光光量の減少を、遮光手段による照明光の減少よりも優先する。この場合、光源や遮光手段による発熱を低減することができる。
また、上記照明装置の別の具体的な態様では、光源の温度を計測する温度計測手段をさらに備え、制御手段は、光源の温度が所定以下の低温である場合に、遮光手段による照明光の減少を、光源駆動手段による光源の発光光量の減少よりも優先する。この場合、光源の温度を所定以上に保って安定して動作させることができる。
また、本発明に係るプロジェクタは、上述の照明装置と、照明装置によって照明される光変調装置と、光変調装置の像を対象に投影する投射レンズとを備える。この場合、多様な光源に対して照明光の輝度を広範囲に亘って安定して調節することができるので、投影像のコントラストが拡大し、暗い部分の表現力が増す。
また、本発明に係る別のプロジェクタは、上述の照明装置と、照明装置によって照明される複数の光変調装置と、複数の光変調装置の像を合成する合成光学系と、合成光学系を経て合成された複数の光変調装置の像を対象に投影する投射レンズとを備える。この場合も、多様な光源に対して照明光の輝度を広範囲に亘って安定して調節することができるので、投影像のコントラストが拡大し、暗い部分の表現力が増す。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係る照明装置を組み込んだプロジェクタについて説明する。
図1は、プロジェクタ10の外観を示す斜視図であり、直方体状のケーシング12の正面に投射レンズ14が埋め込まれた構造となっている。投射レンズ14に近接する上面には、ユーザのための操作部16が形成されており、背面には、コネクタ類(不図示)が形成されている。なお、投射レンズ14が突起する正面には、投射レンズ14に隣接して格子状の通気口18が形成されている。
図2は、プロジェクタ10の内部を示す平面図であり、主に光学系の構造を説明する図である。このプロジェクタ10は、図1にも示す投射レンズ14の他に、主として、照明装置用光学系20と、色分割変調光学系40とを備える。なお、図示を省略しているが、これらの光学系14、20、40上に重なるように、主要回路、各種駆動回路等を実装した回路基板が配置されている。
照明装置用光学系20は、光源ランプ21と、光束分割素子としての第1フライアイ22と、開閉遮光部材23と、スリット状遮光部材24と、集光素子としての第2フライアイ25と、偏光部材26と、重畳レンズLsとを備える。ここで、光源ランプ21は、コリメート用の凹面鏡を備える高圧水銀ランプであり、発光光量を100%〜略70%の範囲で微調整できるようになっている。また、第1フライアイ22は、マトリックス状に配置された複数の要素レンズによって、光源ランプ21からの光源光を分割して個別に集光する。開閉遮光部材23は、一対の矩形の遮光板からなる光学絞りであり、これら遮光板を同期して光軸OAに対して同一角度で開閉させることによって、第1フライアイ22から出射する照明光の強度を100%〜略50%の範囲で遮蔽する。スリット状遮光部材24は、迷光を防止するためのものであり、第2フライアイ25を構成する各要素レンズの境界位置に光路を回避して配置される。第2フライアイ25は、マトリックス状に配置された複数の要素レンズを有し、これら要素レンズによって第1フライアイ22によって形成された各2次光源から均一な発散光を形成し、後述するライトバルブ(光変調装置)上に重畳される均一な照明光を射出する。すなわち、本発明に係る光束分割手段は、第1フライアイ22及び第2フライアイ25に相当する。偏光部材26は、第2フライアイ25から射出した照明光を所定方向の偏光成分のみに変換して次段光学系に供給する。重畳レンズLsは、偏光部材26を経た照明光を適宜収束させて、色分割変調光学系40におけるライトバルブの重畳照明を可能にする。
照明装置用光学系20の次段には、照明装置用光学系20から射出された射出光の光軸を色分割変調光学系40に向けて折り曲げるミラー32を備える。
色分割変調光学系40は、第1及び第2のダイクロイックミラー41、42と、3つのフィールドレンズ43a〜43cと、3つのライトバルブ44a〜44cと、クロスダイクロイックプリズム45とを備える。第1のダイクロイックミラー41で反射された第1色の光は、反射ミラーM1及びフィールドレンズ43aを経てライトバルブ44aに入射する。第1のダイクロイックミラー41を透過するが第2のダイクロイックミラー42で反射された第2色の光は、フィールドレンズ43bを経てライトバルブ44bに入射する。第1及び第2のダイクロイックミラー41、42を透過した第3色の光は、リレーレンズR1、反射ミラーM2、リレーレンズR2、及び反射ミラーM3を経た後、フィールドレンズ43cを介してライトバルブ44cに入射する。各ライトバルブ44a〜44cにそれぞれ入射した3色の光は、これらでそれぞれ変調された後、合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム45で合成されて、その一側面から射出する。
クロスダイクロイックプリズム45から射出した合成光は、投射レンズ14に入射する。なお、クロスダイクロイックプリズム45から射出した像光は、投射レンズ14を経ることにより、プロジェクタ10外部に設けたスクリーン(不図示)に適当な拡大率で投影される。
ケーシング12内には、照明装置を構成する他の部品として、光源ランプ21を冷却するためのファンを備える空冷装置27と、光源ランプ21を調光しつつ安定した状態で動作させるためのランプドライバ28と、開閉遮光部材23を適当なタイミングで開閉動作させる開閉駆動装置29とが設けられている。さらに、ケーシング12内には、色分割変調光学系40を構成するライトバルブ44a〜44c及びその周辺を冷却するためのファンを備える空冷装置47や、プロジェクタ10の各部を動作させるための電力を供給する電源装置50も設けられている。
図3は、照明装置用光学系20に設けた開閉遮光部材23の構造及び機能を説明する図である。図からも明らかなように、開閉遮光部材23は、一対の矩形の遮光板23a、23bを有しており、これら遮光板23a、23bは、その先端部分が第2フライアイ25側に位置するように回転自在に構成されている。そして、これら遮光板23a、23bを同期して等しい角度θに開閉させることにより、第1フライアイ22から第2フライアイ25に向かう照明光の光路を光源ランプ21の共役位置近傍側から部分的に遮断する。これにより、光源ランプ21からの照明光を最大で50%まで減衰させることができる。両遮光板23a、23bの回転角は、開閉駆動装置29(図2参照)に設けたステップモータによって段階的に変化させることができるようになっており、実線の状態が最大閉位置を示し、点線の状態が開放位置を示す。最大閉位置では、第1フライアイ22からの照明光のうち中央側のもののみが第2フライアイ25に入射し、外側の光は、両遮光板23a、23bによって遮断される。なお、遮光板23a、23bの表面に、光束の反射を防止する反射防止処理を施し、遮断した光束を第1フライアイ22側に反射しないように構成してもよい。例えば、遮光板23a、23bの表面に反射防止膜を形成したり、遮光板23a、23bの表面にテクスチャを施すことで、入射光束の反射を防止する。
図4は、プロジェクタ10に内蔵された制御系の回路構成を概念的に説明するブロック図である。ビデオ入力端子からのビデオ信号は、画像解析回路61、リサイズ回路62、及びゲイン調整回路63を経て適当に加工されて、ライトバルブ44a(44b、44c)の駆動に利用される。ここで、画像解析回路61は、入力されたビデオ信号から画像の輝度分布等に関する輝度情報を抽出して、照明装置120に設けたCPU71に出力する。具体的には、例えば各フレームごとにリセットされるピークホールド回路といったもので画像解析回路61を構成することができ、この場合、各画面ごとに輝度の最大値を出力させる。リサイズ回路62は、入力された画像の解像度をライトバルブ44a(44b、44c)の画素数に対応させて変換する解像度変換回路である。ゲイン調整回路63は、照明装置120から射出させる照明光の強度に応じて輝度信号を調整するもので、照明装置120との協働によって投影像のコントラストを最適に高めることができる。
照明装置120では、制御手段であるCPU71が、画像解析回路61から得た輝度情報に基づいてランプドライバ28やモータ駆動回路29aを動作させることにより、投影画像ごとの輝度分布に応じて照明光の強度を調節する。ここで、ランプドライバ28では、光源駆動手段として発光量制御回路を有しており、CPU71からの指令に基づいて光源ランプ21の発光光量を目標値に調整する。また、モータ駆動回路29aは、各遮光板23a、23bに設けたモータ29b、29cを駆動して、両遮光板23a、23bを目標とする開閉状態に保持し、ライトバルブ44a(44b、44c)に入射する照明光の強度を所望の値に調節する。ここで、モータ駆動回路29aとモータ29b、29cは、図2の開閉駆動装置29を構成する。
温度センサ72は、光源ランプ21の温度を監視するためのものである。CPU71は、温度センサ72の検出結果に基づいて、ファン駆動回路73に冷却の指令信号を出力し、空冷装置27に設けたファン27aを動作させる。具体的には、光源ランプ21の温度が所定以上となると、その温度に応じてファン27aの回転数を増大させ光源ランプ21を空冷する。また、光源ランプ21の温度が所定以下になると、ファン27aの回転数を減少させる。なお、光源ランプ21の温度が所定の下限値よりも低い場合、CPU71は、光源ランプ21を発光光量が大きくなる状態(加熱状態)で動作させることもできる。これにより、光源ランプ21から安定した目標輝度の光源光を発生させることができる。
ファン駆動回路73は、空冷装置27のファン27aだけでなく、空冷装置47のファン47aも動作させる。これにより、ライトバルブ44a〜44c及びその周辺を適宜冷却することができる。
以下の表1は、CPU71に付随する記憶装置75に内蔵されている割当テーブルを例示したものである。この割当テーブルは、ライトバルブ44a(44b、44c)を所望の光量で照明するための組み合わせを与えるデータであり、ランプドライバ28やモータ駆動回路29aに出力すべき指令信号を算出するための基礎となるものである。具体的には、光源ランプ21の発光光量SI(最大輝度を100%とした場合の相対強度)と、開閉遮光部材23に設けた遮光板23a、23bの回転角θとの組み合わせによって達成される減光率が記憶されている。ここで、回転角θを遮光パラメータと呼ぶものとし、各遮光パラメータには、最大透過率を100%とした場合の相対透過率すなわち減光率が割り当てられている。
Figure 0004254442
この割当テーブルにおいて、減光率の範囲は、100%から35%の範囲となっている。つまり、光源ランプ21の最大輝度の35%までほぼ連続的に減光した照明光量でライトバルブ44a(44b、44c)を照明することができる。
つまり、光源ランプ21単独での照明光の強度調整範囲を遙かに超える減光率を実現することができる。このことは、ライトバルブ44a〜44cの照明光量を広範囲に変更できることを意味し、投射レンズ14によって投影される像のコントラストを高めることができ、特に暗い部分の表現力が増す。
また、仮に開閉遮光部材23単独で光源強度の35%まで減光しようとすると、遮光された65%の光が熱に変換されるので、開閉遮光部材23からの放熱を十分に確保する必要があるが、これは必ずしも容易でない。一方、本実施形態の場合、光源ランプ21の発光光量を予め70%まで減光するので、開閉遮光部材23の遮光によって熱に変換される量は35%になる。この程度の熱量であれば、空冷装置27等を新たに追加する必要がなく、開閉遮光部材23の周囲に放熱板、伝熱板等を設けるだけの処置で加熱の問題を解決することができ、機器全体をシンプルに構成することができる。
図5は、表1に示す割当テーブルの活用方法を説明する図である。図5の割当テーブルでは、同一の減光率を達成する回転角θと発光光量SIとの組み合わせが複数ある。このため、実際の動作では、目標とする減光率に対応して1つの回転角θと発光光量SIとを選択する必要がある。このような判断を行うため、図5に例示する経路A〜Eが用いられる。
例えば符号Aで示す経路は、光源ランプ21による調光が優先された状態となっており、この動作モードAで調光を行った場合、当初開閉遮光部材23の回転角θ=0として光源ランプ21の発光光量SIのみを減少させ、これが下限となった段階(70%)で回転角θによる減光に切り換えて、照明光の光量を下限値(35%)まで減少させる。符号Cで示す経路は、光源ランプ21と開閉遮光部材23とによる調光をバランスさせた状態となっており、この動作モードCで調光を行った場合、開閉遮光部材23の回転角θと、光源ランプ21の発光光量SIとが同じレートで減少する。さらに、符号Eで示す経路は、開閉遮光部材23による調光が優先された状態となっており、この動作モードEで調光を行った場合、当初光源ランプ21の発光光量SIを最大に保って開閉遮光部材23の回転角θのみを徐々に減少させ、これが下限となった段階(50%)で光源ランプ21による減光に切り換えて、照明光の光量を下限値(35%)まで減少させる。
なお、経路Bで示す動作モードBの場合、経路Aと経路Cの中間の経路で調光を行う。つまり、光源ランプ21による調光が比較的優先された状態となっている。また、経路Dで示す動作モードDの場合、経路Eと経路Cの中間の経路で調光を行う。つまり、開閉遮光部材23による調光が比較的優先された状態となっている。
図5に示す動作モードA〜Eのうちどれを採用するかは、ユーザが指定することもできるが、プロジェクタ10の初期設定では、光源ランプ21による調光を優先する動作モードAが基本となっている。つまり、光源ランプ21による調光を優先することで、光源ランプ21の出力を必要最小限にすることができるので、発熱を最小限に抑えることができ、消費電力の無駄をなくすことができる。一方、光源ランプ21の発光光量が下限値となった状態で動作を継続すると、光源ランプ21の種類や使用環境にもよるが、光源ランプ21の温度が下がり過ぎる可能性がある。特定種類の光源ランプ21の場合、一定範囲の高温に保った状態で動作させなければ、ランプの寿命に悪影響がもたらされたり、発光状態が不安定となったりする。このような事情から、温度センサ72によって光源ランプ21が所定温度以下になったことを検出した場合には、ファン27aによる冷却を減少させるだけでなく、動作モードをより開閉遮光部材23を優先した動作モードB〜Eに切り換える動作に設定することもできる。この場合、光源ランプ21の温度に応じていずれかの経路A〜Eに対応するテーブルを選択して、光源ランプ21の安定した動作と、光源ランプ21の発熱低減という2つの目的を両立させることができる。
以下、第1実施形態に係るプロジェクタ10の動作例について説明する。プロジェクタ10にビデオ入力端子を介してビデオ信号が入力されると、画像解析回路61でビデオ信号から画像における輝度ピーク値を検出してCPU71に出力する。次のリサイズ回路62では、ビデオ信号の解像度を適当に変換してライトバルブ44a(44b、44c)の画素数に適合させ、次のゲイン調整回路63では、CPU71からの指示に基づいてビデオ信号中の輝度信号を調整する。ここで、CPU71は、画像解析回路61から得た画像の輝度ピーク値に基づいてゲイン調整量を決定し、その結果をゲイン調整回路63に出力する。例えば画像の輝度ピーク値Ipがプロジェクタ10に入力しうる輝度の上限値Imaxの50%である場合、ゲイン調整量AGを2倍とする。この場合、ライトバルブ44a(44b、44c)の照明光量を50%に減少させる必要があるが、光源ランプ21による調光と開閉遮光部材23による調光とによってこのような減光を達成する。つまり、図5のどの動作モードA〜Eが選択されているかに応じて、CPU71は、表1のいずれの組み合わせで減光を行うかを選択し、光源ランプ21及び開閉遮光部材23による減光の負担率に応じた指令をランプドライバ28とモータ駆動回路29aとに出力する。これにより、ランプドライバ28やモータ駆動回路29aが適切に動作して、照明装置120から射出する照明光量すなわちライトバルブ44a(44b、44c)の照明光量を適切な値(上記の例では50%)に設定する。これにより、画像の輝度ピーク値Ipが低い画像の場合には、照明光量を減光することによってより暗い黒が再現でき、照明光量100%の際の白との比較で高いコントラストの表示を行うことができる。例えば、画像輝度のピーク値が35%まで下がった場合、単純計算で約3倍のコントラストの画像を表示することができる。
図6は、調光に関する動作モードの設定の一例を説明するフローチャートであり、CPU71の判断部としての動作を説明する図である。まず、温度センサ72の検出結果から、光源ランプ21が所定温度以下すなわち低温域で動作しているか否かを判断する(ステップS11)。ステップS11で"NO"と判断された場合、光源ランプ21による調光を優先する基本的な動作モードAに設定する(ステップS12)。逆にステップS11で"YES"と判断された場合、光源ランプ21の温度がさらに下限値を超えたか否かを判断する(ステップS13)。このステップS13で"NO"と判断された場合、光源ランプ21の温度が比較的低温で動作が不安定になる可能性があるものとして、現在の動作モードを開閉遮光部材23による減光を優先した動作モードに1段変更する。例えば、現在の設定が図5に示す動作モードAである場合、開閉遮光部材23を部分的に活用する動作モードBに1段変更する(ステップS14)。一方、ステップS13で"YES"と判断された場合、光源ランプ21が完全に低温状態で動作が不安定になる可能性が高いものとして、現在の動作モードを開閉遮光部材23による減光を最優先した動作モードEに変更する(ステップS15)。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態に係る照明装置について説明する。第2実施形態に係る照明装置では、開閉遮光部材23を6段階以下の回転角で動作させる。開閉遮光部材23に設けたモータ29b、29cをステップモータで構成する場合、遮光板23a、23bの回転角を精密に制御することができるが、モータが高価なものとなる。つまり、ステップモータで輝度変調の分解能を確保するためには、ステップモータのステップ角を1度前後とする、或いは減速ギヤ等の機構を設ける必要があり、小型で安価な照明装置を実現する上で障害となる。このため、本実施形態では、ステップ角が10度程度以上の比較的安価なステップモータによって遮光板23a、23bを直接駆動することとする。
以下の表2は、表1を一部抜粋した割当テーブルであり、10度単位で遮光板23a、23bを駆動した場合を説明する。この場合、開閉遮光部材23による減光はディスクリートな値となるので、その間を光源ランプ21の連続的な減光によって調節する。この場合も、光源ランプ21による減光と開閉遮光部材23による減光のいずれかを優先させる自由度が残っており、図6に示す動作モードの切り換えと同様のモード切り換えが可能である。
Figure 0004254442
〔第3実施形態〕
以下、本発明の第3実施形態に係る照明装置について説明する。第3実施形態に係る照明装置は、第2実施形態に係る照明装置の変形例である。
図7は、開閉遮光部材23における遮光板23a、23bの回転角と、その際の照明強度(調整量)との関係を説明するグラフである。グラフの曲線からも明らかなように、回転角の増加に伴って照明強度が一様に減少するのではなく、照明強度の変動すなわち勾配が少ない角度域と、照明強度の変動が大きい角度域とが交互に繰り返されることが分かる。つまり、回転角に伴って階段状に減光率が変化する曲線が得られる。これは、第1フライアイ22からの光束が要素レンズ(セル)ごとに収束しつつ遮光板23a、23b間を通過することに起因する(図3参照)。このような要素レンズ間を遮光板23a、23bの先端が通過するときは、照明光の強度変動がほとんどなくなるが、要素レンズの正面を遮光板23a、23bの先端が通過するときは、照明光の強度変動が大きくなる。このような変動の角度間隔、変動率等は、遮光板23a、23bのサイズや配置等に依存して変化するが、一旦設置された遮光板23a、23bでは一定となる。
図7のような特性を利用すれば、開閉駆動装置29による遮光板23a、23bの駆動精度の許容値を大きくすることができる。つまり、遮光板23a、23bの回転角を図7の曲線において傾斜の緩やかな範囲に設定することで、遮光板23a、23bの回転角に微妙なずれが発生しても減光率の影響が生じにくい。
つまり、高精度の調光によって高品質の画像投影が可能になる。
以下の表3は、表1を一部抜粋した割当テーブルであり、遮光板23a、23bの角度許容値を大きくした場合を説明する。この場合、11度のステップ角度で遮光板23a、23bを回転駆動している。
Figure 0004254442
〔第4実施形態〕
以下、本発明の第4実施形態に係る照明装置について説明する。第4実施形態に係る照明装置では、図3の開閉遮光部材23の代わりに、2段階動作するスリット形の開閉遮光部材を用いる。
図8は、第4実施形態に係る照明装置に組み込まれる開閉遮光部材123の構造を説明する斜視図である。この開閉遮光部材123は、各々が8つの開口部としてのスリットSLを備える一対の遮光マスクとしてのスリット板123a、123bを備え、両スリット板123a、123bの相対位置を調節することによって、透光量若しくは遮光量を2段階にON/OFF制御する。一方のスリット板123aは、一対のガイドピン123d、123eに案内されてA1方向やB1方向に可動になっており、他方のスリット板123bも、両ガイドピン123d、123eに案内されてA2方向やB2方向に可動になっているが、両スリット板123a、123bともに、一対のストッパ123g、123hによって可動範囲が制限されている。
一方のスリット板123aは、これとストッパ123hとの間に掛け渡されたバネ123iによってB1方向に付勢されるが、ストッパ123hに上端部が当接して移動が制限される構造になっている。他方のスリット板123bも、これとストッパ123gとの間に掛け渡されたバネ123jによってB2方向に付勢されるが、ストッパ123gに上端部が当接して移動が制限される構造になっている。一対のソレノイドアクチュエータ129a、129bは、駆動信号に応じて電磁的に動作する絞り駆動手段であり、それぞれが、バネ123i、123jに抗してスリット板123a、123bをA1方向やA2方向に駆動する。つまり、ソレノイドアクチュエータ129a、129bがOFFの場合、両スリット板123a、123bがそれぞれB1方向及びB2方向に移動して両者のスリットSLが略一致し、照明光をそのまま100%透過させることができる。一方、ソレノイドアクチュエータ129a、129bがONになった場合、両スリット板123a、123bがそれぞれA1方向及びA2方向に瞬時に移動してスリットSLに所定の位置ずれが生じ、照明光を約70%に減光する。再びソレノイドアクチュエータ129a、129bがOFFになった場合、両スリット板123a、123bが当初の位置に瞬時に戻ってスリットSLが略一致し、照明光をそのまま100%透過させることができる。
図9は、開閉遮光部材123の配置を説明する図である。図示のように、開閉遮光部材123を構成する一対のスリット板123a、123bは、図2等に示すスリット状遮光部材24と等価な位置に配置されている。また、両スリット板123a、123bは、図8のソレノイドアクチュエータ129a、129bがOFFのとき、すなわちこれらに形成したスリットSLがわずかな位置ずれを有しつつも略一致して光路を妨げなくなるとき、これらスリットSLが第2フライアイ25を構成する各要素レンズの中央位置に略対向するように配置される(図9に示す状態)。これにより、スリット板123a、123bが第1及び第2フライアイ22、25の間にあっても、照明光を100%とすることができる。
以下の表4は、第4実施形態に係る照明装置で用いる割当テーブルを示す。この場合、開閉遮光部材123はON、OFFの2段階に制御されるので、開閉遮光部材123をONとして部分的に遮光する場合、72%の減光とする。光源ランプ21の最大の減光率が70%であることから、開閉遮光部材123による減光と、光源ランプ21の減光とによって最大で約50%程度までの減光を切れ目なく連続的に達成することができる。
Figure 0004254442
以上の第4実施形態では、開閉遮光部材123による開閉動作のタイミングを常に一定に保つことができるので、高速度の減光が可能になり、ビデオ信号に含まれる画像の輝度が急激に変化した場合にも迅速に対応することができる。また、安価で小型なアクチュエータを使った2段階の動作であって簡単な構成とすることができ、小型軽量で安価な機器の提供に貢献できる。
〔第5実施形態〕
以下、本発明の第5実施形態に係る照明装置について説明する。第5実施形態に係る照明装置では、図8の開閉遮光部材123の代わりに、段階的に動作するスリット形の開閉遮光部材を用いる。
図10は、第5実施形態に係る照明装置に組み込まれる開閉遮光部材223の構造を説明する斜視図である。図11は、開閉遮光部材223の正面図である。図12は、開閉遮光部材223の背面図である。図13は、開閉遮光部材223の平面図である。なお、図11、図12、及び図13では、光源ランプ21からの照明光の射出方向をZ軸、このZ軸に対して左右方向をX軸、Z軸に対して上下方向をY軸とするXYZ直交座標系を採用し、開閉遮光部材223について説明する。
開閉遮光部材223は、第1フライアイ22と第2フライアイ25との間に位置し、光源ランプ21の共役位置に近接配置される。この開閉遮光部材223は、図10ないし図13に示すように、遮光マスクとしてのスリット板223a、223bと、これらスリット板223a、223bを相互に移動可能にする遮光マスク移動機構としてのスリット板移動機構224と、このスリット板移動機構224を駆動する光学絞り駆動手段としてのパルスモータ225と、これらスリット板223a,223b、スリット板移動機構224、及びパルスモータ225をケーシング12内の所定位置に取り付ける取付部材226とを備える。
スリット板223a、223bは、図11または図12に示すように、正面視矩形状の板体で構成されている。そして、このスリット板223a,223bには、開口部としてのスリットSLが形成されている。このスリットSLは、X方向略中央部分にY方向に延びるスリットSL1と、このスリットSL1を中心として左右対称となるようにそれぞれ3つのスリットSL2とを備えている。スリットSL1は、スリットSL2の幅寸法の略2倍の幅寸法で形成されている。また、各スリットSL2のうち、X方向外側のスリットSL2は、他のスリットSL2よりも高さ寸法が小さくなるように形成されている。これらスリットSL1及びSL2にて開口部としてのスリットSLを構成する。すなわち、スリットSL以外の部分が本発明に係る遮光部としての機能を有する。
また、スリット板223a,223bの四隅の角隅部分のうち、上方側に位置する2つの角隅部分には、図12に示すように、X方向に延びる長穴223c,223dが形成されている。なお、図12では、スリット板223aにおける長穴223c,223dが示されているが、スリット板223bも同様に形成されているものとする。
さらに、スリット板223a,223bの上端縁略中央部分には、図10または図13に示すように、該上端縁から−Z方向に突出する突出部223e,223fが形成されている。
突出部223eは、先端部分からZ方向略中央部分にかけて切り欠き223gが形成され、平面略コ字状に形成されている。そして、このコ字形状の−X方向に位置する突出部分には、スリット板移動機構224と係合する係合孔223hが形成されている。
突出部223fは、上述した突出部223eと略同様の形状を有し、切り欠き223iと、コ字形状の+X方向に位置する突出部分に、係合孔223jとが形成されている。
ここで、スリット板223bの上端縁略中央部分は、図10に示すように、−Y方向に凹むように形成されている。すなわち、突出部223eは、突出部223fよりも+Y側に位置し、これら突出部223e及び突出部223fが互いに干渉しないように形成されている。
スリット板移動機構224は、図10または図13に示すように、X方向を軸とした円柱状に形成され、該軸を中心として回転するシャフト224aと、このシャフト224aと係合し、シャフト224aの回転に応じてシャフト224aの軸方向に移動する2つの移動部としてのスライダ224bと、これらスライダ224bの間に位置する移動部付勢部材としてのコイルばね224cと、シャフト224aをパルスモータ225のモータ軸225a(図13)と連結するジョイント224dとを備える。
シャフト224aは、円柱状に形成され、一端がジョイント224dにてパルスモータ225のモータ軸225aと連結され、他端が取付部材226に支持されている。そして、シャフト224aには、図示は省略するが、両端部間の外周に、2つのねじ溝が形成されている。これら2つのねじ溝は、互いに離間しており、−X方向側に位置するねじ溝は、右ねじのねじ溝で形成され、+X方向側に位置するねじ溝は、左ねじのねじ溝で形成されている。
各スライダ224bは、略四角柱状に形成され、対向する両端面を貫通して雌ねじ孔が形成され、シャフト224aの図示しないねじ溝と螺合している。ここで、各スライダ224bのうち、−X方向に位置するスライダ224b1には、シャフト224aの図示しない右ねじのねじ溝に対応して、右ねじのねじ孔が形成されている。一方、+X方向に位置するスライダ224b2には、シャフト224aの図示しない左ねじのねじ溝に対応して、左ねじのねじ孔が形成されている。
また、各スライダ224bの+Z方向端面には、+Z方向に延び、さらに、+Y方向に延びる係合ピン224b3,224b4(図13)が形成されている。そして、これら係合ピン224b3,224b4は、スリット板223a,224bの係合孔223h,223jと係合する。
さらに、各スライダ224bの−Y方向端面には、図示は省略するが、−Y方向に延びる係合ピンが形成され、この係合ピンは、取付部材226に形成された図示しない長穴と係合し、移動の際に、スライダ224bが案内される。
コイルばね224cは、シャフト224aが挿通し、一端がスライダ224b1の+X方向端面に当接し、他端がスライダ224b2の−X方向端面に当接する。すなわち、このコイルばね224cは、2つのスライダ224b1及び224b2をシャフト224aの軸方向で離間する方向に付勢する。
ジョイント224dは、シャフト224aの一端をパルスモータ225のモータ軸225a(図13)と連結する。そして、パルスモータ225の駆動によりモータ軸225aが回転すると、ジョイント224dは、モータ軸225aの回転に応じてシャフト224aを正回転、または逆回転させる。
パルスモータ225は、一般的に用いられるパルスモータであり、第1実施形態で説明した図4のモータ駆動回路29aから駆動信号として所定のパルス電圧が印加されることにより、モータ軸225aが回転する。また、図11に示すように、パルスモータ225のモータ軸225aを−X方向に付勢するモータ軸付勢部材230が設けられている。なお、本実施形態では、光学絞り手段としてパルスモータ225を採用したが、これに限らず、サーボモータ等を採用してもよい。また、モータ軸付勢部材230としては、コイルばね、板ばね等の付勢部材の他、ゴム等の弾性を有する部材を採用できる。
取付部材226は、X方向に延びる略矩形状の板体226aと、この板体226aの両端部に一体形成される取付部226b,226cとを備える。
板体226aには、−X方向端部近傍に、+Y方向に突出するシャフト支持部226a1が形成されている。そして、このシャフト支持部226a1は、シャフト224aの一方の端部を回転可能に支持する。
また、板体226aには、+Z方向端縁におけるX方向両端部側に、+Y方向に突出するスリット板支持部226a2が形成されている。このスリット板支持部226a2には、Z方向に貫通する図示しない孔が形成されている。そして、図12または図13に示すように、スリット板223a,223bの長穴223c,223dを介してねじ226dを図示しない孔に螺合することで、スリット板支持部226a2に、スリット板223a,223bがX方向に移動可能に支持される。
さらに、板体226aには、+Z方向端縁における略中央部分に、+Y方向に突出する位置決め突起226a3が形成されている。そして、この位置決め突起226a3は、スリット板223a,223bの切り欠き223g,223iと当接し、各スリット板223a,223bの初期位置を規定する。すなわち、この初期位置では、Z方向から眺めた場合に、各スリット板223a,223bの位置が略一致し、互いのスリット板が見えない状態であり、照明光を減光しない。
さらにまた、板体226aには、図示は省略するが、各スライダ224bの図示しない係合ピンと係合する、X方向に延びる長穴が形成されており、この長穴により、各スライダ224bの移動方向を規制する。
取付部226bは、図11に示すように、板体226aの−X方向端部に位置し、板体226aに対して−Y方向に段落ち形成された矩形状の板体である。この取付部226bには、図10または図13に示すように、表裏を貫通するとともにX方向に延びる2つの固定用孔226b1と、−Z方向端面に略V字形状を有する切り欠き226b2とが形成されている。
取付部226cは、図10または図13に示すように、Z方向に延びる断面略L字形状を有し、板体226aの+X方向端部から−Y方向に段落ちするように一体的に形成されている。この取付部226cには、XZ平面に平行な端面には、表裏を貫通するとともにX方向に延びる3つの固定用孔226c1が形成されている。また、この取付部226cにおいて、YZ平面に平行な端面にてパルスモータ225を保持固定する。また、この端面には、パルスモータ225を取付部226cに取り付けた際に、モータ軸225aを板体226a側に突出させる図示しない孔が形成されている。
そして、各部材223a,223b,224,及び225を保持した取付部材226をケーシング12内の所定位置に取り付ける際には、固定用孔226b1及び226c1を介して図示しないねじを、ケーシング12内に設けられる図示しない光学部品用筐体に螺合することで実施される。また、上述した取付部材226の取付位置を調整する際には、切り欠き226b2に例えばドライバ等の先端を挿通し、ドライバの側面と切り欠き226b2の端部とを当接しつつ、ドライバを動かすことで取付部材226は、X方向に取り付け位置が調整される。
次に、開閉遮光部材223の動作について、説明する。なお、以下では、開閉遮光部材223による照明強度の減少を主に説明する。
パルスモータ225は、第1実施形態で説明した図4に示すモータ駆動回路29aからの駆動信号としての所定のパルス電圧が印加されることで、モータ軸225aを所定の回転角で回転させる。ここでは、モータ軸225aは、反時計回りに回転する。そして、ジョイント224dによりモータ軸225aと連結されたシャフト224aは、モータ軸225aの回転に連動して、反時計回りの方向に所定の回転角で回転する。
シャフト224aが回転すると、図13に示すように、該シャフト224aに螺合するスライダ224b1は、シャフト224aとの螺合状態を変更し、−X方向に移動する。また、これと同時に、シャフト224aに螺合するスライダ224b2は、シャフト224aとの螺合状態を変更し、+X方向に移動する。
これらスライダ224bの移動に連動して、図14に示すように、上述した初期位置からスリット板223aが−X方向に移動し、スリット板223bが+X方向に移動する。そして、これらスリット板223a,223bの移動により、Z方向から眺めた場合に、互いのスリットSLが交差することで、照明強度が減少する。
なお、上述した開閉遮光部材223の開閉動作は、第1実施形態、第2実施形態、または第3実施形態で説明した開閉動作と略同様に、段階的に実施される。すなわち、照明強度は、段階的に減少する。
以上の第5実施形態では、開閉遮光部材223は、スリット板223a,223bと、スリット板移動機構224とを備え、このスリット板移動機構224によりスリット板223a,223bをスライド移動することで、照明強度を変更でき、簡単な構造で、光量調節を容易に、かつ迅速に実施できる。
スリット板移動機構224は、シャフト224aと、2つのスライダ224b1,224b2とを備え、シャフト224aを回転させるだけで、スリット板223a,223bの相互の位置を変更でき、スリット板移動機構224の構造の簡素化を図れる。さらに、シャフト224aの回転角を制御することで、段階的に照明強度の変更を実施でき、容易に、かつ高精度に光量調節を実施できる。
開閉遮光部材223のスリット板移動機構224は、コイルばね224を備え、このコイルばね224は、2つのスライダ224b1,224b2を離間する方向に付勢する。このことにより、スライダ224b1,224b2とシャフト224aとのねじ溝におけるクリアランスを除去でき、すなわち、該クリアランスから生じる位置ずれを回避できる。したがって、開閉遮光部材223による光量調節を精密に実施できる。
開閉遮光部材223は、シャフト224aを回転させるパルスモータ225を備えている。このことにより、1つのパルスモータ225にてシャフト224aを駆動できるとともに、駆動信号としての所定のパルス電圧によりシャフト224aを所定の回転角で微小回転させることができる。したがって、開閉遮光部材223の動作時における騒音を抑制できるとともに、高精度な光量調節も実施できる。
パルスモータ225のモータ軸225aは、モータ軸付勢部材230により−X方向に付勢されているので、開閉遮光部材223の動作時に、モータ軸225aの位置ずれを回避でき、すなわち、開閉遮光部材223による光量調節を精密に実施できる。
取付部材226には、取付部226b,226cに、切り欠き226b2、固定用孔226b1、及び、固定用孔226c1が形成されているので、開閉遮光部材223及び/またはケーシング12の図示しない光学部品用筐体に設計誤差が生じ、設定した照明強度で照明光を遮光できない場合であっても、取付部材226を位置調整できる。したがって、開閉遮光部材223の位置を変更することで、設定した照明強度を得ることができる。
開閉遮光部材223は、光源ランプ21の共役位置に近接配置されるので、該開閉遮光部材223による遮光を光源ランプ21の共役位置近傍で実施できる。したがって、照明装置用光学系20から射出される光束の照明ムラを低減でき、投射レンズ14から投射される投影像の色むらを抑制できる。また、開閉遮光部材223は、第1フライアイ22と第2フライアイ25との間に配置されるので、開閉遮光部材223を照明装置用光学系20に設けた場合でも、照明装置用光学系20の設計変更を実施する必要がない。したがって、汎用の照明装置用光学系20に容易に開閉遮光部材223を設置できる。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態において、CPU71は、画像解析回路61から得た画像の輝度ピーク値に基づいて決定したゲイン調整量をゲイン調整回路63に出力しているが、画像解析回路61から得た画像の平均変調度や、あるエリアにおける平均変調度に基づいて、ゲイン調整量やこれに対応する減光率を決定することもできる。さらに、単純な平均変調度でなく、ヒストグラム化した重心からゲイン調整量等を決定することもできる。
また、上記第1実施形態等の照明装置やプロジェクタでは、ステッピングモータで開閉遮光部材23を動作させていたが、サーボモータとエンコーダ等の検出器との組み合わせによって開閉遮光部材23を駆動することもできる。
また、上記第4実施形態では、2つのソレノイドアクチュエータ129a、129bによって開閉遮光部材123を動作させているが、単一のソレノイドアクチュエータと機械的なリンク機構とを組み合わせて両スリット板123a、123bを同時に移動させることもできる。なお、ソレノイドアクチュエータ129a、129bに代えて、圧電素子等の他の駆動手段を用いることもできる。
また、上記第5実施形態では、スリット板223は、2つのスリット板223a,223bで構成されていたが、これに限らず、2つ以上のスリット板を有するように構成してもよい。さらに、スライダ224bは、2つのスライダ224b1,224b2で構成されていたが、スリット板の枚数に合わせて2つ以上のスライダを有するように構成してもよい。
また、上記第5実施形態では、取付部材226は、取付部226b,226cに、切り欠き226b2、固定用孔226b1、及び、固定用孔226c1が形成され、X方向のみの位置調整を可能な構成としているが、これに限らず、Y方向及び/またはZ方向の位置調整を可能に構成してもよい。
また、上記第5実施形態では、開閉遮光部材223は、第1フライアイ22及び第2フライアイ25の間であって、光源ランプ21の共役位置に近接配置されていたが、これに限らない。すなわち、開閉遮光部材223は、光源ランプ21の共役位置に近接配置されればよく、第2フライアイ25の後段に配置してもよいし、その他の光源ランプ21の共役位置近傍に配置してもよい。
また、上記実施形態では、遮光手段として光学絞りである開閉遮光部材23、123を用いているが、かかる光学絞りに代えて、光の透過率を変化させる液晶デバイス等の光変調素子を用いることもできる。
本発明の照明装置は、光源の発光光量の調節範囲を超えて照明光の輝度を調節して画像のコントラスト向上を可能にするとともに、減光による発熱の悪影響が発生しにくく、照明ムラが生じにくいため、プレゼンテーションやホームシアター等の分野において利用されるプロジェクタに用いられる照明装置として有用である。
第1実施形態に係るプロジェクタの外観を示す斜視図。 図1のプロジェクタの内部構造を説明する図。 図2の光学系に設けた開閉遮光部材を説明する図。 制御系の回路構成を概念的に説明するブロック図。 割当テーブルの活用方法を説明する図。 動作モードの設定を説明するフローチャート。 遮光板の回転角と照明強度との関係を説明するグラフ。 第4実施形態に係る照明装置の一部を説明する斜視図。 図8の開閉遮光部材の配置を説明する図。 第5実施形態に係る照明装置の一部を説明する斜視図。 図10の開閉遮光部材の正面図。 図10の開閉遮光部材の背面図。 図10の開閉遮光部材の平面図。 図10の開閉遮光部材の動作を説明する図。
符号の説明
10・・・プロジェクタ、12・・・ケーシング、14・・・投射レンズ、20・・・照明装置用光学系、21・・・光源ランプ、22・・・第1フライアイ、25・・・第2フライアイ、23・・・開閉遮光部材、23a,23b・・・遮光板、26・・・偏光部材、27・・・空冷装置、28・・・ランプドライバ、29・・・開閉駆動装置、29a・・・モータ駆動回路、29b,29c・・・モータ、40・・・色分割変調光学系、44a〜44c・・・ライトバルブ、45・・・クロスダイクロイックプリズム、61・・・画像解析回路、62・・・リサイズ回路、63・・・ゲイン調整回路、72・・・温度センサ、73・・・ファン駆動回路、75・・・記憶装置、120・・・照明装置、123・・・開閉遮光部材、223・・・開閉遮光部材、223a,223b・・・スリット板、224・・・スリット板移動機構、224a・・・シャフト、224b・・・スライダ、224c・・・コイルばね、225・・・パルスモータ、225a・・・モータ軸、226・・・取付部材、230・・・モータ軸付勢部材。

Claims (22)

  1. 照明用の光源と、
    前記光源の発光光量を調節する光源駆動手段と、
    前記光源から取り出す照明光の強度を調節する遮光手段と、
    前記光源駆動手段と前記遮光手段とを関連付けて動作させる制御手段とを備え、
    前記制御手段は、与えられた照明光量を実現する前記光源の発光光量と前記遮光手段による調節量に対応する遮光パラメータとの組み合わせに関する情報を含む割当テーブルと、当該割当テーブルのうちいずれの組み合わせを使用するかを判断する判断部とを備え
    前記判断部は、前記光源の温度に基づいて前記割当テーブルのうちいずれの組み合わせを使用するかの判断基準を切り換えることを特徴とする照明装置。
  2. 前記遮光手段は、前記光源から射出される光束を部分的に透過させる光変調素子であることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 前記遮光手段は、前記光源から射出される光束を部分的に遮蔽する光学絞りであることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  4. 前記光学絞りは、前記光源からの照明光を透過させる開口部、及び前記光源からの照明光の一部を遮断する遮光部を有する複数の遮光マスクと、前記光源からの照明光の射出方向に前記開口部及び前記遮光部が重なるように前記複数の遮光マスクを相互に移動可能にする遮光マスク移動機構とを備えることを特徴とする請求項3記載の照明装置。
  5. 前記遮光マスク移動機構は、前記光源からの照明光の照明光軸と直交する方向に延び、該方向を軸として回転するシャフトと、このシャフトと係合し、シャフトの回転に応じて前記回転軸方向に移動する複数の移動部とを備え、
    前記複数の移動部は、前記複数の遮光マスクと係合し、前記シャフトの回転に応じて前記軸方向に移動し、前記複数の遮光マスクを相互に移動させることを特徴とする請求項4記載の照明装置。
  6. 前記光学絞りは、前記複数の移動部を、前記シャフトの軸方向で互いに離間する方向に付勢する移動部付勢部材をさらに備えることを特徴とする請求項5記載の照明装置。
  7. 前記光変調素子を駆動する光変調素子駆動手段、または前記光学絞りを駆動する絞り駆動手段をさらに備えることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか記載の照明装置。
  8. 前記絞り駆動手段は、モータであることを特徴とする請求項7記載の照明装置。
  9. 前記モータのモータ軸を該モータ軸の軸方向に付勢するモータ軸付勢部材をさらに備えることを特徴とする請求項8記載の照明装置。
  10. 前記絞り駆動手段は、電磁石によって駆動することを特徴とする請求項7記載の照明装置。
  11. 前記遮光手段は、段階的に透過光量を変化させることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか記載の照明装置。
  12. 前記遮光手段は、2段階で動作して透過光量を変化させることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか記載の照明装置。
  13. 前記遮光手段を前記光源に対する所定位置に取り付ける取付部材をさらに備え、
    前記取付部材は、前記光源からの照明光の照明光軸と直交する平面内で前記遮光手段を位置調整可能に構成されることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか記載の照明装置。
  14. 前記遮光手段は、前記光源から射出される光束を前記光源の共役位置近傍側から部分的に遮蔽することを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか記載の照明装置。
  15. 前記光源からの照明光を分割する光束分割素子と、この光束分割素子にて分割された複数の光束を集光する集光素子とから構成される光束分割手段をさらに備え、
    前記遮光手段は、前記光束分割素子と前記集光素子との間に配置されることを特徴とする請求項14記載の照明装置。
  16. 前記光源駆動手段は、前記光源の発光光量を連続的に変化させることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか記載の照明装置。
  17. 前記遮光手段は、前記光源の照明光を部分的に遮蔽する光学絞りであり、前記制御手段は、前記光学絞りによる6段階以下の所定調節量の範囲内で、前記光学絞りを動作させる請求項1から請求項16のいずれか記載の照明装置。
  18. 前記所定調節量は、前記光学絞りの駆動量に対応する遮光パラメータと、前記光学絞りによる調節量とをグラフ化した際の曲線の勾配の緩やかな範囲に設定されることを特徴とする請求項17記載の照明装置。
  19. 前記制御手段は、前記光源の温度が所定の温度を超えている場合に、前記光源駆動手段による前記光源の発光光量の減少を、前記遮光手段による前記照明光の減少よりも優先することを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか記載の照明装置。
  20. 前記光源の温度を計測する温度計測手段をさらに備え、前記制御手段は、前記光源の温度が所定以下の低温である場合に、前記遮光手段による前記照明光の減少を、前記光源駆動手段による前記光源の発光光量の減少よりも優先することを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか記載の照明装置。
  21. 請求項1から請求項20のいずれか記載の照明装置と、
    前記照明装置によって照明される光変調装置と、
    前記光変調装置の像を対象に投影する投射レンズと
    を備えるプロジェクタ。
  22. 請求項1から請求項20のいずれか記載の照明装置と、
    前記照明装置によって照明される複数の光変調装置と、
    前記複数の光変調装置の像を合成する合成光学系と、
    前記合成光学系を経て合成された前記複数の光変調装置の像を対象に投影する投射レンズと
    を備えるプロジェクタ。
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