JP4248576B2 - 立体化物品、立体化物品用シート、立体化物品用シートの製造方法及び立体化物品の製造方法 - Google Patents

立体化物品、立体化物品用シート、立体化物品用シートの製造方法及び立体化物品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4248576B2
JP4248576B2 JP2006332543A JP2006332543A JP4248576B2 JP 4248576 B2 JP4248576 B2 JP 4248576B2 JP 2006332543 A JP2006332543 A JP 2006332543A JP 2006332543 A JP2006332543 A JP 2006332543A JP 4248576 B2 JP4248576 B2 JP 4248576B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piece
base piece
base
region
standing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006332543A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008143019A (ja
Inventor
圭一 森田
智光 白鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2006332543A priority Critical patent/JP4248576B2/ja
Publication of JP2008143019A publication Critical patent/JP2008143019A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4248576B2 publication Critical patent/JP4248576B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Description

本発明は、基片とこれに積層された起立片とを有し、この起立片が起立することによって、立体構造になる立体化物品、立体化物品用シート、立体化物品用シートの製造方法及び立体化物品の製造方法に関するものである。
従来、販売促進のために頒布されるパンフレット状の販促品としては、表面に販売促進のための各種情報が印刷されたタックシール型のものや、複数枚のシートが擬似接着(通常の状態では接着せずに所定の条件が付与されると剥離可能に接着)され、この擬似接着面に販売促進のための各種情報が印刷された擬似接着シート型のものがある。しかしながら、これらの販促品は、インパクトにかけるため、各種情報が読まれることなく、そのまま廃棄されてしまうことがある。
そこで、消費者にインパクトを与えるために、販促品を、いわゆる「飛び出す(ポップアップ)絵本」型とすることが考えられる。
この「飛び出す絵本」とは、ページを開くことで、動植物、建築物などのイラストや、文字(メッセージ)などが立体的に飛び出して見えるものである。この飛び出す絵本は、本やカードなどを構成する台紙(基片)に、この台紙とは別の紙(起立片)が接着されてできている。この台紙とは別の紙は、本やカードを閉じているときは平面状であり、本やカードを開いたときに起立して立体構造となる(立体化)。この飛び出す絵本は、子供向け雑誌などとしては、従来から用いられており、近年では、商品を陳列した際の陳列具などとしても、消費者にインパクトを与えるために用いられている、とされている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
しかしながら、「飛び出す絵本」型の販促品は、常に見開き型とする必要があるため、例えば、輸送、保管などの点で、不都合である。また、「飛び出す絵本」型の販促品は、飛び出す絵本自体が現在では動きを予測されてしまっているために、インパクトが十分なものとはならない。
特開2004‐187943号公報 特開2000‐56684号公報
本発明が開示しようとする主たる課題は、見開き型ではなく、しかもインパクトに優れる立体化物品、立体化物品用シート、立体化物品用シートの製造方法及び立体化物品の製造方法を提供することにある。
この課題を解決した本発明は、次のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
基片とこれに積層された起立片とを有し、この起立片が起立することによって、立体構造になる立体化物品であって、
前記基片として、前記起立片の一方の側端部に繋がり、かつ前記起立片の裏面側に積層された第1の基片と、前記起立片の他方の側端部に繋がり、かつ前記第1の基片の裏面側に積層された第2の基片と、が備わり、
前記起立片の表面側に接合された隠蔽部と、この隠蔽部の両側端部にそれぞれ繋がり、かつ前記隠蔽部の表面を観音開き状に覆う一対の扉部と、が備わる開封片を有し、
前記第1の基片及び前記第2の基片の少なくとも一方を、前記起立片と繋がる側とは反対側へスライドさせると、前記起立片が前記第1の基片から浮き上がって起立し、
この起立片の浮き上がりによって、前記隠蔽部が凸状に湾曲し、これに連動して前記一対の扉部が開く構成とされている、ことを特徴とする立体化物品。
〔請求項2記載の発明〕
前記起立片の他方の側端縁上又は前記第2の基片に第1のスリット孔が形成され、この第1のスリット孔を通して前記第1の基片の先端部が引き出されており、
前記第1の基片に第2のスリット孔が形成され、前記起立片の一方の側端縁上又は前記第1の基片に第3のスリット孔が形成され、前記第2のスリット孔を通して前記第1の基片の表面側に前記第2の基片が差し込まれ、この差し込まれた第2の基片の先端部が前記第3のスリット孔を通して引き出されており、
前記各基片の前記各スリット孔から引き出された部位を引くことで、前記スライドが行われる構成とされている、請求項1記載の立体化物品。
〔請求項記載の発明〕
前記隠蔽部に第1のスリット線が形成されて、この第1のスリット線で囲まれた部位が、前記隠蔽部の湾曲に連動して、他の部位から突出する構成とされている、請求項1又は請求項2記載の立体化物品。
〔請求項記載の発明〕
前記開封片に第2のスリット線が形成されて、この第2のスリット線で囲まれた部位が、前記一対の扉部が開くのに連動して、裏面側に突出して突片となるように構成されているとともに、
前記基片に第4のスリット孔が形成されて、
前記スライドが行われると、前記突片が前記第4のスリット孔に入り込み、前記基片がスライドした状態で保持される構成とされている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の立体化物品。
〔請求項記載の発明〕
基片とこれに積層された起立片とを有し、この起立片が起立することによって、立体構造になる立体化物品用のシートであって、
1のシートが、前記起立片となる起立片域と、この起立片域の一側方に隣接し前記起立片域の裏面側に折り重ねられて前記基片となる第1の基片域と、前記起立片域の他側方に隣接し前記第1の基片域の裏面側に折り重ねられて前記基片となる第2の基片域と、に区画され、
前記起立片域と前記第2の基片域との境界線上に、前記第1の基片域の先端部を通すスリット孔が形成され、
前記第1の基片域で構成される第1の基片及び前記第2の基片域で構成される第2の基片の少なくとも一方を、折り線とは反対側へスライドさせると、前記起立片が前記第1の基片から浮き上がって起立する構成とされた第1のシート、及び、
前記起立片の表面側に接合される隠蔽域と、この隠蔽域の両側方に隣接し、前記隠蔽域の表面側に観音開き状に折り重ねられる扉域と、に区画された第2のシート、を有し、
前記起立片と前記隠蔽域とが接合されると、前記起立片の浮き上がりによって、前記隠蔽域で形成された隠蔽部が凸状に湾曲し、これに連動して前記扉域で形成された扉部が開く構成とされている、ことを特徴とする立体化物品用シート。
〔請求項記載の発明〕
基片とこれに積層された起立片とを有し、この起立片が起立することによって、立体構造になる立体化物品用のシートを製造する方法であって、
1のシートから、
前記起立片となる起立片域と、この起立片域の一方の側方に隣接し、前記起立片域の裏面側に折り重ねられ、前記基片となる第1の基片域と、前記起立片域の他方の側方に隣接し、前記第1の基片域の裏面側に折り重ねられ、前記基片となる第2の基片域と、に区画された第1のシート、及び、
前記起立片の表面側に積層される隠蔽域と、この隠蔽域の両側方に隣接し、前記隠蔽域の表面側に観音開き状に折り重ねられる扉域と、に区画された第2のシートを、切り出し、
前記起立片域と前記第2の基片域との境界線上に、前記第1の基片域の先端部を通すスリット孔を形成して、
前記起立片と前記隠蔽域とを接合し、前記第1の基片域で構成される第1の基片及び前記第2の基片域で構成される第2の基片の少なくとも一方を、折り線とは反対側へスライドさせると、前記起立片が前記第1の基片から浮き上がって起立し、この起立片の浮き上がりによって、前記隠蔽域で形成された隠蔽部が凸状に湾曲し、これに連動して前記一対の扉域で形成された扉部が開くようにする、ことを特徴とする立体化物品用シートの製造方法。
〔請求項記載の発明〕
基片とこれに積層された起立片とを有し、この起立片が起立することによって、立体構造になる立体化物品の製造方法であって、
前記起立片となる起立片域と、この起立片域の一方の側方に隣接する第1の基片域と、前記起立片域の他方の側方に隣接する第2の基片域と、に区画され、前記起立片域と前記第2の基片域との境界線上にスリット孔が形成された、1のシートを用意し、
前記起立片域の裏面側に前記第1の基片域を折り重ね、この第1の基片域の裏面側に前記第2の基片域を折り重ね、前記スリット孔に前記第1の基片域の先端部を通して、
前記第1の基片域で構成される第1の基片及び前記第2の基片域で構成される第2の基片の少なくとも一方を、折り線とは反対側へスライドさせると、前記起立片が前記第1の基片から浮き上がって起立するようにし、
前記起立片の表面側に接合される隠蔽域と、この隠蔽域の両側方に隣接し、前記隠蔽域の表面側に観音開き状に折り重ねられる扉域と、に区画された第2のシートを用意し、
前記起立片と前記隠蔽域とを接合し、前記起立片の浮き上がりによって、前記隠蔽域で形成された隠蔽部が凸状に湾曲し、これに連動して前記一対の扉部が開くようにする、ことを特徴とする立体化物品の製造方法。
本発明によると、見開き型ではなく、しかもインパクトに優れる立体化物品、立体化物品用シート、立体化物品用シートの製造方法及び立体化物品の製造方法となる。
次に、本発明の実施の形態を説明する。
〔用途〕
本形態の立体化物品は、パンフレット状の販促品として利用すると、特に好適である。ただし、本形態の立体化物品の用途は、これに限定されるものではなく、例えば、書籍,雑誌,カタログの一部としてや、ちらし,カード類(例えば、バースデーカード、グリーティングカード、クリスマスカード、メッセージカード、年賀カードなど。)、電報台紙などとしても、利用することができる。
〔立体化物品〕
図1に示すように、本形態の立体化物品1は、基片(11,12)と、この基片(11,12)に積層された起立片13とを有し、この起立片13が、起立することによって、立体構造になる。そして、基片(11,12)としては、起立片13の一方の側端部、図示例では一方の側端縁13Lに、例えば、2枚の部材が接合され、あるいは図示例のように1枚の部材が折られるなどして繋がり、かつ起立片13の裏面13b側に積層された第1の基片11と、起立片13の他方の側端部、図示例では他方の側端縁13Rに、例えば、2枚の部材が接合され、あるいは図示例のように1枚の部材が折られるなどして繋がり、かつ第1の基片11の裏面11b側に積層された第2の基片12と、が備わる。これにより、図2に示すように、第1の基片11及び第2の基片12の少なくとも一方、好ましくは両方を、起立片13と繋がる側(第1の基片11については一方の側端縁13L側、第2の基片12については他方の側端縁13R側)とは反対側へスライドさせると、起立片13が第1の基片11から浮き上がって起立する。したがって、本形態によると、見開き型ではなく、しかも従来の「飛び出す絵本」などとは立体化する仕組みが異なるためインパクトに優れる立体化物品となる。
また、より好ましい形態である本形態の立体化物品1は、起立片13の他方の側端縁13R上又は第2の基片12に、図示例では他方の側端縁13R上に、第1のスリット孔S1が形成されている。そして、この第1のスリット孔S1を通して、第1の基片11の先端部が、図示例では指などで摘むことができる摘み片11Tを有する先端部が、引き出されている。また、本形態の立体化物品1は、第1の基片11に第2のスリット孔S2が形成され、起立片13の一方の側端縁13L上又は第1の基片11に、図示例では一方の側端縁13L上に、第3のスリット孔S3が形成されている。そして、図1に示すように、第2のスリット孔S2を通して第1の基片11の表面11a側に第2の基片12が差し込まれ、この差し込まれた第2の基片12の先端部が、図示例では指などで摘むことができる摘み片12Tを有する先端部が、第3のスリット孔S3を通して引き出されている。これにより、各基片11,12の各スリット孔S1,S3から引き出された部位を、好ましくは摘み片11T,12Tを引くことで、前記スライドが行われる。したがって、本形態の立体化物品1は、立体化するに容易なものとなる。
さらに、本形態の立体化物品1は、起立片13の表面13a側に接合された隠蔽部21と、この隠蔽部21の両側端部に、図示例では両側端縁21L,21Rにそれぞれ、例えば、2枚の部材が接合され、あるいは図示例のように1枚の部材が折られるなどして繋がり、かつ隠蔽部21の表面21aを観音開き状に覆う一対の扉部22,23と、が備わる開封片(20)を有する。これにより、図2及び図3に示すように、前述したような起立片13の浮き上がりによって、隠蔽部21が凸状に湾曲し、これに連動して一対の扉部22,23が開くことになる。したがって、例えば、隠蔽部21の表面21aに、販売促進のための各種情報などを印刷しておけば、立体化物品1の立体化にともなって、この情報が現れることになり、消費者などに対するインパクトが増す。
さらに、本形態では、隠蔽部21に適宜形状の第1のスリット線L1,L1が形成されて(図6参照)、この第1のスリット線L1,L1で囲まれた部位21X,21Xが、隠蔽部21の湾曲に連動して、他の部位21Y,21Yから突出する構成とされている。これにより、立体構造がより複雑なものとなるため、消費者などに対するインパクトが増す。また、他の部位21Y,21Yから突出するスリット線L1,L1で囲まれた部位21X,21Xは、図2から明らかなように、平面状になるため、この部位21X,21Xに印刷された各種情報が、より読み易いものとなる。
さらに、本形態の立体化物品1は、開封片(10)に、図示例では隠蔽部21の両側端縁21L,21R上のほぼ中央部に、コ字状の第2のスリット線L2,L2が形成されている(図6参照)。この第2のスリット線L2,L2で囲まれた部位21Z,21Zは、図2に示すように、一対の扉部22,23が開くのに連動して、裏面21b側に突出して突片24,24となるように構成されている。加えて、基片には、図示例では第1の基片11及び第2の基片12には、第4のスリット孔S4,S4が形成されている(図4参照)。そして、基片11,12のスライドが行われると、突片24,24が第4のスリット孔S4,S4に入り込むようになっている。したがって、本形態の立体化物品1によると、基片11,12がスライドした状態で保持され、立体構造が維持される。もちろん、第4のスリット孔S4,S4に入り込んだ突片24,24を外すことで、元の平面構造に戻すこともできる。
〔立体化物品用シート〕
次に、以上の立体化物品1を形成するために用いる、例えば、紙、フィルム、合成紙、金属箔などからなる立体化物品用シートについて、説明する。
本形態の立体化物品用シートは、図4及び図5の(1)に示すような、1のシート10を有する。このシート10は、横長のほぼ長方形状とされており、両側端縁中央部には、後述する半円状の摘み片11T,12Tが設けられている。そして、このシート10は、起立片13となるほぼ正方形状の起立片域13′と、この起立片域13′の一側方に隣接し起立片域13′の裏面13b′側に折り重ねられて第1の基片11となる(図5の(2)参照)側方がやや幅狭(紙面上下方向に狭い)なほぼ長方形状の第1の基片域11′と、起立片域13′の他側方に隣接し第1の基片域11′の裏面11b′側に折り重ねられて第2の基片12となる(図5の(2)参照)側方がやや幅狭(紙面上下方向に狭い)なほぼ長方形状の第2の基片域12′と、に区画されている。そして、起立片域13′と第2の基片域12′との境界線13R上のほぼ中央部に、第1の基片域11′の先端部を、図示例では指などで摘むことができる摘み片11Tを有する先端部を通す直線状のスリット孔S1が形成され、第1の基片11及び第2の基片12の少なくとも一方を、好ましくは両方を、折り線(第1の基片11については境界線13L、第2の基片12については境界線13R)とは反対側へスライドさせると、起立片13が第1の基片11から浮き上がって起立する構成とされている。したがって、本形態の立体化物品用シートを用いれば、前述した立体化物品1を、容易に製造することができる。
また、特に、本形態では、図4に示すように、第1の基片域11′に直線状の第2のスリット孔S2が形成され、起立片域13′と第1の基片域11′との境界線13L上のほぼ中央部に第2のスリット孔S2と平行に直線状の第3のスリット孔S3が形成されている。そして、第2のスリット孔S2を通して第1の基片域11′の表面11a′側に第2の基片域12′が差し込まれ、この差し込まれた第2の基片域12′の先端部が、図示例では指などで摘むことができる摘み片12Tを有する先端部が、第3のスリット孔S3を通して引き出される構成とされている。これにより、各基片11,12の各スリット孔S1,S2から引き出された部位、好ましくは摘み片11T,12Tを引くことで、前記スライドを行うことができる。したがって、本形態の立体化物品用シートを用いれば、立体化容易な立体化物品1を、容易に製造することができる。
さらに、好ましい形態として、本形態の立体化物品用シートは、前述第1のシート10のほかに、図6及び図7に示すように、起立片13の表面13a側(図1参照)に接合されるほぼ正方形状の隠蔽域21′と、この隠蔽域21′の両側方に隣接し、隠蔽域21′の表面21a′側に観音開き状に折り重ねられるほぼ長方形状の扉域22′,23′と、に区画された第2のシート20を有する。これにより、起立片13の浮き上がりによって、隠蔽域21′で形成された隠蔽部21が凸状に湾曲し、これに連動して扉域22′,23′で形成された扉部22,23が開くことになる(図2参照)。したがって、本形態の立体化物品用シートを用いれば、前述したインパクトに優れる立体化物品1を、容易に製造することができる。
〔立体化物品用シートの製造方法〕
本形態において、以上の立体化物品用シートを得る(製造する)方法は、特に限定されない。ただし、例えば、紙、フィルム、合成紙、金属箔などからなる1枚又は積層された複数枚のシートでできた1のシートから、前述した第1のシート10及び第2のシートを切り出すことにより、立体化物品用シートを製造するのが好ましい。この製造形態によると、立体化物品用シートを得るについて、極めて簡易である。
〔立体化物品の製造方法〕
本形態において、以上の立体化物品用シートから前述した立体化物品1を得る(製造する)方法は、特に限定されない。ただし、まず、第1のシート10を用意し、起立片域13′の裏面13b′側に第1の基片域11′を折り重ね、この第1の基片域11′の裏面11b′側に第2の基片域12′を折り重ね、第1のスリット孔S1に第1の基片域11′の先端部を、図示例では指などで摘むことができる摘み片11Tを有する先端部を通すことにより、立体化物品1を製造するのが好ましい。
また、特に、本形態では、その後、第2のスリット孔S2を通して第1の基片域11′の表面11a′側に第2の基片域12′を差し込み、この差し込んだ第2の基片域12′の先端部を、図示例では指などで摘むことができる摘み片12Tを有する先端部を、第3のスリット孔S3を通して引き出す。そして、開封片を有する本形態の立体化物品1を製造するにあたっては、第2のシート20を用意し、適宜の時期に、例えば、以上の折り重ねに先立って、あるいは折り重ねと同時に、あるいは折り重ねに次いで、隠蔽域21′を、その裏面21b′が起立片13の表面13aに当接するように、接合する。
〔その他〕
(1)本形態において、例えば、起立片13と隠蔽部21との接合などの各接合の方法は、特に限定されない。例えば、天然ゴム系、合成ゴム系の接着剤等によって接着することや粘着テープによって粘着することにより、接合することなどができる。
(2)本形態において、例えば、基片11,12や起立片13等の各片の形状は、特に限定されない。例えば、以上で説明したような方形状のほか、円形状、多角形状、ランダム形状などとすることもできる。
(3)同様に、スリット線L1,L1の形状も、特に限定されない。例えば、図示例のようなランダム形状のほか、円弧状、コ字状などとすることもできる。
(4)本形態においては、図6中に拡大して示すように、隠蔽域21′に扉域22′,23′を折り重ねるに際して、扉域22′,23′の先端部を、それぞれスリット線L3,L3から隠蔽域21′の裏面側に差し込んでおけば、起立に先立って扉部22,23が開いてしまうのを防止することができる。
本発明は、販促用の立体化物品、立体化物品用シート、立体化物品用シートの製造方法及び立体化物品の製造方法として、適用可能である。
立体化(起立)前における立体化物品の正面図である。 立体化(起立)後における立体化物品の正面図である。 立体化(起立)後における立体化物品の平面図である。 第1のシートの平面図である。 第1のシートの正面図である。 第2のシートの平面図である。 第2のシートの正面図である。
符号の説明
1…立体化物品、11,12…基片、11T,12T…摘み片、13…起立片、21…隠蔽部、22,23…扉部、L1,L2…スリット線、S1〜4…スリット孔。

Claims (7)

  1. 基片とこれに積層された起立片とを有し、この起立片が起立することによって、立体構造になる立体化物品であって、
    前記基片として、前記起立片の一方の側端部に繋がり、かつ前記起立片の裏面側に積層された第1の基片と、前記起立片の他方の側端部に繋がり、かつ前記第1の基片の裏面側に積層された第2の基片と、が備わり、
    前記起立片の表面側に接合された隠蔽部と、この隠蔽部の両側端部にそれぞれ繋がり、かつ前記隠蔽部の表面を観音開き状に覆う一対の扉部と、が備わる開封片を有し、
    前記第1の基片及び前記第2の基片の少なくとも一方を、前記起立片と繋がる側とは反対側へスライドさせると、前記起立片が前記第1の基片から浮き上がって起立し、
    この起立片の浮き上がりによって、前記隠蔽部が凸状に湾曲し、これに連動して前記一対の扉部が開く構成とされている、ことを特徴とする立体化物品。
  2. 前記起立片の他方の側端縁上又は前記第2の基片に第1のスリット孔が形成され、この第1のスリット孔を通して前記第1の基片の先端部が引き出されており、
    前記第1の基片に第2のスリット孔が形成され、前記起立片の一方の側端縁上又は前記第1の基片に第3のスリット孔が形成され、前記第2のスリット孔を通して前記第1の基片の表面側に前記第2の基片が差し込まれ、この差し込まれた第2の基片の先端部が前記第3のスリット孔を通して引き出されており、
    前記各基片の前記各スリット孔から引き出された部位を引くことで、前記スライドが行われる構成とされている、請求項1記載の立体化物品。
  3. 前記隠蔽部に第1のスリット線が形成されて、この第1のスリット線で囲まれた部位が、前記隠蔽部の湾曲に連動して、他の部位から突出する構成とされている、請求項1又は請求項2記載の立体化物品。
  4. 前記開封片に第2のスリット線が形成されて、この第2のスリット線で囲まれた部位が、前記一対の扉部が開くのに連動して、裏面側に突出して突片となるように構成されているとともに、
    前記基片に第4のスリット孔が形成されて、
    前記スライドが行われると、前記突片が前記第4のスリット孔に入り込み、前記基片がスライドした状態で保持される構成とされている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の立体化物品。
  5. 基片とこれに積層された起立片とを有し、この起立片が起立することによって、立体構造になる立体化物品用のシートであって、
    1のシートが、前記起立片となる起立片域と、この起立片域の一側方に隣接し前記起立片域の裏面側に折り重ねられて前記基片となる第1の基片域と、前記起立片域の他側方に隣接し前記第1の基片域の裏面側に折り重ねられて前記基片となる第2の基片域と、に区画され、
    前記起立片域と前記第2の基片域との境界線上に、前記第1の基片域の先端部を通すスリット孔が形成され、
    前記第1の基片域で構成される第1の基片及び前記第2の基片域で構成される第2の基片の少なくとも一方を、折り線とは反対側へスライドさせると、前記起立片が前記第1の基片から浮き上がって起立する構成とされた第1のシート、及び、
    前記起立片の表面側に接合される隠蔽域と、この隠蔽域の両側方に隣接し、前記隠蔽域の表面側に観音開き状に折り重ねられる扉域と、に区画された第2のシート、を有し、
    前記起立片と前記隠蔽域とが接合されると、前記起立片の浮き上がりによって、前記隠蔽域で形成された隠蔽部が凸状に湾曲し、これに連動して前記扉域で形成された扉部が開く構成とされている、ことを特徴とする立体化物品用シート。
  6. 基片とこれに積層された起立片とを有し、この起立片が起立することによって、立体構造になる立体化物品用のシートを製造する方法であって、
    1のシートから、
    前記起立片となる起立片域と、この起立片域の一方の側方に隣接し、前記起立片域の裏面側に折り重ねられ、前記基片となる第1の基片域と、前記起立片域の他方の側方に隣接し、前記第1の基片域の裏面側に折り重ねられ、前記基片となる第2の基片域と、に区画された第1のシート、及び、
    前記起立片の表面側に積層される隠蔽域と、この隠蔽域の両側方に隣接し、前記隠蔽域の表面側に観音開き状に折り重ねられる扉域と、に区画された第2のシートを、切り出し、
    前記起立片域と前記第2の基片域との境界線上に、前記第1の基片域の先端部を通すスリット孔を形成して、
    前記起立片と前記隠蔽域とを接合し、前記第1の基片域で構成される第1の基片及び前記第2の基片域で構成される第2の基片の少なくとも一方を、折り線とは反対側へスライドさせると、前記起立片が前記第1の基片から浮き上がって起立し、この起立片の浮き上がりによって、前記隠蔽域で形成された隠蔽部が凸状に湾曲し、これに連動して前記一対の扉域で形成された扉部が開くようにする、ことを特徴とする立体化物品用シートの製造方法。
  7. 基片とこれに積層された起立片とを有し、この起立片が起立することによって、立体構造になる立体化物品の製造方法であって、
    前記起立片となる起立片域と、この起立片域の一方の側方に隣接する第1の基片域と、前記起立片域の他方の側方に隣接する第2の基片域と、に区画され、前記起立片域と前記第2の基片域との境界線上にスリット孔が形成された、1のシートを用意し、
    前記起立片域の裏面側に前記第1の基片域を折り重ね、この第1の基片域の裏面側に前記第2の基片域を折り重ね、前記スリット孔に前記第1の基片域の先端部を通して、
    前記第1の基片域で構成される第1の基片及び前記第2の基片域で構成される第2の基片の少なくとも一方を、折り線とは反対側へスライドさせると、前記起立片が前記第1の基片から浮き上がって起立するようにし、
    前記起立片の表面側に接合される隠蔽域と、この隠蔽域の両側方に隣接し、前記隠蔽域の表面側に観音開き状に折り重ねられる扉域と、に区画された第2のシートを用意し、
    前記起立片と前記隠蔽域とを接合し、前記起立片の浮き上がりによって、前記隠蔽域で形成された隠蔽部が凸状に湾曲し、これに連動して前記一対の扉部が開くようにする、ことを特徴とする立体化物品の製造方法。
JP2006332543A 2006-12-08 2006-12-08 立体化物品、立体化物品用シート、立体化物品用シートの製造方法及び立体化物品の製造方法 Active JP4248576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006332543A JP4248576B2 (ja) 2006-12-08 2006-12-08 立体化物品、立体化物品用シート、立体化物品用シートの製造方法及び立体化物品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006332543A JP4248576B2 (ja) 2006-12-08 2006-12-08 立体化物品、立体化物品用シート、立体化物品用シートの製造方法及び立体化物品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008143019A JP2008143019A (ja) 2008-06-26
JP4248576B2 true JP4248576B2 (ja) 2009-04-02

Family

ID=39603717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006332543A Active JP4248576B2 (ja) 2006-12-08 2006-12-08 立体化物品、立体化物品用シート、立体化物品用シートの製造方法及び立体化物品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4248576B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009112465A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Daio Paper Corp 折り畳みシート体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009112465A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Daio Paper Corp 折り畳みシート体
JP4596434B2 (ja) * 2007-11-05 2010-12-08 大王製紙株式会社 折り畳みシート体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008143019A (ja) 2008-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9764874B2 (en) Slide opening display and mail package
US5822896A (en) Dioramic greeting card
JP3185841U (ja) 包装箱
US7127844B2 (en) Reminder display envelope
GB2410214A (en) Three dimensional display devices and greetings cards with inserts.
US9090115B2 (en) Multi-panel paperboard structure
US6227504B1 (en) Blank construction and card stand
JP4248576B2 (ja) 立体化物品、立体化物品用シート、立体化物品用シートの製造方法及び立体化物品の製造方法
US20120241348A1 (en) Stored Value Card Holder
US6192608B1 (en) Pop-up advertising piece
US8650779B1 (en) Gift card holder for a floral arrangement
JP3188354U (ja) 表示片付き包装箱
JP3662183B2 (ja) 表示機能付包装箱
JP3152289U (ja) 組立式立体広告具
JP4820212B2 (ja) 立上片付ケース
JP3120170U (ja) 展示用箱
JP6203694B2 (ja) 包装容器
JP5370649B2 (ja) ボトルネッカー
JP5321976B2 (ja) 表示機能付き包装箱
JP3137624U (ja) 印刷物
JPH0452791Y2 (ja)
EP3970983B1 (en) An article of manufacture
US20070267862A1 (en) Card holding assembly and blank
JP2010052776A (ja) 梱包用兼陳列用箱
JP3130937U (ja) 表示用スタンド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080603

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20080603

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20080717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081226

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4248576

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250