JP4246465B2 - 電子内視鏡システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学的被写体像をカラー画素信号に光電変換する電子スコープと、該光学的被写体像を得るために電子スコープに組み込まれた照明手段と、この照明手段に照明光を供給するための光源装置と、電子スコープから順次得られるカラー画素信号を処理してカラービデオ信号を造成する画像信号処理ユニットとを具備して成る電子内視鏡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、上述したような電子内視鏡システムでは、電子スコープで捉えた被写体像即ち内視鏡像がTVモニタ装置でフルカラー動画として再現表示される。詳述すると、電子スコープの遠位端には撮像光学系が設けられ、この撮像光学系には固体撮像素子例えばCCD(charge coupled device)撮像素子が組み合わされる。内視鏡像が撮影光学系によってCCD撮像素子の受光面に結像されると、内視鏡像は一フレーム分の画素信号に光電変換される。また、電子スコープを人体内に挿入して内視鏡像を得るためには、人体内部を照明することが必要であり、このため電子スコープには照明用光ガイドケーブルが組み込まれ、その近位端には光源装置が接続される。光源装置内には白色光源ランプ、例えばハロゲンランプやキセノンランプが設けられ、この白色光源ランプから発した白色光が照明用光ガイドケーブルに導かれて電子スコープの遠位端から射出され、この射出光により人体内部の被写体が照明される。
【0003】
電子内視鏡システムで内視鏡像をフルカラー画像として再現するための撮像方式として、2つの方式、即ち同時カラー方式と面順次カラー方式が知られている。同時カラー方式では、CCD撮像素子の受光面に複数色に対応したフィルタ要素群から成るカラーフィルタ(オン・チップ・カラー・フィルタ)が設けられ、CCD撮像素子からは、フルカラー画像の再現に必要とされるカラー画素信号が一フレーム分ずつ同時に読み出される。一方、面順次カラー方式では、光源装置内に例えば回転式RGBカラーフィルタが組み込まれ、電子スコープの遠位端からは赤色照明光、緑色照明光及び青色照明光が順次射出されることが繰り返され、これによりCCD撮像素子からは、一フレーム分の赤色画素信号、一フレーム分の緑色画素信号及び一フレーム分の青色画素信号が順次読み出されることが繰り返される。いずれにしても、電子スコープで得られたカラー画素信号は画像信号処理ユニットに送られ、そこで適宜処理された後に適当なカラービデオ信号としてTVモニタ装置に送られ、そこで内視鏡像がカラービデオ信号に従ってフルカラー動画として再現される。
【0004】
電子内視鏡システムでは、光源装置の白色光源ランプの交換時期を定めるためにその使用時間は厳重に管理されるが、しかし電子内視鏡システムによる内視鏡像の観察中に白色光源ランプが突然切れることがあり、このとき内視鏡像の観察は直ちには中断されなければならない。このような突然の観察の中断は患者に負担を掛けるだけでなく診断効率も落ちるので、でき得る限り避けられるべきである。そこで、光源装置に2つの光源ランプを設け、一方の光源ランプが切れたとき、他方光源ランプに直ちに切り替え得るようにすることが既に提案されている(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
実開平7-27012号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、白色光源ランプは同一規格製品であっても、個々の白色光源ランプの色温度特性は互いに異なるので、適正なカラーバランスの内視鏡像を再現するためにはホワイトバランス処理が不可欠なものとなる。即ち、従来では、白色光源ランプが交換されると、ホワイトバランス補正データが用意され、このホワイトバランス補正データでカラー画素信号が処理され、これにより内視鏡像の再現が適正なカラーバランスで行われる。
【0007】
従って、光源装置に2つの光源ランプを設け、一方の光源ランプが切れたとき、他方光源ランプに直ちに切り替え得るようにしたとしても、内視鏡像が適正なカラーバランスで再現されるわけではない。即ち、ホワイトバランス補正データは切れた光源ランプに基づいて前もって用意されているものであるので、切り替えられた光源ランプを用いたとしても、内視鏡像の再現が適正なカラーバランスで行い得ない。要するに、一方の光源ランプが切れた際に他方の光源ランプに直ちに切り替えたとき、再現内視鏡像のカラーバランスは大巾に異なったものとなり得る。内視鏡像による観察診断では、人体内部の組織の色合いも重要な診断要因となるので、一方の光源ランプが切れた際に他方光源ランプに直ちに切り替えたとしても、内視鏡像による適正な観察診断を続行し得るというわけにはいかない。
【0008】
従って、本発明の目的は、少なくとも2つの白色光源ランプを備えた光源装置を含む電子内視鏡システムであって、一方の光源ランプから他方の光源ランプに切り替えられた際に適正なカラーバランスで内視鏡を再現し得るように構成された電子内視鏡システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による電子内視鏡システムは、被写体の光学的像をカラー画素信号に光電変換する電子スコープと、被写体に照明光を照射するために該電子スコープに組み込まれた照明手段と、この照明手段に照明光を供給するための光源装置と、該電子スコープから得られるカラー画素信号を処理してカラービデオ信号を生成する画像信号処理ユニットとを具備して成るものである。光源装置には、切替可能な少なくとも2つの光源ランプが設けられ、画像信号処理ユニットには、少なくとも2つの光源ランプのそれぞれについてのホワイトバランス補正データを格納する格納手段と、少なくとも2つの光源ランプのうちの一方から他方に切り替えられた際にその切り替えられた光源ランプを識別するランプ識別手段と、このランプ識別手段によって識別された光源ランプに対応したホワイトバランス補正データに基づいてカラー画素信号にホワイトバランス補正処理を施すホワイトバランス処理手段とが設けられる。
【0010】
本発明による電子内視鏡システムの好適な実施形態では、電子スコープは画像信号処理ユニットに対して着脱自在に接続され、画像信号処理ユニットに接続された電子スコープを識別するためのスコープ識別手段が設けられる。上述の格納手段には、少なくとも2つの光源ランプのそれぞれと電子スコープのそれぞれとの組合せに対応したホワイトバランス補正データが格納される。少なくとも2つの光源ランプのうちの一方から他方に切り替えられた際にランプ識別手段によって識別された光源ランプとスコープ識別手段によって識別された電子スコープとに対応したホワイトバランス補正データに基づいて、ホワイトバランス処理手段によりカラー画素信号に対するホワイトバランス補正処理が行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による電子内視鏡システムの一実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0012】
先ず、図1を参照すると、本発明による電子内視鏡システムがブロック図として概略的に示される。電子内視鏡システムは電子スコープ(内視鏡)10と、この電子スコープ10を着脱自在に接続するようになった画像信号処理ユニット(所謂プロセッサ)12と、この画像信号処理ユニット12に接続されたアナログカラーTVモニタ14とを具備する。後述するように、画像信号処理ユニットでは、電子スコープ10で捉えられた内視鏡像に基づいてカラービデオ信号が生成され、このカラービデオ信号に従って内視鏡像がカラーTVモニタ14でフルカラー動画として再現表示される。
【0013】
電子スコープ10は剛性構造の操作部10Aと、この操作部10Aと一体化された可撓性身体挿入部10Bと、操作部10Aから延びる可撓性連結部10Cとから構成される。可撓性連結部10Cの先端にはコネクタ部16が設けられ、このコネクタ部16を介して電子スコープ10は画像信号処理ユニット12側のソケット部18に着脱自在に接続される。電子スコープ10が画像信号処理ユニット12に対して着脱自在に接続されるようになっているのは、電子スコープ10には種々のタイプのものがあるからである。例えば、電子スコープ10の代表的なものとしては、気管支スコープ、胃スコープ、大腸スコープ等が挙げられる。要するに、画像信号処理ユニット12は種々のタイプの電子スコープによって共用されることになる。
【0014】
電子スコープ10の操作部10Aには遠隔操作ハンドル(不図示)が設けられ、この遠隔操作ハンドルを手動操作することにより、身体挿入部10Bの先端部が湾曲させられてその向きが変えられるようになっている。また、操作部10Aには種々のスイッチ等が設けられるが、これらスイッチは本発明とは直接関係するものではないので、その説明については省かれる。
【0015】
身体挿入部10Bの先端即ちその遠位端には撮像センサ20が設けられ、この撮像センサ20は固体撮像素子例えばCCD(charge-coupled device) 撮像素子から構成される。本実施形態では、内視鏡像のフルカラー画像の再現のために同時カラー方式が採用される。即ち、撮像センサ20の受光面にはオン・チップ・カラー・フィルタと撮影光学系(対物レンズ)とが設けられ、内視鏡像は撮影光学系によってオン・チップ・カラー・フィルタを通して該受光面に結像される。なお、本実施形態では、オン・チップ・カラー・フィルタはモザイク状に配置された多数の赤色フィルタ要素、緑色フィルタ要素及び青色フィルタ要素から成る。
【0016】
撮像センサ20にはCCDドライバ信号ライン22と画像信号読出しライン24とが接続され、これら両ライン22及び24は電子スコープ10内を挿通させられる。また、電子スコープ10内には光ファイバー束から成る照明用光ガイドケーブル26が挿通させられ、この照明用光ガイドケーブル26は撮像センサ20の撮像対象を照明すべく電子スコープ10の遠位端面まで延び、該照明用光ガイドケーブル26の近位端には該光ファイバー束が挿通される剛性の光ガイドロッド28が設けられる。
【0017】
画像信号処理ユニット12内にはシステコントローラ30が設けられ、このシステムコントローラ30はマイクロコンピュータから構成される。即ち、システムコントローラ30は中央処理ユニット(CPU)、種々のルーチンを実行するためのプログラム、定数等を格納する読出し専用メモリ(ROM)、データ等を一時的に格納する書込み/読出し自在なメモリ(RAM)、入出力インターフェース(I/O)を包含し、電子内視鏡システムの作動全般を制御する。
【0018】
また、画像信号処理ユニット12内にはタイミングコントローラ32、画像信号処理回路34が設けられ、これらタイミングコントローラ32及び画像信号処理回路34はバス36を介してシステムコントローラ30に接続される。タイミングコントローラ32はシステムコントローラ30の制御下で動作させられそこからは種々の周波数の制御クロックパルスが出力され、これら制御クロックパルスに従って画像信号処理ユニット12内での様々な動作タイミングが後述するように制御される。更に、本実施形態では、画像信号処理ユニット12内には光源装置38も設けられ、この光源装置38はバス36を介してシステムコントローラ30に接続される。
【0019】
電子スコープ10が画像信号処理ユニット12に接続されると、CCDドライバ信号ライン22はバス36を介してタイミングコントローラ32に接続され、画像信号読出しライン24は画像信号処理回路34に接続される。また、画像信号処理ユニット12に対する電子スコープ10の接続時、光ガイドロッド28が光源装置38に光学的に接続され、これにより照明光(白色光)が光源装置38から照明用光ガイドケーブル26に導かれてその遠位端面から射出させられる。
【0020】
照明光が照明用光ガイドケーブル26の遠位端面から射出させられると、被写体が内視鏡像として撮像センサ20の受光面にそのオン・チップ・カラー・フィルタを通して結像され、これにより内視鏡像は一フレーム分のカラー画素信号、即ち赤色、緑色及び青色画素信号に光電変換される。一方、タイミングコントローラ32から一連の制御クロックパルスがCCDドライバ信号ライン22を通して撮像センサ20に画像読出し信号として出力されると、一フレーム分のカラー画素信号が画像読出し信号に従って撮像センサ20から画像信号読出しライン24を通して順次読み出されて画像信号処理回路34に送られる。
【0021】
図2を参照すると、画像信号処理回路34が詳細ブロック図として図示される。同図に示すように、画像信号処理回路34にはプリアンプ40及びビデオ信号作成回路42が設けられ、ビデオ信号作成回路42は、前段信号処理回路44と、アナログ/デジタル(A/D)変換器46と、フレームメモリ48R、48G及び48Bと、ホワイトバランス補正処理回路50と、デジタル/アナログ(D/A)変換器52R、52G及び52Bと、後段信号処理回路54とから構成される。
【0022】
撮像センサ20から順次読み出される個々のカラー画素信号は先ずプリアンプ40によって所定レベルまで増幅された後に前段信号処理回路44に入力される。前段信号処理回路44では、個々のカラー画素信号は所定の画像処理、例えばノイズ除去処理、ガンマ補正処理、クランプ処理等を受けた後にA/D変換器46によってカラーデジタル画素信号に変換される。
【0023】
なお、前段信号処理回路44での画像処理及びA/D変換器46での変換処理はタイミングコントローラ32から出力される制御クロックパルスに従って系統的に整然と行われ、これにより撮像センサ20からのカラー画素信号の読出しタイミングと前段信号処理回路44及びA/D変換器46でのそれぞれの処理タイミングとが互いに同期させられる。
【0024】
A/D変換器46から出力されるカラー(三原色)デジタル画素信号はその色毎にフレームメモリ48R、48G及び48Bのいずれかに一旦書き込まれる。即ち、フレームメモリ48Rには赤色デジタル画素信号が書き込まれ、フレームメモリ48Gには緑色デジタル画素信号が書き込まれ、フレームメモリ52Bには青色デジタル画素信号が書き込まれる。これら三原色のデジタル画素信号がフレームメモリ48R、48G及び48Bのそれぞれに順次書き込まれている間、互いに関連した三原色のデジタル画素信号がフレームメモリ48R、48G及び48Bから所定のタイミングで同時に読み出されてデジタル・コンポーネント・ビデオ信号のうちの三原色のビデオ信号成分として出力される。
【0025】
図2に示すように、A/D変換器46の出力端子側はシステムコントローラ30にも接続され、ホワイトバランス補正データ作成時には、一フレーム分の三原色データ画素信号が取り込まれ、この一フレーム分の三原色画素信号は後述するようにホワイトバランス補正データの作成のために使用される。
【0026】
なお、各フレームメモリ(48R、48G、48B)へのデジタル画素信号の書込み及び各フレームメモリからのデジタル画素信号の読出しについてもタイミングコントローラ32から出力される制御クロックパルスに従って系統的に整然と行われる。
【0027】
フレームメモリ48R、48G及び48Bから読み出されたデジタル・コンポーネント・ビデオ信号の三原色のビデオ信号成分、即ち赤色デジタルビデオ信号成分、緑色デジタル信号成分及び青色デジタル信号成分はホワイトバランス補正処理回路50に対して出力され、そこでホワイトバランス補正処理を受けた後にそれぞれD/A変換器52R、52G及び52Bによって赤色アナログビデオ信号成分、緑色アナログビデオ信号成分及び青色アナログビデオ信号成分に変換される。次いで、三原色のアナログビデオ信号成分は後段信号処理回路54で適当な処理例えば高周波ノイズ除去処理、輪郭強調処理及び増幅処理等を受けた後にそこから赤色アナログビデオ信号成分(R)、緑色アナログビデオ信号成分(G)、青色アナログビデオ信号成分(B)として出力される。
【0028】
一方、タイミングコントローラ32では、コンポーネントビデオ信号のうちの複合同期信号成分が作成され、この複合同期信号成分(SYNC)は後段信号処理回路54から出力される三原色のアナログビデオ信号成分(R、G及びB)と同期してビデオ信号作成回路42から出力される。要するに、ビデオ信号作成回路42からはアナログ・コンポーネント・ビデオ信号(R、G、B及びSYNC)がTVモニタ14に対して出力され、TVモニタ14では、内視鏡像がアナログ・コンポーネント・ビデオ信号(R、G、B及びSYNC)に従ってフルカラー画像として再現表示されることになる。
【0029】
なお、各D/A変換器(54R、54G、54B)での変換処理及び後段信号処理回路での処理についてもタイミングコントローラ32から出力される制御クロックパルスに従って系統的に整然と行われる。
【0030】
図2に示すように、本実施形態では、ホワイトバランス補正処理回路50は3つのデジタル乗算器50R、50G及び50Bから構成され、これらデジタル乗算器50R、50G及び50Bのそれぞれにはホワイトバランス補正データが係数として設定される。ここで、ホワイトバランス補正データの作成について説明すると、例えば基準白色で内部が塗布された筒状包囲体内に電子スコープ10の遠位端が挿入され、このとき撮像センサ20から得られる一フレーム分の三原色画素信号のそれぞれの色の画素信号レベルが比較され、これら三原色画素信号間の信号レベル差を無くすような係数がホワイトバランス補正データとして作成される。電子スコープ10の実際の使用時、撮像センサ20から得られるそれぞれの三原色画像信号はそのホワイトバランス補正データに基づいた係数によって乗じられ、これにより内視鏡像は適正な色バランスでTVモニタ14上で再現されることになる。
【0031】
要するに、電子スコープ10で使用される撮像センサ20が同一規格の製品であっても、個々の製品の分光感度特性は互いに異なったものとなっているので、また光源装置38で使用される白色光源ランプも個々の製品毎にその色温度特性が異なっているので、内視鏡像を適正な色バランスでTVモニタ14で再現するためには、撮像センサ20から読み出された一フレーム分の三原色画素信号のそれぞれの信号レベルを調整する処理、即ちホワイトバランス補正処理が必要となる。
【0032】
図1及び図2に示すように、システムコントローラ30は適当な書込み自在となった不揮発性メモリ、例えばEEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)56を備え、そこにはホワイトバランス補正データが格納される。光源装置38で使用される白色光源ランプの色温度特性は経時的に変化し得るので、ホワイトバランス補正データは定期的に更新することが必要であり、また本実施形態では、光源装置38には後述するように切替可能な2つの白色光源ランプが設けられるので、各白色光源ランプ毎にホワイトバランス補正データが用意されなければならない。
【0033】
一方、上述したように、種々の電子スコープ(10)によって画像信号処理ユニット12が共用されるので、個々の電子スコープ(10)毎にホワイトバランス補正データが用意されなければならない。画像信号処理ユニット12の立上げ時、即ちその主電源スイッチがオンされたとき、画像信号処理ユニット12に接続された電子スコープ(10)に応じたホワイトバランス補正データがEEPROM56から読み出されてデジタル乗算器50R、50G及び50Bに設定される。即ち、システムコントローラ30は画像信号処理ユニット12に接続された電子スコープ(10)を識別することが必要となる。
【0034】
この目的のために、図1に示すように電子スコープ10のコネクタ部16には適当なメモリ例えばROM58が設けられ、このROM58にはその電子スコープ10自体を表すスコープデータが格納される。例えば、スコープデータが4ビット構成とされた場合には、16本の電子スコープ(10)で画像信号処理ユニット12を共用することができる。電子スコープ(10)が画像信号処理ユニット12に接続されると、システムコントローラ30はROM58からスコープデータを読み出し、これにより個々の電子スコープ(10)を識別することが可能である。
【0035】
図1において、参照符号60は画像信号処理ユニット12のハウジングの正面壁に設けられたフロントパネルを示し、このフロントパネル60には種々のスイッチ類が設けられる。本発明に特に関連したスイッチとしては、主電源スイッチ62、ランプ点灯スイッチ63及び補正データ作成指令スイッチ64が挙げられる。主電源スイッチ62は画像処理ユニット12の立上げのために使用され、ランプ点灯スイッチ63は光源装置38の白色光源ランプを点灯させるためのスイッチとして使用され、補正データ作成指令スイッチ64はホワイトバランス補正処理データの作成を指令するためのスイッチとして使用される。また、図1において、参照符号65はシステムコントローラ30に接続されたキーボードを示し、このキーボード65上の機能キーの一つに補正データ作成指令スイッチ64と同様な機能を割り当てることができる。
【0036】
図3を参照すると、画像信号処理ユニット12のハウジングが参照符号66で示され、同図では、ハウジング66の側壁面が立面図として図示される。ハウジング66の底部の四隅には硬質ゴムから成る設置パッド68が装着される。ハウジング66の側壁面には窓部70が形成され、この窓部70は通常は図3に示すように開閉蓋72で閉鎖され、開閉蓋72は図4に示すように取り外されると、ハウジング10の内部に設けられた光源装置38にアクセスできるようになっている。
【0037】
図3及び図4に示すように、ハウジング66の正面側壁面には電子スコープ10のコネクタ部16を接続させるためのソケット部18が取り付けられ、このソケット部18には、CCDドライバ信号ライン22や画像信号読出しライン24等の電気信号ラインを接続させるための電気的ソケットと、光ガイドロッド28を接続させるための光学的ソケットとの双方が一体化して設けられる。図3及び図4では、ソケット部18に接続されるべきコネクタ部16は省かれているが、光ガイドロッド28がソケット部16の光学的ソケットに接続された状態で図示されている。
【0038】
また、ハウジング66の正面側壁面には、ソケット部16に隣接して配置されたフロントパネル60が取り付けられ、このフロントパネル60には、既に述べたように、主電源スイッチ62、ランプ点灯スイッチ63及び補正データ作成指令スイッチ64が設けられる。なお、各スイッチ(62、63、64)は自己復帰型の押下式スイッチとして構成され、押下の度毎にオン及びオフが繰り返されるタイプのものである。
【0039】
図5を参照すると、画像信号処理ユニット12が図4のV-V線に沿ってハウジング10を切断した断面図として図示される。上述したように、本実施形態では、光源装置38には切替可能な2つの白色光源ランプが設けられ、図4及び図5では、それら2つの白色光源ランプは参照符号74A及び74Bで示される。白色光源ランプ74A及び74Bとしては、例えばハロゲンランプ或いはキセノンランプ等の白色ランプが用いられる。なお、画像信号処理ユニット12内には種々の構成要素、例えば、システムコントローラ30、タイミングコントローラ32及び画像信号処理回路34等を搭載した制御回路基板や電源ユニットが設けられるが、図示の複雑化を避けるために、光源装置38を構成する構成要素以外のものは図5から省かれている。
【0040】
光源装置38は2つの白色光源ランプ即ち第1及び第2の白色ランプ74A及び74Bを搭載するための可動ランプ搭載台76を具備し、この可動ランプ搭載台76はハウジング66の底部内側壁面78に対して鉛直な回動軸線の回りで回動自在とされる。可動ランプ搭載台76は図5に示すような形態を持つ比較的肉厚の板状部材として構成され、その底部からは円筒スリーブ80が一体的に吊下させられ、一方ハウジング66の底部内側壁面78からは回動軸82が固定された状態で直立させられる。図5から明らかなように、可動ランプ搭載台76はその円筒スリーブ80でもって回動軸82に回動自在に軸着され、これにより可動ランプ搭載台76は回動軸82の中心軸線即ちハウジング66の底部内側壁面78に対して鉛直な回動軸線の回りで回動自在とされる。
【0041】
第1及び第2の白色ランプ74A及び74Bのそれぞれを可動ランプ搭載台76上に搭載するために、該可動ランプ搭載台76上にはランプ取付枠84A及び84Bが固定され、これらランプ取付枠84A及び84Bのそれぞれには図6及び図7に示すようなランプ装着具86A及び86Bが組み込まれる。ランプ装着具86A及び86Bは共に同じ構成とされ、各ランプ装着具(86A、86B)は各白色ランプ(74A、74B)の前面フランジと適宜係合し得るようになった環状体88と、この環状体88の適当な箇所から延出したピアノ線90と、該環状体88の適当な箇所に固着されたフック92とから成り、ピアノ線90の先端には操作摘まみ94が取り付けられる。
【0042】
図6及び図7から明らかなように、ランプ装着具(86A、86B)に白色ランプ(74A、74B)を装着するためには、先ず、各白色ランプ(74A、74B)の前面フランジが環状体88に係合させられ、次いでピアノ線90が該前面フランジの裏側に沿うように弾性変形させられた後にフック92に係止させられると、ランプ装着具(86A、86B)に対する白色ランプ(74A、74B)の装着が完了する。勿論、ピアノ線90の弾性変形及びフック92へのピアノ線90の係止については、操作者がピアノ線90の操作摘まみ94を手動操作することにより行われる。
【0043】
図6及び図7に示すように、白色ランプ(74A、74B)の後方端部からは一対の電極プラグ96が突出させられる。ハウジング66内には2つの給電ソケット(図示されない)が用意され、これら2つの給電ソケットはハウジング66内に設けられた電源ユニット(後述)から延びた給電コードの先端に接続される。給電ソケットは第1及び第2の白色ランプ74A及び74Bのそれぞれの一対の電極プラグ96に着脱自在に差し込まれる。フロントパネル60上に設けられた主電源スイッチ62がオンされた後にランプ点灯スイッチ63がオンされると、第1及び第2の白色ランプ74A及び74Bのいずれか一方だけが点灯されるが、これについては後で詳述する。
【0044】
各白色ランプ(74A、74B)の内部には凹面反射鏡が組み込まれ、その光射出面は集光レンズとして構成される。図5では、第1及び第2の白色ランプ74A及び74Bの光軸がそれぞれ参照符号OA及びOBの一点鎖線で示され、また光軸OA及びOBの延長線即ち第1及び第2の白色ランプ74A及び74Bの後方側の延長線がそれぞれ破線で示される。同図から明らかなように、光軸OA及びOBの延長線は回動軸82の中心軸線上で所定の角度θで交差させられ、かつ第1及び第2の白色ランプ74A及び74Bは回動軸82の中心軸線から等距離に配置させられる。
【0045】
図5では、可動ランプ搭載台76は第1のランプ切替位置で示され、このとき第1の白色ランプ74Aの光軸OAはコネクタ部16の光学的ソケットに接続された光ガイドロッド28の光軸と一致させられ、しかも該光ガイドロッド28の先端面の位置は第1の白色ランプ74Aの集光レンズの焦点位置とされる。かくして、第1の白色ランプ74Aから射出される照明光は効率的に光ガイドロッド28の先端面に集光させられて入射させられる。
【0046】
図8を参照すると、可動ランプ搭載台76は第2のランプ切替位置で示され、この第2のランプ切替位置は可動ランプ搭載台76を第1のランプ切替位置(図5)から時計方向に角度θだけ回動させた位置に対応する。第1及び第2の白色ランプ74A及び74Bの配置関係は上述したような関係となっているので、可動ランプ搭載台76が第2のランプ切替位置(図8)に位置決めされると、第2の白色ランプ74Bの光軸OBが光ガイドロッド28の光軸と一致させられ、しかも該光ガイドロッド28の先端面の位置は第2の白色ランプ74Bの集光レンズの焦点位置とされる。かくして、第2の白色ランプ74Bから射出される照明光は効率的に光ガイドロッド28の先端面に集光させられて入射させられる。
【0047】
図5及び図8に示すように、白色ランプ(74A、74B)と光ガイドロッド28の先端面との間には絞り板98が配置され、この絞り板98は適当なアクチュエータ100によって作動させられる。アクチュエータ100はシステムコントローラ30の制御下で動作させられ、絞り板98の絞り開口が調整され、これにより白色ランプ(74A、74B)から光ガイドロッド28に入射されるべき照明光量の調節が行われる。即ち、撮像センサ20が被写体に接近するにつれ、絞り板98の絞り開口が絞られ、これとは反対に撮像センサ20が被写体から遠のくにつれ、絞り板98の絞り開口は広げられ、これによりTVモニタ14での内視鏡像が常に一定の明るさで表示されることになる。なお、このような絞り板98の制御は自動調光と呼ばれ、当技術分野では周知の技術である。
【0048】
本実施形態では、第1のランプ切替位置(図5)と第2のランプ切替位置(図8)との間での可動ランプ搭載台76の移動については手動操作で行われ、このため円筒スリーブ80には手動操作ハンドル102が取り付けられ、この手動操作ハンドル102は円筒スリーブ80の半径方向に延びてハウジング66の側壁を貫通させられる。即ち、図3及び図4に示すように、ハウジング66の側壁には窓部14の下側に沿って延びる細長の開口部104が形成され、手動操作ハンドル102は該開口部104を通してハウジング66の外部まで延びる。図示するように、手動操作ハンドル102の先端には球状グリップが取り付けられ、この球状グリップを手で握って水平方向に動かすことにより、可動ランプ搭載台76は第1のランプ切替位置(図5)と第2のランプ切替位置(図8)との間を移動させられる。
【0049】
第1及び第2のランプ切替位置に対する可動ランプ搭載台76の位置決めを保証するために、円筒スリーブ80と回動軸82との間に位置決め手段が設けられ、本実施形態では、該位置決め手段の一部は円筒スリーブ80に対する手動操作ハンドル102の取付箇所に組み込まれる。
【0050】
図9を参照すると、手動操作ハンドル102の中心軸線を含む水平面で円筒スリーブ80及び回動軸82を切断した横断面図が示される。同図に示すように、円筒スリーブ80には半径方向に貫通孔106が形成され、この貫通孔106の最外方部は手動操作ハンドル102の端部を受け入れるようになった膨径部108とされる。貫通孔106のほぼ外側半分の領域は雌ねじ部として形成され、一方手動操作ハンドル102の端面からは小径部110が該雌ねじ部に螺合する雄ねじ部として突出させられる。手動操作ハンドル102の小径部即ち雄ねじ部110を貫通孔106の雌ねじ部に螺着させることによって、円筒スリーブ80に対する手動操作ハンドル102の取付が行われる。
【0051】
貫通孔106の内側半分の領域の内側壁面は滑らかにされ、そこには小球体112が摺動自在に収容され、雄ねじ部110と小球体112との間に圧縮コイルばね114が設けられる。一方、回動軸82の外壁面には第1及び第2の半球面状窪み116A及び116Bが形成され、第1及び第2の半球面状窪み116A及び116Bの間には弧状ガイド溝118が延在する。また、第1及び第2の半球面状窪み116A及び116Bは回動軸82の中心軸線に対して互いに角度θを成すような間隔で離間させられる。
【0052】
可動ランプ搭載台76が第1のランプ切替位置(図5)に位置決めされているとき、小球体112は圧縮コイルばね114の弾性力でもって第1の半球面状窪み116A内に弾性的に係合させられている。手動操作ハンドル102の操作により可動ランプ搭載第76が第1のランプ切替位置(図5)から第2のランプ切替位置(図8)に向かって移動させられると、小球体112は圧縮コイルばね114の弾性力に抗して第1の半球面状窪み116Aから抜け出て弧状ガイド溝118に沿って移動し、可動ランプ搭載第76が第2のランプ切替位置(図8)に到達すると、小球体112は図10に示すように圧縮コイルばね114の弾性力でもって第2の半球面状窪み116Bに係合させられる。
【0053】
このような半球面状窪み116Bに対する小球体112の係合時に多少の衝撃が発生し、この衝撃は手動操作ハンドル52を通して操作者に制動感として伝えられる。即ち、操作者はその衝撃を第2のランプ切替位置に対する可動ランプ搭載台76の位置決めが成されたという節度感として受けることになり、これにより第2のランプ切替位置に対する可動ランプ搭載台76の位置決めが確実に保証され得ることとなる。なお、同様なことは、可動ランプ搭載台76を第2のランプ切替位置(図8)から第1のランプ切替位置(図5)に戻す場合についても言えることである。
【0054】
図11を参照すると、第1及び第2の白色ランプ74A及び74Bに対する給電回路が示され、この給電回路により、可動ランプ搭載台76が第1のランプ切替位置(図5)に位置決めされると、点灯すべきランプとして第1の白色ランプ74Aが選ばれ、可動ランプ搭載台76が第2のランプ切替位置(図8)に位置決めされると、点灯すべきランプとして第2の白色ランプ74Bが選ばれる。
【0055】
図11では、ハウジング66内に収容される電源ユニットが参照符号120で示される。なお、電源ユニット120は第1及び第2の白色ランプ74A及び74Bの点灯だけに使用されるのではなく、システムコントローラ30、タイミングコントローラ32及び画像信号処理回路34等を搭載した制御回路基板に対する給電にも使用される。図11に示すように、電源ユニット120は商用交流電源122から主電源スイッチ62を介して給電される。また、第1及び第2の白色ランプ74A及び74Bはランプ点灯スイッチ63及び給電切替スイッチ124を介して電源ユニット120から選択的に給電される。即ち、主電源スイッチ62及びランプ点灯スイッチ63の双方がオンされたとき、給電切替スイッチ124により第1及び第2の白色ランプ74A及び74Bのいずれか一方だけが給電されて点灯される。
【0056】
図9及び図10に示すように、給電切替スイッチ124は円筒スリーブ80に接近した適当な箇所に設置され、この給電切替スイッチ124は円筒スリーブ80の外壁面から半径方向に延びる作動稈126によって作動されせられる。給電切替スイッチ124は図11から明らかなように二接点切替スイッチとして構成され、その接点切替のために、図9及び図10に示すように、給電切替スイッチ124にはばね附勢された作動釦128が設けられる。
【0057】
可動ランプ搭載台76が第1のランプ切替位置に位置決めされているとき(図5、図9)、作動釦128は作動稈126によってばね附勢力に抗して押下させられ、このとき給電切替スイッチ124は図11に示すように第1の白色ランプ74Aに給電を行うように動作させられ、これにより第1の白色ランプ74Aが点灯される。一方、可動ランプ搭載台76が第2のランプ切替位置に位置決めされると(図8、図10)、作動釦128は作動稈126から開放されてそのばね附勢力により突出させられ、このとき給電切替スイッチ124は第2の白色ランプ74Bに給電を行うように切り替わり、これにより第2の白色ランプ74Bが点灯される。
【0058】
図11に示す給電回路には第1のランプ切れ検出回路130A及び第2のランプ切れ検出回路130Bが組み込まれる。第1のランプ切れ検出回路130Aは所定の大きな抵抗値を持つ抵抗RAから成り、その一端は第1の白色ランプ74Aと電源ユニット120間の給電ライン132Aに接続され、その他端は接地される。同様に、第2のランプ切れ検出回路130Bも所定の大きな抵抗値を持つ抵抗RBから成り、その一端は第2の白色ランプ74Bと電源ユニット120間の給電ライン132Bに接続され、その他端は接地される。
【0059】
第1の白色ランプ74Aの点灯中、抵抗RAの一端側にはその抵抗値に応じた電位が発生するが、第1の白色ランプ74Aの点灯中にそれが切れると、該電位は接地レベルまで降下する。かくして、システムコントローラ30は抵抗RAの一端側の電位を監視することにより第1の白色ランプ74Aが切れたか否かを認識することができる。同様に、第2の白色ランプ74Bの点灯中、抵抗RBの一端側にはその抵抗値に応じた電位が発生するが、第2の白色ランプ74Bの点灯中にそれが切れると、該電位は接地レベルまで降下する。かくして、システムコントローラ30は抵抗RBの一端側の電位を監視することにより第2の白色ランプ74Bが切れたか否かを認識することができる。
【0060】
なお、第1及び第2のランプ切れ検出回路130A及び130Bのそれぞれは逆に言えばその該当白色ランプ(74A、74B)が点灯されているか否かを検出するランプ点灯検出回路としても機能する。即ち、例えば、可動ランプ搭載台76が第1のランプ切替位置(図5、図9)から第2のランプ切替位置(図8、図10)まで移動させられ、給電切替スイッチ124により抵抗RBの一端側の電位が接地レベルから所定レベルまで遷移したとき、システムコントローラ30は第2の白色ランプ74Aが点灯されたと判断する。
【0061】
図12を参照すると、ホワイトバランス補正データ作成処理ルーチンのフローチャートが示され、このホワイトバランス補正データ作成処理ルーチンは補正データ作成指令スイッチ64或いはキーボード65上の所定の機能キーを操作することにより実行される。このようなホワイトバランス補正データ作成処理は電子内視鏡システムを顧客に納入する際に行われ、また第1及び第2の白色ランプ74A及び74Bのいずれかが新たなものと交換された際にも行われ、更には第1及び第2の白色ランプ74A及び74Bいずれかの色温度特性が経時変化を受けた際にも適宜行われ得る。
【0062】
また、ホワイトバランス補正データ作成処理ルーチンの実行前には、所定の準備作業が必要である。即ち、先ず、いずれかの電子スコープ(10)を画像信号処理ユニット12に接続させた状態で主電源スイッチ62及びランプ点灯スイッチ63をオンして電子内視鏡システムを作動可能状態とすることが必要である。次いで、このような作動可能状態下で、基準白色で内部が塗布された筒状包囲体内に電子スコープ(10)の身体挿入部10Bを挿入しなければならない。
【0063】
以上のような準備作業が完了した後に補正データ作成スイッチ64或いはキーボード65上の所定の機能キーが操作されると、図12に示すホワイトバランス補正データ作成処理ルーチンの実行が開始される。
【0064】
先ず、ステップ1201では、電子スコープ(10)のROM58からスコープデータが取り込まれる。上述したように、本実施形態では、スコープデータは4ビット構成のデータとされ、このスコープデータによりシステムコントローラ30はどの電子スコープ(10)が画像信号処理ユニット12に接続されているかを識別することができる。
【0065】
ステップ1202では、第1の白色ランプ74Aが点灯されているか否かが判断される。抵抗RAの一端側の電位が所定レベルにあるときは、第1の白色ランプ74Aが点灯されていることになり、抵抗RBの一端側の電位が所定レベルにあるときは、第2の白色ランプ74Bが点灯されていることとなる。もし第1の白色ランプ74Aが点灯されていれば、ステップ1203に進み、そこで点灯ランプ指示フラグLFは“1”とされる。もし第2の白色ランプ74Bが点灯されていれば、ステップ1204に進み、そこで点灯ランプ指示フラグLFは“0”とされる。
【0066】
いずれにしても、ステップ1205では、一フレーム分の三原色デジタル画素信号がA/D変換器56からシステムコントローラ30に取り込まれる。次いで、ステップ1206では、一フレーム分の三原色デジタル画像信号に含まれるそれぞれの色の画像信号の平均ゲイン、即ち赤色画素信号の平均ゲインmgR、緑色画素信号の平均ゲインmgG及び青色画素信号の平均ゲインmgBが演算される。要するに、平均ゲインmgRは一フレーム分の赤色デジタル画素信号の全てのゲインを総計してそれを赤色デジタル画像信号の全画素数で除したものであり、平均ゲインmgGは一フレーム分の緑色デジタル画素信号の全てのゲインを総計してそれを緑色デジタル画像信号の全画素数で除したものであり、平均ゲインmgBは一フレーム分の青色デジタル画素信号の全てのゲインを総計してそれを青色デジタル画像信号の全画素数で除したものである。
【0067】
ステップ1207では、ホワイトバランス補正データ(係数)WR、WG及びWBが以下の演算式よって求められる。
R=pgG/pgR
G=pgG/pgG
B=pgG/pgB
即ち、緑色画像信号の平均ゲインpgGが基準値とされ、このため緑色データ画像信号用のホワイトバランス補正データWG(係数)については“1”とされ、また赤色データ画像信号用のホワイトバランス補正データWR(係数)については赤色データ画像信号の平均ゲインmgRに対する緑色画像信号の平均ゲインmgGの比とされ、同様に青色データ画像信号用のホワイトバランス補正データWB(係数)については青色データ画像信号の平均ゲインmgBに対する緑色画像信号の平均ゲインmgGの比とされる。
【0068】
ステップ1208では、ホワイトバランス補正データWR、WG及びWBがスコープデータ及び点灯ランプ指示フラグLFに対応付けてEEPROM56に格納され、本ルーチンは終了する。
【0069】
上述したように、本実施形態では、画像信号処理ユニット12は16本の電子スコープ(10)により共用されるので、16本の電子スコープ(10)のそれぞれと第1及び第2の白色ランプ74A及び74Bのそれぞれとの32通りの個々の組合せについて、ホワイトバランス補正ホワイトバランス補正データWR、WG及びWBが用意されなければならない。即ち、上述の個々の組合せ毎にホワイトバランス補正データ作成ルーチンが実行されてホワイトバランス補正ホワイトバランス補正データWR、WG及びWBが作成される。かくして、EEPROM56には、図14のテーブルに模式的に示すように、32通りのホワイトバランス補正ホワイトバランス補正データWR、WG及びWBがスコープデータ及び点灯ランプ指示フラグLFに対応付けてEEPROM56に格納されることになる。
【0070】
図14を参照すると、ホワイトバランス補正データ設定処理ルーチンのフローチャートが示され、このホワイトバランス補正データ設定処理ルーチンは主電源スイッチ62のオン後にランプ点灯スイッチ63がオンされると実行される。
【0071】
ステップ1401では、電子スコープ(10)のROM58からスコープデータが取り込まれる。次いで、ステップ1402では、第1の白色ランプ74Aが点灯されているか否かが判断される。もし第1の白色ランプ74Aが点灯されていれば、ステップ1403に進み、そこで点灯ランプ指示フラグLFは“1”とされる。もし第2の白色ランプ74Bが点灯されていれば、ステップ1404に進み、そこで点灯ランプ指示フラグLFは“0”とされる。
【0072】
いずれにしても、ステップ1405では、スコープデータ及び点灯ランプ指示フラグLFに対応したホワイトバランス補正データWR、WG及びWBがEEPROM56から読み出され、次いでステップ1406でホワイトバランス補正データWR、WG及びWBがデジタル乗算器50R、50G及び50Bのそれぞれに係数として設定される。
【0073】
図15を参照すると、ランプ切れ監視ルーチンのフローチャートが示され、このランプ切れ監視ルーチンは所定の時間間隔、例えば100ms毎に繰り返し実行される時間割込みルーチンとして構成され、その実行開始はランプ点灯スイッチ63のオン後となる。
【0074】
ステップ1501では、フラグFが“0”であるか否かが判断される。フラグFは本ルーチンによるランプ切れ監視を実質的に無効化するための無効化フラグであり、初期化により“0”とされる。F=0であれば、ステップ1502に進み、そこで第1及び第2のランプ切れ検出回路130A及び130Bによりランプ切れが検出されたか否かが判断される。即ち、ステップ1502では、点灯状態の白色ランプ(74A、74B)の突然の切れが100ms毎に監視される。
【0075】
ステップ1502で点灯状態の白色ランプ(74A、74B)の突然の切れが検出されると、ステップ1503に進み、そこでランプ切れ処理ルーチンの実行が指令される。なお、ランプ切れ処理ルーチンについては図16を参照して後で説明する。次いで、ステップ1504でフラグFは“1”とされる。その後、本ルーチンは100ms毎に実行されるが、F=1であるために、本ルーチンによるランプ切れ監視は実質的に無効化される。
【0076】
図16には、図15のランプ切れ監視ルーチンのステップ1503で実行指令されるランプ切れ処理ルーチンのフローチャートが示される。
【0077】
ステップ1601では、ランプ点灯が検出されたか否かが判断される。即ち、第1及び第2の白色ランプ74A及び74Bのいずれか一方が切れたとき、手動操作ハンドル102を操作することにより、第1の白色ランプ74Aから第2の白色ランプ74Bへの切替或いは第2の白色ランプ74Bから第1の白色ランプ74Aへの切替が行われ、このとき該当抵抗(RB、RB)の一端側の電位が接地レベルから所定レベルへの上昇を監視することによりランプ点灯の検出を行うことができる。要するに、ステップ1601では、白色ランプの切替操作が完了するまで待機状態となる。
【0078】
ステップ1601で白色ランプの点灯が確認されると、即ち白色ランプの切替操作の完了が確認されると、ステップ1602に進み、そこで第1の白色ランプ74A及び第2の白色ランプ74Bのいずれかが点灯されたか否かが判断される。もし第1の白色ランプ74Aが点灯されたときには、ステップ1603に進み、そこで点灯ランプ指示フラグLFは“1”とされる。もし第2の白色ランプ74Bが点灯されたときには、ステップ1604に進み、そこで点灯ランプ指示フラグLFは“0”とされる。
【0079】
いずれにしても、ステップ1605では、スコープデータ及び点灯ランプ指示フラグLFに対応したホワイトバランス補正データWR、WG及びWBがEEPROM56から読み出され、次いでステップ1606でホワイトバランス補正データWR、WG及びWBがデジタル乗算器50R、50G及び50Bのそれぞれに係数として設定される。続いて、ステップ1607では、フラグFが“1”から“0”に書き直された後、本ルーチンは終了する。かくして、電子内視鏡システムの作動中に白色ランプが突然切れて白色ランプの切替が行われた場合でも内視鏡像は適正なカラーバランスでTVモニタ14で再現表示されることになる。なお、ステップ1605で用いられるスコープデータについては、図14のホワイトバランス補正データ設定ルーチンの実行時に既に電子スコープ10のROM58から得られているものである。
【0080】
以上で述べた実施形態では、第1及び第2の白色ランプ74A及び74Bの一方が点灯中に突然切れた際に手動操作ハンドル102を操作して他方の白色ランプに切り替える場合について説明したが、しかし点灯中の白色ランプ(74A、74B)がたとえ切れなくとも白色ランプの切替が行われ得る。例えば、点灯中の白色ランプ(74A、74B)の発光強度が低くなったり、その色温度特性が大巾に変動したような場合には、手動操作ハンドル102の操作により白色ランプの切替が行われ得る。このような場合にも、内視鏡像は適正なカラーバランスでTVモニタ14で再現表示されなければならない。
【0081】
図17を参照すると、以上のような場合に対処するためのランプ切替監視ルーチンのフローチャートが示される。このランプ切替監視ルーチンも、ランプ切れ監視ルーチンの場合と同様に、例えば100ms毎に繰り返し実行される時間割込みルーチンとして構成され、その実行開始はランプ点灯スイッチ63のオン後となる。
【0082】
ステップ1701では、フラグFが“0”であるか否かが判断される。フラグFは本ルーチンによるランプ切替監視を実質的に無効化するための無効化フラグであり、初期化により“0”とされる。F=0であれば、ステップ1602に進み、点灯ランプ指示フラグLFが“1”であるか“0”であるかが判断される。なお、このときの点灯ランプ指示フラグLFの値は図14のホワイトバランス補正データ設定処理ルーチンで設定されたものである。
【0083】
ステップ1702で点灯ランプ指示フラグLFにより第1の白色ランプ74Aが点灯されていると指示されているとき(LF=1)、ステップ1703に進み、第2の白色ランプ74Bが点灯されているか否かが判断される。即ち、手動操作ハンドル102の操作により、第1の白色ランプ74Aから第2の白色ランプ74Bへの切替が行われたか否かが判断される。このような白色ランプの切替が確認されたとき、ステップ1704に進み、点灯ランプ指示フラグLFは“0”とされる。
【0084】
一方、ステップ1702で点灯ランプ指示フラグLFにより第2の白色ランプ74Bが点灯されていると指示されているとき(LF=0)、ステップ1705に進み、第1の白色ランプ74Bが点灯されているか否かが判断される。即ち、手動操作ハンドル102の操作により、第2の白色ランプ74Bから第1の白色ランプ74Aへの切替が行われたか否かが判断される。このような白色ランプの切替が確認されたとき、ステップ1706に進み、点灯ランプ指示フラグLFは“1”とされる。
【0085】
いずれにしても、第1及び第2の白色ランプ74A及び74Bの一方から他方への切替が確認されたときには、ステップ1707に進み、ランプ切替処理ルーチンの実行が指令される。なお、ランプ切替処理ルーチンについては図18を参照して後で説明する。次いで、ステップ1708でフラグFは“1”とされる。その後、本ルーチンは100ms毎に実行されるが、F=1であるために、本ルーチンによるランプ切れ監視は実質的に無効化される。
【0086】
図18には、図17のランプ切替監視ルーチンのステップ1707で実行指令されるランプ切替処理ルーチンのフローチャートが示される。
【0087】
ステップ1801では、スコープデータ及び点灯ランプ指示フラグLFに対応したホワイトバランス補正データWR、WG及びWBがEEPROM56から読み出され、次いでステップ1801でホワイトバランス補正データWR、WG及びWBがデジタル乗算器50R、50G及び50Bのそれぞれに係数として設定される。続いて、ステップ1607では、フラグFが“1”から“0”に書き直された後、本ルーチンは終了する。かくして、電子内視鏡システムの作動中に白色ランプが突然切れて白色ランプの切替が行われた場合でも内視鏡像は適正なカラーバランスでTVモニタ14で再現表示されることになる。なお、ステップ1801で用いられるスコープデータについては、図14のホワイトバランス補正データ設定ルーチンの実行時に既に電子スコープ10のROM58から得られているものである。
【0088】
以上で述べた実施形態では、内視鏡像をフルカラー画像として再現するために同時カラー方式が導入されているが、面順次カラー方式により内視鏡像をフルカラー画像として再現することもできる。勿論、その場合には、光源装置38内には例えばRGB回転式カラーフィルタが組み込まれる。
【0089】
また、上述の実施形態では、ホワイトバランス補正処理回路50はデジタル乗算器50R、50G及び50Bから構成されているが、アナログ増幅器例えば電圧制御増幅器(VCA)から構成されてもよいが、その場合にはホワイトバランス補正処理回路は例えば後段信号処理回路(54)内に含められる。
【0090】
上述の実施形態では、光源装置には2つの白色ランプが互いに切り替えられるように構成されているが、3つ以上の白色ランプを選択的に切り替えられるようにしてもい。
【0091】
更に、上述の実施形態では、信号処理回路34では、カラー画素画像信号として赤色画素信号(R)、緑色画素信号(G)及び青色画素信号(B)が取り扱われているが、これらカラー画素信号から輝度信号(Y)と色差信号(R−Y)及び(B−Y)とに変換して取り扱うことも可能であり、このような場合には、ホワイトバランス補正データについては、色度(R−YGain:B−YGain)と色相(R−YHue:B−YHue)とに基づいて作成していもよい。
【0092】
【発明の効果】
以上の記載から明らかなように、本発明による電子内視鏡システムにあっては、ランプ切れ等のために、ランプの切替が行われたとしても、内視鏡像は常に適正なカラーバランスでTVモニタで再現表示することができるので、ランプ切れ等のために内視鏡像による適正な観察診断を中断する必要はなく、その結果として、患者への苦痛を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子内視鏡の概略ブロック図である。
【図2】図1に示す画像信号処理回路の詳細ブロック図である。
【図3】図1に示す画像信号処理ユニットのハウジングの側壁面を示す立面図である。
【図4】図3と同様な立面図であって、ハウジングの側壁面から開閉蓋を取り外した状態で示す図である。
【図5】図4のV-V線に沿う横断面図であって、光源装置の可動ランプ搭載台を第1のランプ切替位置で示す図である。
【図6】光源装置で使用されるランプ装着具と白色ランプとを示す斜視図である。
【図7】図6と同様な斜視図であって、白色ランプをランプ装着具に装着させた状態で示す図である。
【図8】図5と同様な横断面図であって、可動ランプ搭載台を第2のランプ切替位置で示す図である。
【図9】可動ランプ搭載台を回動自在に支持するための円筒スリーブと回動軸とを水平面で切断した横断面図であって、可動ランプ搭載台を第1のランプ切替位置に位置決めした状態で示す図である。
【図10】図9と同様な横断面図であって、可動ランプ搭載台を第2のランプ切替位置に位置決めした状態で示す図である。
【図11】光源装置に含まれる第1及び第2の白色ランプの給電回路図である。
【図12】画像信号処理回路のシステムコントローラで実行されるホワイトバランス補正データ作成処理ルーチンのフローチャートである。
【図13】図12のホワイトバランス補正データ作成処理ルーチンの実行によりEEPROMに格納されたホワイトバランス補正データの格納状態を模式的に示すテーブルである。
【図14】画像信号処理回路のシステムコントローラで実行されるホワイトバランス補正データ設定処理ルーチンのフローチャートである。
【図15】画像信号処理回路のシステムコントローラで実行されるランプ切れ監視ルーチンのフローチャートである。
【図16】画像信号処理回路のシステムコントローラで実行されるランプ切れ処理ルーチンのフローチャートである。
【図17】画像信号処理回路のシステムコントローラで実行されるランプ切替監視ルーチンのフローチャートである。
【図18】画像信号処理回路のシステムコントローラで実行されるランプ切替処理ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 電子スコープ
12 画像信号処理ユニット
14 アナログカラーTVモニタ
20 撮像センサ
26 照明用光ガイドケーブル
28 光ガイドロッド
30 システムコントローラ
32 タイミングコントローラ
34 画像信号処理回路
38 光源装置
50 ホワイトバランス補正処理回路
50R・50G・50B デジタル乗算器
52R・52G・52B デジタル/アナログ(D/A)変換器
54 後段信号処理回路
56 EEPROM
58 ROM
62 主電源スイッチ
63 ランプ点灯スイッチ
64 補正データ作成指令スイッチ
66 ハウジング
72 開閉蓋
74A・74B 白色光源ランプ
76 可動ランプ搭載台
80 円筒スリーブ
82 回動軸
84A・84B ランプ取付枠
86A・86B ランプ装着具
98 絞り板
100 アクチュエータ
102 手動操作ハンドル
120 電源ユニット
124 給電切替スイッチ
126 作動稈
130A・130B ランプ切れ検出回路

Claims (2)

  1. 被写体の光学像をカラー画素信号に光電変換する電子スコープと、前記被写体に照明光を照射するために前記電子スコープに組み込まれた照明手段と、この照明手段に前記照明光を供給するための光源装置と、前記電子スコープから得られるカラー画素信号を処理してカラービデオ信号を生成する画像信号処理ユニットとを具備して成る電子内視鏡システムにおいて、
    前記光源装置には切替可能な少なくとも2つの光源ランプが可動ランプ搭載台上に設けられ
    記画像信号処理ユニットには、前記少なくとも2つの光源ランプのそれぞれについてのホワイトバランス補正データを格納する格納手段と、前記少なくとも2つの光源ランプのうちの一方から他方に切り替えられた際にその切り替えられた光源ランプを識別するランプ識別手段と、このランプ識別手段によって識別された光源ランプに対応したホワイトバランス補正データに基づいて前記カラー画素信号にホワイトバランス補正処理を施すホワイトバランス処理手段とが設けられ
    前記電子内視鏡システムが、前記少なくとも2つの光源ランプを切り替える光源切替手段であって、ユーザの操作により前記可動ランプ搭載台の位置を、前記少なくとも2つの光源ランプの一方が点灯可能な第1の位置と他方が点灯可能な第2の位置との間で変更し、かつ前記可動ランプ搭載台を前記第1または第2の位置で位置決めして前記ユーザに節度感を与えて、前記少なくとも2つの光源ランプの一方と他方とを切り替える光源切替手段を有し、
    記ランプ識別手段が、点灯可能な前記第1または第2の位置にある光源ランプが実際に点灯していると判断したときに、この光源ランプを切り替えられた光源ランプとして識別することを特徴とする電子内視鏡システム。
  2. 請求項1に記載の電子内視鏡システムにおいて、前記電子スコープが前記画像信号処理ユニットに対して着脱自在に接続され、前記画像信号処理ユニットに接続された電子スコープを識別するためのスコープ識別手段が設けられ、前記格納手段には前記少なくとも2つの光源ランプのそれぞれと前記電子スコープのそれぞれとの組合せに対応したホワイトバランス補正データが格納され、前記少なくとも2つの光源ランプのうちの一方から他方に切り替えられた際に前記ランプ識別手段によって識別された光源ランプと前記スコープ識別手段によって識別された電子スコープとに対応したホワイトバランス補正データに基づいて、前記ホワイトバランス処理手段により前記カラー画素信号に対するホワイトバランス補正処理が行われることを特徴とする電子内視鏡システム。
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