JP4244877B2 - 温水暖房システム - Google Patents

温水暖房システム Download PDF

Info

Publication number
JP4244877B2
JP4244877B2 JP2004221564A JP2004221564A JP4244877B2 JP 4244877 B2 JP4244877 B2 JP 4244877B2 JP 2004221564 A JP2004221564 A JP 2004221564A JP 2004221564 A JP2004221564 A JP 2004221564A JP 4244877 B2 JP4244877 B2 JP 4244877B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor heating
hot water
circulation
valve
main pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004221564A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006038383A (ja
Inventor
昌宏 高谷
嘉一 加藤
修朗 米田
俊也 辰村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2004221564A priority Critical patent/JP4244877B2/ja
Publication of JP2006038383A publication Critical patent/JP2006038383A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4244877B2 publication Critical patent/JP4244877B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)

Description

この発明は、温水暖房熱源機によって生成された温水を利用して床暖房端末装置が床暖房を行う温水暖房システムに関する。
本願発明者は、温水暖房熱源機によって生成された温水を利用して床暖房を行う温水暖房システムとして、例えば、図3に示すような温水暖房システムを提案している。この温水暖房システム50は、同図に示すように、所定温度の温水を生成する温水暖房熱源機51と、この温水暖房熱源機51によって生成された所定温度の温水が循環供給される床暖房マット52a、52bと、温水暖房熱源機51に接続された循環往き主管61及び循環戻り主管62と、床暖房マット52a、52bを循環往き主管61及び循環戻り主管62にそれぞれ接続する循環往き枝管63a、63b及び循環戻り枝管64a、64bと、床暖房マット52a、52b毎に、それぞれの循環往き枝管63a、63bに設置された流量制御弁65a、65bと、循環戻り主管62における床暖房マット52a、52bの接続位置よりも下流側に接続された端末循環主管66と、端末循環主管66に設置された端末側循環ポンプ67と、床暖房マット52a、52b毎に、それぞれの循環往き枝管63a、63bにおける流量制御弁65a、65bの下流側と端末循環主管66における端末側循環ポンプ67の下流側とを接続する端末循環枝管68a、68bと、床暖房マット52a、52b毎に、それぞれの端末循環枝管68a、68bに設置された熱動弁69a、69bとを備えている。
この温水暖房システム50では、運転を開始した後、短時間のうちに床暖房フロアの表面温度を所定温度まで昇温させるために、熱動弁69a、69bを閉弁すると共に流量制御弁65a、65bを全開にした状態で、温水暖房熱源機51によって生成された高温の温水を床暖房マット52a、52bに循環供給する初期運転モードで運転を行うようになっているが、床暖房フロアの表面温度が所定温度まで上昇すると、流量制御弁65a、65bを一旦全閉にした後、熱動弁69a、69bを開弁すると共に端末側循環ポンプ67の運転を開始し、それぞれの床暖房マット52a、52bへの温水の供給温度が設定温度になるように、流量制御弁65a、65bの開度を調整する第1定常運転モードに切り換えるようになっている。
また、例えば、一方の床暖房マット52aが第1定常運転モードで暖房運転を行っている状態において、他方の床暖房マット52bが暖房運転を開始すると、他方の床暖房マット52bには、温水暖房熱源機51によって生成された高温の温水が直接供給されるので、床暖房マット52bから送出される温水の戻り温度も高く、第1定常運転モードで暖房運転を行っている床暖房マット52aには、双方の床暖房マット52a、52bから送出される温水が混合されることによって、設定温度より高い温水が供給される可能性があり、そのような場合は、流量制御弁65aを全閉にしても、床暖房マット52aへの温水の供給温度が設定温度を上回ることになるので、そのような状態が所定時間継続すると、開弁状態に保持されている熱動弁69aを、デューティー比に従って、周期的に開閉する第2定常運転モードに切り換えるようになっている。
特開2001−074255号公報
ところで、第2定常運転モードで暖房運転を行っている床暖房系統の熱動弁のデューティー比は、その床暖房系統の床暖房マットへの温水の供給温度に基づいて算出されるが、複数の床暖房系統が第2定常運転モードで暖房運転を行っている状態では、それらの床暖房系統の熱動弁がそれぞれ異なるタイミングで開閉動作を行うことになり、これに伴って、第2定常運転モードで暖房運転を行っている各床暖房系統の床暖房マットから送出される温水が混合された混合戻り温度、換言すれば、それらの床暖房系統の床暖房マットへの温水の供給温度が、他の床暖房系統の熱動弁の開閉動作によって、大きく変動してしまうことになるので、こういった変動の大きい供給温度に基づいてデューティー比を算出していたのでは、適正なデューティー比を算出することができないといった問題がある。
そこで、この発明の課題は、複数の床暖房系統が第2定常運転モードで暖房運転を行っている状態であっても、適正なデューティー比を算出することができる温水暖房システムを提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、複数の床暖房端末装置が、温水暖房熱源機によって生成された所定温度の温水を利用して床暖房を行う温水暖房システムにおいて、前記温水暖房熱源機に接続された循環往き主管及び循環戻り主管と、複数の前記床暖房端末装置を前記循環往き主管及び前記循環戻り主管にそれぞれ接続する循環往き枝管及び循環戻り枝管と、前記床暖房端末装置毎に、それぞれの前記循環往き枝管に設置された流量制御弁と、前記循環戻り主管における最も下流側に接続されている前記循環戻り枝管の接続位置よりも下流側に接続された、端末側循環ポンプが設置された端末循環主管と、前記床暖房端末装置毎に、それぞれの前記循環往き枝管における前記流量制御弁の下流側と前記端末循環主管における端末側循環ポンプの下流側とを接続する端末循環枝管と、前記床暖房端末装置毎に、それぞれの前記端末循環枝管に設置された開閉弁とを備え、前記開閉弁を開弁した状態で前記端末循環ポンプを運転しながら、それぞれの前記床暖房端末装置への温水の供給温度が設定供給温度になるように、前記流量制御弁の開度を調整する第1定常運転モードと、前記流量制御弁を全閉にしても、前記床暖房端末装置への温水の供給温度が設定供給温度を上回る場合に、前記開閉弁を周期的に開閉させる第2定常運転モードとを備え、複数の前記床暖房端末装置が第2定常運転モードで運転を行っている場合は、それらの前記床暖房端末装置に対応する前記開閉弁の制御周期を同期させるようにしたことを特徴とする温水暖房システムを提供するものである。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明の温水暖房システムにおいて、前記循環戻り主管における最も下流側に接続されている前記循環戻り枝管の接続位置よりも下流側における温水の混合戻り温度に基づいて、前記開閉弁の制御周期に対する開弁時間または閉弁時間を算出するようにしたのである。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または2にかかる発明の温水暖房システムにおいて、放熱特性が異なる前記床暖房端末装置毎に、異なる演算式に基づいて、それぞれの前記床暖房端末装置に対応する前記開閉弁の制御周期に対する開弁時間または閉弁時間を算出するようにしたのである。
以上のように、請求項1にかかる発明の温水暖房システムでは、複数の前記床暖房端末装置が第2定常運転モードで運転を行っている場合は、それらの床暖房端末装置に対応する開閉弁の制御周期を同期させるようにしたので、第2定常運転モードで運転を行っている全ての床暖房端末装置に対応する開閉弁の閉弁タイミングまたは開弁タイミングが一致することになる。
従って、それぞれの制御周期毎に、第2定常運転モードで運転を行っている全ての床暖房端末装置に対応する開閉弁が同時に開弁している状態が必ず存在することになり、このような状態では、各床暖房系統の床暖房端末装置から送出される温水が混合された混合戻り温度(床暖房端末装置への温水の供給温度)が大きく変動することはないので、このときの床暖房端末装置への温水の供給温度に基づいて、開閉弁の制御周期に対する開弁時間または閉弁時間を算出することにより、適正な開弁時間または閉弁時間を算出することができる。
また、請求項2にかかる発明の温水暖房システムでは、各床暖房系統の床暖房端末装置から送出される温水が混合された混合戻り温度に基づいて、開閉弁の制御周期に対する開弁時間または閉弁時間を算出するようにしたので、各床暖房系統の床暖房端末装置における温水の入口温度を個別の温度センサによって検出し、それぞれの入口温度に基づいて、それぞれの開閉弁の制御周期に対する開弁時間または閉弁時間を算出する場合のように、各温度センサによる検出温度のバラツキの影響を受けることがない。
また、請求項3にかかる発明の温水暖房システムでは、放熱特性が異なる床暖房端末装置毎に、異なる演算式に基づいて、それぞれの床暖房端末装置に対応する開閉弁の制御周期に対する開弁時間または閉弁時間を算出するようにしたので、それぞれの床暖房端末装置の放熱特性に応じた、より適正な温度制御を行うことが可能となる。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、居室内を暖房するための温水暖房システム1を示している。この温水暖房システム1は、同図に示すように、所定温度(例えば、80℃)の温水を生成する温水暖房熱源機10と、この温水暖房熱源機10によって生成された温水を利用して暖房を行う複数の温水暖房端末装置とを備えており、温水暖房端末装置としては、60℃程度の温水を供給することによって定格の暖房能力を発揮する低温端末装置としての複数の床暖房マット21a、21b、21cと、80℃程度の温水を供給することによって定格の暖房能力を発揮する高温端末装置としてのファンコンベクタ22とが採用されている。
前記温水暖房熱源機10は、温水の循環経路を構成する内部往き管13及び内部戻り管14にそれぞれ接続される熱交換器11と、内部戻り管14に設置された循環ポンプ12と、熱交換器11を加熱するバーナ(図示せず)の燃焼動作や循環ポンプ12の運転動作等を制御するコントローラ15とを備えており、内部往き管13及び内部戻り管14には、温水の循環経路を構成する外部配管である循環往き主管31S及び循環戻り主管31Rがそれぞれ接続されている。
前記循環往き主管31S及び循環戻り主管31Rは、それぞれの端末側において、低温端末側循環往き主管32S及び低温端末側循環戻り主管32Rと、高温端末側循環往き主管33S及び高温端末側循環戻り主管33Rとに分かれており、低温端末側循環往き主管32S及び低温端末側循環戻り主管32Rは、接続制御ユニット40を介して、床暖房マット21a、21b、21cに接続されていると共に、高温端末側循環往き主管33S及び高温端末側循環戻り主管33Rは、ファンコンベクタ22に直接接続されている。
前記接続制御ユニット40は、低温端末側循環往き主管32S及び低温端末側循環戻り主管32Rに接続される内部循環往き主管41S及び内部循環戻り主管41Rと、床暖房マット21a、21b、21cを内部循環往き主管41S及び内部循環戻り主管41Rにそれぞれ接続する循環往き枝管42Sa、42Sb、42Sc及び循環戻り枝管42Ra、42Rb、42Rcと、床暖房マット21a、21b、21c毎に、それぞれの循環往き枝管42Sa、42Sb、42Scに設置された流量制御弁43a、43b、43cと、内部循環戻り主管41Rにおける循環戻り枝管42Ra、42Rb、42Rcの接続位置よりも下流側に接続された、可変流量タイプの端末側循環ポンプ46が設置された端末循環主管44と、床暖房マット21a、21b、21c毎に、それぞれの循環往き枝管42Sa、42Sb、42Scにおける流量制御弁43a、43b、43cの下流側と端末循環主管44における端末側循環ポンプ46の下流側とを接続する端末循環枝管45a、45b、45cと、床暖房マット21a、21b、21c毎に、それぞれの端末循環枝管45a、45b、45cに設置された熱動弁47a、47b、47cと、循環往き枝管42Sa、42Sb、42Scにおける流量制御弁43a、43b、43cの下流側に設置された、それぞれの床暖房マット21a、21b、21cへの温水の供給温度を検出する往き温度センサ48a、48b、48c及び内部循環戻り主管41Rにおける循環戻り枝管42Ra、42Rb、42Rcの接続位置よりも下流側に設置された、それぞれの床暖房マット21a、21b、21cから送出された温水の混合戻り温度を検出する戻り温度センサ48dと、往き温度センサ48a、48b、48cによって検出される床暖房マット21a、21b、21cへの温水の供給温度及び戻り温度センサ48dによって検出される床暖房マット21a、21b、21cからの温水の混合戻り温度に基づいて、流量制御弁43a、43b、43cや熱動弁47a、47b、47cの開閉動作及び端末側循環ポンプ46の運転動作を制御するコントローラ49とを備えており、コントローラ49は、シリアルインターフェースを介して、温水暖房熱源機10のコントローラ15に通信可能に接続されている。なお、ファンコンベクタ22の動作を制御するコントローラ23についても、接続制御ユニット40のコントローラ49と同様に、シリアルインターフェースを介して、温水暖房熱源機10のコントローラ15に通信可能に接続されている。
床暖房マット21a、床暖房マット21b、床暖房マット21cは、それぞれの放熱特性が異なっており、定格能力を発揮させるための温水の供給温度が、60℃、50℃、40℃に設定されている。
以上のように構成された温水暖房システム1では、床暖房用リモコンの運転スイッチやファンコンベクタ22の運転スイッチをONすると、接続制御ユニット40のコントローラ49やファンコンベクタ22のコントローラ23から温水暖房熱源機10のコントローラ15に運転指令が出力され、温水暖房熱源機10のバーナーが燃焼を開始すると共に循環ポンプ12が運転を開始し、80℃の温水が接続制御ユニット40やファンコンベクタ22に循環供給される。以下、床暖房系統の運転動作について詳細に説明する。なお、以下の説明では、床暖房マット21a、床暖房マット21b、床暖房マット21cを備えたそれぞれの床暖房系統を、床暖房系統A、床暖房系統B、床暖房系統Cと呼ぶことにする。
まず、床暖房系統Aの運転スイッチがONされると、床暖房系統Aが初期運転モードで床暖房運転を開始する。即ち、運転を開始した床暖房系統Aの熱動弁47aを閉弁した状態で、流量制御弁43aを全開まで開弁するようになっている。このとき、他の床暖房系統B、Cの流量制御弁43b、43cや熱動弁47b、47cは全閉状態に保持されており、端末側循環ポンプ46は運転を停止しているので、温水暖房熱源機10によって生成された高温(80℃)の温水が床暖房マット21aに直接循環供給されることになり、床暖房を開始した床暖房フロアの表面温度が短時間のうちに上昇することになる。
ここで、床暖房系統Aにおける床暖房フロアの実際の表面温度が、利用者が選択した暖房レベルに対応する設定表面温度を上回ると、上述した初期運転モードから第1定常運転モードに切り替わるようになっている。即ち、全開状態の流量制御弁43aが一旦全閉まで閉弁した後、熱動弁47aを開弁すると共に端末側循環ポンプ46の運転を開始し、床暖房マット21aから送出される放熱後の温水の一部を温水暖房熱源機10に戻すことなく、床暖房マット21aに循環供給しながら、往き温度センサ48aによって検出される、床暖房マット21aへの温水の供給温度が設定供給温度Ts(例えば、60℃)になるように、流量制御弁43aの開度を調整することで、温水暖房熱源機10によって生成された高温(80℃)の温水の床暖房マット21aへの供給量を制御するようになっている。なお、設定供給温度Tsは、利用者が選択した暖房レベルに対応する設定表面温度毎に予め設定されており、所定の条件下で、設定供給温度Tsの温水が床暖房マット21a、21b、21cに供給されると、床暖房フロアの表面温度が概ね設定表面温度に保持されるようになっている。
このようにして、床暖房系統Aが第1定常運転モードで床暖房運転を行っている状態において、床暖房系統Bの運転スイッチがONされると、床暖房系統Bが初期運転モードで床暖房運転を開始するが、上述したように、初期運転モードでは、運転を開始した床暖房系統Bの熱動弁47bを閉弁した状態で、流量制御弁43bが全開まで開弁するので、床暖房マット21bには、温水暖房熱源機10によって生成された高温(80℃)の温水が直接供給され、これに伴って、床暖房系統Bの床暖房マット21bからは比較的高温(70℃以上)の温水が送出されることになる。
一方、第1定常運転モードで床暖房運転を行っている床暖房系統Aの床暖房マット21aには、双方の床暖房系統A、Bの床暖房マット21a、21bから送出された放熱後の温水が混合された状態で、再び、循環供給されるので、初期運転モードで床暖房運転を行っている床暖房系統Bの床暖房マット21bから比較的高温の温水が送出されると、戻り温度センサ48dによって検出される、床暖房マット21a、21bからの温水の混合戻り温度Trが設定供給温度Tsを上回ってしまい、床暖房系統Aの流量制御弁43aを全閉にしても、床暖房マット21aへの温水の供給温度を設定供給温度Tsに保持することができなくなる場合がある。
そこで、この温水暖房システム1では、第1定常運転モードで床暖房運転を行っている各床暖房系統A、B、Cの流量制御弁43a、43b、43cを全閉まで閉弁しても、床暖房マット21a、21b、21cから送出される温水の混合戻り温度Trが設定供給温度Tsを上回る状態が所定時間(例えば、10分)継続した場合は、各床暖房系統A、B、Cが第1定常運転モードから第2定常運転モードに切り替わるようになっている。即ち、開弁状態に保持されている熱動弁47a、47b、47cを、数1に示す演算式によって算出される開閉制御時間の比(デューティー比)に従って、周期的に開閉させる弁制御(デューティー比制御)を実行するようになっている。
Figure 0004244877
具体的には、各制御周期(例えば、20分)tpの開始直前の30秒間に、戻り温度センサ48dによって検出された混合戻り温度Trに基づいて、その制御周期tpにおける閉弁時間tcを予め算出しておき、制御周期tpの開始時点から閉弁時間tcが経過するまでの間は熱動弁を閉弁させ、閉弁時間tcが経過した時点から制御周期tpが終了する時点までの間は熱動弁を開弁させるようになっている。また、閉弁時間tcは、算出値が2分以下の場合は2分に、18分以上の場合は18分にそれぞれ設定されるようになっているので、制御周期tpの開始直前の30秒間は、必ず、熱動弁が開弁しており、温水が床暖房マットに循環供給されているときの混合戻り温度Trに基づいて、閉弁時間tcが算出されるようになっている。
また、デューティー比Rdは、数1から分かるように、制御周期tpに対する開弁時間toの比であり、デューティー比Rd(開弁時間to)を算出するための演算式は、放熱特性が異なる床暖房マット毎にそれぞれ異なっている。即ち、ΔT、ΔT及びαを算出する際、床暖房マットの放熱特性に応じた係数a〜eが使用されることになる。この温水暖房システム1では、各床暖房系統A、B、Cに使用されている床暖房マット21a、21b、21cの放熱特性がそれぞれ異なっているので、各床暖房系統A、B、Cの熱動弁47a、47b、47cをデューティー比制御する際は、異なる演算式に従って、デューティー比Rd(換言すれば、開弁時間to、閉弁時間tc)が算出されるようになっており、これによって、それぞれの床暖房マット21a、21b、21cの放熱特性に応じた適正な温度制御が行われることになる。
そして、床暖房系統Bが初期運転モードから第1定常運転モードに切り替わることにより、往き温度センサ48aによって検出される、床暖房マット21aへの温水の供給温度が設定供給温度Tsを下回ると、再び、第2定常運転モードから第1定常運転モードに切り替わるようになっている。
また、この温水暖房システム1では、上述したように、各床暖房マット21a、21b、21cの定格能力を発揮させるための設定供給温度Tsがそれぞれ異なっているので、複数の床暖房系統が同時に床暖房運転を行っている場合、初期運転モードで床暖房運転を行っている床暖房系統が存在していなくても、床暖房マットの設定供給温度Tsが低い床暖房系統については、混合戻り温度Trが設定供給温度Tsよりも高くなる場合があり、そのような場合は、床暖房マットの設定供給温度Tsが低い床暖房系統が第2定常運転モードで床暖房運転を行うことになる。即ち、床暖房マットの設定供給温度Tsが最も高い床暖房系統Aと共に、床暖房系統B、Cのいずれか一方または双方が同時に床暖房運転を行っている場合は、床暖房系統Aが第1定常運転モードで、床暖房系統B、Cのいずれか一方または双方が第2定常運転モードで床暖房運転を行うことになり、床暖房系統B、Cだけが同時に床暖房運転を行っている場合は、床暖房系統Bが第1定常運転モードで、床暖房系統Cが第2定常運転モードで、それぞれ床暖房運転を行うことになる。
ここで、各床暖房系統A、B、Cが第1定常運転モードで床暖房運転を行っている状態において、床暖房系統B、Cが第1定常運転モードから第2定常運転モードに切り替わるときの動作について、図2に示すタイミングチャートを参照して説明する。
各床暖房系統A、B、Cが第1定常運転モードで床暖房運転を行っている状態では、まず、定格能力を発揮させるための設定供給温度Tsが最も低い床暖房マット21cを使用している床暖房系統Cが最初に第2定常運転モードに切り替わった後に、続いて、床暖房系統Bが第2定常運転モードに切り替わることになる。
ここで、最初に第1定常運転モードから第2定常運転モードに切り替わった床暖房系統Cは、同図(a)に示すように、第2定常運転モードに切り替わった時点から、制御周期(この例では20分)が開始され、各制御周期において、その制御周期(20分)の直前の30秒間に算出された閉弁時間(X)が経過した時点から、その制御周期(20分)が終了するまでの間、熱動弁47cが開弁することになるが、床暖房系統Cに遅れて、第1定常運転モードから第2定常運転モードに切り替わる床暖房系統Bについては、床暖房系統Cのように、第2定常運転モードに切り替わった時点から、制御周期(20分)が開始されるのではなく、先に第2定常運転モードに切り替わった床暖房系統Cの制御周期をマスター制御周期とし、後で第2定常運転モードに切り替わった床暖房系統Bの制御周期をマスター制御周期に同期させるようになっている。以下、床暖房系統Bの制御周期を、床暖房系統Cのマスター制御周期に同期させる方法について説明する。
まず、同図(b)に示すように、マスター制御周期(20分)の開始時点から時間Vが経過した時点で、床暖房系統Bが第2定常運転モードに切り替わった場合において、算出された熱動弁47bの閉弁時間(Y)が、マスター制御周期の経過時間(V)と同じか、マスター制御周期の経過時間(V)より短い(Y≦V)場合は、床暖房系統Bの熱動弁47bを運転モードの切り替わり時点で即座に閉弁することなく、マスター制御周期(20分)の終了時点まで開弁状態を保持し、次のマスター制御周期(20分)の開始時点から閉弁時間(Y)が経過するまでの間、熱動弁47bを閉弁した後、閉弁時間(Y)が経過した時点からマスター制御周期(20分)の終了時点まで開弁し、以降はこれを繰り返すようになっている。
これに対して、同図(c)に示すように、算出された熱動弁47bの閉弁時間(Y)が、マスター制御周期の経過時間(V)より長い(Y>V)場合は、床暖房系統Bの熱動弁47bを運転モードの切り替わり時点で即座に閉弁し、マスター制御周期(20分)の開始時点から閉弁時間(Y)が経過するまでの間、その閉弁状態を保持した後、閉弁時間(Y)が経過した時点からマスター制御周期(20分)の終了時点まで開弁するようになっている。そして、次のマスター制御周期(20分)の開始時点から閉弁時間(Y)が経過するまでの間、熱動弁47bを閉弁した後、閉弁時間(Y)が経過した時点からマスター制御周期(20分)の終了時点まで開弁し、以降はこれを繰り返すようになっている。
従って、この温水暖房システム1では、床暖房系統B、Cが第2定常運転モードで同時に床暖房運転を行っている場合は、床暖房系統B、Cに対応する熱動弁47b、47cの閉弁タイミングが一致することになり、各マスター制御周期(20分)において、熱動弁47b、47cが同時に開弁している状態が、少なくとも2分間は存在することになる。
これによって、床暖房系統B、Cにおける各制御周期tp(20分)の終了直前の2分間は、混合戻り温度Trが大きく変動することはなく、各制御周期tp(20分)の終了直前の30秒間に、戻り温度センサ48dによって検出された混合戻り温度Trに基づいて、次の制御周期tp(20分)におけるデューティー比Rd(開弁時間to、閉弁時間tc)を算出することにより、適正なデューティー比Rd(開弁時間to、閉弁時間tc)を算出することができる。
また、この温水暖房システム1では、各床暖房系統A、B、Cの床暖房マット21a、21b、21cから送出される温水が混合された混合戻り温度Trに基づいて、熱動弁47b、47cに対するデューティー比Rd(開弁時間to、閉弁時間tc)を算出するようにしたので、往き温度センサ48b、48cによって検出された、床暖房系統B、Cの床暖房マット21b、21cへの温水の供給温度に基づいて、それぞれの熱動弁47b、47cに対するデューティー比Rd(開弁時間to、閉弁時間tc)を算出する場合のように、各温度センサによる検出温度のバラツキの影響を受けることがない。
なお、上述した実施形態では、床暖房系統Bが第2定常運転モードに切り替わった時点におけるマスター制御周期の経過時間(V)と、床暖房系統Bの熱動弁47bの閉弁時間(Y)とを比較し、閉弁時間(Y)≦経過時間(V)の場合は、運転モードが切り替わったときのマスター制御周期が終了するまで、熱動弁47bを閉弁させないようにし、閉弁時間(Y)>経過時間(V)の場合は、運転モードが切り替わった時点から時間(Y−V)だけ、熱動弁47bを閉弁させるようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、運転モードが切り替わったときのマスター制御周期における残時間をWとすると、閉弁可能時間(W−2分)と熱動弁47bの閉弁時間(Y)とを比較し、閉弁時間(Y)≦閉弁可能時間(W−2分)のときは、運転モードが切り替わった時点から閉弁時間(Y)が経過するまで、熱動弁47bを閉弁させ、閉弁時間(Y)が経過した時点からマスター制御周期が終了するまでの間は、熱動弁47bを開弁させるようにし、閉弁時間(Y)>閉弁可能時間(W−2分)のときは、運転モードが切り替わった時点から閉弁可能時間(W−2分)が経過するまで、熱動弁47bを閉弁させ、閉弁可能時間(W−2分)が経過した時点からマスター制御周期が終了するまでの間、即ち、マスター制御周期における最後の2分間だけ、熱動弁47bを開弁させるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、床暖房系統が3系統の温水暖房システムについて説明したが、これに限定されるものではなく、床暖房系統が3系統以上の温水暖房システムや、第2定常運転モードで同時に床暖房運転を行うのであれば、床暖房系統が2系統の温水暖房システムについても、本発明を適用することができる。
また、上述した実施形態では、床暖房系統A、B、C以外に、ファンコンベクタ22を備えているが、これに限定されるものではなく、本発明の温水暖房システムは、少なくとも、複数の床暖房系統を備えていればよい。
また、上述した実施形態では、第2定常運転モードでの運転中は、戻り温度センサ48dによって検出される混合戻り温度Tr及び設定供給温度Tsに基づいて、デューティー比Rd(開弁時間to、閉弁時間tc)を算出するようにしているが、これに限定されるものではなく、往き温度センサ48a、48b、48cによって検出される各床暖房マット21a、21b、21cへの温水の供給温度に基づいて、デューティー比Rd(開弁時間to、閉弁時間tc)を算出することも可能である。
この発明にかかる温水暖房システムの一実施形態を示す概略構成図である。 (a)は同上の温水暖房システムにおける床暖房系統Cの熱動弁の開閉動作を示すタイミングチャート、(b)、(c)は床暖房系統Bの制御周期を、床暖房系統Cのマスター制御周期に同期させる際の熱動弁の開閉動作を示すタイミングチャートである。 従来の温水暖房システムを示す概略構成図である。
符号の説明
1 温水暖房システム
10 温水暖房熱源機
11 熱交換器
12 循環ポンプ
13 内部往き管
14 内部戻り管
15 コントローラ
21a、21b、21c 床暖房マット(床暖房端末装置)
22 ファンコンベクタ
23 コントローラ
31S 循環往き主管
31R 循環戻り主管
32S 低温端末側循環往き主管
32R 低温端末側循環戻り主管
33S 高温端末側循環往き主管
33R 高温端末側循環戻り主管
40 接続制御ユニット
41S 内部循環往き主管
41R 内部循環戻り主管
42Sa、42Sb、42Sc 循環往き枝管
42Ra、42Rb、42Rc 循環戻り枝管
43a、43b、43c 流量制御弁
44 端末循環主管
45a、45b、45c 端末循環枝管
46 端末側循環ポンプ
47a、47b、47c 熱動弁(開閉弁)
48a、48b、48c 往き温度センサ
48d 戻り温度センサ
49 コントローラ

Claims (3)

  1. 複数の床暖房端末装置が、温水暖房熱源機によって生成された所定温度の温水を利用して床暖房を行う温水暖房システムにおいて、
    前記温水暖房熱源機に接続された循環往き主管及び循環戻り主管と、
    複数の前記床暖房端末装置を前記循環往き主管及び前記循環戻り主管にそれぞれ接続する循環往き枝管及び循環戻り枝管と、
    前記床暖房端末装置毎に、それぞれの前記循環往き枝管に設置された流量制御弁と、
    前記循環戻り主管における最も下流側に接続されている前記循環戻り枝管の接続位置よりも下流側に接続された、端末側循環ポンプが設置された端末循環主管と、
    前記床暖房端末装置毎に、それぞれの前記循環往き枝管における前記流量制御弁の下流側と前記端末循環主管における端末側循環ポンプの下流側とを接続する端末循環枝管と、
    前記床暖房端末装置毎に、それぞれの前記端末循環枝管に設置された開閉弁と
    を備え、
    前記開閉弁を開弁した状態で前記端末循環ポンプを運転しながら、それぞれの前記床暖房端末装置への温水の供給温度が設定供給温度になるように、前記流量制御弁の開度を調整する第1定常運転モードと、
    前記流量制御弁を全閉にしても、前記床暖房端末装置への温水の供給温度が設定供給温度を上回る場合に、前記開閉弁を周期的に開閉させる第2定常運転モードとを備え、
    複数の前記床暖房端末装置が第2定常運転モードで運転を行っている場合は、それらの前記床暖房端末装置に対応する前記開閉弁の制御周期を同期させるようにしたことを特徴とする温水暖房システム。
  2. 前記循環戻り主管における最も下流側に接続されている前記循環戻り枝管の接続位置よりも下流側における温水の混合戻り温度に基づいて、前記開閉弁の制御周期に対する開弁時間または閉弁時間を算出するようになっている請求項1に記載の温水暖房システム。
  3. 放熱特性が異なる前記床暖房端末装置毎に、異なる演算式に基づいて、それぞれの前記床暖房端末装置に対応する前記開閉弁の制御周期に対する開弁時間または閉弁時間を算出するようにした請求項1または2に記載の温水暖房システム。
JP2004221564A 2004-07-29 2004-07-29 温水暖房システム Expired - Fee Related JP4244877B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004221564A JP4244877B2 (ja) 2004-07-29 2004-07-29 温水暖房システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004221564A JP4244877B2 (ja) 2004-07-29 2004-07-29 温水暖房システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006038383A JP2006038383A (ja) 2006-02-09
JP4244877B2 true JP4244877B2 (ja) 2009-03-25

Family

ID=35903552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004221564A Expired - Fee Related JP4244877B2 (ja) 2004-07-29 2004-07-29 温水暖房システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4244877B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013088021A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Panasonic Corp ヒートポンプ式温水暖房装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006038383A (ja) 2006-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4244877B2 (ja) 温水暖房システム
JP5914307B2 (ja) ヒートポンプ暖房システム
JP4477566B2 (ja) 温水システム
JP6331461B2 (ja) 給湯暖房装置
JP4239963B2 (ja) 温水暖房システム
JP2009281666A (ja) 温水暖房装置の制御方法
JP4239924B2 (ja) 温水暖房システム
JP5254660B2 (ja) 温水暖房装置の制御方法
JP2015040670A (ja) 貯湯給湯装置
JP4225984B2 (ja) 温水暖房装置
JP6000065B2 (ja) 熱源装置
JP5829236B2 (ja) 床暖房装置
JP4064910B2 (ja) 温水式床暖房方法及び装置
JP6345130B2 (ja) 熱源装置およびその熱源装置を用いた暖房システム
JP3594261B2 (ja) 温水式暖房装置の運転制御方法及びその装置
JP6050629B2 (ja) 熱源装置
JP3894885B2 (ja) 熱媒供給設備
JP4128111B2 (ja) 温水暖房装置およびその制御方法
JP2004197998A (ja) 熱媒供給式の暖房設備
JP4340969B2 (ja) 床暖房システム
JP2004347276A (ja) 温水式床暖房システム
JP2000121079A (ja) 床暖房システム
JP2005282899A (ja) 熱媒供給式の暖房設備
JP2020106224A (ja) 熱源装置
JP2003106658A (ja) 熱回収システムおよび補助熱源器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081229

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140116

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees