JP4245127B2 - 通水管と接続体との接続構造 - Google Patents

通水管と接続体との接続構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば継手、分岐継手等の接続体に接続され、給水管として使用される合成樹脂材料製の通水管の管本体の端部における流体の流量損失を小さくすることができるとともに、通水管と接続体との接続作業における通水管に作用する負荷を低減させることができる通水管と接続体との接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば継手等の接続体と、給水管として使用される合成樹脂材料製の通水管とは、両者の接続部分における流体の流量損失を小さくさせるように接続されている(例えば、特許文献1参照。)。例えば図18に示すように、通水管101は管本体101aよりなり、その管本体101aが接続される前記継手102は、金属材料により略円筒状に形成されている。継手102の一端部には前記通水管101の内側に挿入されるインナー体としての接続筒部103が突設され、他端部には管体(図示せず)が接続可能に形成されている。前記接続筒部103の外周面には同接続筒部103の周方向に沿って外方へ突出する突条103aが一定間隔をおいて複数箇所に形成されている。
【0003】
上記継手102に通水管101を接続するには、まず、通水管101と継手102の接続状態で、管本体101aの内径と、接続筒部103の内径とをほぼ同じにし、接続筒部103による流体の流量損失を小さくするため、管本体101aの端部を拡径治具(図示せず)を使用して拡径する。そして、管本体101aの拡径された端部が自己の収縮力により元の状態に復帰する前に管本体101aの拡径部分を接続筒部103の外周面に装着する。すると、管本体101aが前記収縮により縮径して管本体101aの内周面が接続筒部103の外周面に圧接する。さらに、拡径された管本体101aの端部に合成樹脂材料によりリング状に形成された固定リング104を外嵌する。
【0004】
すると、前記固定リング104の収縮に伴う縮径により管本体101aの端部が外周側から締め付けられ、管本体101aの端部が固定リング104と接続筒部103との間に挟持される。その結果、管本体101aの内周面に突条103aが食い込み、管本体101aが接続筒部103に抜け止めされ、通水管101が継手102に抜け止めされた状態に接続される。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−2384号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の通水管101と継手102との接続構造において、管本体101aの端部を接続筒部103の外周に装着するには、前記端部の内径が接続筒部103の外径より大きくなるように拡径しなければならない。即ち、管本体101aの端部の内周面が接続筒部103の外周面に圧接する状態よりも、端部の内径が大きくなるように拡径しなければならなず、管本体101aの端部には必要以上に大きな負荷が作用するという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、管本体の拡径作業時に端部に作用する負荷を最小限に抑えるとともに、管本体と接続体との接続状態において、管本体の端部における流量損失を小さくすることができる端部構造を備えた通水管と、接続体とを接続することができる接続構造を提供することにある
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、合成樹脂材料製の通水管と、該通水管が接続される接続体とからなり、前記通水管は、管本体の端部における流量損失を小さくするために、該管本体の端部の内側に挿入された環状をなす金属材料製のインナー体が、当該インナー体の内径と、非拡径部分の管本体の内径とがほぼ同一となるように内側から拡径されることにより、管本体の端部において外面から外方へ突出する接続用膨出部が前記接続体に接続される前に予め形成されてなり、前記接続体は、前記接続用膨出部が形成された通水管の管本体の端部が挿入される接続筒部と、該接続筒部内に挿入された通水管の管本体の端部を抜け止めした状態に接続するために、前記接続筒部に取り付けられて、該接続筒部内に挿入された接続用膨出部と係合する係合部を有する接続手段とを備えたことを要旨とする。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の通水管と接続体との接続構造において、前記接続手段は、接続筒部に螺合して取り付けられ、その取付状態で接続用膨出部に係合する係合部を備えた抜脱防止スリーブにより形成されていることを要旨とする。
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の通水管と接続体との接続構造において、前記接続手段は、係合部を備えた係合体と、当該係合体と接続用膨出部との係合を維持すべく接続筒部に取り付けられる取着体とにより形成されていることを要旨とする。
【0016】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の通水管と接続体との接続構造において、前記取着体は、前記係合体を内部に保持して接続筒部に螺合して取り付けられる固定スリーブにより形成されていることを要旨とする。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の通水管と接続体との接続構造において、前記固定スリーブは、管本体の接続用膨出部が形成された端部側から同接続用膨出部の外側を通過して管本体に装着されることを要旨とする。
【0018】
請求項に記載の発明は、請求項〜請求項のいずれか一項に記載の通水管と接続体との接続構造において、前記係合体は複数の分割体を組付けることにより形成され、前記接続用膨出部の形成後に、当該接続用膨出部に係合して取り付けられることを要旨とする。
【0019】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の通水管と接続体との接続構造において、前記取着体は、接続筒部内に挿入された係合体の同接続筒部内からの抜脱を防止すべく接続筒部に取着されるピン体により形成されていることを要旨とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した通水管の端部構造、端部構造を備えた通水管並びに同通水管と接続体との接続構造及び通水管の端部構造の形成方法の一実施形態を図1〜図4に従って説明する。尚、第1の実施形態の以下の説明における上下左右は、図1における上下左右に対応する。
【0022】
図1に示すように、通水管11の端部構造10は、合成樹脂材料製の管本体11aよりなる通水管11を、前記管本体11aの端部における流量損失を小さくするために、当該管本体11aの右端部に形成されるものである。そして、接続体としての継手12に接続された通水管11の端部における流量損失を小さくすることができる。具体的には、前記管本体11aの右端部の内側には金属材料製のインナー体としてのリング体13が挿入され、同リング体13が内側から拡径されて当該リング体13の内径と、非拡径部分の管本体11aの内径とがほぼ同一に形成されているものである。
【0023】
図2(a)に破線に示すように、前記リング体13は金属材料(本実施形態では銅を使用)により円環状に形成され、管本体11a内に挿入される前のリング体13の外径は管本体11aの内径よりわずかに小さく形成されている。リング体13が管本体11aの内側から拡径されることにより、管本体11aの右端部には外方へ突出する接続用膨出部11bが形成されている。
【0024】
図1及び図2(a)に示すように、通水管11が接続される継手12は合成樹脂材料又は金属材料により略円筒状に形成された継手本体12a、係合スリーブ19及び固定スリーブ20により主に形成されている。この第1の実施形態では、前記継手本体12a、係合スリーブ19及び固定スリーブ20を合成樹脂材料により形成した。前記継手本体12aの左端部には管本体11aを接続するための接続筒部14が形成され、右端部は管体(図示せず)に接続可能に形成されている。前記接続筒部14の外周面には雄ネジ15が螺刻されている。また、図1に示すように、継手本体12aの接続筒部14の内部には円環状をなす第1当接面16が形成され、同第1当接面16より継手本体12aの左端側の内周面にはゴム材料によりリング状に形成されたシール部材17が2箇所に装着されている。なお、シール部材17は継手本体12a内に1箇所だけに装着されていてもよく、3箇所以上に装着されていてもよい。前記シール部材17より継手本体12aの左端側には、円環状をなし、前記第1当接面16より内径及び外径が大きい第2当接面18が形成されている。
【0025】
図2(a)に示すように、接続筒部14に設けられる接続手段の係合体としての係合スリーブ19は右側の外径より左側の外径が小さく形成された筒状をなし、ほぼ中央部には係合スリーブ19の右側から左側に向かうに連れて外径が縮径する縮径部19cが形成されている。図2(b)に示すように、係合スリーブ19は半筒状をなす一対の分割体19aを組付けることにより形成されている。分割体19a同士は一側縁同士が連結されることにより一体化され、その連結部を中心として分割体19a同士を離間又は組付け可能に形成されている。係合スリーブ19の内周面には、係合スリーブ19を管本体11aの外周面に装着したとき、前記接続用膨出部11bが係合可能な係合部としての係合凹条19bが係合スリーブ19の周方向に沿って凹設されている。
【0026】
前記接続筒部14に螺合して取り付けられる接続手段を形成する取着体としての固定スリーブ20は略円筒状をなし、固定スリーブ20の左端部は同固定スリーブ20の右端側に向かうに連れて外径及び内径が拡径するように形成されている。固定スリーブ20の左端側には、前記係合スリーブ19の左端側の外径よりわずかに大きい直径を有する内孔20aが形成されている。前記内孔20aの直径は、管本体11aの外径に前記リング体13を形成する線材の直径の二倍の値を加えた値よりわずかに大きく設定されている。また、固定スリーブ20の右端側の内周面には前記雄ネジ15に螺合可能な雌ネジ20bが螺刻されている。そして、継手本体12aに固定スリーブ20を螺合して、継手本体12aと固定スリーブ20との間に係合スリーブ19を位置決めすることにより継手12が形成される。
【0027】
次に、前記リング体13を拡径して管本体11aに接続用膨出部11bを形成する拡径工具21について説明する。図3(a)、(b)及び図4に示すように、前記拡径工具21は、前記接続用膨出部11bを形成する前記リング体13を備えた挿入体24と、同挿入体24の内側に挿入された状態で設けられ、管本体11aの端部内に挿入される引抜体22とより主に形成されている。前記引抜体22は金属材料により筒状に形成され、図4において、引抜体22の左端部には、同引抜体22の軸線方向に沿って一定の外径を有する拡径部22aが形成されている。この拡径部22aの直径は管本体11aの内径とほぼ同じに形成され、さらに、引抜体22は、拡径部22aから同引抜体22の右端側に向かうに連れて外径が縮径するようにテーパ状に形成されている。
【0028】
また、図3(b)に示すように、引抜体22には同引抜体22を管本体11a内から引き抜く作業を行うための引抜ピン23が取り付けられている。この引抜ピン23は、引抜体22内に配置された引抜ピン23の頭部23aが引抜体22の右端側の内周縁部に係止することにより引抜ピン23が引抜体22の右側から抜け外れないように取り付けられている。
【0029】
前記挿入体24は略円筒状をなし、その挿入体24の左側には内部に引抜体22を挿入可能な筒状部24aを備え、その筒状部24aの右側には前記引抜ピン23の軸部を挿通支持可能な挿通支持部24bが延設されている。また、筒状部24aの左側の開口端には前記リング体13が、同リング体13の内周縁が筒状部24aの内周面より内方へ突出するように接着剤により接着されている。さらに、挿入体24の中央部の外周面には同挿入体24の径方向の外方へ延びる支持部24cが突設されている。
【0030】
そして、引抜ピン23が取り付けられた引抜体22において、引抜ピン23の軸部が筒状部24aから挿通支持部24b内へ挿入され、さらに引抜体22が筒状部24a内に挿入されて拡径工具21が形成されている。拡径工具21は、リング体13の内周面に引抜体22の外周面が接触することにより同引抜体22の挿入体24内へのそれ以上の挿入が規制されているとともに、挿通支持部24bから引抜ピン23の軸部が突出している。
【0031】
次に、前記拡径工具21を使用してリング体13を拡径して端部構造10を備えた通水管11を形成した後、その通水管11と継手12とを接続する方法について説明する。まず、図4に示すように、拡径工具21の挿入体24、引抜体22及びリング体13を管本体11a内に挿入するとともに、支持部24cに管本体11aの端面を当接させる。続いて、専用の引抜き工具等を使用し、引抜ピン23を管本体11aから離れる方向へ引っ張ると、その引抜ピン23の移動により頭部23aが係止した引抜体22が筒状部24a内奥方へ引っ張られる。
【0032】
すると、引抜体22は、同引抜体22の左端側へ向かうに連れて外周面の外径が拡径しているため、引抜体22が筒状部24a内へ移動するに連れてリング体13の内周面に接触する引抜体22の外径は大きくなり、筒状部24aの内周側へ突出しているリング体13は拡径されていく。
【0033】
リング体13の拡径状態において、リング体13の内径と、リング体13が装着されていない管本体11aの非拡径部分における内径とがほぼ同じ状態となる。また、リング体13が拡径されることにより、図2に示すように、管本体11aの右端部はリング体13により内側から外側へ押出される。最後に、挿入体24が管本体11a内から引抜かれる。
【0034】
従って、管本体11a内に残存したリング体13により管本体11aの外周面に外方へ突出する接続用膨出部11bが形成される。即ち、継手12の接続筒部14に設けられた係合スリーブ19の係合凹条19bが係合して管本体11aを接続筒部14に抜け止めした状態に接続する接続用膨出部11bが形成される。そして、接続用膨出部11bが形成されるとともに、流量損失を小さくするための端部構造10を備えた通水管11が形成される。
【0035】
さて、管本体11aの端部に接続用膨出部11bが形成された通水管11を継手12に接続するため、まず、図2(a)に示すように、管本体11aの接続用膨出部11bが形成された側の端部から固定スリーブ20の内孔20aを通過させて管本体11aに固定スリーブ20を装着する。このとき、固定スリーブ20の内孔20aの直径は管本体11aの外径に前記リング体13を形成する線材の直径の二倍の値を加えた値より大きく設定されている。そのため、内孔20aの直径より接続用膨出部11bの外径が小さくなり、接続用膨出部11bと内孔20aの周縁部とが係止することなく固定スリーブ20が接続用膨出部11bの外側を通過して管本体11aに装着される。
【0036】
次いで、係合スリーブ19を一対の分割体19aに分割した状態で接続用膨出部11bの外周側に配置する。そして、接続用膨出部11bが係合凹条19bに係合するように一対の分割体19aを組付けて係合スリーブ19を形成するとともに、図1に示すように、管本体11aに係合スリーブ19を取付ける。次に、係合スリーブ19が取り付けられた管本体11aの端部を継手本体12aの接続筒部14内へ挿入する。
【0037】
そして、前記固定スリーブ20の雌ネジ20bを継手本体12aの雄ネジ15に螺合する。すると、固定スリーブ20が継手本体12aに螺進されるに連れて、内孔20a内に係合スリーブ19の端部が挿入されていくとともに、係合スリーブ19の縮径部19cの外周面に内孔20aの内周面が徐々に圧接していき係合スリーブ19が縮径される。それと同時に、係合スリーブ19が接続筒部14内奥方へ押圧され、その係合スリーブ19の係合凹条19bが係合している管本体11aも接続筒部14内奥方へ押圧される。
【0038】
その結果、管本体11aの右端面が第1当接面16に当接されるとともに、係合スリーブ19の右端面が第2当接面18に当接される。また、継手本体12aに螺合して取り付けられた固定スリーブ20の内部に係合スリーブ19が保持されて固定スリーブ20からの抜脱が防止される。さらに、内孔20aの内周面と管本体11aの外周面との間には係合スリーブ19が介装されているため、内孔20aから突出した通水管11が安定した状態で継手12に保持される。そして、継手本体12a、係合スリーブ19及び固定スリーブ20が組付けられて継手12が形成される。
【0039】
それと同時に、接続筒部14に螺合された固定スリーブ20内に保持された係合スリーブ19の係合凹条19bが接続用膨出部11bに係合することにより、端部構造10を備えた通水管11が継手12に抜け止めした状態に接続する接続構造が形成される。管本体11aが接続筒部14に抜け止めされた状態で接続される。即ち、固定スリーブ20により係合スリーブ19の係合凹条19bと接続用膨出部11bとの係合を維持する状態で接続筒部14に取り付けられる。さらに、管本体11aの外周面に一対のシール部材17の内周面が密着して管本体11aの外周面と継手本体12aの内周面との間のシール性が維持される。
【0040】
通水管11と継手12との接続状態において、リング体13の内径と管本体11aの非拡径部分における内径とはほとんど同じに形成されている。そのため、管本体11aの端部と継手12との接続部分において、リング体13による通水管11内を流通する流体の流量損失が小さくなる。
【0041】
上記第1の実施形態によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)管本体11a内に挿入されたリング体13を同リング体13の内径が管本体11aの非拡径部分とほぼ同じとなるように内側から拡径した。そのため、継手の内挿筒部に管本体を外嵌するため、管本体の内径が内挿筒部の外径より大きくなるまで必要以上に拡径する必要があった従来と異なり、管本体11aを必要最小限に拡径して同管本体11aに作用する負荷を小さくすることができる。従って、前記負荷により管本体11aが損傷を受けたり、変形したりする不具合を防止することができるとともに、管本体11aの端部における流量損失を小さくすることができる。
【0042】
(2)リング体13はリング状をなすため、拡径工具21を使用して容易に拡径することができ、接続用膨出部11bを容易に形成することができる。
(3)リング体13は金属材料製であるため、リング体13により接続用膨出部11bを形成した後、縮径、変形することなく接続用膨出部11bを常に形成することができる。従って、接続用膨出部11bと係合凹条19bとの係合を維持して、通水管11を継手12に安定した状態で接続することができる。
【0043】
(4)円環状をなすリング体13を拡径して接続用膨出部11bを形成するため、拡径治具を使用して管本体を直接的に拡径していた従来と異なり、管本体11aの端部をほぼ真円に近い状態に拡径することができる。従って、接続用膨出部11bと固定スリーブ20の左側の内周縁とを確実に係合させることができ、通水管11と継手12との接続を確実に維持することができる。
【0044】
(5)係合スリーブ19は一対の分割体19aを組付けることにより形成されるため、管本体11aに接続用膨出部11bが形成された後に通水管11に係合スリーブ19を取り付けることができる。従って、通水管11に係合スリーブ19を取り付けた後、係合凹条19bに接続用膨出部11bが係合するようにリング体13を拡径する必要がなく、係合スリーブ19の通水管11に対する取付作業、さらには通水管11と継手12との接続作業を速やかに行うことができる。
【0045】
(6)固定スリーブ20の内孔20aの直径より係合スリーブ19の右端側の外径が大きく形成されているため、固定スリーブ20内に係合スリーブ19が保持される。そのため、管本体11aに取り付けられた係合スリーブ19を継手本体12aに螺合接続された固定スリーブ20により位置決めすることができ、継手12から通水管11が抜け出る不具合を防止することができる。
【0046】
(7)固定スリーブ20の内孔20aの直径は管本体11aの外径に前記リング体13を形成する金属材の直径の二倍の値を加えた値より大きく設定されている。そのため、接続用膨出部11bに内孔20aの周縁部が係止することなく、管本体11aに固定スリーブ20を速やかに装着することができ、通水管11と継手12との接続作業を速やかに行うことができる。
【0047】
(8)以下のような管本体11aの拡径用の工具を使用する場合に発生する不具合の発生を防止することができる。前記拡径用の工具は、4つの分割体の集合体を備え、前記集合体が管本体11a内に挿入されて拡径作業が行われる。即ち、前記集合体の挿入状態で、集合体の中心に棒材が挿入されると、4つの分割体が外方へ押し出され、集合体全体が押し広げられることにより管本体11aの端部が各分割体によって直接的に拡径される。そのため、各分割体と対応する管本体11aの内周面は外方へ押し出されるが、分割体同士の隙間と対応する位置は拡径されない。その結果、拡径後の管本体11aの端部には、拡径部位と非拡径部位とが形成されて管本体11aが周方向に均一に拡径されず、通水管11を継手12に接続したとき、管本体11aの外周面にシール部材17の内周面が密接しなくなり通水管11と継手12との間から流体が漏れ出る不具合が発生してしまう。これに対し、本実施形態では、拡径部22aによりリング体13は周方向全体に均一に拡径されるため、管本体11aの端部は周方向全体へ均一に拡径され、さらにリング体13と対応する部位しか拡径されない。従って、上記工具を使用した場合と異なり、シール部材17の内周面にはほぼ真円状の管本体11aの外周面が確実に密接して通水管11と継手12との間から流体が漏れ出る不具合の発生を防止することができる。また、上記工具を使用して管本体11aを直接的に拡径する場合のように、拡径治具の外面等によって管本体11aの内面が損傷を受ける不具合の発生も防止することができる。
【0048】
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した通水管の端部構造、端部構造を備えた通水管並びに同通水管と接続体との接続構造及び通水管の端部構造の形成方法の第2の実施形態を図5〜図9に従って説明する。なお、第2の実施形態の以下の説明における上下左右は、図5における上下左右に対応する。
【0049】
図5に示すように、通水管11の端部構造10は、合成樹脂材料製の管本体11aの端部に形成され、管本体11aの端部における流量損失を小さくするために形成されるものである。そして、接続体としての継手25に接続された通水管11の端部における流量損失を小さくすることができる。
【0050】
具体的に、前記通水管11の端部構造10は、前記管本体11aの右端部の内側に金属材料製のインナー体としての筒体26が挿入され、同筒体26が内側から拡径されて当該筒体26の内径と管本体11aの非拡径部分の内径とがほぼ同一に形成されて構成されている。図6に示すように、前記筒体26は金属材料により円筒状に形成され、拡径前の筒体26の外径は、拡径前の管本体11aの内径よりわずかに小さく形成されている。
【0051】
図5に示すように、前記継手25は合成樹脂材料又は金属材料製の継手本体27及び抜脱防止スリーブ28により形成されている。この第2の実施形態では、前記継手本体27及び抜脱防止スリーブ28を合成樹脂材料により形成した。前記継手本体27は略円筒状に形成されている。その継手本体27の左端には管本体11aを接続するための接続筒部27aが形成され、右端は管体(図示せず)に接続可能に形成されている。接続筒部27aの外周面には雄ネジ27bが螺刻されている。また、継手本体27の内部には円環状をなす第1当接面27cが形成され、同第1当接面27cにはゴム材料によりリング状に形成されたシール部材17が装着されている。前記シール部材17より継手本体27の左端側の内周面には、円環状をなし、前記第1当接面27cより内径及び外径が大きい第2当接面27dが形成されている。
【0052】
図6に示すように、前記接続筒部27aに螺合されて取り付けられる接続手段を形成する抜脱防止スリーブ28は略円筒状をなし、図5に示すように、抜脱防止スリーブ28の左端部は同抜脱防止スリーブ28の左端に向かうに連れて内径及び外径が縮径するように形成されている。抜脱防止スリーブ28の左端には管本体11aの外径よりわずかに大きい直径を有する内孔28aが形成されている。また、抜脱防止スリーブ28の右側の内周面には前記雄ネジ27bに螺合可能な雌ネジ28bが螺刻されている。
【0053】
次に、図7に示す前記筒体26を拡径する金属材料製の拡径治具30について説明する。なお、拡径治具30の以下の説明における上下左右は、図7における上下左右に対応する。図7及び図8に示すように、拡径治具30は略円筒状に形成されたメインスリーブ31を備え、そのメインスリーブ31の左端側には円盤状をなすスリーブキャップ32が螺着され、図8に示すように、スリーブキャップ32の中央部には円孔32aが形成されている。メインスリーブ31内にはボルト状をなす可動ボルト33が、同可動ボルト33の頭部側が前記スリーブキャップ32側を向くように挿入されている。
【0054】
この可動ボルト33の頭部側端面の中央部には、メインスリーブ31内への挿入状態で前記円孔32aと対応するように雌ネジ孔33aが形成されている。また、可動ボルト33の頭部の外側面には、可動ボルト33の軸線に沿って延びる係合溝33bが形成され、可動ボルト33の軸部の外周面には雄ネジ33cが形成されている。
【0055】
そして、メインスリーブ31内に挿入された可動ボルト33の軸部がメインスリーブ31の右端側から突出した状態で、スペーサ34を介装して雄ネジ33cにナット35が螺合されて、メインスリーブ31に可動ボルト33が取り付けられている。メインスリーブ31に可動ボルト33が取り付けられた状態で、メインスリーブ31の外面から可動ボルト33の係合溝33bに係合ピン38が係合するように取り付けられ、その係合ピン38の係合溝33bに対する係合により可動ボルト33のメインスリーブ31内での回転が規制されている。
【0056】
メインスリーブ31内の可動ボルト33の雌ネジ孔33aには拡径シャフト36の右端側に形成された雄ネジ36aが螺合されて可動ボルト33に拡径シャフト36が取り付けられている。この拡径シャフト36の左側は、同左側に向かうに連れて徐々に直径が拡径するように形成され、左端部には、一定の外径を有する拡径部36bが形成されている。その拡径シャフト36の拡径部36bの直径は管本体11aの内径よりわずかに小さく形成され、筒体26の内径よりわずかに大きく形成されている。
【0057】
次に、上記拡径治具30を使用して端部構造10を備えた通水管11を形成し、端部構造10の接続用膨出部11bを使用して通水管11と継手25とを接続する方法について説明する。まず、図6に示すように、管本体11aに抜脱防止スリーブ28を装着しておく。次に、ナット35を可動ボルト33から螺退させ同可動ボルト33を頭部側端面がメインスリーブ31のスリーブキャップ32側内面に当接するまで移動させる。次いで、図8に示すように、拡径シャフト36に筒体26を装着した状態で、その拡径シャフト36の雄ネジ36aを雌ネジ孔33aに螺合して拡径シャフト36を可動ボルト33に取り付ける。
【0058】
続いて、その筒体26に管本体11aの端部を外嵌し、拡径シャフト36に管本体11aを装着した状態で、ナット35を可動ボルト33に螺進させる。すると、図9に示すように、係合ピン38と係合溝33bとの係合により可動ボルト33は回転しないため、係合ピン38に係合溝33bが沿うように可動ボルト33はメインスリーブ31の軸線に沿って同メインスリーブ31内へ引き込まれていく。
【0059】
その可動ボルト33の移動と同時に、拡径シャフト36がメインスリーブ31内へ引き込まれていく。すると、筒体26内に拡径シャフト36の拡径部36a分が徐々に挿入されていき、その拡径部36bにより筒体26が左側から右側に向かって徐々に外方へ押出されて拡径され、その拡径に伴い管本体11aも拡径される。このとき、管本体11aの内径よりわずかに小さい外径を有する拡径シャフト36の拡径部36bにより拡径された筒体26の内周面と管本体11aの非拡径部分における内径とがほぼ同じになる。
【0060】
管本体11aと筒体26とが同時に拡径されることにより、筒体26の外周面は管本体11aの端部の内周面に圧接し、管本体11aの端部と筒体26との間に流体の漏れ出しを防止するシール構造が形成される。また、管本体11aの端部には拡径された筒体26により管本体11aの外面に外方へ突出する接続用膨出部11bが形成される。そして、管本体11aの端部に流量損失を小さくするための端部構造10及び接続用膨出部11bと備えた通水管11が形成される。
【0061】
さて、前記継手25と通水管11とを接続するには、まず、図5に示すように、管本体11aの接続用膨出部11bが形成された側の端部を接続筒部27a内に挿入し、管本体11aの右端面を第2当接面27dに当接させるとともに、筒体26の右端面をシール部材17に当接させる。続いて、抜脱防止スリーブ28の雌ネジ28bを雄ネジ27bに螺合して抜脱防止スリーブ28を継手本体27に取付けることにより、継手25が形成される。このとき、抜脱防止スリーブ28の内孔28aの直径は管本体11aの非拡径部分における外径とほぼ同じに形成されているため、拡径により形成された接続用膨出部11bの外径より小さくなっている。
【0062】
そのため、継手本体27に螺合して取り付けられた抜脱防止スリーブ28の係合部としての左側の内周縁に接続用膨出部11bが係合して抜脱防止スリーブ28から管本体11aが抜け出ることが防止される。即ち、接続用膨出部11bと抜脱防止スリーブ28とにより通水管11と継手12との接続構造が形成され、通水管11が継手25に抜け止めされた状態で接続される。従って、抜脱防止スリーブ28を継手本体27に螺合し、継手25を形成すると同時に、通水管11を継手25に接続することができ、通水管11と継手25との接続作業を容易に行うことができる。
【0063】
通水管11と継手25との接続状態において、管本体11aの内周面と筒体26の外周面との間のシール構造により、管本体11aの端部から通水管11内を流通する流体の継手本体27側への漏れ出しが防止される。さらに、シール部材17により継手本体27内へ流体が流入するのが防止される。また、筒体26の内径と管本体11aの非拡径部分における内径はほぼ同じに形成されているため、筒体26による管本体11a内を流通する流体の流量損失を小さくすることができる。
【0064】
なお、前記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 図10に示す接続体としての継手40と端部構造10を備えた通水管11とを接続してもよい。以下の説明における上下左右は、図10における上下左右に対応する。図10に示すように、通水管11の右端部には第2の実施形態と同様に筒体26が内径が非拡径部分の管本体11aの内径と同一となるように拡径され、さらに接続用膨出部11bが形成されて端部構造10が形成されている。
【0065】
次に、接続体としての継手40について説明する。この継手40は通水管11同士を接続するために使用され、合成樹脂材料又は金属材料により略筒状に形成された継手本体41、その継手本体41に取り付けられたピン体42及び割リング43より主に形成されている。なお、この場合は前記継手本体41、ピン体42及び割リング43を合成樹脂材料により形成した。継手本体41の両端(図10では左端のみ図示)にはそれぞれ接続筒部41aが形成され、各接続筒部41aの端面近傍の外面にはそれぞれ突出部41bが形成されている。図11に示すように、各突出部41bにはそれぞれ略U字状に形成されたピン体42が取り付けられ、このピン体42は接続手段を形成する取着体として設けられている。さらに、ピン体42はその両端側が突出部41bから離れる方向へ延びるように突出部41bに取り付けられている。そして、ピン体42はそれぞれ突出部41bに取り付けられた部分を回動中心として回動可能に取り付けられている。
【0066】
各接続筒部41aの端面において、前記突出部41bとほぼ対向する位置には、それぞれ継手本体41の軸線に沿って接続筒部41aの端面から外方へ突出する一対の係合突部41cが突設されている。各係合突部41cの内側面にはそれぞれ前記ピン体42が係合可能な係合凹所41dが凹設されている。
【0067】
そして、ピン体42を係合突部41c側へ回動させ、さらにピン体42を係合凹所41dに係合させることにより、ピン体42を回動不能に配置することができる。このとき、図12に示すように、ピン体42は接続筒部41aの開口を横断する状態で配置されるようになっている。図10に示すように、継手本体41内の内周面には、同継手本体41の周方向に沿って延びる係止突条41eが形成されている。
【0068】
図11に示すように、接続筒部41aに設けられ、接続手段を形成する係合体としての割リング43は筒状体が軸線方向に沿って切り欠かれて断面C字状に形成されている。そして、図10に示すように、接続筒部41a内に挿入されたとき、接続筒部41aの内周面により縮径されるように形成されている。また、割リング43は接続筒部41a内に挿入された状態において、割リング43の右端面が係合部として接続用膨出部11bに係合するように形成されている。
【0069】
さて、上記構成の継手40と通水管11とを接続するには、まず、第2実施形態と同様の方法により筒体26を使用して端部構造10を備えた通水管11を形成する。次に、管本体11aの接続用膨出部11bが形成された側の端部に割リング43及びシール部材17を装着する。そして、ピン体42を回動させて接続筒部41aの開口を開放した状態で、管本体11aの接続用膨出部11bが形成された側を接続筒部41a内に挿入する。さらに、シール部材17及び割リング43を接続筒部41a内に挿入した状態でピン体42の両端が係合突部41cに近づくように回動させる。
【0070】
すると、ピン体42が割リング43の左端面に当接し、そのピン体42により割リング43は接続筒部41a内奥方へ押圧され、その割リング43によりシール部材17が接続筒部41a内奥方へ移動される。このとき、接続筒部41aの内周面により割リング43が縮径されて、割リング43は管本体11aの外周面に圧着する。
【0071】
また、割リング43の右端面が接続用膨出部11bに係合し、その係合状態で割リング43が接続筒部41a内奥方へ押し込まれることにより管本体11aが接続筒部41a内奥方へ送り込まれる。そして、ピン体42が係合凹所41dに係合されると継手40が形成される。それと同時に、接続筒部41a内の係止突条41eに管本体11aの端面が係止して管本体11aの継手本体41内奥方へのそれ以上の移動が規制される。加えて、シール部材17が管本体11aの外周面に圧接して継手本体41と通水管11との間のシール性が維持される。
【0072】
ピン体42が係合凹所41dに係合した状態において、図12に示すように、ピン体42は接続筒部41aの開口を横断している。そのため、そのピン体42により接続用膨出部11bに係合した割リング43が接続筒部41a内から抜け出るのが防止され、ピン体42により割リング43と接続用膨出部11bとの係合が維持される。従って、管本体11aと割リング43との係合により端部構造10を備えた通水管11を継手40に抜け止めした状態で接続するための接続構造が形成され、接続筒部41a、即ち継手40から通水管11が抜け出るのが防止されて通水管11と継手40とが接続される。
【0073】
その結果、ピン体42と係合凹所41dとの係合により、接続用膨出部11bに係合した割リング43の接続筒部41aからの抜け出しを防止して、接続筒部41aからの管本体11aの抜け出しを防止することができる。第2の実施形態にように、継手本体27に抜脱防止スリーブ28を螺合した場合と比較して、通水管11を継手40に抜け止めした状態に接続する作業を容易に行うことができる。
【0074】
・ 第2実施形態において、図13に示すインナー体としての筒体26を管本体11aに取り付けて通水管11の端部構造10を形成してもよい。筒体26は同筒体26の右端側に、外方へ拡径しながら延びる延設部26aが形成されている。また、継手本体27の接続筒部27aの左端面は継手本体27の中央部側へ向かうに連れて拡径するようにテーパ状に形成されている。さらに、抜脱防止スリーブ28の中央部の内周面が抜脱防止スリーブ28の周方向に沿って延びる係止段部28cが形成されるように、抜脱防止スリーブ28の右端側を拡径する。
【0075】
そして、管本体11aの内側に挿入された筒体26が内径が管本体11aの非拡径部分の内径とほぼ同一となるように拡径されるとともに、管本体11aの外面に接続用膨出部11bを形成して端部構造10を備えた通水管11を形成する。このときも、筒体26の外周面が管本体11aの内周面に圧接して、管本体11aの端部と筒体26との間にシール構造が形成されている。そのため、通水管11内を流通する流体が、管本体11a内周面と筒体26の外周面との間から継手本体27と抜脱防止スリーブ28との間へ漏れ出る不具合を防止することができる。さらに、延設部26aの内周面を継手本体27の端面に当接させ、その当接状態で抜脱防止スリーブ28を継手本体27に螺合する。
【0076】
その結果、継手本体27の左端面と抜脱防止スリーブ28の係止段部28cとの間に延設部26aが挟持されるとともに、抜脱防止スリーブ28の内面に接続用膨出部11bが係合する。従って、継手本体27に取り付けられた抜脱防止スリーブ28から管本体11aが抜け出ることが防止される。即ち、通水管11が継手25に抜け止めされた状態で接続される。なお、端部構造10が予め形成された通水管11を施工現場に搬入し、施工現場で通水管11と継手25とを接続してもよい。
【0077】
・ 図14に示すインナー体としての接続部材54を管本体11aに取り付け、同接続部材54を内側から拡径して当該接続部材54の内径と管本体11aの非拡径部分の内径とをほぼ同一に形成して、端部構造10を備えた通水管11を形成してもよい。前記接続部材54は金属材料により略円筒状に形成されている。接続部材54の一端の外周縁には接続部材54の周方向に沿って外方へ突出する接続鍔部54bが延設部及び固定部として形成され、その接続鍔部54bにはボルト55を挿通可能な挿通孔54cが2箇所に形成されている。
【0078】
さて、接続部材54が管本体11aの右端部の内側に挿入された状態で、接続部材54の内径と管本体11aの非拡径部分の内径とがほぼ同一となるように接続部材54及び管本体11aを拡径すると、端部構造10を備えた通水管11が形成される。このときも、接続部材54の外周面が管本体11aの内周面に圧接して、接続部材54と管本体11aとの間にシール構造が形成される。その結果、接続部材54の外周面と管本体11aの内周面との間から通水管11内を流通する流体が漏れ出る不具合を防止することができる。
【0079】
上記通水管11を接続体として接続部材54を備えた別の通水管11に接続するには、各接続部材54の挿通孔54cにボルト55を挿通し、各ボルト55にナット56を螺合して接続部材54同士を接続固定する。その結果、通水管11同士を接続することができる。なお、端部構造10が予め形成された通水管11を施工現場に搬入し、施工現場で通水管11同士を接続してもよい。
【0080】
・ 図15に示す端部形成部材60を使用して通水管11に端部構造10を形成し、さらに、端部構造10を備えた通水管11と接続体とを接続してもよい。なお、通水管11及び端部形成部材60の上下左右は図15における上下左右に対応する。前記端部形成部材60は略円筒状をなし、端部形成部材60の左側には、円環状をなすインナー体としてのインナー部60aと、同インナー部60aの外側に位置する円環状をなすアウター体としてのアウター部60bとが形成されている。
【0081】
そして、端部形成部材60の左側には前記インナー部60aとアウター部60bとの間に、円環状をなす環状溝60cが形成され、その環状溝60cに、管本体11aの端部が挿入可能に形成されている。即ち、インナー部60aの内径は管本体11aの内径より小さく形成され、環状溝60c内に管本体11aが挿入されたとき、インナー部60aは管本体11aの内側に挿入され、アウター部60bは管本体11aの外側に配置されるように形成されている。前記環状溝60cの内周面と、同環状溝60c内に挿入された管本体11aの外周面との間に嵌入される合成樹脂製の介装部材64は略円筒状をなす筒状体が軸線方向に沿って切り欠かれて断面C字状に形成されている。
【0082】
端部形成部材60の右側には、インナー部60a及びアウター部60bから延びる延出部60dが固定部として形成されている。延出部60dの外周面には、2箇所にシール部材17が装着され、延出部60dの内径は管本体11aの内径とほぼ同じに形成されている。図16に示すように、端部形成部材60と接続される接続体としての継手62は、合成樹脂材料又は金属材料により略円筒状に形成され、その左側に接続筒部62aが形成されている。
【0083】
さて、前記端部形成部材60を使用して管本体11aの端部における流量損失を小さくする端部構造10を備えた通水管11を形成するには、まず、図15に示すように、管本体11aに前記介装部材64を装着する。さらに、端部形成部材60のインナー部60aを拡径するための拡径部材61を管本体11a内に挿入する。なお、前記拡径部材61は左端部に直径が管本体11aの内径とほぼ同じに形成された膨出部61aを備え、その膨出部61aから直線上に延びる把持部61bを備えている。
【0084】
そして、前記膨出部61aを管本体11a内に挿入する。その後、管本体11aの端部が端部形成部材60の環状溝60c内に挿入され、インナー部60aが管本体11aの内側に挿入されるとともに、アウター部60bが管本体11aの外側に配置されるように端部形成部材60を管本体11aに装着する。さらに、環状溝60cの内周面と管本体11aの外周面との間に介装部材64を嵌入し、続いて、前記把持部61bを手や専用の引抜き工具等で把持して管本体11aから離れる方向へ引っ張り、膨出部61aをインナー部60a内を通過させる。
【0085】
すると、管本体11aの内径とほぼ同じ直径を有する膨出部61aによりインナー部60a、管本体11a、介装部材64及びアウター部60bが拡径されるとともに、インナー部60aの内径と管本体11aの非拡径部分における内径とがほぼ同一に形成される。それと同時に、インナー部60aの外周面と管本体11aの内周面との間に流体の漏れ出しを防止するシール構造が形成される。
【0086】
その結果、端部構造10を備えた通水管11が形成される。また、合成樹脂製の介装部材64の拡径状態からの収縮に伴う縮径と、環状溝60c内への嵌入による管本体11aの外周面に対する押圧により管本体11aが環状溝60c内からの抜け出しが規制される。インナー部60aの管本体11a内への挿入状態において、延出部60dは管本体11aの端面から延出している。端部構造10が形成された通水管11を継手62に接続するには、延出部60dを継手62の接続筒部62a内へ嵌入する。すると、一対のシール部材17が接続筒部62aの内周面に圧接し、さらに、シール部材17自身の弾性力により接続筒部62aの内周面を外方へ押圧する。そのため、端部形成部材60が延出部60dにより接続筒部62aに接続され、継手62と通水管11とが接続される。
【0087】
従って、端部形成部材60を使用することにより、継手62に対して通水管11を容易に接続することができ、その接続状態で管本体11aの端部における流量損失を小さくすることができる。また、前記シール構造により管本体11aの端部と環状溝60cとの間から流体が漏れ出るおそれをなくすことができる。なお、通水管11に端部形成部材60が接続されて端部構造10が形成され、端部構造10を備えた通水管11を施工現場に搬入して、継手62と通水管11とを接続してもよい。また、前記介装部材64は省略してもよく、その場合には、環状溝60c内に管本体11aのみが嵌入されるように環状溝60cの大きさが調整される。さらに、介装部材64の代わりに管本体11aの外周面と環状溝60cの内周面との間にコイルスプリングやバネ部材等の弾性部材を介装してもよい。このように構成した場合、弾性部材が管本体11aの外周面と環状溝60cの内周面との両面をそれぞれ押圧して環状溝60cからの通水管11の抜け出しを規制することができる。なお、端部構造10が予め形成された通水管11を施工現場に搬入し、施工現場で通水管11と継手62とを接続してもよい。
【0088】
・ 図17に示す接続体としての継手70と、第1の実施形態のリング体13を用いて端部構造10が形成された通水管11と、を接続してもよい。前記継手70について説明するが、以下の説明における上下左右は図17における上下左右に対応する。前記継手70は通水管11同士を接続するために使用されるもの又は分岐継手(ヘッダー)の一部として使用されるものであり、略筒状に形成された継手本体71、固定スリーブ72、Cリング73及びリング部材74より主に形成されている。
【0089】
合成樹脂材料により略円筒状に形成された前記継手本体71の両端(図17では左端のみ図示)には、それぞれ接続筒部75が形成されている。各接続筒部75の奥方の内周面には第1載置面76が形成され、その第1載置面76より継手本体71の左側に位置する接続筒部75の内周面には、前記第1載置面76より内径及び外径の大きい第2載置面77が形成されている。前記第1載置面76及び第2載置面77には、それぞれゴム材料製のO−リング78が配設されている。
【0090】
前記第2載置面77より継手本体71の左側に位置する接続筒部75の内周面には、前記第2載置面77より内径及び外径の大きい当接面79が形成されている。また、接続筒部75の外周面には雄ネジ80が螺刻されている。前記固定スリーブ72は接続手段を形成する取着体として設けられている。そして、固定スリーブ72は、合成樹脂材料により略円筒状に形成され、固定スリーブ72の右側内周面には、前記雄ネジ80に螺合可能な雌ネジ72aが螺刻されている。また、固定スリーブ72の内周面には内方へ突出する係止面72bが形成されている。加えて、前記係止面72bの内周縁に繋がる固定スリーブ72の内周面には、係止面72b側から、固定スリーブ72の左端に向かうに連れて縮径するテーパ面72cが形成されている。さらに、固定スリーブ72の左端の内周縁には、係止リブ72dが内方へ向かって突設されている。
【0091】
前記Cリング73は接続手段を形成する係合体として設けられ、Cリング73の右端面が接続用膨出部11bに係合する係合部として形成されている。このCリング73は合成樹脂材料製の筒状体が軸線方向に沿って切り欠かれて断面C字状に形成されている。このCリング73は右端から左端に向かうに連れて外径が縮径するテーパ状に形成されている。また、Cリング73は接続筒部75内に挿入された状態において、右端面が係合部として接続用膨出部11bに係合するように形成されている。前記リング部材74は金属材料により円環状に形成され、継手本体71に固定スリーブ72が螺合された状態で、右端が前記当接面79に当接し、左端が前記係止面72bに係止されて当接面79と係止面72bとの間に保持されるようになっている。
【0092】
リング部材74が、当接面79と係止面72bとの間に保持された状態では、同リング部材74の内周縁部と、前記第2載置面77との間にO−リング78が保持されるようになっている。そして、O−リング78を第1及び第2載置面76,77に載置し、当接面79にリング部材74を載置した状態で、Cリング73が内部に収容された固定スリーブ72を継手本体71に螺着すると、継手70が組み付けられる。このとき、Cリング73の左端面は固定スリーブ72の係止リブ72dに係止され、固定スリーブ72内からのCリング73の抜け出しが防止されている。
【0093】
さて、接続用膨出部11bが形成された通水管11と、上記継手70とを接続するには、まず、固定スリーブ72を継手本体71から若干螺退させ、テーパ面72cとCリング73の外周面との間に間隙を形成し、Cリング73を拡径可能な状態としておく。そして、管本体11aの接続用膨出部11b側を固定スリーブ72内を通過させて接続筒部75内に挿入する。すると、管本体11aの端面がCリング73の内周面に当接し、さらに、Cリング73内に管本体11aが挿入されてそのCリング73が拡径されるとともに、接続用膨出部11bのCリング73内の通過が許容される。
【0094】
そして、管本体11aの端面が第1載置面76に載置されたO−リング78に当接するまで、通水管11を継手70内に挿入する。このとき、接続用膨出部11bはCリング73の右端面より継手本体71内奥側に位置し、リング部材74と対応する位置に配設されている。続いて、固定スリーブ72を接続筒部75に螺進させると、テーパ面72cがCリング73の外周面に圧接していき、Cリング73が徐々に縮径されていく。固定スリーブ72が接続筒部75に螺合されると、Cリング73の内面が管本体11aの外周面に圧接するとともに、Cリング73の右端面が接続用膨出部11bに係合可能な位置に配置される。また、第1載置面76に載置されたO−リング78が管本体11aの端面に圧接し、第2載置面77に載置されたO−リング78が管本体11aの外周面に圧接する。
【0095】
その結果、接続用膨出部11bが、Cリング73に係合し、そのCリング73が固定スリーブ72内から抜け出し不能に収容される。そのため、接続用膨出部11bがCリング73に係合した状態が維持され、管本体11aが接続筒部75に抜け止めされ、通水管11の継手70からの抜け出しを防止することができる。
【0096】
加えて、Cリング73を継手70内に収容することにより、継手70を形成する各部材を組み付けた状態で通水管11の接続作業を行うことができる。従って、例えば固定スリーブ72、Cリング73及びリング部材74をそれぞれ通水管11に装着した後、それらを組み付けて継手70を形成し、通水管11と接続する場合と比較して、通水管11と継手70の接続作業の簡易化を図ることができる。
【0097】
なお、上記では、継手本体71、固定スリーブ72、Cリング73及びリング部材74を組み付けた状態で、通水管11の接続作業を行ったが、以下のような接続作業としてもよい。即ち、接続用膨出部11bが形成された通水管11に固定スリーブ72及びCリング73を予め装着した状態で、リング部材74が収容された接続筒部75内に接続用膨出部11b側を挿入する。そして、固定スリーブ72を接続筒部75に螺合して継手70を形成し、通水管11を継手70に接続してもよい。また、前記継手70は、継手本体71及び固定スリーブ72を金属材料により形成し、さらにリング部材74を継手本体71に一体形成してもよい。なお、Cリング73は合成樹脂材料により成形する。
【0098】
・ 各実施形態では、通水管11を合成樹脂材料のみによって形成したが、合成樹脂材料製の通水管11として、管本体11aの厚み内に金属層を設けてもよい。このように構成した場合、金属層により酸素が通水管11を通過するのを防止することができる。そのため、通水管11内を流通する水等の流体に酸素が含有され、その酸素により金属製の接続体が錆びてしまうといった不具合の発生を防止することができる。
【0099】
・ 拡径治具30において、メインスリーブ31の内周形状を断面八角形状又は断面六角形状に形成し、可動ボルト33の頭部を断面八角形状又は断面六角形状に形成してもよい。このように構成した場合、ナット35を雄ネジ33cに螺進又は螺退させたとき、可動ボルト33の頭部とメインスリーブ31の内周面とが干渉して、可動ボルト33をメインスリーブ31内で回転させることなく移動させることができる。従って、可動ボルト33の回転を規制するための係合溝33bと、係合ピン38とを省略することができる。
【0100】
・ 各実施形態において、インナー体として線材を環状に巻回して形成されたリング部材を使用してもよい。このように構成した場合、インナー体を容易かつ安価に形成することができる。
【0101】
・ 各実施形態では通水管11の一端部に端部構造10を形成したが、通水管11の両端側に端部構造10を形成してもよい。
・ 各実施形態では、接続体と通水管11との接続現場で通水管11を拡径して端部構造10を形成したが、管本体11aを予め拡径して端部構造10が形成された通水管11を工場等で予め形成してもよい。そして、接続体と通水管11との接続現場で、端部構造10が予め形成された通水管11と接続体とを接続してもよい。このとき、通水管11の外面を保護するさや管等内に通水管11を挿入した後、通水管11と接続体とを即座に接続することができる。従って、管本体の端部に固定リングを外嵌するために、管本体に固定リングを装着し、その固定リング及び通水管をさや管内を通過させた後に、通水管と接続体とを接続する必要があった従来と異なり、通水管11と接続体との接続作業を容易に行うことができる。
【0102】
・ 第1の実施形態において、拡径工具21を使用してリング体13を拡径したが、拡径工具21を使用してリング体13の代わりに筒体26を拡径してもよい。
【0103】
・ 各実施形態では、インナー体を拡径するとともに、管本体11aに接続用膨出部11bを形成し、その接続用膨出部11bを使用して通水管11と接続体とを接続したが、接続用膨出部11bを使用せずに別の接続手段により端部構造10を備えた通水管11と接続体とを接続してもよい。
【0104】
・ 端部構造10を備えた通水管11を接続体としての分岐継手、水栓器具等に接続してもよい。
・ 各実施形態で使用された拡径工具21、拡径治具30の他の工具を使用してインナー体を拡径してもよい。
【0107】
【発明の効果】
以上、詳述したように、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の発明によれば、管本体の拡径作業時に端部に作用する負荷を最小限に抑えるとともに、管本体と接続体との接続状態において、管本体の端部における流量損失を小さくすることができる端部構造を備えた通水管と、接続体とを接続することができる。また、管本体と接続筒部との接続を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の通水管と継手との接続構造を示す部分側断面図。
【図2】(a)は第1の実施形態の通水管と継手とを示す分解斜視図、(b)は係合スリーブを分割体に分割した状態を示す正面図。
【図3】(a)は拡径工具を示す斜視図、(b)は拡径工具を示す側断面図。
【図4】管本体内に拡径工具を挿入した状態を示す側断面図。
【図5】第2の実施形態の通水管と継手との接続構造を示す部分側断面図。
【図6】第2の実施形態の通水管と継手とを示す分解斜視図。
【図7】拡径治具を示す斜視図。
【図8】拡径シャフトに筒体及び管本体を装着した状態を示す側断面図。
【図9】拡径治具により管本体を拡径した状態を示す側断面図。
【図10】第3の実施形態の通水管と継手との接続構造を示す側断面図。
【図11】第3の実施形態の通水管と継手とを示す分解斜視図。
【図12】継手本体と通水管との接続状態を示す正面図。
【図13】別例の継手と通水管との接続構造を示す側断面図。
【図14】別例のインナー体の接続部材と通水管とを示す側断面図。
【図15】別例のインナー体を通水管に接続した状態を示す側断面図。
【図16】別例の継手と通水管との接続構造を示す部分側断面図。
【図17】別例の継手と通水管との接続構造を示す部分側断面図。
【図18】従来の通水管と継手との接続構造を示す部分側断面図。
【符号の説明】
10…端部構造、11…通水管、11a…管本体、11b…接続用膨出部、12,25,40,62,70…接続体としての継手、13…インナー体としてのリング体、14,27a,41a,62a,75…接続筒部、19…係合体としての係合スリーブ、19a…分割体、19b…係合部としての係合凹条、20,72…取着体としての固定スリーブ、26…インナー体としての筒体、26a…固定部としての延設部、28…抜脱防止スリーブ、42…取着体としてのピン体、43…係合体としての割リング、54…インナー体としての接続部材、54b…固定部としての接続鍔部、60a…インナー体としてのインナー部、60d…固定部としての延出部、73…係合体としてのCリング。

Claims (7)

  1. 合成樹脂材料製の通水管と、該通水管が接続される接続体とからなり、
    前記通水管は、管本体の端部における流量損失を小さくするために、該管本体の端部の内側に挿入された環状をなす金属材料製のインナー体が、当該インナー体の内径と、非拡径部分の管本体の内径とがほぼ同一となるように内側から拡径されることにより、管本体の端部において外面から外方へ突出する接続用膨出部が前記接続体に接続される前に予め形成されてなり、
    前記接続体は、前記接続用膨出部が形成された通水管の管本体の端部が挿入される接続筒部と、該接続筒部内に挿入された通水管の管本体の端部を抜け止めした状態に接続するために、前記接続筒部に取り付けられて、該接続筒部内に挿入された接続用膨出部と係合する係合部を有する接続手段とを備えたことを特徴とする通水管と接続体との接続構造。
  2. 前記接続手段は、接続筒部に螺合して取り付けられ、その取付状態で接続用膨出部に係合する係合部を備えた抜脱防止スリーブにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の通水管と接続体との接続構造。
  3. 前記接続手段は、係合部を備えた係合体と、当該係合体と接続用膨出部との係合を維持すべく接続筒部に取り付けられる取着体とにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の通水管と接続体との接続構造。
  4. 前記取着体は、前記係合体を内部に保持して接続筒部に螺合して取り付けられる固定スリーブにより形成されていることを特徴とする請求項3に記載の通水管と接続体との接続構造。
  5. 前記固定スリーブは、管本体の接続用膨出部が形成された端部側から同接続用膨出部の外側を通過して管本体に装着されることを特徴とする請求項4に記載の通水管と接続体との接続構造。
  6. 前記係合体は複数の分割体を組付けることにより形成され、前記接続用膨出部の形成後に、当該接続用膨出部に係合して取り付けられることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の通水管と接続体との接続構造。
  7. 前記取着体は、接続筒部内に挿入された係合体の同接続筒部内からの抜脱を防止すべく接続筒部に取着されるピン体により形成されていることを特徴とする請求項3に記載の通水管と接続体との接続構造。
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