JP3581834B2 - ディジタル伝送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチキャリア変調によるディジタル伝送装置に係り、特に直交周波数分割多重変調方式のディジタル伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線伝送の分野では、マルチパスフェージングに強い変調方式としてOFDM方式が脚光を集めており、次世代のテレビ放送、FPU、無線LANなどの分野で多くの応用研究が、欧州や日本を初めとして各国で進められている。
【0003】
ここで、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式とは、互いに直交する複数本のキャリア(搬送波)を用いて情報符号を伝送する直交周波数分割多重変調方式の略称であり、これはマルチキャリア変調方式の一種で、多数のディジタル変調波を加え合わせたものとなる。
【0004】
図12は、このようなOFDM信号を用いた伝送装置、つまり直交周波数分割多重変調信号伝送装置(以下、OFDM伝送装置という)の基本な構成を示すブロック図で、図示のように、処理A1部101−1と処理A2部101−2の各ブロックからなる送信側TXと、処理C2部203−2と処理C1部203−1の各ブロックからなる受信側RXで構成され、これらは、例えば電波を用いた無線の伝送路Lにより結ばれている。
【0005】
まず、送信側TXについて説明する。
処理A1部101−1の伝送路符号化部1Tには、図13(a)に示すような、連続シリアル状態の送信側データDin が入力され、ここでフレーム毎に処理され、エラー訂正用のパリティやインターリーブの付加と、エネルギー拡散などの処理が施され、図13(b)に示すように、間欠状態のレート変換済データDii として出力され、符号化部2Tに供給される。
【0006】
また、このとき、伝送路符号化部1Tからは、フレーム周期である900シンボル毎に送信側フレーム制御パルスFSTを発生し、同期シンボル期間の開始を表わすフレームパルス信号として、符号化部2Tも含め、他のブロックに供給される。
符号化部2Tは、入力されたデータDii を符号化し、I軸とQ軸の2軸にマッピングしたデータRfとデータIf を出力し、処理A2部101−2に供給する。
【0007】
処理A2部101−2のIFFT部3Aは、これらのデータRf 、If を周波数成分と見なし、これにより、図13(c)に示すように、1024サンプルからなる時間波形信号R(実数成分)、I(虚数成分)に変換する。
ここで、IFFTとは、逆フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform)のことである。
【0008】
ガード付加部3Bは、1024サンプルからなる時間波形信号R、Iの開始期間における波形の中で、例えば最初の48サンプルの波形を1024サンプル後に付加し、合計1072サンプルの時間波形からなる情報シンボルRg、Ig として出力する。
【0009】
ここで付加した48サンプルは、反射波混入時の緩衝帯となるものであり、従って、情報シンボルRg は、ガードインターバルデータ付加済時間波形の実数成分となり、情報シンボルIg は、ガードインターバルデータ付加済時間波形の虚数成分となる。
【0010】
同期挿入部3Cは、これら情報シンボルRg 、Ig に対して、それの894サンプル毎に、予めメモリなどに記憶してある6シンボルからなる同期波形を挿入し、図13(d)に示すフレーム構成のデータRsg、Isg を作成する。
従って、データRsg は、同期シンボル及びガードインターバルデータ付加済時間波形の実数成分となり、データIsg は、同期シンボル及びガードインターバルデータ付加済時間波形の虚数成分となる。
【0011】
これらのデータRsg、Isg は直交変調処理部8に供給され、ここでDA変換器81と直交変調器82、それにローカル発振器83により、周波数Fc の搬送波によるOFDM変調波信号RFとして生成され、高周波増幅された上で、UHF帯、又はマイクロ波帯を用いた伝送路Lに送出されることになる。
【0012】
すなわち、この直交変調処理部8では、DA変換器81により実数部の信号Rsg と虚数部の信号Isg に対してディジタル−アナログ変換を行い、直交変調部82では、まず実数部信号に対しては発振器83からの周波数fc のキャリア信号のままで変調し、他方、虚数部信号に対しては、発振器83の周波数fc のキャリア信号を90°移相した信号で変調することにより直交変調を施し、これらの信号を合成して、例えば図23の概念図に示すようなOFDM変調波信号を得るのである。
【0013】
このときの送信側TXでの処理に必要な周波数16MHzのクロック信号CKは、図示のように、クロック発振器11で発生され、各ブロックに送信側クロックCKとして供給されると共に、伝送路符号化部1Tから信号入力用のクロック信号CKTX として外部に出力される。
【0014】
次に、受信側RXについて説明する。
受信側RXで受信された周波数Fc のOFDM変調波信号は、まずAGC(自動利得制御)部9Aに入力され、次いで直交復調処理部9Bに入力され、復調された上でベースバンドに変換された後、AD(アナログ・ディジタル)変換され、信号R’sg、I’sg となる。
【0015】
次いで、これらの信号R’sg、I’sg は同期検出器&相関処理部4Aに入力され、ここで同期シンボル期間を検出し、これからシンボル期間の切れ目を表わすフレームパルスFSTr と、電圧制御クロック発生器12からのクロックCKrcと信号R’sg、I’sg の同期成分との比較結果に応じた相関出力Sc が生成され、各部に供給される。
【0016】
まず、FST補正部4Bでは、これらフレームパルスFSTr と相関出力Sc に基づいて制御電圧VCが出力され、これが電圧制御クロック発生器12に供給されることにより、制御されたクロックCKrc が生成される。
【0017】
また、FFT(Fast Fourier Transform:フーリエ変換)部3Dでは、フレームパルスFSTr からFFTに利用するための1024サンプルのデータ期間を決定するゲート信号が作成され、これにより緩衝帯となる48サンプルのガード期間信号が除外される。
【0018】
そして、FFT部3Dにより、これらの信号R’sg、I’sg の1024サンプル分の時間波形信号が周波数成分信号R’f、I’f に変換され、それが復号化部2Rに入力され、ここでマッピング位置が識別されてデータD’o になり、伝送路復号化部1Rにより連続した信号Dout として出力される。
【0019】
以下、この受信側での動作について、さらに詳しく説明する。
受信側では、まずAGC部9Aで、受信された信号のレベルを適正レベルに修正するのに必要な制御信号Sa を発生し、これにより適正レベルにされたOFDMフレーム構成信号が直交復調処理部9Bに入力される。
【0020】
この直交復調処理部9Bでの処理は、送信側とは逆の処理となる。
すなわち、直交復調器91では、電圧制御発振器93のキャリア信号Fc で復調した信号分を実数部信号として検出し、キャリア信号を90°移相した信号で復調した信号分は虚数部信号として検出する処理となる。
【0021】
そして、これら実数部と虚数部の各復調アナログ信号はAD変換器92によりディジタル変換され、データR’sg、I’sg として同期検出&相関処理部4Aに入力され、ここで、これらのデータR’sg、I’sg からフレームの区切りを探索し、フレームの基準となるパルスFSTrc を生成すると共に、相関出力Sc が出力される。
【0022】
FFT部3Dは、パルスFSTrc を基にしてシンボルを区切り、フーリエ変換によりOFDM復調を行い、復調データR’f、I’f を出力する。
そこで、復号化部2Rは、復調データR’f、I’f を、例えばROM(リード・オンリ・メモリ)テーブル手法により識別し、出力データD’o を算出する。
【0023】
そして、伝送路復号化部1Rは、逆インターリーブ処理、エネルギー逆拡散処理、エラー訂正処理等を行い、出力データD’o から出力信号Dout を再生し、クロックCKに基づいて生成したデータレートを表わすクロックCKRX と共に外部に出力するのである。
【0024】
次に、図12に示した各ブロックの詳細について説明する。
まず、送信側TXから説明すると、図14は伝送路符号化部1Tの詳細で、入力されてくるシリアルのデータDin は、シリアルパラレル変換器1T1によりパラレル信号に変換された上で、Din 端子からFIFO(ファーストイン・ファーストアウト)メモリ1T2に書込まれ、Dout 端子から読出される。
【0025】
このとき、FIFOメモリ1T2のデータの書込みは、WCK端子に供給されているクロックCKm により行われ、読出しは、RE端子のレベルに応じて、RCK端子に供給されているクロックCKに同期して行われ、このため、クロックCKをPLL&VCO1T4に供給し、これにより、クロックCKm を生成させ、FIFOメモリ1T2のWCK端子に供給する。
ここで、PLLとは位相引込ループ回路のことで、VCOとは電圧制御発振器のことである。
【0026】
また、クロックCKはFSTカウンタ1T5にも供給され、これにより、送信側TXでの処理におけるフレーム基準となるFSTパルスがFSTカウンタ1T5から発生されるようにする。
そして、このパルスFSTをFIFOメモリ1T2のWRST端子とRRST端子に入力し、リセットの基準とする。
一方、FIFOメモリ1T2のRE端子には、デコーダ1T3から出力されるパルスを供給する。
【0027】
次に、図15は符号化部2Tの詳細で、まず信号Dii はマッピングROM2T1、2T2に入力され、ここで、IQ軸の所定点に変換される。
このとき、不要キャリアに相当する期間の信号はSEL(選択器)2T3、2T4により0に置換し、これによりデータRf、Ifが作成される。
このため、これらのSEL2T3、2T4は、コントローラ2T5により、クロックCKとパルスFSTによりタイミングが決められた状態で発生されてくるパルスPsel で制御される。
【0028】
次に、図16はIFFT変換部3Aの詳細で、コントローラ3B1から出力される信号SSTと、クロックCKにより動作するIFFT変換回路3A1で構成され、コントローラ3B1は、クロックCKとパルスFSTによりタイミングをとって信号SSTを発生するようになっている。
【0029】
そして、これにより、ガード期間を含めたシンボル周期の信号を基準にして、入力信号Rf、Ifを時間軸信号R、Iに変換することができる。
なお、このIFFT変換回路3A1としては、例えばプレッシー社のPDSP16510と呼ばれているICなどを用いることにより、容易に実現することができる。
【0030】
このIFFT部3の動作について、図22により、更に詳しく説明すると、このIFFT部3は、周期1/SのクロックCKに同期して順次入力されてくるN個(N=1024)の周波数成分を、IFFT変換により、図22(a)に示すように、N個の周波数成分を持つ時間波形に変換するものである。
ここで、SはIFFT部3の読出クロックの周波数であり、従って、このIFFT部3の書き込みクロックCKm の周波数は、S×M/Gとなる。
【0031】
そして、このとき、図22(b)に示すように、1番目のデータf0は、直流成分であるキャリア0の振幅レベルを決定し、2番目のデータf1は、周期1024/Sのキャリア1の振幅レベルを決定する。そして3番目のデータf2は、周期512/Sのキャリア2の振幅レベルを決定する。
【0032】
このように、入力されるN個目の周波数成分は、周期1024/(N×S)のキャリアNの振幅を決定することになり、従って入力したデータ成分の個数が最高周波数、すなわち帯域幅を決定することになる。
【0033】
なお、こうして個別に振幅が決定され、変換作成された計N本のキャリアは、キャリア毎に独立して出力されるのではなく、総加算され、図22(c)に示すように、1種類の時間波形Rとなる。但し、この時間波形Rは、総計で1024サンプルのデータから構成され、各サンプルデータは周期の1024倍の周波数となる。
【0034】
次に、図17はガード付加部3Bの詳細で、これに入力された時間軸信号R、Iは、1024サンプルの遅延時間をもつ遅延器3B1、3B2と、1025サンプル目から1056サンプル目のときだけ切替わるSEL3B3、3B4に入力され、これらのSEL3B3、3B4は、クロックCKと信号FSTによってタイミングが決められたコントローラ3B5によって制御される。
【0035】
この結果、出力されるべき全1056サンプルからなるシンボルは、1025サンプル目から1056サンプル目に、1サンプルから32サンプルの間の時間波形がガードとして付加され、情報シンボルRg、Ig となるのである。
【0036】
次に、図18は同期挿入部3Cの詳細で、まず、ROM3C1、3C2は、クロックCKとパルスFSTでタイミングが決められたコントローラ3C5により制御され、これにより、パルスFSTに応じたタイミングで同期シンボル信号を発生する。
【0037】
同様に、SEL3C3、3C4は、クロックCKとパルスFSTでタイミングが決められたコントローラ3C6により制御され、ガード付の時間情報シンボルRg 、Ig の、現段階では無信号期間である1シンボルから4シンボルまでの期間だけをROM3C1、3C2から読み出した同期シンボル信号に切り替えて出力する。
【0038】
ここで詳しい説明は省略するが、この同期シンボル信号には、NULLと呼ばれる部分と、SWEEPと呼ばれる部分が挿入される。
そして、まずNULLとは無信号部分のことで、これを挿入した目的は、同期シンボル群の存在を大まかに見い出すためである。
【0039】
次に、SWEEPとは、1シンボル期間に伝送帯域の下限周波数から上限周波数に変化する信号のことで、このSWEEPを挿入した目的は、シンボルの切り替わり点が正確に求められるようにすることである。
【0040】
次に、受信側RXのブロックについて説明する。
まず、図19は同期検出器&相関処理部4Aの詳細である。なお、相関Ss を発生する部分については省略してある。
直交復調したディジタル信号である時間波形信号R’sg、I’sg は、NULL終了検出器4A1とSWEEP演算部4A2に入力される。
【0041】
NULL終了検出器4A1は、フレーム構成のシンボル群から同期シンボル中で無信号状態にあるNULLを検出し、同期シンボルの大まかな位置(タイミング)を検出し、NULL終了時点からタイマ回路によりSWEEPシンボル開始時点を推定して、SWEEP期間指示パルスSTを出力する。
【0042】
SWEEP演算部4A2は、SWEEP期間指示パルスSTを参照し、NULLシンボルの後に存在するSWEEPシンボルを検出し、各シンボルの正確な切替わりタイミングを捜索するもので、具体的には、予めSWEEPシンボルのパターンが格納してあるメモリ4A4を用い、入力されたOFDM信号をメモリ4A4から読出したパターンと相関演算し、両者が一致した時点で一致パルスHを出力するように構成したものである。
【0043】
そして、発生した一致パルスHはフレームカウンタ4A3のリセット端子Re に入力される。
このフレームカウンタ4A3は、リセット端子Re に一致パルスHが入力されてリセットした後、クロックCKのカウントを開始し、カウント数がフレーム周期に相当する値、例えば1056×400という値になる毎にパルスFSTr を出力すると共に、カウント値を0に戻してから再びクロックCKのカウントを開始する。
【0044】
従って、以後、このフレームカウンタ4A3からは、一定カウント毎に、つまりフレーム開始点毎にパルスFSTr が出力され、これにより、受信側では、このパルスFSTr を用い、上記した高速フーリエ変換、復号、逆レート変換の開始タイミングとする。
【0045】
そして、FFT3Dは、このパルスFSTr(=FSTrc)に基づいてシンボルを区切り、上記したように、フーリエ変換をすることによりOFDM復調を行ない、データR’f、I’f を出力する。
【0046】
次に、復号化部2Rは、ROMテーブルによりデータR’f、I’f を判別することによりデータD’o を算出するもので、図20に示すように、ROM2R1を備え、このROM2R1をデータR’f、I’f により検索し、データD’o を算出する。
【0047】
そして、このとき、差分検出器2R2と積和回路2R3、それにカウンタ2R4を用い、クロックCKr(=CKrc)とパルスFSTr により動作タイミングをとり、直交復調処理部9Bの電圧制御発振器93を制御するための制御電圧VC2(図示してない)を生成するように構成してある。
【0048】
次に、図21は伝送路復号化部1Rの詳細で、この図から明らかなように、図14に示した送信側TXでの伝送路符号化部1Tを反転した構成になっている。すなわち、FIFOメモリ1R1とパラレルシリアル変換器1R2、デコーダ1R3、FSTカウンタ1R4、それにPLL&VCO1R5を備えている。
【0049】
そして、クロックCKr とパルスFSTr により動作タイミングをとり、まずデータD’o をFIFOメモリ1R1に書き込み、その後、読み出してパラレルシリアル変換器1R2により、パラレル信号からシリアル信号に変換するのである。
【0050】
ところで、図24(a)は、このようなOFDM伝送装置の送信側における符号化部2Tの出力が、IFFT部3Aに入力されるときの状態と、それがマルチキャリア変調され直交変調処理部8により800MHz帯のRF信号になった際のスペクトル例で、同図(b)は、同じくスペクトルを隣接チャネルで使用した際のスペクトル例である。
【0051】
この場合、図24(b)に示されているように、第nチャネルと第n+1チャネルの間隔は9MHzとなるが、一方、各々の占有帯域幅は8.5MHzであり、このため、チャネル間には、周波数が0.5MHzのスペースしか存在しないことが判る。
【0052】
ここで、実際の信号伝送系では、混変調(IM)により帯域外に不要な膨らみが生じてしまうのが避けられないが、このとき、チャネル間にある周波数スペースが0.5MHz程度と狭い場合には、図24(c)に示すように、隣接チャネルとの干渉が現われ、妨害を与えてしまう虞れがある。
【0053】
そして、このような通過域と遮断域の帯域差が0.5MHzしかない隣接チャネルでのディジタル伝送の運用は、実例としても多くみられる。
ところで、この隣接チャネル妨害の抑止には、BPF(帯域通過フィルタ)を送受信系の高周波段に設ける方法が極めて効果的である。
そこで、従来技術によるOFDM方式のディジタル伝送装置では、BPFを用いて隣接チャネル妨害が起こらないようにしていた。
【0054】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、BPFの性能について配慮がされているとはいえず、隣接チャネルとの干渉防止と伝送特性の確保に問題があった。
隣接チャネル妨害の抑圧には、隣接チャネル間で充分な減衰量を与え、干渉が生じないようにする必要があり、このためには、急峻な遮断特性のBPFが必要である。
【0055】
何故なら、遮断特性が緩やかなBPFでは、隣接チャネルに対して充分な減衰量を得ようとすると、通過帯域が狭くなって端キャリア(自チャネルの端部のキャリア)が減衰してしまうからである。
一方、端キャリアを減衰させる虞れのない急峻な遮断特性をもった、例えばシェープファクタが1に近いようなBPFは大型になり、しかも高価になる。
【0056】
ここで、シェープファクタとは、BPFの性能を表わすファクタの一種で、例えば−3db減衰位置での帯域幅と、例えば−60db減衰位置での帯域幅の比であり、従って、1に近いほど遮断特性が良好であると言える。
更に急峻な遮断特性のBPFはフィルタ段数が多くなり、損失も多くなってしまう。
【0057】
従って、たとえBPFの大型化や高価格化を甘受したとしても、本来のディジタル伝送に必要な性能が確保できなくなってしまう虞れがあり、更に、充分な性能のBPFを用いたとしても、受信レベル差が20〜40dBmにもなった場合には、隣接チャネルとの干渉防止にはほとんど無力になってしまう。
【0058】
本発明の目的は、隣接チャネル妨害の充分な抑圧がBPFにより容易に得られるようにしたディジタル伝送装置を提供することにある。
【0059】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、マルチキャリア変調方式のディジタル伝送装置において、マルチキャリア変調により伝送チャネル帯域内に現われる複数本のキャリアの内、前記伝送チャネル帯域の隣接チャネル側の端部から所定本数のキャリアのレベルを、ゼロレベルを含む小さなレベルに低減させる手段と、前記キャリアレベルを低減させる手段の機能を有効にしたり、無効にしたりする選択手段とを設け、隣接チャネルの設定状況に応じ、前記選択手段により前記キャリアレベルを低減させる手段の機能を有効とするか、無効とするかの選択を行うようにして達成される。
同じく、上記目的は、マルチキャリア変調方式のディジタル伝送装置において、マルチキャリア変調により伝送チャネル帯域内に現われる複数本のキャリアの内、前記伝送チャネル帯域の隣接チャネル側の端部から所定本数のキャリアにダミーデータを割り当てる手段と、前記ダミーデータを割り当てる手段の機能を有効にしたり、無効にしたりする選択手段とを設け、隣接チャネルの設定状況に応じ、前記選択手段により前記ダミーデータを割り当てる手段の機能を有効とするか、無効とするかの選択を行うようにして達成される。
【0060】
上記手段によれば、図3(a)に示すように、両端キャリアにデータを割り当てず、キャリアレベルを減らし、隣接干渉を低減する機能を選択可能とし、これにより、BPF要求の通過域と遮断域の帯域差が約1.6MHzと緩くなり、サイズを別とすれば所要性能のBPFを実現できる。
【0061】
同じく上記手段によれば、一方の伝送装置では、図3(b)に示すように、周波数の高いの片側キャリアにデータを割り当てないで、キャリアレベルを減らし、他方の伝送装置では、図3(c)に示すように、周波数の低いの片側キャリアにデータを割り当てずキャリアレベルを滅らす特性を選択可能とする。
【0062】
これにより、隣接使用時の状態は、図4に示すようになり、BPF要求の通過域と遮断域の帯域差は約3.6MHzとさらに緩くでき、小型サイズでも所要性能のBPFを実現できる。
【0063】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるディジタル伝送装置について、図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態で、図において、上部の送信側における処理A1部101−1と処理A2部101−2、及び下部の受信側における処理C1部203−1と処理C2部203−2は、図11の従来技術と同じである。
【0064】
しかして、この図1の実施形態が、図11の従来技術と異なっている点は、まず送信側では、伝送路符号化部1Tnと符号化部2Tnからなる処理An部101−nが、処理A1部101−1と並列に設けてあり、受信側でも、復号化部2Rnと伝送路復号化部2Rnからなる処理Cn部203−nが、同じく処理C1部203−1と並列に設けられている点にある。
【0065】
そして、これに応じて、送信側では、ノーマル/ナロー切替信号によりノーマルモードとナローモードに切換動作する2個のSEL(選択回路)101−10、101−11が設けてあり、受信側には、同じく切換動作するSEL203−10が設けてある。
【0066】
これにより、送信側では、SEL101−10により、データレート用クロックCKTX の選択を行い、ノーマルモードでは、処理A1部101−1の伝送路符号化部1Tから出力されているクロックを選択して、クロックCKTX として外部に出力させるが、ナローモードでは、処理A1部101−nの伝送路符号化部1Tnから出力されているクロックを選択するようになっている。
【0067】
また、同じくSEL101−11では、処理A1部101−1と処理A1部101−nの何れの出力を選択して、処理A2部101−2に入力するのかの選択が行なわれ、ノーマルモードでは、処理A1部101−1の符号化部2Tから出力されているデータRf、If が選択されるが、ナローモードでは、処理A1部101−nの符号化部2Tnから出力されるデータRf−n、If−n が選択されるようになっている。
【0068】
次に、受信側では、SEL203−10により、処理C1部203−1と処理Cn部203−nの何れの出力を選択して、外部に出力するのかの選択が行なわれ、ノーマルモードでは、処理C1部203−1の出力が選択されるが、ナローモードでは、処理Cn部203−nの出力が選択されるようになっている。
【0069】
ここで、上記したノーマルモードとは、図12で説明した従来技術と同じ方式のマルチキャリア変復調動作を行なうモードのことで、ナローモードとは、後で図3により説明する方式のマルチキャリア変復調動作を行なうモードのことである。
【0070】
従って、この実施形態は、ノーマルモードとナローモードがノーマル/ナロー切替信号により、任意に選択できるようにした上で、ノーマルモードとナローモードで使用するキャリアの本数を変え、ナローモードのときは、キャリアの本数を少なくしてマルチキャリア変復調を行なうようにしたものである。
【0071】
このため、この実施形態では、変調側(受信側)と復調側(受信側)では、ノーマル/ナロー切替信号を同じモードに設定して使用するのが原則となる。
但し、ナローモードだけで動作するようにして実施しても良いことはいうまでもない。
【0072】
以下、この実施形態の動作について、更に詳しく説明する。
まず、ノーマル/ナロー切替信号により、ノーマルモードに設定されたとすると、このときは、各SEL101−10、101−11、203−10により、上記したように、送信側では処理A1部101−1が選択され、受信側では処理C1部203−1が選択される。
【0073】
従って、このノーマルモードでは、544本のキャリアを使用してマルチキャリア変復調を行なうという、図12で説明した従来技術と同じ動作状態になり、この状態でOFDM方式のディジタル伝送装置として動作することになる。
【0074】
しかし、このノーマルモードでは、同じく図12で説明したように、隣接チャネル問題が発生する虞れがある。
従って、このノーマルモードは、隣接チャネルが存在しない場合に限定して使用するのが一般的といえる。
【0075】
次に、ノーマル/ナロー切替信号により、今度はナローモードに設定されたとする。
そうすると、今度は、送信側では処理An部101−nが選択され、受信側では処理Cn部203−nが選択される。
【0076】
ここで、これら処理An部101−nと処理Cn部203−nによるマルチキャリア変復調動作について説明する。
上記したように、この実施形態では、ノーマルモードとナローモードで使用するキャリアの本数を変え、ナローモードのときは、キャリアを100本少なくしてマルチキャリア変復調が行なわれるようになっている。
【0077】
ここで、ナローモードのときキャリアを少なくすることの意味には、マルチキャリア変調により伝送チャネル帯域内に現われる複数本のキャリアの一部のレベルを、ゼロレベルを含む小さなレベルに低減させることも含む。
【0078】
具体的には、ノーマルモードでは544本のキャリアが使用されているのに対して、ナローモードでは444本とし、処理An部101−nと処理Cn部203−nでは、444本のキャリアを使用してマルチキャリア変復調が行なわれるようにしてある。
【0079】
そして、この実施形態では、このときのキャリアを減らす方法として、図3に示す3種の方法の何れかが適用されるように構成してある。
なお、この図3で未割り当てキャリアと記されているのは、減らされたキャリアのことであり、これは、この実施形態の場合、データを割当てないことによりキャリアのレベルを低下させ、発生を抑えるようにしているからである。
【0080】
まず、図3(a)の方法は、キャリアを使用帯域の両端で50本ずつ均等に減らすことにより、使用帯域の両端で占有帯域が夫々0.78MHz減少するようにしたもので、この場合、送信側で800MHzのRF信号に周波数変換されたとき、図示のように、798.03MHzから804.97MHzの帯域の中に444本のキャリアが生じることになる。
【0081】
次に、図3(b)と図3(c)の方法は、何れもキャリアを使用帯域の一方の端部で100本減らすことにより、全体で444本のキャリアにし、これにより1.56MHzの帯域幅が減らせるようにしたものである。
【0082】
そして、このとき、まず図3(b)は、使用帯域の低周波側でキャリア数を100本減らした場合で、このときは、RF信号に周波数変換されることにより、798.81MHzから805.75MHzの帯域内に444本のキャリアが生じることになる。
【0083】
次に図3(c)の方法は、使用帯域の高周波側でキャリア数を100本減らした場合であり、このときは、RF信号に周波数変換されることにより、797.25MHzから804.19MHzの帯域内に444本のキャリアが生じることになる。
【0084】
そこで、まず、図3(a)の方法は、多数のチャネルが隣接して設定されている伝送系で使用する場合に好適で、この場合は、隣接した各チャネルのディジタル伝送装置として、この実施形態によるディジタル伝送装置を用い、夫々ナローモードに切換えて運用することにより、チャネル間の周波数スペースとして、1.56MHz程度のスペースが得られることになる。
【0085】
一方、既に図12(b)、(c)で説明した従来技術の場合は、チャネル間の周波数スペースとして、図示のように、0.5MHz程度と狭いスペースしか得られないから、これと比較すれば明らかなように、この実施形態の場合は、かなり広い1.56MHzものチャネル間周波数スペースが得られることになる。
【0086】
従って、この実施形態によれば、BPFに要求される通過域と遮断域が広くなって、急峻な遮断特性のBPFを用いなくても、隣接チャネル間での干渉を充分に抑えることができる。
【0087】
次に、図3(b)と図3(c)の方法は、隣接した2チャネルに設定されている伝送系で使用する場合に好適で、この場合は、周波数が高い方のチャネル(第n+1チャネル)に図3(b)による方法を採用したディジタル伝送装置を用い、周波数が低い方のチャネル(第nチャネル)には図3(c)による方法を採用したディジタル伝送装置を用い、夫々ナローモードに切換えて運用するのである。
【0088】
図4は、このときのスペクトル図で、この場合は、図示のように、チャネル間の周波数スペースとして、3.62MHzもの広いスペースが与えられることになり、従って、遮断特性がかなり緩やかな、例えば図示のように、シェープファクタが2以上にもなるBPFを用いても、隣接チャネル間での干渉が充分に抑えられることが判る。
【0089】
従って、この実施形態によれば、小型で廉価なBPFを用いても、隣接チャネル間での干渉が容易に抑えられ、しかも、BPFに急峻な遮断特性を持たせる必要がないので、伝送特性が劣化する虞れがなく、マルチチャネル無線伝送に適用して、常に高性能を保つことができるディジタル伝送装置を容易に提供することができる。
【0090】
ところで、この第1の実施形態の場合、図1に示したように、送信側では、処理A1部101−1と処理An部101−nを並列に2系統設けると共に、受信側でも、処理C1部203−1と処理Cn部203−nを並列に2系統設け、これらをノーマルモードとナローモードで切換えることにより、それぞれのモードで必要とするキャリア本数でのマルチキャリア変復調が得られるようになっている。
【0091】
しかして、本発明は、処理A1部と処理C1部の動作条件をノーマルモードとナローモードで切換え、夫々に対応したキャリア本数でのマルチキャリア変復調が得られるようにして実施することもでき、以下、このようにした実施形態について説明する。
【0092】
図2は、本発明の第2の実施形態で、図示のように、処理As部101−sと処理Cs部203−sの1系統の処理部を用い、これら自体の動作をノーマル/ナロー切替信号により切換えることにより、ノーマルモードとナローモードの夫々に対応したキャリア本数でのマルチキャリア変復調が得られるようにしたものである。
【0093】
ここで、この第2の実施形態では、図2から明らかなように、送信側の処理As部101−sは伝送路符号化器1Tsと符号化器2Tsで構成され、受信側の処理Cs部203−sは伝送路復号化器1Rsと復号化器2Rsで構成されている。
【0094】
そして、送信側では、伝送路符号化器1Tsと符号化器2Tsにノーマル/ナロー切替信号が入力されるが、このとき、符号化器2Tsには、更に別途、セットアップ切替信号も入力され、一方、受信側では、復号化器2Rsと伝送路復号化器1Rsにノーマル/ナロー切替信号が入力されるようになっているが、その他の構成は、図1に示した第1の実施形態と同じである。
【0095】
従って、送信側では、データDin は伝送路符号化器1Tsに入力され、データレートクロックCKTX とデータDii−s が符号化器2Tsに供給される。
そして、符号化器2Tsの出力データRf−s、If−s は処理部A2部101−2に入力され、クロックCKとFST信号は伝送路符号化器1Tsと符号化器2Tsに入力される。
【0096】
次に、受信側では、処理C2部203−2の出力R’f、I’f は復号化器2Rsに入力され、復号化器2Rsから出力されるデータD’o−s は伝送路復号化器1Rsに入力される。
【0097】
一方、処理C2部203−2から出力されるクロックCKrc とFSTrc 信号は復号化器2Rsと伝送路復号化器1Rsに入力される。
伝送路復号化器1Rsと復号化器2Rsは、ノーマル/ナロー切替信号に応じて、キャリアに割り当てるデータレートと、キャリアへのデータの割り当てを切替える。
【0098】
次に、この図2の実施形態における各部の詳細について説明する。
まず、図5は伝送路符号化器1Tsの詳細で、入力データDin はシリアルパラレル変挨器1−1でパラレル化されてからFIFOl−3のDin 端子に入力され、この結果、出力端子Dout からデータDii−sが出力される。
【0099】
ノーマル/ナロー切替信号はPLL&VCOl−4とデコーダ1−6に入力され、ノーマルモードとナローモードでこれらの動作条件を切換え、データレートクロックCKTX となるクロックCKm の周波数と、FIFOl−3の読出イネーブル信号REのパターンをノーマルモードとナローモードで切換える。
【0100】
そして、クロックCKm は、シリアルパラレル変換器1−1のクロック入力とFIFOl−3のWCK端子に供給され、クロックCKTX として外部にも出力され、読出イネーブル信号REはFIFOl−3の読出イネーブル信号端子REに供給される。
【0101】
このとき、PLL&VCOl−4は、クロックCKからクロックCKm を生成する周波数シンセサイザとして動作し、デコーダ1−6は、FSTカウンタ1−5のカウントデータから所定のパターンのパルス列を生成する働きをする。
【0102】
FSTカウンタ1−5は、クロックCKでカウント動作し、所定のカウント値ごとにFST信号を発生してFIFOl−3のWRST端子とRRST端子に供給すると共に、そのカウント値を表わすパラレルデータを常時、デコーダ1−6に入力する働きをする。
【0103】
次に、図6により、この伝送路符号化器1Tsの動作について説明する。
図示のように、連続(シリアル)形式の入力データDin は、まずシリアルパラレル変挨器1−1に入力され、クロックCKm により、所定ビットのパラレルデータとしてFIFOl−3に逐次書込まれる。
【0104】
この後、FIFOl−3に書込まれたデータは、デコーダ1−6から出力される読出イネーブル信号REにより読出されが、このとき読出イネーブル信号REのパターンを変えることにより、ノーマルモードとナローモードでの動作切換が得られるようになっている。
【0105】
すなわち、まず、ノーマルモードのときは、読出イネーブル信号REは、図示のように、1〜272サンプルと751〜1023サンプルの期間でLになるパターンとなり、この結果、FIFOl−3からは544サンプルずつ読出され処理される。
【0106】
次に、ナローモードのときは、読出イネーブル信号REは、1〜222サンプルと801〜1023サンプルの期間がLとなるパターンとなり、この結果、444サンプルずつ読出され処理されることになる。
【0107】
次に、図7は、符号化器2Tsの詳細で、データDii−sは、ROM2−1とROM2−2のADRESSに入力され、ROM2−1とROM2−2の出力DATAは、それぞれSEL2−3と2−4に接続される。
【0108】
SEL2−3と2−4の出力はセットアップ付加部2−6、2−7に夫々接続され、クロックCKとFST信号はCNT(カウンタ)2−5に入力され、切替制御信号とセットアップ制御信号を出力する。
【0109】
そして、ノーマル/ナロー切替信号は、このCNT2−5に入力される。
【0110】
一方、セットアップ信号は、セットアップ付加部2−6、2−7に夫々接続され、これらセットアップ付加プラスチック2−6、2−7の夫々の出力は出力データRf−s、If−s として出力される。
【0111】
次に、この符号化器2Tsの動作について、図8により説明する。
この図8において、このとき入力されるデータDii−sが、図8の(a)で、出力に得られる信号が、図8の(b)、(c)である。
そして、まず、ナローモードのとき、SEL2−3、2−4は、CNT2−5からの223〜801シンボルの期間にONとなる切替制御信号に応じて、その期間の出力レベルを0とする。
【0112】
このナローモードにおいて、セットアップ信号の状態がセットアップ無しに制御された場合、セットアップ付加部2−6、2−7は信号を素通しする。
このときに得られるのが、図8の(b)に示す信号である。
【0113】
一方、セットアップ有りに制御されたときは、CNT2−5からの223〜272シンボルと751〜801シンボルの期間にONとなるセットアップ制御信号に応じて、出力データRf−s、If−s に所定のレベルを付加する。
この様子を示したのが図8の(c)である。
【0114】
ここで、このセットアップについて説明すると、以下の通りである。
処理A部(図16)のIFFT変換部3Aでは、最大で1024本のキャリアの作成が可能であるが、このときのキャリアの発生は、キャリア番号に相当する入力順で入力されるデータのレベルに応じて行われる。
【0115】
従って、例えば入力順1番から入力順1024番まで、何もデータを入力しなければ、キャリアは1本も発生しないし、例えば入力順1番から入力順272番までと、入力順751番から入力順1023番までに有限のレベルのデータを入力すれば、544本のキャリアが発生されることになり、このときの各キャリアの大きさ(レベル)は、対応するデータのレベルに対応したものとなる。
【0116】
ここで、この図7の実施形態の場合、ナローモードにおいては、図8の(b)に示すように、データを割り当てるキャリアに相当する入力順に1番から222番までと、801番から1023番までは、データが通常のレベルなので、444本のキャリアが発生する。
【0117】
ところで、適用対象となる伝送装置によっては、使用するキャリアの本数が規格化され、ある定められた本数のキャリアの送信が要求される場合がある。
そこで、この実施形態では、このような場合にも対応できるように、ナローモードにおいても、必要に応じて、セットアップを働かせることにより、ノーマルモードのときと同じ本数のキャリアが発生できるようにしたものである。
【0118】
但し、この場合、1番から222番までと、801番から1023番までの夫々のキャリアと同じレベルにしたのでは、ノーマルモードと同じになって、隣接チャネル同士で使用された場合、チャネル間干渉が現れてしまう。
【0119】
そこで、このセットアップにより発生されるキャリアのレベルが、通常のレベルによりも例えば30dB、低くなるように、セットアップを付加するようになっており、これが上記した所定のレベルとなる。
そして、この結果、得られるスペクトル例は、図25に示すようになる。
【0120】
ここで、セットアップ時の動作について説明すると、セットアップ制御信号がONとなったセットアップ付加部(SU)2−6、2−7は、後述の内部ダミーデータ発生部から出力されるダミーデータ(実際には使用しないデータ)に出力を切り替える。従って、付加されるセットアップのレベルは、切り替えるダミーデータの振幅によって変化する。
【0121】
図26に、このSU2−6の内部構成の一実施例を示す。なお、SU2−7も同じ構成であるため、構成、動作説明を省略する。
切替器(SEL)2−6−1の一方の入力には、図7のSEL2−3から供給される信号が印加され、他方の端子には、ダミーデータ発生器2−6−2の出力が接続される。
【0122】
SEL2−6−1の切り替え制御端子へは、図7のCNT2−5からのセットアップ制御信号が入力される。
ダミーデータ発生器2−6−2は、常に平均パワーが一定となるランダム値を出力する。
SEL2−6−1は、切り替え制御端子の状態により、図7のSEL2−3からの信号入力をスルー、若しくはダミーデータを出力する。
【0123】
ここで、ダミーデータ発生器2−6−2の平均パワーは、目的に応じて変更設定する必要がある。
通常キャリアと同一パワーのセットアップを付加する図27の(3)のような場合、通常キャリアと同じ平均パワーとする。
通常キャリアより30dB低いセットアップを付加する図27の(2)のような場合、通常キャリアより30dB低い平均パワーとする。
【0124】
通常キャリアと同一パワーであれば、図27の(3)のように、通常キャリアと同じスペクトルが得られる。
通常キャリアから30dB低いパワーであれば、図27の(2)のように、通常キャリアよりも30dB低いスペクトルが得られる。
完全に0のパワーであれば、図27の(1)のように、キャリアは発生せず、ナローと同一なスペクトルが得られる。
【0125】
次に、図9は復号化器2Rsの詳細で、まず、データR’f、I’f は、ROM2R−1のADRESSに入力され、DATA端子からデータD’o−s が出力され、伝送路復号化器1Rsに供給される。
また、データR’f、I’f は、差分検出部2R−3にも供給され、この差分検出部2R−3の出力が積和器2R−4に入力され、キャリア周波数のズレが検出される。
【0126】
具体的に説明すると、ROM2R−1で復調(識別)されたデータと復調前のデータを比較すると、キャリア周波数のズレが判定されるからである。
このときのズレは、データが割り当てられているキャリアでしか判定できないので、データが割り当てられているキャリアが存在しているタイミングで実行される。
【0127】
そして、周波数が高い方にずれているときは、復調(識別)されたデータと、復調前のデータは左回りにずれ、反対に低い方向にずれているときは、右回りにずれることになり、このズレが差分であるが、このとき、フェージングにより誤差が含まれるので、積和器2R−4により積分し、誤差による影響を打ち消すようにしているのである。
【0128】
一方、クロックCKrc とFSTrc 信号はCNT2R−5に入力され、ここからキャリア補正情報を得るためのSGC信号が出力され、積和器2R−4のEN端子に供給される。
このとき、ノーマル/ナロー切替信号は、CNT2R−5に入力される。
【0129】
これにより、積和器2R−4は、まず、ノーマルモードのとき、1〜272シンボルと751〜1023シンボルの期間、積分を行ない、ナローモードのときは、1〜222シンボルと801〜1023シンボルの期間に積分を行なって、キャリア補正用の信号VC2を出力し、発振器93に供給する。
【0130】
次に、図10は伝送路復号化器1Rsの詳細で、まず出力データデータD’o−s
はFIFO7−3のDin 端子に入力される。
一方、FSTrc 信号は、FSTカウンタ7−5とFIFO7−3のWRST端子及びRRST端子に入力され、クロックCKrc は、FSTカウンタ7−5とFIFO7−3のWCK端子、それにPLL&VCO7−4に供給される。
【0131】
そして、FSTカウンタ7−5のカウント出力はデコーダ7−6に供給され、このデコーダ7−6の出力はWE信号としてFIFO7−3のWE端子に供給されるが、このWE信号は、データ割り当てキャリアの相当する出力があるときのみ、アクティブとなる信号で、これにより、データを選択してFIFO7−3に取り込む。
【0132】
このとき、PLL&VCO7−4からクロックCKm が出力され、FIFO7−3のRCK端子とパラレルシリアル変換器7−1に供給され、この結果、パラレルシリアル変換器7−1により、FIFO7−3から読出されてくるパラレルデータがシリアル信号に変換され、信号Dout として出力されることになる。
【0133】
このとき、PLL&VCO7−4とデコーダ7−6には、ノーマル/ナロー切替信号が入力され、これにより、ノーマルモードとナローモードでWE信号のパターンとクロックCKmの周波数が切換えられるようになっている。
そして、PLL&VCO7−4から出力されるクロックCKm は、データレートを表わすクロックCKRX として外部に出力されることになる。
【0134】
従って、この図2で説明した第2の実施形態によっても、小型で廉価なBPFにより、隣接チャネル間での干渉が容易に抑えられ、しかも、BPFに急峻な遮断特性を持たせる必要がないので、伝送特性が劣化する虞れがなく、マルチチャネル無線伝送に適用して、常に高性能を保つことができるディジタル伝送装置を容易に提供することができる。
【0135】
ところで、この第2の実施形態では、図3(a)で説明した方法、すなわち、キャリアを使用帯域の両端で減らすようにした場合の実施形態であるが、図1で説明した第1の実施形態の場合と同じく、図3(b)と図3(c)で説明した方法、すなわち、キャリアを使用帯域の一方の端部で減らす方法により実施してもよいことはいうまでもない。
【0136】
この場合、デコーダ1−4、7−6から出力されるタイミング制御用信号のパターンを変更し、データを未割り当てとするキャリアをチャネルの片側に寄せるようにしてやれば良い。
【0137】
ところで、以上の実施形態では、隣接干渉を低減するため、隣接干渉を引き起こすキャリアのレベルを、(1) 完全に無し(0)にするようにした場合と、(2) 30dB程度低くするようにした場合の2例について説明したが、以下に説明する実施形態では、隣接干渉を引き起こすキャリアのレベルを抑えるのではなくて、(3)として、対応するキャリアにダミーデータを割り当てるようにしたものである。
【0138】
このキャリアにダミーデータを割り当てるようにした(3)の場合でも、そこで使用する符号化器の回路構成は、図7、図26の符号化器2Tsと同じものでよい。
但し、このとき、セットアップ付加器2−6、2−7の出力値を通常のキャリアと同一にする。そして、隣接干渉を引き起こすキャリアには、送信すべきデータは割り当てないで、実際には使用しないデータ、つまりダミーデータを割り当てるのである。
【0139】
このような構成にすることにより、この(3)の実施形態の場合には、隣接チャネルのキャリアが増幅され、IM歪みによって発生したサイドローブ成分が自チャネルの端部キャリアが存在する帯域に漏れ込み、端部キャリアのデータが劣化(SN低下)した場合であっても、このデータはダミーデータで、実際には使用しないデータであるため、復号には何ら支障をきたすことはない。
【0140】
すなわち、この(3)の実施形態の場合、隣接チャネルからの漏れ込み分がノイズになってSNが低下してしまう端部キャリアのデータは復号対象から除外し、隣接チャネルからの漏れ込みの無いキャリアのデータだけを利用するようにしたものであり、従って、この(3)の実施形態によっても、回線品質を確保することができる。
【0141】
ここで、これら実施形態1と実施形態2及び実施形態3におけるキャリアのスペクトルのイメージは図27に示すようになる。
この図27において、実線が送信すべきデータが割り当てられたキャリアを表わし、ダミーデータが割り当てられたキャリアは破線で表わしてある。
【0142】
この(3)の実施形態の場合、(1)と(2)の実施形態に比較して、隣接チャネルへの漏れ込み量が多少多くなるが、実用上、特に問題になる程ではなく、一方、この(3)の実施形態によっても(1)と(2)の実施形態と同様、BPFに端部帯域での急峻な遮断特性を持たせる必要がないため、小型で廉価なBPFを使用することがてぎる。
【0143】
【発明の効果】
本発明によれは、チャネル間の周波数スペースが広がるので、隣接干渉が低減でき、この結果、BPFに必要な性能が低くでき、小型化とローコスト化を大きく図ることができる。
また、BPFの設計が容易になり、通過損失が少ないタイプを小型サイズで実現できるため、隣接干渉に影響されない中継作業を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタル伝送装置の第1の実施形態を示すブロック構成図である。
【図2】本発明によるディジタル伝送装置の第2の実施形態を示すブロック構成図である。
【図3】本発明による未割り当てキャリアの説明図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるチャネル間でのキャリアの説明図である。
【図5】本発明の一実施形態における伝送路符号化器の詳細構成図である。
【図6】本発明の一実施形態における伝送路符号化器の動作を示すタイムチャートである。
【図7】本発明の一実施形態における符号化器の詳細構成図である。
【図8】本発明の一実施形態における符号化器の動作を示すタイムチャートである。
【図9】本発明の一実施形態における復号化器の詳細構成図である。
【図10】本発明の一実施形態における伝送路復号化器の詳細構成図である。
【図11】従来技術によるディジタル伝送装置の一例を示すブロック構成図である。
【図12】マルチキャリア変調によるスペクトル分布の説明図である。
【図13】OFDM波形成分の概念図である。
【図14】直交周波数分割多重変調信号伝送装置におけるレート変換部の一例を示す詳細ブロック図である。
【図15】直交周波数分割多重変調信号伝送装置における符号化部の一例を示す詳細ブロック図である。
【図16】直交周波数分割多重変調信号伝送装置におけるIFFT変換部の一例を示す詳細ブロック図である。
【図17】直交周波数分割多重変調信号伝送装置におけるガード付加部の一例を示す詳細ブロック図である。
【図18】直交周波数分割多重変調信号伝送装置における同期挿入部の一例を示す詳細ブロック図である。
【図19】直交周波数分割多重変調信号伝送装置の同期検出部におけるタイミング再生部の一例を示す詳細ブロック図である。
【図20】直交周波数分割多重変調信号伝送装置における復号化部の一例を示す詳細ブロック図である。
【図21】直交周波数分割多重変調信号伝送装置におけるレート逆変換部の一例を示す詳細ブロック図である。
【図22】直交周波数分割多重変調信号伝送装置におけるIFFT部の動作を説明するための波形図である。
【図23】直交周波数分割多重変調信号の一例を示す波形図である。
【図24】直交周波数分割多重変調信号伝送装置における信号のスペクトル例を示す説明図である。
【図25】本発明の一実施形態における信号のスペクトル例を示す説明図である。
【図26】本発明の一実施形態におけるセットアップ付加部の詳細説明図である。
【図27】本発明の一実施形態における信号のスペクトル例を示す説明図である。
【符号の説明】
1T 伝送路符号化部
2T 符号化部
3A IFFT部
3B ガード付加部
3C 同期挿入部
3D FFT変換部
4A 同期検出&相関部
4B FST補正部
2R 復号化部
1R 伝送路復号化部
12 電圧制御クロック発振部
8 直交変調処理部
9A AGC部
9B 直交復調処理部
1Tn ナローモード設定された伝送路符号化部
2Tn ナローモード設定された符号化部
1Ts ノーマル/ナローモード切り替え設定可能な伝送路符号化部
2Ts ノーマル/ナローモード切り替え設定可能な符号化部
1Rn ナローモード設定された伝送路復号化部
2Rn ナローモード設定された復号化部
1Rs ノーマル/ナローモード切り替え設定可能な伝送路復号化部
2Rs ノーマル/ナローモード切り替え設定可能な復号化部
FST 送信側フレーム制御パルス(フレーム周期)
CK 送信側サンプルクロック
Din 送信側データ(連続シリアル状態)
Dii レート変換済みデータ(間欠状態)

Claims (2)

  1. マルチキャリア変調方式のディジタル伝送装置において、
    マルチキャリア変調により伝送チャネル帯域内に現われる複数本のキャリアの内、前記伝送チャネル帯域の隣接チャネル側の端部から所定本数のキャリアのレベルを、ゼロレベルを含む小さなレベルに低減させる手段と、
    前記キャリアレベルを低減させる手段の機能を有効にしたり、無効にしたりする選択手段とを設け、
    隣接チャネルの設定状況に応じ、前記選択手段により前記キャリアレベルを低減させる手段の機能を有効とするか、無効とするかの選択を行うことを特徴とするディジタル伝送装置。
  2. マルチキャリア変調方式のディジタル伝送装置において、
    マルチキャリア変調により伝送チャネル帯域内に現われる複数本のキャリアの内、前記伝送チャネル帯域の隣接チャネル側の端部から所定本数のキャリアにダミーデータを割り当てる手段と、
    前記ダミーデータを割り当てる手段の機能を有効にしたり、無効にしたりする選択手段とを設け、
    隣接チャネルの設定状況に応じ、前記選択手段により前記ダミーデータを割り当てる手段の機能を有効とするか、無効とするかの選択を行うことを特徴とするディジタル伝送装置。
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