JP4246574B2 - クリーニング装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、静電潜像担持体の表面に残った残留トナーを除去するクリーニング装置、およびこれを備えた複写機、プリンター、ファクシミリなどの画像形成装置に関する。
従来から、画像形成装置には、感光体ドラム(静電潜像担持体)の表面に残った残留トナーを除去するクリーニング装置が備えられており、このクリーニング装置としては、クリーニングブレードを有するものが知られている。
このクリーニングブレードは、クリーニング装置のハウジングの開口部に配置され、感光体ドラムの表面にその軸方向に沿って当接されている。帯電器、露光器、現像器などによって感光体ドラム表面に形成されたトナー像は、紙あるいは中間転写体等の転写材に転写される。このとき、感光体ドラム上のトナーの一部は、転写材に転写されないで感光体ドラムの表面に残留トナーとして残る。上述のクリーニングブレードは、この残留トナーを除去してハウジング内に回収するためのものである。そして、クリーニングブレードにより除去された残留トナーがクリーニングブレードの長手方向の両側端部から漏れ出すのを防止するために、この両方の側端部とハウジングとの隙間には、この隙間を塞ぐためのシール部材が配設されている。
図7(a),(b)は、従来のクリーニング装置における主要部を示す概念図である。図7(a)に示すように、このクリーニング装置は、感光体ドラム104の表面に残留した残留トナーを除去するクリーニングブレード101と、側面103aがクリーニングブレード101の側端部101aに当接する弾性材からなるシール部材103と、クリーニングブレード101によって除去された残留トナーを回収するハウジング102とを備えている。シール部材103の裏面は、ハウジング102に接着され固定されている(例えば、特許文献1参照)。
このクリーニング装置では、感光体ドラム104を一点鎖線で示す矢印A方向に装着することにより、クリーニングブレード101を感光体ドラム104の表面にその軸方向に沿って当接させるとともに、感光体ドラム104でシール部材を圧縮変形させてシール部材103の表面103bを感光体ドラム104の表面に当接させる。これにより、感光ドラム104の表面に残留した残留トナーをクリーニングブレード101により除去するとともに、除去された残留トナーがクリーニングブレード101の側端部から漏れ出すのを防止する。
しかしながら、図7(b)に示すように、感光体ドラム104が画像形成装置の所定位置に装着される際には、弾性材で形成されているシール部材103が矢印B方向(クリーニングブレード101から離れる方向)に変形してしまうことにより、シール部材103の側面103aとクリーニングブレード101の側端部101aとの間に隙間ができることがある。このような隙間ができると、側面103aと側端部101a両端部との間からトナー漏れが生じ、このトナーが周辺に飛散し、感光体ドラムや転写材などに付着してトナー汚れが発生することがある。特に、飛散したトナーが露光器に付着すると露光時のレーザ光を遮ることになって露光不良を発生させるおそれがある。また、帯電器に付着し、感光体ドラムが一様に帯電されにくくなるおそれがある。
特に、近年では画像形成装置を小型化するために、現像器、感光体ドラム、クリーニング装置などが、この順に下方から上方に向かって垂直方向に並んで配置された垂直型の画像形成装置が開発されている。この垂直型の画像形成装置において、クリーニング装置でトナー漏れが生じると、このトナーが感光体ドラムに付着する可能性が非常に高く、画像不良などの不具合が生じやすい。
特開2002−91254号公報
本発明の目的は、クリーニングブレードの側端部からのトナー漏れを防止することができるクリーニング装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するための本発明のクリーニング装置は、静電潜像担持体の表面にその軸方向に沿って当接され、前記静電潜像担持体の表面に残留した残留トナーを除去するクリーニングブレードと、このクリーニングブレードを収容するとともに、クリーニングブレードにより除去された残留トナーを回収するハウジングと、このハウジングに固定され、側面の少なくとも一部が前記クリーニングブレードの側端部に当接し、表面の少なくとも一部が前記静電潜像担持体の表面に当接するシール部材とを備え、前記シール部材は、前記クリーニングブレードの側端部に当接する軟質弾性材と、この軟質弾性材よりも硬い硬質弾性材とから構成され、前記軟質弾性材および硬質弾性材が、前記クリーニングブレードの側端部側からこの順で配設されていることを特徴とする。
また、本発明における前記シール部材の表面には低摩擦層が形成されており、この低摩擦層が前記静電潜像担持体の表面に当接する構成であるのが好ましい。さらに、本発明における前記軟質弾性材の厚みは前記硬質弾性材の厚みよりも薄いのが好ましい。
本発明の画像形成装置は、表面にトナー像が形成される静電潜像担持体と、前記トナー像を転写材に転写した後、前記静電潜像担持体の表面に残留した残留トナーを除去する前記クリーニング装置とを備えたことを特徴とする。
本発明のクリーニング装置では、シール部材が軟質弾性材と硬質弾性材とから構成されており、クリーニングブレード、軟質弾性材および硬質弾性材がこの順に配設されている。これにより、静電潜像担持体を画像形成装置の所定位置に装着する際に、シール部材は、クリーニングブレードから離れる方向には変形せず、クリーニングブレードの側端部に密着する方向に変形する。
すなわち、軟質弾性材の方が硬質弾性材よりも変形しやすいので、静電潜像担持体でシール部材を圧縮すると、軟質弾性材が先に収縮して硬質弾性材が軟質弾性材側に倒れ込むように変形する。これにより、シール部材はクリーニングブレードの側端部に密着する方向(近づく方向)に変形するので、シール部材の側面とクリーニングブレードの側端部との間に隙間ができるのを防止してトナー漏れが生じるのを防ぐことができる。これにより、トナーが周辺に飛散することがないので、静電潜像担持体や転写材などにトナー汚れが生じるのを防止することができるとともに、静電潜像担持体における露光不良や帯電不良を防止することができる。
また、シール部材の表面に低摩擦層が形成されているときには、シール部材が静電潜像担持体の表面に当接した状態で静電潜像担持体が回転する際に、これらの部材間の摩擦抵抗を低減させることができる。これにより、消費電力を低減させることができるとともに、静電潜像担持体表面およびシール部材表面の摩耗量を低減させてこれらの部材の長寿命化を図ることができるので、コストを削減することができる。また、摩擦抵抗が大きいと静電潜像担持体の回転に速度変動が生じて画像上にジッタが生じることがあるが、本発明ではこのような現象の発生をも防止することができる。
さらに、軟質弾性材の厚みが硬質弾性材の厚みよりも薄いときには、静電潜像担持体でシール部材を圧縮する際に、硬質弾性材が軟質弾性材側により倒れ込み易くなるので、シール部材の側面とクリーニングブレードの側端部との密着性がより向上し、トナー漏れをより確実に防止することができる。
本発明の画像形成装置は、上記のようなクリーニング装置を備えているので、トナー漏れが発生するのを防止でき、低コストで高品質な画像を形成することができる。特に、トナー漏れにより画像不良が発生しやすい垂直型の画像形成装置であっても、高品質な画像を形成することができる。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明のクリーニング装置を備えた画像形成装置を示す概略構成図である。この画像形成装置は、リーダ部12(画像読取り装置)とプリント部13(印字部)とを備えた複写機10である。
複写機10は、全体の枠組みを構成する複写機本体11を備えており、複写機本体11の上部には原稿D1,D2の画像面(画像情報)Gを読み取るリーダ部12が配設され、また下部にはリーダ部12で読み取った画像情報に応じて紙等の転写材P上にトナー像を形成するプリント部13が配設されている。
リーダ部12は、原稿D1がその画像面Gを下向きにして載置される透明な原稿台14と、原稿D1の画像面Gを原稿台14の上面に密着させる開閉自在な原稿押圧板15と、原稿台14上の原稿D1の画像面Gに下方から光を照射する光源16及び第1の反射ミラー17を有する走査ユニット(読取り部)18と、第1の反射ミラー17からの反射光をさらに反射させる第2、第3の反射ミラー20,21と、第3の反射ミラー21からの光を結像するレンズアレイ22と、レンズアレイ22からの光が入射されるCCD23とを備えている。
上述の走査ユニット18は、図1に示すホームポジションHPから右方に移動しながら、光源16によって原稿D1の画像面Gを走査し、走査終了後にはホームポジションHPに復帰するように構成されている。以上は、原稿D1を固定し、かつ走査ユニット18を移動させて画像面Gを読み取る、いわゆる固定読みを行うための構成である。
リーダ部12は、その外に、原稿D2を移動させ、走査ユニット18を固定して原稿面Gを読み取る、いわゆる流し読みを行うための原稿送り機構24も備えている。原稿送り機構24は、原稿D2の先端側を下方から支持する給紙台25と、給紙台25上の原稿D2をホームポジションHPに配置されている走査ユニット18に向けて左方に搬送する給紙ローラ対26と、走査ユニット18で読み取った原稿D2を走査ユニット18から左方に搬出する排紙ローラ対27とを備えている。原稿送り機構24は、原稿D2の読取り時には、上述の給紙ローラ対26、及び排紙ローラ対27が回転して原稿D2を左方に向けて搬送するように構成されている。
プリント部13は、図1中の左側の上下方向ほぼ中央に配置された、静電潜像担持体としての円筒状の電子写真感光体(以下「感光体ドラム」という。)30を備えている。感光体ドラム30は、複写機本体11によって矢印方向(同図中の時計回り)に回転可能に支持されており、その周囲には回転方向に沿ってほぼ順に、一次帯電器(帯電手段)31、露光器(露光手段)32、現像器(現像手段)33、転写帯電器(転写手段)34、クリーニング装置35が配設されている。
また、画像形成対象となる紙等の転写材Pの搬送経路36(図1中では一点鎖線で図示)に沿って、その上流側から下流側にかけて(図1ではほぼ下方から上方にかけて)、給紙カセット37、給紙ローラ38、搬送ローラ対40、レジストローラ対41、搬送ガイド42、定着器(定着手段)43、排紙ローラ対44、排紙トレイ45が配設されている。
感光体ドラム30は、例えばアルミニウム等の導電性のドラム基体の外周面に、OPC(有機光半導体)やアモルファスシリコン等の感光層を設けて構成される。感光体ドラム30は、駆動手段(図示せず)によって矢印方向に所定のプロセススピード(周速度)で回転駆動される。
一次帯電器31は、帯電バイアス印加電源(図示せず)によって帯電バイアスが印加されることにより、感光体ドラム30表面を所定の極性・電位に均一に帯電するようになっている。
露光器32は、感光体ドラム30表面に静電潜像を形成するものである。前述のリーダ部12によって読み込まれた原稿D1(又はD2)の画像情報は、プリント部13に設けられた画像処理部(図示せず)によってA/D変換、濃度補正、シェーディング補正等の適宜な処理が施された後、画像信号としてレーザ発振器に入力される。レーザ発振器は、この画像信号に基づいてON/OFF制御されるレーザ光により、ポリゴンミラー等を介して帯電後の感光体ドラム30表面を露光し、露光部分の電荷を除去して静電潜像を形成するようになっている。
現像器33は、現像剤を収納する現像容器46と、表面に担持した現像剤を矢印方向(反時計回り)に回転することで、感光体ドラム30表面に対向する現像位置に搬送する現像ローラ47とを有している。現像ローラ47には、現像バイアス印加電源(図示せず)によって現像バイアスが印加され、これにより現像剤中のトナーが感光体ドラム30表面の静電潜像に付着され、この静電潜像をトナー像として現像するようになっている。
転写帯電器34は、感光体ドラム30表面に対向するように配設されたローラ状の部材によって形成されている。転写帯電器34は、転写バイアス印加電源(図示せず)によって、感光体ドラム30上のトナー像と逆極性の転写バイアスが印加され、これにより、転写材P表面に感光体ドラム30上のトナー像を転写するものである。ここで、トナー像が転写される転写材Pは、給紙カセット37に収納されていたものが、給紙ローラ38によって給紙され、搬送ローラ対40によって搬送されて、レジストローラ対41により一旦停止され、その後、感光体ドラム30上のトナー像とタイミングを合わせるようにしてレジストローラ対41から送り出されるようになっている。転写帯電器34の下流側には、トナー像転写後の転写材Pを定着器43に導く搬送ガイド42が配設されている。
定着器43は、内側に配設されたヒータ50によって加熱される定着ローラ51と、この定着ローラ51に転写材Pを押し付ける加圧ローラ52とを有しており、表面に未定着トナー像を担持して搬送されてきた転写材Pを加熱・加圧して転写材P表面にトナー像を定着するようになっている。排紙ローラ対44は、トナー像定着後の転写材Pを、完成品として、排紙トレイ45上に排出するものである。
以上説明したような構成の複写機10において、画像形成に際し、まず、感光体ドラム30は、駆動手段によって矢印方向に回転駆動され、その表面が、一次帯電器31によって、所定の極性・電位に均一に帯電される。帯電後の感光体ドラム30表面は、リーダ部12が読み取った原稿D1(又はD2)の画像情報に応じて動作する露光器32からのレーザ光の照射により画像情報に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器33によってトナーが付着され、トナー像として現像される。こうして感光体ドラム30表面に形成されたトナー像は、レジストローラ対41等により所定のタイミングで搬送されてきた転写材Pに対し、転写帯電器34に転写バイアスを印加することで、転写材P表面に転写される。
トナー像転写後の転写材Pは、搬送ガイド42に沿って定着器43に搬送され、ここで加熱・加圧を受けて表面にトナー像が定着される。トナー像定着後の転写材Pは、排紙ローラ対44によって、画像面(トナー像が定着された面)を下方に向けた姿勢、いわゆるフェースダウンで排紙トレイ45上に排出される。以上で、複写機10による画像形成(プリント)が終了する。
ところで、トナー像転写後の感光体ドラム30の表面には、転写材Pに転写されずに残った残留トナーが存在するが、この残留トナーはクリーニング装置35によって除去され、次の画像形成に供される。
図2は、クリーニング装置35と感光体ドラム30の配置状態を示す拡大断面図である。また、図3はクリーニング装置35の主要部を示す平面図であり、図4はその一部拡大斜視図である。
図2〜4に示すように、クリーニング装置35は、感光体ドラム30の表面にその軸方向に沿って当接され、感光体ドラム30の表面に残留した残留トナーを除去するクリーニングブレード48と、このクリーニングブレード48を収容するとともに、クリーニングブレード48により除去された残留トナーを回収するハウジング53と、このハウジング53に固定され、側面54aの一部がクリーニングブレード48の側端部48aに当接し、表面の一部が感光体ドラム30の表面に当接するシール部材54と、ハウジング53内に回収された残留トナーを搬送する搬送スパイラル61とを備えている。ハウジング53内に一時的に貯蔵された残留トナーは搬送スパイラル61によって感光ドラム30の軸方向に搬送され、さらに図示しない廃棄トナー搬送経路を経由して廃棄トナー回収ボトル(図示せず)に回収される。なお、廃棄トナー回収ボトルは、廃棄トナーの回収量を検知するなどして適切なタイミングで満杯になる前に新品と交換される。
クリーニングブレード48は、ポリウレタンゴム、シリコーンゴムなどの適度な弾性を有する長板状の部材によって形成されており、ホルダ62を介してハウジング53に固定されている。ホルダ62は、複数の挿通口64を有しており、これらの挿通口64にボルト(図示せず)等が挿通され、ハウジング53に固定される。また、クリーニング装置35には、クリーニングブレード48の側端部48aに当接するシール部材54の他、クリーニングブレード48の下方に配置され、表面が感光体ドラム30の表面に当接するアンダーシール部材63も配設されている。このアンダーシール部材63は、クリーニングブレード48の下方(感光体ドラム30の回転方向上流側)におけるハウジング53と感光体ドラム30との隙間に配設されており、この隙間から残留トナーが漏れ出さないようにするためのものである。アンダーシール部材63は、弾性材で形成されており、感光体ドラム30と当接する表面は低摩擦層75で被覆されている。
図5(a)はクリーニング装置35に感光体ドラム30が装着される前の状態を示す概念図であり、図5(b)は感光体ドラム30が装着された後の状態を示す概念図である。図5(a)に示すように、シール部材54は、クリーニングブレード48の側端部48aに当接する軟質弾性材72と、この軟質弾性材72よりも硬い硬質弾性材71とから構成されている。そして、軟質弾性材72および硬質弾性材71は、クリーニングブレード48の側端部48a側からこの順で配設されている。また、シール部材54の表面は低摩擦層73で被覆されている。
このクリーニング装置35では、感光体ドラム30を一点鎖線で示す矢印A方向に装着することにより、クリーニングブレード48を感光体ドラム30の表面にその軸方向に沿って当接させるとともに、感光体ドラム30でシール部材54を圧縮変形させてシール部材54の表面、すなわち低摩擦層73の表面を感光体ドラム30の表面に当接させる(図5(b))。
このとき、シール部材54は、クリーニングブレード48から離れる方向には変形せず、クリーニングブレード48の側端部48aに密着する方向(一点鎖線で示す矢印C方向)に変形する。すなわち、軟質弾性材72の方が硬質弾性材71よりも変形しやすいので、感光体ドラム30でシール部材54を圧縮すると、軟質弾性材72が先に収縮して硬質弾性材71が軟質弾性材72側に倒れ込むように変形する。このような変形に基づく復元力により、クリーニングブレード48の側端部48aはシール部材54の側面54aにより押圧され、高い密着性が得られる。これにより、シール部材54の側面54aとクリーニングブレード48の側端部48aとの間に隙間ができるのを防止してトナー漏れが生じるのを防ぐことができる。
また、シール部材54の表面には低摩擦層73が形成されているので、シール部材54が感光体ドラム30の表面に当接した状態で感光体ドラム30が回転する際に、これらの部材間の摩擦抵抗を低減させることができる。
硬質弾性材71および軟質弾性材72としては、弾性を有したものであれば特に限定されず、各種発泡樹脂などを使用することができ、具体的には、例えば発泡ポリウレタン(ポリウレタンフォーム)などを例示することができる。
また、軟質弾性材72としては、硬質弾性材71よりも軟らかい材質であればよい。例えば硬質弾性材71および軟質弾性材72としてポリウレタンフォームを使用する場合には、軟質弾性材72の密度が0.03〜0.06g/cm3程度のとき、硬質弾性材71の密度は0.2〜0.5g/cm3程度であるのがよい。シール部材54に用いるポリウレタンフォーム等の部材は、密度が低いほど部材内に空気を多く含むため柔軟性が高くなり、圧力をかけた時の変形が大きくなる。具体的には、軟質弾性材72としては、例えばイノアック社製の軟質ウレタンフォーム「SM−55」(密度0.057g/cm3)などが例示でき、硬質弾性材71としては、例えばイノアック社製の「ポロンL−32」(密度0.32g/cm3)などが例示できる。
軟質弾性材72の厚みは、硬質弾性材71の厚みと同程度あるいはそれよりも薄くするのがよい。軟質弾性材72と硬質弾性材71の厚み比は、1:1〜3:4程度であるのがよい。軟質弾性材72に対する硬質弾性材71の厚み比が上記範囲を超えると、これらの部材を貼り合わせる作業が行いにくくなるおそれがある。一方、軟質弾性材72が硬質弾性材71よりも厚くなると、シール性が低下するおそれがある。具体例を挙げると、クリーニングブレード48の厚みが2mm、軟質弾性材72の厚みが3mm、硬質弾性材71の厚みが3.5mmとする実施形態を例示できる。このように厚み差をつける方法としては、硬質弾性材71と軟質弾性材72との厚みに差が生じるように成形加工する方法、硬質弾性材71を接着するハウジング53の表面を嵩上げする方法などが挙げられる。
低摩擦層73,75を構成する材料としては、摩擦係数の小さいものであれば特に限定されず、例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレンなどのフッ素樹脂などが挙げられる。
シール部材54は、例えば以下のようにして作製することができる。すなわち、両面テープの一方の接着面に低摩擦層73を貼り付け、他方の接着面に軟質弾性材72および硬質弾性材71を貼り付けることでシール部材54を作製することができる。
図6は、本発明の他の実施形態にかかるクリーニング装置の主要部を示す概念図である。図6に示すように、このクリーニング装置におけるシール部材54’は、軟質弾性材72’の厚みが硬質弾性材71の厚みよりも薄くなるように形成されている。
このように、軟質弾性材72’の厚みを硬質弾性材71の厚みよりも薄くすることにより、感光体ドラム30でシール部材54’を圧縮する際に、硬質弾性材71が軟質弾性材72’側により倒れ込み易くなるので、シール部材54’の側面54a’とクリーニングブレード48の側端部48aとの密着性がより向上し、トナー漏れをより確実に防止することができる。
なお、上記実施形態では、画像形成装置が複写機である場合について説明したが、本発明のクリーニング装置は、複写機に限らずプリンタ、ファクシミリなどについても同様に適用可能である。
本発明の一実施形態にかかるクリーニング装置を備えた画像形成装置を示す概略構成図である。 図1の画像形成装置におけるクリーニング装置と感光体ドラムの配置状態を示す拡大断面図である。 本発明におけるクリーニング装置の主要部を示す平面図である。 本発明におけるクリーニング装置の主要部を示す一部拡大斜視図である。 (a)はクリーニング装置に感光体ドラムが装着される前の状態を示す概念図であり、(b)は感光体ドラムが装着された後の状態を示す概念図である。 本発明の他の実施形態にかかるクリーニング装置の主要部を示す概念図である。 (a),(b)は、従来のクリーニング装置における主要部を示す概念図である。
符号の説明
30 感光体ドラム(静電潜像担持体)
35 クリーニング装置
48 クリーニングブレード
53 ハウジング
71 硬質弾性材
72 軟質弾性材
73 低摩擦層

Claims (4)

  1. 静電潜像担持体が画像形成装置の所定位置に装着されることによって静電潜像担持体の表面にその軸方向に沿って当接され、前記静電潜像担持体の表面に残留した残留トナーを除去するクリーニングブレードと、
    このクリーニングブレードを収容するとともに、クリーニングブレードにより除去された残留トナーを回収するハウジングと、
    このハウジングに固定され、側面の少なくとも一部が前記クリーニングブレードの側端部に当接し、表面の少なくとも一部が圧縮変形して前記静電潜像担持体の表面に当接するシール部材とを備えたクリーニング装置であって、
    前記シール部材は、前記クリーニングブレードの側端部に当接する軟質弾性材と、この軟質弾性材よりも硬い硬質弾性材とから構成され、
    前記軟質弾性材および硬質弾性材が、前記クリーニングブレードの側端部側からこの順で配設されており、
    前記静電潜像担持体の端部が前記硬質弾性材の箇所を押圧していることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記シール部材の表面には軟質弾性材と硬質弾性材とに跨って低摩擦層が形成されており、この低摩擦層が前記静電潜像担持体の表面に当接する請求項1記載のクリーニング装置。
  3. 前記軟質弾性材の厚みが前記硬質弾性材の厚みよりも薄い請求項1または2記載のクリーニング装置。
  4. 表面にトナー像が形成される静電潜像担持体と、前記トナー像を転写材に転写した後、前記静電潜像担持体の表面に残留した残留トナーを除去する請求項1〜3のいずれかに記載のクリーニング装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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