JP3927740B2 - 通常光照明と特殊波長光照明との切換可能な電子内視鏡システム - Google Patents

通常光照明と特殊波長光照明との切換可能な電子内視鏡システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は可撓性導管からなるスコープと、このスコープを着脱自在に接続する画像信号処理ユニットとから成る電子内視鏡システムに関し、一層詳しくは通常光照明と特殊波長光照明とを選択的に切り換え得るように構成された電子内視鏡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、電子内視鏡システムは可撓性導管からなるスコープと、このスコープを着脱自在に接続する画像信号処理ユニットとから成る。スコープの先端部には固体撮像素子例えばCCD(charge coupled device)撮像素子から成る撮像センサが設けられ、この撮像センサは対物レンズ系と組み合わされる。また、かかるスコープ内には光ファイバー束から成る通常光ガイドケーブルが挿通させられ、その遠位端面は照明用レンズと組み合わされる。更に、スコープには鉗子等の処置具を挿通させるための処置具挿通路が設けられ、鉗子等の処置具は該処置具挿通路を通してスコープの遠位端面から突出させて所望の処置を行い得るようになっている。
【0003】
画像信号処理ユニット内には通常光源即ち白色光源、例えばハロゲンランプやキセノンランプが設けられ、スコープと画像信号処理ユニットとの接続時に通常光ガイドケーブルの近位端は白色光源に光学的に接続される。かくして、患者の体腔内へのスコープの挿入時、その遠位端の対物レンズ系の前方が該スコープ内の通常光ガイドケーブルの遠位端面から射出させられる照明光で照明され、これにより光学的被写体は撮像センサの受光面に結像させられてそこで画素信号として光電変換される。撮像センサで得られた画素信号は画像信号処理ユニットに送られ、そこでビデオ信号がかかる画素信号に基づいて作成される。次いで、ビデオ信号は画像信号処理ユニットからTVモニタ装置に対して出力され、そこで光学的被写体像がTVモニタ装置上で再現される。
【0004】
ところで、近年、電子内視鏡システムの分野では、診断或いは治療のために特殊波長光を照明光として利用することが試みられている。この場合、特殊波長光ガイドケーブルが別途必要となるが、しかしスコープの設計上の問題として、そのような特殊波長光ガイドケーブルをスコープに予め設けておくことはできないので、特殊波長光ガイドケーブルを鉗子等の処置具のための処置具挿通路に挿通させて特殊波長光による照明が行われる。
【0005】
特殊波長光の照明による診断の一例としては、癌組織の早期発見のために紫外線を照明光として利用することが試みられている。紫外線を体内組織に照明すると、そこから蛍光を発することが知られており、その蛍光の発光強度は癌組織に比べて健全な組織の方が強い。体内組織を紫外線で照明して蛍光の発光強度を観察することにより癌組織を早期に発見し得る
【0006】
いずれにしても、従来では、特殊波長光ガイドケーブルの近位端を特殊波長光源(紫外線ランプ)に光学的に接続させ、その特殊波長光ガイドケーブルを鉗子等の処置具のための処置具挿通路に挿通させて、体内組織を特殊波長光で照明することが行われている。勿論、患者の体腔内が特殊波長光ガイドケーブルの遠位端面から射出させられる照明光で照明されたときは、その特殊波長光の照明により得られた光学的被写体像がTVモニタ装置上で再現されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上で述べたような電子内視鏡システムによる診察及び治療では、通常光による照明と特殊波長光による照明とを屡々頻繁に切り換えることが要求され、このような要求に速やかに応えるためには、スコープを操る術者(医者)自身が照明切換を行えるようにすることが好ましい。しかし、従来では、照明切換については、電子内視鏡システムの作動全体を監視しつつ必要に応じてその作動を補助するオペレータ(例えば、看護婦)により行われる。従って、術者は照明切換が必要になる度毎にオペレータに照明切換指示を行わなければならず、そのような照明切換指示は照明切換指示を頻繁に行うことが必要とされるときには非常に煩わしいものとなる。
【0008】
一方、照明切換にはそれぞれの光源ランプのオン/オフ動作が交互に行われることになるが、光源ランプの頻繁なオン/オフ動作は光源ランプの寿命を短くするという問題が伴う。特に、紫外線ランプが特殊波長光源として用いられる場合には、その紫外線ランプの寿命は頻繁なオン/オフ動作により非常に短いものとなる。また、光源ランプのオン直後ではその発光状態が不安定なために良好な映像をTVモニタ装置上で直ちに得られないという問題もある。
【0009】
従って、本発明の目的は、通常光照明と特殊波長光照明とを選択的に切り換え得るように構成された電子内視鏡システムであって、スコープを操る術者が照明切換を望むとき術者自身により直ちに行えるように構成された電子内視鏡システムを提供することである。
【0010】
本発明の別の目的は、通常光照明と特殊波長光照明とを選択的に切り換え得るように構成された電子内視鏡システムであって、少なくとも一方の光源ランプのオン/オフ動作を行うことなく照明切換を行い得るように構成された電子内視鏡システムを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による電子内視鏡システムはスコープと、このスコープの遠位端に設けられた撮像センサと、スコープの近位端に接続させられた画像信号処理ユニットとから成り、該画像信号処理ユニットでは、撮像センサで得られる画素信号に基づいてビデオ信号が作成される。本発明による電子内視鏡システムは更にスコープの遠位端の前方側を通常光によって照明するための第1の照明手段と、スコープの遠位端の前方を特殊波長光によって照明するための第2の照明手段と、第1の照明手段による通常光照明と第2の照明手段による特殊波長光照明とを選択的に切り換える照明切換制御手段と、この照明切換制御手段による照明切換を指示する切換スイッチとを具備する。本発明によれば、切換スイッチがスコープを操る術者によって容易に操作し得る箇所に配置されていることが特徴とされる。
【0012】
本発明によれば、切換スイッチは術者の足で切換操作を行い得るように床上に適宜置かれたフットスイッチとして構成され得る。また、切換スイッチは術者の手で切換操作を行い得る手動操作可能なスイッチとしても構成され得る。この場合、手動操作可能なスイッチはスコープの処置具挿通路の導入口に配置されてもよいし、或いはスコープの操作部に配置されてもよい。
【0013】
本発明による電子内視鏡システムの一実施形態にあっては、第1の照明手段は通常光源と、この通常光源からの通常光をスコープの遠位端まで案内すべく該スコープに挿通させられた光ガイドケーブルとを包含し、第2の照明手段は特殊波長光源と、この特殊波長光源からの特殊波長光をスコープの遠位端まで案内すべく該スコープの処置具挿通路に挿通させられた光ガイドケーブルと、この光ガイドケーブルの近位端と前記特殊波長光源との間に設けられた開閉シャッタとを包含する。この場合、第1の照明手段による通常光照明が照明切換スイッチによって選択された際には、開閉シャッタは閉鎖させられ、第2の照明手段による特殊波長光照明が照明切換スイッチによって選択された際には、開閉シャッタは開放され、かつ第1の照明手段の通常光源が消灯させられる。
【0014】
本発明による電子内視鏡システムの別の実施形態にあっては、第1の照明手段は通常光源と、この通常光源からの通常光をスコープの遠位端まで案内すべく該スコープに挿通させられた光ガイドケーブルと、この光ガイドケーブルの近位端と通常光源との間に設けられた開閉シャッタとを包含し、第2の照明手段は特殊波長光源と、この特殊波長光源からの特殊波長光をスコープの遠位端まで案内すべく該スコープの処置具挿通路に挿通させられた光ガイドケーブルと、この光ガイドケーブルの近位端と特殊波長光源との間に設けられた開閉シャッタとを包含する。この場合、第1の照明手段による通常光照明が照明切換スイッチによって選択された際には、第1の照明手段の開閉シャッタは開放され、かつ第2の照明手段の開閉シャッタは閉鎖させられ、第2の照明手段による特殊波長光照明が照明切換スイッチによって選択された際には、第1の照明手段の開閉シャッタは閉鎖され、かつ第2の照明手段の開閉シャッタは開放させられる。
【0015】
本発明による電子内視鏡システムの好ましい実施形態にあっては、画像信号処理ユニットでビデオ信号を作成するために撮像センサからの画素信号を処理する際の処理条件は照明切換スイッチの切換操作に応じて変更される。即ち、そのような処理条件の変更については、第1の照明手段による通常光照明時に撮像センサからの画素信号の処理及び第2の照明手段による特殊波長光照明時に撮像センサからの画素信号の処理がそれぞれ最適条件下で行われ得るようにされる。例えば、画像信号処理ユニットには撮像センサからの画素信号を増幅する増幅器が設けられ、その増幅度については、特殊波長光照明時に通常光照明時に比して大きく設定される。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による電子内視鏡システムの一実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0017】
図1を参照すると、本発明による電子内視鏡システムがブロック図として図示される。電子内視鏡システムは可撓性導管からなるスコープ10を具備し、このスコープ10の近位端はコネクタ12を介してはプロセッサと呼ばれる画像信号処理ユニット14に着脱自在に接続されるようになっている。スコープ10の遠位端には固体撮像素子例えばCCD(charge-coupled device) 撮像素子から成る撮像センサ16が設けられ、この撮像センサ16はそのCCD撮像素子と組み合わされた対物レンズ系18を備える。また、スコープ10には鉗子等の処置具を挿通させるための処置具挿通路20が形成され、鉗子等の処置具は処置具挿通路20を通してスコープ10の遠位端面から突出させられる。
【0018】
スコープ10内には光ファイバー束から成る白色光(通常光)照明用の光ガイドケーブル22が挿通させられ、この光ガイドケーブル22の遠位端はスコープ10の遠位端まで延びる。光ガイドケーブル22の遠位端面には照明用配光レンズ24が組み込まれ、光ガイドケーブル22の近位端には適当な接続アダプタ25が装着され、その近位端は画像信号処理ユニット14に対するスコープ10の接続時に画像信号処理ユニット14内のキセノンランプ或いはハロゲンランプ等の白色光源ランプ26と接続アダプタ25により光学的に接続される。なお、図1では、光ガイドケーブル22の一部は図示の便宜上二点鎖線で略示されている。図1に示すように、画像信号処理ユニット14内では、白色光源ランプ26の白色光射出側に集光レンズ28及び絞り30が順次配置され、集光レンズ28は白色光源ランプ26から射出された白色光を光ガイドケーブル22の近位端面に集光させるために用いられ、また絞り30はその開度を調節することにより該端面への白色光の入射光量を適宜調節する。
【0019】
図1に示す電子内視鏡システムでは、カラー映像を得るために面順次方式が採用されており、このため光ケーブル22の近位端面と絞り30との間に回転式三原色カラーフィルタとして回転式RGBカラーフィルタ32が介在させられる。図2に示すように、回転式RGBカラーフィルタ32は円板要素から成り、この円板要素には赤色フィルタ要素32R、緑色フィルタ要素32G及び青色フィルタ要素32Bが設けられ、これら色フィルタ要素はそれぞれセクタ状の形態とされる。カラーフィルタ要素32R、32G及び32Bはそれぞれの中心が120 °の角度間隔となるように円板要素の円周方向に沿って配置され、互いに隣接する2つの色フィルタ要素間の領域は遮光領域とされる。
【0020】
図3に最もよく図示するように、カラーフィルタ32はサーボモータ或いはステップモータのような駆動モータ34によって回転させられる。回転式RGBカラーフィルタ32の回転周波数は電子内視鏡で採用されるTV映像再現方式に応じて決められる。例えば、NTSC方式が採用されている場合には、その回転周波数は仕様により適宜決められるものであるが、代表的には30Hzとされ、またPAL方式が採用されている場合には、回転式RGBカラーフィルタ24の回転周波数は仕様により適宜決められるものであるが、代表的には25Hzとされる。
【0021】
例えば、カラーフィルタ32が回転周波数30Hzで回転させられると(NTSC方式)、その1回転に要する時間は約33.3ms(1/30sec) となり、各色フィルタ要素(32R、32G、32B)による照明時間はほぼ33/6msとなる。光ガイドケーブル22の遠位端面からは赤色光、緑色光及び青色光が毎33.3ms(1/30sec) 間にほぼ33/6msだけ順次射出させられて、光学的被写体は三原色光即ち赤色光、緑色光及び青色光でもって順次照明され、その各色の光学的被写体が撮像センサ16の対物レンズ系18によってそのCCD撮像素子の受光面に順次結像させられる。撮像センサ16はその受光面に結像された各色の光学的被写体像を1フレーム分のアナログ画素信号に光電変換し、その各色の1フレーム分のアナログ画素信号は各色の照明時間(33/6ms)に続く次の遮光時間(33/6ms)に亘って撮像センサ16から順次読み出される。撮像センサ16から読み出された各色の1フレーム分のアナログ画素信号は画像信号処理ユニット14内の画像信号処理回路35に送られ、そこで適宜処理された後にカラービデオ信号として画像信号処理回路35からTVモニタ装置(図示されない)に対して出力され、光学的被写体像は該TVモニタ装置によってカラー映像として再現される。
【0022】
本実施形態では、電子内視鏡システムは更に特殊波長光源ユニット36を包含し、この特殊波長光源ユニット36内には特殊波長光源として紫外線(UV)ランプ38が設けられる。特殊波長光源ユニット36には特殊波長光照明用の光ガイドケーブル40の近位端が着脱自在に接続されるようになっている。即ち、光ガイドケーブル40の近位端には適当な接続アダプタ41が装着され、この接続アダプタ41が特殊波長光源ユニット36の筐体壁に形成された接続孔に挿通させられると、光ガイドケーブル40の近位端がUVランプ38と光学的に接続させられる。なお、図1において、参照符号42は上述の接続孔に設けられた開閉蓋を示し、この開閉蓋42は通常は閉鎖位置にばね付勢させられているが、接続アダプタ41の挿通により、開閉蓋42が閉鎖位置から図1に示すような開放位置に押し遣られるようになっている。
【0023】
一方、特殊波長光照明用の光ガイドケーブル40の遠位端面には必要に応じて照明用レンズ系(図示されない)が組み込まれ、その遠位端側は図1に示されるようにスコープ10の処置具挿通路20内に挿通させられる。光ガイドケーブル40の遠位端が処置具通路20の先端口に到達すると、スコープ10の遠位端の前方が該光ガイドケーブル40の遠位端面から射出させられる紫外線で照明される。光ガイドケーブル40は鉗子等の処置具の場合と同様に処置具挿通路20内で出入自在となっており、光ガイドケーブル40を処置具挿通路20に沿って前後に移動させることにより紫外線の照明強度を適宜調節することができる。なお、図1では、白色光照明用ケーブル22の場合と同様に、特殊波長光照明用光ガイドケーブル40の一部も図示の便宜上二点鎖線で略示しされている。
【0024】
図1から明らかなように、特殊波長光源ユニット36内では、UVランプ38の紫外線射出側には集光レンズ44が配置され、集光レンズ44はUVランプ38から射出された紫外線を光ガイドケーブル40の近位端面に集光させるために用いられる。また、光ガイドケーブル40の近位端面と集光レンズ44との間には回転式シャッタ46及び開閉シャッタ48が介在させられる。
【0025】
回転式シャッタ46は回転式RGBカラーフィルタ32から三原色のカラーフィルタ要素32R、32G及び32Bを除去してそこを開口領域としたものに相当し、この回転式シャッタ46の回転周波数も電子内視鏡システムで採用されるTV映像再現方式(例えば、NTSC方式では30Hz、PAL方式では25Hz)に応じて決められる。なお、図1において、参照符号50は回転シャッタ46を回転駆動させるための駆動モータ、例えばサーボモータ或いはステップモータ等を示す。
【0026】
要するに、例えば、回転式シャッタ46が回転周波数30Hzで回転させられると(NTSC方式)、その1回転に要する時間は約33.3ms(1/30sec)となり、各開口領域による照明時間はほぼ33/6msとなる。即ち、光ガイドケーブル40の遠位端面からは紫外線がほぼ33/6msの時間間隔で順次射出させられて、光学的被写体はその時間間隔で紫外線により順次照明され、その光学的被写体が撮像センサ16の対物レンズ系18によってその受光面に順次結像させられる。撮像センサ16はその受光面に結像された光学的被写体像を1フレーム分の単色(蛍光)アナログ画素信号に光電変換し、その1フレーム分の単色アナログ画素信号は各紫外線の照明時間(33/6ms)に続く次の遮光時間(33/6ms)に亘って撮像センサ16から順次読み出される。撮像センサ16から順次読み出された1フレーム分の単色アナログ画素信号は画像信号処理ユニット14内の画像信号処理回路35に送られ、そこで適宜画像処理された後に単色ビデオ信号として画像信号処理回路35からTVモニタ装置に対して出力され、光学的被写体像は該TVモニタ装置によって紫外線照明による単色蛍光映像として再現される。
【0027】
開閉シャッタ48はUVランプ38から光ガイドケーブル40の近位端面への紫外線の導入を制御するものであって、三原色光照明によるカラー映像再現時には開閉シャッタ48は閉鎖され、これによりUVランプ38から光ガイドケーブル40の近位端面への紫外線の導入が阻止される。一方、紫外線照明による蛍光映像再現時だけ開閉シャッタ48は開放され、これにより光ガイドケーブル40の遠位端面からの紫外線照射が行われる。要するに、図1に示す実施形態では、電子内視鏡システムの作動として紫外線照明による蛍光映像再現が伴う場合には、UVランプ38は常に点灯状態とされ、三原色光照明によるカラー映像再現時に光ガイドケーブル40の遠位端面からの紫外線照射が開閉シャッタ48によって阻止され、一方紫外線照明による蛍光映像再現時には白色光源ランプ26は消灯させられる。なお、開閉シャッタ48はその開閉作動を制御するアクチュエータ51を備え、このアクチュエータ51はシステムコントローラ52の制御下で駆動させられる。
【0028】
図1に示すように、画像信号処理ユニット14にはシステムコントローラ52が設けられ、このシステムコントローラ52は例えばマイクロコンピュータから構成される。即ち、システムコントローラ52は中央処理ユニット(CPU)、種々のルーチンを実行するためのプログラム、常数等を格納する読出し専用メモリ(ROM)、データ等を一時的に格納する書込み/読出し自在なメモリ(RAM)、入出力インターフェース(I/O)から成り、電子内視鏡システムの作動全般を制御する。
【0029】
図4を参照すると、画像信号処理回路35の一実施形態が示され、この実施形態では、画像信号処理回路35には2つの入力系統、即ち第1の入力系統54及び第2の入力系統56が設けられ、この双方の入力系統54及び56は互いに並列に配置される。第1の入力系統54は互いに直列に配置されたプリアンプ54a及び前処理回路54bを包含し、同様に第2の入力系統56も互いに直列に配置されたプリアンプ56a及び前処理回路56bを包含する。また、画像信号処理回路54には切換スイッチ回路58及びアナログ/デジタル(A/D)変換器60が設けられ、第1及び第2の入力系統54及び56の出力端子側(即ち、前処理回路54a及び56bの出力端子)が切換スイッチ回路60を介して選択的にA/D変換器60の入力端子に接続される。
【0030】
図4から明らかなように、三原色光照明及び紫外線照明の如何に拘らず、撮像センサ16から読み出された1フレーム分のアナログ画素信号は第1及び第2の入力系統54及び56の双方に入力されるが、しかし第1及び第2の入力系統54及び56から出力される1フレーム分のアナログ画素信号のいずれをA/D変換器60に出力するかについては、三原色光照明及び紫外線照明のいずれかが行われているかに依る。即ち、三原色光照明時には第1の入力系統54の出力端子は切換スイッチ回路58によってA/D変換器60の入力端子に接続され、一方紫外線照明時には第2の入力系統56の出力端子は切換スイッチ回路58によってA/D変換器60の入力端子に接続される。要するに、第1の入力系統54は三原色光照明から得られる各色のアナログ画素信号の処理のために用意されるものであり、第2の入力系統56は紫外線照明から得られる単色アナログ画素信号の処理のために用意されるものである。なお、後述するように、切換スイッチ回路58の切換動作はシステムコントローラ52から出力される切換制御信号によって行われる。
【0031】
三原色光照明時に撮像センサ16から順次読み出される各色の1フレーム分のアナログ画素信号はプリアンプ54aで所定の増幅度で増幅された後に前処理回路54bで所定の画像処理、例えばフィルタリング処理、ホワイトバランス補正処理、ガンマ補正処理、輪郭強調処理、クランプ処理等を受ける。所定の画像処理を受けた各色の1フレーム分のアナログ画素信号はA/D変換器60によって1フレーム分のデジタル画素信号に変換された後にフレームメモリ62R、62G及び62Bのいずれかに一旦書き込まれて格納される。即ち、1フレーム分の赤色デジタル画素信号はフレームメモリ62Rに書き込まれ、1フレーム分の緑色デジタル画素信号はフレーム62Gに書き込まれ、1フレーム分の青色デジタル画素信号はフレームメモリ62Bに書き込まれる。
【0032】
フレームメモリ62R、62G及び62Bからは三原色のデジタル画像信号、即ち赤色デジタル画像信号、緑色デジタル画像信号及びの青色デジタル画像信号が同時に読み出され、このとき各色のデジタル画像信号には水平同期信号、垂直同期信号を含む種々の同期信号が適宜付加される。即ち、1フレーム分の三原色のデジタル画像信号はフレームメモリ62R、62G及び62Bから1フレーム分のカラー(三原色)デジタルビデオ信号として出力される。次いで、赤色デジタルビデオ信号、緑色デジタルビデオ信号及び青色デジタルビデオ信号はそれぞれデジタル/アナログ(D/A)変換器64R、64G及び64Bによって赤色アナログビデオ信号、緑色アナログビデオ信号及び青色アナログビデオ信号に変換された後に後処理回路66R、66G及び66Bに入力される。
【0033】
各後処理回路(66R、66G、66B)では、その該当色のアナログビデオ信号が所定の画像処理、例えばフィルタリング処理、カラーバランス処理、ガンマ補正処理、輪郭強調処理等を受ける。所定の画像処理を受けた赤色アナログビデオ信号、緑色アナログビデオ信号及び青色アナログビデオ信号はカラービデオ信号として画像信号処理回路35からTVモニタ装置に対して出力され、そこで撮像センサ16によって撮られた被写体像がカラー映像として該TVモニタ装置上で再現される。
【0034】
図4に示すように、画像信号処理回路35にはタイミングジェネレータ68が含まれ、このタイミングジェネレータ68からは、前処理回路54b、A/D変換器60、フレームメモリ62R、62G及び62B、D/A変換器64R、64G及び64B並びに後処理回路66R、66G及び66Bのそれぞれに対して所定の周波数のクロックパルスが出力され、それら構成要素の各々で行われる処理及び動作はタイミングジェネレータ68からそこに入力されるクロックパルスに従って行われる。即ち、前処理回路54bで行われる種々の画像処理はそこに入力されるクロックパルスに従って行われ、A/D変換器60からのデジタル画素信号のサンプリングはそこに入力されるクロックパルスに従って行われ、各フレームメモリ(62R、62G、62B)へのデジタル画素信号の書込み及び読出しはそこに入力される書込みクロックパルス及び読出しクロックパルスに従って行われ、各D/A変換(64R、64G、64B)からのアナログビデオ信号のサンプリングはそこに入力されるクロックパルスに従って行われ、各後処理回路(66R、66G、66B)で行われる種々の画像処理はそこに入力されるクロックパルスに従って行われる。
【0035】
一方、紫外線照明時に撮像センサ16から順次読み出される1フレーム分の単色(蛍光)アナログ画素信号はプリアンプ56aで所定の増幅度で増幅された後に前処理回路56bで所定の画像処理、例えばフィルタリング処理、ガンマ補正処理、輪郭強調処理、クランプ処理等を受ける。所定の画像処理を受けた1フレーム分の単色アナログ画素信号はA/D変換器60によって1フレーム分の単色デジタル画素信号に変換された後にフレームメモリ62R、62G及び62Bのいずれかに一旦書き込まれて格納される。
【0036】
ころで、撮像センサ16は可視光の帯域に対して高感度となっているので、その感度は紫外線に対しては鈍く、このためプリアンプ56aでの増幅度はプリアンプ54aでの増幅度よりも大きく設定される。また、プリアンプ56aでの増幅度が大きいために、そこで増幅された単色アナログ画素信号のノイズレベルも高く、このため前処理回路56bでのフィルタリング処理によるノイズ除去帯域設定も前処理回路54bでのフィルタリング処理によるノイズ除去帯域設定とは異なる。更に、撮像センサ16の感度が可視光と紫外線とでは異なるために、前処理回路56bでのクランプ処理、即ちアナログ画素信号のペデスタルレベルを決定する設定処理も前処理回路54bでアナログ画素信号のペデスタルレベルを決定する設定処理とは異なる。要するに、第1の入力系統54のプリアンプ54a及び前処理回路54bでは、三原色光照明によって得られるアナログ画素信号に対して、その特性に応じた処理が施され、第2の入力系統56のプリアンプ56a及び前処理回路56bでは、紫外線照明によって得られるアナログ画素信号に対して、その特性に応じた処理が施される。
【0037】
フレームメモリ62R、62G及び62Bからは3フレーム分の単色デジタル画像信号が同時に読み出され、このとき各フレームメモリからのデジタル画像信号には水平同期信号、垂直同期信号を含む種々の同期信号が適宜付加される。即ち、フレームメモリ62R、62G及び62Bの各々からは単色デジタル画素信号が単色デジタルビデオ信号として出力される。次いで、各単色デジタルビデオ信号は該当するD/A変換器(64R、64G、64B)によって単色アナログビデオ信号に変換された後に該当する後処理回路(66R、66G、66B)に入力され、そこで所定の画像処理を受けることになる。
【0038】
先に説明したように、回転式シャッタ46は回転式RGBカラーフィルタ32から三原色のカラーフィルタ要素32R、32G及び32Bを除去してそこを開口領域としたものに相当するので、紫外線照明時には、回転式シャッタ46の一回転毎に1フレーム分のカラー(三原色)アナログビデオ信号に相当する3フレーム分の単色アナログビデオ信号が得られ、これら3フレーム分の単色アナログ画素信号がA/D変換器60によって3フレーム分の単色デジタル画素信号に変換された後にフレームメモリ62R、62G及び62Bに振り分けられて格納される。要するに、回転式RGBカラーフィルタ32から三原色のカラーフィルタ要素32R、32G及び32Bを除去したものを回転式シャッタ46として用いることにより、三原色のカラービデオ信号を作成するために設計された画像信号処理回路35に大幅な変更を加えることなくその画像信号処理回路35を利用して紫外線照明による単色アナログビデオ信号が得られる。なお、紫外線照明時に得られる3つの単色アナログビデオ信号のうちの1つだけが単色映像即ち蛍光映像の再現に利用される。
【0039】
図4に示すように、画像信号処理回路35にはタイミングジェネレータ68が含まれ、このタイミングジェネレータ68からは、前処理回路54b、前処理回路56b、A/D変換器60、フレームメモリ62R、62G及び62B、D/A変換器64R、64G及び64B並びに後処理回路66R、66G及び66Bのそれぞれに対して所定の周波数のクロックパルスが出力され、それら構成要素の各々で行われる処理或いは動作はタイミングジェネレータ68からそこに入力されるクロックパルスに従って行われる。即ち、前処理回路54bで行われる種々の画像処理はそこに入力されるクロックパルスに従って行われ、前処理回路56bで行われる種々の画像処理はそこに入力されるクロックパルスに従って行われ、A/D変換器60からのデジタル画素信号のサンプリングはそこに入力されるクロックパルスに従って行われ、各フレームメモリ(62R、62G、62B)へのデジタル画素信号の書込み及び読出しはそこに入力される書込みクロックパルス及び読出しクロックパルスに従って行われ、各D/A変換(64R、64G、64B)からのアナログビデオ信号のサンプリングはそこに入力されるクロックパルスに従って行われ、各後処理回路(66R、66G、66B)で行われる種々の画像処理はそこに入力されるクロックパルスに従って行われる。
【0040】
なお、図1には撮像センサ16とタイミングジェネレータ68との接続関係は図示されていないが、撮像センサ16から1フレーム分のアナログ画素信号が読み出されるときも、その読出しはタイミングジェネレータ68から出力される所定の周波数のクロックパルスに従って行われる。
【0041】
図1に示すように、画像信号処理ユニット14にはランプ電源回路70が設けられ、このランプ電源回路70によって白色光源ランプ26に対する給電が行われる。なお、ランプ電源回路70は図示されない接続プラグを介して商用電源に接続され、かつランプ電源回路70から白色光源ランプ26への給電はシステムコントローラ34の制御下で行われる。
【0042】
また、図1に示すように、絞り30はその開度を調節するアクチュエータ72を備え、このアクチュエータ72はシステムコントローラ52の制御下で駆動させられる。詳述すると、第1の入力系統54の前処理回路54bには積分回路が組み込まれ、その積分回路ではカラーフィルタ32の一回転毎に得られる1フレーム分の三原色のアナログ画素信号の全体的な輝度を評価する輝度評価信号が得られ、その輝度評価信号はデジタル輝度評価データとして適宜変換された後にシステムコントローラ52に取り込まれ、そのデジタル輝度評価データが常に所定の参照輝度データと一致するように絞り30の開度がアクチュエータ72の駆動により調節させられる。かくして、そのような絞り30の開度の調節により、スコープ10の遠位端に対する被写体の遠近に拘らず、TVモニタ装置上の再現カラー映像の明るさが常に一定に維持され得ることになる。
【0043】
更に、図1に示すように、画像信号処理ユニット14には回転式RGBカラーフィルタ32の駆動モータ34を回転駆動させるためのモータ駆動回路74が設けられ、駆動モータ34はモータ駆動回路74から出力される駆動パルスに従って回転駆動させられる。駆動モータ34の回転駆動周波数、即ち回転式三原色カラーフィルタ32の回転周波数は上述したように電子内視鏡システムで採用されるTV映像再現方式(例えば、NTSC方式では30Hz、PAL方式では25Hz)に応じて決められる。勿論、回転式三原色カラーフィルタ32の回転駆動は画像信号処理回路35での画像信号処理に同期させることが必要であり、このためモータ駆動回路74から駆動モータ34への駆動パルスの出力タイミングは画像信号処理回路35内のタイミングジェネレータ68から出力される所定の周波数のクロックパルスに従って制御される。
【0044】
図1において、画像信号処理ユニット14の筐体の外部に設けられるフロントパネルが参照符号76で示され、このフロントパネル76には種々のスイッチ及び表示/指示ランプ等が設けられる。特に本発明に係わるスイッチとしては、三原色光照明と紫外線照明と切換を行うための照明切換スイッチ78、白色光ランプ26の点灯スイッチ80及び画像信号処理ユニット14自体の電源ON/OFFスイッチ82が挙げられる。
【0045】
図1に示すように、特殊波長光源ユニット36にはUVランプ38に対して給電を行うランプ電源回路84が設けられ、このランプ電源回路84も図示されない接続プラグを介して商用電源に接続される。ランプ電源回路84は外部配線を介して画像信号処理ユニット14のシステムコントローラ52に接続され、ランプ電源回路84からUVランプ38への給電はシステムコントローラ52の制御下で行われる。本実施形態では、UVランプ38は画像信号処理ユニット14のフロントパネル76上の白色光ランプ26の点灯スイッチ80のオン時に点灯されるようになっているが、必要に応じて、UVランプ38の点灯については特殊波長光源ユニット36の筐体側に設けられた専用点灯スイッチによって行うこともできる。
【0046】
また、図1に示すように、特殊波長光源ユニット36には回転式シャッタ46の駆動モータ50を回転駆動させるためのモータ駆動回路86が設けられ、駆動モータ50はモータ駆動回路86から出力される駆動パルスに従って回転駆動させられる。駆動モータ50の回転駆動周波数、即ち回転式シャッタ46の回転周波数は上述したように電子内視鏡システムで採用されるTV映像再現方式(例えば、NTSC方式では30Hz、PAL方式では25Hz)に応じて決められる。勿論、回転式三原色カラーフィルタ32の場合と同様に、回転式シャッタ46の回転駆動についても画像信号処理回路35での画像信号処理に同期させることが必要であり、この目的のためにモータ駆動回路86は画像信号処理ユニット14内のモータ駆動回路74と外部配線により接続させられ、これによりモータ駆動回路86から駆動モータ50への駆動パルスの出力タイミングは画像信号処理回路35内のタイミングジェネレータ52から出力される所定の周波数のクロックパルスに従って制御される。
【0047】
上述したように、画像信号処理ユニット14の筐体の外部に設けられるフロントパネル76には三原色光照明と紫外線照明と切換を行うための照明切換スイッチ78が設けられているが、本実施形態では、同じ機能を持つ照明切換スイッチは更に3つ用意され、これら照明切換スイッチはいずれもスコープ10を操る術者が照明切換を望むときには術者自身により直ちに行えるように配置される。
【0048】
詳述すると、先ず、3つの照明切換スイッチの1つは術者の足で照明切換操作を行い得るようになったフットスイッチ88として用意され、このフットスイッチ82は電子内視鏡システムを設置する床上に配置される。フットスイッチ88は適当な着脱自在のコネクタ84を介してシステムコントローラ52に接続され、フットスイッチ88を術者の足で押下する度毎に照明切換が行われる。
【0049】
3つの照明切換スイッチのうちのもう一方は術者の手で手動操作し得るようになった手動操作スイッチ90として用意され、この手動操作スイッチ90はスコープ10の処置具挿通路20の導入口に近接して配置される。手動操作スイッチ90は画像信号処理ユニット14に対するスコープ10の接続時にコネクタ12を介してシステムコントローラ52に接続され、手動操作スイッチ90を術者の指で押下する度毎に照明切換が行われる。
【0050】
3つの照明切換スイッチのうちの残りのもう一方も術者の手で手動操作し得るようになった手動操作スイッチ92として用意され、この手動操作スイッチ92はスコープ10の操作部94に配置される。手動操作スイッチ92も画像信号処理ユニット14に対するスコープ10の接続時にコネクタ12を介してシステムコントローラ52に接続され、手動操作スイッチ92を術者の指で押下する度毎に照明切換が行われる。なお、操作部94はスコープ10を操る際に必要とされる操作稈や種々のスイッチ等が設けられる所である。
【0051】
本実施形態にあっては、図5に模式的に示すように、システムコントローラ52の入出力インターフェース(I/O)では、4つの照明切換スイッチ78、88、90及び92に対して8ビット分の入力ポートが割り当てられる。即ち、フロントパネル76上の照明切換スイッチ78には8ビットのうちの最下位ビットに対応する第1位の入力ポートが割り当てられ、フットスイッチ88にはその最下位ビットの次位ビットに対応する第2位の入力ポートが割り当てられ、手動操作スイッチ90及び92にはその次位ビットの次のビットに対応する第3位の入力ポートが割り当てられる。なお、図1から明らかなように、本実施形態では、手動操作スイッチ90及び92は共通の信号ラインに接続され、この共通の信号ラインがコネクタ12を介して上述の第3位の入力ポートに接続される。
【0052】
フロントパネル76上の電源ON/OFFスイッチ82がオンされると、照明切換スイッチ78の信号ライン、フットスイッチ88の信号ライン並びに手動操作スイッチ90及び92の共通の信号ラインのそれぞれには所定電圧例えば5ボルトが印加される。即ち、図5に示すように、8ビット分の入力ポートのうち下位3ビットに対応した入力ポートだけに高レベル信号として“1”が入力され、その残りの上位5ビットに対応する入力ポートには低レベル信号として“0”が常に入力される。照明切換スイッチ78、88、90及び92のいずれかが押下操作される度毎に、その該当照明切換スイッチからは低レベルパルスが照明切換信号として該当入力ポートに入力され、この信号の立下がりがシステムコントローラ52によって検出され、これにより照明切換スイッチ78、88、90及び92のいずれかが押下操作された否かが判断される。
【0053】
詳述すると、システムコントローラ52の中央処理ユニット(CPU)は所定の時間間隔例えば50ms毎に8ビット分の入力ポートの入力値を16進数として取り込み、このとき照明切換スイッチ78、88、90及び92のいずれもが押下操作されていなければ、その16進数は07h[00000111] となる。一方、例えば、照明切換スイッチ78が押下されていれば、8ビット分の入力ポートから取り込まれる16進数は06h[00000110]となり、フットスイッチ88が押下されていれば、8ビット分の入力ポートから取り込まれる16進数は05h[00000101]となり、手動操作スイッチ90及び92のいずれかが押下されていれば、8ビット分の入力ポートから取り込まれる16進数は03h[00000011]となる。要するに、8ビット分の入力ポートから取り込まれた16進数が07h[00000111] 以外であれば、照明切換スイッチ78、88、90及び92のいずれかが押下操作されと判断し得る。
【0054】
図6を参照すると、システムコントローラ52のCPUで実行される初期設定ルーチンのフローチャートが示され、この初期設定ルーチンはフロントパネル76上の電源ON/OFFスイッチ82のオン時に実行される。
【0055】
ステップ601では、フラグCF及びWFの初期化が行われる。即ち、フラグCF及びWFは共に“0”として初期化される。
【0056】
フラグCFは電子内視鏡システムで三原色光照明即ち通常光照明及び紫外線照明のいずれが選択されているかを指示する照明選択指示フラグであり、CF=0のとき、通常光照明が選択されていることを指示し、CF=1のとき、紫外線照明が選択されていることを指示する。要するに、電子内視鏡システムの立上げ時、即ち電源ON/OFFスイッチ82のオン時には、通常光照明が強制的に選択される。
【0057】
また、フラグWFは図7に示す照明切換監視処理ルーチンの実行時に利用されるものであって、照明切換が確認されるた際に所定時間例えば2秒間だけ待機状態に入ることを指示する待機指示フラグである。即ち、照明切換が行われる度毎にフラグWFは“0”から“1”に書き換えられ、その後2秒間は図7の照明切換監視処理ルーチンは待機状態に入り、その間に照明切換に伴う動作が行われ、このとき照明切換スイッチ78、88、90及び92のいずれかが押下操作されても、その押下操作は無効とされる。要するに、照明切換に伴う動作が完了するまでに必要とされる時間例えば2秒間にわたって図7の照明切換監視処理ルーチンは待機状態に入ることになる。
【0058】
ステップ602では、変数pに初期値として07h(16進数) が設定され、また待機時間カウンタWCに初期値として“40”が設定される。変数p及び待機時間カウンタWCは共に図7の照明切換監視処理ルーチンの実行時に用いられるのである。なお、待機時間カウンタWCは減算カウンタとして構成され、図7の照明切換監視処理ルーチンの待機時間を設定するものである。
【0059】
ステップ603では、画像信号処理回路35内の切換スイッチ回路58が第1の出力系統54側に接続され、次いでステップ604では、開閉シャッタ48が閉鎖させられる。勿論、このような切換スイッチ回路58及び開閉シャッタ48の初期設定は電子内視鏡システムの立上げ時に通常光照明が強制的に選択されることに依る。
【0060】
図7を参照すると、システムコントローラ52のCPUで実行される照明切換監視処理ルーチンのフローチャートが示され、この照明切換監視処理ルーチンは所定の時間間隔例えば50ms毎に繰り返し実行される時間割込みルーチンであり、その実行はフロントパネル76上の点灯スイッチ80をオンすることにより開始される。なお、上述したように、本実施形態では、点灯スイッチ80のオンにより、白色光ランプ26が点灯されるだけでなく、UVランプ38も点灯されることになる。
【0061】
ステップ701では、照明待機指示フラグWFが“0”であるか“1”であるかが判断される。初期段階では、WF=0であるので(図6)、ステップ702に進み、そこで上述した8ビット分の入力ポート(図5)から入力値pinが(16進数が読み出され、その入力値pinが変数pに与えられる。次いで、ステップ703では、変数pが07h に等しいか否かが判断される。もしp=07h であれば、照明切換スイッチ78、88、90及び92のいずれもが押下操作さていないので、本ルーチンは一旦終了する。その後、50ms経過毎に本ルーチンは繰り返し実行されることになるが、ステップ703でp=07h [00000111]である限り、何等の進展もない。
【0062】
ステップ703でp≠07h [00000111]であるとき、即ち照明切換スイッチ78、88、90及び92のいずれかが押下操作されたとき、ステップ703からステップ704に進み、そこで待機指示フラグWFは“0”から“1”に書き換えられる。次いで、ステップ705では、照明選択指示フラグCFが“0”であるか“1”であるかが判断される。上述したように、初期設定では、CF=0であるので、即ち通常光照明が選択されているので、ステップ706に進み、そこで照明選択指示フラグCFが“0”から“1”に書き換えられ、これにより通常光照明から紫外線照明に切り換わることが指示される。
【0063】
続いて、ステップ707で開閉シャッタ48が開放され、ステップ708で白色光ランプ26が消灯され、ステップ709で切換スイッチ回路58の接続切換、即ち第1の入力系統54側から第2の入力系統56側の接続切換が行われる。その後、ステップ710で変数pに07h が与えられると、本ルーチンは一旦終了する。
【0064】
50ms後に本ルーチンは再び実行されるが、このときステップ701から711に進み(WF=1)、そこで待機時間カウンタWC(初期設定値40)から“1”だけ減算され、次いでステップ712で待機時間カウンタWCの減算値が“0”に到達したか否かが判断される。もしWC>0であれば、本ルーチンは一旦終了する。その後、50ms経過後毎に本ルーチンは実行されるが、ステップ712で待機時間カウンタWCの減算値が“0”に到達するまで、何等の進展もない。要するに、本ルーチンはステップ703で照明切換が確認されると待機状態下に入り(WF=1)、その待機状態の間に照明切換に伴う動作、即ち開閉シャッタ48の開放動作、白色光ランプ26の消灯動作及び切換スイッチ回路58の切換動作が完了させられ、このとき照明切換スイッチ78、88、90及び92のいずれかが押下操作されても、その押下操作は無効とされる。
【0065】
ステップ712で待機時間カウンタWCの減算値が“0”に到達したとき、即ち待機状態に入ってから2秒が経過したとき、ステップ712からステップ713に進み、そこで待機指示フラグWFが“1”から“0”に戻され、次いでステップ714で待機時間カウンタWCに初期設定値“40”が設定され、本ルーチンは一旦終了する。その後、50ms経過後毎に本ルーチンは実行されるが、照明切換スイッチ78、88、90及び92のいずれかが押下操作されない限り、何等の進展もない。
【0066】
ステップ703で照明切換スイッチ78、88、90及び92のいずれかの押下操作が確認されると、ステップ703からステップ704に進み、そこで待機指示フラグWFが再び“0”から“1”に書き換えられ、次いでステップ705で照明選択指示フラグCFが“0”であるか“1”であるかが判断される。現段階では、CF=1であるので、即ち紫外線照明が選択されているので、ステップ706からステップ715に進み、そこで照明選択指示フラグCFが“1”から“0”に書き換えられ、これにより紫外線照明から通常光照明に切り換わることが指示される。
【0067】
続いて、ステップ716で開閉シャッタ48が閉鎖され、ステップ717で白色光ランプ26が点灯され、ステップ718で切換スイッチ回路58の接続切換、即ち第2の入力系統56側から第1の入力系統54側の接続切換が行われる。その後、ステップ710で変数pに07h が与えられると、本ルーチンは一旦終了する。
【0068】
50ms後に本ルーチンは再び実行されるが、このとき本ルーチンは上述の場合と同様に2秒間の待機状態下に入り(WF=1)、その待機状態の間に照明切換に伴う動作、即ち開閉シャッタ48の閉鎖動作、白色光ランプ26の点灯動作及び切換スイッチ回路58の切換動作が完了させられ、このとき照明切換スイッチ78、88、90及び92のいずれかが押下操作されても、その押下操作は無効とされる。
【0069】
以上の説明から明らかなように、照明切換スイッチ78、88、90及び92のいずれかが押下操作されると、照明切換が速やかに行われると共にその照明切換に伴う種々の動作は確実に保証される。
【0070】
図8を参照すると、画像信号処理回路35の別の実施形態が示される。なお、同図では、図4に示した画像信号処理回路35の構成要素と同様な構成要素については同じ参照符号で示されている。
【0071】
図8に示す画像信号処理回路35の実施形態では、図4に示した第1及び第2の入力系統54及び56の代わりに単一の入力系統96だけが設けられ、この入力系統96は互いに直接に配置されたプリアンプ96a及び前処理回路96bから成り、前処理回路96bの出力端子はA/D変換器60の入力端子に接続される。本実施形態では、プリアンプ96aは例えば電圧制御増幅器(VCA)として構成され、その増幅度はシステムコントローラ52からプリアンプ96aに印加される制御電圧値に応じて可変とされる。要するに、通常光(三原色光)照明時に得られるアナログ画素信号はそれに応じた増幅度で増幅されるようにプリアンプ96aの増幅度が設定され、また紫外線照明時に得られるアナログ画素信号はそれに応じた増幅度で増幅されるようにプリアンプ96aの増幅度が設定される。
【0072】
同様に、前処理回路96bで行われる種々の画像処理時の処理設定値も可変とされ、それら処理設定値もシステムコントローラ52からプリアンプ96aに印加される制御電圧値に応じて可変とされる。要するに、通常光(三原色光)照明時に得られるアナログ画素信号はそれに応じた処理設定値で画像処理を受け、また紫外線照明時に得られるアナログ画素信号はそれに応じた処理設定値で画像処理を受ける。
【0073】
なお、通常光(三原色光)照明時に単一の入力系統96を経た各色の1フレーム分のアナログ画素信号がA/D変換器60によって1フレーム分のデジタル画素信号に変換された後にカラービデオ信号として画像信号処理回路35からTVモニタ装置に対して出力されることは図4に示す実施形態の場合と同様であり、また紫外線照明時に単一の入力系統96を経た1フレーム分の単色(蛍光)アナログ画素信号がA/D変換器60によって1フレーム分のデジタル画素信号に変換された後に単色ビデオ信号として画像信号処理回路35からTVモニタ装置に対して出力されることも図4に示す実施形態の場合と同様である。
【0074】
図9を参照すると、図8に示した画像信号処理回路35の変形実施形態が示され、この変形実施形態では、A/D変換器60とフレームメモリ62R、62G及び62Bとの間にノイズリダクション回路97R、97G及び97Bが介在され、この点を除けば図9の変形実施形態は図8の実施形態と同じものである。ノイズリダクション回路97R、97G及び97Bは三原色のデジタル画素信号のフレームメモリ62R、62G及び62Bに対応させて設けられているが、しかしそれらノイズリダクション回路はむしろ単色(蛍光)デジタル画素信号のために用意されているものである。先に述べたように、撮像センサ16は紫外線に対する感度は可視光に比べて鈍いので、紫外線照明時のアナログ画素信号に対するプリアンプ96aでの増幅度の設定値は通常光照明時のアナログ画素信号に対する増幅度の設定値よりも大きくなり、このため紫外線照明時のアナログ画素信号に含まれるノイズもそれに伴って増幅される。要するに、ノイズリダクション回路97R、97G及び97Bはそのような増幅ノイズを除去するために設けられるものである。
【0075】
先にも述べたように、画像信号処理回路35は元々三原色のカラービデオ信号を作成するために設計されたものであり、そのような設計の画像信号処理回路35を利用して単色(蛍光)ビデオ信号を作成することとしているので、画像信号処理回路35からは3つの単色ビデオ信号が得られることになる。従って、例えば、緑色のビデオ信号の作成系統(62G、64G、66G)から得られる単色ビデオ信号に基づいて蛍光映像を再現する場合には、その緑色のビデオ信号の作成系統だけにノイズリダクション回路97Gが設けられてもよい。
【0076】
なお、図9に示すようなノイズリダクション回路97R、97G及び97Bは図4に示す画像信号処理回路35にも設けられることができることは言うまでもない。
【0077】
図1に示す電子内視鏡システムにおいて、もし画像信号処理回路35が図8或いは図9に示すように構成される場合には、図6に示す初期設定ルーチンの一部は図10に示すように変更されなければならない。即ち、ステップ603では、プリアンプ96aに対する増幅度の設定並びに前処理回路96bでの処理設定値については通常光照明に応じて行われる。勿論、そのような初期設定は電子内視鏡システムの立上げ時に通常光照明が強制的に選択されることに依る。
【0078】
同様に、図1に示す電子内視鏡システムにおいて、もし画像信号処理回路35が図8或いは図9に示すように構成される場合には、図7に示す照明切換監視処理ルーチンの一部は図11に示すように変更されなければならない。即ち、ステップ709では、プリアンプ96aに対する増幅度の設定並びに前処理回路96bでの処理設定値については紫外線照明に応じて設定され、またステップ718では、プリアンプ96aに対する増幅度の設定並びに前処理回路96bでの処理設定値については通常光照明に応じて設定される。
【0079】
図12を参照すると、本発明による電子内視鏡システムの別の実施形態が示され、この実施形態では、画像信号処理ユニット14内で光ガイドケーブル22の近位端面と回転式RGBカラーフィルタ32との間に開閉シャッタ94が介在させられる。開閉シャッタ98は白色光ランプ26から光ガイドケーブル22の近位端面への白色光の導入を制御するものであって、三原色光照明によるカラー映像再現時には開閉シャッタ98は開放され、これにより光ガイドケーブル22の遠位端面からの三原色光照射が行われる。一方、紫外線照明による蛍光映像再現時には開閉シャッタ98は閉鎖され、これにより白色光ランプ26から光ガイドケーブル22の近位端面への白色光の導入が阻止される。要するに、図12に示す実施形態では、UVランプ38の場合と同様に、白色光ランプ26は電子内視鏡システムの作動時常に点灯状態とされ、三原色光照明によるカラー映像再現時だけ開閉シャッタ98は開放され、紫外線照明による蛍光映像再現時には開閉シャッタ98は閉鎖される。なお、開閉シャッタ98はその開閉作動を制御するアクチュエータ99を備え、このアクチュエータ99はシステムコントローラ52の制御下で駆動させられる。
【0080】
図12に示す実施形態によれば、紫外線照明から通常光照明に切り換えられた直後でも、白色光ランプ26からは安定した白色光照射が得られるので、TVモニタ装置上で適正なカラー再現映像が直ちに得られる。また、図12の実施形態では、通常光照明と紫外線照明とが頻繁に切り換えられるような場合でも、その切換の度毎に白色光ランプ26の点滅を繰り返す必要はないので、白色光ランプ26の寿命を延ばすことができる。
【0081】
図12に示す電子内視鏡システムの実施形態では、図6に示す初期設定ルーチンの一部は図13に示すように変更されなければならない。即ち、ステップ604では、開閉シャッタ48は初期設定として閉鎖され、かつ開閉シャッタ98は初期設定として開放される。勿論、そのような初期設定は電子内視鏡システムの立上げ時に通常光照明が強制的に選択されることに依る。
【0082】
同様に、図12に示す電子内視鏡システムの実施形態では、図7に示す照明切換監視処理ルーチンの一部は図14に示すように変更されなければならない。即ち、ステップ708では、開閉シャッタ98が閉鎖され、またステップ717では、開閉シャッタ98は開放される。
【0083】
更に、図12に示す電子内視鏡システムの実施形態でも、その画像信号処理回路35を図8或いは図9に示すように構成してもよく、その場合には、図6に示す初期設定ルーチンは図10に示した場合と同様な態様で図15に示すように変更されなければならず、また図7に示す照明切換処理ルーチンは図11に示した場合と同様な態様で図16に示すように変更されなければならい。
【0084】
以上で述べた本発明による電子内視鏡システムの実施形態にあっては、特殊波長光源ユニット36で特殊波長光源としてUVランプ38が使用されているが、その他の特殊波長光源が使用されてもよい。また、特殊波長光源ユニット36は画像信号処理ユニット14と独立したものとして構成されているが、特殊波長光源ユニット36を画像信号処理ユニット14内に組み込むことも可能である。
【0085】
【発明の効果】
以上の記載から明らかなように、本発明による電子内視鏡システムによれば、スコープを操る術者が通常光照明と特殊波長光照明との間の照明切換を望むとき術者自身により直ちに行うことができるので、特殊波長光照明による観察及び治療を効率的に行うことができる。また、照明切換時に通常光源ランプ及び特殊波長光源ランプの少なくとも一方の光源ランプのオン/オフ動作を行うことなく照明切換を行うことができるので、照明切換時にその一方の照明による映像再現を直ちに安定した状態で行い得るだけでなくその照明光源の寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子内視鏡システムの一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示す電子内視鏡システムの画像信号処理ユニット内の回転式RGBカラーフィルタの正面図である。
【図3】図2に示す回転式RGBカラーフィルタの側面図である。
【図4】図1に示す電子内視鏡システムの画像信号処理ユニット内の画像信号処理回路の一実施形態を示す詳細ブロック図である。
【図5】図1に示す電子内視鏡システムの画像信号処理ユニット内のシステムコントローラの入出力インターフェース(I/O)の入力ポートの一部を照明切換スイッチとの関係で模式的に示す模式図である。
【図6】図1に示す電子内視鏡システムの画像信号処理ユニット内のシステムコントローラで実施される初期設定ルーチンのフローチャートである。
【図7】図1に示す電子内視鏡システムの画像信号処理ユニット内のシステムコントローラで実施される照明切換監視処理ルーチンのフローチャートである。
【図8】図1に示す電子内視鏡システムの画像信号処理ユニット内の画像信号処理回路の別の実施形態を示す詳細ブロック図である。
【図9】図8に示した画像信号処理回路の変形実施形態の詳細ブロック図である。
【図10】図1に示す電子内視鏡システムの画像信号処理ユニット内の画像信号処理回路が図8或いは図9に示すように構成された際にそのシステムコントローラで実行される初期設定ルーチンのフローチャートである。
【図11】図1に示す電子内視鏡システムの画像信号処理ユニット内の画像信号処理回路が図8或いは図9に示すように構成された際にそのシステムコントローラで実行される照明切換監視処理ルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図12】本発明による電子内視鏡システムの別の実施形態を示すブロック図である。
【図13】図12に示す電子内視鏡システムの画像信号処理ユニット内のシステムコントローラで実行される初期設定ルーチンのフローチャートである。
【図14】図12に示す電子内視鏡システムの画像信号処理ユニット内のシステムコントローラで実行される照明切換監視処理ルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図15】図12に示す電子内視鏡システムの画像信号処理ユニット内の画像信号処理回路が図8或いは図9に示すように構成された際にそのシステムコントローラで実行される初期設定ルーチンのフローチャートである。
【図16】図12に示す電子内視鏡システムの画像信号処理ユニット内の画像信号処理回路が図8或いは図9に示すように構成された際にそのシステムコントローラで実行される照明切換監視処理ルーチンの一部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 スコープ
14 画像信号処理ユニット
16 撮像センサ
20 処置具挿通路
22 光ガイドケーブル
26 白色光ランプ
32 回転式RGBカラーフィルタ
35 画像信号処理回路
36 特殊波長光源ユニット
38 紫外線(UV)ランプ
40 光ガイドケーブル
46 回転式シャッタ
48 開閉シャッタ
52 システムコントローラ
76 フロントパネル
78 照明切換スイッチ
80 点灯スイッチ
82 電源ON/OFFスイッチ
88 照明切換スイッチ(フットスイッチ)
90・92 照明切換スイッチ(手動操作スイッチ)
98 開閉シャッタ

Claims (1)

  1. スコープと、このスコープの遠位端に設けられた撮像センサと、前記スコープの近位端に接続させられた画像信号処理ユニットとから成り、前記撮像センサで得られる画素信号に基づいてビデオ信号を前記画像信号処理ユニットで作成する電子内視鏡システムであって、
    前記スコープの遠位端の前方側を通常光によって照明するための第1の照明手段と、
    前記スコープの遠位端の前方を特殊波長光によって照明するための第2の照明手段と、
    前記第1の照明手段による通常光照明と前記第2の照明手段による特殊波長光照明とを選択的に切り換える照明切換制御手段と、
    前記照明切換制御手段による照明切換を指示する切換スイッチとを具備して成る電子内視鏡システムにおいて、
    前記切換スイッチが前記術者の手で切換操作を行い得るように前記スコープの処置具挿通路の導入口に配置された手動操作可能なスイッチとして構成されることを特徴とする電子内視鏡システム。
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