JP4245953B2 - テレビドアホンシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビドアホンシステムに係わり、特にカメラ付きインターホン子機の回路を簡素化したテレビドアホンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種のテレビドアホンシステムとして、図6に示すような構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
同図において、従来のテレビドアホンシステムは、戸外に設置される第1、第2のカメラ付きインターホン子機4、5と、室内に設置されるモニタ付きインターホン親機6とを備えており、モニタ付きインターホン親機6は、第1の伝送路L10を介して第1のカメラ付きインターホン子機4に、第2の伝送路L20を介して第2のカメラ付きインターホン子機5にそれぞれ接続されている。
第1、第2のカメラ付きインターホン子機4、5は、それぞれ同様の構成とされ、撮像回路ブロック41、子機マイクロフォン42、子機スピーカ43および呼出ボタン44の各部(回路)を備えている。また、撮像回路ブロック41は、図7に示すように、光学レンズ4f、固体撮像素子4a、A/D変換回路4b、映像信号処理回路4c、D/A変換回路4d、FM変調回路4eおよびタイミング信号発生回路4gの各部(回路)を備えている。
【0004】
モニタ付きインターホン親機6は、映像表示回路ブロック61、カメラ制御ボタン62、親機マイクロフォン63、親機スピーカ64および通話ボタン65の各部(回路)を備えている。また、映像表示回路ブロック61は、図7に示すように、FM復調回路6a、同期分離回路6b、A/D変換回路6c、映像同期回路6d、タイミング信号発生回路6eおよび表示ユニット6fの各部(回路)を備えている。
【0005】
このように構成されたテレビドアホンシステムにおいて、例えば第1のカメラ付きインターホン子機4の呼出ボタン44を押下した来客の画像(以下「来客画像」という。)S4aは、固体撮像素子4aのセンサー画素上に結像される。また、これと共に、タイミング発生回路4gより第1、第2の映像同期信号S41g、S42gが出力され、第1の映像同期信号S41gがA/D変換回路4bへ、第2の映像同期信号S42gがD/A変換回路4dへそれぞれ入力される。そして、固体撮像素子4aより出力されたアナログ撮像信号S4bは、固体撮像素子4aの画素単位に出力されA/D変換回路4bでデジタル映像信号S4cに変換されて映像信号処理回路4cへ入力され、当該映像信号処理回路4cにおいてホワイトバランスや色補正等の信号補正処理されたデジタル映像信号S4dに変換される。映像信号処理回路4cより出力されたデジタル映像信号S4dは、D/A変換回路4dで通常のテレビジョン信号S4eに変換されタイミング信号発生回路4gより出力された第2の映像同期信号S42gにあわせてFM変調回路4eでFM変調される。FM変調回路4eより出力されたFM変調信号f10は、第1の伝送路L10を介してモニタ付きインターホン親機6へ伝送される。
【0006】
一方、モニタ付きインターホン親機6へ伝送されたFM変調信号f10は、FM復調回路6aで復調され復調信号S6aとして同期分離回路6bへ入力される。そして、同期分離回路6bで映像同期信号S62bとアナログ映像信号S61bに分離され、前者の映像同期信号S62bは映像同期回路6dで同期化されたクロック信号S6dを生成しタイミング信号発生回路6eへ入力される。これにより、タイミング信号発生回路6eより第1、第2のタイミング信号S61e、S62eが出力され、第1のタイミング信号S61eがA/D変換回路6cへ、第2のタイミング信号S62eが表示ユニット6fへそれぞれ供給される。また、後者のアナログ映像信号S61bはA/D変換回路6cでデジタル映像信号S6cに変換され表示ユニット6fへ入力され、これにより、表示ユニット6fに来客画像が表示される。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−46583号公報 (段落番号「0011」〜「0020」、図1〜図6)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成のテレビドアホンシステムにおいては、モニタ付きインターホン親機の表示ユニットに1台分のカメラ付きインターホン子機からの来客画像しか表示させることができないにも拘わらず、各カメラ付きインターホン子機にはそれぞれ映像信号処理回路が搭載されているため、カメラ付きインターホン子機の回路構成が煩雑化し、また、映像信号処理回路が高価なため割高にもなっているという難点があった。また、高画素のCCD等から成る固体撮像素子を使用しても、デジタル映像信号をテレビジョン信号に変換してモニタ付きインターホン親機へ伝送しているため、撮像信号の帯域が制限され、高画素の固体撮像素子の特性を有効に利用することができないという難点があった。
【0009】
本発明は、このような難点を解決するためになされたもので、カメラ付きインターホン子機の回路構成を簡素化し、コスト的にも割安で、高画素の固体撮像素子の特性を有効に発揮することができるテレビドアホンシステムを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のテレビドアホンシステムは、複数のカメラ付きインターホン子機及びモニタ付きインターホン親機で構成され、カメラ付きインターホン子機の撮像回路ブロックには、来客を撮像するための光学レンズ、CCDやCMOSセンサー等で構成される固体撮像素子、固体撮像素子で撮像され出力されたアナログ映像信号をデジタル映像信号に変換するためのA/D変換回路、撮像された画素から表示に必要な画素を選択し切出すための撮像信号処理回路、切り出された画素データをデジタル変調信号で伝送するための変調回路、撮像および前記伝送のためのタイミング信号発生回路を備え、モニタ付きインターホン親機の映像表示回路ブロックには、デジタル変調信号を復調するための復調回路、切り出された画素データを特定の画素配列データに並べるための表示信号処理回路、撮像された映像のホワイトバランス及び色補正を行うための映像信号処理回路、来客の映像を確認するためのLCD等で構成される表示ユニットを備えている。
【0011】
また、本発明のテレビドアホンシステムにおけるモニタ付きインターホン親機には、パンチルト、ズーム等のカメラ制御を行うためのカメラ制御ボタンと、カメラ制御ボタンによるカメラ制御信号を変調する変調回路とを備え、カメラ付きインターホン子機には、カメラ制御信号を復調し、復調されたカメラ制御信号の指示でカメラ制御を撮像信号処理回路で処理するための復調回路を備えている。
【0012】
また、本発明のテレビドアホンシステムは、カメラ付きインターホン子機に内蔵される撮像信号処理回路において表示ユニットの画素数よりも多い画素を有する固体撮像素子の撮像データから原点座標を指定することで表示ユニットの矩形表示可能エリアを切り出し、原点座標を移動することでカメラ制御を実現するように構成されている。
【0013】
また、本発明のテレビドアホンシステムは、カメラ付きインターホン子機に内蔵される撮像信号処理回路において、表示ユニットの画素数よりも多い画素を有する固体撮像素子の撮像データから、水平又は垂直の画素配列から数個おきに表示する画素をサンプリングすることで表示ユニットの矩形表示可能エリアを切り出し、サンプリングする画素の間隔を可変することでカメラ制御を実現するように構成されている。
【0014】
また、本発明のテレビドアホンシステムにおける表示信号処理回路は、表示ユニットに来客映像以外の文字又はイラスト情報を表示するように構成されている。
【0015】
また、本発明のテレビドアホンシステムにおける表示信号処理回路は、データ化された画素データをデジタル録画、再生するように構成されている。
【0016】
また、本発明のテレビドアホンシステムは、カメラ付きインターホン子機でデータ化された画素データを有線LAN又は無線LANを介してモニタ付きインターホン親機へパケット伝送するように構成されている。
【0017】
本発明のテレビドアホンシステムによれば、カメラ付きインターホン子機に映像信号処理回路を搭載していないことから、カメラ付きインターホン子機の回路を簡素化することができ、ひいてはカメラ付きインターホン子機を安価に製造することができる。また、映像信号処理回路を搭載していない分だけカメラ付きインターホン子機における消費電力が低減され、ひいては、カメラ付きインターホン子機とモニタ付きインターホン親機間の伝送距離を増大させることができる。さらに、固体撮像素子で撮像された画素から表示ユニットの表示に必要な画素を選択し切出してデジタル信号でモニタ付きインターホン親機へ伝送し、モニタ付きインターホン親機側で映像信号処理を行なうことから、高画素の固体撮像素子の特性を有効に利用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のテレビドアホンシステムの好ましい実施の形態例について、図面を参照して詳述する。ここで、図1は本発明の一実施例におけるテレビドアホンシステムのシステム構成図、図2は本発明の一実施例におけるテレビドアホンシステムのブロック図を示している。
【0019】
図1において、本発明のテレビドアホンシステムは、戸外に設置される第1、第2のカメラ付きインターホン子機1、2と、室内に設置されるモニタ付きインターホン親機3とを備えており、モニタ付きインターホン親機3は、第1の伝送路L1を介して第1のカメラ付きインターホン子機1に、第2の伝送路L2を介して第2のカメラ付きインターホン子機2にそれぞれ接続されている。なお、第1、第2の伝送路L1、L2は、それぞれ2線ケーブル等で構成されている。
【0020】
第1、第2のカメラ付きインターホン子機1、2は、それぞれ同様の構成とされ、撮像回路ブロック11、子機マイクロフォン12、子機スピーカ13および呼出ボタン14を備えており、また、撮像回路ブロック11は、図2に示すように、固体撮像素子1a、A/D変換回路1b、撮像信号処理回路1c、変調回路(以下「子機変調回路」という。)1d、復調回路(以下「子機復調回路」という。)1e、タイミング信号発生回路(以下「子機タイミング信号発生回路」という。)1fおよび光学レンズ1gの各部(回路)を備えている。ここで、固体撮像素子1aは、光学レンズ1g、A/D変換回路1bおよび子機タイミング信号発生回路1fに接続され、子機タイミング信号発生回路1fにはA/D変換回路1bおよび撮像信号処理回路1cが接続されている。また、撮像信号処理回路1cは、A/D変換回路1b、子機変調回路1dおよび子機復調回路1eに接続され子機変調回路1dには第1の伝送路L1(または第2の伝送路L2)を構成する一方の伝送路La(以下、単に「一方の伝送路La」という。)が、子機復調回路1eには第1の伝送路L1(または第2の伝送路L2)を構成する他方の伝送路Lb(以下、単に「他方の伝送路Lb」という。)がそれぞれ接続されている。
【0021】
モニタ付きインターホン親機3は、映像表示回路ブロック31、カメラ制御ボタン32、親機マイクロフォン33、親機スピーカ34および通話ボタン35を備えており、また、映像表示回路ブロック31は、図2に示すように、復調回路(以下「親機復調回路」という。)3a、表示信号処理回路3b、映像信号処理回路3c、映像同期回路3d、タイミング信号発生回路(以下「親機タイミング信号発生回路」という。)3e、表示ユニット3f、CPU3gおよび変調回路(以下「親機変調回路」という。)3hを備えている。ここで、親機復調回路3aは、表示信号処理回路3b、映像同期回路3dおよび一方の伝送路Laに接続され、表示信号処理回路3bには映像信号処理回路3cおよびCPU3gが、映像同期回路3dには親機タイミング信号発生回路3eがそれぞれ接続されている。また、親機タイミング信号発生回路3eは、映像信号処理回路3cおよび表示ユニット3fに接続され、映像信号処理回路3cには表示ユニット3fが接続されている。さらに、CPU3gは、親機変調回路3hおよびカメラ制御ボタン32に接続され、親機変調回路3hには他方の伝送路Lbが接続されている。
【0022】
次に、このように構成された本発明のテレビドアホンシステムの動作について説明する。なお、来客が第1のカメラ付きインターホン子機1(若しくは第2のカメラ付きインターホン子機2)の呼出ボタン14を押下し、呼出信号が第1の伝送路L1(若しくは第2の伝送路L2)を介してモニタ付きインターホン親機3へ伝送され、呼出信号を検出したモニタ付きインターホン親機3において居住者が通話ボタン35を押下することにより、第1のカメラ付きインターホン子機1(若しくは第2のカメラ付きインターホン子機2)の有する通話機能(子機マイクロフォン12および子機スピーカ13)とモニタ付きインターホン親機3の有する通話機能(親機マイクロフォン33および親機スピーカ34)との間に、第1の伝送路L1(若しくは第2の伝送路L2)を介して通話路が形成される点は、従来のテレビドアホンシステムと同様であることから詳細な説明を省略し、ここでは、来客の画像を表示ユニットに表示させる動作やパンチルトやズーム等のカメラ制御の動作等を中心にして説明する。
【0023】
最初に、来客の画像を表示ユニット3fに表示させる動作について説明する。
【0024】
先ず、来客が、例えば第1のカメラ付きインターホン子機1の呼出ボタン14を押下すると、モニタ付きインターホン親機3から第1のカメラ付きインターホン子機1に対して動作電源が供給され、第1のカメラ付きインターホン子機1の各部(回路)へ電源が供給され、撮像回路ブロック11が能動となる。これにより来客の画像(以下「来客画像」という。)S1aは、光学レンズ1gによりCCDやCMOSセンサー等で構成される固体撮像素子1aのセンサー画素上に結像される。また、これと共に、子機タイミング発生回路1fより第1〜第3の映像同期信号S11f、S12f、S13fが出力され、第1の映像同期信号S11fが固体撮像素子1aへ、第2の映像同期信号S12fがA/D変換回路1bへ、第3の映像同期信号S13fが撮像信号処理回路1cへそれぞれ入力される。そして、固体撮像素子1aより出力されたアナログ撮像信号S1bは、固体撮像素子1aの画素単位に出力されA/D変換回路1bでデジタル撮像信号S1cに変換されて撮像信号処理回路1cへ入力され、当該撮像信号処理回路1cにおいて撮像された画素から表示に必要な画素が選択され切り出される。切り出された画素データS1dは、子機タイミング発生回路1fより出力される第3の映像同期信号S13fにあわせて子機変調回路1dでデジタル変調され、デジタル変調信号f1として一方の伝送路Laを介してモニタ付きインターホン親機3へ伝送される。
【0025】
一方、モニタ付きインターホン親機3へ伝送されたデジタル変調信号f1は、親機復調回路3aにおいて映像同期信号S32aと画素データS31aに復調され、前者の映像同期信号S32aは、映像同期回路3dで同期化されたクロック信号S3dが生成され親機タイミング信号発生回路3eへ入力される。これにより、親機タイミング信号発生回路3eより第1、第2のタイミング信号S31e、S32eが出力され第1のタイミング信号S31eが映像信号処理回路3cへ、第2のタイミング信号S32eが表示ユニット3fへそれぞれ供給される。
【0026】
また、後者の画素データS31aは、表示信号処理回路3bへ入力され固体撮像素子1aの画素配列データS3bに再配列されて、固体撮像素子1aの出力信号が復元され映像信号処理回路3cへ入力される。そして、映像信号処理回路3cで撮像された映像のホワイトバランスや色補正されデジタル映像信号S3cとしてLCD等で構成される表示ユニット3fへ入力され、これにより、表示ユニット3fに来客の画像が表示される。
【0027】
次に、パンチルトやズーム等のカメラ制御の動作について説明する。
【0028】
先ず、居住者がモニタ付きインターホン親機3のカメラ制御ボタン32を操作すると、カメラ制御ボタン32からパンチルトやズーム等の操作信号S3gが出力されCPU3gへ入力される。かかる操作信号S3gがCPU3gで認識されるとCPU3gからカメラ制御信号S3hが出力され親機変調回路3hへ入力され、当該親機変調回路3hにおいて、デジタル変調信号f1と異なる周波数で変調され、変調信号f2として親機変調回路3hより他方の伝送路Lbを介してカメラ付きインターホン子機1へ伝送される。
【0029】
一方、カメラ付きインターホン子機1で受信された変調信号f2は、子機復調回路1eで復調され、復調されたカメラ制御信号S1eが撮像信号処理回路1cへ入力される。ここで、この実施例では、固体撮像素子1aとして、その画素数(例えば24万画素)が表示ユニット3fの画素数(例えば9万画素)よりも多いものを使用した場合について説明し、また、固体撮像素子1aの画素単位として、図3(a)に示すように、ある行をG(グリーン)、R(レッド)、次の行をB(ブルー)、Gとベイヤー配列したものを例にして、また、表示ユニット3fの画素単位として、図3(b)に示すように、ある行をRGBとストライプ配列したものを例にして説明する。
【0030】
図4は、電子パンチルト信号処理の一例を示している。図4(a)において、図中左上の座標(0,0)を第1の原点座標(X0,Y0)とすると、カメラ制御信号S1eにより、固体撮像素子1aの全撮像データから有効エリアの第1の原点座標(X0,Y0)が指定され、図4(b)に示すように、矩形表示可能エリアa1が切り出される。切り出された矩形表示可能エリアa1は、撮像信号処理回路1cより第1の原点座標(X0,Y0)からのオフセット情報が付加され画素データS1dとして出力される。また、カメラ制御ボタン32の操作により、図4(c)に示すように、第1の原点座標(X0,Y0)を例えば「2コマ」パン方向に、かつ「2コマ」チルト方向に動作させて第1の原点座標(X0,Y0)を移動し(以下、移動した原点座標を「第2の原点座標(X1,Y1)」という。)、図4(d)に示すように、第2の原点座標(X1,Y1)における矩形表示可能エリアa1が切り出される。切り出された矩形表示可能エリアa1は、前述と同様に、撮像信号処理回路1cより第2の原点座標(X1,Y1)からのオフセット情報が付加され画素データS1dとして出力される。
【0031】
一方、モニタ付きインターホン親機3の表示信号処理回路3bでは、入力された画素データS31aから第1、第2の原点座標(X0,Y0)、(X1,Y1)を基準座標(0,0)とする画素配列に再配列され、映像信号処理回路3cへITU656等の基準に適合するデジタル形式の画素配列データS3bで映像信号処理回路3cへ入力され、当該映像信号処理回路3cにおいて、通常どおりホワイトバランスや色補正等の処理が行なわれ表示ユニット3fにデジタル映像信号S3cとして入力される。これにより、表示ユニット3fに、図4(b)または図4(d)に示すように、モニタ付きインターホン親機3のカメラ制御ボタン32によって指定されたエリアの来客画像が電子パンチルト表示される。
【0032】
次に、図5に基づいて、撮像信号処理回路1cのズーム・ワイド動作を説明する。なお、同図において、図4と共通する部分には同一の符号が付されている。
【0033】
先ず、カメラ制御信号S1eにより、前述と同様にして、固体撮像素子1aの全撮像データより有効エリアの第1の原点座標(X0,Y0)または第2の原点座標(X1,Y1)が指定される。そして、第1、第2の原点座標(X0,Y0)、(X1,Y1)を基準座標(0,0)とした矩形表示可能エリアa1を指定された倍率にあわせて、nサンプリングごとに切り出され、撮像信号処理回路1cより第1、第2の原点座標(X0,Y0)、(X1,Y1)からのオフセット情報が付加された画素データS1dとして出力される。
【0034】
そして、表示信号処理回路3bにおいて、入力された画素データS31aから、前述と同様にして、画素が再配列され、デジタル形式の画素配列データS3bで映像信号処理回路3cへ入力され、当該映像信号処理回路3cにおいて信号処理が行なわれ表示ユニット3fにデジタル映像信号S3cが入力される。これにより、表示ユニット3fに、図5(b)に示すように、カメラ制御ボタン32によって指定されたエリアの来客画像が電子ズーム表示される。
【0035】
この場合、図5(c)に示すように、固体撮像素子1aの撮像データから、水平又は垂直の画素配列から数個おきに表示する画素をサンプリングすることで、表示ユニット3fの矩形表示可能エリアa1を切り出し、これを前述と同様にしてオフセット情報を付加した画素データS1dとして出力し、表示信号処理回路3bにおいて画素を再配列し、さらに映像信号処理回路3cにおいて信号処理を行なうことにより、表示ユニット3fに、図5(d)に示すように、カメラ制御ボタン32によって指定されたエリアの来客画像をワイド表示させることができる。
【0036】
なお、前述の実施例においては、表示信号処理回路3bにおいて、切り出された画素データを特定の画素配列データに並べる場合について説明しているが、表示信号処理回路3bにおいて、来客映像以外の文字やイラスト情報(例えば宅配の絵柄等)を信号処理して表示ユニット3fにこれらの文字やイラスト情報を表示させるようにしてもよく、また、表示信号処理回路3bから、データ化された画素データをCPU3gへ伝送し、これをCPU3gに内蔵されたメモリ(不図示)に録画しておき、必要により画素データを再生するようにしてもよい。さらに、カメラ付きインターホン子機でデータ化された画素データは、2線ケーブルで伝送するものに限定されず、例えば有線LANや無線LANのようなネットワークを介してモニタ付きインターホン親機へパケット伝送しても本発明と同様の効果を奏する。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によるテレビドアホンシステムによれば、カメラ付きインターホン子機に映像信号処理回路を搭載していないことから、カメラ付きインターホン子機の回路を簡素化することができ、ひいてはカメラ付きインターホン子機を安価に製造することができる。また、映像信号処理回路を搭載していない分だけカメラ付きインターホン子機における消費電力が低減され、ひいては、カメラ付きインターホン子機とモニタ付きインターホン親機間の伝送距離を増大させることができる。さらに、固体撮像素子で撮像された画素から表示ユニットの表示に必要な画素を選択し切出してデジタル信号でモニタ付きインターホン親機へ伝送し、モニタ付きインターホン親機側で映像信号処理を行なうことから、高画素の固体撮像素子の特性を有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるテレビドアホンシステムのシステム構成図。
【図2】本発明の一実施例におけるテレビドアホンシステムのブロック図。
【図3】本発明のテレビドアホンシステムにおける固体撮像素子と表示ユニットの画素の一例を示す図。
【図4】本発明のテレビドアホンシステムにおけるパンチルト制御の一例を示す図。
【図5】本発明のテレビドアホンシステムにおけるズーム・ワイド制御の一例を示す図。
【図6】従来のテレビドアホンシステムのシステム構成図。
【図7】従来のテレビドアホンシステムのブロック図。
【符号の説明】
1、2…カメラ付きインターホン子機
3…モニタ付きインターホン親機
11…撮像回路ブロック
1a…固体撮像素子
1b…A/D変換回路
1c…撮像信号処理回路
1d…変調回路(子機変調回路)
1e…復調回路(子機復調回路)
1f…タイミング信号発生回路
1g…光学レンズ
31…映像表示回路ブロック
3a…復調回路(親機復調回路)
3b…表示信号処理回路
3c…映像信号処理回路
3f…表示ユニット
3h…変調回路(親機変調回路)
32…カメラ制御ボタン
f1…デジタル変調信号
S1b…アナログ映像信号
S1c…デジタル映像信号
S1e…カメラ制御信号
S1d…画素データ
S31a…画素データ
S3b…画素配列データ

Claims (7)

  1. 複数のカメラ付きインターホン子機(1、2)及びモニタ付きインターホン親機(3)で構成され、
    前記カメラ付きインターホン子機の撮像回路ブロック(11)には、来客を撮像するための光学レンズ(1g)、CCDやCMOSセンサー等で構成される固体撮像素子(1a)、前記固体撮像素子で撮像され出力されたアナログ映像信号(S1b)をデジタル映像信号(S1c)に変換するためのA/D変換回路(1b)、撮像された画素から表示に必要な画素を選択し切出すための撮像信号処理回路(1c)、切り出された画素データ(S1d)をデジタル変調信号(f1)で伝送するための変調回路(1d)、前記撮像および前記伝送のためのタイミング信号発生回路(1f)を備え、
    前記モニタ付きインターホン親機の映像表示回路ブロック(31)には、前記デジタル変調信号を復調するための復調回路(3a)、切り出された画素データ(S31a)を特定の画素配列データ(S3b)に並べるための表示信号処理回路(3b)、撮像された映像のホワイトバランス及び色補正を行うための映像信号処理回路(3c)、前記来客の映像を確認するためのLCD等で構成される表示ユニット(3f)を備えたことを特徴するテレビドアホンシステム。
  2. 前記モニタ付きインターホン親機には、パンチルト、ズーム等のカメラ制御を行うためのカメラ制御ボタン(32)と、前記カメラ制御ボタンによるカメラ制御信号(S3h)を変調する変調回路(3h)とを備え、
    前記カメラ付きインターホン子機には、前記カメラ制御信号を復調し、復調されたカメラ制御信号(S1e)の指示で前記カメラ制御を前記撮像信号処理回路で処理するための復調回路(1e)を備えたことを特徴とする請求項1記載のテレビドアホンシステム。
  3. 前記カメラ付きインターホン子機に内蔵される前記撮像信号処理回路において前記表示ユニットの画素数よりも多い画素を有する前記固体撮像素子の撮像データから原点座標を指定することで前記表示ユニットの矩形表示可能エリアを切り出し、前記原点座標を移動することで前記カメラ制御を実現することを特徴とする請求項2記載のテレビドアホンシステム。
  4. 前記カメラ付きインターホン子機に内蔵される前記撮像信号処理回路において、前記表示ユニットの画素数よりも多い画素を有する前記固体撮像素子の撮像データから、水平又は垂直の画素配列から数個おきに表示する画素をサンプリングすることで前記表示ユニットの矩形表示可能エリアを切り出し、サンプリングする画素の間隔を可変することで前記カメラ制御を実現することを特徴とする請求項2記載のテレビドアホンシステム。
  5. 前記表示信号処理回路は、前記表示ユニットに来客映像以外の文字又はイラスト情報を表示するものであることを特徴とする請求項1記載のテレビドアホンシステム。
  6. 前記表示信号処理回路は、データ化された画素データをデジタル録画、再生するものであることを特徴とする請求項1記載のテレビドアホンシステム。
  7. 前記カメラ付きインターホン子機でデータ化された画素データを有線LAN又は無線LANを介して前記モニタ付きインターホン親機へパケット伝送することを特徴とする請求項1記載のテレビドアホンシステム。
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