JP3607226B2 - 送信装置及び無線通信方式 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信方式におけるランプ制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のランプ制御装置の構成の一例として、例えば、文献(TDMAバースト信号の過渡応答と隣接スロット干渉保護時間)伊倉、電子情報通信学会秋季全国大会 B−291 1990年に記載されているものが知られている。図27は、そのランプ制御装置の構成を示している。変調信号生成部2702は、送信ディジタル信号2701、フレームタイミング信号2718を入力とし、送信直交ベースバンド信号の同相成分2703および直交成分2704を出力する。
【0003】
送信フィルタ2705は、送信直交ベースバンド信号の同相成分2703を入力とし、帯域制限を行い、帯域制限された送信直交ベースバンド信号同相成分2707を出力する。
【0004】
送信フィルタ2706は、送信直交ベースバンド信号の直交成分2704を入力とし、帯域制限を行い、帯域制限された送信直交ベースバンド信号の直交成分2708を出力する。
【0005】
ハニング窓信号処理部2709は、帯域制限された送信直交ベースバンド信号の同相成分2707、フレームタイミング信号2718を入力とし、フレームタイミング信号2718から、フレームにおけるランプシンボルを検出し、ランプシンボルのときは帯域制限された送信直交ベースバンド信号の同相成分2703にハニング窓信号処理を施し、信号処理された送信直交ベースバンド信号の同相成分2711を出力する。
【0006】
ハニング窓信号処理部2710は、帯域制限された送信直交ベースバンド信号の直交成分2708、フレームタイミング信号2718を入力とし、フレームタイミング信号2718から、フレームにおけるランプシンボルを検出し、ランプシンボルのときは帯域制限された送信直交ベースバンド信号の直交成分2708にハニング窓信号処理を施し、信号処理された送信直交ベースバンド信号の直交成分2712を出力する。
【0007】
無線部2713は、信号処理を施した送信直交ベースバンド信号の同相成分27211および直交成分2712を入力とし、送信信号2714を出力する。
【0008】
電力増幅部2715は、送信信号2714を入力とし、送信信号2714を増幅し、増幅された送信信号2716を出力し、増幅された送信信号は、アンテナ17から電波として出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の例では、ガードタイムの減衰、隣接チャネル漏洩電力の規定を精度良く守りたい、または、ランプシンボルを少なくしたいときなどの場合、さらなる制御を行ったほうがよい場合がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この問題を解決するために本発明は、I−Q平面において、ランプシンボル直前の復調のためのシンボルの信号点振幅を前記ランプシンボル直前の復調のためのシンボルを除く復調のためのシンボルの信号点振幅より小さくした変調信号を出力する変調信号生成部を具備する送信装置としたものであり、これにより、送信信号の強度を規定値に抑え、隣接チャネル漏洩電力の規定をより精度良く守ることができるという効果が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の送信装置は、I−Q平面において、ランプシンボル直前の復調のためのシンボルの信号点振幅を前記ランプシンボル直前の復調のためのシンボルを除く復調のためのシンボルの信号点振幅より小さくすることを特徴とする、前記ランプシンボル直前の復調のためのシンボルの変調信号を出力する変調信号生成部を具備する構成をとる。
【0012】
本発明の送信装置は、I−Q平面において、ランプシンボル直前の復調のためのシンボルの信号点に応じて、ランプシンボルの信号点を配置することを特徴とする、前記ランプシンボルの変調信号を出力する変調信号生成部を具備する構成をとる。
【0013】
本発明の送信装置は、ランプシンボル直前に減衰制御シンボルを配置することを特徴とする、前記減衰制御シンボルの変調信号を出力する変調信号生成部を具備する構成をとる。
【0014】
本発明の送信装置は、ランプシンボル直前に減衰制御シンボルを配置し、I−Q平面において減衰制御シンボル前の復調のためのシンボルの信号点振幅を、前記減衰制御シンボル前の復調のためのシンボルを除く復調のためのシンボルの信号点振幅より小さくすることを特徴とする、前記減衰制御シンボル前の復調のためのシンボルおよび前記減衰制御シンボルの変調信号を出力する変調信号生成部を具備する構成をとる。
【0015】
本発明の送信装置は、I−Q平面においてランプシンボル直前のデータシンボルの信号点に応じて、ランプシンボルの信号点を配置することを特徴とする、前記ランプシンボルの変調信号を出力する変調信号生成部を具備する構成をとる。
【0016】
本発明の送信装置は、ランプシンボル直前に減衰制御シンボルを配置し、I−Q平面において減衰制御シンボル前のデータシンボルに応じて、前記減衰制御シンボルの信号点を配置することを特徴とする、前記減衰制御シンボルの変調信号を出力する変調信号生成部を具備する構成をとる。
【0017】
これらの構成により、送信信号の強度を規定値に抑え、隣接チャネル漏洩電力の規定をより精度良く守ることができる。
【0023】
本発明の無線通信方式は、I−Q平面において、ランプシンボル直前の復調のためのシンボルの信号点振幅を前記ランプシンボル直前の復調のためのシンボルを除く復調のためのシンボルの信号点振幅より小さくする方式をとる。
【0024】
本発明の無線通信方式は、I−Q平面において、ランプシンボル直前の復調のためのシンボルの信号点に応じて、ランプシンボルの信号点を配置する方式をとる。
【0025】
本発明の無線通信方式は、ランプシンボル直前に減衰制御シンボルを配置する方式をとる。
【0026】
本発明の無線通信方式は、ランプシンボル直前に減衰制御シンボルを配置し、I−Q平面において減衰制御シンボル前の復調のためのシンボルの信号点振幅を、前記減衰制御シンボル前の復調のためのシンボルを除く復調のためのシンボルの信号点振幅より小さくする方式をとる。
【0027】
本発明の無線通信方式は、I−Q平面においてランプシンボル直前のデータシンボルの信号点に応じて、ランプシンボルの信号点を配置する方式をとる。
【0028】
本発明の無線通信方式は、ランプシンボル直前に減衰制御シンボルを配置し、I−Q平面において減衰制御シンボル前のデータシンボルに応じて、前記減衰制御シンボルの信号点を配置する方式をとる。
【0029】
これらの方式により、送信信号の強度を規定値に抑え、隣接チャネル漏洩電力の規定をより精度良く守ることができる。
【0030】
以下、本発明の実施の形態について図1から図26を用いて説明する。
【0031】
(実施の形態1)
本発明実施の形態1では、I−Q平面においてランプシンボル直前の復調のためのシンボルの信号点振幅を前記ランプシンボル直前の復調のためのシンボルを除く復調のためのシンボルの信号点振幅より小さくする場合について説明する。
【0032】
図1は、本実施の形態における時間軸におけるフレーム構成の一例を示しており、101、102、103、105、106、107はデータシンボルを示しており、例えば、16QAMで変調されるシンボルとする。104、108はパイロットシンボル、109、110、111、112はランプシンボル、113、114はガードシンボルを示している。このとき、ガードシンボル113、114では、送信信号の強度の規定値が定められている場合、その規定値以内に抑える必要がある。そして、ランプシンボル109、110、111、112は、ガードシンボル113、114の送信信号の強度を規定値に抑えるために必要なシンボルである。
【0033】
図2は、本実施の形態における送信装置の構成の一例を示しており、変調信号生成部202は、送信ディジタル信号、フレーム構成信号218を入力とし、例えば、図1のフレーム構成にしたがった送信直交ベースバンド信号の同相成分203および直交成分204を出力する。
【0034】
送信フィルタ205は、送信直交ベースバンド信号の同相成分203を入力とし、帯域制限し、帯域制限された送信直交ベースバンド信号の同相成分207を出力する。
【0035】
送信フィルタ206は、送信直交ベースバンド信号の直交成分204を入力とし、帯域制限し、帯域制限された送信直交ベースバンド信号の直交成分208を出力する。
【0036】
信号処理部209は、帯域制限された送信直交ベースバンド信号の同相成分207、フレーム構成信号218を入力とし、例えば、ランプシンボル、ガードシンボルに対し窓かけをし、信号処理された送信直交ベースバンド信号の同相成分211を出力する。
【0037】
信号処理部210は、帯域制限された送信直交ベースバンド信号の直交成分208、フレーム構成信号218を入力とし、例えば、ランプシンボル、ガードシンボルに対し窓かけをし、信号処理された送信直交ベースバンド信号の直交成分212を出力する。
【0038】
無線部213は、信号処理された送信直交ベースバンド信号の同相成分211および直交成分212を入力とし、送信信号214を出力する。
【0039】
電力増幅部215は、送信信号214を入力とし、送信信号214を増幅し、増幅された送信信号216を出力し、電波としてアンテナ217から出力される。
【0040】
図3は、図2の変調信号生成部202の詳細の構成の一例を示しており、データシンボル変調信号生成部302は、送信ディジタル信号301およびフレーム構成信号321を入力とし、フレーム構成信号321がデータシンボルであることを示していた場合、16QAM変調し、データシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分307および直交成分308を出力する。
【0041】
パイロットシンボル変調信号生成部303は、フレーム構成信号321を入力とし、フレーム構成信号321がパイロットシンボルであることを示していた場合、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分309および直交成分310を出力する。ただし、ランプシンボル直前のパイロットシンボルの場合を除くものとする。
【0042】
ランプシンボル直前のパイロットシンボル変調信号生成部304は、フレーム構成信号321を入力とし、フレーム構成信号321がランプシンボル直前のパイロットシンボルであることを示していた場合、ランプシンボル直前のパイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分311および直交成分312を出力する。
【0043】
ランプシンボル変調信号生成部305は、フレーム構成信号321を入力とし、フレーム構成信号321がランプシンボルを示していた場合、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分313および直交成分314を出力する。
【0044】
ガードシンボル変調信号生成部306は、フレーム構成信号321を入力とし、フレーム構成信号321がガードシンボルを示していた場合、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分315および直交成分316を出力する。
【0045】
同相成分切り替え部317は、データシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分307、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分309、ランプシンボル直前のパイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分311、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分313、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分315、フレーム構成信号321を入力とし、フレーム構成信号321で示されたシンボルに相当する送信直交ベースバンド信号の同相成分を選択し、選択された送信直交ベースバンド信号の同相成分319として出力する。
【0046】
直交成分切り替え部318は、データシンボル送信直交ベースバンド信号の直交成分308、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分310、ランプシンボル直前のパイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分312、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分314、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分316、フレーム構成信号321を入力とし、フレーム構成信号321で示されたシンボルに相当する送信直交ベースバンド信号の直交成分を選択し、選択された送信直交ベースバンド信号の直交成分320として出力する。
【0047】
図4は、同相−直交平面における16QAM、パイロットシンボル、ランプシンボル直前のパイロットシンボル、ランプシンボル、ガードシンボルの信号点配置を示しており、401は16QAMの信号点、402はパイロットシンボルの信号点、403はランプシンボル直前のパイロットシンボルの信号点、404はランプ、ガードシンボルの信号点を示している。
【0048】
図5は、同相−直交平面における16QAM、パイロットシンボル、ランプシンボル直前のパイロットシンボル、ランプシンボル、ガードシンボルの信号点配置を示しており、501は16QAMの信号点、502はパイロットシンボルの信号点、503はランプシンボル直前のパイロットシンボルの信号点、504はランプ、ガードシンボルの信号点を示している。
【0049】
次に、図2の変調信号生成部202の詳しい動作について、図1、図3、図4を用いて説明する。
【0050】
図3のフレーム構成信号321が、図1のデータシンボル101、102、105、106、107を示しているとき、データシンボル変調信号生成部302は、送信ディジタル信号から、たとえば、16QAMの送信直交ベースバンド信号の同相成分307および直交成分308を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図4の401のいずれかである。
【0051】
図3のフレーム構成信号321が、図1のパイロットシンボル104を示しているとき、パイロットシンボル変調信号生成部303は、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分309および直交成分310を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図4の402である。
【0052】
図3のフレーム構成信号321が、図1のパイロットシンボル108、つまり、ランプシンボル直前のパイロットシンボルを示しているとき、ランプシンボル直前のパイロットシンボル変調信号生成部304は、ランプシンボル直前のパイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分311および直交成分312を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図4の403であり、このように、ランプシンボル直前のパイロットシンボルの信号点403の振幅をパイロットシンボルの信号点402より小さくすることで、ガードシンボル113、114の送信信号の強度を規定値に抑え、隣接チャネル漏洩電力の規定をより精度良く守ることが可能となる。
【0053】
図3のフレーム構成信号321が、図1のランプシンボル109、110、111、112を示しているとき、ランプシンボル変調信号生成部305は、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分313および直交成分314を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図4の404である。
【0054】
図3のフレーム構成信号321が、図1のガードシンボル113、114を示しているとき、ガードシンボル変調信号生成部306は、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分315および直交成分316を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図4の404である。
【0055】
ただし、本実施の形態において、例えば、パイロットシンボルがBPSK変調されている場合、図5に示すような信号点配置となり、パイロットシンボル104の信号点は402となり、ランプシンボル直前のパイロットシンボル108の信号点は503となる。また、パイロットシンボルの変調方式は、BPSK変調に限ったものではない。
【0056】
そして、パイロットシンボルを例にして説明したが、復調のためのシンボルであれば、同様に実施することが可能である。このとき、復調のためのシンボルとは、例えば、パイロットシンボル、ユニークワード、同期シンボル、プリアンブル、制御用シンボルを意味している。
【0057】
また、本実施の形態における送信装置の構成は、図2、図3に限ったものではない。そして、フレーム構成は、図1に限ったものではなく、データシンボルの変調方式は、16QAMに限ったものではない。
【0058】
以上のように本実施の形態によれば、I−Q平面においてランプシンボル直前の復調のためのシンボルの信号点振幅を前記ランプシンボル直前の復調のためのシンボルを除く復調のためのシンボルの信号点振幅より小さくすることで、送信信号の強度を規定値に抑え、隣接チャネル漏洩電力の規定をより精度良く守ることができる。
【0059】
(実施の形態2)
実施の形態2では、I−Q平面においてランプシンボル直前の復調のためのシンボルの信号点に応じて、ランプシンボルの信号点を配置する場合について説明する。
【0060】
本実施の形態における時間軸におけるフレーム構成の一例は、実施の形態1同様、図1のとおりである。また、本実施の形態における送信装置の構成の一例は、実施の形態1同様、図2のとおりである。
【0061】
図6は、図2の変調信号生成部202の詳細の構成の一例を示しており、データシンボル変調信号生成部602は、送信ディジタル信号601およびフレーム構成信号621を入力とし、フレーム構成信号621がデータシンボルであることを示していた場合、16QAM変調し、データシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分607および直交成分608を出力する。
【0062】
パイロットシンボル変調信号生成部603は、フレーム構成信号621を入力とし、フレーム構成信号621がパイロットシンボルであることを示していた場合、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分609および直交成分610を出力する。
【0063】
パイロットシンボル直後のランプシンボル変調信号生成部604は、フレーム構成信号621を入力とし、フレーム構成信号621がパイロットシンボル直後のランプシンボルであることを示していた場合、パイロットシンボル直後のランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分611および直交成分612を出力する。
【0064】
ランプシンボル変調信号生成部605は、フレーム構成信号621を入力とし、フレーム構成信号621がランプシンボルを示していた場合、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分613および直交成分614を出力する。
【0065】
ガードシンボル変調信号生成部606は、フレーム構成信号621を入力とし、フレーム構成信号621がガードシンボルを示していた場合、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分615および直交成分616を出力する。
【0066】
同相成分切り替え部617は、データシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分607、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分609、パイロットシンボル直後のランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分611、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分613、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分615、フレーム構成信号621を入力とし、フレーム構成信号621で示されたシンボルに相当する送信直交ベースバンド信号の同相成分を選択し、選択された送信直交ベースバンド信号の同相成分619として出力する。
【0067】
直交成分切り替え部618は、データシンボル送信直交ベースバンド信号の直交成分608、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分610、パイロットシンボル直後のランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分612、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分614、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分616、フレーム構成信号621を入力とし、フレーム構成信号621で示されたシンボルに相当する送信直交ベースバンド信号の直交成分を選択し、選択された送信直交ベースバンド信号の直交成分620として出力する。
【0068】
図7は、同相−直交平面における16QAM、パイロットシンボル、パイロットシンボル直後のランプシンボル、ランプシンボル、ガードシンボルの信号点配置を示しており、701は16QAMの信号点、702はパイロットシンボルの信号点、703はパイロットシンボル直後のランプシンボルの信号点、704はランプ、ガードシンボルの信号点を示している。
【0069】
図8は、同相−直交平面における16QAM、パイロットシンボル、パイロットシンボル直後のランプシンボル、ランプシンボル、ガードシンボルの信号点配置を示しており、801は16QAMの信号点、802はパイロットシンボルの信号点、803はパイロットシンボル直後のランプシンボルの信号点、804はランプ、ガードシンボルの信号点を示している。
【0070】
次に、図2の変調信号生成部202の詳しい動作について、図1、図6、図7を用いて説明する。
【0071】
図6のフレーム構成信号621が、図1のデータシンボル101、102、105、106、107を示しているとき、データシンボル変調信号生成部602は、送信ディジタル信号から、たとえば、16QAMの送信直交ベースバンド信号の同相成分607および直交成分608を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図7の701のいずれかである。
【0072】
図6のフレーム構成信号621が、図1のパイロットシンボル104、108を示しているとき、パイロットシンボル変調信号生成部603は、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分609および直交成分610を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図7の702である。
【0073】
図6のフレーム構成信号621が、図1のランプシンボル109、つまり、パイロットシンボル直後のランプシンボルを示しているとき、パイロットシンボル直後のランプシンボル変調信号生成部604は、パイロットシンボル直後のランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分611および直交成分612を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図7の703であり、このように、パイロットシンボル直後のランプシンボルの信号点を、パイロットシンボル108に応じて配置することで、ガードシンボル113、114の送信信号の強度を規定値に抑え、隣接チャネル漏洩電力の規定をより精度良く守ることが可能となる。
【0074】
図6のフレーム構成信号621が、図1のランプシンボル110、111、112を示しているとき、ランプシンボル変調信号生成部605は、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分613および直交成分614を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図7の704である。
【0075】
図6のフレーム構成信号621が、図1のガードシンボル113、114を示しているとき、ガードシンボル変調信号生成部606は、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分615および直交成分616を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図7の704である。
【0076】
ただし、本実施の形態において、例えば、パイロットシンボルがBPSK変調されている場合、図8に示すような信号点配置となり、パイロットシンボル104、108の信号点は802となり、パイロットシンボル直後のランプシンボルの信号点は803となる。また、パイロットシンボルの変調方式は、BPSK変調に限ったものではない。
【0077】
そして、パイロットシンボルを例にして説明したが、復調のためのシンボルであれば、同様に実施することが可能である。このとき、復調のためのシンボルとは、例えば、パイロットシンボル、ユニークワード、プリアンブル、制御用シンボルを意味している。
【0078】
また、本実施の形態における送信装置の構成は、図2、図6に限ったものではない。そして、フレーム構成は、図1に限ったものではなく、データシンボルの変調方式は、16QAMに限ったものではない。
【0079】
そして、I−Q平面において、パイロットシンボル直後のランプシンボル109の信号点のみパイロットシンボル108の信号点に応じて配置したが、これに限ったものではなく、ランプシンボル110、111、112の信号点をパイロットシンボル108の信号点に応じて、配置してもよい。
【0080】
以上のように本実施の形態によれば、I−Q平面においてランプシンボル直前の復調のためのシンボルの信号点に応じて、ランプシンボルの信号点を配置することで、送信信号の強度を規定値に抑え、隣接チャネル漏洩電力の規定をより精度良く守ることができる。
【0081】
(実施の形態3)
実施の形態3では、ランプシンボル直前に減衰制御シンボルを配置する場合について説明する。
【0082】
図9は、本実施の形態における時間軸におけるフレーム構成の一例を示しており、901、902、903、905、906、907はデータシンボルを示しており、例えば、16QAMで変調されるシンボルとする。904、908はパイロットシンボル、909は減衰制御シンボル、910、911、912はランプシンボル、913、914はガードシンボルを示している。このとき、ガードシンボル913、914では、送信信号の強度の規定値が定められている場合、その規定値以内に抑える必要がある。そして、ランプシンボル910、911、912は、ガードシンボル913、914の送信信号の強度を規定値に抑えるために必要なシンボルである。
【0083】
本実施の形態における送信装置の構成の一例は、実施の形態1同様、図2のとおりである。
【0084】
図10は、図2の変調信号生成部202の詳細の構成の一例を示しており、データシンボル変調信号生成部1002は、送信ディジタル信号1001およびフレーム構成信号1021を入力とし、フレーム構成信号1021がデータシンボルであることを示していた場合、16QAM変調し、データシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分1007および直交成分1008を出力する。
【0085】
パイロットシンボル変調信号生成部1003は、フレーム構成信号1021を入力とし、フレーム構成信号1021がパイロットシンボルであることを示していた場合、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1009および直交成分1010を出力する。
【0086】
減衰制御シンボル変調信号生成部1004は、フレーム構成信号1021を入力とし、フレーム構成信号1021が減衰制御シンボルであることを示していた場合、減衰制御シンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1011および直交成分1012を出力する。
【0087】
ランプシンボル変調信号生成部1005は、フレーム構成信号1021を入力とし、フレーム構成信号1021がランプシンボルを示していた場合、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1013および直交成分1014を出力する。
【0088】
ガードシンボル変調信号生成部1006は、フレーム構成信号1021を入力とし、フレーム構成信号1021がガードシンボルを示していた場合、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1015および直交成分1016を出力する。
【0089】
同相成分切り替え部1017は、データシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分1007、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1009、減衰制御シンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1011、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1013、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1015、フレーム構成信号1021を入力とし、フレーム構成信号1021で示されたシンボルに相当する送信直交ベースバンド信号の同相成分を選択し、選択された送信直交ベースバンド信号の同相成分1019として出力する。
【0090】
直交成分切り替え部1018は、データシンボル送信直交ベースバンド信号の直交成分1008、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分1010、減衰制御シンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分1012、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分1014、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分1016、フレーム構成信号1021を入力とし、フレーム構成信号1021で示されたシンボルに相当する送信直交ベースバンド信号の直交成分を選択し、選択された送信直交ベースバンド信号の直交成分1020として出力する。
【0091】
図11は、同相−直交平面における16QAM、パイロットシンボル、減衰制御シンボル、ランプシンボル、ガードシンボルの信号点配置を示しており、1101は16QAMの信号点、1102はパイロットシンボルの信号点、1103は減衰制御シンボルの信号点、1104はランプ、ガードシンボルの信号点を示している。
【0092】
図12は、同相−直交平面における16QAM、パイロットシンボル、減衰制御シンボル、ランプシンボル、ガードシンボルの信号点配置を示しており、1201は16QAMの信号点、1202はパイロットシンボルの信号点、1203は減衰制御シンボルの信号点、1204はランプ、ガードシンボルの信号点を示している。
【0093】
次に、図2の変調信号生成部202の詳しい動作について、図9、図10、図11を用いて説明する。
【0094】
図10のフレーム構成信号1021が、図9のデータシンボル901、902、905、906、907を示しているとき、データシンボル変調信号生成部1002は、送信ディジタル信号から、たとえば、16QAMの送信直交ベースバンド信号の同相成分1007および直交成分1008を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図11の1101のいずれかである。
【0095】
図10のフレーム構成信号1021が、図9のパイロットシンボル904、908を示しているとき、パイロットシンボル変調信号生成部1003は、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1009および直交成分1010を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図11の1102である。
【0096】
図10のフレーム構成信号1021が、図9の減衰制御シンボル909を示しているとき、減衰制御シンボル変調信号生成部1004は、減衰制御シンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1011および直交成分1012を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図11の1103であり、このように、減衰制御シンボルの信号点を、パイロットシンボルに応じて、信号点を配置することで、ガードシンボル913、914の送信信号の強度を規定値に抑え、隣接チャネル漏洩電力の規定をより精度良く守ることが可能となる。
【0097】
図10のフレーム構成信号1021が、図9のランプシンボル910、911、912を示しているとき、ランプシンボル変調信号生成部1005は、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1013および直交成分1014を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図11の1104である。
【0098】
図10のフレーム構成信号1021が、図9のガードシンボル913、914を示しているとき、ガードシンボル変調信号生成部1006は、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1015および直交成分1016を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図11の1104である。
【0099】
ただし、本実施の形態において、例えば、パイロットシンボルがBPSK変調されている場合、図12に示すような信号点配置となり、パイロットシンボル904、908の信号点は1202となり、減衰制御シンボル909の信号点は1203となる。また、パイロットシンボルの変調方式は、BPSK変調に限ったものではない。
【0100】
そして、パイロットシンボルを例にして説明したが、復調のためのシンボルであれば、同様に実施することが可能である。このとき、復調のためのシンボルとは、例えば、パイロットシンボル、ユニークワード、プリアンブル、制御用シンボルを意味している。
【0101】
また、本実施の形態における送信装置の構成は、図2、図3に限ったものではない。そして、フレーム構成は、図1に限ったものではなく、減衰制御シンボルを1シンボルとして説明したが、複数シンボルとしてもよい。また、データシンボルの変調方式は、16QAMに限ったものではない。
【0102】
また、減衰制御シンボルは、パイロットシンボル、ユニークワード、プリアンブル、制御用シンボルという復調のためのシンボルとみなしてもよい。
【0103】
以上のように本実施の形態によれば、ランプシンボル直前に減衰制御シンボルを配置することで、送信信号の強度を規定値に抑え、隣接チャネル漏洩電力の規定をより精度良く守ることができる。
【0104】
(実施の形態4)
実施の形態4では、ランプシンボル直前に減衰制御シンボルを配置し、I−Q平面において減衰制御シンボル前の復調のためのシンボルの信号点振幅を、前記減衰制御シンボル前の復調のためのシンボルを除く復調のためのシンボルの信号点振幅より小さくする場合について説明する。
【0105】
本実施の形態における時間軸におけるフレーム構成の一例は、実施の形態3同様、図9のとおりである。また、本実施の形態における送信装置の構成の一例は、実施の形態1同様、図2のとおりである。
【0106】
図13は、図2の変調信号生成部202の詳細の構成の一例を示しており、データシンボル変調信号生成部1302は、送信ディジタル信号1301およびフレーム構成信号1321を入力とし、フレーム構成信号1321がデータシンボルであることを示していた場合、16QAM変調し、データシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分1307および直交成分1308を出力する。
【0107】
パイロットシンボル変調信号生成部1303は、フレーム構成信号1321を入力とし、フレーム構成信号1321がパイロットシンボルであることを示していた場合、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1309および直交成分1310を出力する。
【0108】
減衰制御シンボル前のパイロットシンボル変調信号生成部1304は、フレーム構成信号1321を入力とし、フレーム構成信号1321が減衰制御シンボル前のパイロットシンボルであることを示していた場合、減衰制御シンボル前のパイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1311および直交成分1312を出力する。
【0109】
減衰制御シンボル変調信号生成部1305は、フレーム構成信号1321を入力とし、フレーム構成信号1321が減衰制御シンボルを示していた場合、減衰制御プシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1313および直交成分1314を出力する。
【0110】
ランプおよびガードシンボル変調信号生成部1306は、フレーム構成信号1321を入力とし、フレーム構成信号1321がランプまたはガードシンボルを示していた場合、ランプまたはガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1315および直交成分1316を出力する。
【0111】
同相成分切り替え部1317は、データシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分1307、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1309、減衰制御シンボル前のパイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1311、減衰制御シンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1313、ランプまたはガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1315、フレーム構成信号1321を入力とし、フレーム構成信号1321で示されたシンボルに相当する送信直交ベースバンド信号の同相成分を選択し、選択された送信直交ベースバンド信号の同相成分1319として出力する。
【0112】
直交成分切り替え部1318は、データシンボル送信直交ベースバンド信号の直交成分1308、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分1310、減衰制御シンボル前のパイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分1312、減衰制御シンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分1314、ランプまたはガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分1316、フレーム構成信号1321を入力とし、フレーム構成信号1321で示されたシンボルに相当する送信直交ベースバンド信号の直交成分を選択し、選択された送信直交ベースバンド信号の直交成分1320として出力する。
【0113】
図14は、同相−直交平面における16QAM、パイロットシンボル、減衰制御シンボル、ランプシンボル、ガードシンボルの信号点配置を示しており、1401は16QAMの信号点、1402はパイロットシンボルの信号点、1403は減衰制御シンボル前のパイロットシンボルの信号点、1404は減衰制御シンボルの信号点、1405はランプ、ガードシンボルの信号点を示している。
【0114】
図15は、同相−直交平面における16QAM、パイロットシンボル、減衰制御シンボル、ランプシンボル、ガードシンボルの信号点配置を示しており、1501は16QAMの信号点、1502はパイロットシンボルの信号点、1503は減衰制御シンボル前のパイロットシンボルの信号点、1504は減衰制御シンボルの信号点、1505はランプ、ガードシンボルの信号点を示している。
【0115】
次に、図2の変調信号生成部202の詳しい動作について、図9、図13、図14を用いて説明する。
【0116】
図13のフレーム構成信号1321が、図9のデータシンボル901、902、905、906、907を示しているとき、データシンボル変調信号生成部1302は、送信ディジタル信号から、たとえば、16QAMの送信直交ベースバンド信号の同相成分1307および直交成分1308を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図14の1401のいずれかである。
【0117】
図13のフレーム構成信号1321が、図9のパイロットシンボル904を示しているとき、パイロットシンボル変調信号生成部133は、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1309および直交成分1310を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図14の1402である。
【0118】
図13のフレーム構成信号1321が、図9の減衰制御シンボル前のパイロットシンボル908を示しているとき、減衰制御シンボル前のパイロットシンボル変調信号生成部1304は、減衰制御シンボル前のパイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1311および直交成分1312を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図14の1403であり、このように、減衰制御シンボル前のパイロットシンボルの信号点振幅を、前記減衰制御シンボル前のパイロットシンボルを除くパイロットシンボルの信号点振幅より小さくすることで、ガードシンボル913、914の送信信号の強度を規定値に抑え、隣接チャネル漏洩電力の規定をより精度良く守ることが可能となる。
【0119】
図13のフレーム構成信号1321が、図9の減衰制御シンボル909を示しているとき、減衰制御シンボル変調信号生成部1305は、減衰制御シンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1313および直交成分1314を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図14の1404である。このように、減衰制御シンボルの信号点を、減衰制御シンボル前のパイロットシンボルに応じて、信号点を配置することで、ガードシンボル913、914の送信信号の強度を規定値に抑え、隣接チャネル漏洩電力の規定をより精度良く守ることが可能となる。
【0120】
図13のフレーム構成信号1321が、図9のランプシンボル910、911、912、ガードシンボル913、914を示しているとき、ランプおよびガードシンボル変調信号生成部1306は、ランプまたはガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1315および直交成分1316を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図14の1405である。
【0121】
ただし、本実施の形態において、例えば、パイロットシンボルがBPSK変調されている場合、図15に示すような信号点配置となり、パイロットシンボル904の信号点は1502となり、減衰制御シンボル前のパイロットシンボル908の信号点は1503となり、減衰制御シンボル909の信号点は1504となる。また、パイロットシンボルの変調方式は、BPSK変調に限ったものではない。
【0122】
そして、パイロットシンボルを例にして説明したが、復調のためのシンボルであれば、同様に実施することが可能である。このとき、復調のためのシンボルとは、例えば、パイロットシンボル、ユニークワード、プリアンブル、制御用シンボルを意味している。
【0123】
また、本実施の形態における送信装置の構成は、図2、図13に限ったものではない。そして、フレーム構成は、図9に限ったものではなく、減衰制御シンボルを1シンボルとして説明したが、複数シンボルとしてもよい。また、データシンボルの変調方式は、16QAMに限ったものではない。
【0124】
また、減衰制御シンボルは、パイロットシンボル、ユニークワード、プリアンブル、制御用シンボルという復調のためのシンボルとみなしてもよい。
【0125】
以上のように本実施の形態によれば、ランプシンボル直前に減衰制御シンボルを配置し、I−Q平面において減衰制御シンボル前の復調のためのシンボルの信号点振幅を、前記減衰制御シンボル前の復調のためのシンボルを除く復調のためのシンボルの信号点振幅より小さくすることで、送信信号の強度を規定値に抑え、隣接チャネル漏洩電力の規定をより精度良く守ることができる。
【0126】
(実施の形態5)
実施の形態5では、I−Q平面においてランプシンボル直前のデータシンボルの信号点に応じて、ランプシンボルの信号点を配置する場合について説明する。
【0127】
図16は、本実施の形態における時間軸におけるフレーム構成の一例を示しており、1601、1602、1603、1607、1608はデータシンボルを示しており、例えば、QPSKで変調されるシンボルとする。1604、1605、1606はパイロットシンボル、1609、1610、1611、1612はランプシンボル、1613、1614はガードシンボルを示している。このとき、ガードシンボル1613、1614では、送信信号の強度の規定値が定められている場合、その規定値以内に抑える必要がある。そして、ランプシンボル1609、1610、1611、1612は、ガードシンボル1613、1614の送信信号の強度を規定値に抑えるために必要なシンボルである。
【0128】
本実施の形態における送信装置の構成の一例は、実施の形態1同様、図2のとおりである。
【0129】
図17は、図2の変調信号生成部202の詳細の構成の一例を示しており、データシンボル変調信号生成部1702は、送信ディジタル信号1701およびフレーム構成信号1721を入力とし、フレーム構成信号1721がデータシンボルであることを示していた場合、QPSK変調し、データシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分1707および直交成分1708を出力する。
【0130】
パイロットシンボル変調信号生成部1703は、フレーム構成信号1721を入力とし、フレーム構成信号1721がパイロットシンボルであることを示していた場合、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1709および直交成分1710を出力する。
【0131】
データシンボル直後のランプシンボル変調信号生成部1704は、フレーム構成信号1721、ランプシンボル直前のデータシンボルの情報1722を入力とし、フレーム構成信号1721がパイロットシンボル直後のランプシンボルであることを示していた場合、ランプシンボル直前のデータシンボルの情報1722に基づいて、データシンボル直後のランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1711および直交成分1712を出力する。
【0132】
ランプシンボル変調信号生成部1705は、フレーム構成信号1721を入力とし、フレーム構成信号1721がデータシンボル直後のランプシンボルを除くランプシンボルを示していた場合、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1713および直交成分1714を出力する。
【0133】
ガードシンボル変調信号生成部1706は、フレーム構成信号1721を入力とし、フレーム構成信号1721がガードシンボルを示していた場合、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1715および直交成分1716を出力する。
【0134】
同相成分切り替え部1717は、データシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分1707、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1709、データシンボル直後のランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1711、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1713、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1715、フレーム構成信号1721を入力とし、フレーム構成信号1721で示されたシンボルに相当する送信直交ベースバンド信号の同相成分を選択し、選択された送信直交ベースバンド信号の同相成分1719として出力する。
【0135】
直交成分切り替え部1718は、データシンボル送信直交ベースバンド信号の直交成分1708、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分1710、データシンボル直後のランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分1712、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分1714、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分1716、フレーム構成信号1721を入力とし、フレーム構成信号1721で示されたシンボルに相当する送信直交ベースバンド信号の直交成分を選択し、選択された送信直交ベースバンド信号の直交成分1720として出力する。
【0136】
図18は、同相−直交平面におけるQPSK、パイロットシンボル、データシンボル直後のランプシンボル、ランプシンボル、ガードシンボルの信号点配置を示しており、1801、1802、1803、1804はQPSKの信号点、1805、1806はパイロットシンボルの信号点、1807、1808、1809、1810はデータシンボル直後のランプシンボルの信号点、1811はランプ、ガードシンボルの信号点を示している。
【0137】
次に、図2の変調信号生成部202の詳しい動作について、図16、図17、図18を用いて説明する。
【0138】
図17のフレーム構成信号1721が、図16のデータシンボル1601、1602、1603、1607、1608を示しているとき、データシンボル変調信号生成部1702は、送信ディジタル信号から、たとえば、QPSKの送信直交ベースバンド信号の同相成分1707および直交成分1708を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図18の1801、1802、1803、1804のいずれかである。
【0139】
図17のフレーム構成信号1721が、図16のパイロットシンボル1604、1605、1606を示しているとき、パイロットシンボル変調信号生成部1703は、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1709および直交成分1710を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図18の1805、1806のいずれかである。
【0140】
図17のフレーム構成信号1721が、図16のランプシンボル1609、つまり、データシンボル直後のランプシンボルを示しているとき、データシンボル直後のランプシンボル変調信号生成部1704は、ランプシンボル直前のデータシンボルの情報1722に基づいて、データシンボル直後のランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1711および直交成分1712を出力する。そのときの同相I−直交Q平面のデータシンボル直後のランプシンボルの信号点は、例えば、ランプシンボル直前のデータシンボルの情報1722から、データシンボル1608の信号点が1801であることを示していた場合、1807とする。そして、データシンボル1608の信号点が1802であることを示していた場合1808とし、1803であることを示していた場合1809とし、1804であることを示していた場合1810とする。このように、データシンボル直後のランプシンボルの信号点を、データシンボル1608に応じて配置することで、ガードシンボル1613、1614の送信信号の強度を規定値に抑え、隣接チャネル漏洩電力の規定をより精度良く守ることが可能となる。
【0141】
図17のフレーム構成信号1721が、図16のランプシンボル1610、1611、1612を示しているとき、ランプシンボル変調信号生成部1705は、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1713および直交成分1714を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図18の1811である。
【0142】
図17のフレーム構成信号1721が、図16のガードシンボル1613、1614を示しているとき、ガードシンボル変調信号生成部1706は、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分1715および直交成分1716を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図18の1811である。
【0143】
本実施の形態における送信装置の構成は、図2、図17に限ったものではない。そして、フレーム構成は、図16に限ったものではなく、データシンボルの変調方式は、QPSKに限ったものではない。
【0144】
そして、I−Q平面において、パイロットシンボル直後のランプシンボル1609の信号点のみデータシンボル1608の信号点に応じて配置したが、これに限ったものではなく、ランプシンボル1610、1611、1612の信号点をデータシンボル1608の信号点に応じて、配置してもよい。
【0145】
以上のように本実施の形態によれば、I−Q平面においてランプシンボル直前のデータシンボルの信号点に応じて、ランプシンボルの信号点を配置することで、送信信号の強度を規定値に抑え、隣接チャネル漏洩電力の規定をより精度良く守ることができる。
【0146】
(実施の形態6)
実施の形態6では、ランプシンボル直前に減衰制御シンボルを配置し、I−Q平面において減衰制御シンボル前のデータシンボルに応じて、前記減衰制御シンボルの信号点を配置する場合について説明する。
【0147】
図19は、本実施の形態における時間軸におけるフレーム構成の一例を示しており、1901、1902、1903、1907、1908はデータシンボルを示しており、例えば、QPSKで変調されるシンボルとする。1904、1905、1906はパイロットシンボル、1909は減衰制御シンボル、1910、1911、1912はランプシンボル、1913、1914はガードシンボルを示している。このとき、ガードシンボル1913、1914では、送信信号の強度の規定値が定められている場合、その規定値以内に抑える必要がある。そして、ランプシンボル1910、1911、1912は、ガードシンボル1913、1914の送信信号の強度を規定値に抑えるために必要なシンボルである。
【0148】
本実施の形態における送信装置の構成の一例は、実施の形態1同様、図2のとおりである。
【0149】
図20は、図2の変調信号生成部202の詳細の構成の一例を示しており、データシンボル変調信号生成部2002は、送信ディジタル信号2001およびフレーム構成信号2021を入力とし、フレーム構成信号2021がデータシンボルであることを示していた場合、QPSK変調し、データシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分2007および直交成分2008を出力する。
【0150】
パイロットシンボル変調信号生成部2003は、フレーム構成信号2021を入力とし、フレーム構成信号2021がパイロットシンボルであることを示していた場合、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分2009および直交成分2010を出力する。
【0151】
減衰制御シンボル変調信号生成部2004は、フレーム構成信号2021、減衰制御シンボル直前のデータシンボルの情報2022を入力とし、フレーム構成信号2021が減衰制御シンボルであることを示していた場合、減衰制御シンボル直前のデータシンボルの情報2022に基づいて、減衰制御シンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分2011および直交成分2012を出力する。
【0152】
ランプシンボル変調信号生成部2005は、フレーム構成信号2021を入力とし、フレーム構成信号2021がランプシンボルを示していた場合、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分2013および直交成分2014を出力する。
【0153】
ガードシンボル変調信号生成部2006は、フレーム構成信号2021を入力とし、フレーム構成信号2021がガードシンボルを示していた場合、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分2015および直交成分2016を出力する。
【0154】
同相成分切り替え部2017は、データシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分2007、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分2009、減衰制御シンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分2011、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分2013、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分2015、フレーム構成信号2021を入力とし、フレーム構成信号2021で示されたシンボルに相当する送信直交ベースバンド信号の同相成分を選択し、選択された送信直交ベースバンド信号の同相成分2019として出力する。
【0155】
直交成分切り替え部2018は、データシンボル送信直交ベースバンド信号の直交成分2008、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分2010、減衰制御シンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分2012、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分2014、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の直交成分2016、フレーム構成信号2021を入力とし、フレーム構成信号2021で示されたシンボルに相当する送信直交ベースバンド信号の直交成分を選択し、選択された送信直交ベースバンド信号の直交成分2020として出力する。
【0156】
図21は、同相−直交平面におけるQPSK、パイロットシンボル、減衰制御シンボル、ランプシンボル、ガードシンボルの信号点配置を示しており、2101、2102、2103、2104はQPSKの信号点、2105、2106はパイロットシンボルの信号点、2107、2108、2109、2110は減衰制御シンボルの信号点、2111はランプ、ガードシンボルの信号点を示している。
【0157】
次に、図2の変調信号生成部202の詳しい動作について、図19、図20、図21を用いて説明する。
【0158】
図20のフレーム構成信号2021が、図19のデータシンボル1901、1902、1903、1907、1908を示しているとき、データシンボル変調信号生成部2002は、送信ディジタル信号から、たとえば、QPSKの送信直交ベースバンド信号の同相成分2007および直交成分2008を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図21の2101、2102、2103、2104のいずれかである。
【0159】
図20のフレーム構成信号2021が、図19のパイロットシンボル1904、1905、1906を示しているとき、パイロットシンボル変調信号生成部2003は、パイロットシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分2009および直交成分2010を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図21の2105、2106のいずれかである。
【0160】
図20のフレーム構成信号2021が、図19の減衰制御シンボル1909、を示しているとき、減衰制御シンボル変調信号生成部2004は、減衰制御シンボル直前のデータシンボルの情報2022に基づいて、減衰制御シンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分2011および直交成分2012を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の減衰制御シンボルの信号点は、例えば、減衰制御シンボル直前のデータシンボルの情報2022から、データシンボル1908の信号点が2101であることを示していた場合、2107とする。そして、データシンボル1908の信号点が2102であることを示していた場合2108とし、2103であることを示していた場合2109とし、2104であることを示していた場合2110とする。このように、減衰制御シンボルの信号点を、データシンボル1908に応じて配置することで、ガードシンボル1913、1914の送信信号の強度を規定値に抑え、隣接チャネル漏洩電力の規定をより精度良く守ることが可能となる。
【0161】
図20のフレーム構成信号2021が、図19のランプシンボル1910、1911、1912を示しているとき、ランプシンボル変調信号生成部2005は、ランプシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分2013および直交成分2014を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図21の2111である。
【0162】
図20のフレーム構成信号2021が、図19のガードシンボル1913、1914を示しているとき、ガードシンボル変調信号生成部2006は、ガードシンボルの送信直交ベースバンド信号の同相成分2015および直交成分2016を出力する。そのときの同相I−直交Q平面の信号点は、図21の2111である。
【0163】
本実施の形態における送信装置の構成は、図2、図20に限ったものではない。そして、フレーム構成は、図19に限ったものではなく、データシンボルの変調方式は、QPSKに限ったものではない。また、減衰制御シンボルを1シンボルとして説明したが、複数シンボルとしてもよい。
【0164】
また、減衰制御シンボルは、パイロットシンボル、ユニークワード、プリアンブル、制御用シンボルという復調のためのシンボルとみなしてもよい。
【0165】
以上のように本実施の形態によれば、ランプシンボル直前に減衰制御シンボルを配置し、I−Q平面において減衰制御シンボル前のデータシンボルに応じて、前記減衰制御シンボルの信号点を配置することで、送信信号の強度を規定値に抑え、隣接チャネル漏洩電力の規定をより精度良く守ることができる。
【0166】
(実施の形態7)
実施の形態7では、減衰制御シンボルを用いて、伝送路歪みおよび周波数オフセットを推定する受信装置について説明する。
【0167】
本実施の形態における時間軸におけるフレーム構成の一例は、実施の形態3同様、図9のとおりである。
【0168】
図22は、本実施の形態における受信装置の構成の一例を示しており、無線部2203は、アンテナ2201で受信した受信信号2202を入力とし、受信直交ベースバンド信号2204を出力する。
【0169】
伝送路歪み推定部2205は、受信直交ベースバンド信号2204を入力とし、伝送路歪みを推定し、伝送路歪み推定信号2206を出力する。
【0170】
周波数オフセット推定部2207は、受信直交ベースバンド信号2204を入力とし、周波数オフセットを推定し、周波数オフセット推定信号2208を出力する。
【0171】
復調部2209は、受信直交ベースバンド信号2204、伝送路歪み推定信号2206、周波数オフセット推定信号2208を入力とし、受信直交ベースバンド信号2204から、周波数オフセット、伝送路歪みを除去し、復調し、受信ディジタル信号2210を出力する。
【0172】
図23は、図22の伝送路歪み推定部2205の詳細の構成の一例を示しており、パイロットシンボル抽出機能2302は、受信直交ベースバンド信号2301を入力とし、パイロットシンボルを抽出し、パイロットシンボル信号2303を出力する。
【0173】
減衰制御シンボル抽出機能2304は、受信直交ベースバンド信号2301を入力とし、減衰制御シンボルを抽出し、減衰制御シンボル信号2305を出力する。
【0174】
伝送路歪み推定機能2306は、パイロットシンボル信号2303および減衰制御シンボル信号2305を入力とし、伝送路歪みを推定し、伝送路歪み推定信号2307を出力する。
【0175】
図24は、図22の周波数オフセット推定部2207の詳細の構成の一例を示しており、パイロットシンボル抽出機能2402は、受信直交ベースバンド信号2401を入力とし、パイロットシンボルを抽出し、パイロットシンボル信号2403を出力する。
【0176】
減衰制御シンボル抽出機能2404は、受信直交ベースバンド信号2401を入力とし、減衰制御シンボルを抽出し、減衰制御シンボル信号2405を出力する。
【0177】
周波数オフセット推定機能2406は、パイロットシンボル信号2403および減衰制御シンボル信号2405を入力とし、周波数オフセットを推定し、周波数オフセット推定信号2407を出力する。
【0178】
図25は、本実施の形態における受信装置の構成の一例を示しており、無線部2503は、アンテナ2501で受信した受信信号2502を入力とし、受信直交ベースバンド信号2504を出力する。
【0179】
周波数オフセット推定部2505は、受信直交ベースバンド信号2504を入力とし、周波数オフセットを推定し、周波数オフセット推定信号2506を出力する。
【0180】
周波数オフセット除去部2507は、受信直交ベースバンド信号2504、周波数オフセット推定信号2506を入力とし、周波数オフセットを除去し、周波数オフセット除去後の受信直交ベースバンド信号2508を出力する。
【0181】
伝送路歪み推定部2509は、周波数オフセット除去後の受信直交ベースバンド信号2508を入力とし、伝送路歪みを推定し、伝送路歪み推定信号2510を出力する。
【0182】
伝送路歪み除去部および復調部は、周波数オフセット除去後の受信直交ベースバンド信号2508、伝送路歪み推定信号2510を入力とし、伝送路歪みを除去し、復調を行い、受信ディジタル信号2512を出力する。
【0183】
図26は、本実施の形態における受信装置の構成の一例を示しており、無線部2603は、アンテナ2601で受信した受信信号2602を入力とし、受信直交ベースバンド信号2604を出力する。
【0184】
伝送路歪み推定部2605は、受信直交ベースバンド信号2604を入力とし、伝送路歪みを推定し、伝送路歪み推定信号2606を出力する。
【0185】
伝送路歪み除去部2607は、受信直交ベースバンド信号2604、伝送路歪み推定信号2606を入力とし、伝送路歪みを除去し、伝送路歪み除去後の受信直交ベースバンド信号2608を出力する。
【0186】
周波数オフセット推定部2610は、伝送路歪み除去後の受信直交ベースバンド信号2608を入力とし、周波数オフセットを推定し、周波数オフセット推定信号2610を出力する。
【0187】
周波数オフセット除去部および復調部2611は、伝送路歪み除去後の受信直交ベースバンド信号2608、周波数オフセット推定信号2610を入力とし、周波数オフセットを除去し、復調を行い、受信ディジタル信号2612を出力する。
【0188】
次に、図22の伝送路歪み推定部2205の詳しい動作について、図9、図23を用いて説明する。
【0189】
図23のパイロットシンボル抽出機能2302は、受信直交ベースバンド信号2301を入力とし、図9におけるパイロットシンボル904、908を抽出し、パイロットシンボル信号2303を出力する。
【0190】
減衰制御シンボル抽出機能2304は、受信直交ベースバンド信号2301を入力とし、図9における減衰制御シンボル909を抽出し、減衰制御シンボル信号2305を出力する。
【0191】
伝送路歪み推定機能2306は、パイロットシンボル信号2303および減衰制御シンボル信号2305を入力とし、パイロットシンボルおよび減衰制御シンボルから伝送路歪みを推定し、伝送路歪み推定信号2307を出力する。
【0192】
このように、伝送路歪みを推定するのに減衰制御シンボルを利用することにより、伝送路歪みの推定精度が向上し、受信装置の受信感度が向上する。
【0193】
次に、図22の周波数オフセット推定部2207の詳しい動作について、図9、図24を用いて説明する。
【0194】
図24のパイロットシンボル抽出機能2402は、受信直交ベースバンド信号2401を入力とし、図9におけるパイロットシンボル904、908を抽出し、パイロットシンボル信号2403を出力する。
【0195】
減衰制御シンボル抽出機能2404は、受信直交ベースバンド信号2401を入力とし、図9における減衰制御シンボル909を抽出し、減衰制御シンボル信号2405を出力する。
【0196】
周波数オフセット推定機能2406は、パイロットシンボル信号2403および減衰制御シンボル信号2405を入力とし、パイロットシンボルおよび減衰制御シンボルから周波数オフセットを推定し、周波数オフセット推定信号2407を出力する。
【0197】
このように、周波数オフセットを推定するのに減衰制御シンボルを利用することにより、周波数オフセットの推定精度が向上し、受信装置の受信感度が向上する。
【0198】
本実施の形態における受信装置の構成は、図22に限ったものではなく、例えば、図25、図26、また、伝送路歪み推定部、周波数オフセット推定部のいずれか一方を具備していない構成も考えられる。そして、図25および図26において、伝送路歪み推定部2509、2605は、図23の構成で同様に伝送路歪みを推定できる。また、周波数オフセット推定部2506および2609は、図24の構成で、同様に周波数オフセットを推定できる。そして、伝送路歪み推定部では、周波数オフセットも同時に除去することが可能である。
【0199】
そして、フレーム構成は、図9に限ったものではなく、図19でも同様に考えられる。また、減衰制御シンボルを1シンボルとして説明したが、複数シンボルとしてもよい。また、減衰制御シンボルは、パイロットシンボル、ユニークワード、プリアンブル、制御用シンボルという復調のためのシンボルとみなしてもよい。
【0200】
そして、本実施の形態の説明において、減衰制御シンボルをランプシンボルと置き換えて実施しても、同様に実施することが可能である。このとき、実施の形態2または実施の形態5で説明したように、ランプシンボルにおいて、信号点が配置されている必要がある。
【0201】
以上のように本実施の形態によれば、受信装置において減衰制御シンボルを用いて、伝送路歪みおよび周波数オフセットを推定することで、受信装置における伝送路歪みの推定精度、および、周波数オフセットの推定精度が向上し、受信感度が向上する。
【0202】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、I−Q平面において、ランプシンボル直前の復調のためのシンボルの信号点振幅を前記ランプシンボル直前の復調のためのシンボルを除く復調のためのシンボルの信号点振幅より小さくした変調信号を出力する変調信号生成部を具備する送信装置であり、これにより、送信信号の強度を規定値に抑え、隣接チャネル漏洩電力の規定をより精度良く守ることができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施の形態における時間軸におけるフレーム構成を示す図
【図2】同第1の実施の形態における送信装置の構成を示す図
【図3】同第1の実施の形態における変調信号生成部の構成を示す図
【図4】同第1の実施の形態におけるI−Q平面における信号点配置を示す図
【図5】同第1の実施の形態におけるI−Q平面における信号点配置を示す図
【図6】同第2の実施の形態における変調信号生成部の構成を示す図
【図7】同第2の実施の形態におけるI−Q平面における信号点配置を示す図
【図8】同第2の実施の形態におけるI−Q平面における信号点配置を示す図
【図9】同第3の実施の形態における時間軸におけるフレーム構成を示す図
【図10】同第3の実施の形態における変調信号生成部の構成を示す図
【図11】同第3の実施の形態におけるI−Q平面における信号点配置を示す図
【図12】同第3の実施の形態におけるI−Q平面における信号点配置を示す図
【図13】同第4の実施の形態における変調信号生成部の構成を示す図
【図14】同第4の実施の形態におけるI−Q平面における信号点配置を示す図
【図15】同第4の実施の形態におけるI−Q平面における信号点配置を示す図
【図16】同第5の実施の形態における時間軸におけるフレーム構成を示す図
【図17】同第5の実施の形態における変調信号生成部の構成を示す図
【図18】同第5の実施の形態におけるI−Q平面における信号点配置を示す図
【図19】同第6の実施の形態における時間軸におけるフレーム構成の一例を示す図
【図20】同第6の実施の形態における変調信号生成部の構成を示す図
【図21】同第6の実施の形態におけるI−Q平面における信号点配置を示す図
【図22】同第7の実施の形態における受信装置の構成を示す図
【図23】同第7の実施の形態における伝送路歪み推定部の構成を示す図
【図24】同第7の実施の形態における周波数オフセット補償部の構成を示す図
【図25】同第7の実施の形態における受信装置の構成を示す図
【図26】同第7の実施の形態における受信装置の構成を示す図
【図27】従来のランプ制御装置の構成を示す図
【符号の説明】
101,102,103,105,106,107,901,902,903,905,906,907,1601,1602,1603,1607,1608 データシンボル
104,108,904,908,1604,1605,1606 パイロットシンボル
109,110,111,112,910,911,912,1609,1610,1611,1612 ランプシンボル
113,114,913,914,1613,1614 ガードシンボル
201,301,601,1001,1301,2001,2701 送信ディジタル信号
202,2702 変調信号生成部
203,2703 送信直交ベースバンド信号の同相成分
204,2704 送信直交ベースバンド信号の直交成分
205,206,2705,2706 送信フィルタ
207,2707 帯域制限された送信直交ベースバンド信号の同相成分
208,2708 帯域制限された送信直交ベースバンド信号の直交成分
209,210 信号処理部
211,2711 信号処理された送信直交ベースバンド信号の同相成分
212,2712 信号処理された送信直交ベースバンド信号の直交成分
213,2713 無線部
214,2714 送信信号
215,2715 電力増幅部
216,2716 増幅された送信信号
217,2717 アンテナ
218 フレーム構成信号
302,602,1002,1302,2002 データシンボル変調信号生成部
303,603,1003,1303,2003 パイロットシンボル変調信号生成部
304 ランプシンボル直前のパイロットシンボル変調信号生成部
305,605,1005,2005 ランプシンボル変調信号生成部
306,606,1006,2006 ガードシンボル変調信号生成部
307,607,1007,1307,2007 データシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分
308,608,1008,1308,2008 データシンボル送信直交ベースバンド信号の直交成分
309,609,1009,1309,2009 パイロットシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分
310,610,1010,1310,2010 パイロットシンボル送信直交ベースバンド信号の直交成分
311 ランプシンボル直前のパイロットシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分
312 ランプシンボル直前のパイロットシンボル送信直交ベースバンド信号の直交成分
313,613,1013,2013 ランプシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分
314,614,1014,2014 ランプシンボル送信直交ベースバンド信号の直交成分
315,615,1015,2015 ガードシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分
316,616,1016,2016 ガードシンボル送信直交ベースバンド信号の直交成分
317,617,1017,1317,2017 同相成分切り替え部
318,618,1018,1318,2018 直交成分切り替え部
319,619,1019,1319,2019 選択された送信直交ベースバンド信号の同相成分
320,620,1020,1320,2020 選択された送信直交ベースバンド信号の直交成分
321,621,1021,1321,2021 フレーム構成信号
401,501,701,801,1101,1201,1401,1501
16QAMの信号点
402,502,702,802,1102,1202,1402,1502,2105,2106 パイロットシンボルの信号点
403,503 ランプシンボル直前のパイロットシンボルの信号点
404,504,704,804,1104,1204,1405,1505,2111 ランプ,ガードシンボルの信号点
604 パイロットシンボル直後のランプシンボル変調信号生成部
611 パイロットシンボル直後のランプシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分
612 パイロットシンボル直後のランプシンボル送信直交ベースバンド信号の直交成分
703,803 パイロットシンボル直後のランプシンボルの信号点
909 減衰制御シンボル
1004,1305,2004 減衰制御シンボル変調信号生成部
1111,1313,2011 減衰制御シンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分
1112,1314,2012 減衰制御シンボル送信直交ベースバンド信号の直交成分
1103,1203,1404,1504,2107,2108,2109,2110 減衰制御シンボルの信号点
1304 減衰制御シンボル前のパイロットシンボル変調信号生成部
1306 ランプおよびガードシンボル変調信号生成部
1311 減衰制御シンボル前のパイロットシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分
1312 減衰制御シンボル前のパイロットシンボル送信直交ベースバンド信号の直交成分
1315 ランプおよびガードシンボル送信直交ベースバンド信号の同相成分
1316 ランプおよびガードシンボル送信直交ベースバンド信号の直交成分
1403,1503 減衰制御シンボル前のパイロットシンボルの信号点
2101,2102,2103,2104 QPSKの信号点
2201,2501,2601 アンテナ
2202,2502,2602 受信信号
2203,2503,2603 無線部
2204,2301,2401,2504,2604 受信直交ベースバンド信号
2205,2509,2605 伝送路歪み推定部
2206,2307,2510,2606 伝送路歪み推定信号
2207,2505,2609 周波数オフセット推定部
2208,2407,2506,2610 周波数オフセット推定信号
2209 復調部
2210,2512,2612 受信ディジタル信号
2302,2402 パイロットシンボル抽出機能
2303,2403 パイロットシンボル信号
2304,2404 減衰制御シンボル抽出機能
2305,2405 減衰制御シンボル信号
2306 伝送路歪み推定機能
2405 周波数オフセット推定機能
2507 周波数オフセット除去部
2508 周波数オフセット除去後の受信直交ベースバンド信号
2511 伝送路歪み除去部および復調部
2607 伝送路歪み除去部
2608 伝送路歪み除去後の受信直交ベースバンド信号
2611 周波数オフセット除去部および復調部
2709,2710 ハニング窓信号処理部

Claims (6)

  1. ランプシンボル直前にパイロットシンボルがあるフレーム構成であって、I−Q平面において、前記ランプシンボル直前のパイロットシンボルの信号点振幅を前記ランプシンボル直前のパイロットシンボルとは異なるパイロットシンボルの信号点振幅より小さくする如く、前記ランプシンボル直前のパイロットシンボルの信号点情報を出力する手段を具備する送信装置。
  2. ランプシンボル直前に減衰制御シンボルがあるフレーム構成であって、I−Q平面において、前記減衰制御シンボルの信号点振幅を、前記減衰制御シンボル直前のパイロットシンボルの信号点振幅より小さくする如く、前記減衰制御シンボルの信号点情報を出力する手段を具備する送信装置。
  3. ランプシンボル直前に減衰制御シンボルがあるフレーム構成であって、I−Q平面において、前記減衰制御シンボルの信号点振幅を、前記減衰制御シンボル直前のデータシンボルの信号点振幅より小さくする如く、前記減衰制御シンボルの信号点情報を出力する手段を具備する送信装置。
  4. ランプシンボル直前にパイロットシンボルがあるフレーム構成であって、I−Q平面において、前記ランプシンボル直前のパイロットシンボルの信号点振幅を前記ランプシンボル直前のパイロットシンボルとは異なるパイロットシンボルの信号点振幅より小さくする無線通信方式。
  5. ランプシンボル直前に減衰制御シンボルがあるフレーム構成であって、I−Q平面において、前記減衰制御シンボルの信号点振幅を、前記減衰制御シンボル直前のパイロットシンボルの信号点振幅より小さくする無線通信方式。
  6. ランプシンボル直前に減衰制御シンボルがあるフレーム構成であって、I−Q平面において、前記減衰制御シンボルの信号点振幅を、前記減衰制御シンボル直前のデータシンボルの信号点振幅より小さくする無線通信方式。
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