JP4246954B2 - 電力用圧接型半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、プリント基板に電力用半導体素子を圧接して取り付けた電力用圧接型半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13に、ゲート転流型ターンオフサイリスタ(GCT)1を組み込んだゲートドライブ装置を示す。そのGCT1は、ターンオフ動作時の高いゲート逆電流の勾配を得るために、GCT1のパッケージの外周にゲート電極2を設け、そのゲート電極部をゲートドライブ装置のプリント基板3にネジXにより固定することにより、そのGCT1をプリント基板3に埋め込んだ状態で固定し、かつ、ゲート電極2をプリント基板上の回路と電気的に接続している。
【0003】
プリント基板3には、GCT1を制御するための回路にICやトランジスタなどの各種電子部品が搭載されている。その中でも電解コンデンサ4は、GCT1がターンオフ動作する際に電荷を放出して高い勾配を持ったゲート逆電流を供給する役割を持たせるため、GCT1に近い位置に取り付けて配線のインダクタンスを極力小さくする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし電解コンデンサ4をGCT1に接近して設けると、GCT1に電気的な負荷が加わった時、GCT1の損失によって発生した熱がプリント基板3を伝わり、また、GCT1に取りつけた冷却器(図13では不図示)からの輻射熱が伝わって電解コンデンサの温度が上昇する。冷却ファンなどによりGCT1やゲートドライブ回路を強制冷却して使用する場合にはそれほど問題にはならないが、そうでない場合には、製品寿命に関わる大きな問題となる。電解コンデンサ4の寿命は使用温度との依存が大きく、製品寿命を延ばすには温度上昇を抑えて使用する必要がある。
【0005】
この発明は、電解コンデンサの温度上昇を抑え、製品寿命を長くした電力用圧接型半導体装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、電解コンデンサを取り付けたプリント基板に電力用圧接型半導体素子を取り付けてなる電力用圧接型半導体装置において、
前記電解コンデンサの取り付け個所に接近した部位に、プリント基板に接して、ひだを持つ肉厚の放熱器を独立して取り付けたことを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、電解コンデンサを取り付けたプリント基板に電力用圧接型半導体素子を取り付けてなる電力用圧接型半導体装置において、
前記電解コンデンサの取り付け面側において、電力用圧接型半導体素子と電解コンデンサとの間に、ひだを持つ肉厚の放熱器を独立して配設したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施形態1
本発明のGCTを組み込んだゲートドライブ装置(プリント配線板)の第1の実施形態を図1に示す。GCT1は、図13の場合と同様に、パッケージの外周にゲート電極2を設け、かつ、ゲートドライブ装置のプリント基板3に直接ネジ止めされ、基板3の回路と電気的に接続される。そして、GCT1の両面に冷却用の冷却器6が設けられる。
【0010】
そして、プリント配線板(3)の上面で、電解コンデンサ4が実装される両側に、断面が“L”字形状の放熱器5が、電解コンデンサ4の整列方向に、かつ、その放熱器5のフィン部5aを外側にして取り付けられる。そして、拡大図に示すように、電解コンデンサ4のリード端子(足)は、放熱器5の底部5bに設けた貫通孔5cを非接触で貫通してプリント基板3の裏面で半田付けされる。プリント基板3に伝わってきた熱をフィン部5aへ効率的に導けるように、底部5bの面積(つまりプリント基板との接触面積)は大きい程よい。放熱器5には熱伝導度の高いアルミニウムやアルミニウム合金を用いる。フィン部5aの形状やフィン数は図示したものに限定されない。
【0011】
GCT1から発生した熱は冷却器6とプリント基板3を熱伝達径路にして最終的に大気へ放熱されるが、既述したように、その過程でプリント基板3上に実装されている電解コンデンサ4がこの熱を受けて温度上昇する。
【0012】
しかし、このような放熱器5を設けたことにより、プリント基板3を伝わってきた熱が放熱器5のフィン部5aへ効果的に導くことにより、電解コンデンサ4の温度上昇を抑えることができ、製品の長寿命化を実現できる。
【0013】
図2は、フィン部5aを内側(GCT1側)にして放熱器5を設けたものであり、プリント基板3を伝わってきた熱を放熱器5へ導けると共に、冷却器6からの輻射熱をフィン部5aで受け止め、その受け止めた熱はそのフィン部5aから自然放出されるので電解コンデンサ4の温度上昇を防げる。電解コンデンサ4とGCT1との間にスペースがある場合には、図2の構成が効果的となる。
【0014】
図3に示した放熱器51は、両側にフィン部5aを備えた“コ”の字形状のものであり、内側に位置するフィン部51aにより、冷却器6からの輻射熱を防ぐことができると共に、プリント基板3を伝わってきた熱を放熱器5へより効果的に導ける。
【0015】
図4に示した放熱器52は、図1の放熱器5の底部5bのみで形成したものであり、やや厚めの板状のもので、その両側にフィン52aが形成されている。このような板状の簡単なものでもほぼ同様な効果を得ることができる。
【0016】
実施形態2
図5、図6、図7、図8に本発明の第2の実施形態を示しており、それぞれ図1、図2、図3、図4においてプリント基板3の上面に取り付けていた放熱器5、5、51、52をプリント基板3の裏面に取り付けたものである。この場合も第1の実施形態と同様な効果が得られる。
【0017】
実施形態3
図9に本発明の第3の実施形態を示す。プリント基板3上で熱源となるGCT1と電解コンデンサ4との間に、屏風状に放熱器53が設けられる。この構成では、プリント基板3を伝わってきた熱を吸い取ると共に、GCT1から直接伝わる輻射熱を遮るので、電解コンデンサ4の温度上昇を防止できる。
【0018】
実施形態4
図10に本発明の第4の実施形態を示す。電解コンデンサ4のGCT1側側面に熱遮蔽板7を貼り付けている。この構成によれば、GCT1から伝わる輻射熱がその熱遮蔽板7で遮られるので電解コンデンサ4の温度上昇を防止できる。
【0019】
熱遮蔽板7の素材としては、熱伝導度の低い材質が好ましく、特に、マイカやエポキシ樹脂などのごとく、耐熱および断熱の効果が高いものであれば、図11に示すように、冷却器6の電解コンデンサ4側の端面に貼り付け使用することもできる。
【0020】
この実施形態4では、熱遮蔽7自身を支持する構造が不要なので生産工程を簡単になり、又、必要時のみその熱遮蔽板7を取り付けることもできる。尚、図12に示したように熱遮蔽板8を自立タイプとすれば、GCT1の冷却器6と電解コンデンサ4との間に設置することもでき、この場合は、冷却器6よりの熱が熱遮蔽板8に直接伝わることがないので遮蔽効果が優れる。
【0021】
また以上の各実施形態の内、プリント基板3の上面(電解コンデンサ4の実装側)に放熱器を取り付ける構造(図1、図2、図3、図4、図9、図10、図11)では、そのプリント基板3の裏面を溶融半田に浸漬させることで半田付けを一括して行うことができ、生産性に優れる。
【0022】
【発明の効果】
請求項1の発明は、電解コンデンサの取り付け個所に接近した部位に、プリント基板に接して放熱器を取り付けたので、プリント基板を伝わってきた熱が効果的に放熱器に導かれることにより、電解コンデンサの温度上昇を抑えることができ、製品の長寿命化を実現できる。
【0023】
請求項2の発明は、電解コンデンサの取り付け面側において、電力用圧接型半導体素子と電解コンデンサとの間に導伝性の放熱器を配設したので、電力用圧接型半導体素子もしくはその冷却器からの輻射熱がそこで受け止められてから自然放出されるので電解コンデンサの温度上昇を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示した電力用圧接型半導体装置の平面図およびその断面図
【図2】 第1の実施形態の変形例を示した部分拡大図
【図3】 第1の実施形態の変形例を示した部分拡大図
【図4】 第1の実施形態の変形例を示した部分拡大図
【図5】 本発明の第2の実施形態を示した部分拡大図
【図6】 第2の実施形態の変形例を示した部分拡大図
【図7】 第2の実施形態の変形例を示した部分拡大図
【図8】 第2の実施形態の変形例を示した部分拡大図
【図9】 本発明の第3の実施形態を示した部分拡大図
【図10】 本発明の第4の実施形態を示した部分拡大図
【図11】 第4の実施形態の変形例を示した部分拡大図
【図12】 第4の実施形態の変形例を示した部分拡大図
【図13】 従来の電力用圧接型半導体装置の平面図およびその断面図
【符号の説明】
1 GCT、2 ゲート電極、3 プリント基板、4 電解コンデンサ、5、5X 放熱器、5a フィン部、6 冷却器、7 熱遮蔽板、8 熱遮蔽板、51、51X 放熱器、52、52X 放熱器、53 放熱器
Claims (2)
- 電解コンデンサを取り付けたプリント基板に電力用圧接型半導体素子を取り付けてなる電力用圧接型半導体装置において、
前記電解コンデンサの取り付け個所に接近した部位に、プリント基板に接して、ひだを持つ肉厚の放熱器を独立して取り付けたことを特徴とする電力用圧接型半導体装置。 - 電解コンデンサを取り付けたプリント基板に電力用圧接型半導体素子を取り付けてなる電力用圧接型半導体装置において、
前記電解コンデンサの取り付け面側において、電力用圧接型半導体素子と電解コンデンサとの間に、ひだを持つ肉厚の放熱器を独立して配設したことを特徴とする電力用圧接型半導体装置。
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