JP4240561B2 - 水上スクータ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規な構造を有する水上を走る水上スクータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の水上オートバイは、ジェット噴流による推進装置すなわち、ウォータージェット方式により推進力を得ているが、そのボディはあくまで水面上に浮かぶ船体であり、スクリュー式船舶の範囲内のものである。このような従来の水上オートバイでは高速回転になればなる程、水中抵抗が増してキャビテーション現象が生じ、エネルギー効率が低下する。
【0003】
また、ウォータージェット方式による水上オートバイは、ある程度水没しなければならないために、スピードに限界がある。
【0004】
また、従来のこのような水上スクータ形式のものとしては、例えば、実開昭57−75432号には、双胴船の船尾に水車をつけて手動で駆動するもの、また、特開平9−217329号には、船体尾部に水車を備え、その水車の水すくい角度を変更可能にした遊覧船が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、水上を、陸上と同様に走れる新規な構造の水上スクータ装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の技術的な課題を解決するために、請求項1の発明にあっては、駆動エンジンを備え、その駆動エンジンにより駆動される駆動輪の回転軸を水平かつを進行方向に対して直角に設け、該駆動輪は可変ピッチ翼を有する回転スポークを複数有し、更に、安定浮力装置を有することを特徴とする水上スクーターである。
【0007】
請求項2の発明にあっては、該駆動輪は、前後2つ有し、同様の構造であることを特徴とする水上スクーターを提供する。
【0008】
本発明のスクータ装置は、エンジンの回転力をそのまま駆動力として利用し、陸上オートバイと同様に水上で運転することができるものである。従って、オートバイの車輪とほとんど同様の構造のもの、即ち、複数の回転スポークを備えた回転軸を用いて、その先端に設けた羽根が、水面をたたいて、或いは、水中をかいて前進する新規な構造のものである。この回転スポークは、回転ホィールハブから3〜5本特別に更に多く、放射状に出ている。
【0009】
本発明のスクータ装置の複数の回転スポークを備えた回転軸は、その先端にピッチ即ち、水面をたたく角度を変えることができる羽根を有する。ピッチ変更のためにスポークとほぼ並行にピッチ変更棒を設ける。ピッチ変更棒を上下することにより、羽根の角度を変える。
【0010】
即ち、羽根は各々のスポークの先端に、その中心付近で回転自在に固定され、一方、ピッチ変更棒が、回転軸から伸びて、羽根の端部に回転自在に固定されている。従って、ピッチ変更棒を上下すると、羽根はその中心付近での回転軸により、少し回転して、角度を変える。
【0011】
従って、本願発明の水上スクータ装置の前進駆動力は、回転軸の周りに設けた複数のスポークの先端の羽根が、水面をたたく、或いは水中をかくことにより生じるものである。即ち、スロットルオンのときには、円滑な加速と推進力が得られるような角度にされ、スロットルオフのときには、滑らかな水面滑走性が得られる角度にされる。
【0012】
以上のような前進駆動力を作る多数の羽根スポークを備える回転軸は、本発明のスクータ装置の前後どちらかでもよいが、好適には、前後2つの車輪とも駆動回転軸とする。舵となる前輪にも駆動力があると、曲がるときも安定する。
【0013】
更に、本発明の水上スクータ装置においては、水面の上に、スクータ装置が安定して、浮かぶように、浮力装置を設ける。浮力装置は、上記の前進駆動力を作る多数の羽根スポークを備える回転軸とは別に設けてもよいが、一緒に設けることが好適である。この浮力装置は、同時に、スクータ装置の発進時や低速時において、前記の回転翼の水没を防ぐためである。そして、スクータ装置が一定の速度に達すると、即ち、回転翼だけで推進力と浮力が得られるようになる速度に達すると、上方にリフトアップして、水面から受ける抵抗を減らすものである。
【0014】
即ち、浮力装置は、前進駆動力を作る多数の羽根スポークを備える回転軸と一緒に設ける場合、スポークや羽根等の動線の範囲は空隙にしなければならない。従って、浮力装置内には穴或いは空洞部、空隙を、その動線の形状に従って設ける。
【0015】
本発明の水上スクータ装置は、以上の説明のような構造を有し、その材質は、オートバイと同様に金属製でよいが、浮力装置は、プラスチック製あるいはFRPで比重の軽いものが好適である。
【0016】
以上のことから、本発明による水上スクータ装置では、オートバイと同様の操縦性で水上を走ることができる。
【0017】
次に、本発明の水上スクータを具体的に実施例により説明するが、本発明はそれらによって限定されるものではない。
【0018】
【実施例】
図1は、本発明の水上スクータ装置の全体を模式的に示す側面図である。
水上スクータ(1)は、図1に示すように、ほとんどオートバイに似た形状を取ることができる。先ずエンジン(2)は、ボディ(12)内の中央部に、オートバイのエンジン位置と同様な位置に配置される。エンジンの駆動軸(3)には、前後の車輪(4)(5)を駆動するためのチェーン(14)(15)がかけられる。
【0019】
本発明による水上スクータ装置(1)は、前後にある駆動輪(4)と(5)に付けられた回転翼の羽根(6)と、その羽根(6)のピッチを変えるピッチ変更棒(8)を有する。即ち、ピッチを可変できる回転翼の羽根(6)を有する回転スポーク(7)を複数有する。回転スポーク(7)は、矢印のように回転して、ボディ(12)を矢印の方向に進ませる。それは、回転翼の羽根(6)が図示のように水面をかいていくからである。
水上スクータ装置(1)は更に、図4で説明する安定浮力装置(20)を有する。
【0020】
回転スポーク(7)を放射状に複数有する回転翼の軸(4)は、ボディ(12)に上下に調節できる支持軸(10)に高さを調節可能に付けられる。また、後輪(5)も同様に高さ調節可能の支持軸(10)によりボディ(12)に固定される。更に、スクータ装置のボディ(12)にはオートバイと同様に風防(11)を備える。
【0021】
図2は、本発明のスクータ装置(1)のエンジン駆動軸(3)が、回転翼の軸(4)あるいは(5)を回転駆動する機構を説明する。即ち、エンジン駆動軸(3)にかけられたチェーン(14)は内側に歯を有する歯付チェーンであり、回転翼の軸(4)に備わる歯軸(16)と噛み合って、ずれることなく、エンジンの回転が回転翼の軸(4)に伝導される。図示のように軸(4)は、複数の回転スポーク(7)を放射状に有し、その先端には回転可能に回転軸(9)を介して羽根(6)を有する。各回転羽根(6)の端部近くには、ピッチ変更棒(8)が結合され、ピッチ変更棒(8)の他の端部(18)は、回転軸(4)につけられ、その端部(18)を上下に調節することにより、羽根(6)のピッチを調節する。ピッチの調節は回転軸(4)に設けられた調節レバー(17)により可能である。
【0022】
然し乍ら、この調節レバー(17)は、本発明のスクータ装置(1)を運転操作するコンピュータによっても操作される。即ち、本発明のスクータ装置(1)は、エンジン(2)の回転数、運転パターン、水面の状態等を入力されたコンピュータにより、最適運転状態で運転される。
【0023】
次に、ピッチ変更と調節の仕方を、図3A、Bにより説明する。回転軸(4)は矢印のように駆動回転しているとし、水面(30)を羽根(6)が回転してかいていく。
【0024】
先ず、スロットルオンの場合、即ち、水上スクータ(1)が加速していく場合には、図3Aに示すように、ピッチ変更棒(8)は短くされ、即ち、引かれて、回転スポーク(7)の先端にある羽根(6)は、図示のように、水面(30)をかく角度にある。その角度は、コンピュータで最適のピッチに制御され、回転スポーク(7)の回転数と羽根(6)の角度が最適に調整される。
【0025】
次に、スロットルオフの場合、即ち、スクータが減速する場合、図3Bに示すように、ピッチ変更棒(8)が伸ばされ、回転スポーク(7)の先端にある羽根(6)は、図示のように、水面(30)に抵抗する角度で水中に入る。そして、羽根(6)の角度は、コンピュータで最適のピッチに制御され、羽根(6)が水面に入るときに、適切な抵抗になるように、羽根(6)の角度が最適に調整される。
【0026】
図4は、駆動軸(4)と水面をかく羽根(6)とスクータを水面上に安定化する安定浮力装置(20)の関係を説明する。浮力装置(20)は、全体として、船形状であり、或いは、船板状である。その中に、羽根(6)とスポーク(7)等が通る空隙(21)(22)(23)を設ける。即ち、羽根(6)は、浮力装置(20)の穴(21)に入り、穴(22)を抜けて行く。そして、それを支えるスポーク(7)とピッチ変更棒(8)は、穴(23)の中を通って回転して行く。
【0027】
従って、本発明のスクータ装置(1)は、前進駆動力を作る多数の羽根スポークを備える回転軸と浮力装置を組合せた推進装置により前進するものである。前後2つをこの組合せ推進装置にする必要はないが、前後2つで推進する方が、推進力も大きくなり、また、安定化する。
【0028】
次に、本発明の水上スクータ装置の特徴を説明する。
先ず、前進力は、コンピュータ制御されたエンジンとピッチ角度の制御された羽根の回転で生じるために、安定した操縦性が得られ、運転効率も良好なものである。
【0029】
【発明の効果】
本発明の水上スクータ装置は、図示のような構造により、次のごとき技術的効果があった。即ち、
第1に、極低速から高速まで常に高速回転する回転翼が水面を打つことにより生じる反作用を推進力とすることができる水上スクータ装置が提供される。
第2に、従来のスクリュー式では高速回転になると水中抵抗が増し、キャビテーション現象が生じ、エネルギー効率が低下するが、本発明のスクータ装置では、高速時でも効率が良い。
【0030】
更に、請求項2に記載の水上スクータ装置により、陸上のオートバイの高速性、快適性に匹敵する水上操縦装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水上スクータの1例の形状を説明する模式図である。
【図2】本発明の水上スクータの駆動軸と回転翼を説明する斜視図である。
【図3】本発明の水上スクータの回転翼の機能を説明する側面図である。
【図4】本発明のスクータの回転翼の水没を防ぐ安定装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
(1) 本発明の水上スクータ
(2) エンジン
(3) 駆動軸
(4)、(5) 回転翼の軸
(6) 回転翼の羽根
(7) 回転スポーク
(8) ピッチ変更棒
(9) 羽根の回転軸
(10) 回転翼の支持軸
(11) スクータの風防
(12) スクータ本体
(14)(15) 駆動チェーン
(16) チェーン駆動軸の歯軸
(17) 羽根ピッチ調節レバー
(18) ピッチ変更棒取着点
(20) 安定装置あるいは浮力装置
(21)(22)(23) 回転翼の通る貫通穴
(30) 水面

Claims (2)

  1. 駆動エンジンを備え、その駆動エンジンにより駆動される駆動輪の回転軸を水平かつ進行方向に対して直角に設け、該駆動輪は可変ピッチ翼を有する回転スポークを複数有し、更に、安定浮力装置を有することを特徴とする水上スクーター。
  2. 該駆動輪は、前後2つ有し、同様の構造であることを特徴とする請求項1に記載の水上スクーター。
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