JP4248201B2 - 気体圧縮機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車や建物などの空調に使用され、冷媒ガス等の気体を圧縮して吐出する気体圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車や建物などの空調に使用される気体圧縮機には、例えば図5に示すものが使用されている。この圧縮機を図に基づいて説明すると、内周が筒状のシリンダ5と、該シリンダ5の軸方向両端部にあるフロントサイドブロック6およびリアサイドブロック7とを備えている。前記シリンダ5内には、ロータ11が回転可能に配置され、該ロータ11に設けられたベーン溝にベーン15が出没可能に収容されている。上記シリンダ5と、フロントサイドブロック6と、リアサイドブロック7と、ロータ11と、ベーン15とで圧縮機本体が構成され、ロータ11とベーン15とシリンダ5とで仕切られてシリンダ圧縮室が形成されている。上記各部材はフロントハウジング1aおよびリアハウジング1bに内蔵されており、フロントハウジング1aは冷媒の吸入口2を有し、リアハウジング1bは吐出口3を有している。前記フロントハウジング1a内には、前記吸入口2に連通する吸入室4が設けられており、該吸入室4と前記シリンダ圧縮室とが連通している。また、リアハウジング1bの前方側に内蔵されたリアサイドブロック7と、リアハウジング1bの後方側とで形成される空間が圧縮気体(冷媒)を吐出する吐出室8とされ、該吐出室8は上記吐出口3に連通している。
【0003】
上記気体圧縮機では、ロータ11を回転させると前記シリンダ圧縮室の容積が変化し、上記吸入口2および吸入室4を通過して導入された冷媒がシリンダ圧縮室内で圧縮される。圧縮された冷媒は、リアサイドブロック7に形成された吐出通路7aを通して吐出室8へと放出される。このようにして吸入、圧縮された後放出される冷媒ガスは、気体圧縮機内部で潤滑油を巻き込んで、潤滑油を含んだ状態で放出されることから、この潤滑油を分離する目的で、一般に油分離手段が前記吐出通路7aの圧縮気体放出部から前記吐出口3の間に設置される。
【0004】
出願人は、この油分離手段として、図示のように、リアサイドブロック7に取り付けた筒状体31とフィルタ部材32で構成される油分離器30を先に提案した。前記筒状体31には、リアサイドブロック7の吐出通路7aに連通する通路33が形成されており、圧縮された冷媒は、筒状体31の内側チャンバ34内に放出されるようにした。内側チャンバ34に放出された圧縮冷媒は、ここで流速が減少するので、比重の重い潤滑油が冷媒ガスから分離され、更に冷媒ガスがフィルタ部材32を低速で通過して吐出室8へと流れる過程でも潤滑油が捕捉され、確実な油分離を可能にした。
【0005】
分離された潤滑油は油溜まり部18に滴下滞留し、潤滑油が分離された圧縮冷媒は吐出室8へと吐出され、さらに吐出口3から吐出配管(図示しない)を通じて外部の空調システムに運ばれる。外部に吐出された冷媒は、システムを循環して気体圧縮機の吸入口2に戻り、再度シリンダ圧縮室で圧縮され、さらにシステム内に吐出される。この動作を繰り返すことにより継続して空調が行われる。また、油溜まり部18の油は、圧縮機内部での圧力差により油供給路9を通して送り出され、圧縮機内での摩耗防止や油膜によるシールに供される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記の如くの筒状体31とフィルタ部材32でなる油分離器30を設けた気体圧縮機は、圧縮された冷媒から潤滑油を分離する性能を向上することができたものであったが、筒状体31の内側チャンバ34で分離された潤滑油は密度が高い為にフィルタ部材32を通過しにくく、内側チャンバ34内に溜まり易いという問題があることが判明した。内側チャンバ34内に溜まる潤滑油の量が増すに従って、内側チャンバ34の容積が減少し、また、フィルタ部材32の開口面積が小さくなることから、内側チャンバ34及びフィルタ部材32を通過する冷媒ガスの流速は増大して、潤滑油を捕捉する性能が低下して行き、油分離器30の分離性能が低下する傾向を示した。
【0007】
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、冷媒ガスに含まれる潤滑油の分離性能が低下しないようにした気体圧縮機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の気体圧縮機のうち請求項1記載の発明は、冷媒ガスを吸入、圧縮、吐出する圧縮機本体と、前記圧縮機本体から吐出された冷媒ガス中の油を分離する油分離器と、前記油分離器を通過した冷媒ガスと油を一時貯留する吐出室と、を有し、前記油分離器は、前記吐出室内で筒状体壁により空間形成して内側チャンバを有する筒状体と、該筒状体壁面に設けられた油排出通路と、前記筒状体の下流側出口を塞ぐように設けられたフィルタ部材とを備え、前記油排出通路は、一端が前記内側チャンバに開口し、他端が前記吐出室の油溜まり部に溜まった潤滑油を前記気体圧縮部に供給する為に設けられた油供給路に開口する油排出通路としたことを特徴とする。
【0011】
請求項記載の気体圧縮機は、請求項に記載の発明において、前記油排出通路の一端は、前記内側チャンバの最下部近傍で開口していることを特徴とする。
【0012】
請求項記載の気体圧縮機は、請求項記載の発明において、前記油排出通路の前記内側チャンバの最下部近傍で開口している一端に、油排出通路を開閉する為の浮部材が設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項記載の気体圧縮機は、請求項1〜のいずれかに記載の発明において、前記圧縮機本体は、内周が筒状のシリンダと、該シリンダの軸方向両端部にあるサイドブロックと、前記シリンダ内に回転可能に配置されたロータと、前記ロータに半径方向に出没自在に設けられたベーンとを備えていることを特徴とする。
【0014】
請求項記載の気体圧縮機は、請求項1〜のいずれかに記載の発明において、前記フィルタ部材は、短繊維または長繊維の線材を面方向および厚さ方向にランダムに配してなることを特徴とする。
【0015】
すなわち本発明の気体圧縮機によれば、油分離器を構成した筒状体の内側チャンバの圧力が圧力損失の影響で吐出室に比べて高いことから、内側チャンバに溜まった分離された潤滑油を油排出通路を通して排出することができる。この結果、内側チャンバの容積を減少させないので、内側チャンバに放出される圧縮冷媒の流速を減少させる機能を維持し、内側チャンバ部分の油分離機能も維持することができる。また、油分離器のフィルタ部材が密度の高い潤滑油で塞がれることを無くし、フィルタ部材の油捕捉機能を低下しないようにできる。
加えて、いわゆる液圧縮運転が行われて、高圧の圧縮液体が内側チャンバに放出された際には、この油排出通路を高圧の圧縮液体に対する液逃がしとして機能させることができ、フィルタ部材を高圧の圧縮液体の圧力から保護することができる。
【0016】
前記油排出通路は、請求項のように、一端が前記内側チャンバに開口し、他端が前記吐出室の油溜まり部に溜まった潤滑油を前記気体圧縮部に供給する為に設けられた油供給路に開口するようにして設ける。内側チャンバに開口する油排出通路の一端は、潤滑油がフィルタ部材の開口面積を減少させるように溜まるのを阻止できるような位置とすれば良いものであるが、請求項のように、内側チャンバの最下部近傍とするのが望ましい。このように内側チャンバの最下部近傍に開口した油排出通路の一端には、請求項のように、浮部材を設けることができる。浮部材をこのように設けることによって、内側チャンバに潤滑油が溜まった時のみ油排出通路を開として潤滑油を排出し、潤滑油が溜まっていない時には閉として、全ての圧縮冷媒がフィルタ部材を確実に通過するようにすることができる。
【0017】
本発明の気体圧縮機は、冷媒ガスを吸入、圧縮、吐出する圧縮機本体と吐出室を備えている。これらの構成は本発明としては必須であるが、その具体的な構造、形状等は特に限定されるものではなく、上記構成を具備する種々の構造が対象となる。その他には、通常、吸入口、吸入室、吐出口を備えている。本発明の気体圧縮機として、代表的には、請求項に記載するベーン式の圧縮機が挙げられる。
【0018】
また、前記フィルタ部材には、種々の材質からなるフィルタ部材を用いることができる。好適には、請求項に記載されているように、線材をランダムに配したフィルタ部材が挙げられる。このようなフィルタ部材を用いれば、オイルミストを含んだ圧縮気体がフィルタ部材を通過する際に粒子の大きい潤滑油だけが線材に衝突して滴下し、粒子の小さい圧縮気体は自在に流れの方向を変え線材間を通り抜けてより優れた油分離性能を発揮する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の気体圧縮機の参考例となる形態を図1、2に基づいて説明する。なお、従来例と同一の構造については同一の符号を付している。
図1は気体圧縮機の全体構成を表したものである。該気体圧縮機は、吸入口2を有するフロントハウジング1aと、吐出口3を有するリアハウジング1bとを備えている。前記吸入口2には、外部から圧縮すべき冷媒ガスを吸引するべく吸入配管(図示しない)が接続され、吐出口3には、圧縮された冷媒をコンデンサ等(図示しない)に供給する吐出配管(図示しない)が接続される。
【0020】
上記フロントハウジング1a内部には吸入室4が形成され、この吸入室4に前記吸入口2が連通している。また、リアハウジング1b内には、軸方向と直交する縦断面において略楕円形状の内周面を有する筒状のシリンダ5が配置されており、該シリンダ5の軸方向両端面に互いに平行に固着されたフロントサイドブロック6(吸入口2側)およびリアサイドブロック7(吐出口3側)が配置されている。該フロントサイドブロック6には、前記吸入室4とシリンダ5内とを連通させるように図示しない連通路が形成されている。
【0021】
そしてシリンダ5の内部には、図2に示すように、ロータ軸10で支持された回転可能なロータ11が配設されている。なお、上記ロータ軸10は、気体圧縮機の前方側において、電磁クラッチ20に接続されており、電磁クラッチ20の動作により図示しない内燃機関の駆動力が伝達されるように構成されている。
前記ロータ11には、複数のベーン溝12にそれぞれ摺動可能に嵌装されたベーン15が複数枚(図は5枚)放射状に保持されている。ロータ11が回転駆動されることで、ベーン15がその遠心力および背圧室13から供給される潤滑油の油圧によってベーン溝12内を進退してロータ11から出没し、シリンダ5の内周壁に密着しながら回転するように構成されている。これらシリンダ5、ロータ11、ベーン15、フロントサイドブロック6、リアサイドブロック7を主要な構成として圧縮機本体が構成されており、シリンダ5内周面、ベーン15、ロータ11外周面およびフロントサイドブロック6後端面、リアサイドブロック7前端面によってシリンダ圧縮室16が形成されている。
【0022】
なお、シリンダ5の内周側には内外方向に沿って、該圧縮室16に一端が連通するシリンダ吐出孔5aが形成されており、該シリンダ吐出孔5aの他端側はリードバルブ14で開閉可能となっている。該シリンダ吐出孔5aの他端側にはシリンダ吐出空間17が設けられている。またリアサイドブロック7には、厚さ方向に沿って吐出通路7aが形成されており、該吐出通路7aの通路入口7cは、上記シリンダ吐出空間17に開口している。したがって、吐出通路7aが圧縮気体放出部を構成している。
【0023】
さらに、前記リアサイドブロック7とリアハウジング1bとで形成される空間を吐出室8として、該吐出室8に油分離器30が設置してある。油分離器30は、前記リアサイドブロック7に取り付けられた筒状体31と、該筒状体31の開口部を塞ぐように設けられたフィルタ部材32とで構成されている。筒状体31には、圧縮気体放出部である前記吐出通路7aと、筒状体31の内側に形成される内側チャンバ34とを連通させる通路33が設けられており、シリンダ圧縮室で圧縮された冷媒が内側チャンバ34に放出されるようにしてある。
【0024】
フィルタ部材32は、金属繊維からなる線材がフィルタ部材32の面方向及び厚さ方向でランダムに配してなるものである。フィルタ部材32の外周縁部が前記筒状体31の開口端内周に沿って形成された環状溝35に嵌め込まれて固定されている。
【0025】
前記油分離器30を構成した筒状体31には、その側壁31aに油排出通路36が側壁31aの中間部を貫通するようにして設けられている。すなわち、この実施形態では、油排出通路36が、その一端36aが内側チャンバ34の最下部で開口し、他端36bが吐出室8に開口する形態で設けられている。
【0026】
前記吐出室8の下方は、油分離器30で分離された潤滑油が溜まる油溜まり部18とされている。該油溜まり部18の油は、気体圧縮機内部の圧力差により油供給路9を通して送り出され、圧縮機内での摩耗防止や気体圧縮部の油膜によるシールに供される。
【0027】
次に、上記気体圧縮機の動作について説明する。
気体圧縮機の動作に際し、電磁クラッチ20を動作させ、図示しない内燃機関によりロータ軸10を回転駆動すると、ロータ軸10の回転に連れてロータ11が回転する。この回転による遠心力と背圧室13への潤滑油の供給によりベーン15に外周側への押出力が作用する。押出力が作用したベーン15は、図2に示すように外周側に移動してシリンダ5の内周壁およびフロントサイドブロック6、リアサイドブロック7の側壁に密着しながらロータ11とともに回転する。この回転によりシリンダ5内への吸引力が発生し、前記吸入口2を通して吸入配管から冷媒ガスを吸引する。冷媒ガスは、吸入室4内に吸引され、さらにシリンダ5内に吸引される。シリンダ5内では、シリンダ圧縮室16によって冷媒ガスが順次圧縮される。
【0028】
圧縮された冷媒ガスは、シリンダ圧縮室16からシリンダ吐出口5aへと送り出され、リードバルブ14が開かれてさらに吐出空間17、リアサイドブロック7の吐出通路7a、筒状体31の通路33を通して油分離器30の内側チャンバ34に放出される。
なお、冷媒ガスは上記吸入から圧縮、放出に至る間に、気体圧縮機内部の潤滑油を巻き込んで、潤滑油を含有した状態で内側チャンバ34に放出される。
【0029】
通路33を通して内側チャンバ34に放出される冷媒ガスは、内側チャンバ34内で放散されつつ内側チャンバ34内を後方のフィルタ部材32に向って移動して、フィルタ部材32に打ち当たる。この放散の過程で圧縮気体の流速は、放出時に比べて相当に低下するので、比重の重い潤滑油が冷媒ガスから分離され、内側チャンバ34内に溜まって行く。更に、フィルタ部材32に当たった圧縮気体は、含有されている潤滑油粒子がフィルタ部材32の線材に当たって捕捉される一方、気体成分はフィルタ部材32の線材の間を通過して、これらが互いに分離される。
【0030】
内側チャンバ34で分離されて、同チャンバ34内に溜まる潤滑油は、内側チャンバ34内の圧力が吐出室8の圧力に比べて圧力損失の関係で高くなっているので、筒状体31の側壁31aに設けた油排出通路36を通して吐出室8側に排出され油溜まり部18に溜まる。
また、フィルタ部材32で分離された潤滑油は、フィルタ部材32から滴下して油溜まり部18に溜まる。一方、気体成分はフィルタ部材32を通過して吐出室8に移動し、さらに吐出口3から吐出される。この圧縮気体は油分離器30により潤滑油成分が充分に分離されており、圧縮気体に含まれる潤滑油量は従来機に比べて相当に低くなっている。また、気体圧縮機外に持ち出される潤滑油量が少なくなるため、圧縮機内部での潤滑油量の減少は小さく、充分な潤滑油保持量が長期に亘って確保される。
【0031】
油分離器30の内側チャンバ34で分離された潤滑油は油排出通路36を通して逐次排出され、内側チャンバ34に溜まることがないので、内側チャンバ34の容積を減少させないと共に、フィルタ部材32の開口面積を減少させないようにできる。したがって、内側チャンバ34での圧縮気体の放散、減速による潤滑油を分離する性能と、フィルタ部材32の潤滑油を捕捉する性能を共に維持し、油分離器30の高い分離性能を継続して発揮させることができる。
【0032】
ところで、前記油溜まり部18から圧縮機内への潤滑油の供給は、運転停止後も圧力差の関係で継続する。したがって、運転再開時には多量の潤滑油をシリンダ圧縮室16に吸引してこれを圧縮する、いわゆる液圧縮運転が行われることがある。また、冷媒が気化することなく液体のままシリンダ圧縮室16に吸引されて液圧縮運転が行われる場合もある。
前記油分離器30の筒状体31に設けた油排出通路36は、このような液圧縮運転が行われて、高圧の圧縮液体が内側チャンバ34に放出された際の液逃がしとして機能させることもできる。高圧の圧縮液体を油排出通路36を通して直接吐出室8側に逃がして、フィルタ部材32が高圧の圧縮液体を受けて、変形や脱落するのを避けることができる。
【0033】
次に、本発明の気体圧縮機の第1の実施形態を図3以下に示して説明する。
【0034】
図3の油分離器30では、油排出路360が筒状体31の底壁31bの下部を貫通して設けてある。油排出通路360の一端360aは、内側チャンバ34の最下部近傍で開口している。また、油排出通路360の他端360bは、リアサイドブロック7に設けられた油供給路9に連通するように開口している。油供給路9の分岐通路9aと他端360bを対向させて油排出通路360と油供給路9を連通させている。尚、その他の構成は、参考例となる形態と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0035】
上記第1の実施形態では、油分離器30の内側チャンバ34に溜まる分離された潤滑油を、油溜まり部18と連通している油供給路9側に逐次排出することができる。したがって、前記と同様に、分離された潤滑油で内側チャンバ34の容積が減少されることがなく、また、フィルタ部材32の開口面積が減少されることもない。
【0036】
次に、図4は、油排出通路36の内側チャンバ34に開口している一端36aに浮子37を設けた実施形態を表している。浮子37は、その周りに設けたガイド篭38で矢示39のように浮き沈みができるように保持されており、内側チャンバ34に溜まった油で浮上する比重の材質で構成されている。
【0037】
この実施形態では、内側チャンバ34に分離された潤滑油がある程度溜まると、浮子37が浮き上がって油排出通路36の一端36aが開放され、溜まった潤滑油を他端側へ排出することができる。したがって、分離された潤滑油による内側チャンバ34の容積の減少及びフィルタ部材32の開口面積の減少を共に避けることができる。
【0038】
内側チャンバ34内に溜まる分離された潤滑油が僅かな時は、浮子37は沈んで油排出通路36の一端36aを閉鎖する。この状態では、内側チャンバ34に放出された圧縮冷媒の全てをフィルタ部材32を通して吐出室8へと移動させることができ、流速の減少では分離しきれない微小の油粒子をフィルタ部材32で確実に捕捉することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の気体圧縮機によれば、油分離器で分離した潤滑油を油排出通路で排出して、油分離器本来の潤滑油を分離する性能を低下しないようにできるので、空調システムに好適な信頼性の高い気体圧縮機を提供することができる。
【0040】
また、前記フィルタ部材として、短繊維または長繊維の線材を面方向および厚さ方向にランダムに配してなるものを用いれば、潤滑油の分離効率をより一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例となる形態における気体圧縮機全体を示す正面断面図である。
【図2】 同じくシリンダ内部を示す側面断面図である。
【図3】 本発明の第の実施形態における気体圧縮機全体を示す正面断面図である。
【図4】 他の実施形態における、油排出通路と節の部分の拡大断面図である。
【図5】 従来の気体圧縮機全体を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1a フロントハウジング
1b リアハウジング
2 吸入口
3 吐出口
4 吸入室
5 シリンダ
6 フロントサイドブロック
7 リアサイドブロック
7a 吐出通路
8 吐出室
9 油供給路
9a 分岐通路
10 ロータ軸
11 ロータ
12 ベーン溝
15 ベーン
16 シリンダ圧縮室
18 油溜まり部
20 電磁クラッチ
30 油分離器
31 筒状体
31a 側壁
31b 底壁
32 フィルタ部材
33 通路
34 内側チャンバ
35 環状溝
36 油排出通路
36a 一端
36b 他端
37 浮子
38 ガイド篭
360 油排出通路
360a 一端
360b 他端

Claims (5)

  1. 冷媒ガスを吸入、圧縮、吐出する圧縮機本体と、前記圧縮機本体から吐出された冷媒ガス中の油を分離する油分離器と、前記油分離器を通過した冷媒ガスと油を一時貯留する吐出室と、を有し前記油分離器は、前記吐出室内で筒状体壁により空間形成して内側チャンバを有する筒状体と、該筒状体壁面に設けられた油排出通路と、前記筒状体の下流側出口を塞ぐように設けられたフィルタ部材と、を備え
    前記油排出通路は、一端が前記内側チャンバに開口し、他端が前記吐出室の油溜まり部に溜まった潤滑油を前記気体圧縮部に供給する為に設けられた油供給路に開口する油排出通路としたことを特徴とする気体圧縮機。
  2. 前記油排出通路の一端は、前記内側チャンバの最下部近傍で開口していることを特徴とする請求項に記載の気体圧縮機。
  3. 前記油排出通路の前記内側チャンバの最下部近傍で開口している一端に、油排出通路を開閉する為の浮部材が設けられていることを特徴とする請求項に記載の気体圧縮機。
  4. 前記圧縮機本体は、内周が筒状のシリンダと、該シリンダの軸方向両端部にあるサイドブロックと、前記シリンダ内に回転可能に配置されたロータと、前記ロータに半径方向に出没自在に設けられたベーンとを備えていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の気体圧縮機。
  5. 前記フィルタ部材は、短繊維または長繊維の線材を面方向および厚さ方向にランダムに配してなることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の気体圧縮機。
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