JP4250092B2 - 外断熱材及び外断熱構造 - Google Patents

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Description

本発明は、外壁と、この外壁に胴縁を介して取り付けられる外装材との間に複数設けられる外断熱材及び外断熱構造に関する。
住宅などの建築物において、外壁からの熱の拡散を防止する目的で設けられる外断熱構造として、複数の壁パネルの外側表面に、互いに離れて配置される複数の硬質断熱材と、これら硬質断熱材の間に設けられる通気性を有する軟質断熱材とが予め一体形成された断熱パネルが複数配置され、これら断熱パネルの外側に、複数の胴縁と、これら胴縁の外側表面に固定された板材とで形成された外装材が、硬質断熱材部分を挟んで壁パネルに釘等を用いて固定することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−119920号公報
しかしながら、上記断熱パネルに使用される硬質断熱材は、例えば、スタイロフォーム(商品名)等を使用しており、一般的にコストが高いという問題がある。
また、上記断熱パネルは、複数の硬質断熱材と複数の軟質断熱材とが予め一体形成されたものであるので、ある程度の大きさを有しており、1枚の壁パネルと略等しい大きさに形成されている。そのため、このように予め作製された断熱パネルは、壁パネルの大きさが異なる場合に、その壁パネルの大きさに随時変更して作製しなければならず、施工面に優れないという問題がある。
さらに、複数の硬質断熱材と複数の軟質断熱材とは、スプレー状ののり等により直接接着し固定しているが、これらをさらに強固に固定することが望まれている。
また、上記断熱パネルを構成する複数の硬質断熱材は、該硬質断熱材の外面に取り付けられる胴縁に対して略直交する方向に配置され取り付けられる。そのため、断熱パネルの外面に防水透湿シートを配置し、さらに胴縁や板材を配置して、釘等でこれらを固定する際に、胴縁の下には軟質断熱材が配置されている場合もあり、必ずしも硬質断熱材が配置されているとは限らない。そのため、釘の位置決めが困難で作業効率が悪いという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、コストを削減でき、施工面にも優れ、しかも強固に形成することのできる外断熱材及び外断熱構造を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、例えば、図1及び図2に示すように、外壁(例えば、壁パネル1)と、この外壁1に胴縁2を介して取り付けられる外装材3との間に複数設けられる外断熱材10であって、
軟質断熱材11と、この軟質断熱材11に設けられ、他の軟質断熱材が圧縮されてなる圧縮部材12とを備え、
前記軟質断熱材11の繊維方向と前記圧縮部材12を構成する他の軟質断熱材の繊維方向とが直交するように、前記軟質断熱材11に、前記圧縮部材12が固定されることにより、前記軟質断熱材11と前記圧縮部材12とが一体化され、前記圧縮部材12に前記胴縁2が固定されることを特徴とする。
軟質断熱材11や圧縮部材12を構成する他の軟質断熱材の材料としては、例えば、グラスウールやロックウール等が挙げられる。
請求項1の発明によれば、軟質断熱材11と、この軟質断熱材11に設けられ、他の軟質断熱材が圧縮されてなる圧縮部材12とを備え、軟質断熱材11に圧縮部材12が固定されることにより、軟質断熱材11と圧縮部材12とが一体化されているので、断熱性に優れるとともに、軟質断熱材11及び圧縮部材12の他の軟質断熱材によって透湿性及び通気性に優れた構造とすることができる。
また、従来と異なり、高価な硬質断熱材のかわりに軟質断熱材を圧縮した圧縮部材12を使用しているので、大幅なコスト削減を図ることができる。
さらに、本発明では圧縮部材12に胴縁2が固定されるので、圧縮部材12によって胴縁2及び外装材3を確実に固定し保持することができる。
また、従来と異なり、本発明の外断熱材10は1つの軟質断熱材11と1つの圧縮部材12とを備え、このような外断熱材10が外壁1に複数設けられることから、外断熱材10の個数を適宜変更して外壁1の外側表面に設けることによって、種々の大きさの外壁1に容易に対応することができ、施工面に優れる。
また、軟質断熱材11の繊維方向と圧縮部材12を構成する他の軟質断熱材の繊維方向とが直交するように、軟質断熱材11と圧縮部材12とが一体化されているので、圧縮部材12を構成する他の軟質断熱材の繊維方向に対して直交する方向に軟質断熱材11の荷重を受けることになり、軟質断熱材11と圧縮部材12とを強固に一体化することができ、強度に優れた外断熱材10とすることができる。
請求項2の発明は、例えば、図3及び図4に示すように、外壁1Aと、この外壁1Aに胴縁2を介して取り付けられる外装材3との間に複数設けられる外断熱材10Aであって、
軟質断熱材11と、この軟質断熱材11に設けられ、他の軟質断熱材が圧縮されてなる圧縮部材12とによって外断熱材本体が構成されており、
前記軟質断熱材11の繊維方向と前記圧縮部材12を構成する他の軟質断熱材の繊維方向とが直交するように、かつ、前記外断熱材本体の表面にシート材13が被覆されることにより、前記軟質断熱材11と前記圧縮部材12とが一体化され、前記圧縮部材12に前記胴縁2が固定されることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、軟質断熱材11と、この軟質断熱材11に設けられ、他の軟質断熱材が圧縮されてなる圧縮部材12とによって外断熱材本体が構成されており、この外断熱材本体の表面にシート材13が被覆されることにより、軟質断熱材11と圧縮部材12とが一体化されているので、断熱性に優れるとともに軟質断熱材11及び圧縮部材12の他の軟質断熱材によって透湿性及び通気性に優れた構造とすることができる。
また、従来と異なり、高価な硬質断熱材のかわりに軟質断熱材を圧縮した圧縮部材12を使用しているので、大幅なコスト削減を図ることができる。
また、シート材13によって、軟質断熱材11と圧縮部材12とを強固に固定することができる。
また、本発明では、圧縮部材12に胴縁2が固定されるので、圧縮部材12によって胴縁2及び外装材3を確実に固定し保持することができる
さらに、従来と異なり、本発明の外断熱材10Aは1つの軟質断熱材11と1つの圧縮部材12とを備え、このような外断熱材10Aが外壁1Aに複数設けられることから、外断熱材10Aの個数を適宜変更して外壁1Aに設けることによって、種々の大きさの外壁1Aに容易に対応することができ、施工面に優れる。
また、軟質断熱材11の繊維方向と圧縮部材12を構成する他の軟質断熱材の繊維方向とが直交するように、軟質断熱材11と圧縮部材12とが一体化されているので、圧縮部材12を構成する他の軟質断熱材の繊維方向に対して直交する方向に軟質断熱材11の荷重を受けることになり、軟質断熱材11と圧縮部材12とを強固に一体化することができ、強度に優れた外断熱材10とすることができる。
シート材13の材料としては、例えば、ガラス、不織布、レーヨン、ポリエステル等が挙げられる。
請求項の発明は、例えば、図1に示すように、請求項1又は2に記載の外断熱材10において、
前記軟質断熱材11及び前記他の軟質断熱材の材料がグラスウールであることを特徴とする。
請求項の発明によれば、軟質断熱材11及び他の軟質断熱材の材料がグラスウールであるので、断熱性、吸湿性、透湿性に優れ、軽くて施工し易い。また、安価でコスト削減を図ることができる。
請求項の発明は、例えば、図2に示すように、請求項1〜のいずれか一項に記載の外断熱材10が外壁1に複数設けられてなる外断熱構造であって、
前記外断熱材10の圧縮部材12に、胴縁2が前記圧縮部材12に対して略平行となるように取り付けられ、前記胴縁2に外装材3が取り付けられていることを特徴とする。
請求項の発明によれば、圧縮部材12に胴縁2が圧縮部材12に対して略平行となるように取り付けられ、胴縁2に外断熱材3が取り付けられているので、胴縁2や外装材3から外壁1に向けて釘やビスB等の止着材を打ち込む際に、胴縁2の内側には必ず圧縮部材12が配置されていることから、胴縁2に止着材を打ち込めば良いので従来に比して止着材の位置決めが容易で、施工をスムーズに行うことができる。
また、透湿性及び通気性にも優れるとともに、断熱性にも優れた構造とすることができ、さらに、従来と異なり、高価な硬質断熱材のかわりに軟質断熱材を圧縮した圧縮部材12を使用しているので、大幅なコスト削減を図ることができる。しかも、この圧縮部材12によって胴縁2及び外装材3を確実に固定し保持することができる。
また、従来と異なり、外断熱材10が外壁1の外側表面に複数設けられているので、種々の大きさの外壁1に容易に対応することができ、施工が簡単となる。
本発明に係る外断熱材によれば、断熱性に優れるとともに透湿性及び通気性に優れ、また、硬質断熱材のかわりに圧縮された軟質断熱材を使用することにより、大幅なコスト削減を図ることができる。
また、軟質断熱材と圧縮部材とによって構成された外断熱材本体の表面をシート材で被覆した場合には、軟質断熱材と圧縮部材とを強固に固定することができる。
さらに、胴縁及び外装材を確実に固定し保持することができる。
また、従来と異なり、外断熱材の個数を適宜変更することによって、種々の大きさの外壁に容易に対応することができ、施工面に優れる。
本発明に係る外断熱構造によれば、止着材の位置決めが容易で、施工をスムーズに行うことができる。また、断熱性に優れるとともに透湿性及び通気性にも優れた構造とすることができ、さらに、胴縁及び外装材を確実に固定し保持することができる。
また、従来と異なり、外断熱材が外壁の外側表面に複数設けられているので、種々の大きさの外壁に容易に対応することができ、施工が簡単となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明に係る外断熱材の概略斜視図であり、図2は、本発明に係る外断熱構造を示す側断面図である。
まず、本発明に係る外断熱材の構成について、図1及び図2を参照して説明する。本実施の形態では、外断熱材10は、例えば、外壁とされる壁パネル1と、この壁パネル1に胴縁2を介して取り付けられる外装材3との間に複数設けられるものとする。
外断熱材10は、軟質断熱材11と、この軟質断熱材11に設けられ、他の軟質断熱材が圧縮されてなる圧縮部材12とを備えている。そして、軟質断熱材11の表面全体を被覆するシート材13の表面(側面)に圧縮部材12が固定されることにより、軟質断熱材11と圧縮部材12とが一体化され、圧縮部材12に胴縁2が固定される。
軟質断熱材11は、例えば、厚み約25mm、高さ850mm、幅約1820mmの長尺な板状部材である。
軟質断熱材11の材料としては、例えば、グラスウールやロックウール等が挙げられる。特に、断熱性、吸湿性、透湿性に優れ、軽くて施工し易く、また、安価な点でグラスウールが好適である。
圧縮部材12は、例えば、厚み約25mm、高さ約60mm、幅約1820mmの長尺な板状部材で、圧縮部材12の外側表面に設けられる胴縁2と略等しい大きさをなしている。したがって、外断熱材10のうち、軟質断熱材11が大部分を占めている。
また、圧縮部材12を構成する他の軟質断熱材は、上述の軟質断熱材11と同様にグラスウールやロックウール等を使用することができる。そして、圧縮部材12は、このような軟質断熱材を圧縮し矩形板状に成形されている。
そして、軟質断熱材11と圧縮部材12とが、軟質断熱材11の繊維方向と圧縮部材12を構成する他の軟質断熱材の繊維方向とが直交するように一体化されている。
また、シート材13の材料としては、例えば、ガラス、不織布、レーヨン、ポリエステル等が挙げられる。
ここで、本発明の外断熱材10を作製するためには、例えば、袋状にされたシート材13の中に軟質断熱材11を充填して、矩形板状となるように形成する。そして、この軟質断熱材11の一つの側面に接着剤等を塗布して、予め矩形板状に軟質断熱材が圧縮成形された圧縮部材12を接着し固定することによって、軟質断熱材11と圧縮部材12とを一体化し外断熱材10とする。このとき、軟質断熱材11の繊維方向と圧縮部材12を構成する他の軟質断熱材の繊維方向とが直交するように軟質断熱材11に圧縮部材12を接着する。
なお、外断熱材10は上述の構成に限らず、例えば、図6に示すようにシート材13を使用せずに軟質断熱材11に圧縮部材12を直接接着して固定することによって、軟質断熱材11と圧縮部材12とを一体化した外断熱材10Bとしても良い。
その他、例えば、図7に示すように袋状にされたシート材13の中に軟質断熱材11と、予め他の軟質断熱材を圧縮した圧縮部材12との両方を一緒に充填して、矩形板状となるように形成し外断熱材10Cとしても良い。この方法によれば、上述の外断熱材10を作製する方法に比べて、一度に軟質断熱材11と圧縮部材12とを一体化することができるため簡単に施工することができる。
次に、上述の構成をなした複数の外断熱材10が壁パネル1に設けられてなる外断熱構造について説明する。
本実施の形態における建物は、パネル工法により構築されており、パネル工法とは、予め工場等で製造された木質パネルを現場で基礎に組み付けていくことにより、住宅の床、壁、屋根等を構築するものである。
図2に示すように、建築される建物の外周に略沿って、基礎4が構築され、基礎4の内側で地盤G上には、防湿土間コンクリート4aが打設されている。
基礎4の上端には台輪5が敷き込まれており、この台輪5の上面のうちの内側半分に、床パネル6の端部が設置され、外側半分に長尺な桟材である半土台7が設置されている。また、半土台7及び床パネル6の端部の上面に壁パネル1が設置されている。
そして、これら基礎4、台輪5、半土台7及び壁パネル1は、基礎4に予め埋設されたアンカーボルト(図示しない)がそれぞれ台輪5、半土台7、壁パネル1に挿通されて、壁パネル1の下端部に止着されることによって固定されている。
なお、床パネル6の下面全面には防蟻シート8aが貼られており、台輪5の上面と半土台7及び床パネル6の端部の下面との間には気密性を確保するためにコーキング材8bが設けられている。
壁パネル1は、框材を矩形状に組み立てるとともに、この矩形枠の内部に補強用の桟材を縦横に組み付けて枠体を構成し、この枠体内に軟質断熱材1aが充填され、枠体の両面に合板などの面材1bが設けられてなる。上記軟質断熱材1aとしては、例えば、グラスウールやロックウール等が挙げられる。
壁パネル1の外側表面には、複数の外断熱材10が、その長手方向を横にして壁パネル1の上下方向に沿って配置され、タッカーによって仮止めされている。そして、これら複数の外断熱材10の外側表面には、複数の胴縁2が圧縮部材12と同じ方向(横向き)に配置され、圧縮部材12に向けてビスBが打ち込まれることにより固定されている。さらに、これら胴縁2の外側表面に外装材3が胴縁2に向けてビスBが打ち込まれることにより固定されている。
また、壁パネル1の下端部と半土台7との間には、水切り9が取り付けられている。
以上、本発明の第1の形態の外断熱材10によれば、軟質断熱材11と、この軟質断熱材11に設けられ、他の軟質断熱材が圧縮されてなる圧縮部材12とを備え、軟質断熱材11に設けられたシート材13の表面に圧縮部材12が固定されることにより、軟質断熱材11と圧縮部材12とが一体化されているので、断熱性に優れるとともに透湿性及び通気性に優れた構造とすることができる。
また、従来と異なり、高価な硬質断熱材のかわりに軟質断熱材を圧縮した圧縮部材12を使用しているので、大幅なコスト削減を図ることができる。
また、シート材13によって、軟質断熱材11と圧縮部材12とを強固に固定することができる。
さらに、本発明では圧縮部材12に胴縁2が固定されるので、胴縁2及び外装材3を確実に固定し保持することができる。
また、従来と異なり、外断熱材10が壁パネル1の外側表面に複数設けられることから、外断熱材10の個数を適宜変更することによって、種々の大きさの壁パネル1に容易に対応することができ、施工面に優れる。
加えて、軟質断熱材11の繊維方向と圧縮部材12を構成する他の軟質断熱材の繊維方向とが直交するように一体化されているので、圧縮部材12を構成する他の軟質断熱材の繊維方向に対して直交する方向に軟質断熱材11の荷重を受けることになり、強度面においても優れる。
本発明の第1の実施の形態の外断熱構造によれば、圧縮部材12に胴縁2が圧縮部材12に対して略平行となるように取り付けられ、胴縁2に外断熱材3が取り付けられているので、胴縁2や外装材3から壁パネル1に向けてビスBを打ち込む際に、胴縁2の内側には必ず圧縮部材12が配置されていることから、ビスBの位置決めが容易で、施工をスムーズに行うことができる。
[第2の実施の形態]
図3(a)は、本発明に係る外断熱材の斜視図、図3(b)は、本発明に係る外断熱材が2つ取り付けられた状態を示す側断面図、図4は、本発明に係る外断熱構造を示す側断面図である。
図3(a)、(b)及び図4に示すように、本発明の外断熱材10Aは、軟質断熱材11と、この軟質断熱材11に設けられ、他の軟質断熱材が圧縮されてなる圧縮部材12とによって外断熱材本体が構成されており、この外断熱材本体の表面(すなわち、外装材10Aを外壁1Aに取り付けた際に外側に当たる面)にシート材13が被覆されることにより、軟質断熱材11と圧縮部材12とが一体化されている。また、シート材13は外断熱材本体の表面からはみ出されている。
なお、この外断熱材10Aも第1の実施の形態の外断熱材10と同様に、軟質断熱材11の繊維方向と圧縮部材12を構成する他の軟質断熱材の繊維方向とが直交している。
また、軟質断熱材11、圧縮部材12及びシート材13の材料としては、上述したものと同様のものを使用することができる。
このような外断熱材10Aを作製する方法としては、例えば、軟質断熱材11及び圧縮部材12の表面よりも大きなシート材13を用意しておき、まず、軟質断熱材11の下面にシート材13を接着して被覆した後、このシート材13上及び軟質断熱材11の側面に圧縮部材12を接着し固定する。これによって、軟質断熱材11と圧縮部材12とが一体化されるとともに、軟質断熱材11及び圧縮部材12からなる外断熱材本体の表面からシート材13がはみ出される。この方法によれば、図3(b)に示すように、外断熱材10Aを複数取り付けた場合に、はみ出した部分のシート材13が、上下に隣接する外断熱材10Aどうしの境界に位置するため、このシート材13によって施工時の雨水の浸入を防ぐことができる。
次に、上述の構成をなした複数の外断熱材10Aが壁パネル1Aに設けられてなる外断熱構造について説明する。
本発明の外断熱構造は、第1の実施の形態と異なり、建物の開口部周囲を構成する壁パネル1Aに外断熱材10Aを設けた場合である。
図4に示すように、複数の壁パネル1Aにより構成された建物躯体には開口部Kが形成されている。これら壁パネル1Aの外側表面には、複数の外断熱材10Aが、その長手方向を横にして壁パネル1Aの上下方向に沿って配置され、タッカーによって仮止めされている。そして、これら複数の外断熱材10Aの外側表面には、複数の胴縁2が圧縮部材12と同じ方向(横向き)に配置され、圧縮部材12に向けてビスBが打ち込まれることにより固定されている。さらに、これら胴縁2の外側表面に外装材3が胴縁2に向けてビスBが打ち込まれることにより固定されている。
また、開口部Kを形成する内周面と壁パネル1Aの内側表面との間に跨るように室内用化粧枠30が設置されている。壁パネル1Aの外側表面のうち、外断熱材10Aの下端部には調整材31が設けられており、この調整材31にサッシ枠32が設置されている。サッシ枠32にはサッシ33が嵌め込まれている。
このようにサッシ枠32を設けることにより、外装材3の上端部はサッシ枠32より内側に位置することから水切りが不要となる。
なお、図5における室内用化粧枠30Aは、図4の室内用化粧枠30よりも小さい場合であり、例えば、厚み90mmの壁パネル仕様である。この場合、調整材31を設けずにサッシ枠32が直接、開口部Kを形成する内周面の外側部分に設置されている。図4に示す室内用化粧枠30は、厚み120mmの壁パネル仕様である。
以上、本発明の第2の実施の形態の外断熱材10Aによれば、軟質断熱材11と、この軟質断熱材11に設けられ、他の軟質断熱材が圧縮されてなる圧縮部材12とによって外断熱材本体が構成されており、この外断熱材本体の表面全体にシート材13が被覆されることにより、軟質断熱材11と圧縮部材12とが一体化されているので、断熱性に優れるとともに軟質断熱材11によって透湿性及び通気性に優れた構造とすることができる。
また、従来と異なり、高価な硬質断熱材のかわりに軟質断熱材を圧縮した圧縮部材12を使用しているので、大幅なコスト削減を図ることができる。
また、シート材13によって、軟質断熱材11と圧縮部材12とを強固に固定することができる。
また、本発明では、圧縮部材12に胴縁2が固定されるので、胴縁2及び外装材3を確実に固定し保持することができる。
さらに、従来と異なり、外断熱材10Aが壁パネル1Aの外側表面に複数設けられることから、外断熱材10Aの個数を適宜変更することによって、種々の大きさの壁パネル1Aに容易に対応することができ、施工面に優れる。
本発明の第2の実施の形態の外断熱構造によれば、圧縮部材12に胴縁2が圧縮部材12に対して略平行となるように取り付けられ、胴縁2に外断熱材3が取り付けられているので、胴縁2や外装材3から壁パネル1Aに向けてビスBを打ち込む際に、胴縁2の内側には必ず圧縮部材12が配置されていることから、ビスBの位置決めが容易で、施工をスムーズに行うことができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、第1の実施の形態の外断熱材10を、第2の実施の形態のように建物の開口部周囲を構成する壁パネル1Aに複数設けるようにしても良く、逆に、第2の実施の形態の外断熱材10Aを、第1の実施の形態のように基礎4上に設置された壁パネル1に複数設けるようにしても良い。
本発明の第1の実施の形態を示すためのもので、外断熱材の概略斜視図である。 同、外断熱構造の側断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示すためのもので、(a)は外断熱材の概略斜視図、(b)は外断熱材の側断面図である。 同、外断熱構造の側断面図である。 同、外断熱構造の側断面図である。 その他の実施の形態を示すためのもので、外断熱材の概略斜視図である。 その他の実施の形態を示すためのもので、外断熱材の概略斜視図である。
符号の説明
1、1A 壁パネル(外壁)
2 胴縁
3 外装材
10、10A 外断熱材
11 軟質断熱材
12 圧縮部材
13 シート材

Claims (4)

  1. 外壁と、この外壁に胴縁を介して取り付けられる外装材との間に複数設けられる外断熱材であって、
    軟質断熱材と、この軟質断熱材に設けられ、他の軟質断熱材が圧縮されてなる圧縮部材とを備え、
    前記軟質断熱材の繊維方向と前記圧縮部材を構成する他の軟質断熱材の繊維方向とが直交するように、前記軟質断熱材に、前記圧縮部材が固定されることにより、前記軟質断熱材と前記圧縮部材とが一体化され、前記圧縮部材に前記胴縁が固定されることを特徴とする外断熱材。
  2. 外壁と、この外壁に胴縁を介して取り付けられる外装材との間に複数設けられる外断熱材であって、
    軟質断熱材と、この軟質断熱材に設けられ、他の軟質断熱材が圧縮されてなる圧縮部材とによって外断熱材本体が構成されており、
    前記軟質断熱材の繊維方向と前記圧縮部材を構成する他の軟質断熱材の繊維方向とが直交するように、かつ、前記外断熱材本体の表面にシート材が被覆されることにより、前記軟質断熱材と前記圧縮部材とが一体化され、前記圧縮部材に前記胴縁が固定されることを特徴とする外断熱材。
  3. 請求項1又は2に記載の外断熱材において、
    前記軟質断熱材及び前記他の軟質断熱材の材料がグラスウールであることを特徴とする外断熱材。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の外断熱材が外壁に複数設けられてなる外断熱構造であって、
    前記外断熱材の圧縮部材に、胴縁が前記圧縮部材に対して略平行となるように取り付けられ、前記胴縁に外装材が取り付けられていることを特徴とする外断熱構造。
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