JP4241524B2 - 無線通信端末 - Google Patents
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そこで、本発明の目的は、指向性を持たせることを可能としつつ、シールド効果を向上させることが可能なアンテナ装置および無線通信端末を提供することである。
これにより、第1および第2の内部無線通信用アンテナから上下方向に放射される電波のシールド効果をより一層向上させることが可能となり、外部無線通信との相互干渉をより一層低減させることができる。
これにより、配線パターンを第1および第2回路基板にそれぞれ形成する時に、第1および第2の内部無線通信用アンテナを第1および第2回路基板にそれぞれ一括して形成することが可能となり、工程増を伴うことなく、第1および第2の内部無線通信用アンテナを第1および第2回路基板にそれぞれ埋め込むことが可能となる。このため、コストアップを抑制しつつ、第1および第2の内部無線通信用アンテナのシールド効果を向上させることが可能となるとともに、第1および第2の内部無線通信用アンテナの小型化を図ることが可能となる。
これにより、携帯電話にクラムシェル構造が採用された場合においても、携帯電話の筐体間のデータ伝送を無線で安定して行うことが可能となる。このため、携帯電話に搭載される表示部の高解像度化に対応して、筐体間でやり取りされるデータ量が増大した場合においても、連結部の構造の複雑化を抑制することが可能となるとともに、実装工程の煩雑化を防止することが可能となる。この結果、コストアップを抑制しつつ、携帯電話の小型薄型化および高信頼性化を図ることが可能となるとともに、携帯電話の携帯性を損なうことなく、携帯電話の大画面化および多機能化を図ることができる。
これにより、外部無線通信と内部無線通信との間の相互干渉を抑制しつつ、内部無線通信を安定して行うことが可能となる。このため、第1筐体部と第2筐体部との間でのデータ伝送量が増大した場合においても、法規制の制約内で、第1筐体部と第2筐体部との間でのデータ伝送を無線で行うことが可能となり、連結部の構成を複雑化させることなく、第1筐体部と第2筐体部との間の位置関係を変化させることが可能となる。
図1は、本発明の無線通信制御方法が適用されるクラムシェル型携帯電話を開いたときの状態を示す斜視図、図2は、本発明の無線通信制御方法が適用されるクラムシェル型携帯電話を閉じたときの状態を示す斜視図である。
図1および図2において、第1筐体部1の表面には、操作ボタン4が配置されるとともに、第1筐体部1の下端にはマイク5が設けられ、第1筐体部1の上端には外部無線通信用アンテナ6が取り付けられている。また、第2筐体部2の表面には、表示体8が設けられるとともに、第2筐体部2の上端にはスピーカ9が設けられている。また、第2筐体部2の裏面には、表示体11および撮像素子12が設けられている。なお、表示体8、11としては、例えば、液晶表示パネル、有機ELパネルまたはプラズマディスプレイパネルなどを用いることができる。また、撮像素子12としては、CCDまたはCMOSセンサなどを用いることができる。また、第1筐体部1および第2筐体部2には、第1筐体部1と第2筐体部2との間で内部無線通信を行う内部無線通信用アンテナ7、10がそれぞれ設けられている。
また、内部無線通信用アンテナ7、10を第1筐体部1および第2筐体部2にそれぞれ設けることにより、内部無線通信用アンテナ7、10を用いた内部無線通信にて第1筐体部1と第2筐体部2との間のデータ伝送を行うことができる。例えば、外部無線通信用アンテナ6を介して第1筐体部1に取り込まれた画像データや音声データを、内部無線通信用アンテナ7、10を用いた内部無線通信にて第2筐体部2に送り、表示体8に画像を表示させたり、スピーカ9から音声を出力させたりすることができる。また、撮像素子12にて撮像された撮像データを、内部無線通信用アンテナ7、10を用いた内部無線通信にて第2筐体部2から第1筐体部1に送り、外部無線通信用アンテナ6を介して外部に送出させることができる。
図3において、第1筐体部21の表面には、操作ボタン24が配置されるとともに、第1筐体部21の下端にはマイク25が設けられ、第1筐体部21の上端には外部無線通信用アンテナ26が取り付けられている。また、第2筐体部22の表面には、表示体28が設けられるとともに、第2筐体部22の上端にはスピーカ29が設けられている。また、第1筐体部21および第2筐体部22には、第1筐体部21と第2筐体部22との間で内部無線通信を行う内部無線通信用アンテナ27、30がそれぞれ設けられている。
図4は、本発明の第1実施形態に係る無線通信端末の内部構成を示す斜視図である。
図4において、第1筐体部101内には回路基板104が搭載され、第2筐体部102内には回路基板108が搭載されている。なお、回路基板104、108としては、多層プリント基板、ビルドアップ配線基板または多層フレキシブル基板などを用いることができる。そして、回路基板104、108には、電子部品105、109がそれぞれ実装されている。なお、電子部品105、109としては、例えば、ICチップ、コンデンサ、コイル、抵抗、水晶振動子またはコネクタなどを挙げることができる。また、回路基板104には、外部無線通信用アンテナ106が取り付けられるとともに、回路基板104、108には、内部無線通信用アンテナ107、110がそれぞれ埋め込まれている。また、回路基板104、108には、各内部無線通信用アンテナ107、110の上下のいずれか少なくとも一方にそれぞれ配置されるようにして、グランド層111、112がそれぞれ形成されている。なお、ここでは、内部無線通信用アンテナと言うときは、内部無線通信用アンテナの放射器の部分を意味するものとする。
そして、第1筐体部101と第2筐体部102との間でデータ伝送を行う場合、回路基板104、108内にそれぞれ埋め込まれた内部無線通信用アンテナ107、110を介して内部無線通信を行うことができる。
図5において、第1筐体部101には、外部無線通信用電波の送受信を行う外部無線通信用アンテナ106、外部無線通信用アンテナ106を介して送受信される信号の変復調処理を行う無線部202、ベースバンド信号処理を行うベースバンド信号処理部203、無線通信端末全体の制御を司る制御部204、制御部204が処理を実行する際のワークエリアを提供したり、その処理結果を記憶したりするRAM205、無線通信端末を動作させるための各種制御プログラムを格納するROM206、内部無線通信用アンテナ107を介して行われる内部無線通信の制御を司る送受信部207および内部無線通信用電波の送受信を第1筐体部101側で行う内部無線通信用アンテナ107が設けられている。
これにより、配線パターンを回路基板104、108にそれぞれ形成する時に、内部無線通信用アンテナ107、110を回路基板104、108にそれぞれ一括して形成することが可能となり、工程増を伴うことなく、内部無線通信用アンテナ107、110を回路基板104、108にそれぞれ埋め込むことが可能となる。このため、コストアップを抑制しつつ、内部無線通信用アンテナ107、110のシールド効果を向上させることが可能となるとともに、内部無線通信用アンテナ107、110の小型化を図ることが可能となる。
図6において、回路基板301、304には、内部無線通信用アンテナ302、305がそれぞれ埋め込まれている。また、回路基板301には、内部無線通信用アンテナ302の上下に配置されるようにして、グランド層303a、303bがそれぞれ形成されている。また、回路基板304には、内部無線通信用アンテナ305の上下に配置されるようにして、グランド層306a、306bがそれぞれ形成されている。
これにより、内部無線通信用アンテナ302、305から上下方向に放射される電波をシールドすることが可能となるとともに、回路基板301、304の側面から電波を放射させることが可能となる。このため、内部無線通信用アンテナ302、305に指向性を持たせることを可能としつつ、シールド効果を向上させることが可能となり、実装面積の増大を抑制しつつ、他の通信との相互干渉を低減させることができる。
図7は、本発明の第3実施形態に係る無線通信端末の内部無線通信用アンテナ部の概略構成を示す平面図、図7(b)は図7(a)の断面図である。
これにより、回路基板401、404の側面から電波を放射させることを可能としつつ、内部無線通信用アンテナ402、405から上下方向に放射される電波のシールド効果をより一層向上させることが可能となり、他の通信との相互干渉をより一層低減させることができる。
Claims (5)
- 第1筐体部と、
第2筐体部と、
前記第1筐体部と前記第2筐体部との間の位置関係を変えられるように前記第1筐体部と前記第2筐体部とを連結する連結部と、
前記第1筐体部に搭載された外部無線通信用アンテナと、
前記第1筐体部に搭載され、前記外部無線通信用アンテナを介して行われる外部無線通信を制御する外部無線通信制御部と、
前記第1筐体部に搭載された第1回路基板と、
前記第1回路基板に埋め込まれた第1の内部無線通信用アンテナと、
前記第1回路基板に形成され、前記第1の内部無線通信用アンテナの上下に配置された第1グランド層と、
前記第2筐体部に搭載された第2回路基板と、
前記第2回路基板に埋め込まれた第2の内部無線通信用アンテナと、
前記第2回路基板に形成され、前記第2の内部無線通信用アンテナの上下に配置された第2グランド層と、
前記第1筐体部に搭載され、前記第1の内部無線通信用アンテナを介して行われる内部無線通信を制御する第1の内部無線通信制御部と、
前記第2筐体部に搭載され、前記第2の内部無線通信用アンテナを介して行われる内部無線通信を制御する第2の内部無線通信制御部とを備えることを特徴とする無線通信端末。 - 前記第1回路基板に形成され、前記第1の内部無線通信用アンテナの上下のいずれか少なくとも一方に配置された第1電波吸収体と、
前記第2回路基板に形成され、前記第2の内部無線通信用アンテナの上下のいずれか少なくとも一方に配置された第2電波吸収体とをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の無線通信端末。 - 前記第1の内部無線通信用アンテナは、前記第1回路基板に設けられた配線パターンの一部から構成され、
前記第2の内部無線通信用アンテナは、前記第2回路基板に設けられた配線パターンの一部から構成されることを特徴とする請求項1または2記載の無線通信端末。 - 前記無線通信端末は携帯電話であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の無線通信端末。
- 前記内部無線通信は、微弱無線またはUWB無線の近距離無線であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の無線通信端末。
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