JP4240596B2 - 錠剤付シャワーヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、芳香剤,浴用剤等の錠剤を収容して湯水に混合することのできるシャワーヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シャワーヘッドから吐出される湯水に芳香剤,浴用剤等の錠剤を混合することで、快適なシャワー水を楽しむことができるようにしたものとして実開平3−51084号公報の第3図(本願図面の図4)のものがある。この図4について簡単に説明すると、シャワーホース31とシャワーヘッド32の間に介装可能としたアダプター本体33に保持体35の挿入孔34を開口し、保持体35は錠剤38を嵌挿する保持凹部36と通常水吐水用の凹部37を開口し、つまみ39の回転操作で湯水は溶解した錠剤38を混入して、散水板40に穿設した多数の散水孔41から外部へ吐出される場合と、凹部37を通過して錠剤38は溶解しないようにした湯水を散水孔41から外部へ吐出する場合に流路を切替えられるものである。
【0003】
上記のシャワーヘッドでは錠剤は固型であり、湯水に触れると表面から徐々に溶解して小さくなるが、錠剤がある程度小さくなると溶解しにくくなり、粒状の錠剤は散水板の散水孔より大径のものもあり散水孔に付着して目詰まりしてしまい、散水孔から吐出されるシャワー水の吐水方向が不均一になり、その都度散水板をシャワーヘッドから取り外して頻繁に掃除をしなければならなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、芳香剤,浴用剤等の錠剤を湯水に付与して散水板の散水孔から吐出するシャワーヘッドにおいて、錠剤で散水板の散水孔が目詰まりすることがないようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は請求項1では、本体の流路に芳香剤,浴用剤等の錠剤を収容し、散水板の散水孔から溶解した錠剤が付与された湯水を吐出する錠剤付シャワーヘッドにおいて、前記本体の流路は貫通孔により一次室と二次室に仕切り、この貫通孔に装填部材を嵌挿し、装填部材は仕切板により湯水が通過する第1通路と第2通路に分割し、該第2通路の内周面に保持ケースを螺着させ、保持ケースの内側には錠剤とストレーナとを一体に組み付け、前記錠剤と散水板の間にストレーナを介在させたものである。
【0006】
また請求項2では、前記ストレーナの湯水が通過する小孔は、散水板の散水孔より網目を細かく形成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。
本発明は図1に示すように、シャワーヘッドの本体1は合成樹脂材料からなり、先端の頭部2には多数の散水孔4を環状に穿設した散水板3を数枚重ね合わせて取り付け、手で握るところである胴体部5の下方は水栓金具(図示省略)と接続するホース7との接続部6とし、胴体部5の内部に形成される流路8にホース7から湯水が供給され、散水板3の散水孔4から湯水はシャワー水として吐出されるものである。
【0008】
前記胴体部5は図3に示すように、流路8の中途部で一次室9と二次室10に仕切るように円筒状の隔壁11を形成し、該隔壁11は一次室9と連通する第1入口12及び第2入口13を並設して穿設し、さらに二次室10と連通する第1出口14及び第2出口15を並設して穿設し、この隔壁11により形成された貫通孔16に円筒状の装填部材17を嵌挿している。
【0009】
前記装填部材17は略中央の仕切板18により図面中左右両側に第1通路19と第2通路20に分割し、該第2通路20の内周面に形成した雌ねじ部21には保持ケース25の雄ねじ部26を螺着させることができ、該雄ねじ部26の内側には芳香剤,浴用剤等の固型の錠剤27及び該錠剤27の全体を覆うようにしてストレーナ28を一体に組み付け、該ストレーナ28の湯水が通過する多数の小孔29は前記散水板3の散水孔4よりも網目を細かくしているので、散水板4へはストレーナ28の小孔29よりも細かく溶解した錠剤27しか供給されず、散水孔4が目詰まりしないようにしている。
【0010】
また、装填部材17の周面には第1出口14を開閉可能な第1弁体22及び第2入口13を開閉可能な第2弁体23を形成し、図1に示すように第1弁体22が第1出口14を閉塞している場合は、一次室9を通過した湯水は第2通路20で錠剤27を溶解して混合しながらストレーナ28、二次室10を介して散水板3の散水孔4から外部へ吐出され、図2に示すようにつまみ24の回転方向への操作で第2弁体23が第2入口13を閉塞している場合は、一次室9を通過した湯水は第1通路19を経て、錠剤を付与しない通常の湯水を散水板3の散水孔4から外部へ吐出される。
【0011】
上記構成において、洗顔や洗髪を溶解した錠剤が付与された湯水で行うには、図1に示すように隔壁11の第1出口14を装填部材17の第1弁体22により閉塞する。次に水栓金具からホース7に湯水が供給されると、湯水は隔壁11の第2入口13から装填部材17の第2通路20に流入し、芳香剤,浴用剤等の錠剤27を溶解して小粒の錠剤が湯水と混合しながら第2出口15、流路8の二次室10を経て散水板3の散水孔4から外部へ吐出される。なお、この際溶解した錠剤27のうちストレーナ28の小孔29より大粒に分解されたものは、ストレーナ28に付着し、散水板3の散水孔4まで達することがない。
【0012】
次に錠剤27が付与されない湯水で洗顔や洗髪を行うには、図2に示すようにつまみ24の操作で装填部材17の第2弁体23により隔壁11の第2入口13を閉塞し、流路8の一次室9と二次室10を装填部材17の第1通路19により連通させると、湯水は錠剤27を収容した第2通路20を通過しないで散水板3の散水孔4から吐出される。
【0013】
本発明は請求項1では、本体の流路に芳香剤,浴用剤等の錠剤を収容し、散水板の散水孔から溶解した錠剤が付与された湯水を吐出する錠剤付シャワーヘッドにおいて、前記本体の流路は貫通孔により一次室と二次室に仕切り、この貫通孔に装填部材を嵌挿し、装填部材は仕切板により湯水が通過する第1通路と第2通路に分割し、該第2通路の内周面に保持ケースを螺着させ、保持ケースの内側には錠剤とストレーナとを一体に組み付け、前記錠剤と散水板の間にストレーナを介在させたので、散水板の散水孔が溶解した錠剤で目詰まりすることがなく、常時安定したシャワー水を吐出することができる。
【0014】
また請求項2では、前記ストレーナの湯水が通過する小孔は、散水板の散水孔より網目を細かく形成したので、散水孔よりも大粒の錠剤はストレーナを通過しないで付着しており、散水孔は目詰まりしないので、従来のように頻繁に散水板をシャワーヘッドの本体から取り外して散水板を掃除する必要がなく、使い勝手が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャワーヘッドの一部断面図で、錠剤を混合した湯水吐出時である。
【図2】シャワーヘッドの一部断面図で、通常の湯水吐出時である。
【図3】シャワーヘッドの分解説明図である。
【図4】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 本体
3 散水板
4 散水孔
8 流路
27 錠剤
28 ストレーナ
29 小孔
Claims (2)
- 本体の流路に芳香剤,浴用剤等の錠剤を収容し、散水板の散水孔から溶解した錠剤が付与された湯水を吐出する錠剤付シャワーヘッドにおいて、前記本体の流路は貫通孔により一次室と二次室に仕切り、この貫通孔に装填部材を嵌挿し、装填部材は仕切板により湯水が通過する第1通路と第2通路に分割し、該第2通路の内周面に保持ケースを螺着させ、保持ケースの内側には錠剤とストレーナとを一体に組み付け、前記錠剤と散水板の間にストレーナを介在させたことを特徴とする錠剤付シャワーヘッド。
- 前記ストレーナの湯水が通過する小孔は、散水板の散水孔より網目を細かく形成したことを特徴とする請求項1記載の錠剤付シャワーヘッド。
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-
1998
- 1998-09-11 JP JP25767598A patent/JP4240596B2/ja not_active Expired - Fee Related
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