JP2004023137A - 受信装置、その方法、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、および、通信システム - Google Patents
受信装置、その方法、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、および、通信システム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】利用者が入力操作にて番組設定すると、入力手段からの入力操作に対応する信号に基づいてシステムコントローラ12が番組を設定する。この設定した番組がいずれのアンサンブルA,Bに属するかを判断する。RFチューナ部13で、判断したアンサンブルA,Bに対応して地上局からの地上波および2つの人工衛星からの衛星波を適宜処理し、チャンネルデコーダ14で復調し、アンサンブルA,Bと他のアンサンブルB,Aを取得し、デインターリーブ処理する。デインターリーブによる遅延処理は異なるアンサンブルA,B同時のため、他のアンサンブルA,Bの番組を出力する場合でも短時間でできる。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の異なる情報を複数の集合に区分した複数の集合情報を、区分けする集合毎に異なる周波数帯の電波として地上局および複数の人工衛星から受信し、適宜復調して所定の集合情報を取得し、この集合情報に含まれる複数の情報を取得する受信装置、その方法、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、および、通信システムに関する。
【0002】
【背景技術】
従来、例えば多数の音楽番組を提供するデジタル放送として、XMサテライト・ラジオ社が構築するデジタル放送システム、いわゆるXMデジタル放送が知られている。このXMデジタル放送は、例えば提供する全100番組が50番組ずつの2つの集合に区分けしている。そして、XMデジタル放送は、各50番組の集合毎に異なる周波数帯で、それぞれ地上に設置させた地上局および2つの人工衛星から電波を出力し、全100番組を配信している。
【0003】
すなわち、XMデジタル放送は、都市部に限らず、地上局が近くにない郊外でも番組を取得できるように、地上局および人工衛星から電波を出力している。また、XMデジタル放送では、例えば車両のように移動する移動体でも受信できるように、各50番組の集合毎の異なる周波数帯の電波を、2つの人工衛星からそれぞれ出力させている。これは、移動体の移動により、一方の人工衛星からの電波を受信できなくなる場合が生じても他方の人工衛星からの電波の受信を確保できるようにしている。
【0004】
このように、XMデジタル放送では、2つの人工衛星と、地上局とから、2つの集合に関してそれぞれ異なる周波数帯で電波が出力され、計6種類の周波数帯の電波が利用される。そして、XMデジタル放送では、出力される計6種類の周波数帯の電波のうち、取得する番組を含む一方の集合の計3種類の電波を受信することで、所望の番組を取得する構成が採られている。また、取得する番組が他の集合である場合には、他の集合に対応する計3種類の周波数帯の電波を受信する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従前に取得していた番組から他の番組に切り替える際、他の番組が従前に取得していた番組の集合と異なる集合の場合、この集合に対応する他の計3種類の周波数帯の電波を受信する必要がある。そして、2つの人工衛星からの電波は、約4秒程度の時間差でそれぞれ電波を受信することとなる。すなわち、2つの人工衛星間でタイムインターリーブがある。このことから、1つの人工衛星のみから電波を受信し、取得する番組が他の集合に跨り、受信する電波を切り替える場合には、番組の切替から番組が出力されるまでに約4秒以上を要し、使い勝手の向上が図れない。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みて、容易にタイムインターリーブによる使い勝手の低下を防止できる受信装置、その方法、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、および、通信システムに関する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、複数の異なる情報を複数の集合に区分した複数の集合情報を、区分けする集合毎に異なる周波数帯の電波として地上局および複数の人工衛星からそれぞれ受信し、この受信した電波を復調して所定の前記集合情報を取得し、この取得した集合情報に含まれる前記情報を取得する受信装置であって、前記地上局から受信する電波のうちのいずれか1つの周波数帯を復調して前記集合情報のうちのいずれか1つを取得する地上波取得手段と、少なくともいずれか1つの前記人工衛星から受信する電波であって、前記地上波取得手段にて取得する集合情報と同一の集合情報に対応する周波数帯を復調して前記同一の集合情報を取得する衛星主波取得手段と、少なくともいずれか1つの前記人工衛星から受信する電波であって、前記衛星主波取得手段で取得する集合情報以外の他の集合情報に対応する周波数帯を復調して前記他の集合情報を取得する衛星副波取得手段と、を具備したことを特徴とした受信装置である。
【0008】
この発明では、地上波取得手段により、地上局から受信する電波のうちのいずれか1つの周波数帯を復調していずれか1つの集合情報を取得する。また、衛星主波取得手段により、複数の人工衛星のうちの少なくといずれか1つから受信する電波のうち、地上波取得手段にて取得する集合情報と同一の集合情報に対応する周波数帯を復調し、地上波取得手段にて取得する集合情報と同一の集合情報を取得する。さらに、衛星副波取得手段により、複数の人工衛星のうちの少なくともいずれか1つから受信する電波のうち、地上波取得手段にて取得する集合情報以外の他の集合情報に対応する周波数帯を復調し、他の集合情報を取得する。このことにより、地上局からの電波および人工衛星からの電波からそれぞれ同一の集合情報が取得され、例えば地上局からの電波が届かずに受信できない地域や人工衛星からの電波が遮蔽されて受信できない地域でも確実に集合情報に含まれる複数の情報が取得可能である。そして、取得する集合情報以外の他の集合情報をも取得するので、復調する周波数帯を他の集合情報の周波数帯に変更したとしても、複数の人工衛星から出力される電波のタイムインターリーブによる情報の取得のタイムラグが短縮し、使い勝手が向上する。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の受信装置において、移動可能な移動体に設置可能で、衛星主波取得手段は、複数の人工衛星のうちの少なくとも2つ以上の人工衛星から受信する電波に基づいて、地上波取得手段で取得する集合情報と同一の集合情報を取得することを特徴とする。
【0010】
この発明では、移動可能な移動体に設置可能な構成において、地上波取得手段で取得する集合情報と同一の集合情報を衛星主波取得手段にて取得する際、複数の人工衛星のうちの少なくとも2つ以上の人工衛星から出力される電波に基づいて取得する。このことにより、2つ以上の人工衛星からの電波に基づいて同一の集合情報が取得されることとなり、移動体の移動による電波の受信の際の電界変動が防止され、安定して確実に集合情報に基づく情報の取得が得られる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の受信装置において、少なくとも電波を受信して復調する期間では移動不可能に構成され、衛星主波取得手段は、複数の人工衛星のうちのいずれか1つの人工衛星から受信する電波に基づいて、地上波取得手段で取得する集合情報と同一の集合情報を取得することを特徴とする。
【0012】
この発明では、少なくとも電波を受信して復調する時期では移動不可能な構成において、地上波取得手段で取得する集合情報と同一の集合情報を衛星主波取得手段にて取得する際、複数の人工衛星のうちのいずれか1つの人工衛星から受信する電波に基づいて取得する。このことにより、移動されず固定で受信する構成においては、電界変動が生じないことから、1つの人工衛星からの電波に基づいて集合情報を取得する構成で十分であり、構成が簡略化する。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の受信装置において、地上局から受信する電波における取得対象の集合情報の周波数帯以外の信号を減衰する地上波フィルタと、少なくともいずれかの人工衛星から受信する電波における前記取得対象の集合情報の周波数帯以外の信号を減衰する衛星主波フィルタと、前記複数の人工衛星から受信する電波における前記取得対象の集合情報以外の他の集合情報の周波数帯以外の信号を減衰する衛星副波フィルタと、を備えたチューナ部を具備し、地上波取得手段は、前記チューナ部の地上波フィルタで処理された信号を復調して集合情報を取得し、衛星主波取得手段は、前記チューナ部の衛星主波フィルタで処理された信号を復調して前記集合情報を取得し、衛星副波取得手段は、前記チューナ部の衛星副波フィルタで処理された信号を復調して前記集合情報以外の他の集合情報を取得することを特徴とする。
【0014】
この発明では、地上波取得手段により、チューナ部の地上波フィルタにて地上局から受信する電波における取得対象の集合情報の周波数帯以外の信号を減衰処理し、この減衰処理にて取得する信号を復調して取得対象の集合情報を取得する。また、衛星主波取得手段により、チューナ部の衛星主波フィルタにて少なくともいずれかの人工衛星から受信する電波における取得対象の集合情報の周波数帯以外の信号を減衰処理し、この減衰処理にて取得する信号を復調して取得対象の集合情報を取得する。さらに、衛星副波取得手段により、チューナ部の衛星副波フィルタにて少なくともいずれかの人工衛星から受信する電波における取得対象の集合情報以外の他の集合情報の周波数帯以外の信号を減衰処理し、この減衰処理にて取得する信号を復調して取得対象の集合情報以外の他の集合情報を取得する。このことにより、チューナ部で減衰処理する周波数帯を適宜設定することにより、取得する集合情報が選定されるので、簡単な構成で集合情報およびタイムインターリーブによる弊害を防止するための他の集合情報の取得が容易となる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の受信装置において、集合情報を設定する設定手段と、この設定手段にて設定された集合情報に対応して、地上局および複数の人工衛星から受信する電波における復調する周波数帯を切り替える切替手段と、を具備したことを特徴とする。
【0016】
この発明では、切替手段により、設定手段にて設定された集合情報に対応して、地上局および複数の人工衛星から受信する電波における復調する周波数帯を切り替える。このことにより、取得する集合情報が設定手段の設定に対応して切替手段による切替で選定され、簡単な構成で集合情報およびタイムインターリーブによる弊害を防止するための他の集合情報の取得が容易となる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の受信装置において、人工衛星は2つで、かつ集合情報は2つであることを特徴とする。
【0018】
この発明では、2つの人工衛星を利用し、2つの集合情報のいずれか一方を取得する構成において特に好適である。
【0019】
請求項7に記載の発明は、第1情報を互いに異なる周波数帯域にて放送する第1放送、第2放送および第3放送と、前記第1情報とは異なる内容の第2情報を互いに異なる周波数帯域にて放送する第4放送、第5放送および第6放送とを受信する受信手段と、前記第1放送と第4放送とを復調する第1復調手段と、前記第2放送と第5放送とを復調する第2復調手段と、前記第3放送と第6放送とを復調する第3復調手段と、を備え、前記第1復調手段、前記第2復調手段および前記第3復調手段が同時に復調を実施するとともに、前記第2復調手段が前記第2放送を復調するときに前記第3復調手段は前記第6放送を復調し、前記第2復調手段が前記第5放送を復調するときに前記第3復調手段は前記第3放送を復調することを特徴とした受信装置である。
【0020】
この発明では、受信手段により、第1情報を互いに異なる周波数帯域にて放送する第1放送、第2放送および第3放送と、第1情報とは異なる内容の第2情報を互いに異なる周波数帯域にて放送する第4放送、第5放送および第6放送とを受信させる。そして、第1復調手段による第1情報の第1放送および第2情報の第4放送の復調、第2復調手段による第1情報の第2放送および第2情報の第5放送の復調、および、第3復調手段による第1情報の第3放送および第2情報の第6放送の復調を同時に実施させる。この復調の際、第2復調手段が第1情報の第2放送を復調するときは第3復調手段で第2情報の第6放送を復調させ、第2復調手段が第2情報の第5放送を復調するときは第3復調手段で第1情報の第3放送を復調させる。このことにより、第1復調手段による復調にて第1情報および第2情報を取得するとともに、第2復調手段で第1情報または第2情報を取得する際には第3復調手段で第2情報または第1情報を取得することとなり、第1情報および第2情報が少なくとも異なる周波数帯域で2つの放送で取得され、確実な情報の取得およびタイムインターリーブによる情報の取得のタイムラグの短縮が得られ、使い勝手が向上する。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の受信装置において、前記第1情報および前記第2情報のそれぞれは複数の番組を有した番組群を含んで放送され、前記第1情報と前記第2情報とにそれぞれ含まれる番組群からいずれか1つの番組を選択する選択手段と、前記第2復調手段または前記第3復調手段の出力の取得、または、前記第1復調手段の出力の取得を、受信状況に応じて選択して切り替える切替手段と、前記選択手段で選択された前記1つの番組を抽出して出力する抽出手段と、を具備したことを特徴とする。
【0022】
この発明では、第2復調手段または第3復調手段の出力を取得するか、または、第1復調手段の出力を取得するかを、切替手段により受信状況に応じて選択して切り替え、選択手段にて第1情報と第2情報とにそれぞれ含まれる番組群からいずれか1つ選択された番組を抽出手段で抽出して出力させる。このことにより、複数の番組を含む番組群の情報が複数ある場合でも、タイムインターリーブによる情報の取得のタイムラグを短縮して確実に番組が取得される。
【0023】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の受信装置において、前記抽出手段が前記第1情報に含まれる1つの番組を抽出している際に、前記第2情報に含まれる他の1つの番組を前記抽出手段で抽出するように前記選択手段が選択した場合、前記第2復調手段または前記第3復調手段であって前記第2情報を復調していた方の出力を前記抽出手段が取得するとともに、前記第1復調手段が前記第4放送を復調し、かつ、前記第2復調手段または第3復調手段であって前記第1情報を復調していた方の復調を維持することを特徴とする。
【0024】
この発明では、抽出手段で第1情報に含まれる1つの番組を抽出している際に、第2情報に含まれる他の1つの番組を抽出するように選択手段にて選択した場合、第2情報を復調していた第2復調手段または第3復調手段からの出力を抽出手段で取得させる。さらに、第1復調手段で第2情報の第4放送を復調させるとともに、第1情報を復調していた第2復調手段または第3復調手段における復調を維持させる。このことにより、取得する番組により第1情報および第2情報を切り替える場合でも、確実に抽出している番組が含まれる情報と異なる情報を取得するように制御するので、切替によるタイムインターリーブによる情報の取得のタイムラグを短縮して確実に番組が取得される。
【0025】
請求項10に記載の発明は、第1情報を互いに異なる周波数帯域にて放送する第1放送、第2放送および第3放送と、前記第1情報とは異なる内容の第2情報を互いに異なる周波数帯域にて放送する第4放送、第5放送および第6放送とを受信する受信手段と、前記第1放送と前記第4放送とを復調する第1復調手段と、前記第2放送と前記第3放送とを復調する第2復調手段と、前記第5放送と前記第6放送とを復調する第3復調手段と、を備え、前記第1復調手段、前記第2復調手段および前記第3復調手段が同時に復調を実施することを特徴とする。
【0026】
この発明では、受信手段により、第1情報を互いに異なる周波数帯域にて放送する第1放送、第2放送および第3放送と、第1情報とは異なる内容の第2情報を互いに異なる周波数帯域にて放送する第4放送、第5放送および第6放送とを受信させる。そして、第1復調手段による第1情報の第1放送および第2情報の第4放送の復調、第2復調手段による第1情報の第2放送および第3放送の復調、および、第3復調手段による第2情報の第5放送および第6放送の復調を同時に実施させる。このことにより、第1復調手段による復調にて第1情報および第2情報を取得するとともに、第2復調手段で第1情報を取得し第3復調手段で第2情報を取得するので、第1情報および第2情報が少なくとも異なる周波数帯域で2つの放送で取得され、確実な情報の取得およびタイムインターリーブによる情報の取得のタイムラグの短縮が得られ、使い勝手が向上する。
【0027】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の受信装置において、前記第1情報および前記第2情報のそれぞれは複数の番組を有した番組群を含んで放送され、前記第1情報と前記第2情報とにそれぞれ含まれる番組群からいずれか1つの番組を選択する選択手段と、前記第2復調手段と前記第3復調手段とがそれぞれ復調する放送、および、前記第2復調手段または前記第3復調手段の出力を取得するか、または、前記第1復調手段の出力を取得するかを、受信状況に応じて選択して切り替える切替手段と、前記選択手段で選択された前記1つの番組を抽出して出力する抽出手段と、を具備したことを特徴とする。
【0028】
この発明では、切替手段により、選択手段で第1情報と第2情報とにそれぞれ含まれる番組群からいずれか1つに選択された番組に基づいて、受信状況に応じて第2復調手段および第3復調手段がそれぞれいずれの放送を復調するかを選択して切り替える。さらに、切替手段により、受信状況に応じて第2復調手段または第3復調手段の出力を取得するか、または、第1復調手段の出力を取得するかを選択して切り替える。そして、選択手段にて選択された番組を抽出手段で抽出して出力させる。このことにより、複数の番組を含む番組群の情報が複数ある場合でも、タイムインターリーブによる情報の取得のタイムラグを短縮して確実に番組が取得される。
【0029】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の受信装置において、前記抽出手段が前記第1情報に含まれる1つの番組を抽出している際に、前記第2情報に含まれる他の1つの番組を前記抽出手段で抽出するように前記選択手段が選択した場合には、前記第3復調手段の出力を前記抽出手段が取得するとともに、前記第1復調手段が前記第4放送を復調し、かつ、前記第2復調手段による前記第2放送および前記第3放送の復調を維持することを特徴とする。
【0030】
この発明では、抽出手段で第1情報に含まれる1つの番組を抽出している際に、第2情報に含まれる他の1つの番組を抽出するように選択手段にて選択した場合、第2情報を復調する第3復調手段の出力を抽出手段で取得させる。さらに、第1復調手段で第2情報の第4放送を復調させるとともに、第2復調手段による第1情報の第2放送および第3放送の復調を維持させる。このことにより、取得する番組により第1情報および第2情報を切り替える場合でも、確実に抽出している番組が含まれる情報と異なる情報を取得するように制御するので、切替によるタイムインターリーブによる情報の取得のタイムラグを短縮して確実に番組が取得される。
【0031】
請求項13に記載の発明は、請求項1に記載の受信装置を受信方法に展開したもので、複数の異なる情報を複数の集合に区分けした複数の集合情報を、区分けする集合毎に異なる周波数帯の電波として地上局および複数の人工衛星からそれぞれ受信し、この受信した電波を復調して所定の前記集合情報を取得し、この取得した集合情報に含まれる前記情報を取得する受信方法であって、前記地上局から受信する電波のうちのいずれか1つの周波数帯を復調して前記集合情報のうちのいずれか1つを取得し、少なくともいずれか1つの前記人工衛星から受信する電波であって、前記地上局から受信する電波に基づいて取得する集合情報と同一の集合情報に対応する周波数帯を復調し、前記同一の集合情報を取得し、少なくともいずれか1つの前記人工衛星から受信する電波であって、前記地上局から受信する電波に基づいて取得する集合情報以外の他の集合情報に対応する周波数帯を復調して前記他の集合情報を取得することを特徴とする。このことにより、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を享受する。
【0032】
請求項14ないし18に記載の発明は、請求項13に記載の受信方法において、請求項2ないし6に記載の受信装置に対応する受信方法である。このことにより、請求項2ないし6に記載の発明と同様の作用効果を享受する。
【0033】
請求項19に記載の発明は、請求項13ないし18のいずれかに記載の受信方法を演算手段に実行させることを特徴とした受信プログラムである。
【0034】
この発明では、例えば汎用のコンピュータを演算手段として利用しインストールすることにより請求項13ないし18のいずれかに記載の受信方法を演算手段に実行させることができ、本発明の利用促進を大幅に図ることができる。
【0035】
請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の受信プログラムが演算手段にて読取可能に記録されたことを特徴とした受信プログラムを記録した記録媒体である。
【0036】
この発明では、請求項13ないし18のいずれかに記載の受信方法を実行させるための請求項19に記載の受信プログラムを記録媒体に記録させるので、受信プログラムの取扱が容易で、本発明の利用促進を大幅に図ることができる。
【0037】
請求項21に記載の発明は、複数の異なる情報を複数の集合に区分した複数の集合情報を、区分けする集合毎に異なる周波数帯の電波として出力する地上局と、前記複数の集合情報を集合毎に異なる周波数帯の電波としてそれぞれ出力する複数の人工衛星と、請求項1ないし12のいずれかに記載の受信装置と、を具備したことを特徴とした通信システムである。
【0038】
この発明では、複数の人工衛星から出力される電波のタイムインターリーブによる情報取得のタイムラグが短縮し、使い勝手が向上する請求項1ないし12のいずれかに記載の受信装置を用いるので、使用する地域環境にかかわらず確実に集合情報に含まれる複数の情報を取得するための通信が容易となる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の通信システムの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0040】
〔第1の実施の形態〕
(通信システムの構成)
図1は、本発明の通信システムの一実施の形態の概略構成を示す模式図である。図2は、通信システムにおける送受信する電波の状態を示す概念図である。
【0041】
この図1において、1は通信システムで、この通信システム1は、例えば複数の音楽番組や報道番組などの複数の情報を広域に提供し端末で受信して鑑賞するシステムである。そして、通信システム1は、地上局2と、複数、例えば2つの人工衛星3a,3bと、後述する端末である受信装置と、を備えている。
【0042】
地上局2は、基地局4から出力される電波を直接あるいは人工衛星3a,3bを介して取得する。そして、地上局2は、取得した電波を適宜増幅あるいは変換などの処理をし、図2に示すように、複数、例えば異なる周波数帯域の2種類の第1放送である周波数帯TerAおよび第4放送である周波数帯TerBの地上波として出力する。すなわち、音楽番組や報道番組などの複数の番組はそれぞれ異なる周波数帯で所定の周波数間隔で提供される。このことから、100番組以上の多数の番組を提供する場合、その周波数域は広域となり、送受信に大きな負荷となる。したがって、複数の番組を、番組群である複数の集合情報、例えば50番組ずつの2つのいわゆる第1情報であるアンサンブルAおよび第2情報であるアンサンブルBに分けて、それぞれのアンサンブルA,Bを異なる周波数帯の地上波として出力させる。
【0043】
各人工衛星3a,3bは、基地局4から出力される電波を取得し、適宜処理して図2に示すように、複数、例えばそれぞれ異なり周波数帯TerA,TerBとも異なる周波数帯域で2種類の第2(3)放送である周波数帯Sat1(2)Aおよび第5(6)放送であるSat1(2)Bの衛星波として出力する。すなわち、上述した地上波の場合と同様に、人工衛星3a,3bからそれぞれ出力する電波も、アンサンブルA,Bに対応して2種類の周波数帯Sat1(2)A,Sat1(2)Bの衛星波としてそれぞれ出力させる。
【0044】
(受信装置の構成)
次に、受信装置の構成について図面を参照して説明する。図3は、本実施の形態における受信装置を示すブロック図である。図4は、受信装置で受信する電波の処理動作を示す説明図である。
【0045】
図3において、10は受信装置で、この受信装置10は、図示しない移動体としての例えば自動車などの車両に搭載されて利用される。そして、受信装置10は、受信アンテナ11と、図示しない選択手段としての入力手段と、システムコントローラ12と、受信手段としてのRFチューナ部13と、チャンネルデコーダ14と、ソースデコーダ15と、を備えている。
【0046】
受信アンテナ11は、地上波を受信する地上波アンテナ17と、衛星波を受信する衛星波アンテナ18とを備えている。
【0047】
入力手段は、例えば利用者により入力操作される図示しないボタンやスイッチなどを有している。そして、入力手段は、ボタンやスイッチなどの入力操作に応じて所定の信号をシステムコントローラ12に出力する。このことにより、例えば利用者の取得対象である鑑賞目的の所定の番組を設定入力するなど、受信装置10全体の動作が設定される。なお、入力手段による設定入力としては、ボタンやスイッチなどの入力操作に限らず、例えば音声入力にて設定入力するなど、いずれの方法でもできる。
【0048】
システムコントローラ12は、受信装置10全体の動作を制御する。また、システムコントローラ12は、この受信装置10に接続される図示しない出力装置に取得した情報を出力し、出力装置で例えば音声や画像などにて出力させる。
【0049】
RFチューナ部13は、地上波チューナ部21と、衛星波チューナ部22とを備えている。地上波チューナ部21は、地上波アンテナ17に接続されている。また、衛星波チューナ部22は、衛星波アンテナ18に接続されている。
【0050】
そして、地上波チューナ部21は、第1地上波増幅回路24と、第1地上波フィルタ25と、切替手段としての第1地上波周波数変換回路26と、地上波フィルタとしての第2地上波フィルタ27と、第2地上波周波数変換回路28と、第2地上波増幅回路29と、を備えている。
【0051】
第1地上波増幅回路24は、地上波アンテナ17にて受信した電波を増幅する。
【0052】
第1地上波フィルタ25は、第1地上波増幅回路24で増幅された信号について、地上局2から出力される周波数帯以外の信号を減衰させる処理をする。この減衰する周波数帯は、2つのアンサンブルA,Bの周波数帯TerA,TerBの範囲である。
【0053】
第1地上波周波数変換回路26は、第1地上波フィルタ25で減衰処理により取得した信号を所定の中間周波信号に変換する。この第1地上波周波数変換回路26は、第1地上波混合回路26aと、第1地上波局部発振回路26bとを備えている。第1地上波混合回路26aは、高周波信号を効率よく中間周波信号に変換して雑音を少なくする。第1地上波局部発振回路26bは、例えば安定で回路が簡易なコルピッツ発振回路を原形とした安定度が高いクランプ回路である。そして、第1地上波発振回路26bは、中間周波数が一定となるように2つの異なる第1局部発振周波数を適宜切り替えて第1地上波混合回路26aを制御する。この第1局部発振周波数の切替は、利用者の入力操作による入力手段からの信号に基づいてシステムコントローラ12が実行する。具体的には、利用者による入力操作により、アンサンブルAまたはアンサンブルBに切り替える。
【0054】
第2地上波フィルタ27は、入力手段で設定されたいずれかのアンサンブルA,Bに対応する周波数帯以外の信号を減衰させる処理をする。すなわち、第2地上波フィルタ27は、周波数帯TerAのアンサンブルAまたは周波数帯TerBのアンサンブルBのいずれか一方を取得する。この第2地上波フィルタ27により減衰処理する周波数帯TerA,TerBは、入力手段で設定されたアンサンブルA,Bを認識したシステムコントローラ12による制御にて、設定されたアンサンブルA,Bに対応して設定される。
【0055】
さらに、第2地上波周波数変換回路28は、第2地上波フィルタ27で取得した信号を所定の中間周波信号に変換する。
【0056】
第2地上波増幅回路29は、図示しないボリュームを有している。この第2地上波増幅回路29は、第2地上波周波数変換回路28で変換した信号を所定の中間周波信号に増幅する。
【0057】
そして、地上波チューナ部21は、地上波アンテナ17で受信した信号を、入力手段で設定されたアンサンブルA,Bに対応する所定の信号としてチャンネルデコーダ14に出力する。
【0058】
一方、衛星波チューナ部22は、第1衛星波増幅回路31と、第1衛星波フィルタ32と、切替手段としての第1衛星波周波数変換回路33、衛星主波フィルタとしての第2衛星波フィルタ34と、衛星副波フィルタとしての第3衛星波フィルタ35と、第2衛星波周波数変換回路36と、第2衛星波増幅回路37と、を備えている。
【0059】
第1衛星波増幅回路31は、衛星波アンテナ18にて受信した電波を増幅する。
【0060】
第1衛星波フィルタ32は、第1衛星波増幅回路31で増幅された信号について、人工衛星3a,3bからそれぞれ出力される周波数帯以外の信号を減衰させる処理をする。この減衰する周波数帯は、2つの人工衛星3a,3bからそれぞれ出力される2つのアンサンブルA,Bの周波数帯Sat1(2)A,Sat1(2)Bの範囲である。すなわち、図4(a)中の点線で囲まれる範囲である。
【0061】
第1衛星波周波数変換回路33は、第1衛星波フィルタ32で減衰処理により取得した信号を所定の中間周波信号に変換する。この第1衛星波周波数変換回路33は、第1衛星波混合回路33aと、第1衛星波局部発振回路33bとを備えている。第1衛星波混合回路33aは、高周波信号を効率よく中間周波信号に変換して雑音を少なくする。第1衛星波局部発振回路33bは、例えば安定で回路が簡易なコルピッツ発振回路を原形とした安定度が高いクラップ回路である。そして、第1衛星波局部発振回路33bは、中間周波数が一定となるように2つの異なる第1局部発振周波数を適宜切り替えて第1衛星波混合回路33aを制御する。この第1局部発振周波数の切替は、利用者の入力操作による入力手段からの信号に基づいて、システムコントローラ12が実行する。そして、この切替は、第1地上波周波数変換回路26と連動して実行される。
【0062】
第2衛星波フィルタ34は、入力手段で設定されたアンサンブルA,Bに対応する周波数帯以外の信号を減衰させる処理をする。すなわち、第2衛星波フィルタ34は、2つの人工衛星3a,3bからそれぞれ出力される周波数帯であって、第2地上波フィルタ27で取得するアンサンブルA,Bと同一の周波数帯Sat1(2)AのアンサンブルAまたは周波数帯Sat1(2)BのアンサンブルBをそれぞれ取得する。この第2衛星波フィルタ34により減衰処理する周波数帯Sat1(2)Aまたは周波数帯Sat1(2)Bは、入力手段で設定されたアンサンブルA,Bを認識したシステムコントローラ12による制御にて、設定されたアンサンブルA,Bに対応して設定される。
【0063】
第3衛星波フィルタ35は、入力手段で設定されたアンサンブルA,B以外の他のアンサンブルB,Aに対応する周波数帯以外の信号を減衰させる処理をする。すなわち、第3衛星波フィルタ35は、2つの人工衛星3a,3bからそれぞれ出力される周波数帯であって、第2地上波フィルタ27で取得するアンサンブルA,Bではない他方のアンサンブルB,Aである周波数帯Sat1(2)BのアンサンブルBまたは周波数帯Sat1(2)AのアンサンブルAを取得する。この第3衛星波フィルタ35も、第2衛星波フィルタ34と同様に、システムコントローラ12により制御される。上記、第2衛星波フィルタ34および第3衛星波フィルタ35により、図4(a)に示すような波形から図4(b)に示すような波形に処理される。
【0064】
第2衛星波周波数変換回路36は、第2衛星波フィルタ34および第3衛星波フィルタ35で取得した信号を所定の中間周波信号に変換する。この第2衛星波周波数変換回路36は、第2衛星波混合回路36aおよび第2衛星波局部発振回路36bを有している。第2衛星波混合回路36aは、第1衛星波混合回路33aと同様に、効率よく所定の中間周波信号に変換して雑音を少なくする。第2衛星波局部発振回路36bは、図示しない基準周波数に基づいて発振周波数が一定となるように制御される。そして、この第2衛星波周波数変換回路36により、図4(b)に示すような波形が図4(c)に示すような波形に処理される。
【0065】
第2衛星波増幅回路37は、図示しないボリュームを有している。この第2衛星波増幅回路37は、第2衛星波周波数変換回路36で変換した信号を所定の中間周波信号に増幅する。
【0066】
そして、衛星波チューナ部22は、衛星波アンテナ18で受信した信号を、入力手段で設定された一方のアンサンブルA,Bおよび他方のアンサンブルB,Aに対応する所定の信号としてチャンネルデコーダ14に出力する。
【0067】
一方、チャンネルデコーダ14は、A/D(アナログ/デジタル)コンバータ41,42と、地上波取得手段としての第1復調手段である地上波復調手段43と、2つの衛星主波取得手段としての第2復調手段である衛星主波復調手段44a,44bと、衛星副波取得手段としての第3復調手段としての衛星副波復調手段45と、抽出手段としてのチャンネルデコード部46と、を備えている。
【0068】
A/Dコンバータ41は、地上波チューナ部21に接続されている。このA/Dコンバータ41は、地上波チューナ部21で取得された信号を適宜デジタル信号に変換する。そして、変換したデジタル信号は、地上波復調手段43に出力される。
【0069】
A/Dコンバータ42は、衛星波チューナ部22に接続されている。このA/Dコンバータ42は、衛星波チューナ部22で取得された信号を適宜デジタル信号に変換する。そして、変換したデジタル信号は、衛星主波復調手段44a,44bおよび衛星副波復調手段45に出力される。
【0070】
地上波復調手段43は、A/Dコンバータ41で変換されたデジタル信号を復調しアンサンブルA,Bを取得する。この地上波復調手段43は、利用者の入力操作にて入力手段からの信号に基づいてアンサンブルA,Bを設定したシステムコントローラ12により制御される。この制御により、地上波復調手段43は、入力手段で設定され地上波チューナ部21で減衰処理されて取得された一方のアンサンブルA,Bを復調する。この復調した一方のアンサンブルA,Bの信号は、チャンネルデコード部46に出力される。
【0071】
2つの衛星主波復調手段44a,44bは、それぞれ人工衛星3a,3bに対応し、A/Dコンバータ42で変換されたデジタル信号を復調し、アンサンブルA,Bを取得する。すなわち、これら衛星主波復調手段44a,44bは、デジタル信号に含まれ各人工衛星3a,3bからそれぞれ出力されるアンサンブルA,Bであって、地上波復調手段43で取得するアンサンブルA,Bと同一のアンサンブルA,Bをそれぞれ人工衛星3a,3bに対応して取得する。この各衛星主波復調手段44a,44bで取得するアンサンブルA,Bは、地上波復調手段43と同様にシステムコントローラ12により制御される。すなわち、地上波復調手段43で取得するアンサンブルA,Bと同一のアンサンブルA,Bを選択的に取得する。これら復調された一方のアンサンブルA,Bの信号は、チャンネルデコード部46に出力される。
【0072】
衛星副波復調手段45は、2つの人工衛星3a,3bのいずれか一方に対応し、A/Dコンバータ42で変換されたデジタル信号を復調し、アンサンブルB,Aを取得する。すなわち、衛星副波復調手段45は、デジタル信号に含まれるいずれか1つの人工衛星3a,3bから出力されるアンサンブルA,Bであって、地上波復調手段43で取得するアンサンブルA,Bではない他方のアンサンブルB,Aを取得する。この衛星副波復調手段45は、入力手段による設定を認識したシステムコントローラ12による制御にて、他方のアンサンブルB,Aを選択的に取得する。この復調された他方のアンサンブルB,Aの信号は、チャンネルデコード部46に出力される。
【0073】
チャンネルデコード部46は、地上波復調手段43、2つの衛星主波復調手段44a,44bおよび衛星副波復調手段45から出力される信号を復号処理する。すなわち、すなわち、復調処理にて得られた各アンサンブルA,Bの時間差、いわゆるタイムインターリーブを、いわゆるデインターリーブする。チャンネルデコード部46は、デインターリーブにより、地上局2および人工衛星3a,3bから出力される各番組情報を生成する。
【0074】
一方、ソースデコーダ15は、システムコントローラ12により制御され、チャンネルデコーダ14のチャンネルデコード部46からの各番組情報に基づいて、全番組に関する情報、いわゆる番組表情報を生成する。
【0075】
(通信システムの動作)
次に、上記実施の形態の通信システムにおける情報の送受信の動作について、図面を参照して説明する。図5は、受信装置における番組情報を取得する動作を示すフローチャートである。図6は、受信装置における他の番組情報に切り替える動作を示すフローチャートである。
【0076】
利用者により電源がオンされて電力が供給されると(ステップS1)、システムコントローラ12は、はじめの番組情報であるアンサンブルAに含まれる1チャンネル、すなわち番組表情報を設定する(ステップS2)。さらに、システムコントローラ12は、地上局2および人工衛星3a,3bから出力される電波を受信し、RFチューナ部13にて1チャンネルの信号を取得させる。そして、システムコントローラ12は、取得した信号をチャンネルデコーダ14で復調させ、1チャンネルの番組表情報を取得する(ステップS3)。なお、この取得した番組表情報は、システムコントローラ12の記憶手段に記憶される。
【0077】
この後、システムコントローラ12は、利用者により、入力手段の入力操作にて特定の番組が選択されて設定されたか否かを判断する。そして、システムコントローラ12が番組の設定入力がないと判断した場合には、例えばシステムコントローラ12に設けられた図示しない内蔵メモリなどの記憶手段に記憶された番組を設定する。この記憶手段に記憶された番組は、例えば電源がオフされる直前に設定されていた最後の番組に関する情報である。また、システムコントローラ12が番組の設定入力があると判断した場合には、その番組を設定する。この番組の設定の際、番組に関する情報が記憶手段に記憶される(ステップS4)。
【0078】
そして、システムコントローラ12は、ステップS4で設定した番組に基づいて、いずれのアンサンブルA,Bに属する番組かを判断する(ステップS5)。
【0079】
まず、このステップS5において、システムコントローラ12がアンサンブルAに属する番組が設定されたと判断した場合について説明する。この場合、すでにアンサンブルAに含まれる1チャンネルを取得する制御をしているので、システムコントローラ12はRFチューナ部13およびチャンネルデコーダ14を制御し、アンサンブルAを受信させる。すなわち、地上局2からアンサンブルAに関する周波数帯TerAの地上波を取得させる。さらに、人工衛星3a,3bからアンサンブルAに関する周波数帯Sat1A,Sat2Aの2つの衛星波と、他のアンサンブルBに関する周波数帯Sat1(2)Bの1つの衛星波と、を取得させる。そして、システムコントローラ12は、デインターリーブ処理し、アンサンブルAに関する情報を生成させる処理をする(ステップS6)。
【0080】
この後、システムコントローラ12は、生成したアンサンブルAに関する情報に基づいて取得した番組に関する情報を出力手段に出力する。この出力により、適宜番組が出力される(ステップS7)。
【0081】
一方、ステップS5において、システムコントローラ12がアンサンブルBに属する番組が設定されたと判断した場合について説明する。この場合、それまでアンサンブルAに含まれる1チャンネルを取得する制御をしているので、システムコントローラ12はアンサンブルA,Bを切り替えるための処理をする(ステップS8)。すなわち、アンサンブルAを受信している状態から、アンサンブルBを受信する状態に切り替える。この切替制御により、地上局2からアンサンブルAに関する周波数帯TerBの地上波を取得する。さらに、人工衛星3a,3bからアンサンブルBに関する周波数帯Sat1B,Sat2Bの2つの衛星波と、他のアンサンブルBに関する周波数帯Sat1(2)Bの1つの衛星波と、を取得する。そして、システムコントローラ12は、デインターリーブ処理し、アンサンブルBに関する情報を生成させる処理をする(ステップS9)。
【0082】
この後、システムコントローラ12は、生成したアンサンブルBに関する情報に基づいて取得した番組に関する情報を出力手段に出力する。この出力により、適宜番組が出力される(ステップS10)
【0083】
そして、利用者が、入力手段により、他の情報である他の番組に切り替える入力操作をした場合、図6に示すように動作する。すなわち、システムコントローラ12は、利用者による入力操作にて、入力手段からの信号に基づいてチャンネルを選択する旨の番組設定を認識する(ステップS11)。そして、システムコントローラ12は、選択された番組がそれまで出力していた番組と同じアンサンブルA,Bであるかを判断し、アンサンブルA,Bを切り替える必要があるか否かを判断する(ステップS12)。
【0084】
このステップS12において、選択された番組が出力されていた番組と同一のアンサンブルA,Bで、アンサンブルA,Bの切替が必要ないと判断した場合、選択された番組を出力手段に出力させる。そして、この出力により、選択された番組が適宜出力される(ステップS13)。
【0085】
一方、ステップS12において、選択された番組が出力されていた番組と異なるアンサンブルA,Bで、アンサンブルA,Bの切替が必要であると判断した場合、アンサンブルA,Bを切り替えるための処理をする。すなわち、地上局2および人工衛星3a,3bから受信する電波の周波数帯を切り替える。そして、切り替えて受信したアンサンブルA,Bに含まれる選択された番組を出力手段に出力し、適宜出力手段から出力させる(ステップS14)。
【0086】
このように、一旦図5に示すステップS6,S9でのデインターリーブ処理を実施しバッファした後は、番組の切替要求によりアンサンブルA,Bを切り替える場合でも、その時間分遅延をもたせる必要がなく、番組の切替要求から出力されるまでの時間を短縮できる。
【0087】
すなわち、上記実施の形態のように、番組数が多いことから、アンサンブルA,Bに分けて番組を配信する。このことにより、送受信の負荷を低減できる。そして、この構成において、地上局2および人工衛星3a,3bからそれぞれ同一のアンサンブルA,Bを受信する。このため、例えば地上局2からの電波が届かずに受信できない地域や人工衛星3a,3bからの電波が遮蔽されて受信できない地域でも、確実に番組を受信できる。この複数のアンサンブルA,Bを取得する際、取得する番組を含むアンサンブルA,Bとともに他のアンサンブルB,Aも受信する。従って、地上波のアンサンブルA,Bに関する信号をそれぞれ復調する手段、2つの衛星波のアンサンブルA,Bに関する信号をそれぞれ復調する手段の計6つの手段によりデインターリーブによる遅延処理をする場合と同様にデインターリーブによる遅延処理は1度実施するのみでよく、アンサンブルA,Bの切替が必要な場合でも、出力までの時間を短縮できる。
【0088】
さらに、復調する手段の構成を6つの放送を復調させる必要がなく、4つの構成のみで同様な効果が得られるので、構成を簡略化でき、製造性の向上やコストの低減が容易に図れる。すなわち、タイムインターリーブによる不具合を解消するために、2つの集合の計6種類の周波数帯の電波を全て取得して復調することも考えられる。しかしながら、この構成では、処理負荷が大きくなり、装置の大型化や消費電力の増大などを生じるおそれがある。このことから、上述する実施の形態では、4つの構成のみでタイムインターリーブによる不具合を解消でき、構成の簡略化を図ることができる。
【0089】
そして、2つの人工衛星3a,3bからそれぞれ同一のアンサンブルA,Bを受信する。すなわち、地上局2から受信するアンサンブルA,B、出力までの時間を短縮するための他のアンサンブルB,Aの受信と併せて、地上局2から受信するアンサンブルA,Bと同一のアンサンブルA,Bの計4波を受信する。このため、移動する車両に搭載する構成でも安定した番組の受信ができる。
【0090】
また、電波を受信するRFチューナ部13の衛星波チューナ部22により、図4に示すような人工衛星3a,3bからの電波の処理にて、取得する番組のアンサンブルA,Bとともに、他のアンサンブルB,Aを受信する。このため、簡単な構成で、異なるアンサンブルA,Bの双方を取得して出力までの時間短縮を図る構成が容易に得られる。
【0091】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の通信システムの他の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、この第2の実施の形態は、上述した図1ないし図6に示す第1の実施の形態において、車両に搭載する構成の代わりに、一般家庭内などで設置して利用する固定型の受信装置の他の例示である。この第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。図7は、第2の実施の形態における受信装置を示すブロック図である。
【0092】
(受信装置の構成)
図7において、100は受信装置で、この受信装置100は、例えば一般家庭内や店舗内、事業所内などに設置されて利用される。この受信装置100は、第1の実施の形態と同様の受信アンテナ11、図示しない入力手段、システムコントローラ12、RFチューナ部13およびソースデコーダ15と、チャンネルデコーダ101と、を備えている。
【0093】
そして、チャンネルデコーダ101は、A/D(アナログ/デジタル)コンバータ41,42と、地上波取得手段としての第1復調手段である地上波復調手段43と、衛星主波取得手段としての第2復調手段である衛星主波復調手段102と、衛星副波取得手段としての第3復調手段である衛星副波復調手段103と、抽出手段としてのチャンネルデコード部46と、を備えている。すなわち、チャンネルデコーダ101は、図1ないし図6に示す第1の実施の形態のチャンネルデコーダ14において、衛星主波復調手段44a,44bおよび衛星副波復調手段45にて3波を復調する構成に代えて、衛星主波復調手段102および衛星副波復調手段103にて2波を復調する構成である。
【0094】
そして、衛星主波復調手段102は、2つの人工衛星3a,3bのいずれか一方に対応し、A/Dコンバータ42で変換されたデジタル信号を復調し、アンサンブルA,Bを取得する。すなわち、衛星主波復調手段102は、地上波復調手段43で取得するアンサンブルA,Bと同一のアンサンブルA,Bを、人工衛星3a,3bのいずれか一方に対応して取得する。そして、復調された一方のアンサンブルA,Bの信号は、チャンネルデコード部46に出力される。
【0095】
また、衛星副波復調手段103は、2つの人工衛星3a,3bのいずれか一方に対応し、A/Dコンバータ42で変換されたデジタル信号を復調し、アンサンブルB,Aを取得する。すなわち、衛星副波復調手段103は、地上波復調手段43で取得するアンサンブルA,Bではない他方のアンサンブルB,Aを、人工衛星3a,3bのいずれか一方に対応して取得する。そして、復調された他方のアンサンブルB,Aの信号は、チャンネルデコード部46に出力される。
【0096】
これら衛星主波復調手段102および衛星副波復調手段103による復調処理は、人工衛星3a,3bから受信する受信状況である電波の強さに基づいて、電波の強い方を受信するとよい。なお、同一の人工衛星3a,3bからの電波に基づいて復調する場合に限らず、別々の人工衛星3a,3bからの電波に基づいてそれぞれ復調させて異なるアンサンブルA,Bを取得する構成としてもよい。
【0097】
(通信システムの動作)
次に、上記図7に示す受信装置を利用した通信システムの情報の送受信の動作について、図面を参照して説明する。図8は、受信装置における番組情報を取得する動作を示すフローチャートである。
【0098】
利用者により電源がオンされて電力が供給されると(ステップS21)、システムコントローラ12は、図1ないし図6に示す第1の実施の形態と同様に、はじめの番組情報であるアンサンブルAに含まれる1チャンネル、すなわち番組表情報を設定する(ステップS22)。さらに、システムコントローラ12は、第1の実施の形態と同様に、地上局2および人工衛星3a,3bから出力される電波を受信し、RFチューナ部13およびチャンネルデコーダ101にて適宜処理し、1チャンネルの番組表情報を取得する(ステップS23)。この取得した番組表情報は、システムコントローラ12の記憶手段に記憶される。
【0099】
この後、システムコントローラ12は、利用者により、入力手段の入力操作にて特定の番組が選択されて設定されたか否かを判断する。そして、システムコントローラ12は、第1の実施の形態と同様に、特定の番組が選択されたことを認識した場合、その選択された番組に関する情報を記憶手段に記憶して設定する(ステップS24)。
【0100】
さらに、システムコントローラ12は、第1の実施の形態と同様に、ステップS24で設定した番組に基づいて、いずれのアンサンブルA,Bに属する番組かを判断する(ステップS25)。このステップS25において、アンサンブルAであると判断した場合、すでにアンサンブルAの1チャンネルを取得しているので、アンサンブルAをそのまま受信させる。
【0101】
すなわち、地上局2からアンサンブルAに関する周波数帯TerAの地上波を取得させる。さらに、衛星主波復調手段102で、人工衛星3a,3bからの電波に基づいて、それぞれアンサンブルAに関する周波数帯Sat1A,Sat2Aで処理した波形を処理取得させる。そして、システムコントローラ12は、デインターリーブ処理し、アンサンブルAに関する情報を生成させる(ステップS26)。
【0102】
この後、システムコントローラ12は、人工衛星3a,3bからの受信状況、すなわち電波の強さを比較して、いずれかの人工衛星3a,3bから受信させるかを決定する処理をする(ステップS27)。そして、システムコントローラ12は、生成したアンサンブルAに関する情報に基づいて取得した番組に関する情報を、出力手段から出力させる制御をする(ステップS28)。
【0103】
一方、ステップS25において、アンサンブルBであると判断した場合、それまでアンサンブルAの1チャンネルを取得しているので、アンサンブルBに切り替えるための処理をする(ステップS29)。このステップS29により切替制御により、地上局2からアンサンブルAに関する周波数帯TerBの地上波を取得する。さらに、衛星主波復調手段102で、人工衛星3a,3bからの電波に基づいて、それぞれアンサンブルBに関する周波数帯Sat1B,Sat2Bで処理した波形を処理取得させる。そして、システムコントローラ12は、デインターリーブ処理し、アンサンブルBに関する情報を生成させる(ステップS30)。
【0104】
この後、システムコントローラ12は、人工衛星3a,3bからの受信状況、すなわち電波の強さを比較して、いずれかの人工衛星3a,3bから受信させるかを決定する処理をする(ステップS31)。そして、システムコントローラ12は、生成したアンサンブルBに関する情報に基づいて取得した番組に関する情報を、出力手段から出力させる制御をする(ステップS32)。
【0105】
このように、受信装置100が固定型の場合、移動により一方の人工衛星3a,3bから受信できなくなる状態がないことから、地上波および衛星波をそれぞれ1つずつ受信してアンサンブルA,Bを取得すればよい。このため、図1ないし図6に示す実施の形態に比して、より構成を簡略化できる。
【0106】
そして、上記図7および図8に示す第2の実施の形態では、2つの人工衛星からの電波を受信する構成であるため、それぞれからの電波に基づいてアンサンブルA,Bを取得させて、いずれかの人工衛星3a,3bから受信させるかを決定する。このことにより、より良好な受信状態が得られ、良好な情報の出力ができる。
【0107】
なお、固定型の場合、1つの衛星波を取得できればよいため、2つの人工衛星を利用せず、1つの人工衛星のみを利用する構成としてもよい。この場合には、いずれかの人工衛星3a,3bから受信させるかを決定する必要がなく、処理効率の向上および構成のさらなる簡略化を図ることができる。
【0108】
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の通信システムのさらに他の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、この第3の実施の形態は、上述した図1ないし図6に示す第1の実施の形態において、RFチューナ部13で取得するアンサンブルA,Bを切り替える構成に代えて、チャンネルデコーダで切り替える構成としたものである。この第3の実施の形態において、第1の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。図9は、第3の実施の形態における受信装置を示すブロック図である。
【0109】
図9において、200は受信装置で、この受信装置200は、例えば車両などの移動する移動体に搭載されて利用される。この受信装置200は、第1の実施の形態と同様の図示しない入力手段、システムコントローラ12およびソースデコーダ15と、受信アンテナ201と、RFチューナ部202と、チャンネルデコーダ203と、を備えている。
【0110】
受信アンテナ201は、地上局2からの地上波および人工衛星3a,3bからの衛星波の双方を受信可能に構成されている。
【0111】
RFチューナ部202は、第1増幅回路211と、第1フィルタ212と、第1周波数変換回路213と、第2フィルタ214と、第2周波数変換回路215と、第2増幅回路29a,29bと、を備えている。
【0112】
第1増幅回路211は、受信アンテナ201に接続されている。そして、第1増幅回路211は、受信アンテナ201で受信した電波を増幅する。
【0113】
第1フィルタ212は、第1増幅回路211で増幅された信号について、地上局2および人工衛星3a,3bから出力される周波数帯以外の信号を減衰させる処理をする。この減衰する周波数帯は、2つのアンサンブルA,Bの周波数帯TerA,TerB、および、2つの人工衛星3a,3bからそれぞれ出力される2つのアンサンブルA,Bの周波数帯Sat1(2)A,Sat1(2)Bの範囲である。
【0114】
第1周波数変換回路213は、第1フィルタ212で減衰処理により取得した信号を所定の中間周波信号に変換する。この第1周波数変換回路213は、第1混合回路213aと、第1局部発振回路213bとを備えている。第1混合回路213aは、高周波信号を効率よく中間周波信号に変換して雑音を少なくする。第1局部発振回路213bは、例えば安定で回路が簡易なコルピッツ発振回路を原形とした安定度が高いクランプ回路である。そして、第1局部発振回路213bは、図示しない基準周波数に基づいて発振周波数が一定となるように制御される。
【0115】
第2フィルタ214は、第1周波数変換回路213の処理により生成した中間周波信号から不要な信号を減衰させる処理をする。
【0116】
第2周波数変換回路215は、2組の混合回路215a,215bと、第2局部発振回路215cと、位相角変換手段215dと、を備えている。混合回路215a,215bは、それぞれ効率よく所定の中間周波信号に変換して雑音を少なくする。第2局部発振回路215cは、図示しない基準周波数に基づいて発振周波数が一定となるように制御される。位相角変換手段215dは、混合回路215a,215bに入力される局部発振周波数の位相角が90度ずれる状態で位相角を制御する。
【0117】
第2増幅回路29a,29bは、第1の実施の形態と同様に、図示しないボリュームをそれぞれ有し、第2地上波周波数変換回路28で変換した信号を所定の中間周波信号にそれぞれ増幅し、チャンネルデコーダ203にそれぞれ出力する。
【0118】
チャンネルデコーダ203は、A/Dコンバータ41,42と、切替手段220と、地上波復調手段43と、衛星主波復調手段44a,44bと、衛星副波復調手段45と、チャンネルデコード部46と、を備えている。
【0119】
そして、切替手段220は、利用者の入力操作により設定されたアンサンブルA,Bを取得するために、地上波復調手段43、衛星主波復調手段44a,44bおよび衛星副波復調手段45で復調する集合情報であるアンサンブルA,Bを切り替える。この切替手段220は、地上波切替部220aと、第1衛星波切替部220bと、第2衛星波切替部220cとを有している。地上波切替部220a、第1衛星波切替部220bおよび第2衛星波切替部220cは、それぞれA/Dコンバータ41,42に接続されている。
【0120】
また、地上波切替部220aには、地上波復調手段43が接続されている。そして、地上波切替部220aは、A/Dコンバータ41,42から出力されるデジタル信号のうち、地上波の各アンサンブルA,Bに対応するデジタル信号のいずれか一方を選択的に地上波復調手段43に出力する。この地上波切替部220aは、利用者の入力操作にて入力手段からの信号に基づいてアンサンブルA,Bを設定した設定手段としても機能するシステムコントローラ12により制御される。この制御により、地上波切替部220aは、デジタル信号のうち、地上波のアンサンブルA,Bのいずれかに対応するデジタル信号を適宜切り替え、地上波復調手段43に選択的に出力する。
【0121】
第1衛星波切替部220bには、衛星主波復調手段44a,44bがそれぞれ接続されている。そして、第1衛星波切替部220bは、A/Dコンバータ41,42から出力されるデジタル信号のうち、衛星波の各アンサンブルA,Bに対応するデジタル信号のいずれか一方を衛星主波復調手段44a,44bに出力する。この第1衛星波切替部220bは、地上波切替部220aと同様にシステムコントローラ12にて地上波切替部220aの切替と同調して制御される。この制御は、地上波切替部220aで出力するアンサンブルA,Bと同一のアンサンブルA,Bに対応するデジタル信号を出力する。
【0122】
第2衛星波切替部220cには、衛星副波復調手段45が接続されている。そして、第2衛星波切替部220cは、A/Dコンバータ41,42から出力されるデジタル信号のうち、衛星波の各アンサンブルA,Bに対応するデジタル信号のいずれか他方をそれぞれ衛星副波復調手段45に出力する。この第2衛星波切替部220cは、システムコントローラ12にて地上波切替部220aおよび第1衛星波切替部220bの切替と同調して制御される。この制御は、地上波切替部220aおよび第2衛星波切替部220bで出力するアンサンブルA,Bと異なる他のアンサンブルB,Aに対応するデジタル信号を出力する。
【0123】
そして、第1の実施の形態と同様に、利用者が電源を投入して1チャンネルを受信し番組表情報を取得する。この後、利用者が所望する所定の番組を設定することにより、地上局2および人工衛星3a,3bから受信した電波をRFチューナ部202で直交復調する。そして、システムコントローラ12は、設定された番組に基づいてアンサンブルA,Bを判別し、適宜切替手段220を制御して適宜切り替える。すなわち、RFチューナ部202から出力されアンサンブルA,Bに関する混在した信号のうち、判別した一方のアンサンブルA,Bに関する信号のみを地上波復調手段43および衛星主波復調手段44a,44bに出力させて復調させるとともに、判別した一方のアンサンブルA,Bと異なる他のアンサンブルB,Aに関する信号のみを衛星副波復調手段45に出力させて復調させ、デインターリーブ処理する。このため、簡単な構成で、異なるアンサンブルA,Bの双方を取得して出力までの時間短縮を図る構成が容易に得られる。
【0124】
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の通信システムの他の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、この第4の実施の形態は、上述した図9に示す第3の実施の形態において、車両に搭載する構成の代わりに、一般家庭内などで設置して利用する固定型の受信装置の他の例示である。すなわち、第2の実施の形態において、RFチューナ部13で取得するアンサンブルA,Bを切り替える構成に代えて、チャンネルデコーダで切り替える構成としたものである。この第4の実施の形態において、第2の実施の形態および第3の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。図10は、第4の実施の形態における受信装置を示すブロック図である。
【0125】
図10において、300は受信装置で、この受信装置300は、例えば一般家庭内や店舗内、事業所内などに設置されて利用される。この受信装置300は、第3の実施の形態と同様の受信アンテナ201、図示しない入力手段、システムコントローラ12、RFチューナ部202およびソースデコーダ15と、チャンネルデコーダ301と、を備えている。
【0126】
そして、チャンネルデコーダ301は、A/D(アナログ/デジタル)コンバータ41,42と、切替手段302と、地上波取得手段としての地上波復調手段43と、第2の実施の形態と同様の衛星主波復調手段102および衛星副波復調手段103と、チャンネルデコード部46と、を備えている。すなわち、チャンネルデコーダ301は、第3の実施の形態のチャンネルデコーダ203において、衛星主波復調手段44a,44bおよび衛星副波復調手段45にて3波を復調する構成に代えて、衛星主波復調手段102および衛星副波復調手段103にて2波を復調する構成である。
【0127】
切替手段302は、利用者の入力操作により設定されたアンサンブルA,Bを取得するために、地上波復調手段43、衛星主波復調手段102および衛星副波復調手段103で復調するアンサンブルA,Bを切り替える。この切替手段302は、地上波切替部302aと、第1衛星波切替部302bと、第2衛星波切替部302cとを有している。地上波切替部302a、第1衛星波切替部302bおよび第2衛星波切替部302cは、それぞれA/Dコンバータ41,42に接続されている。
【0128】
また、地上波切替部302aには、地上波復調手段43が接続されている。そして、地上波切替部302aは、第3実施の形態の地上波切替部220aと同様に、A/Dコンバータ41,42から出力されるデジタル信号のうち、地上波の各アンサンブルA,Bに対応するデジタル信号のいずれか一方を選択的に地上波復調手段43に出力する。この地上波切替部220aは、利用者の入力操作にて入力手段からの信号に基づいてアンサンブルA,Bを設定した設定手段としても機能するシステムコントローラ12により制御される。この制御により、地上波切替部220aは、デジタル信号のうち、地上波のアンサンブルA,Bのいずれかに対応するデジタル信号を適宜切り替え、地上波復調手段43に選択的に出力する。
【0129】
第1衛星波切替部302bには、衛星主波復調手段102が接続されている。そして、第1衛星波切替部302bは、A/Dコンバータ41,42から出力されるデジタル信号のうち、衛星波のアンサンブルAに対応するデジタル信号を衛星主波復調手段102に出力する。すなわち、システムコントローラ12の制御により切替動作することなく、アンサンブルAに対応するデジタル信号のみを選択して出力する。
【0130】
第2衛星波切替部302cには、衛星副波復調手段45が接続されている。そして、第2衛星波切替部302cは、A/Dコンバータ41,42から出力されるデジタル信号のうち、衛星波のアンサンブルBに対応するデジタル信号を衛星副波復調手段103に出力する。すなわち、システムコントローラ12の制御により切替動作することなく、アンサンブルBに対応するデジタル信号のみを選択して出力する。
【0131】
そして、第2の実施の形態と同様に、利用者が電源を投入して1チャンネルを受信し番組表情報を取得する。この後、利用者が所望する所定の番組を設定することにより、地上局2および人工衛星3a,3bから受信した電波をRFチューナ部202で直交復調する。そして、システムコントローラ12は、設定された番組に基づいてアンサンブルA,Bを判別し、適宜切替手段302を制御して適宜切り替える。すなわち、RFチューナ部202から出力されアンサンブルA,Bに関する混在した信号のうち、判別した一方のアンサンブルA,Bに関する信号のみを地上波復調手段43に出力して復調処理させる。また、アンサンブルAに関する信号のみを衛星主波復調手段102に出力して復調させるとともに、アンサンブルBに関する信号のみを衛星副波復調手段103に出力して復調させ、デインターリーブ処理する。このため、簡単な構成で、異なるアンサンブルA,Bの双方を取得して出力までの時間短縮を図る構成が容易に得られる。
【0132】
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
【0133】
すなわち、地上局2および2つの人工衛星3a,3bを利用し、2つのアンサンブルA,Bに区分けされた番組を取得する構成について説明したが、この構成に限らず、例えば複数の人工衛星を利用したり、複数の番組を2つ以上の複数のアンサンブルに区分けする構成などでもできる。また、番組に限らず、画像データなど、いずれの情報をも利用できる。すなわち、本発明では、少なくとも地上波および衛星波を1つずつ以上受信して地域による受信不具合を解消する構成で、複数の情報が含まれるアンサンブルが複数設定され、適宜アンサンブルを切り替えるいずれの構成でもできる。
【0134】
そして、アンサンブルA,Bを切り替える構成としては、RFチューナ部13で切り替える構成や、チャンネルデコーダ203,301で切り替える構成に限らず、いずれの方法でもできる。
【0135】
また、RFチューナ部13,202およびチャンネルデコーダ14,203,301の構成に限らず、同様に動作するいずれの構造でも実施できる。
【0136】
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および異常の発生を認識するための手順などは、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造や手順などとしてもよい。
【0137】
【発明の効果】
本発明によれば、地上局からの電波のうちの複数の集合情報に対応する複数の異なる周波数帯のいずれか1つを復調し、いずれか1つの集合情報を取得するとともに、複数の信号衛星から出力される電波のうちの少なくともいずれか1つの人工衛星から出力される電波であって、地上局からの電波に基づいて取得する集合情報と同一の集合情報および他の集合情報に対応する所定の周波数帯を復調してそれぞれ取得するため、復調する周波数帯を他の集合情報の周波数帯に変更したとしても、複数の人工衛星から出力される電波のタイムインターリーブによる情報の取得のタイムラグを短縮でき、使い勝手を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る通信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】前記第1の実施の形態における通信システムで送受信する電波の状態を示す概念図である。
【図3】前記第1の実施の形態における受信装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】前記第1の実施の形態における受信装置で受信する電波の処理動作を示す説明図である。
【図5】前記第1の実施の形態における受信装置で番組情報を取得する動作を示すフローチャートである。
【図6】前記第1の実施の形態における受信装置で他の番組情報に切り替える動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態における受信装置の概略構成を示すブロック図である。
【図8】前記第2の実施の形態における受信装置で番組情報を取得する動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施の形態における受信装置の概略構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態における受信装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 通信システム
2 地上局
3a,3b 人工衛星
10,100,200,300 受信装置
12 設定手段としても機能するシステムコントローラ
13 チューナ部としてのRFチューナ部
26 切替手段としての第1地上波周波数変換回路
27 地上波フィルタとしての第2地上波フィルタ
33 切替手段としての第1衛星波周波数変換回路
34 衛星主波フィルタとしての第2衛星波フィルタ
35 衛星副波フィルタとしての第3衛星波フィルタ
43 地上波取得手段としての第1復調手段である地上波復調手段
44a,44b,102 衛星主波取得手段としての第2復調手段である衛星主波復調手段
45,103 衛星副波取得手段としての第3復調手段である衛星副波復調手段
220,302 切替手段
Claims (21)
- 複数の異なる情報を複数の集合に区分した複数の集合情報を、区分けする集合毎に異なる周波数帯の電波として地上局および複数の人工衛星からそれぞれ受信し、この受信した電波を復調して所定の前記集合情報を取得し、この取得した集合情報に含まれる前記情報を取得する受信装置であって、
前記地上局から受信する電波のうちのいずれか1つの周波数帯を復調して前記集合情報のうちのいずれか1つを取得する地上波取得手段と、
少なくともいずれか1つの前記人工衛星から受信する電波であって、前記地上波取得手段にて取得する集合情報と同一の集合情報に対応する周波数帯を復調して前記同一の集合情報を取得する衛星主波取得手段と、
少なくともいずれか1つの前記人工衛星から受信する電波であって、前記衛星主波取得手段で取得する集合情報以外の他の集合情報に対応する周波数帯を復調して前記他の集合情報を取得する衛星副波取得手段と、
を具備したことを特徴とした受信装置。 - 請求項1に記載の受信装置において、
移動可能な移動体に設置可能で、
衛星主波取得手段は、複数の人工衛星のうちの少なくとも2つ以上の人工衛星から受信する電波に基づいて、地上波取得手段で取得する集合情報と同一の集合情報を取得する
ことを特徴とした受信装置。 - 請求項1に記載の受信装置において、
少なくとも電波を受信して復調する期間では移動不可能に構成され、
衛星主波取得手段は、複数の人工衛星のうちのいずれか1つの人工衛星から受信する電波に基づいて、地上波取得手段で取得する集合情報と同一の集合情報を取得する
ことを特徴とした受信装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の受信装置において、
地上局から受信する電波における取得対象の集合情報の周波数帯以外の信号を減衰する地上波フィルタと、少なくともいずれかの人工衛星から受信する電波における前記取得対象の集合情報の周波数帯以外の信号を減衰する衛星主波フィルタと、前記複数の人工衛星から受信する電波における前記取得対象の集合情報以外の他の集合情報の周波数帯以外の信号を減衰する衛星副波フィルタと、を備えたチューナ部を具備し、
地上波取得手段は、前記チューナ部の地上波フィルタで処理された信号を復調して集合情報を取得し、
衛星主波取得手段は、前記チューナ部の衛星主波フィルタで処理された信号を復調して前記集合情報を取得し、
衛星副波取得手段は、前記チューナ部の衛星副波フィルタで処理された信号を復調して前記集合情報以外の他の集合情報を取得する
ことを特徴とした受信装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の受信装置において、
集合情報を設定する設定手段と、
この設定手段にて設定された集合情報に対応して、地上局および複数の人工衛星から受信する電波における復調する周波数帯を切り替える切替手段と、を具備した
ことを特徴とした受信装置。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の受信装置において、
人工衛星は2つで、かつ集合情報は2つである
ことを特徴とした受信装置。 - 第1情報を互いに異なる周波数帯域にて放送する第1放送、第2放送および第3放送と、前記第1情報とは異なる内容の第2情報を互いに異なる周波数帯域にて放送する第4放送、第5放送および第6放送とを受信する受信手段と、
前記第1放送と第4放送とを復調する第1復調手段と、
前記第2放送と第5放送とを復調する第2復調手段と、
前記第3放送と第6放送とを復調する第3復調手段と、を備え、
前記第1復調手段、前記第2復調手段および前記第3復調手段が同時に復調を実施するとともに、前記第2復調手段が前記第2放送を復調するときに前記第3復調手段は前記第6放送を復調し、前記第2復調手段が前記第5放送を復調するときに前記第3復調手段は前記第3放送を復調する
ことを特徴とした受信装置。 - 請求項7に記載の受信装置において、
前記第1情報および前記第2情報のそれぞれは複数の番組を有した番組群を含んで放送され、
前記第1情報と前記第2情報とにそれぞれ含まれる番組群からいずれか1つの番組を選択する選択手段と、
前記第2復調手段または前記第3復調手段の出力の取得、または、前記第1復調手段の出力の取得を、受信状況に応じて選択して切り替える切替手段と、
前記選択手段で選択された前記1つの番組を抽出して出力する抽出手段と、を具備した
ことを特徴とした受信装置。 - 請求項8に記載の受信装置において、
前記抽出手段が前記第1情報に含まれる1つの番組を抽出している際に、前記第2情報に含まれる他の1つの番組を前記抽出手段で抽出するように前記選択手段が選択した場合、前記第2復調手段または前記第3復調手段であって前記第2情報を復調していた方の出力を前記抽出手段が取得するとともに、前記第1復調手段が前記第4放送を復調し、かつ、前記第2復調手段または第3復調手段であって前記第1情報を復調していた方の復調を維持する
ことを特徴とした受信装置。 - 第1情報を互いに異なる周波数帯域にて放送する第1放送、第2放送および第3放送と、前記第1情報とは異なる内容の第2情報を互いに異なる周波数帯域にて放送する第4放送、第5放送および第6放送とを受信する受信手段と、
前記第1放送と前記第4放送とを復調する第1復調手段と、
前記第2放送と前記第3放送とを復調する第2復調手段と、
前記第5放送と前記第6放送とを復調する第3復調手段と、を備え、
前記第1復調手段、前記第2復調手段および前記第3復調手段が同時に復調を実施する
ことを特徴とした受信装置。 - 請求項10に記載の受信装置において、
前記第1情報および前記第2情報のそれぞれは複数の番組を有した番組群を含んで放送され、
前記第1情報と前記第2情報とにそれぞれ含まれる番組群からいずれか1つの番組を選択する選択手段と、
前記第2復調手段と前記第3復調手段とがそれぞれ復調する放送、および、前記第2復調手段または前記第3復調手段の出力を取得するか、または、前記第1復調手段の出力を取得するかを、受信状況に応じて選択して切り替える切替手段と、
前記選択手段で選択された前記1つの番組を抽出して出力する抽出手段と、を具備した
ことを特徴とした受信装置。 - 請求項11に記載の受信装置において、
前記抽出手段が前記第1情報に含まれる1つの番組を抽出している際に、前記第2情報に含まれる他の1つの番組を前記抽出手段で抽出するように前記選択手段が選択した場合には、前記第3復調手段の出力を前記抽出手段が取得するとともに、前記第1復調手段が前記第4放送を復調し、かつ、前記第2復調手段による前記第2放送および前記第3放送の復調を維持する
ことを特徴とした受信装置。 - 複数の異なる情報を複数の集合に区分けした複数の集合情報を、区分けする集合毎に異なる周波数帯の電波として地上局および複数の人工衛星からそれぞれ受信し、この受信した電波を復調して所定の前記集合情報を取得し、この取得した集合情報に含まれる前記情報を取得する受信方法であって、前記地上局から受信する電波のうちのいずれか1つの周波数帯を復調して前記集合情報のうちのいずれか1つを取得し、
少なくともいずれか1つの前記人工衛星から受信する電波であって、前記地上局から受信する電波に基づいて取得する集合情報と同一の集合情報に対応する周波数帯を復調し、前記同一の集合情報を取得し、
少なくともいずれか1つの前記人工衛星から受信する電波であって、前記地上局から受信する電波に基づいて取得する集合情報以外の他の集合情報に対応する周波数帯を復調して前記他の集合情報を取得する
ことを特徴とする受信方法。 - 請求項13に記載の受信方法において、
移動可能な移動体における受信方法であって、
複数の人工衛星のうちの少なくとも2つ以上の人工衛星から受信する電波に基づいて、地上局から受信する電波に基づいて取得する集合情報と同一の集合情報を取得する
ことを特徴とする受信方法。 - 請求項13に記載の受信方法において、
少なくとも電波を受信して復調する期間では移動不可能な構成における受信方法であって、
複数の人工衛星のうちのいずれか1つの人工衛星から受信する電波に基づいて、地上局から受信する電波に基づいて取得する集合情報と同一の集合情報を取得する
ことを特徴とする受信方法。 - 請求項13ないし15のいずれかに記載の受信方法において、
地上局から受信する電波における取得対象の集合情報の周波数帯以外の信号を減衰し、この減衰処理にて取得した信号を復調して前記集合情報を取得し、
少なくともいずれかの人工衛星から受信する電波における前記取得対象の集合情報の周波数帯以外の信号を減衰し、この減衰処理にて取得した信号を復調して前記集合情報と同一の集合情報を取得し、
少なくともいずれかの人工衛星から受信する電波における前記取得対象の集合情報以外の他の集合情報の周波数帯以外の信号を減衰し、この減衰処理にて取得した信号を復調して前記他の集合情報を取得する
ことを特徴とする受信方法。 - 請求項13ないし15のいずれかに記載の受信方法において、
取得対象の集合情報の設定に基づいて、地上局および複数の人工衛星から受信する電波における復調する周波数帯を切り替え、前記取得対象の集合情報およびこの集合情報以外の他の集合情報を取得する
ことを特徴とする受信方法。 - 請求項13ないし17のいずれかに記載の受信方法において、
2つの人工衛星から受信する電波に基づいて、2つの集合情報を取得する
ことを特徴とする受信方法。 - 請求項13ないし18のいずれかに記載の受信方法を演算手段に実行させる
ことを特徴とした受信プログラム。 - 請求項19に記載の受信プログラムが演算手段にて読取可能に記録された
ことを特徴とした受信プログラムを記録した記録媒体。 - 複数の異なる情報を複数の集合に区分した複数の集合情報を、区分けする集合毎に異なる周波数帯の電波として出力する地上局と、
前記複数の集合情報を集合毎に異なる周波数帯の電波としてそれぞれ出力する複数の人工衛星と、
請求項1ないし12のいずれかに記載の受信装置と、
を具備したことを特徴とした通信システム。
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