JP4252484B2 - ラベル付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、ラベルが装着されたラベル付き容器に関する。
コーヒー、紅茶、お茶、乳飲料、ビールなどの飲料などを充填する容器として、容器の胴部に熱収縮性筒状ラベルが装着されたものが多数用いられている。かかるラベル付き容器は、冷蔵庫などで冷やして飲食される場合が多い。ところが、冷やした容器を取り出すと、熱収縮性ラベルの外面に急速に結露が生じ、これが流れ落ちて机上などの載置面を濡らしたり、或いは持ち手を濡らすという問題点がある。特に高温多湿な場所では、この問題が顕著である。かかる濡れを防止する方策として、特開2001−125489には、フィルム層の内面に、発泡樹脂層が積層された熱収縮性ラベルを容器に装着することが提案されている。かかるラベルは、発泡樹脂層によって断熱性を有するため、ラベル表面への結露を防止できるという優れた効果を有しているが、水分の付着を完全に防止することは困難である。特に容器に装着される熱収縮性の筒状ラベルは、シュリンク装着によって容器に密着している部分が多いため、上記断熱性を有するラベルを以てしても表面に水分が付着することを完全に防止することはできず、更なる改良が求められている。
特開2001−125489
本発明は、冷やした状態で取り出した後、結露によって机上などの載置面等を濡らさないように改良されたラベル付き容器を提供することを課題とする。
本発明者らは、容器に装着されるラベルの表面に、水滴が付着することを完全に防止することは困難である点に鑑み、表面に付着した水分を、ラベルの内側へ導いて表面から除去するという着想に至り、本発明を完成させた。
本発明の第1のラベル付き容器は、フィルム層を備えるラベルが容器に装着されており、このフィルム層の内面に吸水性を有する吸水層が設けられ、フィルム層には、吸水層に通じる通水用の孔部が複数形成され、フィルム層の外面に於ける孔部の周囲が、内側へ傾斜した傾斜面とされ、少なくとも孔部の開口周面部に親水化処理が施されている
上記ラベル付き容器は、飲料などの内容物を充填して冷蔵庫に入れ、これを取り出した後、フィルム層の外面に水分が付着するが、付着した水分はフィルム層の孔部を通過して吸水層に吸収される。このように吸水層にて水分を吸収させることによって、ラベル表面に付着する水分を除去することができる。
さらに、上記フィルム層の孔部の少なくとも開口周面部に親水化処理が施されているので、フィルム層の外面に付着した水分が移動して孔部の開口周面部に至ると、該孔部の開口周面部に素早く拡がって、水分を吸水層へ吸収させることができる。
また、フィルム層に意匠印刷を施すことにより、通常のラベルと同様に、綺麗な意匠表示が表されたラベル付き容器を提供できる。
本発明の第2のラベル付き容器は、フィルム層を備えるラベルが容器に装着されているラベル付き容器であって、前記フィルム層の内面に、吸水性を有する吸水層が設けられており、前記フィルム層には、前記吸水層に通じる通水用の孔部が複数形成され、前記吸水層の一部が前記孔部内に突出されている。
好ましくは、上記第2のラベル付き容器は、少なくとも孔部の開口周面部に親水化処理が施されている。
上記ラベル付き容器は、通水用の孔部に吸水層の一部が突出されているので、フィルム層の外面を伝って流れる水分が、孔部を通り越し難く、水分を確実に吸水層に吸収させることができる。
本発明の好ましいラベル付き容器は、前記フィルム層が熱収縮性を有し、前記ラベルが筒状に形成された熱収縮性筒状ラベルである。
上記好ましいラベル付き容器は、熱収縮性の筒状ラベルが容器に密着して内容物の温度が伝わり易いことから筒状ラベルの表面に水分が付着し易いが、これをフィルム層を通じて吸水層に吸収させて除去することができる。
さらに、本発明の他の好ましいラベル付き容器は、前記ラベルの上方部の外面に撥水化処理が施されており、前記ラベルの下方部の外面に親水化処理が施されている。
上記他の好ましいラベル付き容器は、ラベルの上方部に撥水化処理が施されているので、この範囲の水分はフィルム層の外面に残存せず、より大きな水滴となって下方に流れ落ちる。他方、ラベルの下方部に親水化処理が施されているので、下方に流れ落ちた前記水分が、フィルム層の下方部において拡がり、孔部を通じて吸水層へ吸収される。
また、本発明の他の好ましいラベル付き容器は、前記容器には、上方から下方に向かって外側に膨出する段部が形成されており、前記フィルム層の孔部が、前記段部に対応する範囲を含んで形成されている。
上記他の好ましいラベル付き容器は、容器に段部が形成されているので、フィルム層の外面において下方に流れ落ちる水分の移動速度が、前記段部に対応する範囲において遅くなる。フィルム層には、この段部に対応する範囲を含んで前記孔部が形成されているので、移動速度が遅くなった水分を、孔部を通じて吸水層に吸収させることができる。
本発明のラベル付き容器は、加飾性に優れており、又、フィルム層の外面に付着する水分を吸水層にて吸収することができる。従って、冷やした状態の容器を載置面に載せておいても、容器から水滴が滴り落ちて載置面を濡らすことを防止できる。
本発明のラベル付き容器の好ましい一態様は、飲料などが充填される容器に、意匠印刷が施されたフィルム層と、吸水性不織布とが装着されており、吸水性不織布が、フィルム層の内面に設けられており、このフィルム層が通水可能な耐水性フィルムから構成されているものである。また、本発明のラベル付き容器の好ましい一態様は、飲料などが充填される容器に、フィルム層を備えるラベルが装着され、このフィルム層の内面に吸水層が設けられていると共に、この吸水層に通じる孔部がフィルム層の全面又は所定の範囲(例えばラベルの下方部周面)に部分的に設けられているものである。また、この孔部の開口周面部で囲われる領域に、吸水層の一部が突出しているラベル付き容器である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1〜図2に於いて、1は、飲料などを充填する容器2と、この容器2の少なくとも胴部25に外嵌装着された熱収縮性筒状ラベル3と、を備えるラベル付き容器を示す。
容器2は、飲料などの内容物を充填可能な自立型容器であって、キャップ21を備える注出口22と、次第に拡径する肩部23と、下方に膨出部24が形成された筒状の胴部25と、机上などに載置可能な底面部26とが形成されている。胴部25の膨出部24は、上方から下方に向かって外側に膨出する略直角な曲面又は鈍角な曲面からなる段部24aが形成されている。
容器2の材質は特に限定されず、例えばアルミニウム、スチール(合成樹脂製フィルムが積層されたアルミニウム板やスチール板などを含む)などからなる金属製、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂製、ガラス製など各種の素材のものを用いることができるが、比較的内容物の温度が伝わり易いことから、金属製の容器2に本発明を適用することが効果的である。尚、胴部25の横断面形状は、略円状のほか、略四角状などその他の形状でもよい。
筒状ラベル3は、容器胴部25に嵌挿可能な筒状体からなり、熱収縮によって容器2の底面部26の一部から肩部23にかけてシュリンク装着されている。ラベル付き容器1は、そのラベル表面が後述するフィルム層32の外面32aで構成されている、つまり、ラベル付き容器1は、フィルム層32の外面32aが露出している。
筒状ラベル3は、図2に示すように、意匠印刷層31が施された熱収縮性のフィルム層32と、このフィルム層32の内面側に積層された吸水層33とからなる。
フィルム層32は、意匠印刷層31を透視可能な無色透明又は有色透明の熱収縮性フィルムからなり、その材質については特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体などのスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂からから選ばれる1種、又は2種以上の混合物などからなるフィルム、及びこれらの積層フィルムなどが例示される。中でも、不織布などからなる吸水層33を引張って収縮させるため、比較的収縮力の強いポリエステル系フィルムを用いることが好ましい。フィルムは公知の製法で製膜し延伸処理することにより熱収縮性フィルムを得ることができる。延伸処理は、通常、70〜110℃程度の温度で、幅方向(筒状ラベルとした場合に周方向。以下同じ)に2.0〜8.0倍、好ましくは3.0〜7.0倍程度延伸することにより行われる。さらに、縦方向にも、例えば1.5倍以下の低倍率で延伸処理を行ってもよい。得られたフィルムは、一軸延伸フィルム又は主延伸方向と直交する方向に若干延伸された二軸延伸フィルムとなる。フィルム層32の厚みは、概ね20〜60μm程度のものが好ましい。
かかるフィルム層32は、それ自体は水を通さない耐水性のフィルムからなるが、このフィルム層32を貫通する複数の孔部5が形成されていることにより、層間を水分が通過可能とされている。具体的には、フィルム層32全体には、意匠印刷層31を含むフィルム層32の外面から内面にまで貫通する孔部5が複数形成されている。この複数の孔部5は、ラベル3を容器2にシュリンク装着した状態に於いて、0.1〜30%程度の開口率(複数の孔部5が形成されている所定領域に於いて、孔部の開口面積の和/所定領域の面積)となるように形成されていることが好ましい。また、ラベル3の下方部に於ける開口率が上方部のそれよりも大きく形成されていてもよい。
複数の孔部5は、例えば、図2(a)に示すように、規則的に形成されていてもよいし、或いは、特にきまりなく不規則に形成されていてもよいが(図示せず)、幅方向に隣り合う2つの孔部5,5間に、下方の孔部5が位置するように形成されていることが好ましい。各孔部5の間隔は、ラベル3を容器2にシュリンク装着した状態に於いて1〜5mm程度が好ましい。
孔部5は、同図に示すように正面略円形状に形成されているが、その他の形状でも構わない。1つの孔部5の大きさは、ラベル3を容器2にシュリンク装着した状態に於いて、略円形状の場合、直径0.05〜0.5mm程度が好ましい。尚、孔部5は、フィルム層32だけでなく、吸水層33まで貫通するように形成されていてもよい。
さらに、フィルム層32には、親水化処理が施されている。具体的には、図2(b)に示すように、フィルム層32の外面32a及び孔部5の開口周面部5aに、親水化処理が施されている(図面上、親水化されている部分を密な右下がり斜線で表している。以下同じ)。親水化処理としては特に限定されず、コロナ放電処理、紫外線処理、プラズマ処理、コーティング剤処理などの公知の手段を用いることができる。このように親水化されていることにより、フィルム層32の外面32aに付着した水分は大きな水滴にならず、フィルム層32の外面32aに膜状に拡がって孔部5の周面部5aに確実に導かれると共に、孔部5に至った水分は、毛細管現象によって吸水層33に速やかに吸収される。かかる親水化は、フィルム層32の外面32aのぬれ張力(ぬれ指数)が、40mN/m以上(JIS K−6768の濡れ試験方法に準じた値)となるようにすることが好ましい。
意匠印刷層31は、例えばフィルム層32を構成するフィルムの内面略全体又は部分的に施されており、例えば商品名、絵柄、説明などの所定の表示などの表示印刷と白色等のベタ印刷などが、グラビア印刷などの公知の印刷法によって単色又は多色刷りにて設けられている。
尚、意匠印刷層31は、フィルム層32の内面に設けることが好ましいが、フィルム層32の外面に設けることも可能である。この場合、フィルム層32として白色フィルムなどの着色されたフィルムを用いることにより、意匠印刷層31にベタ印刷を施さなくても装飾性の高いラベル3を構成できる。
吸水層33は、フィルム層32の内面全体にほぼ接するように積層されている。吸水層33としては、50〜200ml/m程度の吸水量を有するものを用いることが好ましい。吸水層33の材質としては特に限定されず、水を吸収しうる不織布、吸水紙、多孔質の吸水性発泡シートなどを用いることができる。また、ポリアクリル酸塩架橋物、澱粉−ポリアクリル酸塩などの吸水性ポリマーをフィルム層32の内面に塗布することにより吸水層33を形成することもできる。中でも断熱性を付与できることから、吸水性の発泡シートや吸水性の不織布を用いることが好ましく、不織布を用いることがより好ましい。かかる不織布としては、レーヨン、コットン、パルプなどの吸水性繊維からなる不織布、ポリプロピレンなどの非吸水性繊維と吸水性繊維が混合された混合繊維又は複合された複合繊維からなる吸水性不織布、非吸水性繊維に親水化処理が施された繊維からなる吸水性不織布、より吸水性を高めるため吸水性ポリマーを併用したもの、例えば吸水性繊維又はアクリル繊維などの非吸水性繊維に吸水性ポリマーがコーティングされた繊維からなる吸水性不織布などを用いることができる。不織布は、ニードルパンチ法、スパンボンド法、接着法、メルトブロー法などの公知の成形法によって作製したものを用いることができる。また、シュリンク装着された状態で水分を早く且つ多量に吸収するために、デニール約1.0〜3.0d程度、目付量約10〜30g/m2程度のものを用いることが好ましい。厚みは約100〜200μm程度のものがよい。
上記筒状ラベル3及びラベル付き容器1は、下記の手順で製造することができる。
内面に意匠印刷が施されたフィルム層32の内面側に、吸水層33を積層してラベル原反シートを作製する。不織布などのシート状の吸水層33の積層方法としては、ドライラミネーション、ウェットラミネーション、感熱性接着層を挟んで熱接着させる熱ラミネーションなどの公知の手法によって積層することができる。尚、接着剤としてポリビニルアルコールなどの吸水性の接着剤を用いれば、孔部5から入り込む水分が接着剤によって阻害されずに吸水層33へ浸透するので好ましい。
次に、ラベル原反シートに、針状又は打抜き型の穿孔ヘッドを有する穿孔装置を用いて、複数の貫通孔(孔部5)を穿設する。穿孔方向は特に限定されないが、貫通孔の周縁がフィルム層32の外面32aから盛り上がらないようにするため、フィルム層32の外面側から穿孔することが好ましい。また、貫通孔の周縁がフィルム層32の外面32aから盛り上がらないようにする他の手段として、フィルム層32が溶融しうる温度(約200〜300℃程度)に加熱された針状等の穿孔ヘッドを用い、吸水層33の内面側から穿孔することが例示される。かかる加熱された穿孔ヘッドを吸水層33の内面側から出退させると、図3に示すように、穿孔ヘッド7をフィルム層32に貫通させた際にフィルムが溶融し、穿孔ヘッド7を後退させた際に溶融樹脂がこれに追従して内側に引き寄せられる。この場合、フィルム層32の外面に於ける孔部5の周囲には、同図(b)に示すように、僅かに窪んだ傾斜面8が形成されるので、水分を孔部5内へ導き易くできるので好ましい。
次に、このラベル原反シートのフィルム層32の外面32aにコロナ放電処理などを行い、孔部5の開口周面部5a及びフィルム層32の外面32a全体を親水化する。そして、このラベル原反シートを、吸水層33が内側となるように筒状にしながら、溶剤若しくは接着剤又はテープ貼りなどでセンターシールすることにより筒状ラベル連続体が得られる。これを扁平状にして所定長さで幅方向に切断することにより筒状ラベル3が得られ、次いで、筒状ラベル3を開口し、容器胴部25に外嵌挿し、シュリンクトンネルに導いて熱収縮させることにより、本発明に係るラベル付き容器1を得ることができる。
上記ラベル付き容器1は、容器2とフィルム層32の間に不織布からなる吸水層33が介在しているので、例えばこれを冷やして取り出した後、内容物の温度がフィルム層32に伝わり難く、フィルム層32の外面32aに水分が付着することを緩和できる。また、経時的にフィルム層32の外面32aに水分が付着し始めても、かかる水分は、孔部5を通じて吸水層33へと浸透し、フィルム層32の外面32aから除去される。特に、フィルム層32の外面32a及び孔部5の開口周面部5aは親水化されているので、付着した水分は大きな水滴にならず、フィルム層32に膜状に拡がりながら孔部5に至り、毛細管現象によって吸水層33へと速やかに吸収される。従って、冷却後のラベル付き容器1を、例えば高温多湿な場所に長時間放置しておいても、載置面を濡らすことを防止できる。
また、ラベル付き容器1は、通常、底面部26を載置面に載せて自立させた状態で置かれるため、フィルム層32の外面32aに付着した水分は下方側に流れ落ちるが、本発明のラベル付き容器1は、下方に膨出部24が形成された容器2にラベル3が装着されているので、その膨出部24の段部24aに於いて水分の移動速度が遅くなる。このように流れ落ちる水分の加速が抑えられることにより、この段部24aに対応する範囲に形成された複数の孔部5を通じて水分を確実に吸水層33に吸収させ、載置面の濡れを防止することができる。
以上のように本発明の種々の実施形態を示したが、本発明は、上記種々の構成に限られず、適宜設計変更することができる。
(ラベルの孔部の形成範囲等について)
孔部5の形成範囲の変形例として、図4に示すように、ラベル3の下方部の周方向帯状の範囲にのみ複数の孔部5が設けられていてもよい。この態様の場合には、フィルム層32の上方部に付着した水滴となって流れ落ちるが、下方部に形成された孔部5から吸水層33へ吸収される。この態様に於いて、上記と同様にフィルム層32の外面32a全体及び孔部5の開口周面部5aに親水化処理を施してもよいし、或いは、図5(a)に示すように、複数の孔部5が形成された範囲のフィルム層32の外面32a及び孔部5の開口周面部5aのみに親水化処理を施してもよい。また、図5(b)に示すように、ラベル3の上方部の外面32aに撥水化処理を施し(図面上、撥水化されている部分を、密な左下がり斜線で表している)、一方、ラベル3の下方部の外面32a及び孔部5の開口周面部5aに親水化処理を施してもよい。このようにラベル3の上方部を撥水化することにより、この範囲の水分は、フィルム層32の外面32aに残存せず、より大きな水滴となって下方に流れ落ちると共に、下方部に至ると孔部5から吸水層33へと吸収される。尚、撥水化処理が施された領域にも孔部5を形成してもよい。
(フィルム層について)
ラベル3のフィルム層32の変形例として、例えば、外面から内面に至るまで連続的に通じる気泡を有する熱収縮性発泡シートを用いることも可能である。この態様の場合には、孔部5の穿孔加工を省略でき、連続気泡を通じて水分を吸水層33へ吸収させることができる。また、上記のような熱収縮性を有する樹脂フィルムと発泡シートとの積層体でフィルム層32を構成することもできる。フィルム層32は、水分が層間を移動する通水可能なものであれば、種々のものを用いることができる。
(吸水層などについて)
不織布などのシート状の吸水層33をフィルム層32に積層接着する場合に、上記実施形態のように全面接着以外に、部分的に接着することもできる。例えば、図6に示すように、筒状ラベルの縦方向帯状に間隔をおいて接着剤を塗布し(図面上、接着剤塗布部分を薄墨塗りで示す)、フィルム層32と吸水層33を積層接着してもよいし、或いは、図示しないが、網目状又は周方向多段帯状に接着剤を塗布してフィルム層32と吸水層33を積層接着してもよい。このように両層間を部分的に接着することにより、フィルム層32に形成された孔部5の開口が、接着剤によって塞がれることを防止することができる。特に、予め孔部5が形成されたフィルム層32を吸水層33に積層接着してラベル3を製造する場合に有効である。
尚、吸水層33をフィルム層32に対して部分的に積層してもよい。例えば、フィルム層32の内面に且つラベル3の下方部に周方向帯状に吸水層33を設けてもよい。
また、吸水層33は、フィルム層32と接着されているのが好ましいが、例えば、図7(a)に示すように、吸水層33とフィルム層32が別体で構成されていてもよい。かかるラベル付き容器1は、例えば、容器2の胴部25に、不織布シートを巻き付けて仮接着又は熱収縮性を有する筒状の不織布をシュリンク装着し、この上からフィルム層32からなる筒状などのラベル3を外嵌し、装着することによって得ることができる。このように別体で構成されていても、フィルム層32を熱収縮などで装着することによって、フィルム層32の内面は、吸水層33にほぼ密着し、又、両層の間に接着剤を介在させる必要がないので、孔部5が塞がれる虞もない。
(その他)
図7(b)に示すように、例えば、フィルム層32の孔部5に、吸水層33の一部が突出するように構成されていてもよい。このように吸水層33が孔部5の開口周面部5aの内側に覗き出るように突出していると、フィルム層32の外面32aを伝って流れる水分が、孔部5を通り越してしまう虞がなく、より確実に吸水層33へと導かれる。吸水層33を孔部5に突出させる手段としては、例えば、上記のようにフィルム層32が溶融しうる温度に加熱された穿孔ヘッドを用いて吸水層33の内面側から貫通孔を形成する方法や、孔部5を穿設した後、吸水層33の内面側からフィルム層32側へと加圧する方法などが挙げられる。特に、吸水層33が不織布からなる場合には、不織布を構成する繊維が孔部5の内側に出やすいという利点がある。
また、上記各実施形態では、容器2に装着するラベル3として熱収縮性筒状ラベル3を例示しているが、例えばフィルム層32としてストレッチ性(自己伸縮性)を有するフィルムを用いることにより、筒状のストレッチラベルやストレッチシュリンクラベルとすることも可能である。また、ラベル3は筒状に形成されたものに限られず、例えば、容器に巻き付けて装着する巻付けラベル、粘着剤などが塗布され且つ容器に貼り付ける任意形状のタックラベル、感熱接着剤が塗布され且つ容器に貼り付ける任意形状の感熱接着ラベル、容器成形と同時に容器に装着する任意形状のインモールドラベルなど種々の態様で構成することも可能である。
本発明に係るラベル付き容器を示す一部縦断面を含む正面図。 (a)は、図1の丸囲いA部分の拡大図、(b)は、図1の丸囲いB部分の拡大図。 (a)は、孔部の穿設方法を示す一部省略拡大断面図、(b)は、孔部の周囲に傾斜面が形成されたラベルの変形例を示す一部省略拡大断面図。 本発明のラベル付き容器の変形例を示す正面図。 (a)は、図3のC−C線拡大縦断面図、(b)は、同部分の拡大断面図。 ラベルの変形例を示す斜視図。 (a)、(b))共に、ラベル付き容器の変形例を示す一部省略拡大縦断面図。
符号の説明
1…ラベル付き容器、2…容器、21…キャップ、22…注出口、23…肩部、24…膨出部、24a…段部、25…胴部、26…底面部、3…筒状ラベル、31…意匠印刷層、32…フィルム層、32a…フィルム層の外面、33…吸水層、5…孔部、5a…孔部の外面

Claims (6)

  1. フィルム層を備えるラベルが容器に装着されているラベル付き容器であって、前記フィルム層の内面に、吸水性を有する吸水層が設けられており、前記フィルム層には、前記吸水層に通じる通水用の孔部が複数形成され、前記フィルム層の外面に於ける孔部の周囲が、内側へ傾斜した傾斜面とされ、少なくとも前記孔部の開口周面部に親水化処理が施されていることを特徴とするラベル付き容器。
  2. フィルム層を備えるラベルが容器に装着されているラベル付き容器であって、前記フィルム層の内面に、吸水性を有する吸水層が設けられており、前記フィルム層には、前記吸水層に通じる通水用の孔部が複数形成され、前記吸水層の一部が前記孔部内に突出されていることを特徴とするラベル付き容器。
  3. 少なくとも前記孔部の開口周面部に親水化処理が施されている請求項2に記載のラベル付き容器。
  4. 前記フィルム層が熱収縮性を有し、前記ラベルが筒状に形成された熱収縮性筒状ラベルである請求項1〜3のいずれかに記載のラベル付き容器。
  5. 前記ラベルの上方部の外面に撥水化処理が施されており、前記ラベルの下方部の外面に親水化処理が施されている請求項1〜4のいずれかに記載のラベル付き容器。
  6. 前記容器には、上方から下方に向かって外側に膨出する段部が形成されており、前記フィルム層の孔部が、前記段部に対応する範囲を含んで形成されている請求項1〜5のいずれかに記載のラベル付き容器。
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