JP4243332B2 - ボードの取付方法及び取付金具 - Google Patents

ボードの取付方法及び取付金具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の外装材又は内装材としての無機質(セメント系等)、木質等の各種材質よりなるボードを、木、鉄骨等よりなる取付下地に取り付ける方法と、該方法に使用する取付金具とに関するものである。なお、比較的厚い板状建材はパネルと称されることが多いが、本発明におけるボードの語はこのパネルも含む意味で使用している。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
この種の取付金具として、例えば実開平2−23636号公報に開示されたものが知られている(実開平4−113632号公報もこれに近い)。この取付金具111は、図11に示すように、台部112と、該台部112の上端及び下端から斜めに設けられた傾斜部113,114と、上側の傾斜部113から延設された脚板部115と、該台部112から立設された幹板部117と、該幹板部117の先端から分岐する一対の分岐部118,119とからなり、上側の傾斜部113には複数個の釘穴120が設けられ、脚板部115には一個の釘穴121が設けられている。
【0003】
この取付金具111を使用して、下側ボード131と上側ボード132とを取付下地130に取り付けるには(同公報記載の手順とは異なるが)、まず、下側ボード131の上端に設けられた被係合部133に取付金具111の分岐部119を係合させる。続いて、取付下地130が鉄骨の場合は、ビス122を脚板部115の釘穴121に通して取付下地130に止めることにより取付金具111を止着し、取付下地130が木の場合は、釘123を傾斜部113の釘穴120に通して取付下地130に打つことにより取付金具111を止着する。次に、上側のボード132の下端に設けられた被係合部134を取付金具111の分岐部118に係合させる。
【0004】
しかし、このようなボード131,132の取付金具111及び取付方法には、次のような問題があった。
(a)取付金具111の上部である脚板部115又は傾斜部113をビス122又は釘123により取付下地130に止着するだけで、取付金具111の下部は取付下地130に止着していなかったため、ボード131,132にかかる外力、振動、負圧等により、取付金具111の下部が取付下地130から前方へ浮き上がるおそれがあり、安定性に欠ける。
(b)分岐部118,119の幅は、図11のように取付金具111の幅一杯に拡がっていて最も広く確保されているため、分岐部118,119とボード131,132の被係合部133,134との間にかかる単位面積当たりの応力を減少させることができる。しかし、そのためには分岐部118と119とを別々の金属板で構成する必要があり、その二枚の金属板を重合して幹板部117を構成することになるため、下側ボード131の上端と上側ボード132の下端との隙間が大きくなる。
(c)上記(b)のように、二枚の金属板を重合して幹板部117を構成したとき、該幹板部117で両金属板を溶接する必要がある。溶接工程が入ると、取付金具の製造効率が悪くなり、高価になる。
(d)台部112、傾斜部113,114及び脚板部115は一枚の金属板よりなるので、強度を確保するためには、厚い金属板を使用する必要がある。
【0005】
別の取付金具として、例えば実用新案登録第3009604号公報に開示されたものも知られている。この取付金具200は、図12に示すように、取付下地に当接する上側205及び下側206と、下側206から延設された係止部202及び支持部203と、上側205及び下側206に連続する略L字状の折曲部201とからなり、上側205にはビス穴210が設けられている。また、下側206にビス穴211を設けると、「上下固定が可能になり、固定効果は一段と向上する」との記載もある。
【0006】
しかし、下側206のビス穴211は係止部202及び支持部203より下方にあり、従って、下側ボード(図示略)の上端より下方となる位置にある。従って、係止部202を下側ボードの上端に係合させた後に、前方からビス穴211にビス止めしようとしても、下側ボードが邪魔になるためビス止めは不可能である。そうかといって、下側ボードが無い状態で前方からビス穴211にビス止めした後に、係止部202に下側ボードの上端を係止させようとしても、既に下側ボードの下端は別の取付金具で取り付けられていて下方へは動かせないため、下側ボードの上端は係止部202の正面に当たってしまい係止部202の背面に係止させることはできない。従って、下側206にビス穴211を設けるとの記載は、実現不能の単なる希望的記載にすぎない。そうすると、この取付金具200によっても、上記問題(a)は事実上解消されない。
【0007】
本発明の目的は、上記課題を解決し、下側ボード及び上側ボードの取付下地への取付作業性を良好に保ちながら、取付金具の下部及び上部を前方へ浮き上がらないよう確実に取付下地に止めることができ、ボードの取付安定性を高めることができるボードの取付方法及び取付金具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、次の手段(1)(2)をとった。
(1)下側ボード及び上側ボードを取付下地に取り付ける方法であって、皿状の可動スペーサが設けられたガイド片、下側下地取付部と下側ボード当接部と下側ボード当接部の両端から後方へ平面コ字状に折曲形成された上下に延びるガイド溝部とからなるガイド部材、及びワッシャ状の可動スペーサの中から選ばれる一つの部材と止め具とから構成される下側止め具と該下側止め具に対して上下スライド可能に係合する取付金具本体と上側止め具とからなる取付金具を使用し、下側止め具を下側ボードの上端より下方となる位置において取付下地に止め、下側ボードの上端を下側止め具に接近させて該下側止め具を隠し、下側止め具に係合した取付金具本体を下方へスライドさせて、取付金具本体に設けられた下向き係合片を下側ボードの上端に設けられた被係合部に係合させ、取付金具本体を下側ボードの上端より上方の位置において上側止め具により取付下地に止め、上側ボードの下端を取付金具本体に接近させ、該下端に設けられた被係合部を取付金具本体に設けられた上向き係合片に係合させることを特徴とするボードの取付方法。
【0009】
(2)下側ボード及び上側ボードを取付下地に取り付けるための取付金具であって、皿状の可動スペーサが設けられたガイド片、下側下地取付部と下側ボード当接部と下側ボード当接部の両端から後方へ平面コ字状に折曲形成された上下に延びるガイド溝部とからなるガイド部材、及びワッシャ状の可動スペーサの中から選ばれる一つの部材と止め具とから構成される下側止め具と該下側止め具に対して上下スライド可能に係合する取付金具本体と上側止め具とを備え、下側止め具は、下側ボードの上端より下方となる位置において取付下地に止めるものであり、取付金具本体は、下方へスライドしたときに下側ボードの上端に設けられた被係合部に係合する下向き係合片と、下方へスライドした後に上側ボードの下端に設けられた被係合部を係合させる上向き係合片とを備え、上側止め具は、下方へスライドした後の取付金具本体を下側ボードの上端より上方の位置において取付下地に止めるものであることを特徴とするボードの取付金具。
【0010】
下側止め具に対して取付金具本体を上下スライド可能に係合するために、次のような態様(ア)〜(ウ)を例示することができる。
【0011】
(ア)下側止め具は、先端部を取付下地に進入させて止める釘、ねじ等の止め具からなり、取付金具本体は、止め具を係入させて上下スライド可能な長孔を備える態様。
【0012】
(イ)下側止め具は、先端部を取付下地に進入させて止める釘、ねじ等の止め具と、該止め具により取付下地から若干浮かせて止められるガイド片とからなり、取付金具本体は、止め具を係入させて上下スライド可能な長孔と、該ガイド片を係入させて上下スライド可能な被ガイド穴とを備える態様。
【0013】
(ウ)下側止め具は、先端部を取付下地に進入させて止める釘、ねじ等の止め具と、該止め具により取付下地に止められるガイド溝部を備えるガイド部材とからなり、取付金具本体は、ガイド溝部に係入して上下スライド可能な被ガイド片を備える態様。
【0014】
上記(ア)(イ)の場合、長孔の下端を下方へ開口させることが好ましい。
【0015】
また、長孔に、止め具により取付金具本体が取付下地に過度に押え付けられるのを防ぐための可動スペーサを上下動可能に係入させることが好ましい。
【0016】
取付金具本体は、取付下地に当接して取り付けられる下地取付部と、取付下地より前方に離間して下側ボードの裏面又は上側ボードの裏面に当接するボード当接部と、下側ボードの上端と上側ボードの下端との間に挟まれるボード間部とを備え、該ボード間部から前記下向き係合片及び上向き係合片が延設されることが好ましい。
【0017】
この場合、取付金具本体の下地取付部、ボード当接部、ボード間部、下向き係合片及び上向き係合片は、金属板が折曲されて形成されたものであることが好ましい。
【0018】
特に好ましくは、取付金具本体は、一枚の縦長の金属板の下側折返部及び上側折返部が各々中央平板部より前方に折り返されてなり、下側折返部及び上側折返部の各基部が各々中央平板部の下端及び上端に折り重ねられて下側下地取付部及び上側下地取付部を形成し、下側折返部及び上側折返部の各一部が各々下側下地取付部の上端及び上側下地取付部の下端から前方に折曲されて下側ボード当接部及び上側ボード当接部を形成し、下側折返部及び上側折返部の各一部が各々下側ボード当接部の上端及び上側ボード当接部の下端から前方に折曲されるとともに互いに合わせられてボード間部を形成し、下側折返部及び上側折返部の各先端部が各々ボード間部から下向き及び上向きに折曲されて下向き係合片及び上向き係合片を形成しているとよい。
【0019】
この場合、下地取付部とボード当接部との間に前後方向の弾性を有する弾性部が金属板の折曲により形成されることが好ましい。弾性部としては、下地取付部からボード当接部に向かって前方へ傾斜した弾性部や、波状又はジグザグ状に折曲された弾性部を例示することができる。
【0020】
また、ボード間部では、下側折返部及び上側折返部の各一部が櫛歯に形成され、該櫛歯同士が互いの歯抜け部に嵌まり込むことにより、該ボード間部の厚さが金属板一枚分とされることが好ましい。
【0021】
また、中央平板部に、金属板が前方へ切り起こされてなる補強リブが形成されることが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
[第一実施形態]
図1及び図2に示す第一実施形態の取付金具は、下側止め具(5,6)と、該下側止め具に対して上下スライド可能に係合する取付金具本体10と、上側止め具(8,9)とを備える。
【0023】
下側止め具は、下側ボード2の上端より下方となる位置において前方から取付下地1に止めるものであり、先端部を取付下地1に進入させて止める釘、ねじ等の頭部付き止め具5と、該止め具5により取付下地1から若干浮かせて止められる短冊状のガイド片6とからなる。止め具5が通されるガイド片6の止め穴の周囲には皿状の可動スペーサ7が後方へ張り出し成形され、該可動スペーサ7の背面が取付下地1に当接することでガイド片6の残部が取付下地1から若干浮くようになっており、該皿状の可動スペーサ7の正面に止め具5の頭部が収まる。
【0024】
取付金具本体10は、取付下地1に当接して取り付けられる垂直な下側下地取付部11及び上側下地取付部12と、取付下地1より前方に離間して各々下側ボード2の裏面及び上側ボード3の裏面に当接する垂直な下側ボード当接部13及び上側ボード当接部14と、下側ボード当接部13の上端と上側下地取付部12の下端とから前方へ水平に延びて下側ボード2の上端と上側ボード3の下端との間に挟まれるボード間部15とを備え、該ボード間部15の前端から、下方へスライドしたときに下側ボード2の上端に設けられた被係合部2aに係合する下向き係合片16と、下方へスライドした後に上側ボード3の下端に設けられた被係合部3aを係合させる上向き係合片17とが延設されている。また、上側ボード当接部14とボード間部15との間には、山形状の傾斜取付部18が形成されている。
【0025】
下側下地取付部11、下側ボード当接部13、ボード間部15の下側及び下向き係合片16は一枚の金属板を折曲してなり、上側下地取付部12、上側ボード当接部14、傾斜取付部18、ボード間部15の上側及び上向き係合片17は別の一枚の金属板を折曲してなり、両金属板がボード間部15で重合されて溶接されている。
【0026】
下側下地取付部11には、止め具5の頭部が収まった可動スペーサ7を係入させて上下スライド可能な長孔19が形成され、該長孔19の下端は下方へ開口している。また、下側下地取付部11の下端から前方に折曲された下折曲部20と下側下地取付部11の上端から下側ボード当接部13の下端まで折曲された上折曲部21とには、ガイド片6を係入させて上下スライド可能な被ガイド穴22が形成されている。一方、上側下地取付部12及び傾斜取付部18には各々止め穴23,24が形成されている。
【0027】
上側止め具は、下方へスライドした後の取付金具本体10を下側ボード2の上端より上方に位置する止め穴23,24において取付下地1に止めるものであり、先端部を取付下地1に進入させて止める釘、ねじ等の頭部付き止め具8,9からなる。
【0028】
この取付金具を使用して下側ボード2及び上側ボード3を取付下地1に取り付けるには、次の工程からなる方法により行う。
【0029】
▲1▼ 図2(a)に示すように、前方から止め具5をガイド片6の穴に通して取付下地1に打ち込む又はねじ込むことにより止め、可動スペーサ7に止め具5の頭部を収める。このガイド片6を止める位置(特にその穴の位置)は、次の工程▲2▼で接近させる下側ボード2の上端より下方となる位置に設定するが、本工程では未だ下側ボード2を接近させていないので、容易に止めることができる。
また、長孔19に可動スペーサ7を係入させるとともに、被ガイド穴22にガイド片6を係入させることにより、止め具5及びガイド片6に対して取付金具本体10を上下スライド可能に係合する。長孔19の下端が下方へ開口しているため、止め具5及びガイド片6を取付下地1に取り付けた後であっても、長孔19に止め具5の頭部が収まった可動スペーサ7を係入させることができて、作業性が良い。なお、この係合は、次の工程で下側ボード2の上端を止め具5及びガイド片6に接近させた後に行ってもよい。
また、長孔19の下端が下方へ開口していない場合には、長孔19に可動スペーサ7を係入させるとともに、被ガイド穴22にガイド片6を係入させた後に、止め具5をガイド片6の穴に通して取付下地1に止めればよい。
【0030】
ガイド片6の可動スペーサ7が後方へ皿状に張り出し成形され、該可動スペーサ7の背面が取付下地1に当接することでガイド片6の残部が取付下地1から若干浮くようになっているため、たとえ止め具5を強く打ち込んだりねじ込んだりしても、下側下地取付部11を取付下地1に過度に押え付けたり、ガイド片6の浮き量が小さくなったりするおそれがなく、長孔19及び被ガイド穴22はスムースに上下スライドできる。
【0031】
▲2▼ 図2(a)に示すように、取付金具本体10を上方へスライドさせた状態で、下側ボード2の上端を前方から止め具5及びガイド片6に接近させ、下側ボード2の被係合部2aを上方へ待避している下向き係合片16の下にくぐらせ、下側ボード2の裏面を下側ボード当接部13に当接させるとともに、止め具5及びガイド片6を隠す。このときの下側ボード2の下端は、既に同一又は別種の取付金具により取付下地1に取り付けられているものとする(図示略)。その後、図2(b)に示すように、取付金具本体10を下方へスライドさせて、下向き係合片16を下側ボード2の被係合部2aに係合させる。
【0032】
▲3▼ 図2(b)〜(c)に示すように、前方から止め具8,9を止め穴23,24に通して取付下地1に打ち込む又はねじ込むことにより止め、取付金具本体10を上下スライドしないように止める。この止め穴23,24は、下側ボード2の上端より上方の位置にあるので、容易に止めることができる。
止め穴23,24の使い分けは、特に限定されるものではないが、例えば従来の技術の項で説明したように、取付下地1が鉄骨の場合は、止め具8としてのビスを止め孔23に通して取付下地1にねじ込んで止めたり、取付下地1が木の場合は、止め具9としての釘を止め孔24に通して取付下地1に打つことにより止めたりすることができる。
【0033】
▲4▼ 図2(c)に示すように、上側ボード3の下端を取付金具本体10に斜め上方から接近させ、被係合部3aを上向き係合片17に係合させるとともに、上側ボード3の裏面を上側ボード当接部14に当接させる。下側ボード2の上端前縁と上側ボード3の下端前縁との間に生じた目地25に、必要に応じてシーリング材(図示略)を充填する。
【0034】
▲5▼ 続いて、上側ボード3の上端を上記工程▲1▼〜▲3▼により取付下地1に取り付け、さらにその上のボード(図示略)の下端を上記工程▲4▼により取付下地1に取り付け、これらの作業を必要なボード段数だけ繰り返す。すなわち、本発明において、「下側ボード」「上側ボード」は、「相対的に下側となるボード」「相対的に上側となるボード」の意味で使用しており、上側ボードの上にさらにボードがあるときはその上側ボードは下側ボードとなる。
【0035】
本実施形態のボードの取付方法及び取付金具によれば、取付金具本体10を上下スライド可能としたことにより、下側ボード2及び上側ボード3の取付下地1への取付作業性を良好に保ちながら、下側止め具(5,6)及び上側止め具(8,9)により取付金具本体10の下部及び上部を前方へ浮き上がらないよう確実に取付下地1に止めることができるため、両ボード2,3の取付安定性を高めることができる。
【0036】
また、下向き係合片16及び上向き係合片17の幅が、取付金具本体10の幅一杯に拡がっていて最も広く確保されているため、下向き係合片16及び上向き係合片17とボード2,3の被係合部2a,3aとの間にかかる単位面積当たりの応力を減少させ、被係合部2a,3aの欠損のおそれを減少させることができる。
【0037】
[第二実施形態]
図3及び図4に示す第二実施形態の取付金具は、下側止め具(5,6)と、該下側止め具に対して上下スライド可能に係合する取付金具本体30と、上側止め具(8,9)とを備える。下側止め具(5,6)及び上側止め具(8,9)は、第一実施形態と同一のものである。
【0038】
取付金具本体30は、取付下地1に当接して取り付けられる垂直な下側下地取付部31及び上側下地取付部32と、取付下地1より前方に離間して各々下側ボード2の裏面及び上側ボード3の裏面に当接する垂直な下側ボード当接部33及び上側ボード当接部34と、上側ボード当接部34の下端から前方へ水平に延びて下側ボード2の上端と上側ボード3の下端との間に挟まれるボード間部35とを備え、該ボード間部35の前端から、下方へスライドしたときに下側ボード2の被係合部2aに係合する下向き係合片36と、下方へスライドした後に上側ボード3の被係合部3aを係合させる上向き係合片37とが延設されている。また、上側ボード当接部34の幅方向中央部には、傾斜取付部38が後方へ切り起こし形成されている。これら各部31〜38は一枚の金属板を折曲してなる。
【0039】
下側下地取付部31には、止め具5の頭部が収まった可動スペーサ7を係入させて上下スライド可能な長孔39が形成され、該長孔39の下端は下方へ開口している。また、下側下地取付部31の下端から前方に折曲された下折曲部40と下側下地取付部31の上端から下側ボード当接部33の下端まで折曲された上折曲部41とには、ガイド片6を係入させて上下スライド可能な被ガイド穴42が形成されている。一方、上側下地取付部32及び傾斜取付部38には各々止め穴43,44が形成されている。
【0040】
この取付金具を使用して下側ボード2及び上側ボード3を取付下地1に取り付けるには、次の工程からなる方法により行う。同方法は基本的に第一実施形態と同様なので、説明は簡略化する。
【0041】
▲1▼ 図4(a)に示すように、第一実施形態と同じく、止め具5及びガイド片6を取付下地1に止め、止め具5及びガイド片6に対して取付金具本体30を上下スライド可能に係合する。
▲2▼ 図4(a)に示すように、第一実施形態と同じく、取付金具本体30を上方へスライドさせた状態で、下側ボード2の上端を前方から止め具5及びガイド片6に接近させた後、図4(b)に示すように、取付金具本体30を下方へスライドさせて、下向き係合片36を下側ボード2の被係合部2aに係合させる。
▲3▼ 図4(b)〜(c)に示すように、第一実施形態と同じく、前方から止め具8,9を止め穴23,24に通して、取付金具本体30を取付下地1に止める。▲4▼ 図4(c)に示すように、第一実施形態と同じく、上側ボード3の被係合部3aを上向き係合片37に係合させる。また、目地45に、必要に応じてシーリング材(図示略)を充填する。
▲5▼ 第一実施形態と同じく、上記工程▲1▼〜▲4▼を必要なボード段数だけ繰り返す。
【0042】
本実施形態のボードの取付方法及び取付金具によっても、第一実施形態と同様の効果を得ることができる(係合片幅による効果は除く)。さらに、取付金具本体30を一枚の金属板から形成することができるので、コストダウンを図ることもできる。
【0043】
[第三実施形態]
図5及び図6に示す第三実施形態の取付金具は、下側止め具(5,50)と、該下側止め具に対して上下スライド可能に係合する取付金具本体60と、上側止め具(8,9)とを備える。上側止め具(8,9)は、第一実施形態と同一のものである。
【0044】
下側止め具は、下側ボード2の上端より下方となる位置において前方から取付下地1に止めるものであり、止め具5と、該止め具5により取付下地1に止められるガイド部材50とからなる。ガイド部材50は、取付下地1に当接して取り付けられる垂直な下側下地取付部51と、取付下地1より前方に離間して下側ボード2の裏面に当接する左右の垂直な下側ボード当接部53と、下側ボード当接部52の両端から後方へ平面コ字状に折曲形成された上下に延びるガイド溝部54とからなり、これら各部51〜54は一枚の金属板を折曲してなる。下側下地取付部51には止め穴55が形成されている。
【0045】
取付金具本体60は、取付下地1に当接して取り付けられる垂直な上側下地取付部62と、取付下地1より前方に離間して上側ボード3の裏面に当接する垂直な上側ボード当接部64と、上側ボード当接部64の下端から前方へ水平に延びて下側ボード2の上端と上側ボード3の下端との間に挟まれるボード間部65とを備え、該ボード間部65の前端から、下方へスライドしたときに下側ボード2の被係合部2aに係合する下向き係合片66と、下方へスライドした後に上側ボード3の被係合部3aを係合させる上向き係合片67とが延設されている。また、上側下地取付部62と上側ボード当接部64との間には、傾斜取付部68が形成されている。また、上側ボード当接部64の左右両端には下方へ延びて前記ガイド溝部54に係入して上下スライド可能な被ガイド片69が形成されている。この被ガイド片69は金属板一枚の厚さ分だけ後方へ折曲形成されているため、ガイド溝54に係入したときに、上側ボード当接部64が下側ボード当接部53と面一になる。これら各部62〜69は一枚の金属板を折曲してなる。上側下地取付部62及び傾斜取付部68には各々止め穴61,63が形成されている。
【0046】
この取付金具を使用して下側ボード2及び上側ボード3を取付下地1に取り付けるには、次の工程からなる方法により行う。同方法は基本的に第一実施形態と同様の部分が多いので、説明は簡略化する。
【0047】
▲1▼ 図6(a)に示すように、前方から止め具5を下側下地取付部51の止め穴55に通して取付下地1に打ち込む又はねじ込むことにより、ガイド部材50を止める。
また、ガイド溝部54に被ガイド片69を係入することにより、ガイド部材50に対して取付金具本体60を上下スライド可能に係合する。ガイド溝部54の上端が上方へ開口しているため、止め具5及びガイド部材50を取付下地1に取り付けた後であっても、ガイド溝54に被ガイド片69を係入することができて、作業性が良い。なお、この係合は、次の工程で下側ボード2の上端を止め具5及びガイド部材50に接近させた後に行ってもよい。
【0048】
▲2▼ 図6(a)に示すように、第一実施形態と同じく、取付金具本体60を上方へスライドさせた状態で、下側ボード2の上端を前方から止め具5及びガイド部材50に接近させた後、図6(b)に示すように、取付金具本体60を下方へスライドさせて、下向き係合片66を下側ボード2の被係合部2aに係合させる。▲3▼ 図6(b)〜(c)に示すように、第一実施形態と同じく、前方から止め具8,9を止め穴61,63に通して、取付金具本体60を取付下地1に止める。▲4▼ 図6(c)に示すように、第一実施形態と同じく、上側ボード3の被係合部3aを上向き係合片67に係合させる。また、目地59に、必要に応じてシーリング材(図示略)を充填する。
▲5▼ 第一実施形態と同じく、上記工程▲1▼〜▲4▼を必要なボード段数だけ繰り返す。
【0049】
本実施形態のボードの取付方法及び取付金具によっても、第一実施形態と同様の効果を得ることができる(係合片幅による効果は除く)。
【0050】
[第四実施形態]
図7及び図8に示す第四実施形態の取付金具は、下側止め具(5)と、該下側止め具に対して上下スライド可能に係合する取付金具本体70と、上側止め具(8,9)とを備える。下側止め具(5)及び上側止め具(8,9)は、第一実施形態と同一のものである。
【0051】
取付金具本体70は、図7(b)に示すような一枚の縦長の金属板の下側折返部91及び上側折返部92が各々中央平板部93より前方に折り返されてなり、図7(a)に示すように、下側折返部91及び上側折返部92の各基部が各々中央平板部93の下端及び上端に折り重ねられて下側下地取付部71及び上側下地取付部72を形成し、下側折返部91及び上側折返部92の各一部が各々下側下地取付部71の上端及び上側下地取付部72の下端から前方に折曲されて下側ボード当接部73及び上側ボード当接部74を形成し、下側折返部91及び上側折返部92の各一部が各々下側ボード当接部73の上端及び上側ボード当接部74の下端から前方に折曲されるとともに互いに合わせられてボード間部75を形成し、下側折返部91及び上側折返部92の各先端部が各々ボード間部75の前端から下向き及び上向きに折曲されて下向き係合片76及び上向き係合片77を形成している。また、下側下地取付部71と下側ボード当接部73との間、及び上側下地取付部72と上側ボード当接部74との間には、各々前後方向の弾性を有する下側傾斜弾性部81及び上側傾斜弾性部82が折曲形成されている。上側傾斜弾性部82は傾斜取付部でもある。
【0052】
下側下地取付部71には、止め具5を係入させて上下スライド可能な長孔79が形成され、該長孔79の下端は下方へ開口している。長孔79にはワッシャ状の可動スペーサ78が上下動可能に係入され、可動スペーサ78の厚さは下側下地取付部71の厚さと略等しいか又は若干厚い。本実施形態では、可動スペーサ78に設けられた突起78aが長孔79に沿う下側下地取付部71に溶接等されることにより、可動スペーサ78が長孔79に仮止めされており、この仮止めを切ったときに上下スライド可能となるようになっている。上側下地取付部72及び上側傾斜弾性部82には各々止め穴83,84が形成されている。
【0053】
ボード間部75では、下側折返部91及び上側折返部92の各一部が櫛歯91a,92aに形成され、該櫛歯91a,92a同士が互いの歯抜け部91b,92bに嵌まり込むことにより、該ボード間部75の厚さが金属板一枚分とされている。
【0054】
なお、図7(c)に示すように、取付金具本体70の一部を変更することもできる。すなわち、
(ア)中央平板部93に金属板が前方へ切り起こされてなる補強リブ86を設け、取付金具本体70の強度を高めること。
(イ)下側折返部91(又は上側折返部92)と中央平板部93との折曲部を湾曲部87として、取付金具本体70の強度を高めるとともに加工性を良くする。(ウ)長孔79の下端を開口させないこと。
(エ)下側折返部91及び上側折返部92の各一部を重合して、ボード間部75の厚さを金属板二枚分とすること。
【0055】
この取付金具を使用して下側ボード2及び上側ボード3を取付下地1に取り付けるには、次の工程からなる方法により行う。同方法は基本的に第一実施形態と同様の部分が多いので、説明は簡略化する。
【0056】
▲1▼ 図8(a)に示すように、前方から止め具5を、長孔79に係入され仮止めされている可動スペーサ78に通し、取付下地1に打ち込む又はねじ込むことにより止める。可動スペーサ78と長孔79とが仮止めにより一体化しているので、作業性が良い。
なお、長孔79に可動スペーサ78が仮止めされていない場合には、まず止め具5を可動スペーサ78に通して取付下地1に止めてから、長孔79に可動スペーサ78を係入させることにより、止め具5に対して取付金具本体70を上下スライド可能に係合する。長孔79の下端が下方へ開口しているため、止め具5を取付下地1に取り付けた後であっても、長孔79に止め具5を係入させることができて、作業性が良い。なお、この係合は、次の工程で下側ボード2の上端を止め具5に接近させた後に行ってもよい。長孔79の下端が下方へ開口していない場合には、長孔79に係入した可動スペーサ78に止め具5を通して取付下地1に止めればよい。
【0057】
長孔79に止め具5を通した可動スペーサ78を係入させるため、たとえ止め具5を強く打ち込んだりねじ込んだりしても、下側下地取付部71を取付下地1に過度に押え付けるおそれがなく、長孔79はスムースに上下スライドできる。
【0058】
▲2▼ 図8(a)に示すように、第一実施形態と同じく、取付金具本体70を上方へスライドさせた状態で、下側ボード2の上端を前方から止め具5に接近させた後、図8(b)に示すように、取付金具本体70を下方へスライドさせて、下向き係合片76を下側ボード2の被係合部2aに係合させる。
可動スペーサ78が長孔79に仮止めされている場合には、取付金具本体70を下方へ叩くことにより仮止めが切れて可動スペーサ78と長孔79との間がスライド可能となり、取付金具本体70が下方へスライドする。
▲3▼ 図8(b)〜(c)に示すように、第一実施形態と同じく、前方から止め具8,9を止め穴83,84に通して、取付金具本体70を取付下地1に止める。▲4▼ 図8(c)に示すように、第一実施形態と同じく、上側ボード3の被係合部3aを上向き係合片77に係合させる。また、目地85に、必要に応じてシーリング材(図示略)を充填する。
▲5▼ 第一実施形態と同じく、上記工程▲1▼〜▲4▼を必要なボード段数だけ繰り返す。
【0059】
本実施形態のボードの取付方法及び取付金具によっても、第一実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、取付金具本体70を一枚の金属板から形成することができるので、コストダウンを図ることもできる。また、ボード間部75の厚さが金属板一枚分とされているため、下側ボード2の上端と上側ボード3の下端との隙間を小さくすることができる。また、中央平板部93で連結していて、ボード間部75で金属板を溶接する必要がないため、取付金具本体70の製造効率が良く、コストダウンを図ることができる。また、中央平板部93とその前方の各部71〜74等との二重構造になっているため、薄い金属板を使用しても強度を確保することができる。
【0060】
[第五実施形態]
図9及び図10に示す第五実施形態の取付金具は、第四実施形態の取付金具本体70のボード間部75の構成と、下側ボード2の上端と上側ボード3の下端の構成とにおいてのみ、第四実施形態と相違するものである。すなわち、ボード間部75の途中に、幅方向に延びる略円筒状のパネル係止部95が湾曲形成されるとともに、ボード間部75のうちパネル係止部95より前側75aのレベルがパネル係止部95より後側75bのレベルより低く設定されている。
【0061】
この取付金具を使用した下側ボード2及び上側ボード3の取付方法は、第四実施形態と同じなので、図10に図8と共通の符号を付して、その説明を省略する。
【0062】
本実施形態のボードの取付方法及び取付金具によっても、第一実施形態及び第四実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、ボード2,3に前方向(面外方向)の荷重がかかったとき、下側ボード2の被係合部2a及び上側ボード3の被係合部3aがそれぞれ下向き係合片76及び上向き係合片77に係止するだけでなく、下側ボード2の後部の新たな被係合部2b及び上側ボード3の後部の新たな被係合部3bがそれぞれパネル係止部95に係止し、荷重を分散して受けるため、ボード2,3にかかる単位面積当たりの応力が減少して、ボード2,3の破損を防ぐことができる。また、目地85からの水分の進入を、パネル係止部95及び前記ボード間部75のレベルの相違によって確実に防止することができる。
【0063】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
【0064】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明に係るボードの取付方法及び取付金具によれば、下側ボード及び上側ボードの取付下地への取付作業性を良好に保ちながら、取付金具の下部及び上部を前方へ浮き上がらないよう確実に取付下地に止めることができ、ボードの取付安定性を高めることができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るボードの取付金具の斜視図である。
【図2】同取付金具を使用したボードの取付方法を示す断面図である。
【図3】本発明の第二実施形態に係るボードの取付金具の斜視図である。
【図4】同取付金具を使用したボードの取付方法を示す断面図である。
【図5】本発明の第三実施形態に係るボードの取付金具の斜視図である。
【図6】同取付金具を使用したボードの取付方法を示す断面図である。
【図7】本発明の第四実施形態に係るボードの取付金具の斜視図である。
【図8】同取付金具を使用したボードの取付方法を示す断面図である。
【図9】本発明の第五実施形態に係るボードの取付金具の斜視図である。
【図10】同取付金具を使用したボードの取付方法を示す断面図である。
【図11】従来のボードの取付金具を示し、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図12】従来の別の取付金具の斜視図である。
【符号の説明】
1 取付下地
2 下側ボード
2a,2b 被係合部
3 上側ボード
3a,3b 被係合部
5 止め具
6 ガイド片
7 可動スペーサ
8,9 止め具
10,30,60,70 取付金具本体
11,31,51,71 下側下地取付部
12,32,62,72 上側下地取付部
13,33,53,73 下側ボード当接部
14,34,64,74 上側ボード当接部
15,35,65,75 ボード間部
16,36,66,76 下向き係合片
17,37,67,77 上向き係合片
19,39,79 長孔
22,42 被ガイド穴
23,24,43,44,61,63,83,84 止め穴
50 ガイド部材
54 ガイド溝部
55 止め穴
69 被ガイド片
78 可動スペーサ
81 下側傾斜弾性部
82 上側傾斜弾性部
86 補強リブ
87 湾曲部
91 下側折返部
91a,92a 櫛歯
91b,92b 歯抜け部
92 上側折返部
93 中央平板部
95 パネル係止部

Claims (13)

  1. 下側ボード及び上側ボードを取付下地に取り付ける方法であって、
    皿状の可動スペーサが設けられたガイド片、下側下地取付部と下側ボード当接部と下側ボード当接部の両端から後方へ平面コ字状に折曲形成された上下に延びるガイド溝部とからなるガイド部材、及びワッシャ状の可動スペーサの中から選ばれる一つの部材と止め具とから構成される下側止め具と該下側止め具に対して上下スライド可能に係合する取付金具本体と上側止め具とからなる取付金具を使用し、
    前記下側止め具を下側ボードの上端より下方となる位置において取付下地に止め、
    前記下側ボードの上端を下側止め具に接近させて該下側止め具を隠し、下側止め具に係合した取付金具本体を下方へスライドさせて、取付金具本体に設けられた下向き係合片を下側ボードの上端に設けられた被係合部に係合させ、
    前記取付金具本体を下側ボードの上端より上方の位置において上側止め具により取付下地に止め、
    前記上側ボードの下端を取付金具本体に接近させ、該下端に設けられた被係合部を取付金具本体に設けられた上向き係合片に係合させることを特徴とするボードの取付方法。
  2. 下側ボード及び上側ボードを取付下地に取り付けるための取付金具であって、
    皿状の可動スペーサが設けられたガイド片、下側下地取付部と下側ボード当接部と下側ボード当接部の両端から後方へ平面コ字状に折曲形成された上下に延びるガイド溝部とからなるガイド部材、及びワッシャ状の可動スペーサの中から選ばれる一つの部材と止め具とから構成される下側止め具と該下側止め具に対して上下スライド可能に係合する取付金具本体と上側止め具とを備え、
    前記下側止め具は、下側ボードの上端より下方となる位置において取付下地に止めるものであり、
    前記取付金具本体は、下方へスライドしたときに下側ボードの上端に設けられた被係合部に係合する下向き係合片と、下方へスライドした後に上側ボードの下端に設けられた被係合部を係合させる上向き係合片とを備え、
    前記上側止め具は、下方へスライドした後の取付金具本体を下側ボードの上端より上方の位置において取付下地に止めるものであることを特徴とするボードの取付金具。
  3. 前記下側止め具は、先端部を取付下地に進入させて止める釘、ねじ等の止め具からなり、前記取付金具本体は、止め具を係入させて上下スライド可能な長孔を備える請求項2記載のボードの取付金具。
  4. 前記下側止め具は、先端部を取付下地に進入させて止める釘、ねじ等の止め具と、該止め具により取付下地から若干浮かせて止められるガイド片とからなり、前記取付金具本体は、止め具を係入させて上下スライド可能な長孔と、該ガイド片を係入させて上下スライド可能な被ガイド穴とを備える請求項2記載のボードの取付金具。
  5. 前記長孔の下端を下方へ開口させた請求項3又は4記載のボードの取付金具。
  6. 前記長孔に、止め具により取付金具本体が取付下地に過度に押え付けられるのを防ぐための可動スペーサを上下動可能に係入させた請求項3、4又は5記載のボードの取付金具。
  7. 前記下側止め具は、先端部を取付下地に進入させて止める釘、ねじ等の止め具と、該止め具により取付下地に止められるガイド溝部を備えるガイド部材とからなり、前記取付金具本体は、ガイド溝部に係入して上下スライド可能な被ガイド片を備える請求項2記載のボードの取付金具。
  8. 前記取付金具本体は、取付下地に当接して取り付けられる下地取付部と、取付下地より前方に離間して下側ボードの裏面又は上側ボードの裏面に当接するボード当接部と、下側ボードの上端と上側ボードの下端との間に挟まれるボード間部とを備え、該ボード間部から前記下向き係合片及び上向き係合片が延設された請求項2〜7のいずれか一項に記載のボードの取付金具。
  9. 前記取付金具本体の下地取付部、ボード当接部、ボード間部、下向き係合片及び上向き係合片は、金属板が折曲されて形成されたものである請求項8記載のボードの取付金具。
  10. 前記取付金具本体は、一枚の縦長の金属板の下側折返部及び上側折返部が各々中央平板部より前方に折り返されてなり、
    前記下側折返部及び上側折返部の各基部が各々中央平板部の下端及び上端に折り重ねられて下側下地取付部及び上側下地取付部を形成し、
    前記下側折返部及び上側折返部の各一部が各々下側下地取付部の上端及び上側下地取付部の下端から前方に折曲されて下側ボード当接部及び上側ボード当接部を形成し、
    前記下側折返部及び上側折返部の各一部が各々下側ボード当接部の上端及び上側ボード当接部の下端から前方に折曲されるとともに互いに合わせられてボード間部を形成し、
    前記下側折返部及び上側折返部の各先端部が各々ボード間部から下向き及び上向きに折曲されて下向き係合片及び上向き係合片を形成している請求項8記載のボードの取付金具。
  11. 前記下地取付部とボード当接部との間に前後方向の弾性を有する弾性部が金属板の折曲により形成された請求項10記載のボードの取付金具。
  12. 前記ボード間部では、下側折返部及び上側折返部の各一部が櫛歯に形成され、該櫛歯同士が互いの歯抜け部に嵌まり込むことにより、該ボード間部の厚さが金属板一枚分とされた請求項10又は11記載のボードの取付金具。
  13. 前記中央平板部に、金属板が前方へ切り起こされてなる補強リブが形成された請求項10、11又は12記載のボードの取付金具。
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