JPH0946387A - ディジタル変調装置および送信出力制御方法 - Google Patents

ディジタル変調装置および送信出力制御方法

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JPH0946387A
JPH0946387A JP7194450A JP19445095A JPH0946387A JP H0946387 A JPH0946387 A JP H0946387A JP 7194450 A JP7194450 A JP 7194450A JP 19445095 A JP19445095 A JP 19445095A JP H0946387 A JPH0946387 A JP H0946387A
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circuit
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JP7194450A
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Genichi Ishii
源一 石井
Tomoaki Ishido
智昭 石藤
Shuichi Adachi
修一 足立
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】変調信号波形の立ち上がり、立ち下がりを制御
でき、構成を簡単化できる直交振幅変調装置を提供す
る。 【解決手段】中間周波数の搬送波cos ωt、sin ωt
の4倍のサンプリングレートを採用し、符号化回路20
0から与えられるI、Q信号を入力するフィルタ回路2
02から、I、Q成分のフィルタリング出力209を交
互に取り出し、アップコンバート・アパーチャ補正回路
203に供給する。フィルタ回路202は、波形整形結
果のデータを記憶した複数のROM405と、I、Q信
号をそれぞれROMアドレスに変換する複数のシフトレ
ジスタ400と、ゼロ出力生成回路411〜413と、
ROM出力とゼロ出力とを選択するセレクタ416とか
らなり、シフトレジスタの各段が制御信号に応じたプリ
セット値を出力し、送信時の立ち上げ制御と、終了時の
立ち下げ制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル変調装置お
よび送信出力制御方法に関し、更に詳しくは、直交振幅
変調装置を実現するのに有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル通信に用いられる変調波形生
成方式として、全ての送信データ値に対応して波形整形
処理された波形データを予め読み出し専用メモリ(RO
M)に記憶しておき、送信データの入力値に基づいて上
記ROMから波形データを逐次読み出す方式や、送信デ
ータをディジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)等
で積和演算によって処理する方式、あるいは、所定のフ
ィルタのインパルス応答の値をメモリに記憶しておき、
入力データの極性に従って畳み込んで処理する方式、等
が知られている。
【0003】また、パケット通信などの間欠的な送受信
を行う無線通信システムにおいては、出力電力の急激な
変化に因るスペクトラムの広がりを防止するために、送
受信の切り替え時に変調波形の立ち上がりと立ち下がり
を制御をする必要がある。変調波形の立ち上がり、立ち
下がり制御方式として、例えば特開平6ー244884
号公報において、変調波形出力に適当なランプ波形を乗
算し、乗算出力が滑らかに変化するようにした制御方式
が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】波形整形処理された波
形データを予めROM記憶しておき、送信データ値に応
じて上記ROMから波形データを逐次読み出し、変調波
形として出力する方式でディジタル変調装置を構成する
場合、送信データを一時的に蓄積するためのシフトレジ
スタと、波形データ用のROMとが必要となる。上記シ
フトレジスタに必要な段数は、変調に必要なフィルタの
インパルス応答の打ち切り幅に比例する。また、上記波
形データ用ROMに必要な記憶容量は、「入力値のビッ
ト数」×「レジスタの段数」×「オーバーサンプリング
処理に必要なカウンタのビット数」となり、精度の良い
変調波形を得るするためにはROM容量が膨大になるた
め、変調回路のLSI化が困難となる。また、ディジタ
ル変調回路に前記公開公報で提案された変調波形の立ち
上がり、立ち下がり制御方式を適用しようとすると、ラ
ンプ波形を記憶するためのROMが新たに加わるため、
変調回路に必要なROM容量が一層増大すると言う問題
がある。
【0005】本発明の目的は、半導体集積回路(LS
I)化に適した構造のディジタル変調装置を提供するこ
とにある。
【0006】本発明の他の目的は、間欠的なデータ送信
に適したディジタル変調装置および出力制御方法を提供
することにある。
【0007】本発明の他の目的は、データ送信の開始及
び終了時の立ち上げ、立ち下げ制御機能を備えたディジ
タル変調装置および出力制御方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のディジタル変調装置は、送信データを同相
成分(I)信号と直交成分(Q)信号とに変換するため
の符号化回路と、上記I信号とQ信号をフィルタリング
するためのディジタルフィルタ回路と、上記ディジタル
フィルタ回路の出力を中間周波数に変換するための変調
回路とからなり、上記ディジタルフィルタ回路が、上記
符号化回路から入力されたI信号とQ信号を上記中間周
波数の4倍のサンプリングレートで交互にフィルタリン
グするための手段と、上記フィルタリング結果を上記変
調回路に供給するための出力手段とを備えることを特徴
とする。
【0009】上記フィルタリング手段は、例えば、上記
符号化回路から入力されるI信号およびQ信号に対応し
て予め用意されたフィルタリング結果を示す波形データ
を記憶するためのメモリ手段と、上記符号化回路から時
系列的に供給される所定期間分のI信号またはQ信号を
一時的に保持し、それぞれ上記I信号用およびQ信号用
のアドレスに変換する複数のアドレス生成手段と、上記
アドレス生成手段から出力されるI信号用およびQ信号
用のアドレスを中間周波数の4倍のサンプリングレート
で交互に上記メモリ手段に供給するための選択手段とを
備え、上記メモリ手段から出力される波形データが上記
出力手段を介して変調手段に供給される。
【0010】本発明の好ましい実施例によれば、フィル
タ出力を滑らかにするために、上記フィルタリング手段
が、上記I信号用およびQ信号の各シンボル期間内に、
初期値から所定の上限値まで循環的に変化するアドレス
を生成し、上記メモリ手段に下位アドレスとして供給す
るための手段を備え、上記アドレス生成手段から出力さ
れるI信号用およびQ信号用のアドレスが上記メモリ手
段に上位アドレスとして供給されるようにしている。
【0011】上記アドレス生成手段は、具体的には、符
号化回路から時系列的に供給されるI信号またはQ信号
を順次にシフトし、複数のシフト段からの並列出力を前
記メモリアドレスとするシフトレジスタからなり、本発
明の好ましい実施例によれば、上記シフトレジスタが、
符号化回路から供給されるI信号またはQ信号以外の任
意の信号値を各シフト段に設定するための手段を有し、
送信データの送出の前後で、上記設定手段によって上記
シフトレジスタに設定された信号値と対応する波形デー
タがメモリ手段から読み出され、上記変調手段に供給さ
れるようにしている。上記設定手段を利用して、送信デ
ータの送出の前後に、シフトレジスタに所定パターンの
信号値を設定することによって、上記メモリ手段から上
記変調手段の出力を緩やかに変化させるための立ち上
げ、立ち下げデータを読み出すことができる。また、送
信データのI信号またはQ信号の送出に先立って、上記
メモリ手段からプリアンブル信号を出力させることもで
きる。
【0012】本発明の他の特徴は、上記出力手段が、フ
ィルタリング手段から出力されるフィルタリング結果を
補正するための出力補正手段(ゼロ出力生成回路)と、
上記フィルタリング手段から出力されるフィルタリング
結果と上記出力補正手段によって補正された結果との何
れかを選択して、上記変調回路に出力するセレクタ手段
とを備えたことをにある。上記出力補正手段によって、
上記フィルタリング手段から出力されるI信号およびQ
信号のフィルタリング結果が所定の信号値を示す時、信
号値がゼロの出力を生成できる。
【0013】
【作用】本発明によれば、サンプリングレートを適切に
選んだことによって、中間周波数へのアップコンバート
する変調回路部をI信号出力とQ信号出力で共用化する
ことができ、装置の構成を簡単化することが可能とな
る。また、出力補正手段を設け、制御信号でアドレス生
成手段に符号化出力とは独立した任意のアドレスを生成
させることによって、データ送信前後で、変調装置の出
力に立ち上げ、立ち下げのための独特の信号変化を与え
ることが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。図2は、本発明の理解を容易にするために示した公
知の直交振幅変調装置の構成図であり、200は、送信
データ205から同相成分(I信号)と直交成分(Q信
号)とを生成するための符号化回路、100Aと100
Bは、それぞれ上記I信号とQ信号を波形整形するため
の送信フィルタ回路、101Aと101Bは、それぞれ
上記フィルタ回路100A、100Bの出力信号を局部
発振器から出力される中間周波数ωtの搬送波で直交変
調するための乗算器(振幅変調器)、102は上記2つ
の乗算器の出力信号を加算するための加算器を示す。加
算器102の出力は、アパーチャ補正回路103を介し
てDA変換回路(DAC)104に供給され、アナログ
信号となって後段の回路部に出力される。
【0015】上記装置構成では、中間周波数にアップコ
ンバートする直交変調回路部分に2つの乗算器(101
A、101B)と1つの加算器(102)を必要として
いるが、図3に破線(搬送波位相の0度、90度、18
0度、270度の位置)で示すように、搬送波cos
ωtとsin ωtをそれぞれ中間周波数の4倍のレー
トでサンプリングすると、黒丸で示したように、搬送波
cos ωtとsin ωtの値が交互に「0」となり、
同相信号Iの搬送波cos ωtの値が「1,0,−
1,0,1」と変化する間に、直交信号Qの搬送波si
n ωtの値は「0,1,0,−1,0」と変化する。
従って、上記サンプリングレートを採用した場合、加算
器102から搬送波の1サイクル期間に出力される直交
変調信号は、「I,Q,−I,−Q,I」となり、I成
分とQ成分を同時に出力する必要はなくなる。このた
め、図2の装置構成における加算器102を省略して、
乗算器101Aと101Bを1つの乗算器101に統合
し、図4に示すように、スイッチSW1によってフィル
タ100A、100Bの出力を交互に乗算器101に供
給し、スイッチSW2によって搬送波cos ωt、s
in ωtを交互に乗算器101に供給するようにした
装置構成に置き換えることができる。スイッチSW1、
SW2は、カウンタ401から出力されるサンプリング
レートのパルスで制御すればよい。
【0016】本発明のディジタル変調装置は、上記図4
の装置構成を基本としたものであって、図1に示すよう
に、符号化回路200から出力されたI信号208−I
とQ信号208−Qをディジタルフィルタ回路202に
入力する。フィルタ回路202からは、フィルタリング
されたI、Q信号が交互に取り出され、フィルタ出力2
09としてアップコンバート・アパーチャ補正回路20
3に供給される。201は、上位装置からの送信要求/
送信終了を示す信号206に応答して上記フィルタ回路
202に制御信号207を出力し、後述する送信出力の
立ち上げ、立ち下げ制御を行うための制御回路、204
は、アパーチャ補正出力211をアナログ信号に変換
し、アナログ中間周波数変調波212として出力するた
めのディジタル・アナログ変換回路(DAC)である。
【0017】符号化回路200では、例えばグレイコー
ド化された入力データ205を、フィルタ回路202に
適合するように、例えば自然2進数化変換し、同相
(I)成分の送信データ208−Iと、直交(Q)成分
の送信データ208−Qとして出力する。フィルタ回路
202は、上記符号化回路200から出力される送信デ
ータ208(208−I、208−Q)と対応して、予
め作成しておいた波形整形結果を示すデータを記憶する
ための複数のROMを備えており、符号化回路から送信
データ208が入力されると、上記ROMから入力デー
タと対応した波形整形後の波形データを読み出し、フィ
ルタ出力209として出力する。上記フィルタ回路20
2は、後述するように、符号化回路200からシンボル
(ビット)単位で入力されるデータをROMアドレスに
変換するためのシフトレジスタを備えており、このシフ
トレジスタの各段には、制御回路201からの制御信号
207に応じて、上記入力データ以外の任意の値を設定
できるようになっている。
【0018】本発明では、上記シフトレジスタの各段に
保持するデータ値を制御信号207によって制御するこ
とにより、データ送信の開始時にはフィルタ出力209
を滑らかに立ち上げ、データ送信の終了時にはフィルタ
出力209を滑らかに立ち下げるようにフィルタ出力が
制御される。尚、上記フィルタ回路202からは、後述
するアップコンバート制御用の信号210が生成され、
フィルタ出力209と共にアップコンバート・アパーチ
ャ補正回路203に供給される。アップコンバート・ア
パーチャ補正回路203は、フィルタ出力209を中間
周波数に変換し、DACのアパーチャ効果の補正した
後、アパーチャ補正出力211としてDAC204に与
える。
【0019】図5は、本発明のディジタル変調回路で行
われる送信出力の立ち上げ、立ち下げ制御を示す出力シ
ーケンス図である。この実施例では、符号化回路200
からI信号208−I、Q信号208−Qとして与えら
れる送信データ(送信情報)12−I、12−Qの送出
に先だって、I信号側では、立ち上げデータ10−Iを
送信した後、プリアンブル信号11を送信し、Q信号側
では、立ち上げデータ10−Qを送信する。データ12
−I、12−Qの送信が終わると、I信号側、Q信号側
の双方で、それぞれ立ち下げデータ13−I、13−Q
を送信する。これらの立ち上げ、立ち下げデータ、およ
びプリアンブル信号の生成は、制御回路201から与え
られる制御信号207に応じて、フィルタ回路202内
部で行われる。
【0020】以下、本発明の第1の実施例として、4値
直交振幅変調(4QAM)方式の変調装置について説明
する。4QAMでは、図6の信号配置図に示すように、
符号化回路200から出力される同相成分の信号Iの値
と、直交成分の信号Qの値との組合せによって、位相平
面上の4点(1,1)、(−1、1)、(−1,−
1)、(1,−1)に信号が配置される。本発明では、
送信要求待ちの状態にある間は、フィルタ回路202の
出力209が、図6で20で示した位相点となるように
ROM出力を制御する。送信待ち状態で、このようにI
成分とQ成分の信号が共に「0」となる出力状態にして
おくと、変調装置後段に接続された送信装置を送信状態
に切り替えた場合でも、送信電力の急激な変化を抑制す
ることができる。
【0021】上位装置から送信要求を受けた場合は、I
成分信号の出力値を制御することによって、位相点を2
0から21へ変化させる。このとき、出力振幅の急激な
変化を避けるために、例えば、フィルタ回路202が備
えるシフトレジスタのプリセット値を順次に切り替える
ことによって、フィルタリング出力の値を徐々に変化さ
せながら、出力位相点を20から21に移動する。フィ
ルタ出力が位相点21になった時点で、プリアンブル信
号の出力を開始する。プリアンブル信号は、例えば、位
相点21と22との組み合わせとする。位相点21と2
2の組み合わせは、直交成分Qを含んでいないため、受
信機側で、同相成分の位相比較器を用いた簡単な回路構
成で同期を補足できる利点がある。プリアンブル信号の
送出が終了すると、Q信号の出力値を上記I信号の場合
と同様に変化させることによって、現在の位相点、例え
ば21から、通常の通信に用いる何れかの信号点、例え
ば(1,1)に移動させる。尚、プリアンブルは、位相
点21と22との組み合わせ以外のもので、I、Q両成
分を含むものを適用してもよい。データ送信が終了する
と、I、Q信号を徐々に減少させて、位相点20に戻る
ように出力値を変化させる。
【0022】図7は、4QAM用のフィルタ回路202
の1実施例を示す。フィルタ回路202は、1シンボル
期間で1周するカウンタ401と、I信号用のディレー
ライン400−3と、Q信号用のディレーライン400
−1と、上記各ディレーラインから出力される上位ビッ
トデータ402−3Uと402−1Uを入力とするセレ
クタ403−Uと、上記各ディレーラインから出力され
る下位ビットデータ402−3Lと402−1Lを入力
とするセレクタ403−Lと、上記各セレクタの出力で
アクセスされるROM405−Uおよび405−Lと、
これらのROMの出力を加算するための加算器407
と、上記加算器407の出力414とゼロ点出力生成回
路の出力415の何れかを制御信号(FOSEL)20
7bに応じて選択し、フィルタ出力209として出力す
るためのセレクタ416とからなる。
【0023】上記ゼロ点出力生成回路は、送信待ち状態
にある間、図6で説明した位相点20の出力を得るため
のものであり、位相平面上のI軸またはQ軸において
「1」に対応する振幅値が設定されたレジスタ411
と、該レジスタの値と上記加算器407の出力値414
とを加算するための加算器412と、該加算器412の
出力値に係数「0.5」を掛け算するための乗算器41
3とからなり、上記乗算器の出力がゼロ点生成回路出力
415としてセレクタ209に入力される。例えば、送
信待ち状態では、制御信号207bによって、セレクタ
416がゼロ点出力生成回路の出力415を選択するよ
うにしておく。この場合、ROMの出力を加算する加算
器407の出力が「−1」となるように、ディレーライ
ン400−1、400−3からROMアドレスを与える
ことによって、結果的に、セレクタ416の出力209
の値を「0」とすることができる。データ送信要求を受
けると、セレクタ416でゼロ点出力生成回路の出力4
15を選択しておき、I信号用のディレーライン400
−3から、加算器407の出力が「−1」から「1」に
変化するようにROMアドレスを与える。この場合、ゼ
ロ点出力生成回路の出力が「0」から「1」に変化する
ため、出力209として、I信号の出力タイミングで、
図5に示した立ち上げデータI(10−I)を出力し、
Q信号の出力タイミングで信号値「0」を出力すること
ができる。プリアンブルの送信時には、I信号の出力期
間に加算器407の出力414が選択され、Q信号の出
力期間にゼロ出力生成回路の出力415が選択されるよ
うに、セレクタ416を動作させる。上記I信号の出力
期間に、ディレーライン400−3から、加算器407
の出力が「−1」または「1」に交互に切り替わるよう
にROMアドレスを与えることにより、出力209とし
て、I信号の出力期間には、図6に示した信号点21と
22との間を交互に変化するプリアンブル信号が得ら
れ、Q信号の出力期間には、信号点20に相当する
「0」出力が得られる。
【0024】上記各ディレーライン400(400−
1、400−3)は、図8に示すように、シフトレジス
タを構成するためのそれぞれ1シンボル時間の遅延時間
をもつ6個の遅延素子Dn1〜Dn6と、各遅延素子へ
の入力を選択するための7個のセレクタSn0〜Sn6
から構成されている。ここで、nは、ディレーラインの
識別番号(この例では、「1」または「3」)を示す。
【0025】各セレクタは、データ入力208−nまた
は前段のセレクタ出力をA入力とし、「0」または
「1」のプリセット値をB入力としており、制御回路2
01から与えられる制御信号入力207−anに応じ
て、上記A、B入力の何れかを選択的に出力する。2段
目以降のセレクタSn1〜Sn6の出力は、それぞれ遅
延素子Dn1〜Dn6にラッチされ、各遅延素子の出力
が後段セレクタに入力される。初段のセレクタSn0の
出力値と、2段目〜4段目のセレクタの出力を保持する
第1遅延素子Dn1〜第3遅延素子Dn3の出力値が、
上位ビットデータ402−nUとして出力され、4段目
〜7段目のセレクタの出力を保持する第3遅延素子Dn
3〜第6遅延素子Dn6の出力値が、下位ビットデータ
402−nLとして出力される。
【0026】上記各遅延素子Dn1〜Dn6には、セレ
クタSn1〜Sn6によって「0」または「1」の任意
の値をプリセット可能であり、初段のセレクタSn0も
「0」または「1」の任意の値を出力できるため、デー
タ送信の立ち上げ、立ち下げ時に、制御信号207−a
nによって各セレクタの出力を制御することによって、
ビットデータ402−nUと402−nLを任意の値に
制御できる。また、データ送信時には、各セレクタでA
入力を選択することによって、信号208−nとして1
ビットずつ与えられるI信号またはQ信号を上記遅延素
子Dn1〜Dn6からなるシフトレジスタで順次にシフ
トし、シフトレジスタ内容を上位ビットデータ402−
nUと下位ビットデータ402−nLに分割して出力す
ることができる。各ディレーラインの出力を402−n
Uと402−nLの2つに分割し、これを読み出しアド
レスとしてROM(405−U、405−L)をアクセ
スすることにより、これらのROMに必要なメモリ容量
を削減できる。
【0027】図7に示した実施例では、ROM405−
Uと405−Lのアドレスの1部として、カウンタ40
1の出力421が加わっている。上記カウンタ出力は、
フィルタ出力の変化を柔らげるためのものであり、各デ
ィレーライン400からシンボルレートで出力されるR
OMアドレス402(402−3U〜402−1L)に
対して下位アドレスとして作用する。上記ディレーライ
ンからの出力アドレスが、例えば、図6の信号点配置に
おいて、信号点を(1,1)から(−1,1)に変化さ
せるように切り替わった場合、カウンタ401が各シン
ボル期間に周期的に生成する複数段階の下位アドレスに
よって、I成分の「1」から「−1」への変化が複数段
階(例えば、16段階)に分割される。
【0028】図4で説明したように、アップコンバート
・アパーチャ補正回路203には、各サンプリング点に
おいて、同相成分と直交成分を交互に与えればよい。従
って、データ送信時には、フィルタ回路202におい
て、同相成分用のディレーライン3と直交成分用のディ
レーライン1の出力をセレクタ403−Uと403−L
で交互に選択し、ROM405−Uと405−Lを時分
割で使用しながら、各ROMから出力される波形整形デ
ータを加算器407で加算し、その出力414をフィル
タ出力209として出力すればよい。上記セレクタ40
3−Uと403−Lの入力選択は、カウンタ401から
の制御信号420によって制御する。また、セレクタ4
16は、制御信号(FOSEL)207−bによって制
御し、FOSEL=「1」のときは加算器407の出力
414を、また、FOSEL=「0」のときにはゼロ出
力生成回路の出力415を選択させることによって、フ
ィルタ出力209として、I信号、Q信号の各出力期間
に互いに独立して、「0」、「−1」、または「1」の
信号値を選択的に出力させることができる。
【0029】図9は、アップコンバート・アパーチャ補
正回路203の構成を示す。本実施例では、フィルタ出
力209を中間周波数にアップコンバートする時、サン
プリング周波数を中間周波数の4倍オーバーサンプリン
グとし、サンプル点を搬送波位相の0度、90度、18
0度、270度にとることにより、同相成分Iまたは直
交成分Qの何れかが常に「0」となるようにしている。
この場合、アップコンバートは、フィルタ出力209の
データ符号を交互に変えて出力する方式が採用できる。
アップコンバート機能は、符号を変えるための変換器3
00と、フィルタ回路202からの出力データ209と
上記変換器出力306とをアップコンバート信号210
に従って選択するセレクタ301とによって実現でき
る。上記セレクタ301から出力された中間周波数に変
換された信号302は、加算器305に入力され、DA
C204によるアパーチャ効果補償のために、遅延素子
303で1サンプル時間遅延した後に乗算器304によ
って1/8倍した信号と加算され、アパーチャ補正出力
211となる。
【0030】図10は、本発明によるディジタル変調装
置の制御回路201が行う制御フローチャートを示す。
制御回路201、フィルタ出力209のI成分(同相成
分)に対応する信号を出力振幅0にした状態で、上位装
置から送信要求が発生するのを待ち(ステップ70
1)、送信要求が発生すると、上記I成分の信号を出力
振幅0の状態から位相平面における「1」に相当する振
幅までゆるやかに立ち上るための立ち上げデータ出力操
作を行う(702)。この間、Q成分(直交成分)は出
力振幅0の状態を保つ。次に、I成分の信号でプリアン
ブルを出力する。この間、Q成分は出力振幅0を保って
おく(703)。尚、プリアンブルの生成は、I信号用
のディレーライン400−3(図8においてn=
「3」)において、セレクタS30とS20が適当な値
(「0」または「1」)を選択するように制御信号20
7−a3を発生することにより実現できる。プリアンブ
ルを出力した後、Q成分の立ち上げを行い、位相平面上
で、通常の信号点の出力を可能とする(704)。送信
要求が消滅するまでは、符号化回路200からのデータ
送信を継続し(705)送信要求が消滅した場合(ある
いは送信終了要求が発行された場合)は、I、Q成分の
振幅を位相平面上における信号点0に戻すための立ち下
げデータ出力操作(707)を行った後、最初の状態に
戻って送信要求の発生を待つ(701)。
【0031】次に、本発明による16値直交振幅変調
(16QAM)方式の変調装置について説明する。16
QAMの変調装置では、符号化回路200からI信号2
08−IとQ信号208−Qをそれぞれ2ビットずつ出
力し、図11の信号配置図に示すように、I信号、Q信
号の値の組合せに応じて位相平面上で16種類の出力位
相点(1,1)〜(−1,−1)、(3,3)〜(−
3,−3)を実現する。16QAMにおいても、送信電
力の急激な変化を抑制するために、図6で説明した4Q
AMの場合と同様、送信要求待ち状態では、I成分、Q
成分の値が共に「0」となる位相点20の出力を維持し
ておく。送信要求があった時点で、I成分の出力値を
「0」から最大信号値「3」に変化させることによっ
て、位相点を20から21に移動させる。このとき出力
振幅が急激に変動しないように、ディジタルフィルタの
シフトレジスタプリセット値を順次に切り替え、出力位
相点を徐々に変化させ、図5に示した立ち上げ制御を行
う。出力位相点が21となった後、プリアンブル11を
出力する。プリアンブルは、直交成分を含まない位相点
21と22との組み合わせによって実現する。プリアン
ブル出力後の動作は、4QAMの場合と同様である。
【0032】図12は、本発明による16QAMの直交
振幅変調装置に適用されるフィルタ回路202の1実施
例を示す。図7に示した4QAMのフィルタ回路と同一
要素については、同一の符号を付してある。16QAM
のフィルタ回路202は、上位ビット用の2つのROM
405−U、405−Lと、下位ビット用の2つのRO
M406−U、406−Lと、図8に示したシフトレジ
スタ構造をもつ4個のディレーライン400−3〜40
0−0を備える。ディレーライン400−3と400−
2はI信号用であり、符号化回路の同相成分出力208
−I(上位ビットを208−3、下位ビットを208−
2とする)が入力される。ディレーライン400−1と
400−0はQ信号用であり、符号化回路の直交成分出
力208−Q(上位ビットを208−1、下位ビットを
208−0とする)が入力される。
【0033】符号化回路出力の上位ビット208−3、
208−1が入力されるディレーライン400−3と4
00−1の出力は、図7に示した4QAMの場合と同様
に、セレクタ403−U、403−Lを介して、上位ビ
ット用のROM405−U、405−Lに入力され、こ
れらのROM出力は、加算器407で加算される。これ
と同様の構成で、符号化回路出力の下位ビット208−
2、208−0が入力されるディレーライン400−2
と400−0の出力は、セレクタ404−U、404−
Lを介して、下位ビット用のROM406−U、406
−Lに入力され、これらのROM出力は、加算器408
で加算される。
【0034】ここで、同相成分についてみると、上位ビ
ット用ディレーライン400−3とROM405−U、
405−Lによるフィルタリング結果は、加算器407
の出力として得られ、下位ビット用ディレーライン40
0−2とROM406−U、406−Lによるフィルタ
リング結果は、加算器408の出力として得られる。加
算器407の出力を乗算器409で2倍にした後、これ
を加算器410に入力し、加算器408の出力と加算す
ることによって、位相平面における信号点振幅を±3、
±1に対応させることができる。すなわち、加算器40
7と加算器408の出力がそれぞれ「1」、「1」の場
合(これを[1,1]と表す)、加算器410の出力4
14は「3」となり、[1,−1]場合は「1」、[−
1,1]の場合が「−1」、[−1,−1]の場合は
「−3」となる。
【0035】ディレーライン400−1、400−0の
出力を利用する直交成分のフィルタリング結果も、上記
同相成分と同様にして、位相平面における信号点振幅を
±3、±1に対応させることができ、これによって、加
算器410から、図11に示した16QAM変調の各位
相点の変調波出力414が得られる。
【0036】16QAM変調のゼロ出力生成回路は、レ
ジスタ411と加算器412と係数乗算器413で構成
される。ここで、レジスタ411に、信号位相空間上の
I軸またはQ軸における「−1」に対応する振幅値を格
納し、乗算器413の係数を「1.5」とすると、加算
器410の出力414の値が「1」の時、乗算器413
の出力415が「0」となり、加算器410の出力41
4の値が「3」の時、乗算器413の出力415が
「3」となる。
【0037】従って、送信要求待ちの状態で、セレクタ
416に上記ゼロ出力生成回路の出力415を選択さ
せ、加算器410の出力414の値が「1」となるよう
にROMアドレスを与えておけば、フィルタ出力209
を「0」とすることができる。プリアンブル出力時に
は、セレクタ416に、I信号出力期間は加算器410
の出力414を選択させ、Q信号の出力期間はゼロ出力
生成回路の出力415を選択させる。上記I信号出力期
間において、I信号用のディレーライン400−3と4
00−2から、加算器410の出力値が「3」と「−
3」を交互に繰り返すようにROMアドレスを与え、Q
信号の出力期間で、Q信号用のディレーライン400−
1、400−0から、加算器410の出力が「1」とな
るようにROMアドレスを与えることによって、フィル
タ回路の出力209として、図11に示した信号点21
と22と間で交互に変化するプリアンブル信号を得るこ
とができる。なお、上記ゼロ出力生成回路は、例えば、
レジスタ411に、信号位相空間上での信号最大値と対
応する値「3」を格納しておき、乗算器413の係数を
「0.5」としておき、加算器410の出力414の値
が「−3」の時、乗算器413の出力415が「0」と
なり、加算器410の出力414の値が「3」の時、乗
算器413の出力415が「3」となるようにしてもよ
い。
【0038】図13は、フィルタ回路202へ入力され
るI信号およびQ信号の値(上位ビットと下位ビット)
とフィルタ回路の出力209との関係を示す。フィルタ
出力209は、制御信号(FOSEL)207−bが
「1」のとき、通常のデータ送信動作におけるフィルタ
への入力ビット値の組合せ(1,1)〜(0,0)に応
じて、I信号またはQ信号の値「3」〜「−3」を出力
する。、また、FOSEL=「0」のとき、フィルタ入
力が(1,1)の時は「3」、(1,0)の時は「0」
を出力する。 但し、FOSEL=「0」の時、符号化
回路200からの出力はないため、上記フィルタ入力
(1,1)、(1,0)は、制御信号207−an(n
=0〜3)によって制御されるシフトレジスタへのプリ
セット値によって与えられる。この実施例において、F
OSEL=「0」における入力ビットの組合せ(0、
1)と(0、0)は未使用とする。
【0039】図14は、にフィルタ回路における1シン
ボル時間の信号タイムチャートを示す。ディレーライン
の出力402−nU(n=0〜3)と402−nL(n
=0〜3)の値は、符号化回路200から入力される
I、Q信号の1シンボル時間毎にが変化し、波形整形さ
れたデータを格納しているROM405−U、405−
L、406−U、406−Lに上位アドレスとして与え
られる。また、カウンタ401は、1シンボル時間で1
周するN進カウンタであり、このカウンタの出力(カウ
ント値)421は、上記各ROMに下位アドレスとして
与えられる。上記カウンタ出力のLSBは、各ROMへ
の入力アドレスを選択するセレクタ403−U、403
−L、404−U、404−Lに選択信号420として
与えられ、これによってI成分とQ成分のフィルタリン
グ動作が交互に行なわれ、加算器の出力414となる。
アップコンバート信号210は、上記カウンタ401に
よって生成され、アップコンバート・アパーチャ補正回
路203に与えられる。
【0040】図15と図16は、上述した16QAM変
調方式の変調装置における立ち上げ、立ち下げ制御過程
での主要な信号を示す。時刻T00で送信要求が発生す
る迄の待機期間中は、ディレーライン400−3内の全
てのセレクタS30〜S36が入力値「1」を選択して
おり、ディレーライン400−2内の全てのセレクタS
20〜S26が入力値「0」を選択している。また、制
御信号FOSELは「0」となっており、これによっ
て、加算器410の出力値が「1」、フィルタ出力20
9の値が「0」となっている。
【0041】時刻T00で送信要求が発生すると、制御
信号207−a2によって、ディレーライン400−2
のセレクタS20とS21に入力値「1」を選択させ、
これを時刻T00からT04までの4シンボル期間持続
することによって、ディレーライン2に順次に入力値
「1」が入力され続けた状態にする。これによって、加
算器410の出力414の値が、位相平面における信号
値「1」の振幅から信号値「3」の振幅へと漸次に変化
する。このとき、制御信号FOSELを「0」としてお
くと、加算器出力414が信号値「1」に対応する出力
のとき、フィルタ出力209の値は「0」であり、加算
器出力410が信号値「3」に対応する出力値となった
とき、フィルタ出力209の値は「3」となる。
【0042】この実施例では、時刻T04において、デ
ィレーライン2のセレクタS25とS26の出力が同時
に「1」となるように制御することによって、立ち上げ
所要時間を短縮している。これは、立ち上げ操作をステ
ップ関数のフィルタリングという観点でみた場合、4タ
ップのフィルタリングと等価である。
【0043】I信号側では、時刻T04以降、図10の
フローチャートで説明したように、プリアンブルデータ
を送信し、Q信号側での立ち上げデータの送信を行った
後、通常のデータ送信に移行する。なお、Q信号側で立
ち上げを行っている時、I成分側では信号値「3」に相
当する振幅を出力し続ける。本実施例では、プリアンブ
ルとして、Q成分振幅が「0」のものを考えているの
で、出力選択制御信号FOSELは、フィルタ出力20
9がI成分に対応する期間にはFOSEL=1、Q成分
に対応する期間にはFOSEL=0とする。データ送信
が終了した時点で行う立ち下げ制御は、上述した立ち上
げ制御と逆の手順で行う。
【0044】図16に示す時刻T10において送信要求
206がネゲートされたと仮定すると、時刻T10から
T15までの期間に、制御信号207−a3、207a
−2によって、ディレーライン400−3と400−2
に入力値「1」が入力され続けた状態とし、フィルタ出
力209が信号値「3」に対応する振幅値となるように
する。時刻T15において、ディレーライン400−3
のセレクタS35、S36と、ディレーライン400−
2のS25、S26の入力値をそれぞれ「1」とし、デ
ィレーライン400−3の出力402−3Uと402−
3Lを全て「1」にする。これと同時に、ディレーライ
ン400−2のセレクタS20とS21の入力値を
「0」とし、制御信号FOSEL(207−b)を
「0」に切り替える。この後、時刻T15からT19ま
での期間に、ディレーライン400−2には入力値
「0」が入力され続けた状態とすることにより、加算器
の出力410を信号値「3」に相当する振幅から信号値
「1」に相当する振幅に変化させる。この場合、出力選
択用の制御信号FOSELは「0」となっているので、
フィルタ出力209は、信号値「3」に相当する振幅値
から漸次に「0」まで変化する。時刻T19において。
セレクタS25とS26の入力を「0」とすることによ
って、立ち下げ制御を終了する。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、直交振幅変調装置における中間周波数の4倍のサ
ンプリングレートでフィルタ回路出力をサンプリングす
ることによって、同相成分(I信号)のフィルタ出力と
直交成分(Q信号)のフィルタ出力を、同一のアップコ
ンバート回路に交互に入力し、簡単な回路構成で直交変
調出力の中間周波数への変換処理が行えるようにしてい
る。また、データ送信要求待ち状態において、直交振幅
変調の出力を信号配置図上でI信号成分とQ信号成分が
ゼロの信号点に相当する値としておき、データ送信要求
発生時点で、上記ゼロ信号点から、信号配置図上の1つ
の信号点に相当する値まで漸次に出力変化するように立
ち上げ制御を行い、データ送信が終了した時、最終信号
点から上記是る信号点まで漸次に出力変化するように立
ち下げ制御を行うようにしているため、出力電力の急激
な変化に起因するスペクトルの広がりを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のよる変調装置の全体構成を示す図。
【図2】従来の変調装置の構成図。
【図3】本発明における中間周波数の変調波とサンプリ
ングレートとの関係を示す図。
【図4】本発明による変調装置の基本的な構成を説明す
るための図。
【図5】本発明の変調装置における立ち上げ、立ち下げ
制御を説明するための図。
【図6】本発明の1実施例である4QAM方式の変調装
置における位相平面上の信号点配置と立ち上げ時の信号
値変化を示す図。
【図7】本発明による4QAM方式変調装置におけるフ
ィルタ回路202の構成を示す図。
【図8】フィルタ回路202の構成要素であるディレー
ライン400の詳細構成を示す図。
【図9】フィルタ回路202の構成要素であるアップコ
ンバート・アパーチャ補正回路203の詳細構成を示す
図。
【図10】本発明の変調装置における制御手順を示すフ
ローチャート。
【図11】本発明の第2の実施例である16QAM方式
の変調装置における位相平面上の信号点配置と立ち上げ
時の信号値変化を示す図。
【図12】本発明による16QAM方式の変調装置にお
けるフィルタ回路202の構成を示す図。
【図13】フィルタ回路202における制御信号FOS
ELとフィルタ入出力との関係を示す図。
【図14】第2実施例のフィルタ回路202における各
シンボル期間の動作を示す信号タイムチャート。
【図15】第2実施例における立ち上げ制御時のフィル
タ回路動作を示す信号タイムチャート。
【図16】第2実施例における立ち下げ制御時のフィル
タ回路動作を示す信号タイムチャート。
【符号の説明】
20…データ送信待ち時の出力信号位相点、21…プリ
アンブル信号の出力信号位相点、200…符号化回路、
201…制御回路、202…フィルタ回路、203…ア
ップコンバート・アパーチャ補正回路、204…DA変
換器(DAC) 205…送信データ、206…送信要求信号、207…
フィルタ制御信号、208…符号化回路出力(I、Q信
号)、209…フィルタ出力、210…アップコンバー
ト制御信号、211…アパーチャ補正回路出力、212
…変調装置出力信号 400(400−0〜400−3)…ディレーライン
(シフトレジスタ) 401…カウンタ、 403−U〜404−L…セレク
タ、405−U〜406−L…ROM、 411…レジ
スタ、Dn1〜Dn6(n=0〜3)…1シンボル時間
遅延器、Sn0〜Sn6(n=0〜3)…セレクタ。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信データを同相成分(I)信号と直交成
    分(Q)信号とに変換するための符号化回路と、上記I
    信号とQ信号をフィルタリングするためのディジタルフ
    ィルタ回路と、上記ディジタルフィルタ回路の出力を中
    間周波数に変換するための変調回路とからなり、 上記ディジタルフィルタ回路が、上記符号化回路から入
    力されたI信号とQ信号を上記中間周波数の4倍のサン
    プリングレートで交互にフィルタリングするための手段
    と、上記フィルリング結果を上記変調回路に供給するた
    めの出力手段とを備えることを特徴とするディジタル変
    調装置。
  2. 【請求項2】前記フィルタリング手段が、前記符号化回
    路から入力されるI信号およびQ信号に対応して予め用
    意されたフィルタリング結果を示す波形データを記憶す
    るためのメモリ手段と、前記符号化回路から時系列的に
    供給される所定期間分のI信号またはQ信号を一時的に
    保持し、それぞれ上記I信号用およびQ信号用のアドレ
    スに変換する複数のアドレス生成手段と、上記アドレス
    生成手段から出力されるI信号用およびQ信号用のアド
    レスを前記中間周波数の4倍のサンプリングレートで交
    互に上記メモリ手段に供給するための選択手段とを備
    え、上記メモリ手段から出力される波形データが前記出
    力手段を介して前記変調手段に供給されることを特徴と
    する請求項1に記載のディジタル変調装置。
  3. 【請求項3】前記フィルタリング手段が、前記符号化回
    路から入力されるI信号およびQ信号に対応して予め用
    意されたフィルタリング結果を示す波形データを記憶す
    るためのメモリ手段と、前記符号化回路から時系列的に
    供給される所定期間分のI信号またはQ信号を一時的に
    保持し、それぞれ上記I信号用およびQ信号用のアドレ
    スに変換する複数のアドレス生成手段と、上記アドレス
    生成手段から出力されるI信号用およびQ信号用のアド
    レスを前記中間周波数の4倍のサンプリングレートで交
    互に選択し、上記メモリ手段に上位アドレスとして供給
    するための選択手段と、上記符号化回路から入力される
    上記I信号用およびQ信号の各シンボル期間内に、初期
    値から所定の上限値まで循環的に変化するアドレスを生
    成し、上記メモリ手段に下位アドレスとして供給するた
    めの手段とを備え、上記メモリ手段から出力される波形
    データが前記出力手段を介して前記変調手段に供給され
    ることを特徴とする請求項1に記載のディジタル変調装
    置。
  4. 【請求項4】前記アドレス生成手段が、前記符号化回路
    から時系列的に供給されるI信号またはQ信号を順次に
    シフトし、複数のシフト段からの並列出力を前記メモリ
    アドレスとするシフトレジスタからなることを特徴とす
    る請求項2または請求項3に記載のディジタル変調装
    置。
  5. 【請求項5】前記シフトレジスタが、前記符号化回路か
    ら供給されるI信号またはQ信号以外の任意の信号値を
    前記各シフト段に設定するための手段を有し、前記送信
    データの送出の前後で、上記設定手段によって上記シフ
    トレジスタに設定された信号値と対応する波形データが
    前記メモリ手段から読み出され、前記変調手段に供給さ
    れるようにしたことを特徴とする請求項4に記載のディ
    ジタル変調装置。
  6. 【請求項6】送信データの送出の前後に、前記設定手段
    によって前記シフトレジスタに所定パターンの信号値が
    設定され、前記メモリ手段から前記変調手段の出力を緩
    やかに変化させる立ち上げ、立ち下げデータが読み出さ
    れるようにしたことを特徴とする請求項5に記載のディ
    ジタル変調装置。
  7. 【請求項7】送信データのI信号またはQ信号の送出に
    先立って、前記設定手段によって前記シフトレジスタに
    所定パターンの信号値が設定され、上記シフトレジスタ
    からの出力アドレスに従って、前記メモリ手段からプリ
    アンブル信号が出力されるようにしたことを特徴とする
    請求項5に記載のディジタル変調装置。
  8. 【請求項8】前記各アドレス生成手段から出力されるア
    ドレスが、それぞれ複数のビットからなる上位アドレス
    と下位アドレスとに分割され、前記メモリ手段が、上記
    上位アドレスでアクセスされる第1メモリ部と、上記下
    位アドレスでアクセスされる第2メモリ部とからなり、
    上記第1メモリ部と第2メモリ部の出力が合成されるこ
    とを特徴とする請求項2〜請求項7の何れかに記載のデ
    ィジタル変調装置。
  9. 【請求項9】前記出力手段が、前記フィルタリング手段
    から出力されるフィルタリング結果を補正するための出
    力補正手段と、上記フィルタリング手段から出力される
    フィルタリング結果と上記出力補正手段によって補正さ
    れた結果との何れかを選択して、前記変調回路に出力す
    るセレクタ手段とを有することを特徴とする請求項1〜
    請求項8の何れかに記載のディジタル変調装置。
  10. 【請求項10】前記出力補正手段が、上記フィルタリン
    グ手段から出力されるI信号およびQ信号のフィルタリ
    ング結果が所定の信号値を示す時、信号値がゼロの出力
    を生成することを特徴とする請求項9に記載のディジタ
    ル変調装置。
  11. 【請求項11】送信データの同相成分(I)信号と直交
    成分(Q)信号を取り込み、順次にシフト動作する所定
    シフト段数のシフトレジスタからなり、各シフト段に保
    持された信号値を並列的に出力するI信号用およびQ信
    号用のディレーラインと、 上記各シフトレジスタに任意の信号値を設定するための
    設定手段と、 離散的なフィルタ応答波形を示す複数の波形データを記
    憶する複数のメモリ手段と、 上記I信号用およびQ信号用のディレーラインから出力
    される並列信号を交互に選択し、上記メモリに上位アド
    レスとして供給する選択手段と、 上記送信データの単位シンボル時間で1回りするカウン
    タ手段と、 上記カウンタの出力を上記メモリ手段に下位アドレスと
    して供給するための手段と、 上記各メモリ手段から読み出された波形データを合成す
    るための手段と、 上記合成手段からの出力信号に所定の演算を施すための
    演算手段と、 上記合成手段から出力信号と上記演算手段からの出力信
    号の何れかを直交振幅変調信号として選択的に出力する
    ための出力手段とからなることを特徴とする直交変調装
    置。
  12. 【請求項12】前記演算手段が、前記合成手段からの出
    力信号に定数を加算または減算するための手段と、上記
    加減算結果を定数倍するための乗算手段とからなり、上
    記合成手段からの出力信号の値が所定値の時、上記演算
    手段から値0に相当する信号が出力されるようにしたこ
    とを特徴とする請求項11に記載の直交変調装置。
  13. 【請求項13】前記各ディレーラインが、上位ビットか
    らなる第1アドレスと、下位ビットからなる第2アドレ
    スとを出力し、前記メモリ手段が、上記第1アドレスと
    前記カウンタ出力でアクセスされる第1メモリ部と、上
    記第2アドレスと前記カウンタ出力でアクセスされる第
    2メモリ部とからなり、上記第1メモリ部の出力と第2
    メモリ部の出力が前記合成手段によって加算されること
    を特徴とする請求項11または請求項12に記載の直交
    変調装置。
  14. 【請求項14】前記選択手段が、中間周波数の4倍のサ
    ンプリングレートで前記I信号用とQ信号用のディレー
    ライン出力を交互に選択し、前記メモリ手段をI信号用
    波形データ読み出しとQ信号用の波形データ読み出しに
    時分割で利用することを特徴とする請求項11〜請求項
    13の何れかに記載の直交変調装置。
  15. 【請求項15】前記演算手段が、前記合成手段からの出
    力信号が第1の変調出力の信号値をもつとき、振幅が零
    の信号を出力し、第2の変調出力の信号値をもつとき、
    該第2の変調出力に等しい信号を出力することを特徴と
    する請求項11に記載の変調装置。
  16. 【請求項16】送信データを同相成分(I)信号と直交
    成分(Q)信号とに変換するための符号化回路と、上記
    I信号とQ信号をフィルタリングすると共に、外部から
    与えた制御信号によって、上記符号化回路からの出力と
    は独立した値の信号を出力できるディジタルフィルタ回
    路と、上記ディジタルフィルタ回路の出力を中間周波数
    に変換するための変調回路とを備えたディジタル変調装
    置における送信出力制御方法において、 データ送信要求の待ち状態では、上記ディジタルフィル
    タ回路からI信号出力とQ信号出力がそれぞれ最小の振
    幅値でもって出力されるように上記制御信号を与えてお
    き、 データ送信要求があった時、上記符号化回路から上記デ
    ィジタルフィルタ回路へのI信号とQ信号との供給に先
    だって、上記制御信号を変化させて、上記ディジタルフ
    ィルタ回路から出力されるI信号出力とQ信号出力のう
    ちの一方を最小振幅値を保ったまま、他方を最大振幅値
    とし、プリアンブル信号を示す所定の振幅変化を繰り返
    させた後、上記一方の信号出力を最大振幅値に変化させ
    ることを特徴とする送信出力制御方法。
  17. 【請求項17】前記ディジタルフィルタ回路から、前記
    中間周波数の4倍のサンプリングレートで、I信号出力
    とQ信号出力を交互に取り出すことを特徴とする請求項
    16に記載の送信出力制御方法。
JP7194450A 1995-07-31 1995-07-31 ディジタル変調装置および送信出力制御方法 Pending JPH0946387A (ja)

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JP2005080148A (ja) * 2003-09-03 2005-03-24 Hitachi Kokusai Electric Inc デジタル無線通信装置
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