JP4245100B2 - ステッピングモータ、及びその組付方法 - Google Patents

ステッピングモータ、及びその組付方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロータの回転運動を直線運動に変換して出力するステッピングモータ、及びその組付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図6に示すように、ステッピングモータ51には、マグネットロータ52の回転運動を直線運動に変換して出力するものがある。このステッピングモータ51のマグネットロータ52は、円筒状に形成され、その内周面に雌ネジ52aが形成されている。その雌ネジ52aには、雄ネジ53aを外周面に形成した出力軸53が螺合されている。
【0003】
この出力軸53は、ステッピングモータ51のケース54に対して回転不能且つ軸線方向に所定範囲で移動可能に支持される。詳述すると、出力軸53の雄ネジ53aが形成されない部分、即ちマグネットロータ52と螺合されない部分には、軸線方向から見て四角形の回転係合部53bが形成されている。一方、ケース54を構成するハウジングカバー55の前記回転係合部53bと対応する部分には、軸線方向から見て四角形で軸線方向に延びる回転規制案内孔55aが形成されている。そして、出力軸53は、その回転係合部53bが回転規制案内孔55aと回転方向に係合し軸線方向に係合しないことから回転不能且つ軸線方向に移動可能とされている。
【0004】
このハウジングカバー55において、回転規制案内孔55aの出力軸53の突出する側の端部には、回転係合部53bと軸線方向に係合する小径の突出規制部55bが形成されている。従って、出力軸53の突出量は突出規制部55bにより制限される。
【0005】
又、出力軸53の没入する側の端部は、ケース54を構成する有底略円筒形状のハウジング56の底部56aと当接することにより、その没入量が制限される。
【0006】
従って、このステッピングモータ51では、マグネットロータ52が回転すると、出力軸53がネジ作用により軸線方向に所定の範囲で移動する。
このステッピングモータは、例えば車両用ヘッドライトの自動光軸調整装置等に使用される。自動光軸調整装置とは、路面の傾斜や段差等に応じて自動で光軸を上下に可変させ常に運転手の視野を確保するための装置であって、ステッピングモータは車両用ヘッドライトに備えられた反射鏡の角度を変化させるアクチュエータとして使用される。
【0007】
このステッピングモータの組付方法を以下に記載する。
図7に示すように、まずハウジングカバー55の回転規制案内孔55aに、ジョイント部57が固定されていない状態の出力軸53を、その突出方向(図中、矢印A方向)に挿入して、回転係合部53bを該回転規制案内孔55a内に配置する。そして、出力軸53の先端にジョイント部57を固定する。
【0008】
次に、ボールベアリング58の内輪が固定されたマグネットロータ52を回転させながら前記出力軸53の雄ネジ53aと螺合させていき、そのボールベアリング58の外輪をハウジングカバー55の軸受収容凹部55cに隙間ばめさせる。
【0009】
次に、そのマグネットロータ52を、ハウジング56内、詳しくはハウジング56内に環状に設けられたステータ59内に挿入して、ハウジングカバー55をハウジング56に固定する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ステッピングモータ51の組付方法では、出力軸53の雄ネジ53aとマグネットロータ52の雌ネジ52aを螺合させる際、マグネットロータ52を手作業で回転させることになるため、その作業が面倒であり、時間を要するという問題がある。又、その際、マグネットロータ52を回転させる回数は、所定回数にする必要がある。言い換えると、出力軸53とマグネットロータ52は所定の位置関係となるように螺合させる必要がある。なぜなら、所定の位置を超える位置まで螺合してしまうと、ハウジングカバー55をハウジング56に固定するとき、出力軸53の没入側の端部がハウジング56の底部56aと当接してしまい、その固定ができなくなるからである。従って、出力軸53とマグネットロータ52を螺合させる作業に注意を要するという問題がある。
【0011】
又、ボールベアリング58の外輪はハウジングカバー55の軸受収容凹部55cに隙間ばめされるため、ハウジングカバー55をハウジング56に固定するとき、ハウジングカバー55に対してマグネットロータ52及び出力軸53が軸線方向に移動しないようにしながら固定する必要があり、その作業が煩雑であるという問題がある。
【0012】
本発明の目的は、ロータの回転運動を直線運動に変換して出力するステッピングモータにおいて、その組付けを容易に行うことができるステッピングモータ、及びその組付方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ステータ及びロータが内側に配設されるハウジングと、該ハウジングの開口部に固定されて前記ハウジングと共に前記ステータ及びロータを収容するハウジングカバーと、前記ハウジングカバーを貫通し該ハウジングカバーに対して回転不能且つ前記ロータの回転軸線方向に移動可能に設けられ、前記ロータに螺合され、該ロータの回転に基づいてその回転軸線方向に直線移動する出力軸と、前記ハウジングカバーに設けられ、前記出力軸と軸線方向に係合することにより、該出力軸の突出方向側への移動を所定範囲に規制する突出規制部とを備えたステッピングモータにおいて、前記出力軸には、回転方向に係合可能とするための係合部が形成され、前記ハウジングカバーには軸線方向に延びる回転規制部が形成され、該回転規制部には軸線方向に貫通する孔が形成され、該孔の前記突出方向側の開口部から挿入された前記出力軸の係合部が、前記回転規制部に対し軸線方向に係合せず、回転方向に係合可能に構成され、前記ハウジングカバーと別体である前記突出規制部前記回転規制部の前記突出方向側の端部に固定可能に構成されて、前記ハウジング、ステータ、ロータ、ハウジングカバー及び出力軸を組付けた後に前記回転規制部の前記突出方向側の端部に配設可能とされ、その突出方向側の端部に配設固定された突出規制部は、前記係合部と軸線方向に係合して前記出力軸の移動を規制することを要旨とする。
【0016】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のステッピングモータにおいて、前記突出規制部は、前記出力軸の軸線直交方向から前記ハウジングカバーに形成された嵌合孔に挿入して組付可能なスナップピンであることを要旨とする。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のステッピングモータにおいて、前記突出規制部は、前記出力軸の軸線方向から前記ハウジングカバーに組付け可能な蓋部材であることを要旨とする。
【0018】
請求項に記載の発明は、ステータ及びロータが内側に配設されるハウジングと、該ハウジングの開口部に固定されて前記ハウジングと共に前記ステータ及びロータを収容するハウジングカバーと、前記ハウジングカバーを貫通し該ハウジングカバーに対して回転不能且つ前記ロータの回転軸線方向に移動可能に設けられ、前記ロータに螺合され、該ロータの回転に基づいてその回転軸線方向に直線移動する出力軸と、前記ハウジングカバーに設けられ、前記出力軸と軸線方向に係合することにより、該出力軸の突出方向側への移動を所定範囲に規制する突出規制部とを備え、前記出力軸には、回転方向に係合可能とするための係合部が形成され、前記ハウジングカバーには軸線方向に延びる回転規制部が形成され、該回転規制部には軸線方向に貫通する孔が形成され、該孔の前記突出方向側の開口部から挿入された前記出力軸の係合部が、前記回転規制部に対し軸線方向に係合せず、回転方向に係合可能に構成され、前記ハウジングカバーと別体である前記突出規制部は、前記回転規制部の前記突出方向側の端部に固定可能に構成されて、前記ハウジング、ステータ、ロータ、ハウジングカバー及び出力軸を組付けた後に前記回転規制部の前記突出方向側の端部に配設可能とされ、その突出方向側の端部に配設固定された突出規制部は、前記係合部と軸線方向に係合して前記出力軸の移動を規制するステッピングモータの組付方法であって、前記ハウジング内に前記ステータ及びロータを配設し、前記ハウジングの開口部にハウジングカバーを固定して、前記ステータ及びロータを収容し、前記孔の前記突出方向側の開口部から前記出力軸を挿入し、前記ステータに回転磁界を発生させることにより前記ロータを回転させて前記出力軸を該ロータに螺合させ、前記係合部を前記孔内に配置して、該出力軸を前記回転規制部に対して回転不能且つ該ロータの回転軸線方向に移動可能に設け、前記回転規制部の前記突出方向側の端部に、前記突出規制部を配設固定するステッピングモータの組付方法を要旨とする。
【0019】
請求項1に記載の発明によれば、突出規制部は、ハウジング、ステータ、ロータ、ハウジングカバー及び出力軸を組付けた後、配設可能とされる。従って、ステッピングモータの組付け自由度が増す。例えば、まずハウジング、ステータ、ロータ及びハウジングカバーを組付け、その後ステータが発生する回転磁界にてロータを回転させ、その回転力にて出力軸をロータに螺合させれば、ロータと出力軸を容易に組付けることができる。そして、その後、突出規制部を配設することにより、ステッピングモータを容易に組み付けることができる。
【0020】
また、突出規制部は、前記ハウジングカバーと別体で構成され、ハウジング、ステータ、ロータ、ハウジングカバー及び出力軸を組付けた後、回転規制部の突出方向側の端部に固定可能とされる。従って、まずハウジング、ステータ、ロータ及びハウジングカバーを組付け、その後ステータが発生する回転磁界にてロータを回転させながら、その回転力にて出力軸をロータに螺合させれば、ロータと出力軸を容易に組付けることができる。そして、その後、突出規制部を回転規制部に固定することにより、ステッピングモータを容易に組み付けることができる。
【0021】
また、出力軸には、回転方向に係合可能とするための係合部が形成され、ハウジングカバーには、前記係合部と回転方向に係合し軸線方向に係合しない軸線方向に延びる回転規制部が形成されることにより、出力軸が回転規制部に対して回転不能且つロータの回転軸線方向に移動可能とされる。そして、突出規制部が回転規制部の突出方向側端部に配設され、係合部と軸線方向に係合されることにより、出力軸の突出方向側への移動が所定範囲に規制される。
【0022】
請求項に記載の発明によれば、突出規制部は、前記出力軸の軸線直交方向から前記ハウジングカバーに形成された嵌合孔に挿入して組付けるスナップピンであるため、容易に組付けることができる。
【0023】
請求項に記載の発明によれば、突出規制部は、前記出力軸の軸線方向から前記ハウジングカバーに組付け可能な蓋部材であるため、容易に組み付けることができる。
【0024】
請求項に記載の発明によれば、ハウジング、ステータ、ロータ及びハウジングカバーを組付けた後、ロータを回転させることにより出力軸がロータに螺合されるため、ロータと出力軸が容易に組付けられる。そして、その後、突出規制部が配設されるため、ステッピングモータが容易に組み付けられる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を車両用ヘッドライトの光軸調整装置としてのステッピングモータに具体化した一実施の形態を図1〜図4に従って説明する。
【0026】
図2に示すように、車両用ヘッドライト1は、反射鏡2、光源バルブ3及び取付けカバー4等を備えている。反射鏡2は縦側断面が横U字型に形成されている。反射鏡2の上方側は、取付けカバー4に固定された支持部材5に揺動可能に連結されている。反射鏡2の下方側は、取付けカバー4に固定されたステッピングモータ6の出力軸7に揺動可能に連結されている。従って、ステッピングモータ6の出力軸7が図2において左右方向に移動すると、その移動距離に応じて反射鏡2が上下方向に傾き、光源バルブ3に基づく光軸が上下に可変する。
【0027】
図1は、ステッピングモータ6の縦側断面を示す。ステッピングモータ6のケース8は、ハウジング9とハウジングカバー10とから構成されている。ハウジング9は略有底筒状に形成され、その一側(図1中、右側)が切りかかれており、その切りかかれた箇所にコネクタハウジング11が装着されている。
【0028】
ハウジングカバー10は、ハウジング9の開口部に固定される固定部10aにハウジング9と対向する凹部10bが凹設され、その固定部10aの中央部には、ハウジング9の反対側に延びる筒部10cが形成されている。筒部10cの軸中心には、図4に示すように、軸線方向から見て4角形で前記凹部10bまで軸線方向に延びる回転規制案内孔10dが形成されている。又、筒部10cの先端側(図1中、上側)には、図3及び図4に示すように、該筒部10cを軸直行方向に貫通する嵌合孔10eが形成されている。この嵌合孔10eの貫通方向と直行する方向(図1,3,4中、左右方向)の幅は、回転規制案内孔10dの同方向の幅より大きく設定されている。
【0029】
ハウジング9とコネクタハウジング11との内周面側には、円環状に形成されたステータ12が配設され、そのステータ12はコネクタハウジング11に設けられた給電ターミナル13に公知の方法で接続されている。ステータ12は、励磁コイル14を備え、図示しない電源装置より給電ターミナル13を介してパルス駆動電源が供給されると、励磁コイル14が回転磁界を発生する。
【0030】
ステータ12の内周側には、ロータとしてのマグネットロータ15が回転可能に配設されている。
詳述すると、マグネットロータ15は、公知の方法で磁極が形成された略筒状のマグネット部16と該マグネット部16の内周面に固着された合成樹脂性のカラム部17とから構成されている。カラム部17には、マグネット部16の先端(図1中、上端)から突出した突出部17aが形成され、その突出部17aにはボールベアリング18の内輪が固定されている。このボールベアリング18の外輪は、ハウジングカバー10の凹部10bの内側面に対して隙間ばめされるとともに、凹部10bの底面とステータ12間で挟まれることにより固定されている。
【0031】
又、カラム部17の後端部内周面には軸受凹部17bが形成され、その軸受凹部17bは、ハウジング9の底部9aに固定された筒状のメタル軸受19の外周面により摺動回転可能に支持されている。従って、マグネットロータ15はボールベアリング18及びメタル軸受19によりステータ12に対して回転可能に支持される。
【0032】
前記出力軸7の中央部分には、ネジ部7aが所定の長さに渡って形成されている。又、出力軸7のネジ部7aより先端側(図1中、上側)には、前記回転規制案内孔10dと対応して軸線方向から見て4角形の係合部7bが形成されている。又、出力軸7の先端には、前記反射鏡2の下方側と連結するためのジョイント部20が固定されている。
【0033】
出力軸7は、ネジ部7aがカラム部17の内周面に形成された雌ネジ部17cに螺合され、係合部7bが回転規制案内孔10d内に配置される。又、出力軸7の後端部は、メタル軸受19の内周面により軸線方向に摺動可能に支持される。従って、出力軸7は、ケース8に対して回転不能且つ軸線方向に移動可能に支持される。
【0034】
前記嵌合孔10eには、突出規制部としてのスナップピン21が固定されている。
詳述すると、図3及び図4に示すように、スナップピン21の先端側(図4中、上側)両側には、嵌合孔10eの前記幅方向に撓み可能な弾性部21aが形成され、その弾性部21aの先端には前記幅方向外側に突出する爪部21bが形成されている。又、スナップピン21の後端部両側には、前記幅方向外側に突出する係止部21cが形成されている。このスナップピン21の厚み方向の長さは、嵌合孔10eの同方向の長さと同じに設定されている。
【0035】
又、スナップピン21には、先端側中央から後端側に向かって切欠かれたU字状の切り欠き部21dが形成されている。この切り欠き部21dの幅は、出力軸7の係合部7bより小さく、出力軸7の直径と同じに設定されている。即ち、このスナップピン21は、出力軸7の直行方向から先端側が嵌合孔10eに挿入可能とされている。
【0036】
このスナップピン21は、嵌合孔10eに挿入され、図4に示すように、その爪部21bが嵌合孔10eの一開口部に係合することと、係止部21cが嵌合孔10eの他開口部に係合することにより固定されている。スナップピン21が固定された状態では、出力軸7は切り欠き部21d内側に配置される。従って、出力軸7の突出する側への移動は、その係合部7bがスナップピン21に当接する位置で規制される。
【0037】
このように構成された光軸調整装置(ステッピングモータ6)は、図示しない電源装置よりパルス駆動電源が供給されると、ステータ12がそのパルス駆動電源に基づいて回転磁界を発生する。
【0038】
すると、その回転磁界に応じてマグネットロータ15が正逆回転する。すると、マグネットロータ15のカラム部17と螺合している出力軸7は、係合部7bが回転規制案内孔10dにて回転が規制されるため、突出又は没入方向(図1において上下方向)に移動する。
【0039】
従って、車両の前後の傾きに応じてパルス駆動電源を供給すれば、出力軸7が図2において左右に移動する。すると、その移動距離に応じて反射鏡2が上下方向に傾き、光源バルブ3に基づく光軸が上下に可変する。尚、出力軸7の突出側への移動は、その係合部7bがスナップピン21に当接する位置で規制され、没入側への移動は、その後端部がハウジング9の底部9aと当接する位置で規制される。
【0040】
上記のように構成されたステッピングモータ6の組付方法を、図3に従って以下に記載する。
まず、ステータ12が固定されたハウジング9内に、ボールベアリング18の内輪が固定されたマグネットロータ15を挿入し、ボールベアリング18の外輪をステータ12に当接させる。
【0041】
次に、ハウジング9に、ハウジングカバー10を固定し、ステータ12及びマグネットロータ15を該ハウジング9と共に略閉塞する。このとき、ハウジングカバー10の凹部10bの内側面にボールベアリング18の外輪を隙間ばめするとともに、凹部10bの底面とステータ12間で外輪を挟んで固定する。
【0042】
次に、回転規制案内孔10dに出力軸7を挿入するとともに、ステータ12に駆動電源を供給してマグネットロータ15を回転させることにより該出力軸7のネジ部7aをカラム部17の雌ネジ部17cに螺合させ、係合部7bを回転規制案内孔10d内に配置する。
【0043】
次に、ハウジングカバー10の嵌合孔10eに、スナップピン21を挿入し固定する。
次に、上記実施の形態の特徴的な効果を以下に記載する。
【0044】
(1)出力軸7の突出側への移動を規制するための突出規制部(スナップピン21)を、ハウジング9、ステータ12、マグネットロータ15、ハウジングカバー10及び出力軸7を組付けた後、固定可能とした。従って、ステッピングモータ6の組付け自由度が増し、まずハウジング9、ステータ12、マグネットロータ15及びハウジングカバー10を組付け、その後ステータ12が発生する回転磁界にてマグネットロータ15を回転させ、その回転力にて出力軸7をマグネットロータ15に螺合させることができる。これにより、従来のように出力軸7とマグネットロータ15を手作業で螺合しなくてもよく、マグネットロータ15と出力軸7を容易に短時間で組付けることができる。又、ハウジング9とハウジングカバー10を組付けた後に出力軸7を組付けるため、従来のように所定の位置関係となるように注意を払いながら螺合させる必要がなくなる。そして、その後、スナップピン21をハウジングカバー10に固定することにより、ステッピングモータ6を容易に組み付けることができる。
【0045】
(2)出力軸7の突出側への移動を規制するための突出規制部を、出力軸7の軸線直交方向からハウジングカバー10に組付可能なスナップピン21とした。従って、容易に組付けることができる。
【0046】
(3)スナップピン21は、出力軸7の軸直交方向から嵌合孔10eに挿入して組付けられるため、軸線方向への固定が強固となり、係合部7bがスナップピン21に衝突しても脱落等が発生し難くなる。
【0047】
上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記実施の形態では、突出規制部を、出力軸7の軸線直交方向からハウジングカバー10に組付可能なスナップピン21としたが、ハウジング9、ステータ12、マグネットロータ15、ハウジングカバー10及び出力軸7を組付けた後に配設可能であり、出力軸7の突出側への移動を規制することができれば、どのような構成としてもよい。
【0048】
・図5に示すように、変更してもよい。前記ハウジングカバー10と略同様のハウジングカバー31の筒部31aの先端部には、前記嵌合孔10eに代わって、外径が小さくされた小径部31bが形成されている。この小径部31bには、前記ハウジング9、ステータ12、マグネットロータ15、ハウジングカバー10及び出力軸7を組付けた後に、軸線方向からハウジングカバー31に組付け可能な蓋部材32が嵌合接着されている。
【0049】
この蓋部材32は、小径部31bに嵌合可能な嵌合部32aと、筒部31aの回転規制案内孔31cの開口部を覆うように形成される蓋部32bとからなる。蓋部32bには、貫通孔32cが形成され、図5に示すように、その貫通孔32cの直径Aが、ジョイント部20の外径Bより大きく、且つ回転規制案内孔31cの軸直行方向長さCより小さく設定されている。
【0050】
即ち、貫通孔32cは、出力軸7の係合部7bより先端側を挿通可能で、且つ係合部7bが挿入不能な形状に形成されている。このようにしても、上記実施の形態の効果(1)と同様の効果を得ることができるとともに、突出規制部としての蓋部材32を容易に組付けることができる。
【0051】
・上記実施の形態では、突出規制部を、ハウジングカバー10と別体で構成したが、ハウジング9、ステータ12、マグネットロータ15、ハウジングカバー10及び出力軸7を組付けた後に、ハウジングカバー10の筒部10cの先端部を径方向内側に折り曲げることにより出力軸7の突出側への移動を規制する突出規制部を形成するようにしてもよい。このようにしても、マグネットロータ15と出力軸7を容易に組付けることができ、ひいてはステッピングモータ6を容易に組み付けることができる。しかも、部品点数が低減される。
【0052】
・上記実施の形態では、車両用ヘッドライトの光軸調整装置としてのステッピングモータ6に具体化したが、ステッピングモータ6は他の装置のアクチュエータとして使用してもよい。
【0053】
上記各実施の形態から把握できる技術的思想を以下にその効果とともに記載する。
(イ)前記蓋部材(32)は、前記出力軸(7)の係合部(7b)より突出方向側を挿通可能、且つ係合部が貫通不能な形状の孔(32c)を有することを特徴とする。
【0054】
このようにすると、ハウジング、ステータ、ロータ、ハウジングカバー及び出力軸を組付けた後、蓋部材を軸線方向から、その孔に出力軸の係合部より突出方向側を挿入して組み付けることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、ロータの回転運動を直線運動に変換して出力するステッピングモータにおいて、その組付けを容易に行うことができるステッピングモータ、及びその組付方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のステッピングモータの要部断面図。
【図2】車両用ヘッドライトの要部断面図。
【図3】本実施の形態の組付方法を説明するための説明図。
【図4】図1のX−X断面図。
【図5】別例のステッピングモータの要部断面図。
【図6】従来技術のステッピングモータの要部断面図。
【図7】従来技術の組付方法を説明するための説明図。
【符号の説明】
7…出力軸、9…ハウジング、10…ハウジングカバー、12…ステータ、15…マグネットロータ(ロータ)、21…スナップピン、32…蓋部材、7b…係合部、10c…回転規制案内孔(回転規制部)、10e…嵌合孔。

Claims (4)

  1. ステータ(12)及びロータ(15)が内側に配設されるハウジング(9)と
    ハウジング(9)の開口部に固定されて前記ハウジング(9)と共に前記ステータ(12)及びロータ(15)を収容するハウジングカバー(10)と、
    前記ハウジングカバー(10)を貫通し該ハウジングカバー(10)に対して回転不能且つ前記ロータ(15)の回転軸線方向に移動可能に設けられ、前記ロータ(15)に螺合され、該ロータ(15)の回転に基づいてその回転軸線方向に直線移動する出力軸(7)と、
    前記ハウジングカバー(10)に設けられ、前記出力軸(7)と軸線方向に係合することにより、該出力軸(7)の突出方向側への移動を所定範囲に規制する突出規制部(21,32)と
    を備えたステッピングモータにおいて、
    前記出力軸(7)には、回転方向に係合可能とするための係合部(7b)が形成され、
    前記ハウジングカバー(10)には軸線方向に延びる回転規制部(10c)が形成され、該回転規制部(10c)には軸線方向に貫通する孔(10d)が形成され、該孔(10d)の前記突出方向側の開口部から挿入された前記出力軸(7)の係合部(7b)が、前記回転規制部(10c)に対し軸線方向に係合せず、回転方向に係合可能に構成され、
    前記ハウジングカバー(10)と別体である前記突出規制部(21,32)前記回転規制部(10c)の前記突出方向側の端部に固定可能に構成されて、前記ハウジング(9)、ステータ(12)、ロータ(15)、ハウジングカバー(10)及び出力軸(7)を組付けた後に前記回転規制部(10c)の前記突出方向側の端部に配設可能とされ、その突出方向側の端部に配設固定された突出規制部(21,32)は、前記係合部(7b)と軸線方向に係合して前記出力軸(7)の移動を規制することを特徴とするステッピングモータ。
  2. 請求項1に記載のステッピングモータにおいて、
    前記突出規制部(21)は、前記出力軸(7)の軸線直交方向から前記ハウジングカバー(10)に形成された嵌合孔(10e)に挿入して組付可能なスナップピン(21)であることを特徴とするステッピングモータ。
  3. 請求項に記載のステッピングモータにおいて、
    前記突出規制部(32)は、前記出力軸(7)の軸線方向から前記ハウジングカバー(10)に組付け可能な蓋部材(32)であることを特徴とするステッピングモータ。
  4. ステータ(12)及びロータ(15)が内側に配設されるハウジング(9)と、
    該ハウジング(9)の開口部に固定されて前記ハウジング(9)と共に前記ステータ(12)及びロータ(15)を収容するハウジングカバー(10)と、
    前記ハウジングカバー(10)を貫通し該ハウジングカバー(10)に対して回転不能且つ前記ロータ(15)の回転軸線方向に移動可能に設けられ、前記ロータ(15)に螺合され、該ロータ(15)の回転に基づいてその回転軸線方向に直線移動する出力軸(7)と、
    前記ハウジングカバー(10)に設けられ、前記出力軸(7)と軸線方向に係合することにより、該出力軸(7)の突出方向側への移動を所定範囲に規制する突出規制部(21,32)とを備え、
    前記出力軸(7)には、回転方向に係合可能とするための係合部(7b)が形成され、
    前記ハウジングカバー(10)には軸線方向に延びる回転規制部(10c)が形成され、該回転規制部(10c)には軸線方向に貫通する孔(10d)が形成され、該孔(10d)の前記突出方向側の開口部から挿入された前記出力軸(7)の係合部(7b)が、前記回転規制部(10c)に対し軸線方向に係合せず、回転方向に係合可能に構成され、
    前記ハウジングカバー(10)と別体である前記突出規制部(21,32)は、前記回転規制部(10c)の前記突出方向側の端部に固定可能に構成されて、前記ハウジング(9)、ステータ(12)、ロータ(15)、ハウジングカバー(10)及び出力軸(7)を組付けた後に前記回転規制部(10c)の前記突出方向側の端部に配設可能とされ、その突出方向側の端部に配設固定された突出規制部(21,32)は、前記係合部(7b)と軸線方向に係合して前記出力軸(7)の移動を規制するステッピングモータの組付方法であって、
    前記ハウジング(9)内に前記ステータ(12)及びロータ(15)を配設し、
    前記ハウジング(9)の開口部にハウジングカバー(10)を固定して、前記ステータ(12)及びロータ(15)を収容し、
    前記孔(10d)の前記突出方向側の開口部から前記出力軸(7)を挿入し、
    前記ステータ(12)に回転磁界を発生させることにより前記ロータ(15)を回転させて前記出力軸(7)を該ロータ(15)に螺合させ、前記係合部(7b)を前記孔(10d)内に配置して、該出力軸(7)を前記回転規制部(10c)に対して回転不能且つ該ロータ(15)の回転軸線方向に移動可能に設け、
    前記回転規制部(10c)の前記突出方向側の端部に、前記突出規制部(21,32)を配設固定することを特徴とするステッピングモータの組付方法。
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