JP2004252291A - 加熱発泡性を有するラベルおよびその発泡方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラベル原反として、製紙用パルプ繊維もしくは不織布からなる繊維基材を用いて、1〜3mmの範囲の深い凹凸の形成が可能な、浮き上げ印刷絵柄を形成することのできる立体感に富み、かつ高級感および美粧性に優れる発泡性を有するラベルおよびその発泡方法を提供する。
【解決手段】加熱発泡性を有する繊維基材2の表面に印刷絵柄層3と、一方、該繊維基材の裏面に粘着剤層4とを設け、さらに、該粘着剤層に剥離可能に貼着される剥離紙層5とを少なくとも設けた構成もしくは加熱発泡性を有する繊維基材の表面に印刷絵柄層と、一方、該繊維基材の裏面に熱融着可能なシーラント層とを少なくとも設けた構成からなることを特徴とする加熱発泡性を有するラベルおよびその発泡方法である。
【選択図】図1
【解決手段】加熱発泡性を有する繊維基材2の表面に印刷絵柄層3と、一方、該繊維基材の裏面に粘着剤層4とを設け、さらに、該粘着剤層に剥離可能に貼着される剥離紙層5とを少なくとも設けた構成もしくは加熱発泡性を有する繊維基材の表面に印刷絵柄層と、一方、該繊維基材の裏面に熱融着可能なシーラント層とを少なくとも設けた構成からなることを特徴とする加熱発泡性を有するラベルおよびその発泡方法である。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、立体感、高級感および美粧性に優れる意匠ラベルを得ることのできる加熱発泡性を有するラベルおよびその加熱発泡方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷とエンボス加工の施されたラベル紙は、立体感や高級感があるとともに美粧性に優れていることから、化粧品用ラベルなどの意匠ラベルとして好適に用いられていた。そして、このような印刷およびエンボス加工を施した、例えば、ヘアライン紙等の原紙に適宜の印刷を施すことにより作製されている。
【0003】
従来の印刷とエンボス加工の施されたラベル紙は、エンボス加工の施された原紙の凹凸が深いと表面全体に印刷しにくいことから、深い凹凸を持った立体感に富むラベル紙を得ることができないという問題点があった。
【0004】
また、エンボス加工済みのの原紙にオフラインで絵柄を印刷するので、凹凸と絵柄の見当を合わせるのが困難であるという問題もあった。
【0005】
上記のような問題点を解決するために、ラベル原反として、例えば、紙とアルミ箔を貼り合わせた貼合紙のアルミ箔面にグラビア印刷機の印刷ユニットにて絵柄等の印刷を施し、続いてインラインで、グラビアシリンダーの表面に微細な凸部を設けてなるエンボスロールを備えたエンボス加工ユニットにて貼合紙のアルミ箔面にエンボス加工を施し、印刷後にインラインでエンボス加工を施すので、印刷とエンボス加工の見当合わせが正確に行え、しかも凹凸の制限があまりなく深い凹凸の形成が可能であり、絵柄と正確に見当の合った深いエンボスを持つ立体感に富むラベル紙を作製する提案がなされている。
【0006】
しかしながら、上記のエンボス加工を施すエンボスロールに設ける微細な凸部の高さは100〜300μm程度であり、100μm未満だとエンボスが入り難くなり、逆に300μmを超えるとラベル原反がそれ程延びず破れてしまうという問題がある。
【0007】
一般に、エンボス加工により得られる凹凸の深さは、高々1mmが限界であるといわれており、紙等の繊維基材を用いて、1〜3mm程度の凹凸の深さを要求される、立体感、高級感および美粧性に優れる意匠ラベルは未だ得られていないのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点、課題に鑑みてなされたものであって、ラベル原反として、製紙用パルプ繊維もしくは不織布からなる繊維基材を用いて、1〜3mmの範囲の深い凹凸の形成が可能な、浮き上げ印刷絵柄を形成することのできる立体感に富み、かつ高級感および美粧性に優れる発泡性を有するラベルおよびその発泡方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するするために、すなわち請求項1に係る発明は、
加熱発泡性を有する繊維基材の表面に印刷絵柄層と、一方、該繊維基材の裏面に粘着剤層とを設け、さらに、該粘着剤層に剥離可能に貼着される剥離紙層とを少なくとも設けた構成からなることを特徴とする加熱発泡性を有するラベルである。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、
加熱発泡性を有する繊維基材の表面に印刷絵柄層と、一方、該繊維基材の裏面に熱融着可能なシーラント層とを少なくとも設けた構成からなることを特徴とする加熱発泡性を有するラベルである。
【0011】
また、請求項3に係る発明は、
前記加熱発泡性を有する繊維基材が、製紙用パルプ繊維を主材とする繊維層に均一に分散保持された加熱発泡性を有するマイクロカプセルを含有することを特徴とする請求項1または2記載の加熱発泡性を有するラベルである。
【0012】
また、請求項4に係る発明は、
前記加熱発泡性を有する繊維基材が、布織布からなる繊維層に均一に分散保持された加熱発泡性を有するマイクロカプセルと熱可塑性樹脂を含有することを特徴とする請求項1または2記載の加熱発泡性を有するラベルである。
【0013】
また、請求項5に係る発明は、
請求項3記載の加熱発泡性を有するラベルにおいて、
製紙用パルプを主材とする繊維層に、内添抄紙法により、前記マイクロカプセルを均一に分散保持されたことを特徴とする加熱発泡性を有するラベルである。
【0014】
また、請求項6に係る発明は、
請求項4記載の加熱発泡性を有するラベルにおいて、
不織布からなる繊維層に、湿式含浸法により、前記マイクロカプセルと熱可塑性樹脂を均一に分散保持されたことを特徴とする加熱発泡性を有するラベルである。
【0015】
また、請求項7に係る発明は、
前記加熱発泡性を有するラベルを、浮き上げる印刷絵柄に対応した凹凸からなる刻印もしくは形状を施した金型を印刷絵柄と見当を合わせて、ホットスタンプ等により加熱、加圧して、該ラベルを発泡させて、浮き上げ立体印刷絵柄を形成することを特徴とする加熱発泡性を有するラベルの加熱発泡方法である。
【0016】
また、請求項8に係る発明は、
前記加熱発泡性を有するラベルを、浮き上げる印刷絵柄に対応した凹凸からなる刻印もしくは形状を施した金型を印刷絵柄と見当を合わせて、ホットスタンプ等により加熱、加圧して、該ラベルを発泡させて、浮き上げ立体印刷絵柄を形成すると同時に該ラベルを容器等に一体に接着することを特徴とする加熱発泡性を有するラベルの加熱発泡方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の加熱発泡性を有するラベルの構成の一例を示す断面図である。図2は、本発明の加熱発泡性を有するラベルの構成の他の例を示す断面図である。図3は、本発明の加熱発泡性を有するラベルの発泡方法の一例を説明する断面図である。図4は、本発明の加熱発泡性を有するラベルの発泡方法の他の例を説明する断面図である。
【0018】
図1(a)に示すように、本発明の一実施例としての加熱発泡性を有するラベル1は、加熱発泡性を有する繊維基材2の表面に印刷絵柄層3を設け、一方、該繊維基材2の裏面に粘着剤層4を設け、該粘着剤層4に剥離可能に貼着される剥離紙層5を形成した構成からなることを特徴とする。そして、図1(b)は、(a)に示す加熱発泡性を有する繊維基材2のA領域の拡大断面図であって、本発明における加熱発泡性を有する繊維基材2は、製紙用パルプ繊維6を主材とする繊維層に均一に分散保持された加熱発泡性を有するマイクロカプセル7を含有することを特徴とするするものである。
【0019】
また、本発明の加熱発泡性を有するラベルの構成の他の例として、図2に示すように、本発明の加熱発泡性を有するラベル8は、製紙用パルプ繊維を主材とする繊維層に均一にマイクロカプセルを分散保持された加熱発泡性を有する繊維基材2の表面に印刷絵柄層3を設け、一方、該繊維基材2の裏面に熱融着性を有するシーラント層9を形成した構成からなることを特徴とするものである。
【0020】
本発明の加熱発泡性を有するラベルにおける繊維基材として、上記では、製紙用パルプ繊維を主材とする繊維層に均一にマイクロカプセルを分散保持された加熱発泡性を有する繊維基材の例を示したが、本発明における繊維基材として、布織布からなる繊維層に均一に分散保持された加熱発泡性を有するマイクロカプセルと熱可塑性樹脂を含有する繊維基材を用いることもできる。
【0021】
本発明で用いられる製紙用パルプ繊維としては、パルプは特に制限はなく、通常の製紙で使用されるものはどれでも使用することができる。例えば、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)等の木材パルプを主材とし、麻、木綿、藁パルプ、ケナフ等の非木材パルプなどを挙げることができる。
【0022】
また、本発明で用いられる不織布を形成する繊維としては、セルロース繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル等を原料とした繊維、アクリル繊維、レーヨン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の有機合成繊維やガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、シリカ・アルミナシリケート繊維、ロックウール等の無機繊維等、各種の繊維を挙げることができる。
【0023】
本発明において用いられる加熱発泡性マイクロカプセルは、マイクロカプセル内に低沸点溶剤を封入した熱膨張性マイクロカプセルである。このカプセルは、70〜150℃の比較的低温度で短時間の加熱により、直径が約4〜5倍、体積が50〜100倍に膨張する平均粒径5〜30μmの粒子である。低沸点溶剤としてはイソブタン、ペンタン、石油エーテル、ヘキサン、低沸点ハロゲン化炭化水素、メチルシラン等の揮発性有機溶剤(膨張剤)を塩化ビニリデン、アクリロニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等の共重合体から成る熱可塑性樹脂で包み込んだものであり、マイクロカプセルの膜ポリマーの軟化点以上に加熱されると膜ポリマーが軟化しはじめ、同時に内包されている膨張剤の蒸気圧が上昇し、膜が押し広げられてカプセルが膨張する。熱膨張性マイクロカプセルは比較的低温、短時間で膨張して独立気泡を形成する。
【0024】
製紙用パルプ繊維を主材とする繊維層に熱発泡性マイクロカプセルを分散保持する方法としては、内添抄紙して分散保持することができる。
【0025】
加熱発泡性マイクロカプセルを内添抄紙して分散保持する製造方法は、長網、円網、短網等の抄紙マシンで、パルプからなる繊維材料に発泡性マイクロカプセルを添加して湿紙を抄造し(いわゆる内添法)、湿紙を発泡性マイクロカプセルの発泡開始温度よりも低い温度で乾燥して、加熱発泡性を有する繊維基材を製造することができる。
【0026】
加発泡性マイクロカプセルの含有量はパルプ繊維に対して2〜30重量%、好ましくは4〜15重量%である。2重量%以下では充分な低密度が得られず、30重量%を越えると効果が頭打ちになって経済性の面から適当とはいえず、さらに発泡性マイクロカプセルが繊維基材の表面に残留しやすくなって、繊維基材表面における発泡性マイクロカプセルの脱落傾向が強くなるという欠点がでる。
【0027】
本発明では、パルプ繊維以外の副材料、例えばサイズ剤、紙力増強剤、染料、顔料、歩留り向上剤、填料、PH調整剤、粘剤、防腐剤、防カビ剤、等の公知の材料を必要に応じて単独でまたは組み合わせて使用することができる。
【0028】
また、不織布からなる繊維層に熱発泡性マイクロカプセルと熱可塑性樹脂を分散保持する方法として、湿式含浸して分散保持することができる。
【0029】
加熱発泡性マイクロカプセルを湿式含浸して分散保持する方法としては、紙の二次加工としての含浸加工法を応用する方法があげられる。先ず、湿式含浸加工法の常法に従い、不織布からなる繊維層を発泡性マイクロカプセルと熱可塑性樹脂を含む含浸液に浸漬し、過剰量の含浸液を一時的に付与できるディッピング法や、好ましくは、含浸液を一定量だけ塗工または含浸させるグラビアコーティング法やロールコーティング法などがあり、繊維基材の表裏から含浸剤を含浸することもできる。また、2ユニット以上あるグラビア含浸方法では、はじめに不織布からなる繊維基材に含浸させる含浸液を片面もしくは両面より施し、不織布からなる繊維基材内部まで発泡性マイクロカプセルと熱可塑性樹脂を均一に含浸させることができる。その後絞りを行ってから、湿紙を発泡性マイクロカプセルの発泡開始温度よりも低い温度で乾燥して、加熱発泡性を有する繊維基材を製造することができる。これらの加工は、二次加工的に行われるために、抄紙工程での内添法に比較して安価に行うことができる。
【0030】
含浸液に発泡性マイクロカプセルと併用して用いられる熱可塑性樹脂として、天然ゴムラテックス、スチレン・ブタジエン共重合ラテックス、メチルメタアクリレート・ブタジエン共重合ラテックス等のゴムラテックス及び/またはポリアクリル酸エステルエマルション、ポリ酢酸ビニルエマルション、ポリ塩化ビニルエマルション等の合成樹脂エマルションの熱可塑性樹脂を挙げることができる。これらの含浸割合は繊維に対して5〜40重量%、好ましくは10〜25重量%である。こうすることで、発泡性マイクロカプセルの分布がより均一に分散するようになる。さらに、繊維や発泡性マイクロカプセルの脱落が防止でき、強度も改善できる。また、熱可塑性樹脂の種類と共に添加率を選択することで、基材をを硬くしたり柔らかくしたりする等、目的に合わせて自由に設計することができるので、繊維の脱落を防止したり、低密度でありかつフレキシブルで丈夫な基材にすることができる。含浸割合が5重量%未満であるとこれら効果が出難くなり、30重量%を越えると経済的に不利になり、また効果がそれ以上期待でき難くなる。
【0031】
本発明における印刷絵柄層は、ラベルを実用的に用いるためにラベルを構成する機能性層として効果を奏するものである。
【0032】
印刷絵柄層として、例えば、通常のグラビアインキ組成物、オフセットインキ組成物、あるいは、スクリ−ンインキ組成物等を使用し、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、スクリ−ン印刷方式、あるいは、転写印刷方式等を利用して、例えば、文字、図形、記号、絵柄、その他等の任意の印刷模様を印刷して形成することができる。
【0033】
本発明における粘着剤層は、ラベルを容器等の対象物に常温において加圧することで接着可能なコールドシール層として機能するものである。
【0034】
粘着剤層を形成するコールドシール剤の粘着主剤成分は、天然ゴム(NR)、エステル化天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム、ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等が挙げられ、または、これらの混合物が挙げられる。これらの粘着主剤の混合にあたっては、その混合割合を適宜調整することによって、感圧粘着剤同士の自着性を保持しつつ、基材との密着性を自着性より大きくすることができる。コールドシール剤の基材1へのコーティングを実施する際の性状は前記成分による混合ラテックスであり、その混合割合は、塗布等の加工適性、使用される用途、包装形態により望ましい接着強度になるように設計されるものである。
【0035】
コールドシール剤の塗布方法としては、グラビアコート、オフセットグラビア、ロールコート、リバースロールコート、エアナイフコート、カーテンコート、コンマコート等の塗布方法を用いることができる。
【0036】
本発明におけるシーラント層は、ラベルを容器等の対象物に加熱溶融することで接着可能なヒートシール層として機能するもので、接着性を有する熱可塑性樹脂からなる層である。
【0037】
シーラント層を構成する材料としては、例えば、ポリエチレン、エチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソブテン、ポエイソブチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレン−メタクリル酸共重合体、あるいはエチレン−アクリル酸共重合体等のエチレンと不飽和カルボン酸との共重合体、あるいはそれらを変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、その他等を使用することができる。
【0038】
本発明において、上記のような熱可塑性樹脂を繊維基材に押し出しラミネ−トもしくはドライラミネ−トしてシーラント層を形成することができる。ドライラミネ−ト等において使用される接着剤としては、2液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエ−テルウレタン系接着剤、その他等を使用することができる。シーラント層の厚さとしては、6〜100μm位、好ましくは、20〜60μm位の範囲内のものを使用することが望ましい。
【0039】
本発明における剥離紙層を構成する剥離紙としては、特に限定されるものではなく、一般公知のシリコーン剥離剤を塗工した紙等が使用することができる。例えば、シリコーン塗工基材の種類により、ポリエチレンラミネートタイプ、グラシンタイプ、水系樹脂コートタイプ、フィルムタイプ等の剥離紙を挙げることができる。
【0040】
なお、本発明の加熱発泡性を有するラベルにおいて、美粧性や強度等を向上する目的で、印刷絵柄層を形成した繊維基材の表裏にプラスチックフィルムを積層することもできる。
【0041】
本発明において使用できるプラスチックフィルムとしては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、エチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソブテン、ポエイソブチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレン−メタクリル酸共重合体、あるいはエチレン−アクリル酸共重合体等のエチレンと不飽和カルボン酸との共重合体、あるいはそれらを変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、その他等のプラスチックフィルムを使用できる。
【0042】
本発明において用いられる加熱発泡性マイクロカプセルを構成する膜ポリマーの軟化点を考慮して、上記プラスチックフィルム材料を適宜選択する必要がある。
【0043】
繊維基材の表裏に上記プラスチックフィルムを積層する方法としては、ドライラミネ−ト法等により積層することができる。ドライラミネ−ト等において使用される接着剤としては、2液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエ−テルウレタン系接着剤、その他等を使用することができる。
【0044】
次に、本発明の加熱発泡性を有するラベルを容器等の対象物に接着するその加熱発泡性を有するラベルの発泡方法について具体的に説明する。
【0045】
先ず、図3に示すように、本発明の加熱発泡性を有するラベルとして、加熱発泡性を有する繊維基材2の表面に印刷絵柄層3を設け、一方、該繊維基材2の裏面に粘着剤層4を設け、該粘着剤層4に剥離可能に貼着される剥離層5を形成した構成からなる加熱発泡性を有するラベル1[(a)参照]を発泡させて容器等の対象物に接着する方法について説明する。本発明の加熱発泡性を有するラベル1を、印刷絵柄部を浮き上げるために、浮き上げる印刷絵柄に対応した凹凸からなる刻印もしくは形状を施した金型を印刷絵柄と見当を合わせて、ラベル1を載置し[(b)参照]、ホットスタンプもしくはプレス装置10、10′により、ラベル1を構成する繊維基材2に含有するマイクロカプセル(図示せず)の膜ポリマーの軟化点以上に加熱、加圧してプレスする[(c)参照]。ラベルを発泡させて、繊維基材2に含有するマイクロカプセルに内包されている膨張剤の蒸気圧が上昇し、膜が押し広げられてカプセルが膨張した発泡繊維基材2′上に浮き上がった印刷絵柄3が得られる。その後、剥離紙層5を剥離し[(d)参照]、容器等の対象物11表面に粘着剤層4を介して貼着・接着する[(e)参照]。
【0046】
なお、上記の本発明の加熱発泡性を有するラベルの発泡方法において、はじめに、加熱発泡性を有するラベル1の剥離紙層5を剥離し、容器等の対象物11表面に粘着剤層4を介して貼着・接着した後、浮き上げる印刷絵柄に対応した凹凸からなる刻印もしくは形状を施した金型を印刷絵柄と見当を合わせて、ホットスタンプ装置10等により、ラベル1を構成する繊維基材2に含有するマイクロカプセル(図示せず)の膜ポリマーの軟化点以上に加熱、加圧して、加熱発泡性を有するラベル1を発泡させることもできる。
【0047】
また、図4に示すように、さらに、本発明の加熱発泡性を有するラベルとして、加熱発泡性を有する繊維基材2の表面に印刷絵柄層3を設け、一方、該繊維基材2の裏面に熱融着可能なシーラント層9を形成した構成からなる加熱発泡性を有するラベル8[(a)参照]を容器等の対象物に接着する本発明の加熱発泡性を有するラベル野発泡方法について説明する。本発明の加熱発泡性を有するラベル8を、容器等の対象物11表面に載置して[(b)参照]、印刷絵柄部を浮き上げために、浮き上げる印刷絵柄に対応した凹凸からなる刻印もしくは形状を施した金型を印刷絵柄と見当を合わせて、ホットスタンプ装置12等により、ラベル8を構成する繊維基材2に含有するマイクロカプセル(図示せず)の膜ポリマーの軟化点以上に加熱、加圧する[(c)参照]。繊維基材2に含有するマイクロカプセルに内包されている膨張剤の蒸気圧が上昇し、膜が押し広げられてカプセルが膨張した発泡繊維基材2′上に浮き上がり印刷絵柄3が形成されると同時に容器等の対象物11表面に一体に接着される [(d)参照]。
【0048】
本発明の加熱発泡性を有するラベルを、浮き上げる印刷絵柄に対応した凹凸からなる刻印もしくは形状を施した金型を印刷絵柄と見当を合わせて、ホットスタンプもしくはプレスにより加熱、加圧して、該ラベルを発泡させて、浮き上げ立体印刷絵柄を形成することを特徴とする加熱発泡性を有するラベルの加熱発泡方法もしくは浮き上げる印刷絵柄に対応した凹凸からなる刻印もしくは形状を施した金型を印刷絵柄と見当を合わせて、ホットスタンプにより加熱、加圧して、該ラベルを発泡させて、浮き上げ立体印刷絵柄を形成すると同時に該ラベルを容器等に一体に接着することを特徴とする加熱発泡性を有するラベルの加熱発泡方法により、1〜3mm程度の深い凹凸の形成が可能であり、印刷絵柄と見当の合った浮き上げ印刷絵柄を形成できるので、立体感に富み、かつ高級感および美粧性に優れる意匠ラベルとして使用される、加熱発泡性を有するラベルおよびその発泡方法を提供することができる。
【0049】
また、本発明の加熱発泡性を有するラベルは、ラベル表面に凹凸が形成されるが、ラベル裏面は平滑面を保持できるので、従来のエンボスラベルの場合、ラベルの裏面にも凹凸が形成されるので、容器等の対象物に貼着する際、容器等の対象物表面に均一に貼着できないので、十分な接着強度が得られないという問題が解消される。
【0050】
さらに、本発明の加熱発泡性を有するラベル加熱発泡により、1〜3mmの深い凹凸が形成できるので、立体感に富む、高級感および美粧性に優れる意匠ラベルなど広範囲の包装分野等のラベルとして使用されるのみならず、点字ラベルとしての用途展開も可能である。
【0051】
【発明の効果】
本発明により、ラベルを構成する基材として、繊維層に均一に分散保持された加熱発泡性を有するマイクロカプセルを含有する繊維基材を用いることで、加熱発泡により、1〜3mmの深い凹凸の形成が可能で、印刷絵柄と見当の合った浮き上げ印刷絵柄を形成できる、立体感に富み、かつ高級感および美粧性に優れるラベルとして、広範囲の包装分野等の意匠ラベルとして使用できる、加熱発泡性を有するラベルおよびその発泡方法を提供することができる。
【0052】
そして、ラベル表面にのみ凹凸が形成され、ラベル裏面は平滑面を保持できるので、容器等の対象物表面に均一に貼着することができることから、容器等の対象物表面とラベル間で十分な接着強度が得られる。
【0053】
さらに、1〜3mmの深い凹凸が形成できるので、点字ラベルとしての用途展開も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱発泡性を有するラベルの構成の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の加熱発泡性を有するラベルの構成の他の例を示す断面図である。
【図3】本発明の加熱発泡性を有するラベルの発泡方法の一例を説明する断面図である。
【図4】本発明の加熱発泡性を有するラベルの発泡方法の他の例を説明する断面図である。
【符号の説明】
1、8・・・加熱発泡性を有するラベル
1′、8′・・・加熱発泡ラベル
2・・・繊維基材層
2′・・・発泡繊維基材層
3・・・印刷絵柄層
4・・・粘着層
5・・・剥離層
6・・・繊維
7・・・加熱発泡性マイクロカプセル
9・・・シーラント層
10、10′・・・加熱プレス装置
11・・・ラベル貼着対象物
12・・・ホットスタンプ装置
A・・・拡大領域
【発明の属する技術分野】
本発明は、立体感、高級感および美粧性に優れる意匠ラベルを得ることのできる加熱発泡性を有するラベルおよびその加熱発泡方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷とエンボス加工の施されたラベル紙は、立体感や高級感があるとともに美粧性に優れていることから、化粧品用ラベルなどの意匠ラベルとして好適に用いられていた。そして、このような印刷およびエンボス加工を施した、例えば、ヘアライン紙等の原紙に適宜の印刷を施すことにより作製されている。
【0003】
従来の印刷とエンボス加工の施されたラベル紙は、エンボス加工の施された原紙の凹凸が深いと表面全体に印刷しにくいことから、深い凹凸を持った立体感に富むラベル紙を得ることができないという問題点があった。
【0004】
また、エンボス加工済みのの原紙にオフラインで絵柄を印刷するので、凹凸と絵柄の見当を合わせるのが困難であるという問題もあった。
【0005】
上記のような問題点を解決するために、ラベル原反として、例えば、紙とアルミ箔を貼り合わせた貼合紙のアルミ箔面にグラビア印刷機の印刷ユニットにて絵柄等の印刷を施し、続いてインラインで、グラビアシリンダーの表面に微細な凸部を設けてなるエンボスロールを備えたエンボス加工ユニットにて貼合紙のアルミ箔面にエンボス加工を施し、印刷後にインラインでエンボス加工を施すので、印刷とエンボス加工の見当合わせが正確に行え、しかも凹凸の制限があまりなく深い凹凸の形成が可能であり、絵柄と正確に見当の合った深いエンボスを持つ立体感に富むラベル紙を作製する提案がなされている。
【0006】
しかしながら、上記のエンボス加工を施すエンボスロールに設ける微細な凸部の高さは100〜300μm程度であり、100μm未満だとエンボスが入り難くなり、逆に300μmを超えるとラベル原反がそれ程延びず破れてしまうという問題がある。
【0007】
一般に、エンボス加工により得られる凹凸の深さは、高々1mmが限界であるといわれており、紙等の繊維基材を用いて、1〜3mm程度の凹凸の深さを要求される、立体感、高級感および美粧性に優れる意匠ラベルは未だ得られていないのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点、課題に鑑みてなされたものであって、ラベル原反として、製紙用パルプ繊維もしくは不織布からなる繊維基材を用いて、1〜3mmの範囲の深い凹凸の形成が可能な、浮き上げ印刷絵柄を形成することのできる立体感に富み、かつ高級感および美粧性に優れる発泡性を有するラベルおよびその発泡方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するするために、すなわち請求項1に係る発明は、
加熱発泡性を有する繊維基材の表面に印刷絵柄層と、一方、該繊維基材の裏面に粘着剤層とを設け、さらに、該粘着剤層に剥離可能に貼着される剥離紙層とを少なくとも設けた構成からなることを特徴とする加熱発泡性を有するラベルである。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、
加熱発泡性を有する繊維基材の表面に印刷絵柄層と、一方、該繊維基材の裏面に熱融着可能なシーラント層とを少なくとも設けた構成からなることを特徴とする加熱発泡性を有するラベルである。
【0011】
また、請求項3に係る発明は、
前記加熱発泡性を有する繊維基材が、製紙用パルプ繊維を主材とする繊維層に均一に分散保持された加熱発泡性を有するマイクロカプセルを含有することを特徴とする請求項1または2記載の加熱発泡性を有するラベルである。
【0012】
また、請求項4に係る発明は、
前記加熱発泡性を有する繊維基材が、布織布からなる繊維層に均一に分散保持された加熱発泡性を有するマイクロカプセルと熱可塑性樹脂を含有することを特徴とする請求項1または2記載の加熱発泡性を有するラベルである。
【0013】
また、請求項5に係る発明は、
請求項3記載の加熱発泡性を有するラベルにおいて、
製紙用パルプを主材とする繊維層に、内添抄紙法により、前記マイクロカプセルを均一に分散保持されたことを特徴とする加熱発泡性を有するラベルである。
【0014】
また、請求項6に係る発明は、
請求項4記載の加熱発泡性を有するラベルにおいて、
不織布からなる繊維層に、湿式含浸法により、前記マイクロカプセルと熱可塑性樹脂を均一に分散保持されたことを特徴とする加熱発泡性を有するラベルである。
【0015】
また、請求項7に係る発明は、
前記加熱発泡性を有するラベルを、浮き上げる印刷絵柄に対応した凹凸からなる刻印もしくは形状を施した金型を印刷絵柄と見当を合わせて、ホットスタンプ等により加熱、加圧して、該ラベルを発泡させて、浮き上げ立体印刷絵柄を形成することを特徴とする加熱発泡性を有するラベルの加熱発泡方法である。
【0016】
また、請求項8に係る発明は、
前記加熱発泡性を有するラベルを、浮き上げる印刷絵柄に対応した凹凸からなる刻印もしくは形状を施した金型を印刷絵柄と見当を合わせて、ホットスタンプ等により加熱、加圧して、該ラベルを発泡させて、浮き上げ立体印刷絵柄を形成すると同時に該ラベルを容器等に一体に接着することを特徴とする加熱発泡性を有するラベルの加熱発泡方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の加熱発泡性を有するラベルの構成の一例を示す断面図である。図2は、本発明の加熱発泡性を有するラベルの構成の他の例を示す断面図である。図3は、本発明の加熱発泡性を有するラベルの発泡方法の一例を説明する断面図である。図4は、本発明の加熱発泡性を有するラベルの発泡方法の他の例を説明する断面図である。
【0018】
図1(a)に示すように、本発明の一実施例としての加熱発泡性を有するラベル1は、加熱発泡性を有する繊維基材2の表面に印刷絵柄層3を設け、一方、該繊維基材2の裏面に粘着剤層4を設け、該粘着剤層4に剥離可能に貼着される剥離紙層5を形成した構成からなることを特徴とする。そして、図1(b)は、(a)に示す加熱発泡性を有する繊維基材2のA領域の拡大断面図であって、本発明における加熱発泡性を有する繊維基材2は、製紙用パルプ繊維6を主材とする繊維層に均一に分散保持された加熱発泡性を有するマイクロカプセル7を含有することを特徴とするするものである。
【0019】
また、本発明の加熱発泡性を有するラベルの構成の他の例として、図2に示すように、本発明の加熱発泡性を有するラベル8は、製紙用パルプ繊維を主材とする繊維層に均一にマイクロカプセルを分散保持された加熱発泡性を有する繊維基材2の表面に印刷絵柄層3を設け、一方、該繊維基材2の裏面に熱融着性を有するシーラント層9を形成した構成からなることを特徴とするものである。
【0020】
本発明の加熱発泡性を有するラベルにおける繊維基材として、上記では、製紙用パルプ繊維を主材とする繊維層に均一にマイクロカプセルを分散保持された加熱発泡性を有する繊維基材の例を示したが、本発明における繊維基材として、布織布からなる繊維層に均一に分散保持された加熱発泡性を有するマイクロカプセルと熱可塑性樹脂を含有する繊維基材を用いることもできる。
【0021】
本発明で用いられる製紙用パルプ繊維としては、パルプは特に制限はなく、通常の製紙で使用されるものはどれでも使用することができる。例えば、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)等の木材パルプを主材とし、麻、木綿、藁パルプ、ケナフ等の非木材パルプなどを挙げることができる。
【0022】
また、本発明で用いられる不織布を形成する繊維としては、セルロース繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル等を原料とした繊維、アクリル繊維、レーヨン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の有機合成繊維やガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、シリカ・アルミナシリケート繊維、ロックウール等の無機繊維等、各種の繊維を挙げることができる。
【0023】
本発明において用いられる加熱発泡性マイクロカプセルは、マイクロカプセル内に低沸点溶剤を封入した熱膨張性マイクロカプセルである。このカプセルは、70〜150℃の比較的低温度で短時間の加熱により、直径が約4〜5倍、体積が50〜100倍に膨張する平均粒径5〜30μmの粒子である。低沸点溶剤としてはイソブタン、ペンタン、石油エーテル、ヘキサン、低沸点ハロゲン化炭化水素、メチルシラン等の揮発性有機溶剤(膨張剤)を塩化ビニリデン、アクリロニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等の共重合体から成る熱可塑性樹脂で包み込んだものであり、マイクロカプセルの膜ポリマーの軟化点以上に加熱されると膜ポリマーが軟化しはじめ、同時に内包されている膨張剤の蒸気圧が上昇し、膜が押し広げられてカプセルが膨張する。熱膨張性マイクロカプセルは比較的低温、短時間で膨張して独立気泡を形成する。
【0024】
製紙用パルプ繊維を主材とする繊維層に熱発泡性マイクロカプセルを分散保持する方法としては、内添抄紙して分散保持することができる。
【0025】
加熱発泡性マイクロカプセルを内添抄紙して分散保持する製造方法は、長網、円網、短網等の抄紙マシンで、パルプからなる繊維材料に発泡性マイクロカプセルを添加して湿紙を抄造し(いわゆる内添法)、湿紙を発泡性マイクロカプセルの発泡開始温度よりも低い温度で乾燥して、加熱発泡性を有する繊維基材を製造することができる。
【0026】
加発泡性マイクロカプセルの含有量はパルプ繊維に対して2〜30重量%、好ましくは4〜15重量%である。2重量%以下では充分な低密度が得られず、30重量%を越えると効果が頭打ちになって経済性の面から適当とはいえず、さらに発泡性マイクロカプセルが繊維基材の表面に残留しやすくなって、繊維基材表面における発泡性マイクロカプセルの脱落傾向が強くなるという欠点がでる。
【0027】
本発明では、パルプ繊維以外の副材料、例えばサイズ剤、紙力増強剤、染料、顔料、歩留り向上剤、填料、PH調整剤、粘剤、防腐剤、防カビ剤、等の公知の材料を必要に応じて単独でまたは組み合わせて使用することができる。
【0028】
また、不織布からなる繊維層に熱発泡性マイクロカプセルと熱可塑性樹脂を分散保持する方法として、湿式含浸して分散保持することができる。
【0029】
加熱発泡性マイクロカプセルを湿式含浸して分散保持する方法としては、紙の二次加工としての含浸加工法を応用する方法があげられる。先ず、湿式含浸加工法の常法に従い、不織布からなる繊維層を発泡性マイクロカプセルと熱可塑性樹脂を含む含浸液に浸漬し、過剰量の含浸液を一時的に付与できるディッピング法や、好ましくは、含浸液を一定量だけ塗工または含浸させるグラビアコーティング法やロールコーティング法などがあり、繊維基材の表裏から含浸剤を含浸することもできる。また、2ユニット以上あるグラビア含浸方法では、はじめに不織布からなる繊維基材に含浸させる含浸液を片面もしくは両面より施し、不織布からなる繊維基材内部まで発泡性マイクロカプセルと熱可塑性樹脂を均一に含浸させることができる。その後絞りを行ってから、湿紙を発泡性マイクロカプセルの発泡開始温度よりも低い温度で乾燥して、加熱発泡性を有する繊維基材を製造することができる。これらの加工は、二次加工的に行われるために、抄紙工程での内添法に比較して安価に行うことができる。
【0030】
含浸液に発泡性マイクロカプセルと併用して用いられる熱可塑性樹脂として、天然ゴムラテックス、スチレン・ブタジエン共重合ラテックス、メチルメタアクリレート・ブタジエン共重合ラテックス等のゴムラテックス及び/またはポリアクリル酸エステルエマルション、ポリ酢酸ビニルエマルション、ポリ塩化ビニルエマルション等の合成樹脂エマルションの熱可塑性樹脂を挙げることができる。これらの含浸割合は繊維に対して5〜40重量%、好ましくは10〜25重量%である。こうすることで、発泡性マイクロカプセルの分布がより均一に分散するようになる。さらに、繊維や発泡性マイクロカプセルの脱落が防止でき、強度も改善できる。また、熱可塑性樹脂の種類と共に添加率を選択することで、基材をを硬くしたり柔らかくしたりする等、目的に合わせて自由に設計することができるので、繊維の脱落を防止したり、低密度でありかつフレキシブルで丈夫な基材にすることができる。含浸割合が5重量%未満であるとこれら効果が出難くなり、30重量%を越えると経済的に不利になり、また効果がそれ以上期待でき難くなる。
【0031】
本発明における印刷絵柄層は、ラベルを実用的に用いるためにラベルを構成する機能性層として効果を奏するものである。
【0032】
印刷絵柄層として、例えば、通常のグラビアインキ組成物、オフセットインキ組成物、あるいは、スクリ−ンインキ組成物等を使用し、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、スクリ−ン印刷方式、あるいは、転写印刷方式等を利用して、例えば、文字、図形、記号、絵柄、その他等の任意の印刷模様を印刷して形成することができる。
【0033】
本発明における粘着剤層は、ラベルを容器等の対象物に常温において加圧することで接着可能なコールドシール層として機能するものである。
【0034】
粘着剤層を形成するコールドシール剤の粘着主剤成分は、天然ゴム(NR)、エステル化天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム、ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等が挙げられ、または、これらの混合物が挙げられる。これらの粘着主剤の混合にあたっては、その混合割合を適宜調整することによって、感圧粘着剤同士の自着性を保持しつつ、基材との密着性を自着性より大きくすることができる。コールドシール剤の基材1へのコーティングを実施する際の性状は前記成分による混合ラテックスであり、その混合割合は、塗布等の加工適性、使用される用途、包装形態により望ましい接着強度になるように設計されるものである。
【0035】
コールドシール剤の塗布方法としては、グラビアコート、オフセットグラビア、ロールコート、リバースロールコート、エアナイフコート、カーテンコート、コンマコート等の塗布方法を用いることができる。
【0036】
本発明におけるシーラント層は、ラベルを容器等の対象物に加熱溶融することで接着可能なヒートシール層として機能するもので、接着性を有する熱可塑性樹脂からなる層である。
【0037】
シーラント層を構成する材料としては、例えば、ポリエチレン、エチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソブテン、ポエイソブチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレン−メタクリル酸共重合体、あるいはエチレン−アクリル酸共重合体等のエチレンと不飽和カルボン酸との共重合体、あるいはそれらを変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、その他等を使用することができる。
【0038】
本発明において、上記のような熱可塑性樹脂を繊維基材に押し出しラミネ−トもしくはドライラミネ−トしてシーラント層を形成することができる。ドライラミネ−ト等において使用される接着剤としては、2液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエ−テルウレタン系接着剤、その他等を使用することができる。シーラント層の厚さとしては、6〜100μm位、好ましくは、20〜60μm位の範囲内のものを使用することが望ましい。
【0039】
本発明における剥離紙層を構成する剥離紙としては、特に限定されるものではなく、一般公知のシリコーン剥離剤を塗工した紙等が使用することができる。例えば、シリコーン塗工基材の種類により、ポリエチレンラミネートタイプ、グラシンタイプ、水系樹脂コートタイプ、フィルムタイプ等の剥離紙を挙げることができる。
【0040】
なお、本発明の加熱発泡性を有するラベルにおいて、美粧性や強度等を向上する目的で、印刷絵柄層を形成した繊維基材の表裏にプラスチックフィルムを積層することもできる。
【0041】
本発明において使用できるプラスチックフィルムとしては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、エチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソブテン、ポエイソブチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレン−メタクリル酸共重合体、あるいはエチレン−アクリル酸共重合体等のエチレンと不飽和カルボン酸との共重合体、あるいはそれらを変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、その他等のプラスチックフィルムを使用できる。
【0042】
本発明において用いられる加熱発泡性マイクロカプセルを構成する膜ポリマーの軟化点を考慮して、上記プラスチックフィルム材料を適宜選択する必要がある。
【0043】
繊維基材の表裏に上記プラスチックフィルムを積層する方法としては、ドライラミネ−ト法等により積層することができる。ドライラミネ−ト等において使用される接着剤としては、2液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエ−テルウレタン系接着剤、その他等を使用することができる。
【0044】
次に、本発明の加熱発泡性を有するラベルを容器等の対象物に接着するその加熱発泡性を有するラベルの発泡方法について具体的に説明する。
【0045】
先ず、図3に示すように、本発明の加熱発泡性を有するラベルとして、加熱発泡性を有する繊維基材2の表面に印刷絵柄層3を設け、一方、該繊維基材2の裏面に粘着剤層4を設け、該粘着剤層4に剥離可能に貼着される剥離層5を形成した構成からなる加熱発泡性を有するラベル1[(a)参照]を発泡させて容器等の対象物に接着する方法について説明する。本発明の加熱発泡性を有するラベル1を、印刷絵柄部を浮き上げるために、浮き上げる印刷絵柄に対応した凹凸からなる刻印もしくは形状を施した金型を印刷絵柄と見当を合わせて、ラベル1を載置し[(b)参照]、ホットスタンプもしくはプレス装置10、10′により、ラベル1を構成する繊維基材2に含有するマイクロカプセル(図示せず)の膜ポリマーの軟化点以上に加熱、加圧してプレスする[(c)参照]。ラベルを発泡させて、繊維基材2に含有するマイクロカプセルに内包されている膨張剤の蒸気圧が上昇し、膜が押し広げられてカプセルが膨張した発泡繊維基材2′上に浮き上がった印刷絵柄3が得られる。その後、剥離紙層5を剥離し[(d)参照]、容器等の対象物11表面に粘着剤層4を介して貼着・接着する[(e)参照]。
【0046】
なお、上記の本発明の加熱発泡性を有するラベルの発泡方法において、はじめに、加熱発泡性を有するラベル1の剥離紙層5を剥離し、容器等の対象物11表面に粘着剤層4を介して貼着・接着した後、浮き上げる印刷絵柄に対応した凹凸からなる刻印もしくは形状を施した金型を印刷絵柄と見当を合わせて、ホットスタンプ装置10等により、ラベル1を構成する繊維基材2に含有するマイクロカプセル(図示せず)の膜ポリマーの軟化点以上に加熱、加圧して、加熱発泡性を有するラベル1を発泡させることもできる。
【0047】
また、図4に示すように、さらに、本発明の加熱発泡性を有するラベルとして、加熱発泡性を有する繊維基材2の表面に印刷絵柄層3を設け、一方、該繊維基材2の裏面に熱融着可能なシーラント層9を形成した構成からなる加熱発泡性を有するラベル8[(a)参照]を容器等の対象物に接着する本発明の加熱発泡性を有するラベル野発泡方法について説明する。本発明の加熱発泡性を有するラベル8を、容器等の対象物11表面に載置して[(b)参照]、印刷絵柄部を浮き上げために、浮き上げる印刷絵柄に対応した凹凸からなる刻印もしくは形状を施した金型を印刷絵柄と見当を合わせて、ホットスタンプ装置12等により、ラベル8を構成する繊維基材2に含有するマイクロカプセル(図示せず)の膜ポリマーの軟化点以上に加熱、加圧する[(c)参照]。繊維基材2に含有するマイクロカプセルに内包されている膨張剤の蒸気圧が上昇し、膜が押し広げられてカプセルが膨張した発泡繊維基材2′上に浮き上がり印刷絵柄3が形成されると同時に容器等の対象物11表面に一体に接着される [(d)参照]。
【0048】
本発明の加熱発泡性を有するラベルを、浮き上げる印刷絵柄に対応した凹凸からなる刻印もしくは形状を施した金型を印刷絵柄と見当を合わせて、ホットスタンプもしくはプレスにより加熱、加圧して、該ラベルを発泡させて、浮き上げ立体印刷絵柄を形成することを特徴とする加熱発泡性を有するラベルの加熱発泡方法もしくは浮き上げる印刷絵柄に対応した凹凸からなる刻印もしくは形状を施した金型を印刷絵柄と見当を合わせて、ホットスタンプにより加熱、加圧して、該ラベルを発泡させて、浮き上げ立体印刷絵柄を形成すると同時に該ラベルを容器等に一体に接着することを特徴とする加熱発泡性を有するラベルの加熱発泡方法により、1〜3mm程度の深い凹凸の形成が可能であり、印刷絵柄と見当の合った浮き上げ印刷絵柄を形成できるので、立体感に富み、かつ高級感および美粧性に優れる意匠ラベルとして使用される、加熱発泡性を有するラベルおよびその発泡方法を提供することができる。
【0049】
また、本発明の加熱発泡性を有するラベルは、ラベル表面に凹凸が形成されるが、ラベル裏面は平滑面を保持できるので、従来のエンボスラベルの場合、ラベルの裏面にも凹凸が形成されるので、容器等の対象物に貼着する際、容器等の対象物表面に均一に貼着できないので、十分な接着強度が得られないという問題が解消される。
【0050】
さらに、本発明の加熱発泡性を有するラベル加熱発泡により、1〜3mmの深い凹凸が形成できるので、立体感に富む、高級感および美粧性に優れる意匠ラベルなど広範囲の包装分野等のラベルとして使用されるのみならず、点字ラベルとしての用途展開も可能である。
【0051】
【発明の効果】
本発明により、ラベルを構成する基材として、繊維層に均一に分散保持された加熱発泡性を有するマイクロカプセルを含有する繊維基材を用いることで、加熱発泡により、1〜3mmの深い凹凸の形成が可能で、印刷絵柄と見当の合った浮き上げ印刷絵柄を形成できる、立体感に富み、かつ高級感および美粧性に優れるラベルとして、広範囲の包装分野等の意匠ラベルとして使用できる、加熱発泡性を有するラベルおよびその発泡方法を提供することができる。
【0052】
そして、ラベル表面にのみ凹凸が形成され、ラベル裏面は平滑面を保持できるので、容器等の対象物表面に均一に貼着することができることから、容器等の対象物表面とラベル間で十分な接着強度が得られる。
【0053】
さらに、1〜3mmの深い凹凸が形成できるので、点字ラベルとしての用途展開も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱発泡性を有するラベルの構成の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の加熱発泡性を有するラベルの構成の他の例を示す断面図である。
【図3】本発明の加熱発泡性を有するラベルの発泡方法の一例を説明する断面図である。
【図4】本発明の加熱発泡性を有するラベルの発泡方法の他の例を説明する断面図である。
【符号の説明】
1、8・・・加熱発泡性を有するラベル
1′、8′・・・加熱発泡ラベル
2・・・繊維基材層
2′・・・発泡繊維基材層
3・・・印刷絵柄層
4・・・粘着層
5・・・剥離層
6・・・繊維
7・・・加熱発泡性マイクロカプセル
9・・・シーラント層
10、10′・・・加熱プレス装置
11・・・ラベル貼着対象物
12・・・ホットスタンプ装置
A・・・拡大領域
Claims (8)
- 加熱発泡性を有する繊維基材の表面に印刷絵柄層と、一方、該繊維基材の裏面に粘着剤層とを設け、さらに、該粘着剤層に剥離可能に貼着される剥離紙層とを少なくとも設けた構成からなることを特徴とする加熱発泡性を有するラベル。
- 加熱発泡性を有する繊維基材の表面に印刷絵柄層と、一方、該繊維基材の裏面に熱融着可能なシーラント層とを少なくとも設けた構成からなることを特徴とする加熱発泡性を有するラベル。
- 前記加熱発泡性を有する繊維基材が、製紙用パルプ繊維を主材とする繊維層に均一に分散保持された加熱発泡性を有するマイクロカプセルを含有することを特徴とする請求項1または2記載の加熱発泡性を有するラベル。
- 前記加熱発泡性を有する繊維基材が、布織布からなる繊維層に均一に分散保持された加熱発泡性を有するマイクロカプセルと熱可塑性樹脂を含有することを特徴とする請求項1または2記載の加熱発泡性を有するラベル。
- 請求項3記載の加熱発泡性を有するラベルにおいて、
製紙用パルプ繊維を主材とする繊維層に、内添抄紙法により、前記マイクロカプセルを均一に分散保持されたことを特徴とする加熱発泡性を有するラベル。 - 請求項4記載の加熱発泡性を有するラベルにおいて、
不織布からなる繊維層に、湿式含浸法により、前記マイクロカプセルと熱可塑性樹脂を均一に分散保持されたことを特徴とする加熱発泡性を有するラベル。 - 前記加熱発泡性を有するラベルを、浮き上げる印刷絵柄に対応した凹凸からなる刻印もしくは形状を施した金型を印刷絵柄と見当を合わせて、ホットスタンプ等により加熱、加圧して、該ラベルを発泡させて、浮き上げ立体印刷絵柄を形成することを特徴とする加熱発泡性を有するラベルの加熱発泡方法。
- 前記加熱発泡性を有するラベルを、浮き上げる印刷絵柄に対応した凹凸からなる刻印もしくは形状を施した金型を印刷絵柄と見当を合わせて、ホットスタンプ等により加熱、加圧して、該ラベルを発泡させて、浮き上げ立体印刷絵柄を形成すると同時に該ラベルを容器等に一体に接着することを特徴とする加熱発泡性を有するラベルの加熱発泡方法。
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Legal Events
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Effective date: 20060125 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090428 |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20090629 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091208 |