JP4240489B2 - 燃焼装置 - Google Patents
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Description
センサーには、例えば火炎の発生を検知するセンサーや、火炎の温度を検出するセンサー、燃焼装置によって加熱される水等の温度を検出するセンサー等がある。
さらに燃焼部に適切な量の空気を送風するために、送風機の回転数を検出するセンサーが設けられたものもある(特許文献1)。
即ち燃焼を要求する信号が入力された時、燃料への点火に先立って機器が正常に機能するか否かを確認する(プレチェック)。例えば、各センサーに通電し、センサーが正常に機能するか否かを確認する。
そして続いてプレパージが行われる。プレパージは、点火に先立って送風機を起動し、燃焼装置内に残留する未燃焼成分を除去する工程である。
具体的には、プレチェックの際に制御装置から送風機の停止信号を出力する。そしてこの時の回転検出センサーの信号を確認する。回転検出センサーの信号によって送風機が停止していることが確認されれば、他のプレチェック項目の終了を待ってプレパージ工程に移行する。
この主たる原因は次の通りであると考えられる。
即ち送風機の回転停止を検出する際における、回転検出センサー(ホールIC)110とロータ100との位置関係は成り行きであり、いろいろな場合があるが、たまたま図3の様に磁石の境界部分に回転検出センサー110が位置する状況の場合、回転検出センサー110の検知が不安定なものとなる。即ち回転検出センサー110は、磁極の変化に応じてH信号とL信号の出力が変化するが、図3の様に磁石の境界部分に回転検出センサー110がある場合は、言わばニュートラルの位置であり、僅かな外乱によって回転検出センサー110からの信号が変化する。即ち送風機の回転を示す信号が出力されてしまう。
所定の条件下とは、例えば、制御装置が送風機を停止させる信号を出力していたにも係わらず回転検出センサーから送風機が回転している旨の信号があった場合にプレ回転動作を行わせしめ、回転を検知しなかった場合には、次工程に進ませる構成が考えられる。
本発明の燃焼装置では、制御装置から送風機を停止する信号が出されていたにも係わらず回転検出センサーから送風機が回転している旨の信号があった場合、送風機を回転させるプレ回転動作を行う。その結果、送風機の検出部位とセンサーとの位置関係が変化し、回転検出センサーが安定して回転の有無を検知する位置関係となる。そして本発明では、その後に再度送風機の停止確認を行うので、回転検出センサーの誤検知が解消される。
上記した請求項3に記載の発明は、この要求に沿ったものであり、プレ回転動作は微小時間行われ、さらに所定の時間の経過を待った後に送風機の停止確認を行うものである。プレ回転動作の後に、所定時間の経過を待つこととした理由は、送風機の惰性回転の収束を待つためである。
本態様は、表示装置に異常である旨を表示することができるので、修理等の処置を行いやすい。
図1は、本発明の実施形態の燃焼装置の概念図である。図2は、本発明の実施形態の燃焼装置の動作を示すフローチャートである。
送風機3は、公知のそれと同様にモータ5によって駆動される。本実施形態で採用する送風機用のモータ5は、ブラシレスモーターであり、ロータ4側に複数の永久磁石6が設けられ、固定側に電磁コイル7が設けられている。
そして本実施形態の燃焼装置1で採用する送風機3は、送風機3自体の回転数を検出する回転数検知センサー(回転検出センサー)10が設けられている。
回転数検知センサー10は、具体的にはホールICであり、磁界の変化を検知することによって送風機3の回転数を検出するものである。即ちホールICは、近接する磁石の極がN又はSのいずれかの場合にH信号を出力し、他方の極が近接した場合はL信号となる。
従って送風機3が回転すると回転数検知センサー10の近傍の磁界が変化し、ホールICからの出力信号が変化する。より具体的には、モータ5のロータ4が回転し、回転数検知センサー10の近傍に来た永久磁石6の極性が変わると、出力信号が、HからLへ、又はLからHへと変化する。
逆に送風機3が停止すると、回転数検知センサー10の出力信号が、H又はLのままで停止し、変化しない。
本実施形態の燃焼装置では、燃料ガスへの点火に先立って機器のプレチェックとプレパージを行うが、プレチェックの際に送風機3が停止していることを確認する。即ち本実施形態では、送風機3が完全に停止していることを確認した後、プレパージの工程に移行し、所定の回転数で送風機3を回転させ、その後に燃料に点火される。
即ちプレチェックが開始されると、図示しない火炎検知手段によってバーナ部2に火炎が有るか否かを確認する。火炎があるならば、点火する以前に燃焼が既に行われていることとなり、明らかに異常であるからステップ15に移行し、所定の異常処理を行う。異常処理は、燃焼装置1を停止して燃料の供給を遮断すると共に、表示装置21に異常である旨の文字や記号を表示する。また場合によっては音声、ブザー、ランプその他を併用して異常を知らせる。
初期ファンチェックモードでは、送風機3を微小時間回転し、その後、再度送風機3の停止を確認する。即ち送風機3をプレ回転動作させ、その後、再度送風機3の停止を確認する。
送風機3を微小時間回転させることにより、回転数検知センサー10とロータ4側に設けられた永久磁石6との位置関係が変わる。そのため図3の様に磁石の境界部分に回転検出センサー110が位置していたとしても、ロータ4が回転することによって磁石が回転し、回転数検知センサー10とロータ4側に設けられた永久磁石6との位置関係が変わって回転検出センサー110の検知信号が安定することが期待できる。
そしてステップ12に移行し、所定時間の経過を待つ。ステップ12の時間待ちは、送風機3の惰性による回転が収束することを待つために設けられたものである。即ち送風機3は当然に慣性を持つから、モータ5に対する送電を停止しても惰性で暫くの間、送風機3が回転する。そこで本実施形態では、惰性による回転が停止するのを待つ。この待ち時間は、2秒から5秒程度であり、本実施形態では、3秒の間、惰性による回転が停止するのを待つ。
即ちステップ8に移行して初期ファンチェックモードでの繰り返し動作が3回以内であるか否かを確認し、繰り返し動作が3回以内であるならば、ステップ9,10に移行して、送風機3を微小時間回転させ、ステップ11で送風機3を停止し、ステップ12で惰性回転の収束を待ってステップ13に移行し、送風機3が停止されたか否かを再度確認する。
2 バーナ部
3 送風機
4 ロータ
5 モータ
6 永久磁石
10 回転数検知センサー(回転検出センサー)
20 制御装置
21 表示装置
Claims (4)
- 送風機と、送風機が回転しているか否かを検出可能な回転検出センサーを備え、燃料への点火に先立って回転検出センサーによって送風機の停止確認を行う制御装置を備えた燃焼装置であって、送風機の停止確認の前に送風機を回転させるプレ回転動作を行うことを特徴とする燃焼装置。
- 送風機と、送風機が回転しているか否かを検出可能な回転検出センサーを備え、燃料への点火に先立って回転検出センサーによって送風機の停止確認を行う制御装置を備えた燃焼装置であって、送風機の停止確認の際に、制御装置から送風機を停止する信号が出されていたにも係わらず回転検出センサーから送風機が回転している旨の信号があった場合、送風機を回転させるプレ回転動作を行い、その後に再度送風機の停止確認を行うことを特徴とする燃焼装置。
- プレ回転動作は微小時間行われ、さらに所定の時間の経過を待った後に送風機の停止確認を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の燃焼装置。
- プレ回転動作と送風機の停止確認とを所定回数実行しても送風機の停止が確認できない場合は、所定の異常処理動作を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の燃焼装置。
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- 2005-02-09 JP JP2005033082A patent/JP4240489B2/ja not_active Expired - Fee Related
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