JP4246518B2 - 熱収縮性ポリエステル系チューブ及びこれにより被覆加工されたコンデンサ製品 - Google Patents

熱収縮性ポリエステル系チューブ及びこれにより被覆加工されたコンデンサ製品 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱収縮性ポリエステル系チューブおよびその利用に関し、さらに詳細には、耐電解液性と折り目部の白化防止および自動機適性とのバランスに優れ、電子部品、特にはアルミ電解コンデンサなどのコンデンサの被覆用として好適な熱収縮性ポリエステル系チューブ及び該熱収縮性ポリエステル系チューブにより被覆加工されたコンデンサ製品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンデンサ被覆用途などに使用される電気絶縁材料としては、主としてポリ塩化ビニルからなる熱収縮性チューブが広く使用されてきた。近年は、コンデンサなどの電子部品が、製品の軽薄短小化のため高密度化し、また自動車の電装部品などの使用温度の高い分野も急速に拡大しつつある。このため熱収縮性チューブにおいても良好な耐熱性が求められている。ポリ塩化ビニル製の熱収縮チューブでは耐熱性が不十分であり、また燃焼時に塩化水素ガスが発生し、焼却等の廃棄処理をする際に焼却炉を傷め易い等の問題点があった。このような側面からポリ塩化ビニル製チューブの代替として、ポリエステル樹脂製の熱収縮性チューブが使用されるようになってきている。
【0003】
コンデンサなどの電子部品被覆用熱収縮チューブには主に、熱収縮チューブの被覆加工性、滑り性、開口性、耐熱性、収縮仕上り性などの特性が要求される。例えば、特許文献1には、芳香族ポリエステル樹脂を70重量%以上である熱可塑性樹脂に、無機滑剤と有機滑剤を併せて添加した樹脂組成物から形成された熱収縮性芳香族ポリエステルチューブが開示されている。また、特許文献2には、微粒子を含有せしめた共重合ポリエステルチューブの製造方法および内面の動摩擦係数が0.4以下であることを特徴とする熱収縮性ポリエステルチューブが提案されている。これらの特許文献によると、開口性や滑り性が良好であるため、被覆加工性や収縮仕上り性などが向上したポリエステル系熱収縮性チューブが得られることが開示されている。
【0004】
しかしながら、電解コンデンサ被覆用の熱収縮性ポリエステルチューブにおいて、電解液、特にγ−ブチロラクトンなどを主成分として含有する電解液に対する耐電解液性は未だ充分なものでなかった。例えば、コンデンサのアルミケースにγ−ブチロラクトンなどを含有する電解液が付着した状態でチューブが被覆された場合等に、チューブが電解液に侵されて白化したり、亀裂が生じるなどの問題点があった。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−80387号公報
【特許文献2】
特開平4−303620号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、耐電解液性と折り目部の白化防止および自動機適性とのバランスに優れる熱収縮性ポリエステル系チューブおよび該熱収縮性ポリエステル系チューブにより被覆加工されたコンデンサ製品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、熱可塑性ポリエステル系樹脂組成物に無機系核剤と有機系核剤とを各々特定量併用することにより上記の諸課題をバランス良く解決出来ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨とするところは、(A)ポリエチレンテレフタレート樹脂を主成分とする樹脂組成物100重量部に対して、(B)無機系核剤として、平均粒径が0.5〜3μmのタルクを0.01〜4.0重量部および(C)有機系核剤として、安息香酸カルシウムを0.01〜1.0重量部からなる混合樹脂組成物より形成され、該混合樹脂組成物の示差走査熱量計を用いて加熱速度10℃/分で結晶融解後、300℃まで昇温し、300℃で1分間保持した後、冷却速度10℃/分で室温まで降温した時に測定される結晶化温度が200℃以上230℃以下であることを特徴とする電解コンデンサ被覆用熱収縮性ポリエステル系チューブに存する。
【0009】
また、本発明においては、上記(A)ポリエチレンテレフタレート樹脂がアンチモン系触媒により重合された樹脂が好適に用いられ、上記(B)無機系核材として、平均粒径が0.5〜3μmのタルク用いられる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明は、(A)熱可塑性ポリエステル系樹脂組成物100重量部に対して、(B)無機系核剤0.01〜4.0重量部および(C)有機系核剤0.01〜1.0重量部からなる混合樹脂組成物より形成された熱収縮性ポリエステル系チューブである。
ここで(A)成分である熱可塑性ポリエステル系樹脂組成物は、少なくとも一種の熱可塑性ポリエステル樹脂を主成分とする樹脂組成物である。該熱可塑性ポリエステル樹脂は、ジカルボン酸成分とジオール成分からなる。
【0011】
このジカルボン酸成分の例としては、テレフタル酸、イソフタル酸、2−クロロテレフタル酸、2,5−ジクロロテレフタル酸、2−メチルテレフタル酸、4,4−スチルベンジカルボン酸、4,4−ビフェニルジカルボン酸、オルトフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、ビス安息香酸、ビス(p−カルボキシフェニル)メタン、アントラセンジカルボン酸、4,4−ジフェニルエーテルジカルボン酸、4,4−ジフェノキシエタンジカルボン酸、5−Naスルホイソフタル酸、エチレン−ビス−p−安息香酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカン二酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸成分が挙げられる。これらのジカルボン酸成分は、一種のみを単独で、2種以上を混合して使用してもよい。
【0012】
また、ジオール成分の例としては、ジエチレングリコール、エチレングリコール、1,2―プロピレングリコール、1,3―プロパンジオール、2,2―ジメチル―1,3―プロパンジオール、トランス―または―2,2,4,4―テトラメチル―1,3―シクロブタンジオール、1,4―ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5―ペンタンジオール、1,6―ヘキサンジオール、1,4―シクロヘキサンジメタノール、1,3―シクロヘキサンジメタノール、デカメチレングリコール、シクロヘキサンジオール、p―キシレンジオール、ビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールA―ビス(2―ヒドロキシエチルエーテル)などが挙げられる。これらのジオール成分は、一種のみを単独で、2種以上を混合して使用してもよい。
【0013】
かかるジカルボン酸成分とジオール成分とからなる熱可塑性ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンイソフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリブチレンナフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレート共重合樹脂、ポリエチレン/ネオペンチルテレフタレート共重合樹脂等が挙げられる。また、ハードセグメントとして高融点高結晶性の芳香族ポリエステル、ソフトセグメントとして非晶性ポリエステルや非晶性ポリエーテルなどから構成される熱可塑性ポリエステル系エラストマーも適宜混合してもかまわない。これらは、一種のみを単独で、2種以上を混合して使用してもよい。
【0014】
本発明においてはポリエチレンテレフタレート樹脂を主成分とした樹脂組成物やポリエチレンテレフタレート樹脂にポリブチレンテレフタレート樹脂を少量(1〜15重量%程度)混合した樹脂組成物が好適に用いられる。ここで、ポリエチレンテレフタレート樹脂(以下、PET樹脂と略称することがある。)とは、主としてジカルボン酸成分としてテレフタル酸、またジオール成分としてエチレングリコールを使用して重合された樹脂であるが、若干量(10モル%以下)の共重合成分を含有してもかまわない。例えば、このPET樹脂中にジエチレングリコール成分(副成する成分も含む)を0.5〜5.0モル%程度含有したものが挙げられる。
【0015】
本発明に使用される熱可塑性ポリエステル樹脂の製造方法については、常法に従い、アンチモン(Sb)、ゲルマニウム(Ge)、チタン(Ti)、または、アルミニウム(Al)の化合物等を含有する重縮合触媒の存在下に、加熱しながら前記ジカルボン酸成分とジオール成分とを重合させ、副生する水または低級アルコールを系外に排出することにより行われる。
ここで、Sb化合物としては、三酸化アンチモン、酢酸アンチモン、酒石酸アンチモン、酒石酸アンチモンカリ、オキシ塩化アンチモン、アンチモングリコレ−ト、五酸化アンチモン、トリフェニルアンチモン等が挙げられる。
【0016】
Ge化合物としては、無定形二酸化ゲルマニウム、結晶性二酸化ゲルマニウム粉末またはエチレングリコールのスラリー、結晶性二酸化ゲルマニウムを水に加熱溶解した溶液またはこれにエチレングリコールを添加加熱処理した溶液等が使用される。
Ti化合物としては、テトラエチルチタネート、テトライソプロピルチタネート、テトラ−n−プロピルチタネート、テトラ−n−ブチルチタネート等のテトラアルキルチタネート及びそれらの部分加水分解物、蓚酸チタニル、蓚酸チタニルアンモニウム、蓚酸チタニルナトリウム、蓚酸チタニルカリウム、蓚酸チタニルカルシウム、蓚酸チタニルストロンチウム等の蓚酸チタニル化合物、トリメリット酸チタン、硫酸チタン、塩化チタン等が挙げられる。
【0017】
Al化合物としては、蟻酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、プロピオン酸アルミニウム、蓚酸アルミニウム等のカルボン酸塩、酸化物、水酸化アルミニウム、塩化アルミニウム、水酸化塩化アルミニウム、炭酸アルミニウム等の無機酸塩、アルミニウムメトキサイド、アルミニウムエトキサイド等のアルミニウムアルコキサイド、アルミニウムアセチルアセトネート、アルミニウムアセチルアセテート等とのアルミニウムキレート化合物、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム等の有機アルミニウム化合物およびこれらの部分加水分解物等が挙げられる。
また、Al化合物の場合には、アルカリ金属化合物またはアルカリ土類金属化合物を併用してもよい。アルカリ金属化合物またはアルカリ土類金属化合物は、これら元素の酢酸塩等のカルボン酸塩、アルコキサイド等が挙げられ、粉体、水溶液、エチレングリコール溶液等として反応系に添加される。
ここで、本発明においては、用いるポリエステル系樹脂の重合触媒が特に限定されるわけではないが、アンチモン系触媒により重合されたポリエチレンテレフタレート樹脂が好適に用いられる。これは、ポリエステル系樹脂中に残存するアンチモン系触媒が結晶核剤としての機能を有して耐電解液性の改良に寄与するためで、アンチモン残存量として100〜300ppmの範囲が好ましい。また本発明においては、従来公知の重縮合の前段階であるエステル交換反応において使用される、マンガン、亜鉛、カルシウム、マグネシウム等の化合物を併せて使用でき、およびエステル交換反応終了後にリン酸または亜リン酸の化合物等により、かかる触媒を失活させて重縮合することも可能である。
【0018】
熱可塑性ポリエステル樹脂の製造方法は、バッチ式、連続重合式のいずれの方法をとることも可能である。また、溶液重合法、固相重合法のいずれの重合法を採用することも可能である。
熱可塑性ポリエステル樹脂のo−クロロフェノールを溶媒として35℃で測定した固有粘度は、0.4〜1.5dl/gの範囲、好ましくは0.5〜1.2dl/g、特に好ましくは、0.7〜1.0dl/gの範囲のものである。ここで、固有粘度が0.4dl/g未満ではチューブの機械特性、破断強度、伸度が低くなり、一方、1.5dl/gを超えるとチューブの溶融加工性が劣りやすく、また、重合に長時間を要するので、生産サイクルやコストの点においても好ましくない。
次に(B)成分である無機系核剤としては、特に限定されないが、例えば、タルク、マイカ、カオリン、クレイ、ゼオライト、ガラス繊維、シリカ、アルミナ、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウムなどが挙げられる。これらは、一種のみを単独で、2種以上を混合して使用してもよい。また用いる無機系核剤には、チタネートなどのカップリング剤処理、脂肪酸、樹脂酸、各種界面活性剤処理などの表面処理を行ってもよい。本発明においては、タルクが好適に使用され、特に平均粒径が0.01〜5μm、好ましくは0.5〜5μm、特に好ましく0.5〜3μmのタルクが、核剤としての効果とチューブの滑り性と開口性、チューブが製造後偏平に折り畳まれて巻き取られる際の折り目部の白化(折り目部にボイドやクレーズなどが発生し白く見える状態)防止、経済性などから好適に用いられる。
【0019】
さらに(C)成分である有機系核剤としては、特に限定されないが、例えば、酢酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カルシウム、テレフタル酸ナトリウム、テレフタル酸リチウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ナトリウムなどの有機カルボン酸金属塩、ホスホン酸あるいはホスフィン酸の金属塩もしくはエステル化合物などが好ましく用いられる。これらは、一種のみを単独で、2種以上を混合して使用してもよい。さらに無機系核剤および有機系核剤は各々ポリエステル重合時に添加してもよいし、重合後にブレンドしてもよい。
ここで(B)無機系核剤が0.01重量部未満では、核剤としての効果が顕著ではなく、耐電解液性が発現しにくい、一方4.0重量部を超えると、チューブが製造後偏平に折り畳まれて巻き取られる際に、折り目が白化しやすくなり好ましくない。また、(C)有機系核剤が0.01重量部未満では、核剤としての効果が顕著ではなく、耐電解液性が発現しにくい、一方1.0重量部を超えると、核剤としての効果が飽和し、また、結晶化速度が速すぎるため収縮性チューブとしての延伸加工性が困難となりやすいため好ましくない。
【0020】
次に本発明の熱収縮性ポリエステル系チューブは、ポリエチレンテレフタレート樹脂を主成分とする樹脂組成物100重量部に対して、(B)無機系核剤0.01〜4.0重量部、好ましくは、0.1〜3重量部および(C)有機系核剤0.01〜1.0重量部、好ましくは、0.05〜0.5重量部からなる混合樹脂組成物より形成され、該混合樹脂組成物の示差走査熱量計を用いて加熱速度10℃/分で結晶融解後、300℃まで昇温し、300℃で1分間保持した後、冷却速度10℃/分で室温まで降温した時に測定される結晶化温度が200℃以上230℃以下であることが好ましく、より好ましくは、210℃以上225℃以下である。
ここで上記結晶化温度が200℃未満では、核剤による結晶化促進効果が不十分であり、耐電解液性が発現しにくく、一方、230℃を越えると結晶化速度が速すぎるため収縮性チューブとしての延伸加工性が困難となりやすいため好ましくない。
【0021】
次に本発明の熱収縮性チューブの製造方法について説明する。製造方法については、特に限定されるものではないが、通常丸ダイを用いて未延伸チューブを押出し、ついで延伸して熱収縮性チューブとする方法が好ましい方法として挙げられる。その他、TダイやIダイを用いて押出・延伸したフィルムを融着、溶着または接着などにより貼合せてチューブ形状とする方法、更に前記チューブまたはフィルムをスパイラル状に貼合せてチューブ形状とする方法などが挙げられる。
ここで、丸ダイを用いて未延伸チューブを押出し、ついで延伸して熱収縮性チューブとする方法についてさらに詳細に説明する。前記した樹脂組成物は、溶融押出装置により融点以上の温度に加熱溶融され、丸ダイから連続的に押し出した後、強制的に冷却され未延伸チューブに成型される。強制冷却の手段としては、低温の水に浸漬する方法、冷風による方法等を用いることができる。中でも低温の水に浸漬する方法が冷却効率が高く有効である。この未延伸チューブを連続的に次の延伸工程に供給してもよく、また一度ロール状に巻き取った後、この未延伸ロールを次の延伸工程の原反として用いてもよい。製造効率や熱効率の点から未延伸チューブを連続的に次の延伸工程に供給する方法が好ましい。
【0022】
このようにして得られた未延伸チューブは、チューブ内側より圧縮気体で加圧し、延伸する。延伸方法は特に限定されるものではないが、例えば未延伸チューブの一方の端から圧縮気体による圧力を管の内側に加えつつ一定速度で送り出し、次いで温水または赤外線ヒーター等により予熱し、径方向の延伸倍率を規制する延伸温度に加熱した延伸管の中に入れ延伸を行う。延伸管の適当な位置で延伸される様に温度条件等を調整する。延伸後冷却し、一対のニップロールにより挟んで延伸圧力を保持しながら延伸チューブとして引き取り巻取られる。延伸は、長さ方向または径方向のいずれの順序でもよいが、同時に行なうのが好ましい。
長さ方向の延伸倍率は、未延伸チューブの送り速度と延伸後のニップロール速度との比で決められ、径方向の延伸倍率は未延伸外径と延伸チューブ外径の比で決められる。これ以外の延伸加圧方法として、未延伸チューブ送り出し側と延伸チューブ引き取り側双方をニップロールに挟み封入した圧縮気体の内圧を維持する方法も採用できる。
【0023】
延伸条件は、使用する混合樹脂組成物の特性や目的とする熱収縮率などにより調整されるが、通常延伸温度はガラス転移温度以上〜105℃、好ましくは70〜100℃の範囲で行われる。
本発明の熱収縮性ポリエステル系チューブは、未延伸チューブをその径方向に1.2〜3.0倍、好ましくは1.3〜2.5倍、より好ましくは1.4〜2.0倍およびその長さ方向に1.0〜2.0倍、好ましくは1.02〜1.5倍、より好ましくは1.02〜1.3倍延伸させて得られたものが好ましい。
ここで、チューブの径方向の延伸倍率が1.2倍未満では、被覆するに十分な収縮量が得られない。一方、3倍を超えると厚み振れが大きくなったり、配向結晶化のため逆に収縮率が低下しやすくなるため好ましくない。また、チューブの長さ方向の延伸倍率が2.0倍を超えると、長さ方向の収縮量が大きくなり、電子部品等を熱収縮による被覆加工したときに被覆位置がずれてしまったり、またカット長さを長くしなければならずコストアップにもつながるため好ましくない。
これらのことから、本発明の熱収縮性ポリエステル系チューブは、100℃の温水に30秒間浸漬した時の熱収縮率がチューブの径方向で30〜70%であることが好ましく、より好ましくは35〜50%、またチューブの長さ方向で0〜40%であることが好ましく、より好ましくは1〜15%である。
【0024】
上記のようにして得られるチューブの厚さは特に限定されないが、一般にコンデンサに使用されるチューブの厚みは、コンデンサの定格電圧に応じて、おおよそ0.05mm〜1.0mm、代表的には0.07mm〜0.2mmであるものが使用されている。
本発明の熱収縮性ポリエステル系チューブに使用する混合樹脂組成物は、予め各成分をタンブラー、V型ブレンダー、バンバリーミキサー、混練ロール、押出機などの混合機により混合して使用してもよく、また未延伸チューブを押出す押出機の供給口に計量した各成分を直接供給したり、更には2ケ所以上の供給口を有する押出機の各供給口に別々に計量した成分を供給してもよい。
さらに、上記混合樹脂組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で、各種の添加剤やポリエステル系以外の樹脂を適宜添加してもよい。各種添加剤としては、難燃剤(臭素化ビスフェノール、臭素化ポリスチレン、臭素化ビスフェノールAのカーボネートオリゴマー、トリフェニルホスフェート、レゾルシノールビス(ジキシレニルホスフェート)、ビスフェノールAビス(ジフェニルホスフェート)、赤リンなど)、難燃助剤(アンチモン酸ナトリウム、三酸化アンチモンなど)、滴下防止剤(フィブリル形成能を有するポリテトラフルオロエチレンなど)、酸化防止剤(ヒンダードフェノール系化合物など)、紫外線吸収剤、滑剤、着色剤、加水分解防止剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、可塑剤等が挙げられる。またポリエステル系以外の樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などが挙げられる。
【0025】
本発明で用いる樹脂組成物はポリエステル系樹脂の加水分解を避けるために、予め水分が0.1重量%以下、好ましくは0.05重量%以下になる様に充分乾燥することが重要である。例えば、170℃で3時間、150℃で12時間、および真空下120℃で24時間等の条件で乾燥する。また、同方向二軸押出機を用いて真空ベントを行う、いわゆる無乾燥押出を行う方法も好適な方法として挙げられる。
【0026】
以上説明したように、本発明の熱収縮性ポリエステル系チューブは、アルミ電解コンデンサなどのコンデンサの被覆用として好適に用いることが出来るが、他の用途、例えば、電線(丸線、角線)、乾電池、リチウムイオン電池等の2次電池、鋼管またはモーターコイルエンド、トランスなどの電気機器や小型モーター、あるいは、電球、蛍光灯、ファクシミリやイメージスキャナーの蛍光灯被覆用チューブとしても利用可能である。
【0027】
【実施例】
以下に実施例でさらに詳しく説明するが、これらにより本発明は何ら制限を受けるものではない。なお、本明細書中に表示されるチューブについての種々の測定値および評価は次のようにして行った。ここで、チューブの押出機からの流れ方向を長さ方向、その直交方向を径方向とよぶ。
【0028】
(1)結晶化温度(Tc)
パーキンエルマー社製DSC−7を用いて、試料10mgをJIS−K7121に準じて、加熱速度10℃/分で結晶融解後、300℃まで昇温し、300℃で1分間保持した後、冷却速度10℃/分で室温まで降温したときのサーモグラムから求めた。
【0029】
(2)熱収縮率(%)
100℃の温水に30秒浸漬した後、長さ方向および径方向について下式に基づいて算出した。
熱収縮率(%)=[(L0−L1)/L0]×100
ここで、L0:収縮前の寸法、L1:収縮後の寸法である。
【0030】
(3)耐電解液性
10mmφのアルミ電解コンデンサの表面にγ−ブチロラクトンを75重量%とエチレングリコール25重量%含有する混合試薬を塗布した後、熱風循環式シュリンクトンネルを用い、220℃、15秒の条件で熱収縮チューブの収縮被覆加工を行い、さらに85℃の恒温槽で90分間熱処理し、その後の外観を次に示した基準で評価した。
(○):白化や亀裂が全く発生していない。
(×):白化や亀裂が発生している。
【0031】
(4)折り目白化
偏平に折り畳まれて巻き取られたチューブの折り目部の外観を次に示した基準で評価した。
(○):折り目部に、白いすじが発生していない。
(×):白化や亀裂が発生し、折り目部に白いすじが発生している。
【0032】
(5)自動機適性
ケミコン精機(株)製自動被覆機(CME−100型)に、100個のコンデンサ(10mmφ)と、相当長さ分のチューブをセットして稼働させ、チューブのカット性、開口性、滑り性を次に示す基準で評価した。なお、自動被覆機の処理速度は、100個/分に設定した。
(○):チューブがカットされ、開口され、コンデンサを挿入するまでの一連の行程を終えるまで、全く問題の発生がなかった。
(×):少なくとも1個以上の問題が発生した。
【0033】
(実施例1)
表1に示すように、充分に乾燥された固有粘度1.0のポリエチレンテレフタレート樹脂(ジカルボン酸成分はテレフタル酸100モル%、ジオール成分はエチレングリコール96.7モル%、ジエチレングリコール3.3モル%、融点:247℃、重合触媒:アンチモン系)(以下、PET樹脂と略称する。)100重量部に、無機系核剤として平均粒径2.5μmのタルクを1重量部および有機系核剤として安息香酸カルシウムを0.2重量部からなる混合樹脂組成物を37mmφ同方向二軸押出機(L/D=28)を用いてシリンダー温度270℃で溶融混合し、丸ダイを用いて押出し、水に浸漬、冷却固化して得た未延伸チューブを引き続き、90℃の温水で加熱し、長さ方向に1.08倍、径方向に1.9倍延伸後、冷却して折径が17.1mm、厚みが0.10mmの熱収縮性チューブを得た。得られた熱収縮性チューブの特性を表1に示した。
【0034】
(実施例2)
表1に示すように、実施例1で無機系核剤として平均粒径2.5μmのタルクを3重量部および有機系核剤として安息香酸カルシウムを0.1重量部に変更した以外は実施例1と同様にして熱収縮性チューブ得た。得られた熱収縮性チューブの特性を表1に示した。
【0035】
(実施例3)
表1に示すように、実施例1でPET樹脂100重量部に変えて、同様のPET樹脂95重量部と充分に乾燥された固有粘度0.9のポリブチレンテレフタレート樹脂(ジカルボン酸成分はテレフタル酸100モル%、ジオール成分は1,4−ブタンジオール100モル%、融点:225℃、重合触媒:チタン系)(以下、PBT樹脂と略称する。)5重量部を用い、径方向の延伸倍率を1.7倍に変更した以外は実施例1と同様にして熱収縮性チューブ得た。得られた熱収縮性チューブの特性を表1に示した。
【0036】
(比較例1)
表1に示すように、実施例1で無機系核剤および有機系核剤ともに添加しないこと以外は実施例1と同様にして熱収縮性チューブ得た。得られた熱収縮性チューブの特性を表1に示した。
【0037】
(比較例2)
表1に示すように、実施例1で無機系核剤として平均粒径2.5μmのタルクを1重量部とし、有機系核剤を添加しないこと以外は実施例1と同様にして熱収縮性チューブ得た。得られた熱収縮性チューブの特性を表1に示した。
【0038】
(比較例3)
表1に示すように、実施例1で無機系核剤として平均粒径2.5μmのタルクを5重量部とし、有機系核剤を添加しないこと以外は実施例1と同様にして熱収縮性チューブ得た。得られた熱収縮性チューブの特性を表1に示した。
【0039】
(比較例4)
表1に示すように、実施例1で無機系核剤を添加せず、有機系核剤として安息香酸カルシウムを1.2重量部に変更し実施したが、未延伸チューブをニップロールで挟んだ際に折り目から破断したため熱収縮性チューブを採取できなかった。
【0040】
【表1】
Figure 0004246518
【0041】
表1より、実施例1〜3のように熱可塑性ポリエステル系樹脂組成物に無機系核剤と有機系核剤とを各々特定量併用することにより、耐電解液性と折り目部の白化防止および自動機適性とのバランスに優れる熱収縮性ポリエステル系チューブが得られることが確認される。一方、本発明で規定する範囲外の比較例1〜4では、耐電解液性と折り目部の白化防止および自動機適性のいずれか1つ以上の特性が不十分であることが確認される。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、耐電解液性と折り目部の白化防止および自動機適性とのバランスに優れる熱収縮性ポリエステル系チューブおよび該熱収縮性ポリエステル系チューブにより被覆加工されたコンデンサ製品が提供できる。

Claims (4)

  1. (A)ポリエチレンテレフタレート樹脂を主成分とする樹脂組成物100重量部に対して、(B)無機系核剤として、平均粒径が0.5〜3μmのタルクを0.01〜4.0重量部および(C)有機系核剤として、安息香酸カルシウムを0.01〜1.0重量部からなる混合樹脂組成物より形成され、該混合樹脂組成物の示差走査熱量計を用いて加熱速度10℃/分で結晶融解後、300℃まで昇温し、300℃で1分間保持した後、冷却速度10℃/分で室温まで降温した時に測定される結晶化温度が200℃以上230℃以下であることを特徴とする電解コンデンサ被覆用熱収縮性ポリエステル系チューブ。
  2. (A)ポリエチレンテレフタレート樹脂がアンチモン系触媒により重合された樹脂であることを特徴とする請求項1記載の電解コンデンサ被覆用熱収縮性ポリエステル系チューブ。
  3. 100℃の温水中、30秒間浸漬した時の熱収縮率が径方向で35〜50%、長さ方向で0〜40%であることを特徴とする請求項1又はに記載の電解コンデンサ被覆用熱収縮性ポリエステル系チューブ。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項記載の電解コンデンサ被覆用熱収縮性ポリエステル系チューブで被覆加工されたことを特徴とするコンデンサ製品。
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