JP4249469B2 - ガラス粉・蛍光体除去装置 - Google Patents
ガラス粉・蛍光体除去装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4249469B2 JP4249469B2 JP2002328486A JP2002328486A JP4249469B2 JP 4249469 B2 JP4249469 B2 JP 4249469B2 JP 2002328486 A JP2002328486 A JP 2002328486A JP 2002328486 A JP2002328486 A JP 2002328486A JP 4249469 B2 JP4249469 B2 JP 4249469B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- trap
- glass powder
- phosphor
- inert gas
- valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
- Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛍光灯製造過程において出る蛍光体とガラス粉を除去・トラップするガラス粉・蛍光体除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、図面を参照しながら、従来の蛍光体・ガラス粉の除去装置について、図2を用いて説明する。図2において、1はボディ、2は製品(特許文献1参照)となる蛍光灯用のガラス管12の一端を連結保持し真空を保つための口ゴム、3はメッシュフィルタであり、ボディ1の中に固定されている。4は真空弁、5は真空弁4を開閉するクランプレバー、6aはボディ1と真空弁4を連結するゴム管、7は真空弁4と図示しない真空ポンプとを連結するパイプ、8は不活性ガス弁、9は不活性ガス弁8を開閉するクランプレバー、6bはボディ1と不活性ガス弁8とを連結するゴム管、10は不活性ガス弁8と図示しない不活性ガスボンベとを連結するパイプ、11は真空ポンプ側と不活性ガス回路側とを遮断するダイヤフラム弁である。
【0003】
次に、排気工程について説明する。まず、口ゴム2には蛍光灯となるガラス管12が取り付けられている。また、反対側のパイプ7には真空ポンプが、パイプ10には洗浄ガスおよび封入ガスの不活性ガスボンベがそれぞれ繋がっている。排気とはガラス管12の中にある不純ガスを真空排気することであり、排気途中で不活性ガスを入れることにより、不純ガスが急速に除去されるプロセス工法を利用して、所定時間内にガラス管12内を数Paの真空圧にする。
【0004】
このように構成された従来例の動作について説明する。まず、大気状態のガラス管12内を真空引きするために、不活性ガス弁8を閉じた状態で真空弁4を開き、蛍光体の流入を防ぎながらガラス管12内の不純ガスを排気する。排気の途中で、ガラス管12内の不純ガスが出やすいようにするため、真空弁4を閉じた状態にしてから不活性ガス弁8を開いて不活性ガスを一定量封入し、ガラス管12内を洗浄する。排気と不活性ガス封入を数回繰り返した後、所定の真空度に達したガラス管12内に、真空弁4を閉じた状態で不活性ガス弁8を開き、一定圧になるよう不活性ガスを封入する。
【0005】
【特許文献1】
特開昭58−121502号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような方法及び装置では、前工程の状態に関係なく蛍光体が少量排気回路に流入する。もしくは前工程の状態によりガラス管12が割れたり、ヒビが入ることによりガラス管12内にある蛍光体が前記より大量に流入する。ガラスと蛍光体が大量に流入すると、メッシュフィルタ3の表面に堆積して真空流路が塞がり、ガラス管12内の排気が十分できないために製品不良となる。また、真空弁4や不活性ガス弁8にガラスや蛍光体が流入すると、真空弁4および不活性ガス弁8を開閉するたびに、ダイヤフラム弁11がそれらと摩擦し、またガラスによりゴム管6a,6bに傷が入るため寿命が短くなり、設備稼働率の低下や歩留まりが悪化するといった問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点を解決するものであり、設備稼働率、歩留まりを低下させるガラス粉・蛍光体を除去するためのガラス粉・蛍光体除去装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の蛍光灯製造装置は、段階的なガラス粉・蛍光体の除去機能を有する第1および第2のトラップを備えている。すなわち、蛍光灯用ガラス管連結口、真空ポンプ接続口および不活性ガス導入口を備えたボディと、前記ボディの真空ポンプ接続口と真空ポンプとの間に配置されクランプレバーを有する真空弁と、前記ボディの不活性ガス導入口とガスボンベとの間に配置されクランプレバーを有する不活性ガス弁とを備えるとともに、前記ボディと前記真空弁との間に配置され、前記ボディを通過したガラス粉および蛍光体を一方の側面から導入し遠心力により他方の側面から取り出す有底円筒状の第1のトラップと、前記第1のトラップの他方の側面から取り出されたガラス粉および蛍光体を一方の底面から取り込み収容して、逆流を防止するように前記第1のトラップとは90度程度向きが異なる有底円筒状の第2のトラップと、前記第2のトラップで収容できなかったガラス粉および蛍光体を前記第1のトラップの一方の底面から取り出してメッシュフィルタで除去するフィルタブロックとを備えたことを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、粗いガラス粉や主たる蛍光体は第1のトラップにおける遠心力で第2のトラップに導いて収容できる。収容したガラス粉や蛍光体は、第2のトラップが第1のトラップに対して90度程度向きが異なるので、逆流することはない。また、第2のトラップで収容できなかった細かい残余のガラス粉および蛍光体のみメッシュフィルタでトラップするので、従来のように、メッシュフィルタが目詰まりして真空流路を塞ぐ度合いも大きく低減され、長期間にわたってフィルタの性能劣化を防ぐことができ、真空度の維持、設備稼働率、歩留まりを向上させることが可能となる。
【0010】
また、上記構成のガラス粉・蛍光体除去装置は、連続的に回転可能なドラム上に、その軸と平行に複数配置されていることを特徴とする。この構成によれば、各ガラス粉・蛍光体除去装置がドラムとともに回転しても、第2のトラップに収容したガラス粉を逆流させることはなく、連続的に蛍光灯を製造し、生産性を上げることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお前記従来例と同一の部分には同一符号を用いるものとする。
【0012】
図1は、本発明の一実施の形態におけるガラス粉・蛍光体除去装置の要部を示した図であり、図2のボディと真空弁4との間に配置する。
【0013】
図1において、13は金属製で有底円筒状の第1のトラップ、14はガラス製で有底円筒状の第2のトラップ、15は第1のトラップ13と第2のトラップ14とを接続するゴム管、16はフィルタブロックで、メッシュフィルタ17、そのメッシュフィルタ17を挟み込むOリング18等が内蔵されている。19は、図1(b)に示したように、第1のトラップ13内に設けられた仕切り板、20は第1のトラップ13の一方の底面から立ち上がりフィルタブロック16につながるパイプである。
【0014】
第1のトラップ13は、一方の側面がボディ1につながり、他方の側面がゴム管15を介して第2のトラップ14の一方の底面につながっている。第2のトラップ14は第1のトラップ13に対して90度程度向きが異なる。
【0015】
次に、本発明のガラス粉・蛍光体除去装置の動作について説明する。まず、ガラス管12内の排気を始めると、不純ガスや蛍光体・ガラス粉を含む気体がボディ1を通してD側より第1のトラップ13に入る。蛍光体とガラス粉は遠心力により、第1のトラップ13の内壁と配置されている仕切り板19との間を通過して、仕切り板19の終端付近に備えてある管経路Eを通り、ガラス製の第2のトラップ14へ収容される。一度第2のトラップ14に集められたガラス粉は円筒の底に溜まり逆流しない構造になっている。また蛍光体は、第2のトラップ14内に塗布してある真空グリスによりガラス面に付着吸収される。
【0016】
第2のトラップ14で収容できなかった細かいガラス粉と蛍光体は、第1のトラップ13の底面に設けられたパイプ20(F側)を通過してフィルタブロック16のメッシュフィルタ17で捕獲される。
【0017】
このように、本実施の形態によれば、2段階のトラップ機能を有しているので、下流に位置している真空弁、あるいは不活性ガス弁へのガラスの進入が減少し、真空弁および不活性ガス弁を開閉するたびに起こるダイヤフラムと蛍光体との摩擦や、ガラスによる損傷がなくなって、真空度の維持が可能となる。
【0018】
また、上記のようなガラス粉・蛍光体除去装置を、連続的に回転可能なドラム上にその軸と平行に複数、例えば28台設置すれば、回転しても第2のトラップ14に収容したガラス粉は逆流することはなく、生産性を上げることができる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、真空度の維持、設備稼働率、歩留まりを向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラス粉・蛍光体除去装置の要部を示す斜視図
【図2】従来例を示す斜視図
【符号の説明】
1 ボデイ
2 口ゴム
3,17 メッシュフィルタ
4 真空弁
5,9 クランプレバー
6a,6b,15 ゴム管
7,10,20 パイプ
8 不活性ガス弁
11 ダイヤフラム弁
12 ガラス管
13 第1のトラップ
14 第2のトラップ
16 フィルタブロック
18 Oリング
19 仕切り板
Claims (2)
- 蛍光灯用ガラス管連結口、真空ポンプ接続口および不活性ガス導入口を備えたボディと、前記ボディの真空ポンプ接続口と真空ポンプとの間に配置されクランプレバーを有する真空弁と、前記ボディの不活性ガス導入口とガスボンベとの間に配置されクランプレバーを有する不活性ガス弁とを備えるとともに、
前記ボディと前記真空弁との間に配置され、前記ボディを通過したガラス粉および蛍光体を一方の側面から導入し遠心力により他方の側面から取り出す有底円筒状の第1のトラップと、前記第1のトラップの他方の側面から取り出されたガラス粉および蛍光体を一方の底面から取り込み収容して、逆流を防止するように前記第1のトラップとは90度程度向きが異なる有底円筒状の第2のトラップと、前記第2のトラップで収容できなかったガラス粉および蛍光体を前記第1のトラップの一方の底面から取り出してメッシュフィルタで除去するフィルタブロックとを備えたことを特徴とするガラス粉・蛍光体除去装置。 - ガラス粉・蛍光体除去装置は、連続的に回転可能なドラム上に、その軸と平行に複数配置されていることを特徴とする請求項1記載のガラス粉・蛍光体除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002328486A JP4249469B2 (ja) | 2002-11-12 | 2002-11-12 | ガラス粉・蛍光体除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002328486A JP4249469B2 (ja) | 2002-11-12 | 2002-11-12 | ガラス粉・蛍光体除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004164964A JP2004164964A (ja) | 2004-06-10 |
JP4249469B2 true JP4249469B2 (ja) | 2009-04-02 |
Family
ID=32806781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002328486A Expired - Fee Related JP4249469B2 (ja) | 2002-11-12 | 2002-11-12 | ガラス粉・蛍光体除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4249469B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116613045B (zh) * | 2023-04-28 | 2023-10-20 | 连云港海旭照明器材有限公司 | 一种灯管刮粉装置 |
-
2002
- 2002-11-12 JP JP2002328486A patent/JP4249469B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004164964A (ja) | 2004-06-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH02290223A (ja) | 熱分解装置 | |
JP2008102048A5 (ja) | ||
AU2010203089A1 (en) | Method for recovering filter cake and device for cake forming and washing filtration | |
JP2005040597A (ja) | ロボット掃除機のホコリ収去筒及びこれを使用して集塵されたホコリを処理する方法 | |
FR2876266A1 (fr) | Dispositif de collecte de poussiere a cyclone et aspirateur comportant ce dispositif | |
CA2481962A1 (en) | Methods of improving centrifugal filtration | |
FR2857247A1 (fr) | Ensemble a moteur et aspirateur | |
RU2009110259A (ru) | Очистное устройство и способ очистки обрабатываемой детали | |
JP4249469B2 (ja) | ガラス粉・蛍光体除去装置 | |
TW201219102A (en) | Breathing filter unit for n2 gas purge, and purge device for n2 gas purging semiconductor wafer housing container equipped with the filter unit | |
JP2005210118A (ja) | ミニエンバイロンメントの制御およびパージを行うためのステーション | |
FR2851790A1 (fr) | Filtre a carburant | |
EP1450662A2 (fr) | Dispositif de separation des dechets pour aspirateur | |
FR2872403A1 (fr) | Dispositif de collecte de poussieres pour aspirateur | |
KR20070010517A (ko) | 진공청소기용 사이클론 집진장치 | |
EP0299898B1 (fr) | Procédé de décolmatage automatique de filtre à air à manches et dispositif pour sa mise en oeuvre | |
KR20030081592A (ko) | 반도체 제조설비의 배기라인 부산물 제거장치 | |
JP2003190051A (ja) | 真空掃除機のモータハウジング | |
JP2002118065A (ja) | 半導体ガスの処理方法およびフィルタ装置 | |
KR100617630B1 (ko) | 원심 분리 방식의 집진 필터 장치를 구비한 진공 청소기 | |
EP4212075A1 (en) | Dust removal apparatus and vacuum cleaner | |
KR200164671Y1 (ko) | 저압 화학 기상 증착장치 | |
JP2010022887A (ja) | 廃蛍光管処理装置 | |
JPH02274868A (ja) | 半導体製造装置 | |
JPH07147250A (ja) | 半導体製造装置及びその方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051110 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081126 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081224 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090115 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |