JP4254087B2 - ウェハ搬送機構、真空チャンバおよびウェハ処理装置 - Google Patents

ウェハ搬送機構、真空チャンバおよびウェハ処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造装置などに使用される、主にウェハを搬送するための機構と真空チャンバおよび真空チャンバを用いたウエハ処理装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造装置などにおいて、真空チャンバの内部でのウェハの搬送を目的とした機器には、図10に示すように水平多関節ロボットが多く使われている。図10は真空チャンバに、従来の水平多関節ロボットを使用し、ウェハを図10中の矢印の方向に搬送する場合、すなわちウェハの搬送機構を搭載し、その搬送能力を持った真空チャンバである搬送チャンバの一般的な模式図の上面図である。この場合、水平多関節ロボット803bは、ウェハ101の処理を通常真空状態で行うため、真空状態のプロセスチャンバ807へウェハを搬送する。搬送チャンバ702も一般的に真空状態とし、大気からの隔絶をゲートバルブ501aおよび501bにて行い、ウェハ搬送時のみ、このゲートバルブ501a又は501bを開閉する。
水平多関節ロボット803bはウェハ101を図中矢印の方向に搬送する際、第1のアーム1001と第2のアーム1002を回転させることによって、フォーク102を移動させ、ウェハ101を搬送する。また、ゲートバルブ501a側にウェハ101を搬送する場合は、第1のアーム1001と第2のアーム1002を折畳んだまま501aの方向に180°旋回し、再び第1のアーム1001と第2のアーム1002を回転させることによってウェハ搬送を行う。
また図11は、図10に示した水平多関節ロボットを利用した搬送チャンバを採用した、代表的なウェハ処理装置の概略構成の上面図を示している。また図12は同一構成の側断面図を示している。図11において、ウェハ処理装置は、ウェハの処理をプロセスチャンバ807内部で行うため、キャリヤオープナ802上に配置され、キャリヤ801の中に納められたウェハは、先ず水平多関節ロボット803aによってロードロックチャンバ1101内のウェハ台1102に搬送される。ロードロックチャンバ1101は搬送チャンバ702とプロセスチャンバ807を常に真空状態に保つため、ゲートバルブ501aを閉じて排気ポンプ806aによって排気を行うことで真空状態を形成し、ゲートバルブ501bを開放してから、水平多関ロボット803bがウェハを搬送可能な状態にする。その後、水平多関節ロボット803bは、ゲートバルブ501cが開放されてから、ウェハをプロセスチャンバ807へと搬送する。その際、ロードロックチャンバ1101のウェハ台は、水平多関節ロボット803bへウェハを受け渡す際に、昇降運動をしながらその役目を果たす。また、プロセスチャンバ807内でのウエハ処理が終了すると、以上の逆の手順を踏んで、ウェハはキャリヤ801へと戻される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術である水平多関節ロボットを利用した搬送チャンバを採用した場合の装置には、以下のような問題点があった。
先ず、図10の場合は、水平多関節ロボット803bはウェハ101の搬送を行う際に、動作範囲1003に示すような動作領域が必要である。これは必要な搬送距離、つまり第1のアーム1001又は第2のアーム1002又はフォーク102の長さによる旋回時の動作領域であり、必要な搬送領域に比例して大きくなってしまう。この動作領域1003は、水平多関節ロボットを使用してウェハの搬送を行う場合に常に考慮しなくてはならず、水平多関節ロボットの周辺に干渉物が存在しないかを確認する必要がある。つまり図10のように真空チャンバに、水平多関節ロボットを搭載する搬送チャンバ702はその動作範囲1003と干渉しないための容積が必要となる。これは、搬送チャンバ702の材料費を増大させるだけでなく、製作時間も増大させる。また、搬送チャンバ702を真空状態にするために排気用ポンプの容量拡大につながりコストの増大となる。
次に、図11と図12を用いて、従来の技術すなわち真空チャンバ内のウェハの搬送機構に水平多関節ロボットを利用した搬送チャンバを用いた場合の処理装置全体の問題点を説明する。
【0004】
図11は従来のすなわち真空チャンバ内のウェハの搬送機構に水平多関節ロボットを搭載した搬送チャンバを用いたウェハ処理装置を示す上面図である。図11のような代表的なウェハ処理装置の構成に、図10のような水平多関節ロボット803bの搬送チャンバ702を利用すると、先ず必要になってくるのがロードロックチャンバ1101の設置である。プロセスチャンバ807の内部で行うウェハの処理は真空状態で行うため常に真空状態が維持されている。そのため、本来搬送チャンバ702は、内部の搬送機構がプロセスチャンバ807へウエハを搬入、あるいは同チャンバから搬出する際には、ゲートバルブ501bを閉鎖し、排気ポンプ806Bによって真空状態にした後、ゲート501cを開放し、ウェハの搬入、搬出を行うべきである。しかし、搬送チャンバ702は、従来の搬送機構である水平多関節ロボット803bの動作範囲を確保するため、その容積が大きく排気ポンプ806bで排気させる際、また大気状態へ戻す際に非常に時間が掛かり、図11に示すウェハ処理装置としての単位時間当たりの処理枚数すなわちスループットが大幅に低減してしまう。つまり、この問題を解決するため、短時間で真空状態と大気状態を実現出来、且つ、ウェハの受渡しの可能な空間が必要である。このため、通常こういった装置には、搬送チャンバ702と比較して容積の小さいロードロックチャンバ1101を設置し、排気ポンプ806aと、内部を大気状態に戻すベント装置805によって、ロードロックチャンバ1101の真空状態と大気状態を短時間で実現出来るようにして、真空状態と大気状態の間でのウェハの受渡しを可能にしている。
しかし、これは先ず第1にロードロックチャンバ1101が設置されるため、装置全体が大きくなるという問題がある。これは、半導体製造装置が設置されるクリーンルームに対しては、フットプリントすなわち装置の設置面積が問題となるからである。
また、第2にロードロックチャンバ自体の製作コストが掛かってしまう。第3に、ロードロックチャンバ1101を真空状態にする排気ポンプ806aが新たに必要となること、またゲートバルブ501aが更にもう1台必要になることから、これらのコストが増大する。
第4には、ウェハ台1102の設置が必要となってくることである。通常、搬送チャンバ702内に設置される水平多関節ロボット803bは、フロントエンドモジュール804などに設置される水平多関節ロボット803aと違い、真空環境で使用されることから、その構造を簡単化するため、上下動しない構造となっている。つまり水平多関節ロボット803aは、キャリヤ801とのウェハの受渡しのために、上下動軸を通常備えるが、水平多関節ロボット803bはそれを備えていない。このため、水平多関節ロボット803bとロードロックチャンバ1101との間でウェハの受渡しを可能にするための上下動可能な機構を持つウェハ台1102を設置しなくてはならない。このことは製作コストのさらなる増大を招く等の問題があった。
そこで、本発明は、全体がコンパクトで、簡単に1組のプーリ間距離よりも長くウェハを搬送出来るウェハ搬送機構を搭載することで、チャンバの容積を大幅に小さくして真空状態、大気状態への切替えを短時間で可能にし、ウェハの搬送を高速化できる真空チャンバを提供することを目的としている。
更に、本発明は、ウェハ搬送機構として動作領域が広くなる水平多関節ロボットの代わりに、1個のモータのみを駆動源として、プーリとベルトとリニアガイドを組合せた簡単な機構により最小限の直線運動のみで動作領域が小さく、ウェハを必要な距離搬送出来るコンパクトなウェハ搬送機構を提供することを目的としている。
更に、本発明は、小型化した効率的な真空チャンバを使用することによって気圧調整用のロードロックチャンバを省いて、コンパクトで設置面積が小さく処理速度の速い高効率なウェハ処理装置を提供することを目的としている。
【0005】
上記目的を達成するため、請求項1記載のウェハ搬送機構の発明は、真空チャンバの壁面に固定されるウェハの搬送機構において、該搬送機構を駆動するための1個のモータと、前記モータによって回転される前記真空チャンバ内壁面の第1および第2のプーリと、前記第1および第2のプーリの間に張られプーリの回転運動に従って回転する第1の歯付ベルトと、前記第1の歯付ベルトに固定されチャンバ内壁面上の第1のリニアガイドによって直線状に案内されて移動可能なテーブルと、前記テーブルの上に配置されテーブルの移動とともにチャンバ内壁面上に固定されて動かない歯付ベルトの歯に従って回転可能な第3のプーリと、第2の歯付ベルトを介した該第3のプーリの回転運動によって回転可能な前記テーブル上の第4および第5の2つのプーリと、前記第4および第5の2つのプーリ間に張られた第3の歯付ベルトと、前記第3の歯付ベルトに固定されて前記テーブル上に配置される第2のリニアガイドに直線状に案内されて移動可能なウェハを搭載して前記第1と第2または第4第5のプーリ間距離よりも長く搬送できるフォークを備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のウェハ搬送機構において、前記第3のプーリと前記第4のプーリを、前記テーブルを挟んで同心となるよう配置して共通のシャフトによって結合し、前記第2の歯付ベルトを無くしたことを特徴とする。
請求項3記載の真空チャンバの発明は、ゲートバルブと排気ポートとを備えた真空チャンバにおいて、請求項1又は2記載のウェハ搬送機構を内部に搭載したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の真空チャンバにおいて、前記ウェハ搬送機構を内部に2個搭載したことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の真空チャンバにおいて、前記2個のウェハ搬送機構の第1のフォークと第2のフォークは高さ位置が2段に構成されていることを特徴とする。
請求項6記載のウェハ処理装置の発明は、ウェハの処理を行なうプロセスチャンバと、前記プロセスチャンバに接続され、前記プロセスチャンバに前記ウェハを搬送可能なウェハ搬送機構を備えたロードロックチャンバと、前記ロードロックチャンバと前記ウェハを収納するキャリアとの間で前記ウェハを搬送可能な水平多関節ロボットを収容するフロントエンドモジュールと、で構成されるウェハ処理装置において、前記ロードロックチャンバが、請求項3記載の真空チャンバであることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載のウェハ処理装置において、前記ウェハ搬送機構のフォークが、前記水平多関節ロボットから前記ウェハを直接授受できるよう形成されていることを特徴とする。
以上の構成により、全体がコンパクトで、簡単に1組のプーリ間距離よりも長くウェハを搬送出来るウェハ搬送機構を搭載するので、チャンバの容積を大幅に小さくして真空状態、大気状態への切替えを短時間で可能にし、ウェハの搬送を高速化できる真空チャンバが得られる。更に、ウェハ搬送機構として動作領域が広くなる水平多関節ロボットの代わりに、1個のモータのみを駆動源として、プーリとベルトとリニアガイドを組合せた簡単な機構により最小限の直線運動のみで動作領域が小さくなるので、必要な距離までウェハを搬送出来るコンパクトなウェハ搬送機構が得られる。また、小型化した効率的な真空チャンバとなるので、気圧調整用のロードロックチャンバを省いて、コンパクトで設置面積が小さく処理速度の速い高効率なウェハ処理装置が得られる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る真空チャンバのウェハ搬送機構の概略図である。
図2は図1に示すウェハ搬送機構の動作を示す図である。
以下、請求項では、ウェハ搬送機構と、それを搭載する真空チャンバは別々のクレームとしたが、実施の形態では分けずに「ウェハ搬送機構を搭載した真空チャンバ」として一緒の機構として説明する。
図1において、108は真空チャンバ502の底面、104a、104b、104c、104d、104eは同直径を持つ回転可能な歯付のプーリで、105a、105b、105cはプーリ104a〜eの回転運動を伝達する歯付のベルトで、107はベース108に固定されプーリ104cを回転させられる固定ベルト、109はリニアガイド103bによって直線状に案内され移動可能なテーブル、102はリニアガイド103aによって直線状に案内されて移動可能でウェハを搭載出来るフォーク、106bはテーブル109とベルト105bを固定するクランプ、同じく106aはフォーク102とベルト105cを固定するクランプ、101はフォーク102に搭載されるウェハである。
【0007】
つぎに動作について説明する。
図1において、プーリ104eが回転するとプーリ104eと104dの間に張られた歯付ベルト105bが回転する。すると、ベルトの直線運動部分にクランプ106bにより固定されたテーブル109は、リニアガイド103bに直線状に案内され直線運動を行う。テーブル109がこの直線運動を行う際に、テーブル109に固定され回転可能なプーリ104cは真空チャンバの底面108に固定され、動かない固定ベルト107の歯に従って回転運動を始める。また同時にプーリ104cは、プーリ104bとの間に張られた歯付ベルト105cを介してプーリ104bを回転させるため、更にプーリ104bとプーリ104aの間に張られた歯付ベルト105aを回転させる。その歯付ベルト105aの直線運動部分にクランプ106aにより固定されたフオーク102は、リニアガイド103aに直線状に案内されて直線運動を行う。つまりフォークに搭載された搬送物すなわちウェハ101が直線状に搬送される。
このウェハの搬送状態は、次の図2のウェハ搬送機構部分の動作を上面から見た図に示すように、201aの状態がウェハ101を真空チャンバ底面108に対して最も遠く搬送した状態であり、次の201bの状態が、ウェハ101を搬送中の状態、次の201cの状態が、搬送機構が動作していない状態である。つまりこれら動作の仕組みによって、ウェハ搬送機構は201bの状態を経過しながら、201aの状態と201cの状態を繰り返し、最小限の直線運動によって運動領域も小さい状態で、ウェハの搬送を行うことができる。
なお、この場合のフォーク102のストロークは、プーリ104eと104dのプーリ間距離を、必要なフォーク102の移動距離すなわちウェハ101の搬送距離のおよそ半分として、プーリ104aと104bのプーリ間距離を、プーリ104eと104d間の距離と同程度に設定している。
【0008】
次に、本発明の第2の実施の形態について図を参照して説明する。
図3は本発明の真空チャンバの上面図である。
図4は図3に示す真空チャンバの側断面図である。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態の機構をシンプルで、更に、安定な機構に改善したものである。
改善点は図1に示すプーリ104cとプーリ104bに張られた歯付ベルト105cの部分である。
図1では、固定ベルト107とプーリ104cは、テーブル109が移動する際に、その歯同士を噛み合わせてプーリ104cが回転出来るようにし、その回転運動をプーリ104bに伝達するように、プーリ104cと104bとの間に歯付ベルト105cを張っている。
しかし本実施の形態では、プーリ104cは図3、図4に示すように、テーブル109を挟み込むように、プーリ104bと同心に配置して、固定ベルト107との歯の噛み合わせを確実にするため、アイドラ301にて固定ベルト107との張力を保ちながら、プーリ104bの回転運動の駆動源とする。
又、各プーリは図4に示すように、プーリ104eのように転がり軸受け401などで支持しモータ等により回転可能にする。リニアガイド103aはフォーク102とウェハ101のモーメントに耐えられるものを、同じくリニアガイド103bはテーブル109に設置される全てのもののモーメントに耐えられるように設計する。
ウェハ搬送機構部分を駆動するための動力源としては、モータ402を図4のように真空チャンバの底面108の外側、すなわち外壁などに、真空を封じるシール機構等を介して設置する。
更に、機構のシンプル化する方法としては、上記プーリ104bを回転せしめる機構、すなわちプーリ104cとベルト105c及び固定ベルト107を省いて、真空チャンバの底面108とベルト105aを同時に固定させる固定具を設置し、テーブル109が移動するとともにベルト105aが回転されるようにしても、更にウェハ搬送機構を小型化できる。
つまり、ウェハ搬送機構部分を設計する場合に、駆動源であるモータ1個のみで、ウェハの必要な搬送距離よりも短い、プーリとベルトの機構を組合わせることによって、必要な搬送距離が得られシンプルで動作が安定な、コンパクトなウェハ搬送機構部分が製作出来る。
【0009】
次に、本発明の第3の実施の形態について図を参照して説明する。
図5は本発明の第3の実施の形態に係る真空チャンバの上面図である。
図6は図5に示す真空チャンバの側断面図である。
第3の実施の形態は、真空チャンバの構成部品の改良に関するものである。
先ずテーブル109は、図5に示すように、ゲートバルブ501bの開口部、すなわち図6に示すようなゲートバルブ間口601を通過するため、テーブル109の設計は、これを通過出来るように薄く製作しなくてはならない。これはテーブル109とフォーク102とウェハ101が、最低通過できるようにすればよい。
又、真空チャンバ(搬送チャンバ)502は、排気ポンプによって真空状態にするため、内容積を最小に設計した方が、排気時間および大気状態への開放時間が短くて済む。
又、一般的に半導体製造装置においては、ウェハの微細な処理工程のため、ウェハへのパーティクル付着が懸念される。そのため、本機構から発生するパーティクルを抑制するため、機構部にはカバー503を設置すればよい。
又、同じ理由でパーティクルを除去するため、真空チャンバ502の排気を行う排気ポート504は、図のような位置に設置し、ウェハ搬送機構部分の可動部から発生するパーティクルを吸引するとよい。
【0010】
次に、本発明の第4の実施の形態について図を参照して説明する。
図7は本発明の第4の実施の形態に係る真空チャンバの側断面図である。
第4の実施の形態は同一真空チャンバ502内に2個のウェハ搬送機構を搭載する例である。
図7に示すように、2個のウェハ搬送機構部分の第1のフォーク701aと、第2のフォーク701bのように、2段構成にすればよい。このとき各フォーク701aと701b、およびそれぞれのテーブル109が、ゲートバルブ間口601を通過できるように設計すればよい。こうすることで他の機器とのウェハの受渡しが可能で、且つ、単位時間当たりのウェハ搬送枚数を上げることが可能となる。
【0011】
次に、本発明の第5の実施の形態について図を参照して説明する。
図8は本発明の第5の実施の形態に係るウェハ処理装置の上面図である。
図9は図8に示すウエハ処理装置の側断面図である。
第5の実施の形態は、ウェハ搬送機構を搭載した真空チャンバをウェハ処理装置に組込んだ例である。
図8において、801はウェハ101を収納するキャリヤ、802はそのキャリヤを搭載出来るキャリヤオープナ、803aはキャリヤ801よりウェハを搬出し真空チャンバ(搬送チャンバ)502側へ搬送する水平多関節ロボットを示している。真空チャンバ502には排気ポンプ806bとベント装置805が設置されている。804のフロントエンドモジュールは、キャリヤオープナ802および水平多関節ロボット803aなどを含む範囲を示す。
つぎに動作について説明する。
水平多関節ロボット803aが、キャリヤ801よりウェハ101を搬出し、真空チャンバ内にあるウェハ搬送機構部分のフォーク102に渡す。つまり、フォーク102は水平多関節ロボット803aとのウェハの受渡しが可能な形状として製作して置く。その際、ゲートバルブ501bは閉鎖されていて、ゲートバルブ501aは開放されている。その後、ゲートバルブ501aが閉鎖され、排気ポンプ806aによって真空チャンバ502内の空気が排気され、真空チャンバ502内は真空状態となる。プロセスチャンバ807は、ウェハの処理を行うために常に真空状態であり、そのプロセスチャンバ807内部との圧力差が無くなった状態でゲートバルブ501bが開放され、前述した搬送方法によってプロセスチャンバ807へとウェハ101を搬送する。又、プロセスチャンバ807でのウェハの処理が終了すると、真空チャンバ502内のウェハ搬送機構部分がウェハ101を搬出し、ゲートバルブ501bを閉鎖した後、今度はベント装置を805によって搬送チャンバ502内を大気状態に戻し、再び水平多関節ロボット803aがウェハ101をキャリヤ801に戻す。
【0012】
このように、本発明の真空チャンバ502を、図8のようなウェハ処理装置に搭載する場合には、図11のような従来のロードロックチャンバ1101、ウェハ台1102、排気ポンプ806a、ゲートバルブ501aを省いて、本発明の真空チャンバ502を直接フロントエンドモジュール804とプロセスチャンバ807の間に設置出来る。
この理由は、真空チャンバ502を前述したような構成、設計にすれば、真空チャンバ502が非常に容積を小さく設計可能だからである。つまり本発明によれば、図11に示した従来のロードロックチャンバ1101の役割である、短時間で真空状態と大気状態を実現出来、且つ、ウェハの受渡しが可能な空間を真空チャンバ502として実現できたからである。すなわち本発明の真空チャンバは非常に小型のチャンバなので、従来のロードロックチャンバの役割が可能な、ウェハを搬送する能力を持つ真空チャンバとして構成可能である。これは図11および図12に示す、従来の技術を利用したウェハ処理装置と、図8および図9に示す本発明のウェハ処理装置、を比較すれば構成の差異から明らかである。
従って、本発明の真空チャンバは、従来の搬送機構であった水平多関節ロボットと、それを用いていた従来のウェハ処理装置の諸々の課題を解決できるものである。
なお、ここまでは新規のウェハ搬送機構をプロセスチャンバに直結する真空チャンバのウェハ搬送機構として説明したが、それに限定するものでは無く、その他のウェハ搬送機構にも利用できるものである。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、1個のモータのみを使用して、プーリとベルトとリニアガイドを組合せることによって、簡単にウェハを1組のプーリ間距離よりも長く搬送出来る小型のウェハ搬送部分を搭載して真空チャンバを構成したので、従来のウェハ搬送機構である水平多関節ロボットよりも、簡単で安価な非常にコンパクトなウェハ搬送機構を備えた真空チャンバが得られるという効果がある。
また、真空チャンバの容積が非常に小型になったので、排気ポンプによる真空状態までの排気時間、ベント機構による大気状態までの切替え時間が短くて済むので、この小型の真空チャンバを導入してウェハ処理装置を構成すれば、従来のウェハ処理装置のロードロックチャンバ、ウェハ台、ロードロックチャンバの排気ポンプ、ベント機構が不要となりゲートバルブも削減出来るので、大きくコストの削減が可能で装置全体の設置面積も削減出来るウェハ処理装置を提供出来る効果がある。
また、真空チャンバにウェハ搬送機構部分を2台設置すれば、単位時間当たりのウェハの搬送枚数が上がりウェハ処理装置の効率が上がるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る真空チャンバのウェハ搬送機構の概略図である。
【図2】図1に示すウェハ搬送機構の動作を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る真空チャンバの上面図である。
【図4】図3に示す真空チャンバの側断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る真空チャンバの上面図である。
【図6】図5に示す真空チャンバの側断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る真空チャンバの側断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係るウエハ処理装置の上面図である。
【図9】図8に示すウェハ処理装置の側断面図である。
【図10】従来の水平多関節ロボットで構成したウエハ搬送機構の上面図である。
【図11】従来のウェハ処理装置の上面図である。
【図12】図11に示すウェハ処理装置の側断面図である。
【符号の説明】
101 ウェハ
102、701 フォーク
103 リニアガイド
104 プーリ
105 ベルト
106 クランプ
107 固定ベルト
108 真空チャンバ底面
109 テーブル
301 アイドラ
401 転がり軸受け
402 モータ
501 ゲートバルブ
502 真空チャンバ
503 カバー
504 排気ポート
601 ゲートバルブ間口
801 キャリヤ
802 キャリヤオープナ
803 水平多関節ロボット
804 フロントエンドモジュール
805 ベント装置
806 排気ポンプ
807 プロセスチャンバ

Claims (7)

  1. 真空チャンバの壁面に固定されるウェハの搬送機構において、
    該搬送機構を駆動するための1個のモータと、
    前記モータによって回転される前記真空チャンバ内壁面の第1および第2のプーリと、
    前記第1および第2のプーリの間に張られプーリの回転運動に従って回転する第1の歯付ベルトと、
    前記第1の歯付ベルトに固定されチャンバ内壁面上の第1のリニアガイドによって直線状に案内されて移動可能なテーブルと、
    前記テーブルの上に配置されテーブルの移動とともにチャンバ内壁面上に固定されて動かない歯付ベルトの歯に従って回転可能な第3のプーリと、
    第2の歯付ベルトを介した該第3のプーリの回転運動によって回転可能な前記テーブル上の第4および第5の2つのプーリと、
    前記第4および第5の2つのプーリ間に張られた第3の歯付ベルトと、
    前記第3の歯付ベルトに固定されて前記テーブル上に配置される第2のリニアガイドに直線状に案内されて移動可能なウェハを搭載して前記第1と第2または第4第5のプーリ間距離よりも長く搬送できるフォークを備えたことを特徴とするウェハ搬送機構。
  2. 前記第3のプーリと前記第4のプーリを、前記テーブルを挟んで同心となるよう配置して共通のシャフトによって結合し、前記第2の歯付ベルトを無くしたことを特徴とする請求項1記載のウェハ搬送機構。
  3. ゲートバルブと排気ポートとを備えた真空チャンバにおいて、請求項1又は2記載のウェハ搬送機構を内部に搭載したことを特徴とする真空チャンバ
  4. 前記ウェハ搬送機構を内部に2個搭載したことを特徴とする請求項3記載の真空チャンバ。
  5. 前記2個のウェハ搬送機構の第1のフォークと第2のフォークは高さ位置が2段に構成されていることを特徴とする請求項4記載の真空チャンバ。
  6. ウェハの処理を行なうプロセスチャンバと、前記プロセスチャンバに接続され、前記プロセスチャンバに前記ウェハを搬送可能なウェハ搬送機構を備えたロードロックチャンバと、前記ロードロックチャンバと前記ウェハを収納するキャリアとの間で前記ウェハを搬送可能な水平多関節ロボットを収容するフロントエンドモジュールと、で構成されるウェハ処理装置において、
    前記ロードロックチャンバが、請求項3記載の真空チャンバであることを特徴とするウェハ処理装置。
  7. 前記ウェハ搬送機構のフォークが、前記水平多関節ロボットから前記ウェハを直接授受できるよう形成されていることを特徴とする請求項6記載のウェハ処理装置。
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