JP4253521B2 - 表示装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエレクトロウエッティング現象を利用し、着色液滴のサイズを変化させることにより開口部の光量を変化させる光シャッター方式の表示装置に関するもので、特に光の利用効率がよい光シャッター方式の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の表示装置として、液晶表示装置(LCD)、プラズマデイスプレー(PDP)、ゲストホストLCD、エロクトロクロミックディスプレー(ECD)、電気泳動ディスプレー(EPD)、有機ELディスプレー(OLED)等が夙に知られている。
しかしながら、これらの既知の表示装置は、輝度、コントラスト比、解像度、画面サイズ、高精細化、応答性、寿命、階調表示化、製造コスト等の点でそれぞれどこかに問題があり、高輝度(1000cd/m2)で高コントラスト比(1000:1)、高精細(123ppi)、大面積(800×1200mm)のすべての要求項目を満足する医療用ディスプレーとしては、どれも適していなかった。
【0003】
この中でも特にLCDが秀れているが、偏光板を用いていることから、光漏れにより黒輝度が高かったり、視野角依存性があるため、多人数での利用に問題があり、眼精疲労も生じた。また、POPやOLEDのような自発光型の場合には十分な輝度やコントラスト比が得られず、画面全体に均一な輝度にすることが困難であったり(輝度ムラ)、全体を明るくして輝度を揃えると逆に寿命の点で問題があった。また、PDPは高精細化が困難であった。
【0004】
一方、エレクトロウエッティング現象を利用し、着色液滴のサイズを変化させることにより開口部の光量を変化させる光シャッター方式の表示装置は、公知である。
【0005】
そこで、エレクトロウエッティング現象について図1および図2に基づいて簡単に説明しておく。
エレクトロウエッテイング現象とは、電極を電解質(溶液)に浸すと電極表面と溶液との接触面で界面が形成され、この界面には電極側での金属イオンおよび自由電子と、溶液側の電解質イオンとにより、図1のように、いわゆる電気二重層EDL(electrical double layer)が形成され、そして金属−電解質の境界に電界が加わると表面張力の変化を誘発する現象をいう。
用いられる電極としては、導電性材料であれば何でもよい。例えば、Pt、Au、Ni、Alなどの金属、SnO2、In23、RuO2、TiO2、などの金属酸化物、Ge、Si、GaAsなどの半導体、およびグラファイト、グラッシーカーボン、ダイヤモンドのどの炭素系などが挙げられる。
【0006】
図2はこれに電圧を印加しない場合と印加した場合の変化を説明する図である。
(a)は外部電圧Eの印加がない場合で、この場合、電荷は金属−電解質の境界に現れて、電気二重層EDLを形成する。(b)は外部電圧が印加された場合であり、この場合、電気二重層EDLにおける電荷密度は変化をし、その結果、表面張力γと接触角は増減する。
そしてこの場合、印加された電圧(V)とその結果の表面張力(γ)との関係式は、境界における熱力学解析によって導き出されることができ、その結果はリップマンの方程式を用いて式(1)のように表わされる。
γ=γ0− 1/2cV2 ・・・(1)
ここで、γ0 は電圧ゼロ(すなわち、固体の表面は電荷ゼロ)時の固体−液体境界における表面張力、
cは単位面積当たりのキャパシタンスであり、電荷層は対称なヘルムホルツ・キャパシタをモデルとして仮定している。
外部から電圧が電解質と固体の間に加えられると、電荷と双極子には状態変化が起き、境界での表面エネルギに変化が生じる(図2参照)。特に、境界に電荷があると、表面領域を拡張するのに要する仕事が電荷間の反発力で減らされるため、表面張力の低下が起きるので拡張し易くなると考えられる。
リップマンの方程式(1)は、ヤング方程式(2)の導入によって接触角θを用いて表される。
γSL=γSG−γLGcosθ ・・・(2)
cosθ=cosθ0+(1/γLG)×(1/2)cV2 ・・・(3)
ここで、θ0は境界層を横切る電解がゼロのときの接触角、
γSLは固体ー液体表面張力、
γLGは液体ーガス表面張力、
γSGは固体ーガス表面張力である。
γLGおよびγSGは印加電位に無関係な定数であると仮定する。
方程式(3)における接触角は液体と電極との間の印加電圧の関数となっている。
したがって、図2(b)のように、液体と電極との間に電圧を印加すると、接液体が拡張する。本発明はこの現象を応用するものである。
【0007】
このようなエレクトロウエッティング現象を利用し、着色液滴のサイズを変化させることにより開口部の光量を変化させる光シャッター方式の公知の表示装置としては、例えば、特許文献1および2がある。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−311643号公報
【特許文献2】
特開平10−39800号公報
【非特許文献1】
「Electrowetting of water and aqueous solutions on poly(ethylene terephthalate)」、Vallet,Berge,Vovelle、Polymer,Vol.37,No12 p.2465(1996)。
【0009】
引用文献1および2ともにエレクトロウエッティング現象(ただし、この文献では「電気毛管現象」と記載。)を利用したディスプレイである。
特開平9−311643号公報は、電子ディスプレイシートを製造するための方式を提供するもので、電子ディスプレイシートを、外部面と内部面とをそれぞれ有する第1及び第2のシートと、これらの内部面との間の密閉空間と、第1のシートが内部面上の第1の種類の電極手段と、第1の種類の電極手段の上に置かれた絶縁層と、絶縁層の上に置かれかつ密閉空間にさらされている第2の種類の電極手段とを備え、絶縁層が第1の種類の電極手段を前記第2の種類の電極手段から絶縁するように構成されかつ配置され、更に第2の種類の電極手段を被覆する密閉空間内に置かれた液体の小滴と、第1の種類の電極手段及び第2の種類の電極手段を付勢する手段とを備え、第1の種類の電極手段及び第2の種類の電極手段が付勢される場合、液体小滴が拡大されるように構成されるようにしたものである。
【0010】
特開平10−39800号公報は、2枚のシート間の間隙の複数組の導電性着色液滴を利用する電気毛管ディスプレイシートを開示するもので、それぞれの組の着色液滴がそれぞれのシート上で対応する電極を有し、それぞれの組の着色液滴はその組内の他の着色液滴とは混和しないものであり、そしてそれぞれの着色液滴は個々の電気接続を有し、それぞれの組のそれぞれの着色液滴を選別的に起動することで、その組の少なくとも1つの着色液滴がそれぞれの組の着色液滴が共有する間隙で拡大して画像のカラー画素を形成するものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが従来技術では、低表面エネルギー膜に絶縁性能を持たせているために、接触角をより変化させるためには、低表面エネルギー膜を薄くする必要があったが、逆に薄くすることによりリーク電流が生じてしまい、十分な絶縁性能を得ることができなかった。
すなわち、従来技術では、絶縁膜と低表面エネルギー膜をあわせた絶縁層の厚みがミクロンオーダーであったり、絶縁膜と低表面エネルギー膜を同じ材料で、一体化させて用いており、比誘電率が2.1のPTFE系(テフロン)材料が用いられており、接触角θを数度変化させ、液滴面積を変化させるための駆動電圧は100V以上を要しており、実用的ではなかった。
また、これらのいずれの表示装置にあっては、着色液滴の広がりが悪く、表示装置として開口率の低いものとなり、光の利用効率が悪かった。
本発明の目的は上記の欠点を解決するもので、低表面エネルギー膜と絶縁膜を分離して、低表面エネルギー膜の厚みはできるだけ薄くし、絶縁膜に比誘電率の高いものを用いることによって、効率よく接触角を変化させることができるようにし、したがって開口率の大きい、光の利用効率が良い表示装置を提供することにある。
さらに、上記表示装置に加えて、着色液滴に向かった光が着色液滴で吸収されてしまったのでこれを反射させて再利用することにより光の利用効率が良い表示装置を得るようにした。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の表示装置の発明は、表示装置最下層を構成する第一基材、該第一基材の上に設けられた第一電極、該第一電極の上に設けられた絶縁体膜と低表面エネルギー膜とから成る絶縁層、該絶縁層の上に設けられた第二電極、該第二電極を間隔を置いて取り囲むキャビティ仕切り、該キャビティ仕切りの上に設けられた最上層を構成する第二基材と、該キャビティ仕切り内に封入された着色液滴とから成り、前記着色液滴に電界を印加したことによるエレクトロウエッティング現象を利用した表示装置において、前記絶縁体膜の比誘電率が3以上で厚みが10〜100nmであり、前記低表面エネルギー膜の厚みが100nm以下であることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の表示装置において、低表面エネルギー膜の表面エネルギーが20mN/m以下であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の表示装置において、低表面エネルギー膜の表面粗さが5nm〜45nmであることを特徴とする。
【0013】
このような構成により、低表面エネルギー膜と絶縁膜を分離して、低表面エネルギー膜の厚みを薄くし、絶縁膜に比誘電率の高いものを用いることで、効率よく接触角を変化させることができ、したがって開口率の大きい、光の利用効率の良い表示装置が得られるようになる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の表示装置において、前記第一電極と第二電極との間に印加する電圧を可変とすることにより、中間調表示可能とした特徴とする。
このような構成により、濃度0%〜100%の階調表示をさせることが可能となる。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載の表示装置において、前記第一電極と第二電極との間に電圧が印加されない状態で前記着色液滴が第一基材に占める面積範囲の第一基材の入射光側に反射板を設けたことを特徴とする。このような構成により、上記表示装置に加えて、さらに、本来着色液滴で吸収されてしまう光を再利用することができるので、光の利用効率がいっそう良くなる表示装置が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を用いて詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図3は本発明の第1の実施の形態に係るもので、(a)は従断面図、(b)は一部切り欠き平面図である。
図において、10は本発明の第1の実施の形態に係る表示装置、12は表示装置10の最下層を構成する第一透明基材、14は第一透明基材12の上に設けられた第一透明電極、15は第二透明電極である。透明電極の材料としては、例えばITO(Indium Tin Oxide)が挙げられる。
16は絶縁層で、これは下層の絶縁(誘電体)膜16aと該絶縁膜16aの上に設けられた低表面エネルギ膜16bとから成る。
本発明によれば、下層絶縁体膜16aの比誘電率が3以上のものでその厚みが10〜100nmのものとしている。
一方、撥水性のよい材料でできた膜である低表面エネルギ膜16bを用いると、上に載置した液体が拡がらずに球状を維持することが可能となる。この低表面エネルギー膜16bの厚みは100nm以下で、その表面エネルギーが20mN/m以下で、その表面粗さは5nm〜45nmのものを使用している。
以上の数値範囲の限定の根拠は、後述する実施例によって裏付けされている。17はキャビティ仕切り、18は表示装置10の最上層を構成する第二透明基材である。
第一透明電極14は、表示装置10の底面中央部に設けられた僅かな開口以外は表示装置10の底面一面に敷設されている。
第二透明電極15は低表面エネルギ膜16bの上にあって、かつ図3(b)から判るように、平面図的に見て第一透明電極14の中心に位置している。
Eはマイナス側が第二透明電極15に接続され、プラス側がスイッチS1の一通端に接続されている直流電源、S1は直流電源Eのプラス側と第一透明電極14の間の接続を開閉するスイッチである。Wは着色液滴である。
【0017】
ここで、誘電体膜16a、低表面エネルギー膜16b、面積比、および駆動電圧Eについて、詳述しておく。
(誘電体膜16aについて)
本発明では電極14から直接、液滴Wに電流が流れ込まないように、電気絶縁性を有する誘電体膜(絶縁膜)16aを設置する。使用する誘電体膜16aとしては比誘電率が3以上であれば特にその種類の制限はない。例えば「化学便覧基礎編改訂4版」II−502〜II508、丸善株式会社に記載のものを用いることができる。特に、有機化合物でも無機化合物でもかまわない。具体的には、PZT系材料、Al2O3、A1N、HfO2、ZnO、TiO2、SiCなどを用いることが好ましい。
透過型の表示素子を考えた場合、その可視光透過率は50%以上であることが好ましく、より好ましくは70%以上であり、さらに好ましくは80%以上であることである。
また、その厚みは10nm〜1μmであり、好ましくは10nm〜500nm以上であり、より好ましくは10nm〜300nmであり、最も好ましくは10〜100nmであることである。
誘電体膜16aの厚みが10nm以下になると誘電体膜16aと低表面エネルギー膜16bを介して、液滴Wに電流が流れ込むために好ましくない。
【0018】
(低表面エネルギー膜16bについて)
使用する低表面エネルギー膜16bとしては、表面エネルギーが低ければ特に制限はないが、例えば特開平7−188416号、特開平7−242774号、特開平10−314669号、特開平11−263860号などに記載のものを用いることができる。具体的には、フッ素系やシリコン系の材料が好適に用いられ、具体的にはポリテトラフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、ポリテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタノール、酸化珪素などが好ましい。
低表面エネルギー膜16bの二乗平方根粗さ(以下表面粗さ)は、0nm〜5nmのものでもかまわないが、特開平11−263860号に示されているように、より好ましくは、8nm〜45nmの範囲内にあることが、液滴Wの接触角を大きく保つことができるので好ましい。45nm以上の表面粗さになると、光散乱が大きくなり、良好な透明性が得られないため好ましくない。
【0019】
(面積比について)
図4に低表面エネルギー膜16b上に接触角θの異なる2つの同一体積の液滴Wa、Wbを示す。図4から分かるように、液滴Wbは広がっており、液滴Waは玉になっている。その結果、液滴Wbは液滴Waが占める表面面積S1よりも大きな表面面積S2を占めるようになる。2つの液体が異なる表面面積を占める理由は、それぞれの液体は表面と特定のエネルギー関係を持ち、所与の表面に対して特定の接触角θを生じるようになるからである。
液体と表面の間の相互作用エネルギーが低ければ低いほど、接触角θは大きくなり、占有面積Sは少なくなる。
本発明では、S2の状態が黒表示、S1の状態が白表示となるため、より大きなコントラストを得るためにはその面積比(S2/S1)が大きくなることが好ましい。面積比は1.2以上有ることが好ましい。面積比が1.2以下であると、一つの素子を考えた場合、最大でも開口率20%の素子となり、光利用効率も最大でも20%程度となり、従来の液晶表示装置と同程度の光利用効率であり、高いコントラストと高い輝度を得ることが困難である。
【0020】
(駆動電圧Eについて)
本発明の素子の駆動電圧Eとしては、より低い駆動電圧であることが望ましいが、絶縁膜の耐圧や耐久性、安全性、さらには駆動ドライバの性能などを総合的に考慮すると、駆動電圧としては30V以下が好ましい。より好ましくは20V以下であり、さらに好ましくは10V以下で駆動することである。
【0021】
次に、図3の表示装置10の動作について図5を使って説明する。
図5(a)は、図3の表示装置の使用状態を説明する図で、(a)はスイッチS1がオフ状態における着色液滴の定常状態(明表示)、(b)は暗表示状態をそれぞれ示している。
図5(a)において、スイッチS1がオフ(開)で、着色液滴の定常状態は「液滴縮み」(球状)となっている。したがって第一透明基材12側から到来した光Lは、第一透明基材12→第一透明電極14→絶縁膜16a→低表面エネルギ膜16b→キャビティ内→第二透明基材18と透過するので、表示は「明」表示となる。
【0022】
図5(b)はスイッチS1がオンであり、これによって第一透明電極14と第二透明電極15との間に電圧が印加され、第一透明電極14がプラス、第二透明電極15がマイナスとなる。第一透明電極14と第二透明電極15との間に電圧が印加されると、着色液滴Wは液体表面にマイナス電荷が誘起するので、着色液滴Wはプラス電位の第一透明電極14に吸引されることとなり、着色液滴はキャビテイの底面いっぱいに広がる。
したがって第一透明基材12側から到来した光Lは、第一透明基材12→第一透明電極14→絶縁膜16a→低表面エネルギ膜16b→キャビティ内の着色液滴Wに到達して、ここで遮光されるので、表示は「暗」表示となる。
【0023】
また、図3において、第一電極14と第二電極15との間に電圧V(V=0とE)を印加したときの接触角θvは、絶縁膜16aと低表面エネルギー膜16bと合わせた絶縁層16の膜厚をd、絶縁層16の比誘電率をε、液滴Wとの低表面エネルギー膜16bとの界面張力をγ、真空の誘電率をε0とすると、式(4)で与えられることも知られている(非特許文献1参照)。
cosθ(V)―cosθ(0)=ε0×ε×v2/(2d×γ)・・・(4)
このように式(4)によれば、電圧Vの印加により接触角θが変化し、液滴Wの形状を制御できることが定量的に示されている。
また、電圧Vの印加の他に比誘電率ε、膜厚dによって、接触角θが変化し、液滴Wの形状を制御できることがわかる。
【0024】
そこで、以上のことを勘案して各変数を変えて各種の実験を行った実施例について以下に説明する。
以下の考察では表面積比が1.2以上あれば従来の液晶表示装置と比較してメリットがあるので、表面積比が1.2以上の場合を可、1.2を下回る場合を不可とした。
表1では、誘電体材料として比誘電率εがどのような値のものがよいのかを調べた。実施例1では比誘電率ε=80のTiO2、実施例2ではε=8のZnOを用い、実施例3ではε=3の材料としてSiO2膜を用い、それぞれ100nmの厚みに形成し、撥水性塗布剤を用いた。
比較例1としてε=2.1のテフロンを用いた。
また、低表面エネルギー膜はいずれも、厚み1μm、表面エネルギー20(mN/m)、表面粗さ10nmとした。
駆動電圧を10V、20V、30Vとした。
その結果を、表1に示した。
【0025】
【表1】
Figure 0004253521
表1から判ることは、実施例1では駆動電圧Vが10(V)のとき、既に表面積比が3.2であり、面積比1.2以上となっているので表示装置として充分使用可能である。しかも駆動電圧Vを20(V)から30(V)へと増加するにつれて表面積比も3.4から3.9へと増えていった。
また、実施例2では、駆動電圧Vが10(V)のときは表面積比は1.0であって面積比1.2を下回っているので表示装置としては使えないが、駆動電圧Vが20(V)から30(V)へと増加するにつれて表面積比は1.3から2.9へと増えてゆき、いずれも面積比1.2以上となるので表示装置としては使用可能となることが判る。
また、実施例3では、駆動電圧Vが10(V)、20(V)では表面積比は1.0なので表示装置としては使えないが、駆動電圧Vが30(V)になると表面積比は1.2となるので表示装置としては使用可能となることが判る。表に載せてないが、さらに駆動電圧を40(V)にしたら面積比は2.2となった。
【0026】
これに対して、比較例1では駆動電圧Vが10(V)、20(V)、30(V)と増加しても表面積は変化せず、従って面積比は1.0であった。これでは表示装置としては使用できない。
以上のことから、低表面エネルギー膜が厚み100nm、表面エネルギー20(mN/m)、表面粗さ10nmの場合、絶縁膜の比誘電率εが3以上の材料のものが適していることが判明した。
【0027】
実施例1として表面エネルギーγ=15mN/m、実施例2として20mN/m、また比較例1として表面エネルギーγ=25mN/m、比較例2として30mN/mのものを用いて、駆動電圧20V,30Vのもので表面積比を調べた。誘電体材料としては、いずれも比誘電率εが3で厚みが100nmのものを用い、低表面エネルギー膜の厚みは100nmで表面粗さは10nmとした。
その結果を、表2に示した。
【0028】
【表2】
Figure 0004253521
表2から判ることは、表面エネルギーγ=15mN/mのものであれば表面積比は1.5となり表示装置として使用可能である。また、表面エネルギーγ=20mN/mのものであれば、駆動電圧Vが20(V)においては表面積比が1.0と表示装置としては使用できないが、30(V)とすると表面積比が1.2となり表示装置として使用可能である。
これに対して、表面エネルギーγ=25mN/m以上では表面積比が1.1以下であるので表示装置としては不十分な性能である。
【0029】
表3は表面粗さを制御した例である。
実施例1は表面粗さRaが20(nm)、実施例2は10(nm)、実施例3は5(nm)のもので、比較例1は表面粗さRaが3(nm)、比較例2は1(nm)のものである。
誘電体材料としては、いずれも比誘電率εが3で厚みが100nmのものを用い、低表面エネルギー膜の厚みは100nmで、表面エネルギーγは20mN/mとし、駆動電圧は20Vとした。
その結果を、表3に示した。
【0030】
【表3】
Figure 0004253521
表3から判ることは、表面粗さRaが大きいほど、表面積比も大きくなることである。表示装置として使用可能となる表面積比は1.2以上であるから、表面粗さRaは5以上がよいことが判る。
絶縁体および低表面エネルギー膜を含めた第二の基材表面の表面粗さが5nm以上であればよいこととなる。
一方、この表では現れないが、実験により、45nm以上の表面粗さになると、光散乱が大きくなり、良好な透明性が得られないため好ましくないことが判った。
以上のことから、低表面エネルギー膜が厚み100nm、表面粗さ10nmの場合、絶縁膜の比誘電率εの場合、低表面エネルギー膜の表面粗さが5nm〜45nmが適していることが判明した。
【0031】
以上、纏めると、図3における絶縁体膜16aの比誘電率が3以上で厚みが10〜100nmであり、低表面エネルギー膜16bの厚みが100nm以下で、表面エネルギーが20mN/m以下、表面粗さが5nm〜45nmとするのがよいこととなる。
【0032】
[第2の実施の形態]
図6は本発明の第2の実施の形態に係る中間調の制御例を示す図で、第一透明電極と第二透明電極との間の印加電圧が(a)1/4E、(b)1/2E、(c)3/4Eの場合である。
図において、10は本発明の第1の実施の形態に係る表示装置と同じである。今、(a)のようには1/4Eを加えた場合、液滴の広がりは広くなく、透過率約75%くらいの明るさとなっている。
(b)の印加電圧1/2Eにおいては液滴の広がりは半分くらいまでに広がり、透過率約50%くらいの明るさとなっている。
(c)の印加電圧3/4Eにおいては液滴の広がりはかなり進み3/4くらいまでに広がっている。透過率約25%くらいとなっている。
このように印加電圧Eを0からEの間で変えることにより、中間調の明るさを制御できるようになる。
この場合においても、本発明により、誘電体材料の比誘電率εが3で厚みが100nm、低表面エネルギー膜の厚みが100nm、表面エネルギーが20(mN/m)、表面粗さが10nmとしているので、着色液滴の広がりが広くできる。
【0033】
[第3の実施の形態]
図7は光の利用効率をさらに改善する本発明の第3の実施の形態に係る表示装置で、(a)は第3の実施の形態に係る表示装置、(b)は第1の実施の形態に係る表示装置である。図において、図3(すなわち、図7(b))と同じ符号は同一部材を指すので説明は省略し、相違する点だけ説明する。また、電源とスイッチ関係は図を見やすくするために省略している。
10’は本発明の第3の実施の形態に係る表示装置、19は反射板で、第一電極14と第二電極15との間に電圧が印加されない状態で着色液滴Wが第一基材12上に向けて光の到来する方向に投影される面積範囲の第一基材12の入射光側に設けている。20は光源、21は表示装置10’の第1透明基材12側に設けられた光ガイドで、光源20からの光を第1透明基材12側に向けて平行に出射させるものである。
【0034】
まず、この表示装置10の動作について説明する。
(b)において、光源20から出た光は光ガイド21の側面から光ガイド21内に入り、そこから第1透明基材12側に向けて平行光L1、L2となって出射する。このとき、着色液滴Wの脇を通過する光L1は着色液滴Wに遮られないため表示装置を通過するが、着色液滴Wに向かう光L2は着色液滴Wに遮られて表示装置を通過することができない。このため、開口率100%であっても、実際は着色液滴Wで遮られて通過できない光L2が存在している。ところが、(a)の表示装置によれば、着色液滴Wに向かう光L2が表示装置10’を通過できるようになる。
【0035】
次に、この表示装置10’の動作について説明する。
(a)において、光源20から出た光は光ガイド21の側面から光ガイド21内に入り、そこから第1透明基材12側に向けて平行光L1、L2となって出射する。このとき、着色液滴Wの脇を通過する光L1は着色液滴Wに遮られないため表示装置を通過する。また、着色液滴Wに向かう光L2は反射板19で反射されて光ガイド21に戻り、ここで反射して今度は着色液滴Wの脇を通過するようになる。
このようにすることにより、開口率100%の場合、実際は着色液滴Wが存在するためこの範囲は遮光されるので開口率100%とはならないのであるが、この部分に向かうをこの部分を回避して表示装置10’を通過させるので、光の利用効率が100%に近くなり、あたかも開口率100%と同じ明るい効果が得られる。
なお、着色液滴Wが若干拡がった中間調の場合、同じく着色液滴Wに向かう光L2は反射板19で反射されて光ガイド21に戻り、ここで反射して今度は着色液滴Wの脇を通過するので、その分を加味した着色液滴Wの拡張制御をすることで対処できる。
【0036】
以上は、すべての実施の形態で、液体表面に誘起する電荷がマイナスの場合について説明してきたが、着色液滴には液体表面に誘起する電荷がプラスのものもあり、その場合には第一〜第二の各電極に印加される電位は以上の説明の逆になることは言うまでもない。
また、本発明は表示装置を例に説明してきたが、他に考えられる用途としては、光スイッチ、光シャッター、可変焦点レンズに用いられることができる。
【0037】
以上の表示装置は、バックライトを用いた透過型についての例であったが、本発明はもちろんこれに限定されるものではない。反射型や半透過型であってももちろん構わない。したがってその場合には、以上で述べていた透明電極はもちろん透明でなくても良い。
【0038】
以上の説明のように1個の液滴を備えたキャビティを3キャビティで1単位とし、各液滴をそれぞれY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、あるいはR(赤)、G(緑)、B(青)の液体にしたり、あるいは各キャビティの光路にカラーフィルタを用いれば、カラー表示が可能となる。
【発明の効果】
以上のように、請求項1〜3記載の表示装置によれば、従来装置では得られなかった開口率の大きい、光の利用効率の良い表示装置が得られるようになる。
また、請求項4記載の表示装置によれば、濃度0%〜100%の階調表示をさせることが可能となる。
そして、請求項5記載の表示装置によれば、上記表示装置に加えて、さらに、本来着色液滴で吸収されてしまう光を再利用することができるので、光の利用効率がいっそう良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エレクトロウエッテイング現象において形成される電気二重層の説明図である。
【図2】電圧を印加しない場合(a)と電圧を印加した場合(b)の変化を説明する図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るもので、(a)は従断面図、(b)は一部切り欠き平面図である。
【図4】低表面エネルギー膜16b上に接触角θの異なる2つの同一体積の液滴Wa、Wbを示す図で、(A)は接触角θが大きく、(B)は接触角θが小さい場合を示している。
【図5】図3の表示装置の使用状態を説明する図で、(a)はスイッチS1がオフ状態における着色液滴の定常状態(明表示)、(b)は暗表示状態をそれぞれ示している。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る中間調の制御例を示す図で、第一透明電極と第二透明電極との間の印加電圧が(a)1/4E、(b)1/2E、(c)3/4Eの場合である。
【図7】光の利用効率をさらに改善する本発明の第3の実施の形態に係る表示装置で、(a)は第3の実施の形態に係る表示装置、(b)は第1の実施の形態に係る表示装置である。
【符号の説明】
10 本発明の第1の実施の形態に係る表示装置
10’ 本発明の第1の実施の形態に係る表示装置
12 第一透明基材
14 第一透明電極
15 第二透明電極
16 絶縁層
16a 絶縁膜
16b 低表面エネルギ膜
17 キャビティ仕切り
18 第二透明基材
19 反射板
20 光源
21 光ガイド
E 直流電源
S1 スイッチ
W 着色液滴

Claims (5)

  1. 表示装置最下層を構成する第一基材、該第一基材の上に設けられた第一電極、該第一電極の上に設けられた絶縁体膜と低表面エネルギー膜とから成る絶縁層、該絶縁層の上に設けられた第二電極、該第二電極を間隔を置いて取り囲むキャビティ仕切り、該キャビティ仕切りの上に設けられた最上層を構成する第二基材と、該キャビティ仕切り内に封入された着色液滴とから成り、前記着色液滴に電界を印加したことによるエレクトロウエッティング現象を利用した表示装置において、
    前記絶縁体膜の比誘電率が3以上で厚みが10〜100nmであり、かつ前記低表面エネルギー膜の厚みが100nm以下であることを特徴とする表示装置。
  2. 前記低表面エネルギー膜の表面エネルギーが20mN/m以下であることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記低表面エネルギー膜の表面粗さが5nm〜45nmであることを特徴とする請求項1又は2記載の表示装置。
  4. 前記第一電極と第二電極との間に印加する電圧を可変とすることにより、中間調表示可能とした特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の表示装置。
  5. 前記第一電極と第二電極との間に電圧が印加されない状態で前記着色液滴が第一基材に占める面積範囲の第一基材の入射光側に反射板を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の表示装置。
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