JP4250359B2 - バネ力調整構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、バネ力調整構造に関し、特に、フロントフォークにおけるエアバネ力を高低調整するバネ力調整構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フロントフォークにおけるエアバネ力を高低調整するバネ力調整構造としては、たとえば、特開平10−292843号公報に開示のものがある。
【0003】
このバネ力調整構造は、図2に示すように、大径側となる車体側チューブ1内に小径側となる車軸側チューブ2が懸架バネ3の配在下に出没可能に挿通されてなるフロントフォークに具現化されてなるとしている。
【0004】
ちなみに、このフロントフォークは、その軸芯部にダンパー(符示せず)を倒立に有してなり、このダンパーは、図中で上端となるいわゆるボトム端が車体側チューブ1の上端に連設されて車体側チューブ1の軸芯部に垂下するダンパーシリンダ4と、図中で下端となる先端が車軸側チューブ2の下端に連設されて車軸側チューブ2の軸芯部に立設されるダンパーロッド5とを有してなる。
【0005】
そして、図中で上端となるダンパーロッド5の基端は、ダンパーシリンダ4内に摺動可能に収装されたピストン6に一体に連設されてなるとし、このピストン6は、ダンパーシリンダ4内にロッド側室Rと、反ロッド側室R1とを区画すると共に、この両側室R,R1の連通を許容する伸側減衰バルブ6aおよび伸側チェック弁6bを有してなるとしている。
【0006】
このとき、上記の反ロッド側室R1は、隔壁部41で画成されたリザーバ室R2を有してなるとし、このリザーバ室R2は、油面Oを境にする気室Aを有してなるとしている。
【0007】
そして、上記の隔壁部41は、両室R1,R2の連通を許容する圧側減衰バルブ41aおよび圧側チェック弁41bを有してなるとしている。
【0008】
なお、このフロントフォークの内部であって、ダンパーの外側は、リザーバ室R3とされていて、このリザーバ室R3も油面O1を境にする気室A1を有してなるとしている。
【0009】
一方、このフロントフォークは、エアバネ力を高低調整し得るバネ力調整構造を有してなるとするもので、このバネ力調整構造は、エアタンク7を有すると共に、このエアタンク7内の気室(図示せず)とダンパー内の気室Aとを連通する通路L中に配在の可変絞り8およびこの可変絞り8に並列するチェック弁9を有してなるとしている。
【0010】
それゆえ、このフロントフォークにあっては、その伸縮作動時にダンパーが伸縮することで、伸側および圧側の各減衰力が発生されると共に、ダンパー内の気室Aおよびダンパー外の気室A1がそれぞれ膨縮することで、エアバネ力が発生されることになる。
【0011】
ちなみに、このフロントフォークの伸縮作動時には、懸架バネ3が伸縮することによるバネ力も発生されるのはもちろんである。
【0012】
その一方で、このフロントフォークにあっては、外部にバネ力調整構造を有してなるから、このバネ力調整構造を構成する可変絞り8における開閉調整で、すなわち、可変絞り8を小さい絞りにする調整で、ダンパー内の気室Aをエアタンク7内の気室に連通し辛くして高いエアバネ力の発生を可能にし、高速での圧縮作動時にいわゆる底突きを招来させないようにすることが可能になる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したバネ力調整構造にあっては、すなわち、このバネ力調整構造を有するフロントフォークにあっては、以下のような不具合があると指摘される可能性がある。
【0014】
すなわち、上記のバネ力調整構造を有するフロントフォークが二輪車に架装される場合に、この二輪車における乗り心地や底突き防止は、バネ力調整構造における可変絞り8の設定如何によることになる。
【0015】
たとえば、二輪車がオンロードタイプとされるとき、可変絞り8が比較すれば大きい絞りに調整されて、ダンパー内の気室Aをエアタンク7内の気室に連通し易くして低いエアバネ力を発生させるようにすることで、フロントフォークが二輪車における乗り心地を良好に保ち得ることになる。
【0016】
しかし、この乗り心地を優先させるときに、二輪車が急制動されてフロントフォークが高速で圧縮する場合には、フロントフォークにおいて底突きが招来されることになる。
【0017】
そこで、急制動によってフロントフォークが高速で圧縮する場合にも、フロントフォークにおいて底突きが招来されないようにするために、可変絞り8を比較すれば小さい絞りに調整することになる。
【0018】
その結果、フロントフォークにおいて急制動時以外の通常の走行時におけるエアバネ力が比較すれば高く調整されることになり、このフロントフォークを架装する二輪車における乗り心地が悪化される危惧がある。
【0019】
この発明は、上記した事情を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、乗り心地を良好に維持しながら高速での圧縮作動時に底突きを防止し得て、二輪車に架装されるフロントフォークへの具現化に最適となるバネ力調整構造を提供することである。
【0020】
【問題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、この発明によるバネ力調整構造の構成を、車体側チューブ内に車軸側チューブを出没可能に挿通し、車体側チューブと車軸側チューブとの軸芯部にダンパーを配在し、当該ダンパーを車体側チューブに連設したダンパーシリンダと、ダンパーシリンダ内にピストンを介して移動自在に挿入すると共に車軸側チューブに連設したダンパーロッドと、ダンパーシリンダ内に上記ピストンを介して区画した車体側チューブ側に位置する反ロッド側室及び、車軸側チューブ側に位置するロッド側室と、同じくダンパーシリンダ内に隔壁部で隔成され、上記反ロッド側室に対向させた側に位置するリザーバ室と、上記隔壁部に設けられて上記リザーバ室内の油室を上記反ロッド側室に連通させる圧側減衰バルブと、同じく上記隔壁部に設けられて上記リザーバ室内の油室から反ロッド側室へのみ油の流れを許容する圧側チェック弁とを有し、上記リザーバ室内の気室を可変絞りとチェック弁とを並列に設けた通路を介して外部に配在のエアタンクに連通させ、可変絞りにおける絞りの開閉調整でリザーバ室内の気室とエアタンクとの連通を制御してエアバネ力を高低調整するバネ力調整構造において、上記ダンパーシリンダ内のリザーバ室をベローズで気室と油室とに隔成し、この気室と上記チェック弁及び可変絞りとの間となる上記通路中に、附勢バネのバネ力で維持される連通ポジションと、二輪車における急制動時のブレーキ作動に基づく外部信号でソレノイドが励磁されるときに上記附勢バネに対抗して切り換えられる遮断ポジションとを有してなる開閉弁を配在させてこの通路中におけるエアの流通を制御してなるとする。
【0021】
それゆえ、このバネ力調整構造を具現化するフロントフォークが架装される二輪車における急制動時のブレーキ作動に基づく信号を開閉弁に供給することで、開閉弁を作動してダンパー内の気室とエアタンクの気室との連通し得ることになる。
【0022】
そして、両気室が連通される場合には、リザーバ室内の気室、すなわち、ダンパー内の気室とエアタンク内の気室とによるエアバネ力となり、両気室の連通が遮断される場合には、ダンパー内の気室によるエアバネ力のみとなり、フロントフォークにおける高速での圧縮作動時に底突きを招来させないことになる。
【0023】
そして、上記した構成において、より具体的には、フロントフォークが大径側となる車体側チューブ内に小径側となる車軸側チューブを懸架バネの介在下に出没可能に挿通してなると共に、ダンパーがダンパーシリンダのボトム端を車体側チューブの上端に連設しながらダンパーロッドの端を車体側チューブの下端に連接する倒立型に設定されてなるとする。
【0024】
それゆえ、ダンパーの圧縮作動時に負圧傾向になってキャビテーションを招来し易いロッド側室が反ロッド側室の下方となって、油中にエアを混入し難くすると共に、ロッド側室に溜まることがあるエアが反ロッド側室に抜けるのを期待し得ることになる。
【0025】
また、ダンパー内の気室がダンパーシリンダ内に隔壁部で区画されてダンパーシリンダ内にピストンで画成される反ロッド側室に圧側減衰バルブおよび圧側チェック弁の配在下に連通するリザーバ室内にベローズによって画成されてなるとする。
【0026】
それゆえ、ダンパー内の気室におけるエアがダンパー内の油中に混入し得なくなり、したがって、油中にエアが混入することで、ダンパー内の減衰バルブで発生される減衰力が安定しなくなる危惧を排除できることになる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明するが、この発明によるバネ力調整構造にあっても、前記した従来の場合と同様にフロントフォークに具現化されてなるとしている。
【0028】
即ち、本発明のバネ力調整構造は、図2の従来例と同じく、車体側チューブ1内に車軸側チューブ2を出没可能に挿通し、車体側チューブ1と車軸側チューブ2との軸芯部にダンパーを配在し、当該ダンパーを車体側チューブ1に連設したダンパーシリンダ4と、ダンパーシリンダ4内にピストン6を介して移動自在に挿入すると共に車軸側チューブ2に連設したダンパーロッド5と、ダンパーシリンダ4内に上記ピストン6を介して区画した車体側チューブ側に位置する反ロッド側室R1及び車軸側チューブ側に位置するロッド側室Rと、同じくダンパーシリンダ4内に隔壁部41で隔成され、上記反ロッド側室内に対向させた側に位置するリザーバ室R2と、上記隔壁部41に設けられて上記リザーバ室R2内の油室を上記反ロッド側室R1に連通させる圧側減衰バルブ41aと、同じく上記隔壁部41に設けられて上記リザーバ室R2内の油室から反ロッド側室R1へのみ油の流れを許容する圧側チェック弁41bとを有し、上記リザーバ室R2内の気室Aを可変絞り8とチェック弁9とを並列に設けた通路Lを介して外部に配在のエアタンク7に連通させ、可変絞り8における絞りの開閉調整でリザーバ室R2内の気室Aとエアタンク7との連通を制御してエアバネ力を高低調整するものである。 そして、本発明では、上記ダンパーシリンダ4内のリザーバ室R2をベローズ20で気室Aと油室とに隔成し、この気室Aと上記チェック弁9及び可変絞り8との間となる上記通路L中に、附勢バネ11のバネ力で維持される連通ポジション12と、二輪車における急制動時のブレーキ作動に基づく外部信号でソレノイド13が励磁されるときに上記附勢バネに対抗して切り換えられる遮断ポジション14とを有してなる開閉弁10を配在させてこの通路L中におけるエアの流通を制御するようにしている。
【0029】
すなわち、この発明にあっては、ダンパーシリンダ4内の、すなわち、ダンパー内の気室Aとバネ力調整構造を構成するチェック弁9に並列する可変絞り8との間となる通路L中に急制動時のブレーキ作動に基づく外部信号で作動してこの通路L中におけるエアの流通を制御する開閉弁10が配在されてなるとしている。
【0030】
そして、この開閉弁10は、附勢バネ11のバネ力で維持される連通ポジション12と、外部信号の入力でソレノイド13が励磁されるときに切り換えられる遮断ポジション14とを有してなる。
【0031】
それゆえ、この開閉弁10によれば、外部信号が入力されない限りにおいて、ダンパー内の気室Aがエアタンク7内の気室に連通されて、フロントフォークにおけるエアバネ力を言わばソフトにし得ることになる。
【0032】
そして、この開閉弁10によれば、外部信号が入力されるとき、ダンパー内の気室Aがエアタンク7内の気室と連通することを阻止して、フロントフォークにおけるエアバネ力を言わばハードにし得ることになる。
【0033】
したがっのフロントフォークが架装される二輪車において、急制動時のブレーキ作動に基づく外部信号が開閉弁10に供給されない限開閉弁10が連通ポジション12に維持されるように設定することで、フロントフォークにおけるエアバネ力をソフトにし、二輪車における乗り心地を良好に保つことが可能となる。
【0034】
そして、二輪車の急制動時には、開閉弁10の切換作動でフロントフォークにおけるエアバネ力をハードにして、フロントフォークが高速で圧縮作動する場合にも、底突きを招来させないことが可能になる。
【0036】
そしの発明では通路L中に可変絞り8とは言わば別個に開閉弁10を配在するから、前述した従来例において、外部信号の大小などで通路L中におけるエアの流通状況を制御し得るように可変絞り8の構成を変更する場合に比較して、いわゆるバルブ構成が簡単になり、バルブ構成が複雑化することによるいたずらなコスト高を招来しないで済む点で有利となる。
【0038】
また、図示するところでは、ダンパーがダンパーシリンダ4を上にすると共にダンパーロッド5を下にする倒立型に設定されてなるとしているが、これによって、ダンパーの圧縮作動時に負圧傾向になってキャビテーションを招来し易いロッド側室Rが反ロッド側室R1の下方となり、油中にエアを混入し難くすることになる。
【0039】
そして、ダンパーが倒立型に設定される場合には、このダンパーの伸縮作動中に、仮に、ロッド側室Rの油中にエアを混入する事態が招来されるとしても、このエアを混入する油がダンパーシリンダ4とダンパーロッド5の間に形成される摺動隙間(図示せず)を介して反ロッド側室R1に抜け出ることを期待し得ることになる。
【0040】
そして、図示する実施形態にあって、ダンパー内の気室Aは、ダンパーシリンダ4内に隔壁部41で区画されてダンパーシリンダ4内にピストン6で画成される反ロッド側室R1に圧側減衰バルブ41aおよび圧側チェック弁41bの配在下に連通するリザーバ室R2内にベローズ20によって画成されてなるとしている。
【0041】
それゆえ、ダンパー内の気室Aにおけるエアは、ダンパー内の油中に混入し得なくなり、したがって、油中にエアが混入することで、ダンパー内の減衰バルブたる伸側減衰バルブ6aおよび圧側減衰バルブ41aで発生される各減衰力が安定しなくなる危惧を排除できることになる。
【0042】
この油中にエアが混入しなくなること、特に、キャビテーションによって油中にエアが混入する事態を招来させないことは、この発明の場合に顕著な効果となって現れる。
【0043】
すなわち、ダンパーが高速で圧縮作動するとき、ロッド側室Rに油が滞りなく流入すれば、キャビテーションが招来されないが、この高速での圧縮作動時に、反ロッド側室R1における圧力が高くないと、ロッド側室Rにキャビテーションが招来されることになる。
【0044】
しかしながら、この発明によれば、二輪車の急制動時には、ダンパー内の気室Aを外部のエアタンク7内の気室と遮断して言わば高圧化するから、この高圧が反ロッド側室R1に及ぶことになる。
【0045】
したがって、この高圧作用で反ロッド側室R1の油がロッド側室Rに強制的に送り込まれるような状況が現出されることになり、その結果、ロッド側室Rにキャビテーションが招来されなくなる。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明にあっては、バネ力調整構造を構成する開閉弁の制御でダンパー内の気室とエアタンク内の気室を連通する通路を遮断してフロントフォークにおけるエアバネ力をハードにし得るから、このバネ力調整構造を具現化するフロントフォークが架装される二輪車において、急制動時のブレーキ作動に基づく外部信号を開閉弁に供給しない限り、この開閉弁が連通ポジションに維持されるように設定することで、フロントフォークにおけるエアバネ力をソフトにし、二輪車における乗り心地を良好に保つことが可能になり、また、二輪車の急制動時には、そのブレーキ作動に基づく外部信号により開閉弁が遮断ポジションに切り換えられてフロントフォークにおけるエアバネ力をハードにロントフォークが高速で圧縮作動する場合にも、底突きを招来させないことが可能になる。
【0048】
そして、ダンパーが高速で圧縮作動するときにダンパー内の気室における内圧たる高圧が反ロッド側室に及ぶから、この高圧作用で反ロッド側室の油がロッド側室に強制的に送り込まれるような状況が現出されることになり、その結果、ロッド側室にキャビテーションが招来されなくなる利点がある。
【0049】
そしンパーの圧縮作動時に負圧傾向になってキャビテーションを招来し易いロッド側室が反ロッド側室の下方となって、油中にエアを混入し難くすると共に、ダンパーの伸縮作動中に、仮に、ロッド側室の油中にエアを混入する事態が招来されるとしても、このエアを混入する油がダンパーシリンダとダンパーロッドの間に形成される摺動隙間を介して反ロッド側室に抜け出ることを期待し得ることになる。
【0050】
また、ダンパー内の気室がダンパーシリンダ内に隔壁部で区画されてダンパーシリンダ内にピストンで画成される反ロッド側室に圧側減衰バルブおよび圧側チェック弁の配在下に連通するリザーバ室内にベローズによって画成されてなることにより、ダンパー内の気室におけるエアは、ダンパー内の油中に混入し得なくなり、したがって、油中にエアが混入することで、ダンパー内の減衰バルブで発生される各減衰力が安定しなくなる危惧を排除できることになる。
【0051】
その結果、この発明によれば、乗り心地を良好に維持しながら高速での圧縮作動時に底突きを防止し得て、二輪車に架装されるフロントフォークへの具現化に最適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるバネ力調整構造を具現化した油圧緩衝器としてのフロントフォークを示す概略縦断面図である。
【図2】従来のバネ力調整構造を具現化した状態を図1と同様に示す図である。
【符号の説明】
1 車体側チューブ
2 車軸側チューブ
3 懸架バネ
4 ダンパーシリンダ
5 ダンパーロッド
6 ピストン
6a 伸側減衰バルブ
6b 伸側チェック弁
7 エアタンク
8 可変絞り
9 チェック弁
10 開閉弁
11 附勢バネ
12 連通ポジション
13 ソレノイド
14 遮断ポジション
20 ベローズ
41 隔壁部
41a 圧側減衰バルブ
41b 圧側チェック弁
A,A1 気室
L 通路
O1 油面
R ロッド側室
R1 反ロッド側室
R2,R3 リザーバ室

Claims (1)

  1. 車体側チューブ内に車軸側チューブを出没可能に挿通し、車体側チューブと車軸側チューブとの軸芯部にダンパーを配在し、当該ダンパーを車体側チューブに連設したダンパーシリンダと、ダンパーシリンダ内にピストンを介して移動自在に挿入すると共に車軸側チューブに連設したダンパーロッドと、ダンパーシリンダ内に上記ピストンを介して区画した車体側チューブ側に位置する反ロッド側室及び、車軸側チューブ側に位置するロッド側室と、同じくダンパーシリンダ内に隔壁部で隔成され、上記反ロッド側室に対向させた側に位置するリザーバ室と、上記隔壁部に設けられて上記リザーバ室内の油室を上記反ロッド側室に連通させる圧側減衰バルブと、同じく上記隔壁部に設けられて上記リザーバ室内の油室から反ロッド側室へのみ油の流れを許容する圧側チェック弁とを有し、上記リザーバ室内の気室を可変絞りとチェック弁とを並列に設けた通路を介して外部に配在のエアタンクに連通させ、可変絞りにおける絞りの開閉調整でリザーバ室内の気室とエアタンクとの連通を制御してエアバネ力を高低調整するバネ力調整構造において、上記ダンパーシリンダ内のリザーバ室をベローズで気室と油室とに隔成し、この気室と上記チェック弁及び可変絞りとの間となる上記通路中に、附勢バネのバネ力で維持される連通ポジションと、二輪車における急制動時のブレーキ作動に基づく外部信号でソレノイドが励磁されるときに上記附勢バネに対抗して切り換えられる遮断ポジションとを有してなる開閉弁を配在させてこの通路中におけるエアの流通を制御してなることを特徴とするバネ力調整構造。
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