JP4252404B2 - デジタル無線通信装置 - Google Patents
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Description
このようなデジタル無線通信の送信処理では、制御用物理チャネル、通信用物理チャネル、同期バースト等のバースト送信を行う際に、変調信号をそのまま送信すると、信号の不連続性によって送信帯域が拡大してしまうため、信号フレームの先頭及び後尾に冗長部として復調不要な信号区間を設け、当該区間の信号に立ち上げ特性や立ち下げ特性を規定する窓係数を乗算して、緩やかに振幅成分を変化させることにより送信帯域の拡大を抑制している。
データ入力端子41から入力された送信データは入力バッファ42に一時的に保持され、当該入力バッファ42に1フレーム分の送信データが蓄積された時点で、当該送信データをフレーム構成する処理をフレーム構成処理部43が行う。
このようにしてフレーム構成処理部43により、データ部には送信データが載せられ、R区間とG区間とにはそれぞれ固定データが載せられて構成された送信フレームは出力バッファ45に一時的に格納される。
送信フィルタ47―1では入力された同相成分信号に帯域制限するフィルタ処理を施し、窓係数乗算処理部48―1へ出力する。また、送信フィルタ47―2では入力された直交成分信号に帯域制限するフィルタ処理を施し、窓係数乗算処理部48―2へ出力する
窓係数は図6に例示するような係数値“0”〜“1”の間の時間変化値である。 したがって、窓係数乗算処理部48―1及び48―2による乗算処理では、送信フレームのデータ部には係数値“1”が乗算され、R区間には時間とともに増加する係数値が乗算されて立ち上げ特性が付与され、G区間には時間とともに減少する係数値が乗算されて立ち下げ特性が付与され、これによって、緩やかに振幅成分を変化させて送信帯域の拡大を抑制している。なお、本例では、G区間の最後尾の1シンボルに対応する窓係数値は“0”としている。
なお、この発明では、データ部のシンボルデータをコピーして設定する部分は、少なくとも、前側冗長部のデータ部に隣接する部分(後尾部分)と、後側冗長部のデータ部に隣接する部分(先頭部分)とであればよいが、使用する窓係数の特性等によっては、前側冗長部と後側冗長部との全域に亘ってデータ部のシンボルデータをコピーして設定することも可能である。
なお、信号エネルギーが最小となる信号点に変調されるシンボルデータは変調方式に応じて決定されるのもである。また、この発明では、信号エネルギーが最小となる信号点に変調されるシンボルデータを設定する部分は、窓係数による立ち上げ特性や立ち下げ特性の影響が大きい、少なくとも、前側冗長部の先頭部分と、後側冗長部の後尾部分とであればよいが、使用する窓係数の特性等によっては、前側冗長部と後側冗長部との全域に亘って設定することも可能である。
なお、本実施形態は、図5に示したフレーム構成で、図6に示した窓係数を乗算処理し、図7に示したマッピングパターンの16QAM変調を行うものとし、図2に示す本実施形態のデジタル無線通信装置には図4に示した従来例と同様な部分には同一符号を付してある。
市町村デジタル同報通信システムは、無線局装置として、親局1、中継局2、子局3を備えており、市町村の広報センタ等に設置される親局1から無線送信される報知情報を、必要な中継局2を介して、屋外や施設屋内に設置される複数の子局3に受信させて、これら子局3から地域住民に報知情報を出力するシステムである。
したがって、上記従来例のようにR区間及びG区間の全ての固定データを“0000”のシンボルデータに設定する場合には、例えば“1111”とした場合に較べて、信号エネルギーが最大となって抑制残がかなり大きくなり、ACPRがかなり劣化してしまう。
このような観点から、本実施形態では、固定データとして“1111”のシンボルデータを格納している。なお、最小エネルギーとなる“0101”又は“0111”又は“1101”としても勿論よい。
すなわち、R区間からデータ区間、及び、データ区間からG区間が同じシンボルデータとなるようにすればよい。
また、最小エネルギーとなるシンボルデータの設定と、データ部のシンボルデータのコピー設定とは、上記のようにそれぞれにACPR劣化を抑制する効果があり、本発明では、これらいずれか一方を採用するようにしてもよい。
データ入力端子41から入力された送信データは入力バッファ42に一時的に保持され、当該入力バッファ42に1フレーム分の送信データが蓄積された時点で、当該送信データを図5に示すように送信フレームに構成する処理をフレーム構成処理部43が行う。
このようにして構成された送信フレームは出力バッファ45に一時的に格納される。
送信フィルタ47―1では入力された同相成分信号に帯域制限するフィルタ処理を施し、窓係数乗算処理部48―1へ出力する。また、送信フィルタ47―2では入力された直交成分信号に帯域制限するフィルタ処理を施し、窓係数乗算処理部48―2へ出力する
窓係数は図6に例示するような係数値“0”〜“1”の間の時間変化値であり、窓係数乗算処理によりR区間には立ち上げ特性が付与されるとともにG区間には立ち下げ特性が付与され、これによって、緩やかに振幅成分を変化させて送信帯域の拡大が抑制される。しかも、上記のようにR区間及びG区間において、窓係数が大きい区間では信号振幅変化を緩やかにし、窓係数が小さい区間では信号エネルギーを小さくするシンボルデータが設定されていることから、抑制残が抑制されてACPR劣化が防止される。
43:フレーム構成処理部、
44:固定データ格納部、
46:マッピング部(変調部)、
48―1、48―2:窓係数乗算部、
Claims (3)
- データ部の前後にそれぞれ冗長部を設けた信号フレームを変調してバースト送信するデジタル無線通信装置において、
データ部の前側に隣接する冗長部には当該データの先頭部のシンボルデータをコピーするとともにデータ部の後側に隣接する冗長部には当該データの尾部のシンボルデータをコピーして信号フレームを構成するフレーム構成処理部と、
構成された信号フレームを振幅成分が異なる信号点を持つ変調方式で変調する変調部と、
変調された信号フレームのデータ部の前側の冗長部区間には立ち上げ特性の窓係数を乗算するとともにデータ部の後側の冗長部区間には立ち下げ特性の窓係数を乗算する窓係数乗算部と、
を備えることを特徴とするデジタル無線通信装置。 - データ部の前後にそれぞれ冗長部を設けた信号フレームを振幅成分が異なる信号点を持つ変調方式で変調してバースト送信するデジタル無線通信装置において、
信号エネルギーが最小となる信号点に変調されるシンボルデータをデータ部の前後の冗長部に設定して信号フレームを構成するフレーム構成処理部と、
構成された信号フレームを振幅成分が異なる信号点を持つ変調方式で変調する変調部と、
変調された信号フレームのデータ部の前側の冗長部区間には立ち上げ特性の窓係数を乗算するとともにデータ部の後側の冗長部区間には立ち下げ特性の窓係数を乗算する窓係数乗算部と、
を備えることを特徴とするデジタル無線通信装置。 - データ部の前後にそれぞれ冗長部を設けた信号フレームを振幅成分が異なる信号点を持つ変調方式で変調してバースト送信するデジタル無線通信装置において、
データ部の前側に隣接する冗長部の先頭部には信号エネルギーが最小となる信号点に変調されるシンボルデータを設定するとともに当該冗長部の尾部にはデータの先頭部のシンボルデータをコピーして設定し、データ部の後側に隣接する冗長部の先頭部には当該データの尾部のシンボルデータをコピーして設定するとともに当該冗長部の尾部には信号エネルギーが最小となる信号点に変調されるシンボルデータを設定して信号フレームを構成するフレーム構成処理部と、
構成された信号フレームを振幅成分が異なる信号点を持つ変調方式で変調する変調部と、
変調された信号フレームのデータ部の前側の冗長部区間には立ち上げ特性の窓係数を乗算するとともにデータ部の後側の冗長部区間には立ち下げ特性の窓係数を乗算する窓係数乗算部と、
を備えることを特徴とするデジタル無線通信装置。
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