JP4244713B2 - 石炭灰の付着予測評価方法及び石炭灰の付着防止方法 - Google Patents

石炭灰の付着予測評価方法及び石炭灰の付着防止方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4244713B2
JP4244713B2 JP2003163459A JP2003163459A JP4244713B2 JP 4244713 B2 JP4244713 B2 JP 4244713B2 JP 2003163459 A JP2003163459 A JP 2003163459A JP 2003163459 A JP2003163459 A JP 2003163459A JP 4244713 B2 JP4244713 B2 JP 4244713B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ash
coal
adhesion
sintered
degree
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003163459A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004361368A (ja
Inventor
慎也 毛利
潤一 茂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2003163459A priority Critical patent/JP4244713B2/ja
Publication of JP2004361368A publication Critical patent/JP2004361368A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4244713B2 publication Critical patent/JP4244713B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、石炭灰の付着予測評価方法及び石炭灰の付着防止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は石炭焚ボイラの一例を示すものであって、図6中、1は炉壁管(伝熱管)で形成されている火炉1aと後部伝熱部1bとからなるボイラ本体、2はボイラ本体1の火炉1a内へ微粉炭燃料を噴射して燃焼させるバーナ、3は一次過熱器、4は二次過熱器、5は三次過熱器、6は最終過熱器、7は一次再熱器、8は二次再熱器、9は節炭器であり、これらの熱交換器は伝熱管により構成されている。
【0003】
そして、バーナ2からボイラ本体1の火炉1a内へ微粉炭燃料を噴射して燃焼させると、生成した燃焼ガスは、火炉1aの炉壁を構成する伝熱管を加熱した後、火炉1a上部における二次過熱器4、三次過熱器5、最終過熱器6、二次再熱器8からなる上部伝熱部11を加熱し、続いて、後部伝熱部1bの一次過熱器3、一次再熱器7及び節炭器9を加熱し、熱交換した後の排ガスは排ガスダクト10へ流出し、下流側に設けられた脱硝、脱硫等の排煙処理装置(図示せず)で窒素酸化物や硫黄酸化物等が除去された後、大気へ放出されるようになっている。
【0004】
上記した石炭焚ボイラでは、石炭の燃焼によって生じる燃焼ガス中の灰が、ボイラ本体内の伝熱管等に付着して堆積するスラッギング及びファウリングといった問題を生じ、このような灰付着の問題が生じると、伝熱管による伝熱面での収熱が大幅に低下する問題があり、また、巨大なクリンカが壁面等に生成すると、これが落下することによって炉内圧の大きな変動を生じたり、炉底を詰まらせる等の問題がある。
【0005】
更に、特に火炉1aの上部に設けられる二次過熱器4、三次過熱器5、最終過熱器6、二次再熱器8からなる上部伝熱部11は、狭い間隔で配置した伝熱管の間を燃焼ガスが流動して熱交換を行う構造を有しているために、上部伝熱部11に灰が付着すると、炉内圧が大きく変動したり、ガス流路が閉塞されてしまい、ボイラの運転停止を余儀なくされることになる。
【0006】
従って、石炭焚ボイラを安定運転するためには、石炭燃料を燃焼することによって灰が付着する可能性を事前に予測することが必要である。
【0007】
このため、従来より、灰の付着が起こる可能性を指標として表わすことが試みられ、灰含有元素を酸化物で表わした灰組成に基づいた灰に関する指標と評価基準が一般に用いられてきた(例えば、非特許文献1参照)。
【0008】
【非特許文献1】
Understanding slagging and fouling in pf combustion(IEACR/72),1994
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記非特許文献1に示された灰に関する指標と評価基準は、灰の付着等の問題が少ない良質炭である瀝青炭を対象として定められている。
【0010】
しかし、非特許文献1に示される指標と灰の付着との関係は必ずしも一致した傾向にはなく、高い信頼性をもった指標でないことが指摘されている。このために、前記従来の指標では、粗悪炭とされる例えば亜瀝青炭、高シリカ炭、高S分炭、高カルシウム炭、高灰分炭等は炭種によって使用できないという問題を有していた。また、上記従来の指標では問題ないとされた石炭を用いて灰障害が発生した場合がある。
【0011】
一方、近年では、良質炭の産出量が減少して安定した入手が困難となったことや経済性等の面から、粗悪炭を利用する需要が高まってきており、これらの粗悪炭の燃焼によって生じる灰にも対応できる新しい灰付着に関する指標が必要になってきている。
【0012】
本発明は、粗悪炭の使用においても灰の付着を予想評価して石炭灰が付着するのを防止できるようにした石炭灰の付着予測評価方法及び石炭灰の付着防止方法を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、石炭焚ボイラに供給する石炭を予め灰化して石炭灰を得、この石炭灰をボイラの燃焼温度範囲における複数点温度で焼結することにより各加熱温度での焼結灰を得、得られた各焼結灰の重量を測定してラトラ試験機の円筒型金網内に入れ、金網を一定の回転速度で一定の回転数だけ回転させることにより焼結灰から分離した粒子を金網の目を通して除去した後、金網内に残った焼結灰の重量を測定し、試験前の焼結灰の重量で試験後の焼結灰の重量を割った比から膠着度を測定し、測定した灰の膠着度から実ボイラにおける伝熱管への灰の付着を予測評価することを特徴とする石炭灰の付着予測評価方法、に係るものである。
【0014】
請求項2に記載の発明は、前記石炭灰を、約1000℃〜1400℃の温度範囲において複数点で焼結することを特徴とする請求項1に記載の石炭灰の付着予測評価方法、に係るものである。
【0015】
請求項3に記載の発明は、前記膠着度と実ボイラでの灰付着結果とを比較して膠着度に付着安全域を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の石炭灰の付着予測評価方法、に係るものである。
【0016】
請求項4に記載の発明は、ラトラ試験機により測定した膠着度による付着安全域を、膠着度が0.4以下としたことを特徴とする請求項3に記載の石炭灰の付着予測評価方法、に係るものである。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の石炭灰の付着予測評価方法によって測定した灰の膠着度が付着安全域になるように、良質炭に対する粗悪炭の混合割合を調整することを特徴とする石炭灰の付着防止方法、に係るものである。
【0018】
上記手段によれば、以下のように作用する。
【0019】
本発明の石炭灰の付着予測評価方法では、石炭を灰化して石炭灰を得、この石炭灰を焼結して得た焼結灰の膠着度から灰の付着を予測評価するようにしたので、石炭の燃焼によって起こる灰の付着の現象に近い状態を再現することができ、よって、従来のように石炭灰の性状を分析して灰の付着を予測評価する方法に比して実際的であり評価の信頼性が高められる。
【0020】
本発明の石炭灰の付着防止方法では、焼結灰の膠着度が付着安全域になるように、良質炭に対する粗悪炭の混合割合を調整することにより、良質炭に粗悪炭を混合して用いても、石炭焚ボイラによる燃焼時にボイラ伝熱管に石炭灰が付着する問題を防止でき、よって石炭焚ボイラの燃料に粗悪炭を用いることを可能にして経済性を高められる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
本発明は、石炭をまず灰化して石炭灰を得、この石炭灰をボイラの燃焼温度範囲における複数点温度で焼結することにより各加熱温度での焼結灰を得、得られた各焼結灰の膠着度を測定し、測定した灰の膠着度から実ボイラにおける伝熱管への灰の付着を予測評価する石炭灰の付着予測評価方法であり、この方法における手順を図1に示すステップ図を参照して説明する。
【0023】
図1におけるステップS1の如く、石炭焚ボイラで燃焼しようとする良質炭及び粗悪炭等の種々の石炭を採取する。
【0024】
ステップS2の如く、採取した夫々の石炭を、JIS法に準じ、815℃で灰化することにより石炭灰を得る。
【0025】
ステップS3の如く、前記石炭灰を、ボイラの燃焼温度範囲における複数点の温度で焼結することにより各加熱温度での焼結灰を得る。石炭灰の焼結は、図2(a)(b)に示すような磁性ボート12に石炭灰を入れ、所定温度で加熱することにより焼結灰13を得るようにしている。このときの加熱温度は、石炭焚ボイラの燃焼ガスの温度範囲としてもよいが、少なくとも、上部伝熱部11近傍の温度をカバーできる約1000℃〜1400℃の温度範囲において、複数点温度で加熱焼結することによって、各加熱温度ごとの焼結灰13を得るようにする。一方、図4、図5では種々の石炭A〜Jから得た石炭灰を、最大800℃〜1300℃の温度範囲において50℃の温度間隔で加熱して焼結灰を得た場合を示した。このとき、石炭灰は加熱温度(焼結温度)の違いによって膠着度が顕著に変化するので、前記加熱温度の間隔は小さく設定して膠着度を細かく測定することが好ましい。
【0026】
ステップS4の如く、前記各焼結灰13における膠着度を測定する。この各焼結灰13の膠着度の測定は、図3に示すラトラ試験機14(粉体粉末冶金協会企画「金属圧粉体のラトラ試験法:JSPM 4−69」)を用いて実施する。ラトラ試験機14は焼結金属の評価に用いられるものであり、直径100mm長さ120mm程度の円筒形金網15(目開き1mm#)を回転軸16により80rpmで回転させる装置であり、上記円筒形金網15内に前記焼結灰13の試料を入れて設定部17で設定された一定の回転数だけ回転させ、その間に焼結灰13から分離して金網の目を抜けて落下する粒子を通過物受皿18で受けるようになっている。19は円筒形金網15のカバーである。
【0027】
そして、試験前の焼結灰の重量で試験後の焼結灰の重量を割った比から膠着度が求められる。
【0028】
即ち、膠着度=試験後の焼結灰の重量/試験前の焼結灰の重量である。
【0029】
前記したように石炭A〜Jの石炭灰を複数点温度で加熱して得た各焼結灰の夫々の膠着度を測定することにより、図4、図5に示す如く加熱温度と膠着度との相関を得ることができる。
【0030】
ステップS5の如く、前記膠着度と実ボイラでの灰付着結果を調査することにより、[表1]のように膠着度と灰の付着度合との相関を概ね評価することができる。尚、[表1]では灰の状態も併記した。
【0031】
【表1】
膠着度 灰の状態 灰の付着状態
<0.2 さらさら 付着なし
0.2〜0.4 崩れ易い 付着小
0.4〜0.8 硬いが手で崩せる 付着中
0.8< 溶融固着 付着大
【0032】
上記[表1]の膠着度と灰の付着度合との相関について更に細かく調査すれば、灰の付着度合の評価の精度を更に高めることができる。
【0033】
ステップS6の如く、前記[表1]の評価に基づけば、図4、図5における膠着度0.4以下を灰の付着が殆ど生じないあるいは付着しても崩れ易く問題がない付着安全域20と、膠着度0.4以上の灰が付着する灰の付着域21とに設定できる。
【0034】
上記ステップS6のように、焼結灰の膠着度から石炭灰の付着を予測評価して付着安全域20を設定できるようになるので、これを利用して、粗悪炭を用いる際におけるボイラ伝熱管への石炭灰の付着を防止することができる。
【0035】
即ち、ステップZの如く、前記ステップS6で求めた灰の膠着度が付着安全域20になるように、良質炭に対する粗悪炭の混合割合を調整する。このようにすると、良質炭に粗悪炭を混合して用いても、石炭焚ボイラによる燃焼時にボイラ伝熱管に石炭灰が付着する問題を防止できる。
【0036】
以下に、上記形態例の作用を説明する。
【0037】
図1のステップS1の如く、石炭焚ボイラで燃焼しようとする良質炭及び粗悪炭等の種々の石炭を採取し、ステップS2の如く、採取した夫々の石炭を、JIS法に準じ、815℃で灰化することにより石炭灰を得る。
【0038】
各石炭灰は、ステップS3の如く、図2(a)(b)の磁性ボート12を用いてボイラの燃焼温度範囲における複数点の温度で焼結することにより各加熱温度での焼結灰13を得る。図4、図5では種々の石炭A〜Jから得た石炭灰を、800℃〜1300℃の温度範囲において50℃の間隔で加熱して焼結灰13を得た。
【0039】
ステップS4の如く、前記各焼結灰13における膠着度を測定する。焼結灰の膠着度の測定は、図3に示すラトラ試験機14を用いて実施し、膠着度=試験後の焼結灰の重量/試験前の焼結灰の重量から膠着度を求める。
【0040】
石炭A〜Jによる石炭灰を複数点温度で加熱して得た各焼結灰13の膠着度を測定することにより、図4、図5に示す加熱温度と膠着度との相関を得る。
【0041】
ステップS5の如く、前記膠着度と実ボイラでの灰付着結果を調査することにより、前記[表1]の膠着度と灰の付着度合との相関から伝熱管への灰の付着を予測評価できる。
【0042】
従って、前記[表1]の評価に基づいて、ステップS6の如く、図4、図5における膠着度0.4以下を灰の付着が殆ど生じないあるいは付着しても崩れ易く問題がない付着安全域20とし、膠着度0.4以上を灰が付着する灰の付着域21として設定できる。
【0043】
従って、ステップZの如く、前記ステップS6における焼結灰の膠着度が付着安全域20になるように、良質炭に対する粗悪炭の混合割合を調整することにより、良質炭に粗悪炭を混合して用いても、石炭焚ボイラによる燃焼時にボイラ伝熱管に石炭灰が付着する問題を防止できる。
【0044】
即ち、図6の上部伝熱部11における伝熱管近傍の温度が例えば1100℃である場合には、図4の石炭A,B,Cは何れも膠着度が0.4以下である0.1前後の付着安全域20にあるので、灰付着の問題は生じない。一方、石炭D,Eは何れも膠着度が0.4以上の0.8前後であるために付着域21となってしまい、このために石炭D,Eは燃料とした場合に運転方法に注意を要する等使用が難しい粗悪炭である。
【0045】
しかし、膠着度が付着安全域20を保持できる範囲内で、即ち混合した後の石炭の灰の膠着度が0.4以下になる混合割合を探して石炭A,B,Cに対して石炭D,Eを混合すれば、従来使用できなかった粗悪炭を燃料として使用することができるようになる。
【0046】
石炭焚ボイラにおいては、上部伝熱部11に灰が付着して閉塞することにより運転停止を余儀なくされる事態が生じることは少なくとも防止する必要がある。このために、使用しようとする石炭について、上部伝熱部11の温度をカバーできる温度範囲、例えば約1000℃〜1400℃の温度範囲において、複数点温度で石炭灰を加熱焼結し、得られた各焼結灰について膠着度を測定し、焼結灰の膠着度が付着安全域20になるように、良質炭に対する粗悪炭の混合割合を調整することは実用上有効である。
【0047】
本発明では、前記した如く石炭から石炭灰を得、この石炭灰を焼結して得た焼結灰の膠着度から灰の付着を予測評価するようにしたので、石炭の燃焼によって起こる灰の付着の現象に近い状態を再現することができ、よって、従来のように石炭灰の性状を分析して灰の付着を予測評価する方法よりも実際的であり評価の信頼性を高めることができる。
【0048】
尚、本発明は上記形態例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0049】
【発明の効果】
本発明の石炭灰の付着予測評価方法によれば、石炭を灰化して石炭灰を得、この石炭灰を焼結して得た焼結灰の膠着度から灰の付着を予測評価するようにしたので、石炭の燃焼によって起こる灰の付着の現象に近い状態を再現することができ、よって、従来のように石炭灰の性状を分析して灰の付着を予測評価する方法に比して実際的であり評価の信頼性が高められる効果がある。
【0050】
本発明の石炭灰の付着防止方法によれば、焼結灰の膠着度が付着安全域になるように、良質炭に対する粗悪炭の混合割合を調整することにより、良質炭に粗悪炭を混合して用いても、石炭焚ボイラによる燃焼時にボイラ伝熱管に石炭灰が付着する問題を防止でき、よって石炭焚ボイラの燃料に粗悪炭を用いることを可能にして経済性を高められる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の石炭灰付着予測評価方法の手順を示すステップ図である。
【図2】 (a)は石炭灰の焼結を行うための磁性ボートの平面図、(b)は(a)のX−X方向矢視図である。
【図3】 膠着度の測定を行うラトラ試験機の一例を示す正面図である。
【図4】 種々の石炭から得た石炭灰を所定の温度間隔で加熱して焼結灰を得、得られた各焼結灰の膠着度を測定し、加熱温度と膠着度との相関と、灰の付着に関する付着安全域と付着域とを設定した状態を示す線図である。
【図5】 図4と同様の操作を図4とは更に異なる種々の石炭について実施した場合を示す線図である。
【図6】 本発明の方法を適用する石炭焚ボイラの一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ボイラ本体(石炭焚ボイラ)
11 上部伝熱部
13 焼結灰
14 ラトラ試験機
20 付着安全域

Claims (5)

  1. 石炭焚ボイラに供給する石炭を予め灰化して石炭灰を得、この石炭灰をボイラの燃焼温度範囲における複数点温度で焼結することにより各加熱温度での焼結灰を得、得られた各焼結灰の重量を測定してラトラ試験機の円筒型金網内に入れ、金網を一定の回転速度で一定の回転数だけ回転させることにより焼結灰から分離した粒子を金網の目を通して除去した後、金網内に残った焼結灰の重量を測定し、試験前の焼結灰の重量で試験後の焼結灰の重量を割った比から膠着度を測定し、測定した灰の膠着度から実ボイラにおける伝熱管への灰の付着を予測評価することを特徴とする石炭灰の付着予測評価方法。
  2. 前記石炭灰を、約1000℃〜1400℃の温度範囲において複数点で焼結することを特徴とする請求項1に記載の石炭灰の付着予測評価方法。
  3. 前記膠着度と実ボイラでの灰付着結果とを比較して膠着度に付着安全域を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の石炭灰の付着予測評価方法。
  4. ラトラ試験機により測定した膠着度による付着安全域を、膠着度が0.4以下としたことを特徴とする請求項3に記載の石炭灰の付着予測評価方法。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の石炭灰の付着予測評価方法によって測定した灰の膠着度が付着安全域になるように、良質炭に対する粗悪炭の混合割合を調整することを特徴とする石炭灰の付着防止方法。
JP2003163459A 2003-06-09 2003-06-09 石炭灰の付着予測評価方法及び石炭灰の付着防止方法 Expired - Lifetime JP4244713B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003163459A JP4244713B2 (ja) 2003-06-09 2003-06-09 石炭灰の付着予測評価方法及び石炭灰の付着防止方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003163459A JP4244713B2 (ja) 2003-06-09 2003-06-09 石炭灰の付着予測評価方法及び石炭灰の付着防止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004361368A JP2004361368A (ja) 2004-12-24
JP4244713B2 true JP4244713B2 (ja) 2009-03-25

Family

ID=34055270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003163459A Expired - Lifetime JP4244713B2 (ja) 2003-06-09 2003-06-09 石炭灰の付着予測評価方法及び石炭灰の付着防止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4244713B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102575848A (zh) * 2009-10-09 2012-07-11 株式会社神户制钢所 锅炉的灰分附着抑制方法和灰分附着抑制装置
AU2019334630B2 (en) * 2018-09-03 2022-06-02 Ihi Corporation Method and device for predicting ash adhesion in coal-fired boiler, method and device for preventing ash adhesion in coal-fired boiler, and method and device for operating coal-fired boiler

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5342355B2 (ja) 2009-07-22 2013-11-13 株式会社神戸製鋼所 ボイラの灰付着抑制方法及び灰付着抑制装置
JP5374453B2 (ja) * 2010-03-31 2013-12-25 株式会社神戸製鋼所 ボイラの灰付着抑制方法及び灰付着抑制装置
CN102221508B (zh) * 2010-04-19 2013-01-09 常州市方嘉电子仪器有限公司 烟煤粘结指数自动测定仪
JP5713813B2 (ja) * 2010-07-14 2015-05-07 株式会社神戸製鋼所 加熱炉の灰付着抑制方法及び灰付着抑制装置
JP5619674B2 (ja) * 2011-05-16 2014-11-05 株式会社神戸製鋼所 加熱炉の灰付着抑制方法及び灰付着抑制装置
JP5755157B2 (ja) * 2012-01-31 2015-07-29 三菱重工業株式会社 低品位燃料のスラッギングを回避する燃料評価方法及び燃料調整方法
CN103672846B (zh) * 2013-12-03 2015-04-15 广东电网公司电力科学研究院 锅炉过热器/再热器受热面壁温与氧化皮厚度的监测方法
JP6175028B2 (ja) * 2014-06-20 2017-08-02 株式会社神戸製鋼所 ボイラの灰付着抑制方法、およびボイラの灰付着抑制装置
CN104502218B (zh) * 2015-01-08 2017-02-22 西安热工研究院有限公司 一种判别煤灰沾污特性的简便方法
JP2017023895A (ja) * 2015-07-16 2017-02-02 株式会社トクヤマ 石炭灰の管理方法
CN106769625B (zh) * 2016-11-30 2019-03-26 常州大学 一种离心式无烟煤粘性测试设备
JP6330077B1 (ja) * 2017-03-31 2018-05-23 中電環境テクノス株式会社 クリンカの発生量予測プログラム、及びクリンカの発生量予測装置
JP7272817B2 (ja) * 2019-02-25 2023-05-12 三菱重工業株式会社 灰付着性評価装置および灰付着性評価算定方法
JP7227042B2 (ja) * 2019-03-18 2023-02-21 株式会社Ihi検査計測 評価方法及び評価装置
JP7396930B2 (ja) 2020-02-28 2023-12-12 株式会社Ihi検査計測 運転システム
DE112020006831T5 (de) * 2020-03-02 2022-12-29 Ihi Corporation Korrelationsableitverfahren und Korrelationsableitvorrichtung
JP7426864B2 (ja) 2020-03-18 2024-02-02 株式会社Ihi検査計測 石炭混焼ボイラにおける燃焼灰の付着予測評価方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102575848A (zh) * 2009-10-09 2012-07-11 株式会社神户制钢所 锅炉的灰分附着抑制方法和灰分附着抑制装置
AU2019334630B2 (en) * 2018-09-03 2022-06-02 Ihi Corporation Method and device for predicting ash adhesion in coal-fired boiler, method and device for preventing ash adhesion in coal-fired boiler, and method and device for operating coal-fired boiler

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004361368A (ja) 2004-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4244713B2 (ja) 石炭灰の付着予測評価方法及び石炭灰の付着防止方法
JP5342355B2 (ja) ボイラの灰付着抑制方法及び灰付着抑制装置
TWI699520B (zh) 燃煤鍋爐灰附著預測方法及裝置、燃煤鍋爐灰附著防止方法及裝置、以及燃煤鍋爐運用方法及裝置
KR101353770B1 (ko) 보일러의 회 부착 억제 방법 및 회 부착 억제 장치
JP5713813B2 (ja) 加熱炉の灰付着抑制方法及び灰付着抑制装置
JP5374453B2 (ja) ボイラの灰付着抑制方法及び灰付着抑制装置
JP4677785B2 (ja) 焼結鉱の製造装置および製造方法
WO2021187103A1 (ja) 石炭混焼ボイラにおける燃焼灰の付着予測評価方法
JPS591983A (ja) ロ−タリ−キルン内診断方法
Huang et al. In situ diagnostics on the dynamic processes of ash deposit formation, shedding, and heat transfer in a self-sustained down-fired furnace
WO2021176525A1 (ja) 相関関係導出方法、および、相関関係導出装置
JP6856116B2 (ja) 金属材料の腐食評価方法及びプローブ
Green et al. Designing chain grate stoker links to reduce polluting and particulate emissions
TW202134569A (zh) 相關性導出方法,以及相關性導出裝置
JP2753839B2 (ja) 燃焼状態の監視方法および制御方法
Fry et al. Pilot-scale investigation of heat flux and radiation from an oxy-coal flame
Brunner et al. Fine particulate emissions from state-of-the-art small-scale Austrian pellet furnaces–characterisation, formation and possibilities of reduction
JP2024059410A (ja) ボイラ制御装置、プログラム、ボイラ制御方法
Ragland et al. 100 hour test of the pressurized woodchip-fired gravel bed combustor
Hansen et al. Deposit probe measurements in Danish grate and pulverized fuel biomass power boilers
Galica et al. Subpilot-scale testing of acoustically enhanced cyclone collectors. Final report, September 1988--September 1994
Collings et al. High-temperature Heat Exchanger Testing in A Pilot-Scale Slagging Furnace System
Wiinikka et al. Detailed experimental investigation of the formation of submicron aerosols in wood pellets flames
Kessels Good practice for industrial coal-fired boilers
STATION DEVELOPING A COAL QUALITY EXPERT: COMBUSTION AND FIRESIDE PERFORMANCE CHARACTERIZATION FACTORS

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080812

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081002

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081028

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081229

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4244713

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140116

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term