JP6345130B2 - 熱源装置およびその熱源装置を用いた暖房システム - Google Patents

熱源装置およびその熱源装置を用いた暖房システム Download PDF

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Description

本発明は、例えば床暖房等の暖房装置に暖房用の熱媒体を供給可能な熱源装置およびその熱源装置を用いた暖房システムに関するものである。
従来、例えば床暖房等の輻射式の暖房装置に熱源装置から暖房用の熱媒体を供給し、その暖房装置から熱媒体の熱を放熱することによって、暖房装置が配設されている空間の空気を暖める機能を備えた暖房システムが用いられており(例えば特許文献1〜3、参照)、図4には、暖房システムのシステム構成例が示されている。
同図において、熱源装置1の器具ケース42内には燃焼室24,25が設けられており、燃焼室24内には、暖房用熱交換器28(28a,28b)と、暖房用バーナ装置16と、暖房用バーナ装置16の燃焼の給排気を行なう燃焼ファン18とが設けられている。暖房用バーナ装置16は、暖房用熱交換器28を加熱することにより該暖房用熱交換器28を通る液体を加熱するバーナ装置である。
また、燃焼室25内には、給湯バーナ装置17と、給湯バーナ装置17により加熱される給湯熱交換器29(29a,29b)と、給湯バーナ装置17の燃焼の給排気を行なう燃焼ファン19とが設けられている。熱交換器28b、29bは排気ガス(燃焼ガス)中の顕熱を回収するメインの熱交換器であり、熱交換器28a、29aは排気ガス中の潜熱を回収する潜熱回収用熱交換器である。なお、周知の如く、潜熱回収用熱交換器も排気ガス中の顕熱も回収するものである。これらの熱交換器28a、29aはそれぞれ、熱交換器28b、29bよりも、熱交換器内を通る熱媒体の流れの上流側に設けられる。
潜熱回収用熱交換器においてはドレンが発生するので、熱交換器28a,29aの下側にドレン回収手段(ドレン受け部)139が設けられ、このドレン回収手段139によって回収されるドレンは、ドレン排出通路75を通してドレン中和器76に導入され、ドレン中和器76で中和された後に、ドレン排出通路77を通って熱源装置1の外部(ドレン排出通路77の先端部が接続されている排水口等)に導かれる。
暖房用バーナ装置16および給湯バーナ装置17には、それぞれのバーナ装置16,17に燃料を供給するガス管31,32が接続されている。ガス管31,32は、ガス管30から分岐形成されており、ガス管30には、元電磁弁80が設けられている。また、給湯バーナ装置17および暖房用バーナ装置16は、それぞれ複数段の燃焼面を持ち、暖房用バーナ装置16の各燃焼面に供給される燃料の量が、ガス管31に設けられた比例弁86の開弁量と電磁弁81,82の開閉制御(燃料の供給や停止)により調節され、給湯バーナ装置17の各燃焼面に供給される燃料の量が、ガス管32に設けられた比例弁87の開弁量と電磁弁83,84,85の開閉制御(燃料の供給や停止)により調節される。
前記給湯熱交換器29aの入口側には給水通路88が設けられており、給水通路88には、給水通路88を流れる湯水の量を検出することにより給湯の水量を検出する流量検出手段73と入水温度を検出する入水温度センサ74と、給湯流量を可変するため水量サーボ78が設けられている。また、給水通路88には、接続通路57と補給水電磁弁46を介して、前記液体循環通路5が接続されている。給湯熱交換器29bの出口側には給湯通路26が設けられており、給湯通路26の先端側は、適宜の給湯先に導かれている。
また、給湯通路26と給水通路88とを、給湯交換器29を介さずに接続するバイパス通路70が設けられ、バイパス通路70の給水通路88との接続部には、バイパス流量弁としてのバイパスサーボ58が設けられている。給湯通路26には、バイパス通路70の形成部よりも下流側に出湯湯温検出センサ113が設けられ、給湯熱交換器29側に熱交出側温度検出センサ114が設けられている。
また、前記暖房用熱交換器28(28a,28b)は、シスターンタンク100と、液体の熱媒体を循環させる液体循環ポンプ6とを備えた液体循環通路5に設けられており、暖房用熱交換器28(28a,28b)は、液体循環ポンプ6の駆動によって循環する熱媒体を加熱する機能を有する。シスターンタンク100の一部は大気開放と成しており、また、シスターンタンク100には、例えば液体の体積膨張等によってシスターンタンク100から溢れた液体のオーバーフロー通路53が接続されて、オーバーフロー通路53の先端部は熱源装置1の外部(排水口等)に導かれている。
液体循環通路5は、器具ケース42内に設けられた管路89,90,91,92,93,94,95,96,97,98,99を有する暖房回路と、器具ケース42の外部に設けられた外部通路の管路40,41,44,45,59とを有し、管路98には低温能力切り替え熱動弁47が設けられている。管路98に接続されている管路92は暖房用熱交換器28bの出側に設けられており、管路92には暖房用熱交換器28bを通って導出される液体の温度を検出する暖房高温サーミスタ33が設けられている。また、暖房用熱交換器28bの入側の管路91には、暖房用熱交換器28bに導入される液体の温度を検出する暖房低温サーミスタ36が設けられている。
なお、熱源装置1には、往管14と戻り管15を有する追い焚き循環路13を介して浴槽27が接続されており、この追い焚き循環路13は、熱交換器7を介して前記液体循環通路5と熱的に接続されている。熱交換器7は追い焚き循環路13と液体循環通路5の管路89との液―液熱交換器により形成された浴槽湯水追い焚き用の熱交換器であり、管路89の熱交換器7への入口側には流量制御弁38が設けられている。追い焚き循環路13には、浴槽湯水を循環させる浴槽湯水循環ポンプ20が設けられ、熱交換器7は浴槽湯水循環ポンプ20の駆動によって追い焚き循環路13を循環し、液体循環通路5を通る(循環する)液体との熱交換によって浴槽湯水を加熱する構成と成している。
また、追い焚き循環路13には、浴槽湯水の温度を検出する風呂温度センサ21と、浴槽湯水の水位を検出する水位センサ22と、追い焚き循環路13の水流を検知する風呂水流スイッチ34とが設けられている。浴槽湯水循環ポンプ20の吸入口側に、戻り管15の一端側が接続され、戻り管15の他端側が循環金具56を介して浴槽27に連通接続されている。浴槽湯水循環ポンプ20の吐出口側には、往管14の一端側が接続され、往管14の他端側は循環金具56を介して浴槽27に連通接続されている。
前記給湯通路26には、分岐通路70の形成部および出湯湯温検出センサ113の配設部よりも下流側に、管路54を介して注湯水ユニット55が接続されており、注湯水ユニット55には風呂用注湯導入通路23の一端側が接続され、風呂用注湯導入通路23の他端側は、前記浴槽湯水循環ポンプ20に接続されている。注湯水ユニット55には、湯張り電磁弁48、湯張り水量センサ49、逆止弁50a,50bが設けられている。なお、給湯熱交換器29から給湯通路26と管路54、注湯水ユニット55、風呂用注湯導入通路23、浴槽湯水循環ポンプ20、熱交換器7、往管14を順に通って浴槽27に至るまでの通路によって、湯張りや注水を行うための湯張り注水通路が構成されている。
図4に示されるような熱源装置1においては、熱源装置1に信号接続されるリモコン装置(図4には図示せず)の運転がオンの状態において、例えば熱源装置1の利用者によって、給湯通路26の先端側に設けられている給湯栓(図示せず)が開かれると、給水通路88から導入される水が、給湯熱交換器29a,29bを通って給湯通路26に導入され、流量検出手段73により検出される検出流量が予め定められている給湯の作動流量に達すると給湯バーナ装置17の燃焼制御および燃焼ファン18,19の回転制御等が熱源装置1に設けられた制御装置(図4には図示せず)によって適宜行われ、予めリモコン装置に設定されている給湯設定温度の湯が形成されて給湯先に供給される。
また、リモコン装置に設けられている自動スイッチがオンとなると、前記給湯動作時と同様にして、予めリモコン装置に設定されている給湯設定温度の湯が形成され、その湯が、注湯水ユニット55の湯張り電磁弁48が開かれることによって、給湯通路26から前記注湯通路を通して浴槽27への注湯による湯張りが行われる。
さらに、図4に示されている暖房システムにおいて、前記液体循環通路5内の液体の熱媒体(例えば温水)は、必要に応じ、液体循環ポンプ6の駆動によって循環され、液体循環通路5に接続されている暖房装置の一つまたは複数に供給されるものである。なお、暖房装置を循環する熱媒体の加熱は、前記制御装置による暖房用バーナ装置16の燃焼制御および燃焼ファン18,19の回転制御等によって適宜行われ、また、液体循環ポンプ6の駆動制御も制御装置によって行われる。
図4では、液体循環通路5には、例えば浴室暖房機等の高温暖房装置106と、温水マット10(10a,10b)とが接続されており、温水マット10は液体分岐手段37に設けられた熱動弁2を介して液体循環ポンプ6の吐出側の通路90に接続されている。熱動弁2は、暖房装置(この図では高温暖房装置106と、温水マット10(10a,10b))への前記熱媒体の供給の有無を制御する熱媒体供給制御弁として機能する。
なお、図4において、高温暖房装置106と温水マット10(10a,10b)に熱媒体を供給する通路内にドットが記入されており、高温暖房装置106には、図4の矢印Aに示されるように、暖房用熱交換器28bで加熱された熱媒体(例えば80℃の湯)が、管路92,97,40を順に通して供給され、供給された熱媒体は、高温暖房装置106の内部通路51を通り、管路41を通って接続手段115に導入される。
高温暖房装置106には、熱動弁12が設けられており、この熱動弁12が、例えば高温暖房装置106に信号接続されているリモコン装置の運転オンの操作に応じて開かれると、前記のように、熱媒体が高温暖房装置106に通される。高温暖房装置106を通った熱媒体は、管路41を通って接続手段115に導入され、管路59を通って熱源装置1側に戻る。
また、この状態で、浴槽湯水の追い焚き運転も行うときには、管路92を通った液体(熱媒体)を前記の如く図の矢印Bに示すように管路97に通すと共に、流量制御弁38を開くことにより、矢印B’に示すように管路89側にも通し、管路89側(熱交換器7側)に流れた液体を、管路96を通して管路95に戻るようにしながら、浴槽湯水循環ポンプ20を駆動させて、浴槽湯水を図の矢印Hに示すように循環させ、熱交換器7(液−液熱交換器)を介しての、液体循環通路5を通る液体と追い焚き循環路13を通る浴槽湯水との熱交換によって、浴槽27内の湯水の温度(風呂温度センサ21の検出温度)が風呂設定温度となるまで、浴槽湯水の追い焚き運転を行う。
一方、高温暖房装置106の暖房運転を行わずに、浴槽湯水の追い焚き運転のみを行うときには、高温暖房装置106の熱動弁12が閉じられているので、暖房用熱交換器28bで加熱した高温設定温度の液体(例えば80℃の液体)を、矢印Aに示すように、管路92に通した後、管路97には通さずに、図の矢印B’に示すように、管路89側に通す。そして、前記と同様に、この液体と浴槽湯水とを、液―液熱交換器7を介して熱交換することにより浴槽27内の湯水の追い焚き運転を行う。
温水マット10には、暖房用熱交換器28aで加熱された熱媒体を、図4の矢印Dに示されるように管路94に通した後に、シスターンタンク100に通し、図の矢印Eに示されるように管路93に通して液体循環ポンプ6から吐出し、管路90,44に順に通して供給される。なお、管路94には、暖房用熱交換器28b側から導出された熱媒体が管路92側から管路99を介して導入され、合流した熱媒体がシスターン100内に導入される。また、必要に応じて低温能力切替熱動弁47を開くことによって、管路98を介しての管路92側から管路94側への熱媒体の導入も行われ、シスターン100内に導入される。
その結果、シスターン100内の温度が例えば60℃程度となるようにされるものであり、低温能力切替熱動弁47は、温水マット10等の低温暖房装置の稼働時に必要に応じて開かれるので、低温能力切替熱動弁47が閉じているときには管路98を介しての管路92側から管路94側への熱媒体の導入は行われないが、管路99を介しての管路92側から管路94側への熱媒体の導入は行われ、この熱媒体の流量が検出されれば暖房用バーナ装置16の燃焼開始を行うことができる。
温水マット10への熱媒体の供給は、器具ケース42内の液体分岐手段37に設けられている熱動弁2のうち、稼働する(運転する)温水マット10(10a,10b)に対応する熱動弁2(例えば2a,2b)が、例えば温水マット10に信号接続されているリモコン装置の運転オンの操作に応じて開かれることにより行われる。高温暖房装置106の加熱や浴槽湯水の追い焚きを行わずに温水マット10を加熱するときには、例えば管路内が温められるまでの間に行われるホットダッシュ運転時には例えば80℃、それ以外は例えば60℃とされる。
なお、液体循環ポンプ6の吐出側の通路は、以上のように温水マット10側に熱媒体を供給する管路90に加え、暖房用熱交換器28b側に通じる管路91に分岐接続されており、管路91を通った熱媒体は、図の矢印Fに示されるように暖房用熱交換器28b側に導入される。また、前記のようにして温水マット10に供給された熱媒体は、温水マット10の内部通路52を通り、管路45を通って接続手段115に導入され、管路59を通って熱源装置1側に戻る。
ところで、図4においては、熱源装置1に設けられる熱動弁2の個数は6個となっているが、熱動弁2の個数は熱源装置1によって異なるものであり、現在用いられている熱源装置1においては、熱動弁2の個数は例えば6個や3個のものがある。
それに対し、例えば床暖房用の温水マット10を居室の床下に設ける場合は、通常、家を建てるときに必要な枚数だけ設けることが行われており、温水マット10の配設数が熱動弁2の個数よりも多い場合もあるので、このような場合を考慮し、複数の熱動弁2のうちの少なくとも一つは、1つの熱動弁2に複数の暖房装置の接続ができるように形成されている熱源装置がある。
例えば図5(a)には、1つの熱動弁2(ここでは熱動弁2a)に複数(例えば2つ)の温水マット10(10a,10c)が並列に接続されている例が模式的に示されている。これらの温水マット10(10a,10c)にはそれぞれ、バルブ39が設けられており、バルブ39は暖房回路から温水マット10への熱媒体(温水)導入の有無を手動により操作する熱媒体導入操作手段として機能する。
このような温水マット10a、10cの接続形態において、少なくとも一方の温水マット10が運転状態となると、熱源装置1から温水マット10(10a、10c)に熱媒体(温水)を送るようにし、例えば温水マット10cによる暖房が不要のときには温水マット10cのバルブ39を閉じておくようにする。そうすると、熱動弁2aを開いて熱源装置1から温水マット10a、10c側に熱媒体を供給しても、温水マット10c側には温水が流れないので、2つの温水マット10a,10cのうち、一方側の温水マット(温水マット10a)にのみ温水を供給することができるし、その逆に、温水マット10aによる暖房が不要のときには、前温水マット10aのバルブ39を閉じておけば温水マット10cにのみ温水を供給することができる。
そして、例えば一方の温水マット10aからの放熱によって温水マット10aが配設されている部屋の床暖房を行いつつ、他方の温水マット10cには温水を導入しないことによって温水マット10cが配設されている部屋では床暖房をしないようにしたり、その逆に、温水マット10cからの放熱によって温水マット10cが配設されている部屋の床暖房を行いつつ、温水マット10aには温水を導入しないことによって温水マット10aが配設されている部屋では床暖房をしないようにしたりすることができる。
例えば一人目の子供が生まれたときに家を建てる場合等において、複数の子供が生まれることを想定して複数の部屋を用意し、各部屋の床下にそれぞれ温水マットを配設することが行われるが、なかなか二人目の子供が生まれないために1つしか子供部屋を使用しないときがある。また、複数の子供が生まれても子供が小さいときには1つの子供部屋のみ使用しておき、子供が大きくなってから別の部屋も使用するといった場合もある。このような場合などには、使用しないでおく子供部屋の床暖房は長い間、不要となるため、前記のような制御を行うことによって、不要な部屋の床暖房を行うことによるエネルギの無駄を省くことができる。
また、床暖房用の温水マット10以外にも、例えば、トイレや洗面所等の狭小空間や子供部屋等に、温水を通すパネルを備えたパネルヒータ等の暖房装置を設置する場合もある。この場合も、同様に、例えば図5(b)に示されるように1つの熱動弁2(ここでは熱動弁2f)に複数(例えば3つ)のパネルヒータ43等を接続することによって、熱動弁2の個数よりも利用者が用いたい暖房装置の個数が多い場合でも対応することができ、かつ、同様の制御を行うことにより、エネルギの無駄の発生も抑制できる。
なお、バルブ39をサーモスタット付きのバルブにして、バルブの開度を調節する等の操作を行うことにより、例えば暖房回路からパネルヒータ43等に供給する熱媒体の温度が高い場合でも、パネルヒータ43が配設されている部屋の室温を、例えば10℃程度から28℃程度までの所望の温度に調節することができる。このような場合には、例えば、図5(a)では1つの熱動弁2(ここでは熱動弁2a)を操作する1つのリモコン装置の設定温度を最高温度とし、個別の温度設定はバルブ39のサーモスタットの設定で行う。また、同様に、例えば図5(b)でも、1つの熱動弁2(ここでは熱動弁2f)を操作する1つのリモコン装置の設定温度を最高温度とし、個別の温度設定はバルブ39のサーモスタットの設定で行う。
特開2001−4157号公報 特開2004−11982号公報 特開2006−329570号公報
ところで、例えば図4に示したような、暖房回路と給湯回路とを備えた熱源装置においては、給湯動作が行われずに暖房動作のみが行われる暖房の単独運転(単独動作)時にも燃焼ファン18,19の駆動が行われるので、給湯回路を通しての給湯動作の停止時から短い時間しか経過しておらず、給湯熱交換器29内に熱い湯が滞留している間に暖房の単独運転が行われると、その熱い湯が燃焼ファン19からの送風によって冷やされてしまい、エネルギの無駄になるといったことがあった。
そこで、給湯動作の停止時から短い時間(予め定められる設定時間)内に暖房回路から暖房装置(温水マット10等)に熱媒体(例えば温水)を供給するとき(暖房の単独運転時)の熱媒体供給態様を、次のようにすることが提案されている。つまり、対応する暖房装置に接続される熱動弁2を開状態として、例えば図6(a)に示されるように、熱源装置1の暖房回路から暖房装置へ供給する熱媒体(温水)の温度を図のAやA’の時点から例えば80℃といった高めの温度に変更して、図6(b)に示されるように、液体循環ポンプ6および燃焼ファン18.19の駆動(オン)と停止(オフ)とを予め定められる設定間隔で行うことにより、暖房装置への熱媒体供給のオンオフ制御を行うことが提案されている。
このような熱媒体供給のオンオフ制御を行うと、給湯回路内に滞留している湯が燃焼ファンの風によって冷やされることを抑制する(燃焼ファンを連続的に駆動する場合に比べて給湯回路内の湯が冷やされる割合を少なくする)ことができ、省エネ化を図ることができる。
しかしながら、このような熱媒体供給のオンオフ制御を行うと、利用者が、例えば図5(a)、(b)に示したように、熱源装置1の暖房回路に設けられた1つの熱動弁2に複数(例えば2つまたは3つ)の温水マット10やパネルヒータ43等を接続して利用する場合、以下のような問題が生じることが分かった。
つまり、例えば図5(a)のような態様において、例えば温水マット10aの運転がオンとなって、熱源装置1から熱動弁2aを介して温水マット10a側に温水を送る際に、温水マット10a,10c側に例えば温水を送って熱媒体供給のオンオフ制御を行っていたとする。このとき、熱媒体供給オンのときには運転していなかった温水マット10cが、その後の熱媒体供給オフのときに運転を開始するといったことがあると、温水マット10cには、熱媒体供給オフの間中、しばらくの間、熱媒体が供給されずに温まらない。そのため、利用者の使い勝手が悪くなってしまうことになるといった問題が生じる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、給湯と暖房の機能を備え、暖房回路の一つの熱媒体供給制御弁に複数の暖房装置が接続可能な熱源装置に複数の暖房装置が接続された場合でも、その暖房装置に利用者の要望に合わせた熱媒体供給を行うことができ、使い勝手が良好で、省エネ化も図れる熱源装置と、その熱源装置を備えた使い勝手が良好で省エネ化も図れる暖房システムを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、次の構成をもって課題を解決する手段としている。すなわち、第1の発明の熱源装置は、給湯熱交換器を備えた給湯回路と、暖房用熱交換器を備えて暖房装置に接続される暖房回路とを有し、前記給湯熱交換器と前記暖房用熱交換器を加熱する共通の又は個別のバーナ装置と、該バーナ装置の給排気用の燃焼ファンと、前記暖房用熱交換器を通して前記暖房回路に液体の熱媒体を循環させる液体循環ポンプと、前記暖房回路から前記暖房装置への前記熱媒体の供給動作を制御する暖房動作制御手段とを有し、前記暖房回路には前記暖房装置への前記熱媒体の供給の有無を制御する熱媒体供給制御弁が1つ又は並列に複数設けられて該熱媒体供給制御弁のうち少なくとも1つの熱媒体供給制御弁には複数の暖房装置の接続が可能と成しており、前記暖房動作制御手段は、前記給湯回路を通しての給湯動作の停止時から予め定められる設定時間が経過するまでの間に前記暖房回路から前記暖房装置に前記熱媒体を供給するときには対応する暖房装置に接続される前記熱媒体供給制御弁を開状態として予め定められる設定間隔で前記液体循環ポンプの駆動と停止とを行うことによる前記暖房装置への熱媒体供給のオンオフ制御を行うが、該熱媒体供給のオンオフ制御中における前記液体循環ポンプの停止時に予め定められた暖房装置稼働検出用タイミングで前記液体循環ポンプを試験的に駆動させる構成を有し、該液体循環ポンプの試験的駆動時に前記開状態の熱媒体供給制御弁に複数の暖房装置が接続されていて該暖房装置のうちの運転する暖房装置の個数が増えたことを認識する暖房装置運転増加認識手段が設けられて、該暖房装置運転増加認識手段により運転暖房装置個数増加の認識が行われたときには該認識時から連続的に又は断続的に前記液体循環ポンプを駆動させて前記開状態の熱媒体供給制御弁に接続されている複数の暖房装置への熱媒体供給動作を暖房動作制御手段が行う構成をもって課題を解決する手段としている。
また、第2の発明の熱源装置は、前記第1の発明の構成に加え、前記液体循環ポンプの負荷の値を検出する負荷値検出手段を有し、該負荷値検出手段によって液体循環ポンプの試験的駆動時に検出される検出負荷値が熱媒体供給のオンオフ制御における前記液体循環ポンプの停止直前の前記負荷値検出手段による検出負荷値よりも大きいときに暖房装置運転増加認識手段が運転暖房装置個数増加の認識を行うことを特徴とする。
さらに、第3の発明の暖房システムは、前記第1または第2の発明の熱源装置を有し、該熱源装置の暖房回路の少なくとも一つの熱媒体供給制御弁に複数の暖房装置が接続され、該暖房装置には前記暖房回路からの暖房装置への熱媒体導入の有無を手動により操作する熱媒体導入操作手段が設けられていることを特徴とする。
本発明においては、給湯熱交換器を備えた給湯回路と、暖房用熱交換器を備えて暖房装置に接続される暖房回路とを有しており、前記給湯熱交換器と前記暖房用熱交換器を加熱する共通の又は個別のバーナ装置と、該バーナ装置の給排気用の燃焼ファンを有しているので、前記給湯熱交換器の前記バーナ装置による加熱時と前記暖房用熱交換器の前記バーナ装置による加熱時とには、何れも燃焼ファンの駆動が行われることになる。そのため、例えば給湯回路からの給湯動作が行われなくても、暖房装置に暖房回路から加熱された熱媒体を供給する暖房動作時には暖房用熱交換器の加熱が行われて燃焼ファンの駆動も行われ、給湯熱交換器側にも風が送られることになり、以下のような現象が生じることになる。
つまり、通常、例えば給湯動作を断続的に行っている場合には、給湯動作中に加熱されて給湯停止時に給湯回路内に滞留している湯をそのまま、あるいは加熱する場合でも冷たい水から加熱する場合に比べて少ない加熱量で給湯できるものであるが、前記のように、給湯停止以降の短い時間内(例えば10分といった時間)に暖房単独運転が行われて暖房用バーナ装置の燃焼と共に燃焼ファンの駆動が行われると、前記給湯回路内に滞留している湯が、給湯停止以降の燃焼ファンからの風によって冷えてしまう。
そこで、給湯停止時から予め定められる設定時間が経過するまでの間に、暖房回路から暖房装置に熱媒体(例えば温水)を供給するときには、暖房装置への熱媒体供給を断続的に行う熱媒体供給のオンオフ制御を行うようにすることで、燃焼ファンの駆動も断続的に行い、給湯回路内に滞留している湯が燃焼ファンの風によって冷やされることを抑制する(燃焼ファンを連続的に駆動する場合に比べて給湯回路内の湯が冷やされる割合を少なくする)ことができる。
ただし、本発明においては、暖房回路には前記暖房装置への前記熱媒体の供給の有無を制御する熱媒体供給制御弁が1つ又は並列に複数設けられて該熱媒体供給制御弁のうち少なくとも1つの熱媒体供給制御弁には複数の暖房装置の接続が可能と成しているので、暖房回路から暖房装置への熱媒体供給時に、対応する暖房装置に接続される熱媒体供給制御弁を開状態として液体循環ポンプの駆動と停止とを単純に予め定められる設定間隔で行って熱媒体供給オンオフ制御を行うようにすると、以下のような問題が生じることになる。
つまり、本発明の熱源装置において複数の暖房装置の接続が可能と成している熱媒体供給制御弁に複数の暖房装置が接続されていて、該複数の暖房装置のうち少なくとも1つの暖房装置が運転を開始すると熱源装置から暖房装置へ熱媒体が送られ、熱媒体供給オンオフ制御が行われるが、該熱媒体供給オンオフ制御中における熱媒体供給オンのときには運転していなかった暖房装置が、その後の熱媒体供給オフのときに運転を開始するといったことがあると、前記のように単純な熱媒体供給オンオフ制御を行う場合は、熱媒体供給オフのときに運転を開始した暖房装置には熱媒体オフの間中、しばらくの間、熱媒体が供給されずに温まらないといった不具合が生じて利用者の使い勝手が悪くなってしまうことになる。
それに対し、本発明では、前記熱媒体供給のオンオフ制御中における前記液体循環ポンプの停止時(熱媒体供給オフ時)に予め定められた暖房装置稼働検出用タイミングで前記液体循環ポンプを試験的に駆動させる構成を有し、該液体循環ポンプの試験的駆動時に前記開状態の熱媒体供給制御弁に複数の暖房装置が接続されていて該暖房装置のうちの運転する暖房装置の個数が増えたことを認識する暖房装置運転増加認識手段が設けられているので、前記のように、前記熱媒体供給のオンオフ制御中における熱媒体供給オンのときには運転していなかった暖房装置が、その後の熱媒体供給オフのときに運転開始した場合などには、暖房装置の個数が増えたと認識することができる。
そして、暖房装置運転増加認識手段により運転暖房装置個数増加の認識が行われたときには、該認識時から連続的に又は断続的に前記液体循環ポンプを駆動させて前記開状態の熱媒体供給制御弁に接続されている複数の暖房装置への熱媒体供給動作を行うことにより、前記熱媒体供給のオンオフ制御中における熱媒体供給オンのときには運転していなかった暖房装置が、その後の熱媒体供給オフのときに運転開始した場合に、その開始から長時間経過しないうちにその暖房装置に熱媒体の供給を行えるようになり、前記のような不具合の発生を抑制し、使い勝手を良好にできる。
また、本発明の熱源装置において、液体循環ポンプの負荷の値を検出する負荷値検出手段を設け、該負荷値検出手段によって液体循環ポンプの試験的駆動時に検出される検出負荷値が前記熱媒体供給のオンオフ制御における前記液体循環ポンプの停止直前の前記負荷値検出手段による検出負荷値よりも大きいときに暖房装置運転増加認識手段が運転暖房装置個数増加の認識を行う構成とすることにより、的確に運転暖房装置個数増加の認識を行うことができ、前記効果を発揮することができる。
さらに、本発明の暖房システムによれば、本発明の熱源装置を有し、該熱源装置の暖房回路の少なくとも一つの熱媒体供給制御弁に複数の暖房装置が接続され、該暖房装置には前記暖房回路からの暖房装置への熱媒体導入の有無を手動により操作する熱媒体導入操作手段が設けられているので、熱媒体供給制御弁に接続されている複数の暖房装置のうち、暖房用の熱媒体を供給しなくてもよい暖房装置の熱媒体導入操作手段を手動により操作して,その暖房装置への熱媒体供給を行わず、熱媒体供給が必要な暖房装置への熱媒体供給を行うことができる。つまり、手動の熱媒体導入操作手段の操作によって容易に、かつ、臨機応変に、暖房回路からの暖房装置への熱媒体導入の有無を操作でき、使い勝手の良好な暖房システムを構築できる。
本発明に係る熱源装置の一実施例の要部制御構成を示すブロック図である。 実施例の熱源装置を備えた暖房システム(暖房システムの一実施例)のシステム構成を模式的に示す説明図である。 実施例の暖房システムにおける制御動作を説明するための模式的なタイムチャートである。 熱源装置を備えた暖房システムのシステム構成例を模式的に示す説明図である。 図4に示される暖房システムにおいて暖房回路に設けた一つの熱動弁に複数の暖房装置を接続する例を説明するための模式図である。 従来提案されている熱源装置における暖房動作制御例を説明するためのタイムチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき実施例によって説明する。なお、本実施例の説明において、これまでの説明の例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略または簡略化する。
図1には、本発明に係る熱源装置の一実施例の要部制御構成がブロック図により示されており、図2には、実施例の熱源装置を用いた暖房システムのシステム構成が模式的に示されている。
本実施例の熱源装置は、図4に示した暖房システムに設けられている熱源装置1と同様のシステム構成を有しており、図2に示す暖房システムにおいては、さらに、熱源装置1の暖房回路に設けられた熱動弁2(2d)に、2つのパネルヒータ43が互いに並列に接続されている。それぞれのパネルヒータ43(43a,43b)には、サーモスタット付きのバルブ39が設けられており、供給される温水の温度が例えば60℃や80℃であっても、パネルヒータ43の配設されている部屋の温度を例えば10℃程度〜28℃程度といった予め定められている設定範囲内の所望の温度にすることができる。なお、図2においては、熱動弁2c,2e,2fには暖房装置が接続されていないが、これらの熱動弁2c,2e,2fにも適宜、暖房装置を接続することができる。
また、図1に示されるように、本実施例の熱源装置1に設けられている制御装置60には、燃焼制御手段61、ファン駆動制御手段62、暖房動作制御手段63、メモリ部64、ポンプ駆動制御手段65、負荷値検出手段66、暖房装置運転増加認識手段67が設けられている。制御装置60は、熱源装置1に信号接続されているリモコン装置3と、流量検出手段73、入水温度センサ74、出湯湯温検出センサ113、電磁弁(ガス電磁弁)80〜85、比例弁(ガス比例弁)86,87、燃焼ファン18,19、熱動弁2、液体循環ポンプ6に信号接続されている。
燃焼制御手段61は、熱源装置1が前記のような暖房運転と給湯運転と浴槽27への湯張り運転と浴槽湯水の追い焚き運転を行う時に、従来例の動作説明で述べたような動作が行われるように、例えばガスの電磁弁80〜85、比例弁86,87の動作制御によって給湯バーナ17や暖房バーナ16の燃焼運転を適宜制御し、また、その際、燃焼ファン18,19の駆動が行われるように、ファン駆動制御手段62に指令を加える。なお、燃焼制御手段61による燃焼制御は、暖房動作制御手段63によって行われる後述する制御方法に対応させても行われるものであり、それ以外の燃焼制御については周知であるのでその詳細説明は省略するが、燃焼制御手段61による燃焼制御方法は特に限定されるものではなく適宜設定されるものである。
負荷値検出手段66は、液体循環ポンプ6の負荷の値を検出する手段である。負荷値検出手段66は、例えばポンプ駆動制御手段65により液体循環ポンプ6を駆動する際の駆動電流や駆動電圧を取り込み、これらの駆動電流や駆動電圧の値と、それらの値から液体循環ポンプ6の負荷値を求める予め与えられる関係データや関係式等の適宜の情報とに基づいて、液体循環ポンプ6の負荷値を検出する。なお、液体循環ポンプ6の負荷値を検出するための情報はメモリ部64に格納されている。また、負荷値検出手段66による液体循環ポンプ6の負荷値の検出は、液体循環ポンプ6の駆動のタイミングに同期させて行ってもよいし、常に行っていてもよいものである。
暖房動作制御手段63は、従来例で述べたような暖房動作を制御するため、例えば燃焼制御手段61に指令を加えて暖房用バーナ17の燃焼制御を行えるようにしたり、ファン駆動制御手段62に指令を加えて燃焼ファン18,19の駆動制御を行えるようにしたり、ポンプ駆動制御手段65に指令を加えて液体循環ポンプ6の駆動制御を行えるようにしたりする。
また、暖房動作制御手段63は、熱源装置1の給湯回路を通しての給湯動作の停止時から予め定められる設定時間(例えば10分)が経過するまでの間に、暖房回路から暖房装置(図2の例では高温暖房装置106、温水マット10、パネルヒータ43)に暖房用の熱媒体(ここでは温水)を供給するときには、対応する暖房装置に接続される熱動弁2を開状態とし、ポンプ駆動制御手段65に指令を加えて、例えば図3(b)に示されるような予め定められている設定間隔(S、S)で、液体循環ポンプ6の駆動と停止とを行うことによる暖房装置への熱媒体供給のオンオフ制御を行うことを基準動作とした、図3(a)に示すような負荷確認動作付きの熱媒体供給オンオフ制御を行う。
つまり、暖房動作制御手段63は、前記基準動作による熱媒体供給のオンオフ制御中における液体循環ポンプ6の停止時に、例えば図3(a)のTt(Tt1,Tt2)に示されるように、予め定められている暖房装置稼働検出用タイミングで液体循環ポンプ6を試験的に駆動させるように、ポンプ駆動制御手段65に指令を加え、液体循環ポンプ6を試験的に駆動させる。なお、暖房装置稼働検出用タイミングの値や前記設定間隔(S、S)の値はメモリ部64に格納されており、設定間隔SとSの値は互いに異なる値でも同じ値でもよく、また、その熱媒体供給オフの設定間隔(S)内において暖房装置稼働検出用タイミングは複数回設定されていてもよい。
暖房装置運転増加認識手段67は、このような液体循環ポンプ6の試験的駆動時に、前記開状態の熱動弁2に複数の暖房装置が接続されていて該暖房装置のうちの運転する暖房装置の個数が増えたことを認識する手段である。本実施例においては、暖房装置運転増加認識手段67は、液体循環ポンプ6の駆動時に、負荷値検出手段66により検出される検出負荷値を取り込み、液体循環ポンプ6の試験的駆動時に負荷値検出手段66により検出される検出値が前記熱媒体供給のオンオフ制御における液体循環ポンプ6の停止直前の負荷値検出手段66による検出負荷値よりも大きいときには、運転暖房装置個数増加の認識を行う(運転する暖房装置の個数が増加したと判断する)。
例えば、暖房回路からパネルヒータ43a,43bへの熱媒体供給のオンオフ制御中における熱媒体供給オンのときにはパネルヒータ43bのみが運転していて、パネルヒータ43aが運転していなかったが、その後の熱媒体供給オフのときにパネルヒータ43aが運転を開始すると、暖房回路を流れる熱媒体の流量が増加し、液体循環ポンプ6の試験的駆動時に負荷値検出手段66により検出される検出値が前記熱媒体供給のオンオフ制御における液体循環ポンプ6の停止直前の負荷値検出手段66による検出負荷値よりも大きくなる。そこで、このような場合は、暖房装置運転増加認識手段67は運転暖房装置個数増加の認識を行う。
なお、高温暖房装置106の運転開始と運転停止は制御装置60により把握できるので、例えば高温暖房装置106が前記熱媒体供給オフの設定間隔(S)内において暖房装置稼働検出用タイミングを行ったとき、あるいは、その前に運転を開始して熱媒体の流量が増えたときには、暖房装置運転増加認識手段67は、そのことを考慮して(つまり、そのことによる負荷の増加分は除いて)運転暖房装置個数増加の認識を行う。
また、暖房装置運転増加認識手段67によって負荷値検出手段66により検出される検出負荷値を取り込むタイミングは、液体循環ポンプ6の駆動のタイミングに同期させて行ってもよいし、常に行っていてもよいものである。なお、暖房装置運転増加認識手段67は、液体循環ポンプ6の試験的駆動時に負荷値検出手段66により検出される検出値が熱媒体供給のオンオフ制御における液体循環ポンプ6の停止直前の負荷値検出手段66による検出負荷値よりも大きくないときには、運転暖房装置の個数は増加していないと判断する。
暖房動作制御手段63は、暖房装置運転増加認識手段67により運転暖房装置個数増加の認識が行われたときには、該認識時から連続的に又は断続的に前記液体循環ポンプ6を駆動させて、前記開状態の熱動弁2に接続されている複数の暖房装置(例えばパネルヒータ43)への熱媒体供給動作を行う。例えば暖房装置運転増加認識手段67によって、図3(a)のTt2のタイミングで運転暖房装置個数増加の認識が行われたときには、このときを基準として、図3(a)のTt2以降のタイムチャートに示されるように、Tt2以降は、前記と同様の設定間隔で液体循環ポンプ6の駆動と停止とを行うことによる暖房装置への熱媒体供給のオンオフ制御を行うようにする。
また、図3(c)のTt2以降のタイムチャートに示されるように、Tt2以降は(暖房装置運転増加認識手段67により運転暖房装置個数増加の認識が行われたときからは)液体循環ポンプ6の駆動連続し、暖房装置(ここではパネルヒータ43)への熱媒体供給を連続して行うようにしてもよい。
図3(a)、(c)のように液体循環ポンプ6の駆動制御を行い、暖房装置側に送る熱媒体(温水)の温度を例えば80℃とすることによって、簡単な構成で、運転する暖房装置に対応させて熱源装置1からの適切な温度の温水を適宜暖房装置に供給し、使い勝手がよく、かつ、省エネ化も可能な熱源装置および暖房装置を形成できる。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものでなく、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲において様々な態様を採り得る。例えば、負荷値検出手段66は、ポンプ駆動手段65によって液体循環ポンプ6を駆動したときに、該液体循環ポンプ6の負荷の値(駆動電流値または駆動電圧値)を直接的に検出するようにしたが、負荷値検出手段66は、液体循環ポンプ6の負荷の値を間接的に検出する手段としてもよい。
この場合、例えば暖房高温サーミスタ33の検出温度と暖房低温サーミスタ36の検出温度と暖房用バーナ装置16の燃焼熱量とに基づいて液体循環通路5を流れる液体の流量を求める液体流量検出手段を設け、負荷値検出手段66は液体循環ポンプ6を駆動したときの液体循環ポンプ6の負荷の値を前記液体流量検出手段により検出される液体の流量に基づき、例えばその検出流量と、流量に基づいて液体循環ポンプ6の負荷値を求めるための負荷値検出用データとに基づいて、液体循環ポンプ6の負荷値を間接的に検出するようことができる。なお、暖房用バーナ装置16の燃焼熱量は例えば燃焼制御手段61の制御情報に基づき求めることができ、その方法等は周知であるのでその説明は省略するが、周知の方法や今後提案される方法等により適宜求めることができる。
また、このような液体循環ポンプ6の負荷値の間接的な検出と前記実施例のような直接的な検出とを必要に応じて切り替えるようにしてもよく、そのようにすると、いずれかの検出に支障が生じても対応できる。
さらに、暖房装置運転増加認識手段67は、暖房動作制御手段63の指令によって前記暖房装置稼働検出用タイミングで液体循環ポンプ6を試験的に駆動させた時に、必ずしも負荷値検出手段66の検出値に基づいて運転暖房装置の増加を判断するとは限らず、前記暖房装置稼働検出用タイミングでの液体循環ポンプ6の試験的駆動時に、別の方法によって、前記開状態の熱動弁2に複数の暖房装置が接続されていて該暖房装置のうちの運転する暖房装置の個数が増えたと認識するようにしてもよい。例えば暖房装置稼働検出用タイミングで暖房回路を流れる熱媒体の流量を検出し、その値が前記熱媒体供給のオンオフ制御における液体循環ポンプ6の停止直前の熱媒体の流量よりも大きく変化した場合に、運転暖房装置の数が増加したと判断するようにしてもよい。
さらに、前記実施例では、熱源装置1には、暖房用熱交換器28を加熱する暖房用バーナ装置16と、給湯熱交換器29を加熱する給湯バーナ装置17とを別々に設けたが、共通のバーナ装置を設けて、そのバーナ装置によって暖房用熱交換器28と給湯熱交換器29とを加熱するようにしてもよいし、燃焼ファンも共通の燃焼ファンとしてもよい。
さらに、前記実施例では、暖房回路に熱動弁2を6個設けたが熱動弁2の配設個数は特に限定されるものではなく適宜設定されるものであり、1つまたは複数並設することができる。
さらに、前記実施例では、1つの熱動弁2に2つのパネルヒータ43を接続して暖房システムを形成したが、1つの熱動弁2に3つ以上のパネルヒータ43を設けて暖房システムを形成してもよいし、複数の熱動弁2に複数のパネルヒータ43を接続してもよいし、パネルヒータ43以外の他の暖房装置(例えば温水マット10)を複数接続してもよい。また、熱源装置1の液体循環通路5に接続される高温暖房装置106や温水マット10の接続数や接続態様も必ずしも前記実施例と同様にするとは限らず、適宜設定されるものである。
さらに、熱源装置1の液体循環通路5には、暖房装置を接続することに加え、例えば太陽光の熱を集熱する集熱機等も接続してもよい。
さらに、前記実施例では、熱源装置1は、給湯機能と風呂の追い焚き機能と暖房機能とを備えた複合装置としたが、給湯機能や追い焚き機能を有していない装置としてもよい。
さらに、本発明の暖房システムに適用される熱源装置は、例えば前記実施例で設けたガス燃焼を行うバーナ装置の代わりに、石油燃焼用のバーナ装置を設けてもよい。また、液体循環通路5内に循環させる液体も水とは限らず、例えば不凍液等の他の液体としてもよい。
本発明の熱源装置およびその熱源装置を備えた暖房システムは、熱源装置に設けた暖房回路の一つの熱媒体供給制御弁に複数の暖房装置が接続可能であり、複数の暖房装置が接続された場合にも、その運転の有無に応じて良好に暖房可能で使い勝手が良く、省エネ化も図れるので、例えば家庭用の熱源装置や暖房システムとして利用できる。
1 熱源装置
2,2a〜2f 熱動弁
3 リモコン装置
5 液体循環通路
6 液体循環ポンプ
10 温水マット
16 暖房用バーナ装置
17 給湯バーナ装置
39 バルブ
60 制御装置
61 燃焼制御手段
62 ファン駆動制御手段
63 暖房動作制御手段
65 ポンプ駆動制御手段
66 負荷値検出手段
67 暖房装置運転増加認識手段

Claims (3)

  1. 給湯熱交換器を備えた給湯回路と、暖房用熱交換器を備えて暖房装置に接続される暖房回路とを有し、前記給湯熱交換器と前記暖房用熱交換器を加熱する共通の又は個別のバーナ装置と、該バーナ装置の給排気用の燃焼ファンと、前記暖房用熱交換器を通して前記暖房回路に液体の熱媒体を循環させる液体循環ポンプと、前記暖房回路から前記暖房装置への前記熱媒体の供給動作を制御する暖房動作制御手段とを有し、前記暖房回路には前記暖房装置への前記熱媒体の供給の有無を制御する熱媒体供給制御弁が1つ又は並列に複数設けられて該熱媒体供給制御弁のうち少なくとも1つの熱媒体供給制御弁には複数の暖房装置の接続が可能と成しており、前記暖房動作制御手段は、前記給湯回路を通しての給湯動作の停止時から予め定められる設定時間が経過するまでの間に前記暖房回路から前記暖房装置に前記熱媒体を供給するときには対応する暖房装置に接続される前記熱媒体供給制御弁を開状態として予め定められる設定間隔で前記液体循環ポンプの駆動と停止とを行うことによる前記暖房装置への熱媒体供給のオンオフ制御を行うが、該熱媒体供給のオンオフ制御中における前記液体循環ポンプの停止時に予め定められた暖房装置稼働検出用タイミングで前記液体循環ポンプを試験的に駆動させる構成を有し、該液体循環ポンプの試験的駆動時に前記開状態の熱媒体供給制御弁に複数の暖房装置が接続されていて該暖房装置のうちの運転する暖房装置の個数が増えたことを認識する暖房装置運転増加認識手段が設けられて、該暖房装置運転増加認識手段により運転暖房装置個数増加の認識が行われたときには該認識時から連続的に又は断続的に前記液体循環ポンプを駆動させて前記開状態の熱媒体供給制御弁に接続されている複数の暖房装置への熱媒体供給動作を暖房動作制御手段が行うことを特徴とする熱源装置。
  2. 液体循環ポンプの負荷の値を検出する負荷値検出手段を有し、該負荷値検出手段によって液体循環ポンプの試験的駆動時に検出される検出負荷値が熱媒体供給のオンオフ制御における前記液体循環ポンプの停止直前の前記負荷値検出手段による検出負荷値よりも大きいときに暖房装置運転増加認識手段が運転暖房装置個数増加の認識を行うことを特徴とする請求項1記載の熱源装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の熱源装置を有し、該熱源装置の暖房回路の少なくとも一つの熱媒体供給制御弁に複数の暖房装置が接続され、該暖房装置には前記暖房回路からの暖房装置への熱媒体導入の有無を手動により操作する熱媒体導入操作手段が設けられていることを特徴とする暖房システム。
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