JP4249007B2 - 受信装置、チューナおよびチューナ管理装置 - Google Patents

受信装置、チューナおよびチューナ管理装置 Download PDF

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Description

本発明は、受信電波から所望の周波数のデコード用信号を検波する複数のチューナを備えた受信装置、受信電波から所望の周波数のデコード用信号を検波するチューナ、および、複数のチューナから出力されるデコード用信号を統括して管理するチューナ管理装置に関し、特に、デコーダへの入力信号(多重信号)をオフ状態にする選択スイッチを不要化し、もってコスト削減を図ることができる受信装置、チューナおよびチューナ管理装置に関する。
従来より、FM放送局などによってなされる多重放送は、主番組とは別の音声、文字若しくは番組コードなどの多重信号を現在のFM放送に含めて放送するものであり、各種の新しいサービスを提供しようとするものである。
ところが、かかる多重放送の受信を行う受信装置では、受信電波より得られるベースバンド信号から主番組とは別の音声、文字若しくは番組コードなどの多重信号(コンポジット信号)を抽出し、該抽出された多重信号をデコーダに入力することとなるが、複数のチューナからの出力信号(デコード用信号)を既存の出力表示装置(例えば、車載用のナビゲーション装置)で統括するように受信装置を構成した場合、かかる多重信号がデコーダに入力されると、他のチューナから入力されるデコード用信号と干渉して受信品質を低下させてしまう。
そこで、特許文献1に開示されたFM多重放送受信装置では、FM放送の音声信号に多重化された多重信号を受信するか否かを選択する選択スイッチを受信装置内に設置し、他のデコーダ用信号と干渉し得る場合に、かかる選択スイッチを切り替えてデコーダへの入力信号(多重信号)をオフ状態にすることで、他のデコーダ用信号との干渉を防止し、もって受信品質を向上させることを可能にしている。
特開平10−107664号公報
しかしながら、上記の従来技術(特許文献1)では、デコーダへの入力信号をオフ状態にする選択スイッチを新たに設置せねばならず、かかる選択スイッチの設置に伴ってコストパフォーマンスが低下してしまうという問題点があった。具体的には、複数のチューナからの出力信号(デコード用信号)を既存の出力表示装置(例えば、車載用のナビゲーション装置)で統括するように受信装置が構成されることは、個々のチューナの製造段階では想定されていない。このため、複数のチューナを備えた受信装置を構成する際には、受信装置として本来的に必要でない機能であるにも関わらず、受信品質を維持するためにデコーダへの入力信号(多重信号)をオフ状態にする選択スイッチを新たに設置せねばならなかった。
そこで、本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、デコーダへの入力信号(多重信号)をオフ状態にする選択スイッチを不要化し、もってコスト削減を図ることができる受信装置、チューナおよびチューナ管理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1の発明に係る受信装置は、受信電波から所望の周波数のデコード用信号を検波して出力する複数のチューナを備えた受信装置であって、複数のチューナによって出力されるデコード用信号が相互に干渉するか否かを監視する監視手段と、前記監視手段によってデコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、所定のチューナが検波する信号の周波数を他のチューナによって検波されるデコード用信号と干渉しない周波数に設定する周波数設定手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明に係る受信装置は、請求項1の発明において、前記周波数設定手段は、前記監視手段によってデコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、所定のチューナが検波する信号の周波数を多重信号が含まれない周波数帯域に設定することを特徴とする。
また、請求項3の発明に係る受信装置は、請求項1または2の発明において、前記周波数設定手段は、前記監視手段によってデコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、所定のチューナが検波する信号の周波数を無線放送が受信できない周波数帯域に設定することを特徴とする。
また、請求項4の発明に係る受信装置は、請求項1、2または3の発明において、各チューナごとにRF信号を増幅する増幅回路を備え、前記周波数設定手段によって前記所定のチューナに対して検波する信号の周波数の設定が行われた場合に、当該チューナが有する増幅回路の利得を前記設定が行われる前の利得に比較して低くするように制御するRF信号利得制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項5の発明に係る受信装置は、請求項4の発明において、前記増幅回路が高周波増幅回路であることを特徴とする。
また、請求項6の発明に係るチューナは、受信電波から所望の周波数のデコード用信号を検波してデコーダに出力するチューナであって、前記デコーダへの入力信号をオフ状態にする指示を当該チューナに対する周波数設定指示と解釈して受け付ける指示受付手段と、前記指示受付手段によって周波数設定指示を受け付けた場合に、当該チューナが検波する信号の周波数を他のチューナによって検波されるデコード用信号と干渉しない周波数に設定する周波数設定手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項7の発明に係るチューナは、請求項6の発明において、前記周波数設定手段は、前記指示受付手段によって周波数設定指示を受け付けた場合に、当該チューナが検波する信号の周波数を多重信号が含まれない周波数帯域に設定することを特徴とする。
また、請求項8の発明に係るチューナは、請求項6または7の発明において、前記周波数設定手段は、前記指示受付手段によって周波数設定指示を受け付けた場合に、当該チューナが検波する信号の周波数を無線放送が受信できない周波数帯域に設定することを特徴とする。
また、請求項9の発明に係るチューナは、請求項6、7または8の発明において、RF信号を増幅する増幅回路を備え、前記周波数設定手段によって検波する信号の周波数の設定が行われた場合に、前記増幅回路の利得を前記設定が行われる前の利得に比較して低くするように制御するRF信号利得制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項10の発明に係るチューナ管理装置は、複数のチューナから出力されるデコード用信号を統括して管理するチューナ管理装置であって、複数のチューナから出力されるデコード用信号が相互に干渉するか否かを監視する監視手段と、前記監視手段によってデコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、少なくとも一つのチューナに対して、該チューナが検波する信号の周波数を他のチューナによって検波されるデコード用信号と干渉しない周波数に設定するように指示する検波周波数設定指示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項11の発明に係るチューナ管理装置は、請求項10の発明において、前記検波周波数設定指示手段は、前記監視手段によってデコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、少なくとも一つのチューナに対して、該チューナが検波する信号の周波数を多重信号が含まれない周波数帯域に設定するように指示することを特徴とする。
また、請求項12の発明に係るチューナ管理装置は、請求項10または11の発明において、前記検波周波数設定指示手段は、前記監視手段によってデコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、少なくとも一つのチューナに対して、該チューナが検波する信号の周波数を無線放送が受信できない周波数帯域に設定するように指示することを特徴とする。
本発明に係る受信装置は、複数のチューナによって出力されるデコード用信号が相互に干渉するか否かを監視し、デコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、所定のチューナが検波する信号の周波数を他のチューナによって検波されるデコード用信号と干渉しない周波数に設定することとしたので、デコーダへの入力信号(多重信号)をオフ状態にする選択スイッチを不要化し、もってコスト削減を図ることが可能な受信装置が得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、デコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、所定のチューナが検波する信号の周波数を多重信号が含まれない周波数帯域に設定することとしたので、多重信号が含まれない無線放送の受信を許容しつつ、検波する信号の周波数をデコード用信号が相互に干渉しない周波数に設定することが可能な受信装置が得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、デコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、所定のチューナが検波する信号の周波数を無線放送が受信できない周波数帯域に設定することとしたので、検波する信号の周波数を一元的に設定することが可能な受信装置が得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、各チューナごとにRF信号を増幅する増幅回路を有し、所定のチューナに対して検波する信号の周波数の設定を行った場合に、当該チューナが有する増幅回路の利得を設定が行われる前の利得に比較して低くするように制御することとしたので、妨害波の増幅を軽減することができ、受信帯域の信号に与える隣接妨害を軽減することが可能な受信装置が得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、増幅回路が高周波増幅回路であることとしたので、高周波(RF)信号に伴って増幅される妨害波の増幅を軽減することができ、受信帯域の高周波(RF)信号に与える隣接妨害を軽減することが可能な受信装置が得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、デコーダへの入力信号をオフ状態にする指示を当該チューナに対する周波数設定指示と解釈して受け付け、周波数設定指示を受け付けた場合に、当該チューナが検波する信号の周波数を他のチューナによって検波されるデコード用信号と干渉しない周波数に設定することとしたので、デコーダへの入力信号をオフ状態にする指示を新たな制御信号に変更せずとも選択スイッチを不要化し、もってコスト削減を図ることが可能なチューナが得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、周波数設定指示を受け付けた場合に、当該チューナが検波する信号の周波数を多重信号が含まれない周波数帯域に設定することとしたので、多重信号が含まれない無線放送の受信を許容しつつ、検波する信号の周波数を他のチューナによって検波されるデコード用信号と相互に干渉しない周波数に設定することが可能なチューナが得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、周波数設定指示を受け付けた場合に、当該チューナが検波する信号の周波数を無線放送が受信できない周波数帯域に設定することとしたので、検波する信号の周波数を一元的に設定することが可能なチューナが得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、RF信号を増幅する増幅回路を有し、検波する信号の周波数の設定を行った場合に、増幅回路の利得を設定が行われる前の利得に比較して低くするように制御することとしたので、RF信号に伴って増幅される妨害波の増幅を軽減することができ、受信帯域のRF信号に与える隣接妨害を軽減することが可能なチューナが得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、複数のチューナから出力されるデコード用信号が相互に干渉するか否かを監視し、デコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、少なくとも一つのチューナに対して、該チューナが検波する信号の周波数を他のチューナによって検波されるデコード用信号と干渉しない周波数に設定するように指示することとしたので、既存のチューナの構成を変更せずともデコーダへの入力信号をオフ状態にする選択スイッチを不要化し、もってコスト削減を図ることが可能なチューナ管理装置が得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、デコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、少なくとも一つのチューナに対して、該チューナが検波する信号の周波数を多重信号が含まれない周波数帯域に設定するように指示することとしたので、多重信号が含まれない無線放送の受信を許容しつつ、検波する信号の周波数をデコード用信号が相互に干渉しない周波数に設定指示することが可能なチューナ管理装置が得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、デコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、少なくとも一つのチューナに対して、該チューナが検波する信号の周波数を無線放送が受信できない周波数帯域に設定するように指示することとしたので、検波する信号の周波数を一元的に設定指示することが可能なチューナ管理装置が得られるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るラジオ受信器から出力されるデコード用信号を統括して管理する車載用のナビゲーション装置(チューナ管理装置)に当該ラジオ受信器(チューナ)を適用した場合における受信装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係る受信装置の概要および特徴を説明した後に、本発明に係る処理動作の開始条件を説明し、その後、本実施例1および2に係る受信装置を説明し、最後に、他の実施例として種々の変形例(実施例3)を説明することとする。
(概要および特徴)
まず最初に、本発明に係る受信装置の概要および特徴を説明する。図1は、本実施例1に係る受信装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この受信装置1は、概略的に、受信電波から所望の周波数のデコード用信号を検波するラジオ受信器10(チューナ12aおよび12b)を備え、チューナ12aおよび12bからの出力信号(デコード用信号)を車載ナビゲーション装置20に入力する。
一方、車載ナビゲーション装置20は、概略的に、ラジオ受信器10(チューナ12aおよびチューナ12b)からの出力信号(デコード用信号)を統括し、該統括されたデコード用信号から出力表示すべき情報を利用者からの入力に応じて決定する出力表示装置であり、大まかな処理動作として、ラジオ受信器10から入力された音声信号、多重信号(コンポジット信号)をデコーダ27aまたは27bで復調し、音声出力制御部22または表示制御部24を介して音声出力部23または表示部25で出力する。
ここで、本発明に係る受信装置1は、複数のチューナによって検波されるデコード用信号が相互に干渉するか否かを監視し、デコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、所定のチューナが検波する信号の周波数を他のチューナによって検波されるデコード用信号と干渉しない周波数に設定する「周波数設定処理」に主たる特徴があり、かかる「周波数設定処理」によって、デコーダへの入力信号(多重信号)をオフ状態にする選択スイッチを不要化し、もってコスト削減を図ることができるようにしている。
この主たる特徴を具体的に説明すると、受信装置1は、チューナ12aおよびチューナ12bによって検波されるデコード用信号が相互に干渉すると検知された場合(例えば、チューナ12aで音声信号が検波され、チューナ12bで多重信号を多重された音声信号が検波される場合)に、チューナ12bが検波する信号の周波数をチューナ12aによって検波されるデコード用信号と干渉しない周波数に設定する。このように構成することで、既存の受信制御でデコーダへの入力信号を「OFF」状態にすることができるようにしている。
したがって、上記した従来技術のように、デコーダへの入力信号(多重信号)をオフ状態にする選択スイッチを新たに設置し、該選択スイッチを切り替えることによってデコーダへの入力信号(多重信号)をオフ状態にするのではなく、所定のチューナが検波する信号の周波数を他のチューナによって検波されるデコード用信号と干渉しない周波数に設定し、既存の受信制御でデコーダへの入力信号を「OFF」状態にすることとしたので、上記した主たる特徴のように、デコーダへの入力信号(多重信号)をオフ状態にする選択スイッチを不要化し、もってコスト削減を図ることが可能になる。
また、本発明に係る受信装置では、上記の主たる特徴に関連して以下に列挙するような特徴も付加的に有するものである。つまり、本発明では、デコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、所定のチューナが検波する信号の周波数を多重信号が含まれない周波数帯域に設定することとしたので、多重信号が含まれない無線放送の受信を許容しつつ、検波する信号の周波数をデコード用信号が相互に干渉しない周波数に設定することが可能になる。
また、本発明に係る受信装置では、デコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、所定のチューナが検波する信号の周波数を無線放送が受信できない周波数帯域に設定する。このように、検波する信号の周波数を無線放送が受信できない周波数帯域に設定すれば、デコード用信号が相互に干渉することが在り得ないため、検波する信号の周波数を一元的に設定することが可能になる。
また、本発明に係る受信装置では、検波する信号の周波数が設定されるとともに、定常時のRF信号の利得に比較してRF信号の利得を低くするように制御することとしたので、RF信号に伴って増幅される妨害波の増幅を軽減することができ、受信帯域のRF信号に与える隣接妨害を軽減することが可能になる。
(本発明に係る処理動作の開始条件)
次に、本発明に係る処理動作の開始条件について説明する。本発明に係る「周波数設定処理」は、複数のチューナによって検波されるデコード用信号が相互に干渉する場合に、開始されることとなる。そこで、複数のチューナによって検波されるデコード用信号が相互に干渉する主な要因となる多重信号(コンポジット信号)を説明するために、FM多重放送について説明する。図2は、FM多重放送の周波数スペクトラムを示す図である。FM多重放送は、図2に示すような信号配列の情報を放送局に割り当てられた所定の周波数に変換して送信される。
これを具体的に説明すると、FM放送の占有帯域幅は、±100kHzと定められており、現在のFM放送のステレオ信号は、53kHzまでの帯域を利用しているので、FM多重信号には、この周波数を越えて100kHzまでの周波数帯域を用いている。すなわち、ステレオ信号L+Rは、0〜15kHzの周波数帯域を使用し、パイロット信号は、19kHzの周波数を使用し、ステレオ信号L−Rは、23〜53kHzの周波数帯域を使用し、多重信号は、76kHzを中心とする周波数帯域をそれぞれ使用している。また、多重信号のビットレートは、16kbps(LMSK)である。
この多重信号は、受信電波より得られるベースバンド信号から抽出された主番組とは別の音声、文字若しくは番組コードなどの表示用信号(コンポジット信号)であり、かかる多重信号(コンポジット信号)が他のデコード用信号と干渉し得る状況として、大きく分けて、2つのケースが考えられる。第一に、ラジオ受信器が複数のチューナを具備するとしたとき、多重信号およびデコード用信号がデコーダに入力されると、多重信号およびデコード用信号が相互に干渉するケース(実施例1)が考えられる。例えば、ラジオ受信器が2つのチューナを具備するとしたとき、一方のチューナからデコーダへ音声信号が入力され、もう一方のチューナからデコーダへ多重信号が入力されると干渉するケースが挙げられる。
第二に、ラジオ受信器のチューナからデコーダへ入力される多重信号と、他の受信器(例えば、TV受信器やETCなどの機器)のチューナからデコーダへ入力されるデコード用信号とが相互に干渉するケース(実施例2)が考えられる。例えば、TV受信器のチューナからデコーダへテレビ信号(コンポジットビデオ信号)が入力され、ラジオ受信器のチューナからデコーダへVICS信号が入力されると干渉するケースが挙げられる。
本実施例1では、デコーダへの入力信号をオフ状態にする指示を当該チューナに対する周波数設定指示と解釈して受け付け、周波数設定指示を受け付けた場合に、当該チューナが検波する信号の周波数を他のチューナによって検波されるデコード用信号と干渉しない周波数に設定するラジオ受信器について説明する。
このラジオ受信器10は、概略的に、アンテナ11と接続され、アンテナ11より受信された受信電波から所望の周波数のデコード用信号を検波する2つのチューナを有する受信器であり、アンテナ11と、チューナ12a、チューナ12bと、CPU13とを備える。
チューナ12aおよびチューナ12b(以下、適宜これらをチューナ12と言う。)は、CPU13による指示に応じて、アンテナ11より入力された高周波(RF)信号を増幅した後、所望の周波数の信号を検波し、該検波された信号の周波数を中間周波数に変換し、該変換された中間周波数の信号(IF信号)を中間周波数増幅する。このようにして、図2に示した信号配列の信号すなわちベースバンド信号(デコード用信号)が得られることとなる。
CPU13は、車載ナビゲーション装置20による指示に基づいてチューナ12を制御する処理部であり、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。特に本発明に密接に関連するものとしては、機能概念的に、指示受付部13aと、周波数設定部13bおよびRF信号利得制御部13cを備える。
このうち、指示受付部13aは、チューナ管理部28によるデコーダ27(以下、適宜、デコーダ27aおよびデコーダ27bをデコーダ27と言う。)への入力信号をオフ状態にする指示を当該チューナ12に対する周波数設定指示と解釈して受け付ける。例えば、チューナ12aからデコーダ27aへ音声信号が入力されている時に、チューナ12bからデコーダ27bへ多重信号を入力するように(入力部21を介して利用者から)指示がなされた場合に、チューナ管理部28からデコード用信号「OFF」指示(デコーダ27bへの入力信号を「OFF」状態にする指示)を受けて、かかるデコード用信号「OFF」指示をチューナ12bに対する「周波数設定処理」の動作指示と解釈する。
このように、デコード用信号「OFF」指示を「周波数設定処理」の動作指示と解釈するようにしたので、デコーダへの入力信号を「OFF」状態にする選択スイッチに代えて「周波数設定処理」を行う際に、車載ナビゲーション装置20から出力されるデコード用信号「OFF」指示(デコーダへの入力信号を「OFF」状態にする指示)を新たな制御信号に変更せずとも「周波数設定処理」を行うことができるようにしている。
周波数設定部13bは、チューナ12が検波する信号の周波数を設定する処理部である。具体的には、指示受付部13aによって「周波数設定処理」の動作指示を受け付けた場合に、チューナ12bが検波する信号の周波数を他のチューナによって検波されるデコード用信号と干渉しない周波数に設定する。
すなわち、周波数設定部13bは、チューナ12bが検波する信号の周波数を多重信号が含まれない周波数帯域(多重信号が含まれない無線放送が行われている周波数帯域)に設定する。このようにして、多重信号が含まれない無線放送の受信を許容しつつ、検波する信号の周波数を他のチューナによって検波されるデコード用信号と相互に干渉しない周波数に設定することができるようにしている。また、車載ナビゲーション装置20から自車が走行中の地域におけるラジオチャンネル情報を受信して、チューナ12bが検波する信号の周波数を無線放送が行われていない周波数帯域に設定するようにしても良い。
また、周波数設定部13bは、チューナ12bが検波する信号の周波数を無線放送が受信できない周波数帯域(例えば、日本においては、76.0MHz〜90.0MHz以外の周波数帯域)に設定する。このように、検波する信号の周波数を無線放送が受信できない周波数帯域に設定すれば、他のデコード用信号と相互に干渉することが在り得ないため、検波する信号の周波数を一元的に設定することが可能になる。
RF信号利得制御部13cは、周波数設定部13bによって検波する信号の周波数が設定されるとともに、定常時のRF信号の利得に比較してRF信号の利得を低くするように制御する。すなわち、定常時のRF信号の利得制御は、アンテナ11によって受信された受信電波の強度をもとに行われるが、チューナ12によって検波されるデコード用信号が相互に干渉する場合、チューナ12においてRF信号の増幅率を落としてアンテナ11の感度を低くする。このようにして、RF信号に伴って増幅される妨害波の増幅を軽減し、受信帯域のRF信号に与える隣接妨害を軽減することができるようにしている。
一方、車載ナビゲーション装置20は、概略的に、ラジオ受信器10(チューナ12)からの出力信号(デコード用信号)を統括し、該統括されたデコード用信号から出力表示すべき情報を利用者からの入力に応じて決定する出力表示装置であり、入力部21、音声出力制御部22と、音声出力部23と、表示制御部24と、表示部25と、主制御部26とを備える。
入力部21は、各種の情報を入力するタッチパネルや指示ボタンなどの指示入力手段であり、具体的には、受信する無線放送(周波数)の設定の受付などを行う。また、音声出力部23は、スピーカなどの音声出力手段であり、具体的には、デコーダ27aおよび/または27bによって復調された音声信号を音声出力制御部22を介して出力する。
表示部25は、ディスプレイなどの出力表示手段であり、具体的には、デコーダ27aおよび/または27bによって復調された多重信号(文字情報や番組コードなどの表示データ)を表示制御部24を介して表示する。
主制御部26は、車載ナビゲーション装置20の全体を制御する処理部であり、本発明に関連するものとしては、デコーダ27aと、デコーダ27bと、チューナ管理部28とを制御する。このうち、デコーダ27aおよびデコーダ27bは、デコーダ用信号に多重信号が含まれない場合、ラジオ受信器10(チューナ12)から入力された音声信号を復調し、チューナ管理部28に出力する。また、デコーダ用信号に多重信号が含まれる場合、デコード用信号から所定の帯域フィルタを用いて多重信号を抽出し、該抽出された多重信号を復調する。なお、音声信号または多重信号に誤りがあれば、信号に付加して送られてくる誤り訂正符号を用いて誤り訂正処理が行われることとなる。
チューナ管理部28は、ラジオ受信器10(チューナ12)からの出力信号(デコード用信号)を統括して管理する処理部であり、具体的には、チューナ12によって検波されるデコード用信号が相互に干渉するか否かを監視しつつ、デコード用信号の中から出力表示すべき情報を利用者からの入力に応じて決定する。例えば、チューナ12aからデコーダ27aへ音声信号が入力されている時に、チューナ12bからデコーダ27bへ多重信号が入力されるように指示がなされた場合(すなわち、チューナ12bで多重信号を含む無線放送を受信する指示入力を(入力部21を介して)受け付けた場合)に、デコード用信号「OFF」指示(デコーダ27bへの入力信号を「OFF」状態にさせる指示)をCPU13に出力する。なお、本実施例においては、デコーダを2つ設けているが、これに限らす、2つのチューナに対し、デコーダを兼用させる構成でも良い。その時は、チューナとデコーダとの間に切替スイッチ等を設けて、デコーダに接続するチューナを切り替える構成にすれば良い。
次に、本実施例1に係る指示受付部13a、周波数設定部13bおよびRF信号利得制御部13cの具体的な処理内容について説明する。図3は、本実施例1に係る周波数設定処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、複数のチューナによって検波されるデコード用信号が相互に干渉する場合に開始されるものであり、例えば、チューナ12aからデコーダ27aへ音声信号が入力されている時に、チューナ12bで多重信号を含む無線放送を受信する指示入力を(入力部21を介して)受け付けた場合に、車載ナビゲーション装置20におけるチューナ管理部28からデコード用信号「OFF」指示(デコーダ27bへの入力信号を「OFF」状態にさせる指示)が出力されることとなる。
ここで、指示受付部13aは、チューナ管理部28からデコード用信号「OFF」指示(デコーダ27bへの入力信号を「OFF」状態にする指示)を受けたならば(ステップS301「OFF」)、かかるデコード用信号「OFF」指示をチューナ12bに対する「周波数設定処理」の動作指示と解釈して受け付ける(ステップS302)。そして、周波数設定部13bは、指示受付部13aによって「周波数設定処理」の動作指示を受けて、チューナ12bが検波する信号の周波数を無線放送が受信できない周波数(例えば、「75.6Mhz」)に設定する(ステップS303)。
一方、チューナ管理部28からデコード用信号「ON」指示(デコーダ27への入力信号を「ON」状態にする指示)を受け付けた場合(ステップS301「ON」)、デコード用信号「OFF」指示を受け付けるまで待機受付する。
続いて、RF信号利得制御部13cは、定常時のRF信号の利得に比較してRF信号の利得を低くするように制御する(ステップS304)。具体的には、チューナ12bにおいてRF信号の増幅率を落とし、アンテナ11の感度を低くして、RF信号に伴って増幅される妨害波の増幅を軽減する。
なお、上記のステップS303およびS304の処理(周波数設定処理およびRF信号利得制御処理)は、チューナ管理部28からデコード用信号「ON」指示(デコーダ27bへの入力信号を「ON」状態にする指示)を受け付けるまで、継続して行われることとなる。
上述してきたように、本実施例1に係るラジオ受信器(チューナ)によれば、デコーダへの入力信号をオフ状態にする指示を当該チューナに対する周波数設定指示と解釈して受け付け、周波数設定指示を受け付けた場合に、当該チューナが検波する信号の周波数を他のチューナによって検波されるデコード用信号と干渉しない周波数に設定するように構成したので、デコード用信号「OFF」指示(デコーダへの入力信号を「OFF」状態にする指示)を新たな制御信号に変更せずとも選択スイッチを不要化し、もってコスト削減を図ることが可能になる。
また、本実施例1に係るラジオ受信器によれば、チューナが検波する信号の周波数を無線放送が受信できない周波数帯域に設定することとしたので、検波する信号の周波数を一元的に設定することが可能になる。
また、本実施例1に係るラジオ受信器によれば、検波する信号の周波数が設定されるとともに、定常時のRF信号の利得に比較してRF信号の利得を低くするように制御することとしたので、RF信号に伴って増幅される妨害波の増幅を軽減することができ、受信帯域のRF信号に与える隣接妨害を軽減することが可能になる。
本実施例2では、ラジオ受信器のチューナからデコーダへ入力される多重信号と、テレビ受信器のチューナからデコーダへ入力されるデコード用信号とが相互に干渉する場合に、チューナ12aが検波する信号の周波数をチューナ32によって検波されるデコード用信号と干渉しない周波数に設定する受信装置について説明する。なお、図4は、本実施例2に係る受信装置の構成を示すブロック図である。
ここで、本発明では、他の機器(本実施例2では、テレビ受信器30)のチューナからのデコード用信号に対して広範囲に干渉する多重信号(本実施例2では、VICS信号)が、デコーダに入力されることを防止する点に主眼を置いているため、デコーダ27aへの入力信号(VICS信号)を「OFF」状態にするラジオ受信器10について説明する。なお、デコーダ27cへの入力信号(テレビ信号)を「OFF」状態にするテレビ受信器30については、実施例3(種々の変形例)にて説明する。
本実施例2に係る指示受付部13a、周波数設定部13bおよびRF信号利得制御部13cの具体的な処理内容について説明する。なお、本実施例2に係る周波数設定処理の動作は、機能概念的に、実施例1と同様であるため、図3を再び引用して説明する。
この処理は、実施例1と同様に、複数のチューナによって検波されるデコード用信号が相互に干渉する場合に開始されるものであり、例えば、テレビ受信器30におけるチューナ32からデコーダ27cへテレビ信号(コンポジットビデオ信号)が入力されている時に、当該ラジオ受信器10のチューナ12aからデコーダ27aへVICS信号を入力するように指示された場合に、車載ナビゲーション装置20におけるチューナ管理部28からデコード用信号「OFF」指示(デコーダ27aへの入力信号(VICS信号)を「OFF」状態にさせる指示)が出力されることとなる。
ここで、指示受付部13aは、チューナ管理部28からデコード用信号「OFF」指示(デコーダ27aへの入力信号(VICS信号)を「OFF」状態にする指示)を受け付けたならば(ステップS301「OFF」)、かかるデコード用信号「OFF」指示をチューナ12aに対する「周波数設定処理」の動作指示として解釈して受け付ける(ステップS302)。そして、周波数設定部13bは、指示受付部13aによって「周波数設定処理」の動作指示を受けて、チューナ12aが検波する信号の周波数を無線放送が受信できない周波数(例えば、「75.6Mhz」)に設定する(ステップS303)。
一方、チューナ管理部28からデコード用信号「ON」指示(デコーダ27への入力信号を「ON」状態にする指示)を受け付けた場合(ステップS301「ON」)、デコード用信号「OFF」指示を受け付けるまで待機受付する。
続いて、RF信号利得制御部13cは、定常時のRF信号の利得に比較してRF信号の利得を低くするように制御する(ステップS304)。具体的には、チューナ12aにおいてRF信号の増幅率を落としてアンテナ11の感度を低くして、RF信号に伴って増幅される妨害波の増幅を軽減する。
なお、上記のステップS303およびS304の処理(周波数設定処理およびRF信号利得制御処理)は、チューナ管理部28からデコード用信号「ON」指示(デコーダ27aへの入力信号を「ON」状態にする指示)を受け付けるまで、継続して行われることとなる。
上述してきたように、本実施例2に係るラジオ受信器によれば、当該ラジオ受信器10における複数のチューナ12から出力されるデコード用信号が相互に干渉する場合のみに、本発明の適用範囲を限定することなく、他の機器(本実施例2では、テレビ受信器30)のチューナ32からデコーダ27cへ入力されるデコード用信号(テレビ信号)と多重信号(コンポジット信号またはVICS信号)が相互に干渉する場合に本発明を適用したとしても、同様の効果を得ることが可能になる。
さて、これまで本発明の実施例1および2について説明したが、本発明は上述した実施例1および2以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施例にて実施されてもよいものである。
例えば、本実施例2では、デコーダ27aへの入力信号(VICS信号)を「OFF」状態にする場合に本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、デコーダ27cへの入力信号(テレビ信号)を「OFF」状態にする場合についても同様に適用することができる(図4参照)。
すなわち、テレビ受信器30において、CPU33における指示受付部33aは、テレビ受信器30におけるチューナ32からデコーダ27cへテレビ信号(コンポジットビデオ信号)が入力されている時に、ラジオ受信器10のチューナ12aからデコーダ27aへ多重信号(VICS信号)を入力するように指示された場合に、チューナ管理部28からデコード用信号「OFF」指示(デコーダ27cへの入力信号を「OFF」状態にする指示)を受けて、かかるデコード用信号「OFF」指示をチューナ32に対する「周波数設定処理」の動作指示と解釈する。
そして、周波数設定部33bは、指示受付部33aによって「周波数設定処理」の動作指示を受け付けた場合に、チューナ32が検波する信号の周波数を他のチューナによって検波されるデコード用信号と干渉しない周波数に設定する。具体的には、チューナ32が検波する信号の周波数を多重信号が含まれない周波数帯域(多重信号が含まれない無線放送が行われている周波数帯域)に設定する。このようにして、多重信号が含まれない無線放送の受信を許容しつつ、検波する信号の周波数を他のチューナによって検波されるデコード用信号と相互に干渉しない周波数に設定することができるようにしている。また、車載ナビゲーション装置20から自車が走行中の地域におけるテレビチャンネル情報を受信して、チューナ32が検波する信号の周波数を無線放送が行われていない周波数帯域に設定するようにしても良い。
また、周波数設定部33bは、チューナ32が検波する信号の周波数を無線放送が受信できない周波数帯域(例えば、「VHF I」および「VHF II」の周波数帯域である90.0MHz〜108.0MHzおよび170.0MHz〜222.0MHz以外の周波数帯域)に設定する。このように、検波する信号の周波数を無線放送が受信できない周波数帯域に設定すれば、他のデコード用信号と相互に干渉することが在り得ないため、テレビ受信器30においても、検波する信号の周波数を一元的に設定することが可能になる。
また、本実施例1および2では、車載ナビゲーション装置20におけるチューナ管理部28からデコード用信号「OFF」指示(デコーダ27への入力信号を「OFF」状態にする指示)を受けて、かかるデコード用信号「OFF」指示(デコーダ27への入力信号を「OFF」状態にする指示)を「周波数設定処理」の動作指示と解釈するラジオ受信器について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数のチューナから出力されるデコード用信号が相互に干渉するか否かを監視し、デコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、少なくとも一つのチューナに対して、該チューナが検波する信号の周波数を他のチューナによって検波されるデコード用信号と干渉しない周波数に設定するように指示するチューナ管理装置(車載ナビゲーション装置)を用いても良い。
例えば、チューナ12aからデコーダ27aへ音声信号が入力されている時に、チューナ12bからデコーダ27bへ多重信号が入力されるように指示がなされたケース(実施例1と同様のケース)を想定する。この時、車載ナビゲーション装置(チューナ管理装置)20は、図5に示すように、チューナ管理部28によってチューナ12からのデコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、CPU13に対して、チューナ12bが検波する信号の周波数をチューナ12aによって検波されるデコード用信号と干渉しない周波数に設定するように指示する検波周波数設定指示部28aを備える。
つまり、チューナ管理部28によってチューナ12からのデコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、検波周波数設定指示部28aにおいて、デコード用信号「OFF」指示(デコーダ27bへの入力信号を「OFF」状態にする指示)に代えて、デコーダ27への入力信号を「OFF」状態にすべきチューナ12bに対して、設定すべき周波数(多重信号が含まれない周波数帯域、または、無線放送が受信できない周波数帯域)を指示することで、既存のチューナの構成を変更せずともデコーダへの入力信号を「OFF」状態にする選択スイッチを不要化し、もってコスト削減を図ることが可能になる。
本実施例1および2では、多重信号(コンポジット信号)が他のデコード用信号と干渉し得る状況として、ラジオ受信器が2つのチューナを具備するとしたとき、一方のチューナからデコーダへ音声信号が入力され、もう一方のチューナからデコーダへ多重信号が入力されると干渉する「ケース」、および、テレビ受信器のチューナからデコーダへテレビ信号(コンポジットビデオ信号)が入力され、ラジオ受信器のチューナからデコーダへVICS信号が入力されると干渉する「ケース」に本発明を適用する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、車載ナビゲーション装置(チューナ管理装置)20側からの要求に基づいてデコード用信号「OFF」指示がなされるケースについても同様に適用することができる。
また、本実施例1および2では、「ラジオ受信器」および/または「テレビ受信器」に本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の機器のチューナからのデコード用信号に対して多重信号(コンポジット信号またはVICS信号)が干渉する場合についても、同様に適用することが可能である。例えば、ラジオ受信器のチューナから出力される多重信号(コンポジット信号)が「ディスプレイ」や「ETC」にノイズ干渉する場合であれば、ラジオ受信器におけるチューナが検波する信号の周波数を多重信号が含まれない周波数帯域、または、無線放送が受信できない周波数帯域に設定することで、デコーダへの入力信号を「OFF」状態にするラジオ受信器の選択スイッチを不要化することが可能になる。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
以上のように、本発明にかかる受信装置、チューナおよびチューナ管理装置は、受信電波から所望の周波数のデコード用信号を検波する複数のチューナを備えた受信装置、受信電波から所望の周波数のデコード用信号を検波するチューナ、および、複数のチューナから出力されるデコード用信号を統括して管理するチューナ管理装置に有用であり、特に、デコーダへの入力信号(多重信号)をオフ状態にする選択スイッチを不要化し、もってコスト削減を図ることができる受信装置、チューナおよびチューナ管理装置に適している。
本実施例1に係る受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 FM多重放送の周波数スペクトラムを示す図である。 本実施例1に係る周波数設定処理の手順を示すフローチャートである。 本実施例2に係る受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明に係る受信装置の変形例を説明するための説明図である。
符号の説明
1 受信装置
10 ラジオ受信器
11 アンテナ
12a、12b チューナ
13 CPU
13a 指示受付部
13b 周波数設定部
13c RF信号利得制御部
20 車載ナビゲーション装置
21 入力部
22 音声出力制御部
23 音声出力部
24 表示制御部
25 表示部
26 主制御部
27a、27b、27c デコーダ
28 チューナ管理部
28a 検波周波数設定指示部
30 テレビ受信器
31 アンテナ
32 チューナ
33 CPU
33a 指示受付部
33b 周波数設定部
33c RF信号利得制御部

Claims (12)

  1. 受信電波から所望の周波数のデコード用信号を検波して出力する複数のチューナを備えた受信装置であって、
    複数のチューナによって出力されるデコード用信号が相互に干渉するか否かを監視する監視手段と、
    前記監視手段によってデコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、所定のチューナが検波する信号の周波数を他のチューナによって検波されるデコード用信号と干渉しない周波数に設定する周波数設定手段と、
    を備えたことを特徴とする受信装置。
  2. 前記周波数設定手段は、前記監視手段によってデコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、所定のチューナが検波する信号の周波数を多重信号が含まれない周波数帯域に設定することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記周波数設定手段は、前記監視手段によってデコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、所定のチューナが検波する信号の周波数を無線放送が受信できない周波数帯域に設定することを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。
  4. 各チューナごとにRF信号を増幅する増幅回路を備え、
    前記周波数設定手段によって前記所定のチューナに対して検波する信号の周波数の設定が行われた場合に、当該チューナが有する増幅回路の利得を前記設定が行われる前の利得に比較して低くするように制御するRF信号利得制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1、2または3に記載の受信装置。
  5. 前記増幅回路が高周波増幅回路であることを特徴とする請求項4に記載の受信装置。
  6. 受信電波から所望の周波数のデコード用信号を検波してデコーダに出力するチューナであって、
    前記デコーダへの入力信号をオフ状態にする指示を当該チューナに対する周波数設定指示と解釈して受け付ける指示受付手段と、
    前記指示受付手段によって周波数設定指示を受け付けた場合に、当該チューナが検波する信号の周波数を他のチューナによって検波されるデコード用信号と干渉しない周波数に設定する周波数設定手段と、
    を備えたことを特徴とするチューナ。
  7. 前記周波数設定手段は、前記指示受付手段によって周波数設定指示を受け付けた場合に、当該チューナが検波する信号の周波数を多重信号が含まれない周波数帯域に設定することを特徴とする請求項6に記載のチューナ。
  8. 前記周波数設定手段は、前記指示受付手段によって周波数設定指示を受け付けた場合に、当該チューナが検波する信号の周波数を無線放送が受信できない周波数帯域に設定することを特徴とする請求項6または7に記載のチューナ。
  9. RF信号を増幅する増幅回路を備え、
    前記周波数設定手段によって検波する信号の周波数の設定が行われた場合に、前記増幅回路の利得を前記設定が行われる前の利得に比較して低くするように制御するRF信号利得制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項6、7または8に記載のチューナ。
  10. 複数のチューナから出力されるデコード用信号を統括して管理するチューナ管理装置であって、
    複数のチューナから出力されるデコード用信号が相互に干渉するか否かを監視する監視手段と、
    前記監視手段によってデコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、少なくとも一つのチューナに対して、該チューナが検波する信号の周波数を他のチューナによって検波されるデコード用信号と干渉しない周波数に設定するように指示する検波周波数設定指示手段と、
    を備えたことを特徴とするチューナ管理装置。
  11. 前記検波周波数設定指示手段は、前記監視手段によってデコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、少なくとも一つのチューナに対して、該チューナが検波する信号の周波数を多重信号が含まれない周波数帯域に設定するように指示することを特徴とする請求項10に記載のチューナ管理装置。
  12. 前記検波周波数設定指示手段は、前記監視手段によってデコード用信号が相互に干渉すると検知された場合に、少なくとも一つのチューナに対して、該チューナが検波する信号の周波数を無線放送が受信できない周波数帯域に設定するように指示することを特徴とする請求項10または11に記載のチューナ管理装置。
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