JP4251934B2 - ドア開閉固定治具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の塗装工程においてドアを所定の開度で固定させておくためのドア開閉固定治具(ドアチェッカー)に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の塗装工程においては、車体にドアを取付けた状態で塗装を行うため、ドア開閉固定治具(ドアチェッカー)を用いてドアを所定の開度で固定させた状態で塗装を行う。
上記ドア開閉固定治具としては、特許文献1及び特許文献2に開示されるものが提案されている。
【0003】
特許文献1には、閉じ方向に付勢される2本の揺動アーム間に摺動アームのピンを挿入して挟持し、ドアの開閉動に伴って前記ピンが2本の揺動アーム間に形成されるガイド部に沿って移動する構造となっており、前記ガイド部の形状によって、ドアが全開、中間、全閉の各位置で適当な抵抗で停止することが記載されている。
【0004】
また、特許文献2にはスライドドア用のドア開閉固定治具が開示されている。具体的には、ドアを開閉すると車体とドアとの間に設けられたリンク機構がドアステップ上で回動し、リンク機構を構成するアーム間にストッパを挟み込むことで所定の回動位置で固定するようにしている。
【0005】
【特許文献】
特許文献1:実公昭58−54309号
特許文献2:特開2001−205150号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に開示されるドア開閉固定治具は、ドアの内部に設けられるため、ピンが揺動アームに接触しながら移動することによって摺動部に付着した塗料が落下する。この落下した塗料はドア内部に一旦は受け止められるが、中塗りおよび上塗りの際にスプレーガンからのシェービングエアによって舞い上がり、車体に付着することがある。
また、従来のドア開閉固定治具にあっては揺動アームの基端部をピンで揺動自在に枢着しているため、塗料が侵入する隙間が形成され、この隙間に入った塗料が剥離する問題がある。
【0007】
また、特許文献2に開示されるドア開閉固定治具は、リンク機構の回動部がドアステップ上に位置するため、治具に付着した塗料が回動部からドアステップ上などに落下して塗装不良を招くおそれがある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るドア開閉固定治具は、弾性部材にて閉じ方向に付勢されるとともにドア内に収納される一対のロックアームと、この一対のロックアーム間にそれぞれのロックアームに圧接して保持される回動部材と、この回動部材に一端が固定される第1アームと、この第1アームの先端に基端部が枢支されるとともに先端部が車体取付けブラケットに連結される第2アームとを備える構成とした。
また、第1アームと第2アームとの連結部、第2アームと車体取付けブラケットとの連結部は、これら連結される部材のボルト挿通孔の内周面にボルトの雄ねじ部と螺合する雌ねじ部を形成し、隙間なく螺合することが好ましい。このようにすれば、回動部に塗料が入り込むことがなく、従来のようにピンの隙間に入った塗料が剥離することがなくなる。
【0009】
前記一対のロックアームをドア内に収納する手段としては、例えば、ドアに対する取付ブラケットに、前記一対のロックアームを直接または間接に取付けるようにする。
【0010】
また前記一対のロックアームについては、上下に離間してそれぞれ一対設け、それぞれの対をなすロックアームにて回動部材の上端部及び下端部を挟持するようにすれば動作が安定する。
【0011】
また、所定の開度でドアを節度をもって固定するには、回動部材の外周面に前記一対のロックアームを構成するアームと面接触する平面部を形成すればよい。
【0012】
また、第2アームの先端はドアから突出することになるが、この第2アーム先端の車体取付けブラケットとの連結部の形状を、二股状をなすとともに一側が壁体で覆われたものとすることで、塗料が付着しにくくなる。
【0013】
更に、ドア開閉固定治具を着脱自在なカバー内に収納することで、治具に塗料が付着するのを防止でき、塗料が付着したカバーを交換するのみでよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るドア開閉固定治具の全体斜視図、図2は同ドア開閉固定治具の平面図、図3は同ドア開閉固定治具の側面図、図4は第2アーム先端の連結部の斜視図、図5は第2アーム先端の連結部の断面図、図6(a)は図3のA−A線断面図、(b)は(a)の状態から回動した状態を示す図である。
【0015】
ドア開閉固定治具はドア内側に固定するための取付ブラケット1を備えている。この取付ブラケット1にはドアに位置決めするためのピン2及びフック3が設けられるとともに後述する第2アームが突出する開口1aが形成されている。
【0016】
取付ブラケット1の内側には対をなすロックアームが上下に離間してそれぞれ一対ずつ設けられている。対をなすロックアームは固定ロックアーム4と可動ロックアーム5から構成され、固定ロックアーム4の先部は二股状に広がって前記取付ブラケット1に固着され、固定ロックアーム4の中間部には支持部材6が取付けられ、この支持部材6に前記可動ロックアーム5の先端がピン7を介して回動可能に支持され、更に固定ロックアーム4と可動ロックアーム5の後端部間にバネ8が張設され、このバネ8の弾発力により固定ロックアーム4と可動ロックアーム5は閉じ方向に付勢される。
【0017】
前記固定ロックアーム4と可動ロックアーム5との間には回動部材9が挟持されている。回動部材9はピン形状をなすとともに上下端に大径のフランジ部10,10を設け、このフランジ部10よりも軸方向において内側部分に小径部11を設け、この小径部11を前記固定ロックアーム4と可動ロックアーム5で挟持している。
【0018】
また、回動部材9の側面には上下一対の第1アーム12の基端部が固着され、これら第1アーム12の先端部にボルト13にて第2アーム14の基端部が回動自在に連結され、この第2アーム14は前記取付ブラケット1の開口1aを貫通してドアの外側に突出し、その先端部には二股状の連結部15が設けられ、この連結部15には車体への取付ブラケット16がボルト17を介して連結されている。
【0019】
前記二股状の連結部15は図4に示すように車体側となる部分に壁部15aを形成し、塗料が連結部15内に入りにくい構造にしている。
【0020】
即ち、図5に示すように二股状の連結部15および取付ブラケット16にはボルト17の挿通孔が形成され、これら挿通孔にはボルト17の雄ねじ部17aと螺合する雌ねじ部15b、16bが形成されている。そして、ボルト17と二股状の連結部15および取付ブラケット16とが螺合した状態で、取付ブラケット16と二股状の連結部15との間にはある程度のスペースが形成される。
【0021】
このように、ボルト17と連結部15および取付ブラケット16とは螺合し、雄ねじ部と雌ねじ部との間には塗料が入り込む隙間はないため、後に剥離する不利がない。また、ボルト17と連結部15および取付ブラケット16とが螺合しても取付ブラケット16と二股状の連結部15との間にはある程度のスペースが形成されているので、取付ブラケット16が螺進することで回動が許容される。
【0022】
尚、第1アーム12の先端部と第2アーム14の基端部との連結部についても図5と同様な構造になっており、第2アーム14と第1アーム12との間にスペースが設けられ、且つ上下のボルト13の雄ねじ部に第2アーム14と第1アーム12に形成した雌ねじ部が螺合することで、塗料の侵入を阻止している。
【0023】
また、前記小径部11の外周部は一部を平坦面11a、11bとし、図6(a)に示すように平坦面11aを可動ロックアーム5に当接せしめてドア閉状態を維持し、図6(b)に示すように平坦面11bを可動ロックアーム5に当接せしめてドア開状態を維持する。
【0024】
図7は別実施例を示す図1と同様の斜視図であり、この実施例にあってはドア開閉固定治具全体をカバー20内に収め、更に塗料が入りにくくしている。
具体的には、固定アーム4に支持ブロック21,21を固着し、この支持ブロック21にボルトなどを用いてカバー20を着脱自在とする。着脱自在とすることで塗料が付着したカバーを交換することが可能になる。
【0025】
以上において、ドアを閉じた状態では図8に示すように、第2アーム14はドア内に引っ込んでいる。この状態では可動アーム5の側面が回動部材9の平坦面11aに押し当てられ、全閉状態を維持している。この状態から所定以上の力でドアを開けると図9に示すように回動部材9と第1アーム12が回動し第2アーム14が突出する。この状態では可動アーム5の側面が回動部材9の平坦面11bに押し当てられ、全開状態を維持している。
【0026】
以上は実施の一例を示したものであり、本発明に係るドア開閉固定治具としては図示例に限らず、例えば、可動アーム5の先端を取付ブラケット1に回動自在に取付けてもよい。
また、固定アーム4と可動アーム5をそれぞれ上下一対設けたが、上下一方でもよく、また上下に一対以上設けてもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明に係るドア開閉固定治具は、回動部をボルトで連結したため、塗料の付着が防止される。またロックアームが回動部材に圧接することで所定の開度に固定されるようにしたため、従来と比べ塗料が剥離する確率が低くなり、塗装不良が大幅に低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドア開閉固定治具の全体斜視図
【図2】同ドア開閉固定治具の平面図
【図3】同ドア開閉固定治具の側面図
【図4】第2アーム先端の連結部の斜視図
【図5】第2アーム先端の連結部の断面図
【図6】(a)は図3のA−A線断面図、(b)は(a)の状態から回動した状態を示す図
【図7】別実施例を示す図1と同様の斜視図
【図8】ドアが閉状態の場合の平面図
【図9】ドアが開状態の場合の平面図
【符号の説明】
1…取付ブラケット、1a…開口、2…ピン、3…フック、4…固定ロックアーム、5…可動ロックアーム、6…支持部材、7…ピン、8…バネ、9…回動部材、10…フランジ部、11…回動部材の小径部、11a,11b…小径部の平坦面、12…第1アーム、13…ボルト、14…第2アーム、15…連結部、15a…壁部、15b…雌ねじ部、16…取付ブラケット、16b…雌ねじ部、17…ボルト、17a…雄ねじ部、20…カバー、21…支持ブロック。
Claims (4)
- ドアを所定の開度で固定するドア開閉固定治具において、このドア開閉固定治具は取付ブラケットを介してドアに取付けられ、この取付ブラケットには固定ロックアームの先端が固定され、この固定ロックアームの中間部には可動ロックアームの先端が回動可能に支持され、これら固定ロックアームと可動ロックアームは弾性部材によって閉じ方向に付勢され、更に前記固定ロックアームと可動ロックアームは上下に離間してそれぞれ一対設けられ、それぞれの対をなす固定ロックアームと可動ロックアームにて回動部材の上端部及び下端部を前記弾性部材の弾発力で回動自在に挟持し、前記回動部材の外周面には前記固定ロックアームまたは可動ロックアームと面接触する平面部が形成され、またこの回動部材に第1アームの基端が固定され、この第1アームの先端に第2アームの基端部が枢支され、この第2アームの先端は前記取付ブラケットの窓部を貫通し車体取付けブラケットが連結されることを特徴とするドア開閉固定治具。
- 請求項1に記載のドア開閉固定治具において、前記第1アームと第2アームの連結部、および第2アームと車体取付けブラケットとの連結部はボルトで回動自在に連結されていることを特徴とするドア開閉固定治具。
- 請求項1または請求項2に記載のドア開閉固定治具において、前記第2アーム先端には車体取付けブラケットとの連結部が設けられ、この連結部は二股状をなすとともに一側が壁体で覆われていることを特徴とするドア開閉固定治具。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のドア開閉固定治具において、着脱自在なカバー内に前記各部材が収納されていることを特徴とするドア開閉固定治具。
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