JP4242036B2 - マッサージ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、マッサージ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば座部と背凭れ部とを有する椅子型のマッサージ機には、足を保持する足保持体(フットレスト)を備えたものがある。この種の従来のマッサージ機には、図10に示すように、足保持体81を、座部82の前端部から垂下する垂下姿勢と、座部82の前端部から前方に突出する前方突出姿勢とに姿勢変更可能となるように、揺動自在に支持し、空気の給排により膨張収縮するエアセル83を設け、エアセル83の膨張動作により、足保持体81を垂下姿勢から前方突出姿勢に押し上げて姿勢変更すると共に、エアセル83の収縮により足保持体81の重量等を利用して足保持体81を前方突出姿勢から垂下姿勢に姿勢変更するようにしたものがある(例えば特開平2−267035)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の場合、図10に示すように、エアセル83の基端部を単に座部82下方の固定板等に固定しているのみであり、このためエアセル83の膨張に伴って該エアセル83が前上方にうまく揺動することができず、その結果エアセル83が足保持体81を垂下姿勢から前方突出姿勢にスムーズに押し上げることができなくなるという問題があった。また、エアセル83から空気を排出させて、足保持体81を前方突出姿勢から垂下姿勢に姿勢変更する際にも、エアセル83の収縮に伴って該エアセル83が後下方にうまく揺動することができず、このため足保持体81を前方突出姿勢から垂下姿勢に姿勢変更する際にも、スムーズに姿勢変更することができなくなるという問題があった。
【0004】
さらに、エアセル83を、前後に重ねて複数個設けた場合には、各エアセル83が膨張する際に、図10に示すように、エアセル83の基端部側同士のみが、小さな面積で接当するだけであり、前側のエアセル83が、後側のエアセル83の最もよく膨張した中央側に広い面積で接当乃至載った状態になることができなかった。従って、前側のエアセル83は後側のエアセル83によって押圧力を広い面積で受けることができなくなり、このため複数のエアセル83によって足保持体81を効率よく前方突出姿勢側に押し上げることができなかった。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑み、エアセルの膨張及び収縮に伴いエアセルを容易に揺動させて、足保持体を垂下姿勢と前方突出姿勢とに確実かつスムーズに姿勢変更できるようにしたものである。
また、エアセルが、前後に重ねて複数個設けられいる場合には、エアセルを膨張させた際に、前側のエアセルが後側のエアセルの最もよく膨張した中央側に極力広い面積で接当乃至載った状態になるようにして、複数のエアセルによって足保持体を効率よく前方突出姿勢側に押し上げることができるようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決する本発明の技術手段は、足保持体5が、垂下姿勢と前方突出姿勢とに姿勢変更可能となるように揺動自在に支持され、座部3の前端部下方に、空気の給排により膨張収縮動作するエアセル55が、複数個重ねて配置され、前記各エアセル55が、後側のエアセル55aから前側のエアセル55dに向けて順次下方にずれて重なるように、前記軸56に吊り下げられて、各エアセル55には、空気供給源側のホース61が連結される第1流通口63と、空気供給源からみて最終端のエアセル55dを除く各エアセル55には、空気供給源とは反対側のホース61が連結される第2流通口64とが、エアセル55の積層方向において互いに反対側に突出するように設けられて、同一のホース61の一端部と他端部とが連結される、隣り合うエアセル55の第2流通口64と第1流通口63とは、隣り合うエアセル55間で互いに左右方向に離間して対向するように配置されて、隣り合うエアセル55を連結する各ホース61は、他の隣り合うエアセル55を連結する他のホース61に対してエアセル55の積層方向に重ならないように、互いにずらして配置されている点にある。
【0007】
本発明の他の技術手段は、下方突出した固定板49が設けられ、該固定板49の前側に、前記エアセル55が配置され、前記軸56が固定板49の上側後方に配置されている点にある。本発明の他の技術手段は、前記エアセル55に、環状の吊り下げ部58が突設され、エアセル55の吊り下げ部58が前記軸56に着脱自在に外嵌されている点にある。
【0008】
なお、上記本発明の技術手段に加えて、足保持体5が、垂下姿勢と前方突出姿勢とに姿勢変更可能となるように揺動自在に支持され、空気の給排により膨張収縮するエアセル55が、膨張により足保持体5を前方突出姿勢側に押し上げるように設けられたマッサージ機において、足保持体5が前方突出姿勢側に揺動したときに足保持体5を前方突出姿勢側に付勢すると共に、足保持体5が垂下姿勢側に揺動したときに足保持体5を垂下姿勢側に付勢する不安定切り換え機構47が設けられていることを特徴としてもよい。また、前記足保持体5が装着される揺動支持部材31と、揺動支持部材31の揺動を規制する揺動規制部材32とが設けられ、揺動支持部材31の基端部が横軸39廻りに揺動自在に支持され、前記揺動規制部材32の基端部が、前記横軸39よりも前側下方に位置する横軸42廻りに揺動自在に支持され、揺動規制部材32の遊端側が、揺動支持部材31の遊端側に、所定範囲で相対移動自在に連結され、前記揺動規制部材32の遊端側を揺動支持部材31の基端部に向けて付勢するバネ45が設けられ、前記揺動規制部材32とバネ45とにより、不安定切り換え機構47が構成されていることを特徴としてもよい。また、前記揺動支持部材31又は揺動規制部材32の一方の遊端側に、長孔43が設けられ、前記揺動規制部材32又は揺動支持部材31の他方の遊端側に、摺動ピン44が設けられ、該摺動ピン44が前記長孔43に摺動自在に挿入されていることを特徴としてもよい。足保持体5を前方突出姿勢にしたときに前記摺動ピン44が長孔43の一端部に摺動することによって、前方突出姿勢で揺動支持部材31の上方揺動が規制されるようになっていることを特徴としてもよい。また、前記バネ45の一端が摺動ピン44に連結され、バネ45の他端が、前記長孔43を設けた揺動支持部材31又は揺動規制部材32の基端側に連結されていることを特徴としてもよい。
【0010】
【実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図9は、椅子型のマッサージ機1の全体構成を示している。図9において、マッサージ機1は、脚体2により支持された座部3と、座部3の後部に設けられた背凭れ部4と、座部3の前部下方に設けられた足保持体(フットレスト)5と、座部3の左右両側に設けられたひじ掛け部6とを具備している。背凭れ部4は、図示省略のリクライニング装置により座部3の後端側を支点としてリクライニング可能に構成されている。
【0011】
背凭れ部4の左右中央部にマッサージ器8が昇降自在に内蔵されている。マッサージ器8は、複数の施療子(揉み玉、マッサージ用のローラ)9を備え、マッサージ用モータの回転動力を施療子9に伝達して該各施療子9に揉み動作や叩き動作をさせるように構成されている。また、マッサージ器8は、昇降手段により背凭れ部4内を上下移動(昇降)可能に構成されている。
前記座部3には、前後に複数の袋状のエアセル13,14が設けられている。各エアセル13,14は、袋状に形成されて座部3内に組み込まれ、空気を給排することにより空気圧によって膨張収縮動作するように構成され、後側のエアセル13は使用者の尻を押圧によるマッサージをし、前側のエアセル14は、使用者の太ももを押圧によるマッサージをするようになっている。
【0012】
前記足保持体5は、底壁部17と、底壁部17の左右両側から前方突出した左右一対の側壁部18と、該一対の側壁部18間に位置するように底壁部17の左右中央側から突出した中央壁部19とを有し、前記左右一対の側壁部18と中央壁部19との間が、足の片方をそれぞれ嵌合保持する一対の足保持溝20とされている。
足保持体5の各足保持溝20における後、左、右の各内壁面に、エアセル2324が、足保持溝20の溝方向の一端側と他端側とに分けて6個ずつ設けられている。
【0013】
各エアセル23,24は、袋状に形成されて、空気を給排することにより空気圧によって膨張収縮動作するように構成され、座部3側(上側)のエアセル23は足保持溝20に嵌合保持された足のふくらはぎを挟持状に押圧してマッサージをし、座部3とは反対側(下側)のエアセル24は、足保持溝20に嵌合保持された足の足首を挟持状に押圧してマッサージをするようになっている。なお、前記エアセル13,14,23,24の膨張・収縮は、座部3の下方等に配置したコンプレッサー等の空気供給源からの給排気により行われ、コンプレッサー等の空気供給源からの給気・排気の切り替えは図示省略の制御部により制御されるバルブ等によって夫々別個に行われるように構成されている。
【0014】
図1〜図8において、前記座部3の前側には、足保持体5を装着する揺動支持部材31と、揺動支持部材31の揺動を規制する左右一対の揺動規制部材32とが設けられている。揺動支持部材31は、左右一対の揺動杆33と左右一対の支持レール34と連結板35とを備え、左右一対の揺動杆33に左右一対の支持レール34がそれぞれ固設され、左右一対の揺動杆33は左右一対の支持レール34を介して連結板35によって連結されている。
足保持体5に左右一対の取付部37が設けられ、この取付部37が揺動支持部材32の支持レール34に摺動自在に取り付けられ、これより、足保持体5は、支持レール34及び取付部39を介して揺動支持部材31にスライド自在に装着され、図示省略のロック機構により、足保持体5は揺動支持部材32に対して任意のスライド位置で固定できるようになっている。
【0015】
揺動支持部材31(左右一対の揺動杆33)の基端部は、座部3の前端部に横軸39廻りに揺動自在に支持されている。これにより、揺動支持部材33に装着された足保持体5は、揺動支持部材31と共に、座部3の前端部から垂下する垂下姿勢と、座部3の前端部から前方に突出する前方突出姿勢とに姿勢変更可能となるように、揺動自在に支持されている。
左右一対の揺動規制部材32は、コの字状に形成され、それぞれ揺動支持部材31の左右一対の揺動杆33を後側から外嵌するように配置されている。各揺動規制部材31の基端部は座部3に突設したコの字状の取付体41に、横軸42廻りに揺動自在に支持されている。
【0016】
前記揺動支持部材31(左右一対の揺動杆33)の遊端側に、長孔43が揺動杆33長手方向に設けられ、前記揺動規制部材32の遊端側に、摺動ピン44が横方向に固設され、この摺動ピン44が前記揺動支持部材31の長孔42に摺動自在に挿入されている。これにより、揺動規制部材32の遊端側が、揺動支持部材31の遊端側に、長孔42の範囲(所定範囲)で相対移動自在に連結されている。
前記揺動支持部材31の左右一対の揺動杆33の両側に、それぞれバネ45が設けられている。各バネ45の一端は摺動ピン43に連結され、各バネ45の他端は、揺動支持部材31(一対の揺動杆33)の基端側の中途部に連結され、各バネ45は、揺動規制部材32の遊端側を揺動支持部材31の基端部に向けて付勢している。
【0017】
揺動規制部材32を支持する前記横軸42は、揺動支持部材31を支持する前記横軸39よりも、前側下方に位置しており、揺動支持部材31を横軸39廻りに揺動すると、揺動支持部材39の遊端側は図3に鎖線で示す揺動軌跡Aを描くと共に、揺動規制部材32の遊端側は図3に鎖線で示す揺動軌跡Bを描き、揺動支持部材32が図3に鎖線で示す前下がり方向に揺動した揺動位置Cに揺動したときに、摺動ピン44が長孔43に対して最も遊端側に摺動するようになっている。従って、前記揺動規制部材32とバネ45とにより、不安定切り換え機構47が構成され、揺動位置Cを基準として、足保持体5が前方突出姿勢側に揺動したときに足保持体5を前方突出姿勢側に付勢すると共に、足保持体5が垂下姿勢側に揺動したときに足保持体5を垂下姿勢側に付勢するように構成されている。
【0018】
足保持体5を前方突出姿勢にしたときに、図1及び図3に示すように、揺動規制部材32の摺動ピン44が揺動支持部材31の長孔43の基端側端部(一端部)に摺動することによって、前方突出姿勢で揺動支持部材31の上方揺動が規制されるようになっている。座部3の前側下方には固定板49が設けられている。この固定板49は、座部3に突設したブラケット51に固定されている。座部3の前端部下方に、空気の給排により膨張収縮するエアセル55(55a,55b,55c,55d)が設けられている。このエアセル55は前後に扁平な袋状に形成されて、前後に重ねて複数個設けられている。この各エアセル55は、図示省略のコンプレッサ等の空気供給源から圧縮空気を供給することにより膨張し、各エアセル55から空気を排出することにより収縮するように構成されている。
【0019】
各エアセル55は、横軸56に揺動自在に吊り下げられて、固定板49の前側に配置されている。横軸56は、前記ブラケット51又は固定板49等に図示省略のブラケット等を介して支持され、横軸56は固定板49の上側後方に配置されている。
従って、複数のエアセル55は、揺動支持部材31の連結板35と固定板49との間に挟まれた状態になっており、足保持体5及び揺動支持部材31が垂下姿勢にあるとき、各エアセル55を膨張させると、エアセル55は連結板35を介して揺動支持部材31及び足保持体5を前側上方に押圧して、揺動支持部材31及び足保持体5を前方突出姿勢側に押すようになっている。また、足保持体5及び揺動支持部材31が前方突出姿勢にあるとき、各エアセル55を収縮させると、足保持体5の重量等によって、足保持体5及び揺動支持部材31が垂下姿勢側に揺動するようになっている。
【0020】
図4、図5及び図7に示すように、各エアセル55には、環状の吊り下げ部58(58a,58b,58c,58d)が互いに重ならないように横方向にずらして左右一対ずつ突設されている。最も後側のエアセル55aを除く各エアセル55には、可撓性を有する接続板59(59b,59c,59d)が設けられ、接続板59はエアセル55と吊り下げ部58との間に介在されている。
最も後側のエアセル55aを除く各エアセル55b,55c,55dの接続板59b,59c,59dは、その(上下方向の)幅が順次長くなるように形成され、最も後側のエアセル55aには接続板がなく、エアセル55aの上端に吊り下げ部58aが直接突設されている。従って、各エアセル55の吊り下げ部58を横軸56に外嵌することによって、各エアセル55は、後側のエアセル55aから前側のエアセル55dに向けて順次下方にずれて重なるように、横軸56に吊り下げられている。
【0021】
図4、図5及び図7に示すように、空気供給源からみて最終端のエアセル55d(最も前側のエアセル55d)を除く各エアセル55に、空気供給源側のホース61が連結される第1流通口63(63a,63b,63c)と、空気供給源とは反対側のホース61が連結される第2流通口64(64a,64b,64c)とが、互いに離間して設けられ、空気供給源からみて最終端のエアセル55d(最も前側のエアセル55d)には、空気供給源側のホース61が連結される第1流通口63(63d)のみが設けられている。最も後側のエアセル55aにコンプレッサー側からのホース61(61a)が連結され、隣り合うエアセル55間に、隣り合うエアセル55同士を連結するホース61(61b,61c,61d)が設けられている。
【0022】
具体的には、最も後側のエアセル55aの第1流通口63aには空気供給源側からのホース61aが連結され、エアセル55aの第2流通口64aにホース61bの一端部が連結されている。次のエアセル55bの第1流通口63bにホース61bの他端部が連結され、エアセル55bの第2流通口64bにホース61cの一端部が連結されている。さらに次のエアセル55cの第1流通口63cにホース61cの他端部が連結され、エアセル55cの第2流通口64cにホース61dの一端部が連結されている。最も前側のエアセル55dの第1流通口63dにホース61dの他端部が連結されている。
【0023】
エアセル55の膨張・収縮は、前記エアセル13,14,23,24の膨張・収縮と同様に、座部3の下方等に配置したコンプレッサー等の空気供給源からの給排気により行われ、空気供給源からエアセル55への給気・排気の切り替えは図示省略の制御部により制御されるバルブ等によって、エアセル13,14,23,24とは別個に行われるように構成されている。従って、コントローラ等の操作によって、空気供給源からホース61aを通してエアセル55に圧縮空気を供給すると共に、コントローラ等の操作によって、エアセル55と空気供給源との間に設けられたバルブ等を開いて、エアセル55からホース61aを通して空気を排出できるように構成されている。
【0024】
各エアセル55の第1流通口63は後側に突設され、各エアセル55の第2流通口64は前側に突設されており、空気供給源からみて最終端のエアセル55d(最も前側のエアセル55d)を除く各エアセル55の、空気供給源側のホース61が連結される第1流通口63と、空気供給源とは反対側のホース61が連結される第2流通口64とは、エアセル55の積層方向(前後方向)において互いに反対側に突出するように設けられている。また、同一のホース61の一端部と他端部とが連結される、隣り合うエアセル55の第2流通口64と第1流通口63とは、隣り合うエアセル55間で互いに離間して対向するように配置されている。
【0025】
隣り合うエアセル55を連結する各ホース61(61b,61c,61d)は、略平行に配置されると共に、順次下方に偏位するように配置されている。従って、隣り合うエアセル55を連結する各ホース61は、他の隣り合うエアセル55を連結する他のホース61に対して、エアセル55の積層方向(前後方向)に重ならないように、互いにずらして配置されている。
上記実施の形態によれば、足保持体5を垂下姿勢から前方突出姿勢に姿勢変更するには、コントローラ等の操作によって、空気供給源からエアセル55に圧縮空気を供給すればよい。
【0026】
空気供給源からエアセル55に圧縮空気を供給すると、まず、空気供給源からホース61aを通して最も後側のエアセル55aに第1流通口63aから圧縮空気が供給される。また、次のエアセル55bに対しては、エアセル55aの第2流通口64aからホース61b及び第1流通口63bを通して圧縮空気が供給される。また、次のエアセル55cに対しては、エアセル55bの第2流通口64bからホース61c及び第1流通口63cを通して圧縮空気が供給される。さらに、最も前側のエアセル55dに対しては、エアセル55cの第2流通口64cからホース61d及び第1流通口63dを通して圧縮空気が供給される。
【0027】
このとき、空気供給源からみて最終端のエアセル55dを除く各エアセル55に、空気供給源側のホース61が連結される第1流通口63と、空気供給源とは反対側のホース61が連結される第2流通口64とが、互いに離間して設けられているので、ホース61によって後側のエアセル55から前側のエアセル55に圧縮空気が供給されるにはある程度の時間を要するため、前後に扁平な袋状に形成された複数のエアセル55は、順次後側のエアセル55から大きく膨張する。従って、前側のエアセル55が、より大きく膨張した後側のエアセル55によって順次スムーズに前側に押圧されることとなる。しかも、複数のエアセル55は、横軸56に揺動自在に吊り下げられているので、各エアセル55は、横軸56を支点に簡単に揺動できるため、各エアセル55は、後側のエアセル55により押圧されて、横軸56廻りに前上方にスムーズに揺動する。
【0028】
即ち、垂下姿勢から前方突出姿勢に姿勢変更する際に、例えば前側のエアセル55が後側のエアセル55も速く膨張すると、前側のエアセル55によって後側のエアセル55が後方に押圧されて、エアセル55が前上方に揺動する途中で後側に揺動したりして、膨張する際に、各エアセル55の前側乃至上側への揺動がぎくしゃくしたものになるおそれがあるが、上記実施の形態の場合、後側エアセル55から順次大きく膨張するため、各エアセル55がスムーズに前側に揺動して、エアセル55によって足保持体5乃至揺動支持部材31をスムーズに前方突出姿勢側に押圧するのである。
【0029】
また、前記横軸56が固定板49の上側後方に配置されているので、この点からも、エアセル55が膨張する際に、各エアセル55が上下にガタ付くことなく、横軸56廻りにスムーズに揺動することができる。
しかも、隣り合うエアセル55間に、隣り合うエアセル55同士を連結するホース61が設けられているので、ホース61の柔軟性を利用して各エアセル55は横軸56廻りにそれぞれ別々に揺動することができて、各エアセル55が互いに異なった揺動幅で横軸56廻りにスムーズに揺動することができる。
【0030】
また、エアセル55の膨張によって、揺動支持部材31が揺動位置Cを越えると、エアセル55の膨張による足保持体5乃至揺動支持部材31の前方突出姿勢側への押圧に加えて、不安定切り換え機構47が足保持体5乃至揺動支持部材31を前方突出姿勢側に付勢するようになる。従って、足保持体5が大型化してその重量が大になっても、エアセル55の膨張による力に加えて、不安定切り換え機構47の付勢力をうまく利用することができ、足保持体5乃至揺動支持部材31を迅速に前方突出姿勢側に揺動させることが可能になる。
【0031】
さらに、各エアセル55が、後側のエアセル55から前側のエアセル55に向けて順次下方にずれて重なるように、前記横軸56に吊り下げられているので、各エアセル55が膨張する際に、図1に示すように、前側のエアセル55が、後側のエアセル55の最もよく膨張した中央側に極力広い面積で接当乃至載った状態になって、前側のエアセル55は後側のエアセル55によって押圧力を広い面積で受けることができ、各エアセル55がスムーズかつ安定に揺動するため、複数のエアセル55により、足保持体5及び揺動支持部材31を極めて効率よく前方突出姿勢側に押し上げることができる。
【0032】
そして、足保持体5乃至揺動支持部材31が前方突出姿勢の位置まで揺動したとき、揺動規制部材32の摺動ピン44が揺動支持部材31の長孔43の基端側端部に摺動することによって、前方突出姿勢で揺動支持部材31の上方揺動が規制され、足保持体5及び揺動支持部材31に対する膨張したエアセル55による上方への押圧と不安定切り換え機構47による上方への付勢とによって、足保持体5乃至揺動支持部材31が前方突出姿勢で安定に保持される。
次に、足保持体5を前方突出姿勢から垂下姿勢に姿勢変更するには、コントローラ等の操作によって、エアセル55と空気供給源との間に設けられたバルブ等を開放して、エアセル55から空気を排出させればよい。
【0033】
エアセル55から空気を排出させるとき、前側のエアセル55の空気がホース61を通して後側のエアセル55に順次流れるため、足保持体5の重量及び足保持体5に保持された足の重量によって、前側のエアセル55からより大きく収縮して、各エアセル55は前側から順次が収縮し、足保持体5及び揺動支持部材31がガタ付くことなくスムーズに前方突出姿勢から垂下姿勢側に揺動する。
このときにも、ホース61の柔軟性を利用して各エアセル55は横軸56廻りにそれぞれ別々に揺動することができて、互いに異なった揺動幅で横軸56廻りにスムーズに揺動することができる。
【0034】
また、エアセル55の収縮によって、揺動支持部材31が揺動位置Cを越えると、不安定切り換え機構47が、足保持体5を垂下姿勢側に付勢するようになるため、足保持体5の重量に加えて、不安定切り換え機構47が足保持体5乃至揺動支持部材31を垂下姿勢側に付勢するようになり、特に足保持体5が前方突出姿勢に近づいて、足保持体5の重量等が垂下姿勢側への揺動作用として働きにくくなったときに、不安定切り換え機構47の垂下姿勢側への付勢力をうまく利用することができ、足保持体5乃至揺動支持部材31が迅速かつ確実に垂下姿勢側に揺動させることができる。
【0035】
そして、足保持体5乃至揺動支持部材31が垂下姿勢の位置まで揺動したとき、揺動支持部材31が揺動位置Cよりも後側に揺動しているため、不安定切り換え機構47は、バネ45の弾性力によって、足保持体5乃至揺動支持部材31を後方に向けて付勢する。このため、エアセル55は固定板49と揺動支持部材31の連結板35との間で挟持された状態になり、エアセル55は固定板49と連結板35との間でコンパクトに保持される。しかも、このとき、隣り合うエアセル55を連結する各ホース61は、他の隣り合うエアセル55を連結する他のホース61に対してエアセル55の積層方向に重ならないように、互いにずらして配置されているため、エアセル55間でホース61が嵩張ることもなくなり、この点からもエアセル55をコンパクトに挟持することができる。
【0036】
なお、前記実施の形態によれば、各エアセル55には、環状の吊り下げ部58が互いに重ならないように横方向にずらして突設され、各エアセル55の吊り下げ部58が前記横軸56に着脱自在に外嵌されているので、各エアセル55を横軸56に簡単かつ確実に吊り下げることができる。
なお、前記実施の形態では、揺動支持部材31の遊端側に長孔43が設けられ、前記揺動規制部材32の遊端側に摺動ピン44が設けられ、該摺動ピン44が揺動支持部材31の長孔43に摺動自在に挿入されているが、これに代え、揺動規制部材32の遊端側に長孔43を設け、揺動支持部材31の遊端側に摺動ピン44を設け、この摺動ピン44を長孔43に摺動自在に挿入するようにしてもよい。この場合には、足保持体5を前方突出姿勢にしたときに揺動支持部材31の摺動ピン44が揺動規制部材32の長孔43の遊端側端部(一端部)に摺動することによって、前方突出姿勢で揺動支持部材31の上方揺動を規制するようにすればよい。また、バネ45の一端を摺動ピン44に連結し、バネ45の他端を、揺動規制部材32の基端側に連結すればよい。
【0037】
また、前記実施の形態では、エアセル55は前後に扁平な袋状に形成されて、前後に重ねて複数個設けられているが、これに代え、エアセル55を1個設けるようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、エアセル55に、環状の吊り下げ部58が突設され、エアセル55の吊り下げ部58が横軸56に着脱自在に外嵌されているが、これに代え、エアセル55に、鍵形等に屈曲した吊り下げ部56を設け、この吊り下げ部56を横軸56に引っ掛けて、エアセル55を横軸56に吊り下げるようにしてもよい。
【0038】
また、前記実施の形態では、本願発明を、椅子型のマッサージ機に適用実施しているが、本願発明が適用されるマッサージ機は、椅子型のマッサージ機に限定されず、足支持部材5を備えるマッサージ機であれば、ベット式その他のマッサージ機にも適用実施することが可能である。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、エアセル55の膨張、収縮に伴いエアセル55を容易に揺動させて、足保持体3を垂下姿勢と前方突出姿勢とに確実かつスムーズに姿勢変更できるようになる。
また、エアセル55が、前後に重ねて複数個設けられる場合には、各エアセル55が、後側のエアセル55から前側のエアセル55に向けて順次下方にずれて重なるように、軸56に吊り下げられることにより、エアセル55を膨張させる際に、前側のエアセル55が、後側のエアセル55の最もよく膨張した中央側に極力広い面積で接当乃至載った状態になり、複数のエアセル55によって足保持体5を効率よく前方突出姿勢側に押し上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す足保持体を前方突出姿勢にした状態の側面図である。
【図2】同足保持体を垂下姿勢にした状態の側面図である。
【図3】同揺動支持部材及び揺動規制部材を示す側面図である。
【図4】同揺動支持部材、揺動規制部材及びエアセル部分の正面図である。
【図5】同エアセル部分の背面図である。
【図6】同図2のA−A線矢視図である。
【図7】同エアセル部分の側面図である。
【図8】同垂下姿勢にしたときのエアセル部分の側面断面図である。
【図9】同マッサージ機の全体斜視図である。
【図10】従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 マッサージ機
5 足保持体
31 揺動支持部材
32 揺動規制部材
39 横軸
42 横軸
44 摺動ピン
45 バネ
47 不安定切り換え機構
49 固定板
55 エアセル
56 横軸
58 吊り下げ部
61 ホース
63 第1流通口
64 第2流通口

Claims (3)

  1. 足保持体(5)が、垂下姿勢と前方突出姿勢とに姿勢変更可能となるように揺動自在に支持され、座部(3)の前端部下方に、空気の給排により膨張収縮動作するエアセル(55)が、複数個重ねて配置され、複数のエアセル(55)の膨張により足保持体(5)を前方突出姿勢側に押し上げるようにしたマッサージ機において、
    前記各エアセル(55)は、前後に扁平な袋状に形成されて、後側のエアセル(55a)から前側のエアセル(55d)に向けて順次下方にずれて重なるように、軸(56)にそれぞれ揺動自在に吊り下げられて
    各エアセル(55)の後側に突設され空気供給源側のホース(61)が連結される第1流通口(63a,63b,63c,63d)と、最も前側のエアセル(55d)を除く各エアセル(55a,55b,55c)の前側に突設され空気供給源とは反対側のホース(61)が連結される第2流通口(64a,64b,64c)とが配置されて、最も前側のエアセル(55d)には、空気供給源側のホース(61)が連結される第1流通口(63d)のみが設けられ、 最も後側のエアセル(55a)には、空気供給源側からのホース(61a)が連結され、
    同一のホース(61)の一端部と他端部とが連結される、隣り合うエアセル(55)の第2流通口(64a,64b,64c)と第1流通口(63b,63c,63d)とは、隣り合うエアセル(55)間で互いに左右方向に離間して対向するように配置されて、
    隣り合うエアセル(55)間には、隣り合うエアセル(55)同士を連結するホース(61b,61c,61d)が略平行に配置されると共に、各ホース(61b,61c,61d)がエアセル(55)の前後方向において重ならないよう後側から前側に向けて順次下方に偏位するように配置されていることを特徴とするマッサージ機。
  2. 下方突出した固定板(49)が設けられ、該固定板(49)の前側に、前記エアセル(55)が配置され、前記軸(56)が固定板(49)の上側後方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
  3. 前記エアセル(55)に、環状の吊り下げ部(58)が突設され、エアセル(55)の吊り下げ部(58)が前記軸(56)に着脱自在に外嵌されていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
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