JPH072179A - 鉛直軸風車型帆船 - Google Patents

鉛直軸風車型帆船

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JPH072179A
JPH072179A JP5168553A JP16855393A JPH072179A JP H072179 A JPH072179 A JP H072179A JP 5168553 A JP5168553 A JP 5168553A JP 16855393 A JP16855393 A JP 16855393A JP H072179 A JPH072179 A JP H072179A
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wind
speed
propulsion device
angle
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JP5168553A
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Yasuo Ueno
上野康男
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T70/00Maritime or waterways transport
    • Y02T70/50Measures to reduce greenhouse gas emissions related to the propulsion system
    • Y02T70/5218Less carbon-intensive fuels, e.g. natural gas, biofuels
    • Y02T70/5236Renewable or hybrid-electric solutions

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  • Wind Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 正面からの向い風でも容易に又、安全に帆走
することが出来、追い風の時に風の速度より速く帆走し
得る操縦の易しい帆船を提供する。 【構成】 鉛直な回転軸の周りに回転する複数の鉛直翼
の前縁付近を揺動自在に支持し、後縁付近を該鉛直軸に
揺動自在に支持された複数の揺動ア−ムと棒状のロッド
を介して夫々回転自在に接続し、該揺動ア−ムが、鉛直
翼に働く風力によって風下に揺動するごとくなし、該鉛
直な回転軸を水中の回転推進装置に接続するごとく構成
した鉛直軸風車型帆船。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は風車を利用して走る帆船
に関するものであり、特に正面から吹く風でも前進する
ことの出来ると共に、追い風の時に風速より速く走るこ
とを可能とする帆船に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、帆船としてはいわゆるヨットが最
も多く用いられているが、その他プロペラ型、又はダリ
ウス型風車を利用して水中のプロペラを回転して進むも
の等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとき帆船は、
主として次の3つの問題がある。これらを解決するのが
本発明の課題である。以下その内容を具体的に述べる。
【0004】第1の問題として、いわゆるヨットについ
ては正面からの風では前に進む事が出来ない為に、ジグ
ザグにタッキングを繰り返しながら進まなくてはなら
ず、操縦が難しい事である。
【0005】又、第2の問題はプロペラ型風車を利用し
たものでは、風の向きによりプロペラの方向を制御し
又、風による抵抗が少なく、回転力が大きくなるように
プロペラのピッチを変化させるなどの制御が必要であり
構造が複雑なだけでなく操縦も難しい。
【0006】又、第3の問題としては、ダリウス型と呼
ばれるピッチ変化の無い垂直軸型風車を利用したもの
は、その特性上風速と回転数との関係が微妙でこの関係
が崩れると、効率が大幅の悪化し正面からの風で進めな
いばかりか、横風でも帆走速度が低下する。これを補う
為には、推進プロペラのピッチを変えたり又、駆動部に
変速機を設けこれを微妙に制御しなくてはならないもの
であり構造も複雑で操縦も非常に難しい。
【0007】更に、上記のいずれの方法でも今まで追い
風の時に風速より速く走ることは不可能であった。 そ
の為に、帆を補助推進装置として使用する船では、追い
風の風速が弱い時には帆を畳んで走らなければならなか
った為、帆の利用頻度は少なく、補助推進装置としての
価値は小さかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明の手段を以下に述べる。
【0009】第1の手段として、 鉛直な回転軸の周り
に回転する複数の鉛直翼の前縁付近を揺動自在に支持
し、後縁付近を該鉛直軸に揺動自在に支持された複数の
揺動ア−ムと棒状のロッドを介して夫々回転自在に接続
し、該揺動ア−ムが、鉛直翼に働く風力によって風下に
揺動するごとくなし、該鉛直な回転軸を水中の回転推進
装置に接続するごとく構成したことを特徴とする鉛直軸
風車型帆船を提供するものである。
【0010】第2の手段として、 揺動ア−ムの支持部
に外部から揺動可能な揺動角度制限部材を設けたことを
特徴とする第1の手段記載の鉛直軸風車型帆船を提供す
るものである。
【0011】又、第3の手段として、 上記複数の鉛直
翼の後縁部とロッドとの接続部の内、少なくとも1つを
係脱自在になしたことを特徴とする第1の手段記載の鉛
直軸風車型帆船を提供するものである。
【0012】又、第4の手段として、 上記水中の回転
推進装置を、鉛直な回転軸の周りに回転する複数の鉛直
翼の前縁付近を揺動自在に支持し、後縁付近を該鉛直軸
に揺動自在に支持された複数の揺動ア−ムと棒状のロッ
ドを介して夫々回転自在に接続し、該揺動ア−ムを外部
より揺動可能なごとく支持し、該鉛直翼を水中に没入す
るごとき構造となした第1、2及び3の手段記載の鉛直
軸風車型帆船を提供するものである。
【0013】
【作用】下記に本発明の帆船の作用を説明する。
【0014】前縁を揺動自在に支持された鉛直翼に風が
当たるとその風圧によって後縁が風下側に傾く。 そう
すると、風は翼面に沿って前縁から後縁に向かって流
れ、その反動によって鉛直翼は中央の鉛直な回転軸の周
りに前縁方向に向かって回転する。該回転力を回転伝達
機構を介して水中の回転推進装置に伝えてこれを回転す
る。鉛直翼の後縁が風下に傾く角度は中央の揺動ア−ム
の揺動角に応じた角度となる。
【0015】一般に後からの風のときは鉛直翼に生じる
風の抵抗力が船の前進を助けるので、水中の回転推進装
置は小さなトルクで軽く回すことができるので、前記後
縁の風下への傾き角度は小さくてよい。
【0016】又、船体の抵抗が小さい場合や、帆の他に
他の動力を回転推進装置駆動の為に使用している船の場
合には、船の前進速度によって回転推進装置が水力によ
って回転する水車となり、その回転力によって鉛直翼を
回転することができる。この様な状態で、鉛直翼の後縁
を逆に風上に向けると、鉛直翼によって生じた後向きの
空気流と、前記の追い風との衝突によって生ずる力で進
むこととなり、船の速度は理想的には前記の後向きの空
気流と追い風の風速の和となる。 これが本方式が風速
より速く走れる理由である。
【0017】逆に、前方からの風で前進しようとする場
合は鉛直翼に働く抗力に逆らって進むことになるため水
中の回転推進装置を回転するために必要なトルクは前記
の状態に比べて大きく、従って前記の傾き角度を大きく
しなければならない。横風に対してはこの中間である
が、一般にこの場合には船の速度によって風の強さの変
化が少ないので帆走には有利であり、風速より速く走る
ことは容易である。
【0018】本発明において前述の手段によって揺動ア
−ムと揺動角度制限部材の風向きによる角度関係の変化
によって風の角度に応じた鉛直翼の傾き角度が実現され
る。
【0019】又停船する場合には、揺動ア−ムの揺動角
を大きくすることと、少なくとも1つの鉛直翼とロッド
との接続部を外すことによって全ての鉛直翼が完全に風
下を向くごとくして、回転速度を0にして鉛直翼の回転
を停止する事ができる。以下構造及び作用の詳細を図に
ついて説明する。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の1実施例の構造を示す部分
側断面図、図2は、その部分上面図である。
【0021】図1、図2において、船体1は左側が船
首、右側が船尾である。船体1には中空な鉛直軸2が固
着され、該鉛直軸2には軸受け3を介して複数の腕4、
5を持つ回転軸6が回転自在に設けられている。各腕
4、5の先端には軸受け7、8を介して鉛直翼9がその
前縁部10で長手方向の軸11のまわりに揺動自在に取
り付けられている。
【0022】又、鉛直軸2の中間部には球面体12が取
り付けられ、球面体12の外周には内球面13を介して
揺動角度制限部材14が一定角度揺動自在に設けられ該
揺動角度制限部材14には操作レバ−15が固着されて
いる。操作レバ−15には回転及び、摺動自在にバ−1
6が植設され、該バ−16は船体の内部に摺動自在に貫
通している。 スプリング50、51は鉛直翼9に過大
な風力が加わった時に後縁部26を風下側に揺動させる
為のものである。尚、揺動角度制限部材14の揺動方向
は基本的には前後方向のみでもよい。
【0023】揺動角度制限部材14には外周に球面17
が形成され、これに緩く嵌合する内球面18を持つベア
リング内輪19が転動体20、外輪21と共に揺動自在
に支持されている。 外輪21には複数個の揺動ア−ム
22が斜め上向きに植設されている。 揺動ア−ム22
の1つには軸23を介してロッド24が緩く結合され、
該ロッド24の他端には球面軸受25を介して、前記鉛
直翼9の後縁部26に揺動自在に結合されている。又、
他の揺動ア−ム22の先端には球面軸受27を介してロ
ッド24が縦横共揺動自在に結合され、その他端には前
記と同様に球面軸受25を介して鉛直翼9の後縁部26
が揺動自在に結合されている。尚、鉛直な回転軸6は図
示しない水中の回転推進装置に直接、又は増減速機、逆
転機構、クラッチ等を介して結合されている。
【0024】以上のごとく構成した本発明の作用を説明
する。図3は本発明の帆船が後方からの風を受けたとき
の状態を示す模式上面図である。 図3において、鉛直
翼9に風W1が当たると後縁部26はその風圧によって
風下すなはち船首側に移動するがロッド24によって結
合された揺動ア−ム22は揺動角度制限部材14に嵌合
しており、一定角度揺動する。しかし該揺動角度制限部
材14が後方に傾いているので揺動ア−ム22が揺動出
来る角度は少なく、従って鉛直翼9の移動角α1も小さ
い。この状態では風速W1に対して鉛直翼9の回転速度
は大きく、回転力は小さい。
【0025】一方後方からの風を受けるとその抵抗で船
体1は前進するのでその速度に応じて風と鉛直翼9との
相対速度は小さくなるのに、水中では回転推進装置は船
体1の速度に応じて速く回転する必要があるので比較的
弱い風でも鉛直翼9が高速で回転する上記の関係で都合
のよい状態である。しかもこの状態ではもともと風の抵
抗で船体は前進するので回転推進装置が前進の為に負担
する力は小さいもので良く、従ってこの回転力は小さく
て良いこととなるのでまさに好都合であり効率良く進む
事ができる。
【0026】更に、船体の抵抗が小さい場合は、船体の
前進速度により回転推進装置が逆に水車として回転し、
その回転により、鉛直翼9が回転するので、この状態で
後縁部26を風上に揺動させると鉛直翼9によって後ろ
向きの空気流が発生する。又、他にエンジン等の動力を
使用する場合に於いては、そのエンジンの回転力に余裕
が出来るのでこの回転力で鉛直翼9を駆動することが出
来る。このようにして発生した空気流と追い風が衝突し
て大きな推進力となり結果的に追い風の速度より速く進
むことが出来るものである。言い換えれば、追い風のエ
ネルギ−を船体の速度に関係なく利用しようとするもの
であり、それを可能にするものである。
【0027】図4は本発明の帆船が前方からの風を受け
たときの状態を示す模式上面図である。 図4におい
て、鉛直翼9に風W2が当たると後縁部26はその風圧
によって風下すなはち船尾側に移動するがロッド24に
よって結合された揺動ア−ム22は揺動角度制限部材1
4に嵌合しており、この制限角度内で一定角度揺動す
る。しかし該揺動角度制限部材14が船尾方向に傾いて
いるので揺動ア−ム22が揺動出来る角度は船首側に比
べて大きく、従って鉛直翼9の移動角α2も大きい。こ
の状態では風速W2に対して鉛直翼9の回転速度は小さ
く、回転力は大きい。
【0028】一方、前方からの風を受けると、その抵抗
で船体1は後進しようとするのでこれに反して前進する
ためには、水中で回転する回転推進装置は向かい風の抵
抗に対抗して強く回転する必要がある。又、船体1が前
進するとその速度に応じて風W2と鉛直翼9との相対速
度は大きくなるので結果的にはα2が大きいにも拘ら
ず、その分鉛直翼9の回転は速くなり上記の図4に示す
関係で効率良く進むことが出来る。
【0029】図5は、船体1の側面から風を受けて帆走
する状態を示す模式上面図である。図5においては、揺
動角度制限部材14の傾きは横方向には0なので揺動ア
−ム22の揺動角度は図3と図4の中間となる。従って
移動角α3も図3と図4の中間の値となる。
【0030】この様な状態が最も帆走し易いのはヨット
の場合と同じである。これは船の速度が変化しても風と
の相対速度の変化が小さいためである。因みに、風速が
毎秒10mであれば、従来のヨットでは、これが追い風
であれば帆走速度V1は約毎秒7.5m、 向い風であ
れば帆走速度V2は0,斜め45度の向かい風なら帆走
速度V3は6m、 横風であれば帆走速度V4は12〜
14mとなる。しかし、本発明の場合には夫々の状態の
帆走速度は、V1は10〜14m、V2は6〜8m、V
3は7〜10m、V4は12〜14mとなる。但し向い
風の時の速度は改良により増加しつつある。
【0031】又、図3、4、5のいずれの場合に於いて
も、瞬間的な強い風が吹くと、従来の帆船、及びヨット
では各部に大きな力が加わり、大きく傾いたり又、場合
によっては帆や船体が破損することがある。 本発明に
おいては、このような場合でも安全に帆走する事が出来
る。 即ち、上記のような場合に鉛直翼9に大きな風力
が加わると、揺動角度制限部材14の操作レバ−15と
バ−16との結合部に設けられたスプリング50、51
のいずれかが撓んで、バ−16が動かなくとも操作レバ
−15がベアリング内輪19と共に揺動し、揺動ア−ム
22の揺動角が増加する。 そうすると、ロッド24で
結合された後縁部26の移動角度も増加して、風を逃が
すので風力の増加を押さえることが出来る。この動作の
応答速度は中間にいわゆるサ−ボ機構等の駆動機構がな
く直接風力によって動作するので極めて速く応答遅れに
よる問題が生ずることはない。従ってかなり荒れた天候
の中でも安全に帆走する事が出来る。 尚、図1におい
ては操作レバ−15及び、バ−16は船尾側に1個しか
見えていないが、船体の左右に2個ならんでいることが
望ましい。
【0032】図6は、停船状態を示す模式上面図であ
る。 図6において、バ−16を充分に船内に引き込み
揺動角度制限部材14の揺動角を大きくしておく。 こ
うして前方から風を受けるようにすると、揺動ア−ム2
2の揺動角は最大となり図6の上側の2つの鉛直翼9の
角度は風の方向とほぼ一致する。 下側の1つの鉛直翼
9のロッド24と後縁部26との結合部を係脱式として
これを外すと、鉛直翼9は軸11の回りに反転して前方
からの風と平行な状態となる。 こうなると、鉛直翼9
は回転せず、又風と翼面が平行になっているので風の抵
抗も小さく安全な状態で停船していることが出来る。
【0029】バ−16を押すと、揺動角度制限部材14
の揺動角は減少し鉛直翼9の角度も風に対して平行でな
くなるので、鉛直翼9は風の力でゆっくりと回転を始め
る。そうすると、下側にあった鉛直翼9も矢印方向に回
転し、外れていた係脱機構が復旧して正規の帆走状態と
なる。 この間に行う人為的な操作はバ−16を動かす
だけであり極めて簡単な操作である。
【0030】図7は、上記の係脱機構一実施例の詳細を
示す部分上断面図である。図7において、鉛直翼9の前
縁部10に設けられた軸30には、回動自在に反転レバ
−31が嵌合し、該反転レバ−31の中間部32には軸
33を介して揺動自在にロッド24が結合されている。
ロッド24の先端部は爪34を形成している。 反転レ
バ−31の先端の軸支持部35には軸36により回動自
在に係止部材37が取り付けられている。 係止部材3
7には段部38、フック40、バネ掛けピン42が設け
られており、段部38は反転レバ−31の先端に形成さ
れた突起39と係合して、一定角度回転可能な状態にな
され、突起39とバネ掛けピン42とに掛けられたスプ
リング43によって時計回りに付勢されている。 41
はフック受け部である。
【0031】今、揺動ア−ム22が大きく傾くとロッド
24は、図7に於いて下向きに移動し、鉛直翼9は反時
計回りに回転する。 そうすると揺動ア−ム22と鉛直
翼9とのなす角度βは小さくなり、爪34が係止部材3
7を押すので係止部材37は反時計回りに回転してフッ
ク40がフック受け部41から外れる。 そうすると、
風W4の力により鉛直翼9は矢印Aの方向に大きく反転
し風W4と平行になる。 揺動ア−ム22の角度が小さ
くなれば角度βも小さくなり、前述のように鉛直翼9全
体が回転し、フック40とフック受け部41が元どうり
係合する。
【0032】図8は水中の回転推進装置の1実施例の構
造を示す側断面図であり、図9はその水上部分の模式上
面図、図10はその水中部分の模式上面図である。 構
造は、図1及び、図2に示すものとほぼ同様であり各部
材の機能、名称は番号の下2桁を共通にして説明の重複
を避ける。 異なる部分は、船体1が双胴船の形状とな
っていること、揺動角度制限部材14とこれに関する球
面17、内球面18が省略されていることと、後縁部2
6は、後縁ア−ム126に置き換えられていることであ
る。
【0033】図8において、バ−116を船内から引き
上げればア−ム122の揺動角度は大きくなり、後縁ア
−ム126により水中の鉛直翼109の揺動角度も大き
くなり、図10の矢印R方向に鉛直翼109が回転すれ
ば、図10における右向きの水流が発生しその反動で船
体は左方向に前進する。 逆に、バ−116を押し下げ
れば水中の鉛直翼109の揺動方向は逆になり船体は後
進する。 同様の機能を持つ推進装置としてはシュナイ
ダ−型のものがあるが構造が複雑であり、特に動作時の
摩擦抵抗が大きいので本発明のように風の小さなエネル
ギ−を有効に利用して帆走する船には適さない。 これ
に対し上記の構造の水中推進装置は動作抵抗が極めて小
さく又、回転軸6と106を直接結合できる為、構造も
簡単になり本発明の帆走用に使用した時、極めて効率が
よい。
【0034】次に、図9、図10について、本発明の帆
船が追い風のときに風を追い越して走ることができる事
を説明する。 図9において、鉛直翼9の後縁部10は
バ−16を船内に引き込むことによって中立点を越えて
やや風上側に揺動している。この場合、後ろからの風W
5を受けると鉛直翼9は逆回転するような力を生ずるが
一般に鉛直翼9の翼断面は前縁が円く後縁が尖った形と
なっているので逆向きの風を受けたときには空気の流れ
が乱れるためこの逆回転力は小さい。
【0035】図10においては、水中の鉛直翼109は
通常の前進状態となっている。この状態で、後からの風
W5を受けると鉛直翼9に生ずる風の抵抗で船体は前進
するが、このときに水中の鉛直翼109生ずる前方から
の水の流れQ1によって鉛直翼109は水車となって矢
印Rの方向に回転する。 この回転により鉛直翼9が回
転すると、その後縁部26が風上をむいている為に、追
い風の向きとは逆の空気流W6が生じ、W5と衝突する
ことになる。このようになると鉛直翼9は実質的にはW
5とW6を加算した速さの風を受けた時と同じ状態とな
り、仮に風の速さの85%の速さで走ることの出来る船
でW6がW5の40%であれば船の速度は1.4×0.
85=1.19となり、風の速さの約120%の速度で
走ることが出来る。
【0036】
【発明の効果】以上の説明で明らかなごとく、本発明の
鉛直軸風車型帆船は、これまで実質的に不可能だった正
面からの風での帆走を可能にすることによりヨットのよ
うにジグザグにタッキングをしながら進む必要が無いの
で操縦が非常に簡単であり又、追い風の時に風を追い越
して走ることを可能にするものであり、帆船の実用速度
を大幅に向上する事が出来、プロペラ型風車を利用した
もののように風向きに応じてプロペラの角度やピッチを
変える必要もなく、ダリウス型風車を利用したもののよ
うに風速に応じて水中のプロペラのピッチや変速機等を
微妙にコントロ−ルしなければならない様な難しさもな
い。その上、突風による破損や転覆もなく安全性の高い
ものでる。 更に構造が簡単なので安価に製作すること
が出来るので、レジャ−用の船、漁船、輸送船など利用
範囲も極めて拡くその産業上の効果は極めて著しい。
尚、図は、本発明の1実施例を示すものであり、部分的
な構造、形状の変更によって本発明の主旨を逸脱するも
のでない事は云までもない。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の構造を示す部分側断面図
【図2】本発明の1実施例の構造を示す部分上面図
【図3】本発明の作用を示す為の模式上面図
【図4】本発明の作用を示す為の模式上面図
【図5】本発明の作用を示す為の模式上面図
【図6】本発明の作用を示す為の模式上面図
【図7】本発明の1実施例の構造を示す部分上断面図
【図8】本発明の1実施例の構造を示す部分側断面図
【図9】本発明の作用を示す為の模式部分上面図
【図10】本発明の作用を示す為の模式部分上面図
【符号の説明】
1 船体 2 鉛直軸 3 軸受け 4、5 複数の腕 6 回転軸 7、8 軸受け 9、109 鉛直翼 10、110 前縁部 11、111 軸 12、112 球面体 13、113 内球面 14 揺動角度制限部材 15、115 操作レバ− 16、116 バ− 17、 球面 18 内球面 19、119 ベアリング内輪 20、120 転動体 21、121 外輪 22、122 ア−ム 23、123 軸 24、124 ロッド 25、125 球面軸受 26、 後縁部 27、127 球面軸受け 30 軸 31 反転レバー 32 中間部 33 軸 34 爪 35 軸支持部 36 軸 37 係止部材 38 段部38 39 突起 40 フック 41 フック受け部 42 バネ掛けピン 43 バネ掛けピン 50、51 スプリング 126 後縁ア−ム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直な回転軸の周りに回転する複数の鉛
    直翼の前縁付近を揺動自在に支持し、後縁付近を該鉛直
    軸に揺動自在に支持された複数の揺動ア−ムと棒状のロ
    ッドを介して夫々回転自在に接続し、該揺動ア−ムが、
    鉛直翼に働く風力によって風下に揺動するごとくなし、
    該鉛直な回転軸を水中の回転推進装置に接続するごとく
    構成したことを特徴とする鉛直軸風車型帆船。
  2. 【請求項2】 揺動ア−ムの支持部に外部から揺動可能
    な揺動角度制限部材を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の鉛直軸風車型帆船。
  3. 【請求項3】 上記複数の鉛直翼の後縁部とロッドとの
    接続部の内、少なくとも1つを係脱自在になしたことを
    特徴とする請求項1記載の鉛直軸風車型帆船。
  4. 【請求項4】 水中の回転推進装置を、鉛直な回転軸の
    周りに回転する複数の鉛直翼の前縁付近を揺動自在に支
    持し、後縁付近を該鉛直軸に揺動自在に支持された複数
    の揺動ア−ムと棒状のロッドを介して夫々回転自在に接
    続し、該揺動ア−ムを外部より揺動可能なごとく支持
    し、該鉛直翼を水中に没入するごとき構造となしたこと
    を特徴とする請求項1、2及び3記載の鉛直軸風車型帆
    船。
JP5168553A 1993-06-15 1993-06-15 鉛直軸風車型帆船 Pending JPH072179A (ja)

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JP5168553A JPH072179A (ja) 1993-06-15 1993-06-15 鉛直軸風車型帆船

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JP5168553A JPH072179A (ja) 1993-06-15 1993-06-15 鉛直軸風車型帆船

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6261138B1 (en) 1999-01-22 2001-07-17 Kaku Imura Wind-driven vessel
US6663142B2 (en) 1999-12-14 2003-12-16 Nihon Plast Co., Ltd. Steering wheel for a vehicle
KR100483474B1 (ko) * 2002-07-27 2005-04-15 주장식 풍력을 이용한 케이블카
KR101400002B1 (ko) * 2012-06-12 2014-05-30 삼성중공업 주식회사 선박용 풍력 추진 장치 및 이를 포함하는 선박
CN104747346A (zh) * 2015-02-11 2015-07-01 周华 一种划板式水流能量转换装置

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