JP4239911B2 - 磁気記録再生装置および磁気記録再生方法 - Google Patents

磁気記録再生装置および磁気記録再生方法 Download PDF

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Description

本発明は、リニア磁気テープシステムが適用される磁気記録再生装置および磁気記録再生方法に関する。
従来、いわゆるテープ長手方向に平行に複数のトラックを形成し、記録・再生するリニアテープシステムの磁気記録・再生装置において、記録密度が向上するにつれて一本当たりのトラック幅は減少し、正確なトラッキングが得られるよう様々な工夫、対策が講じられている。
例えば下記特許文献1には、一つの記録トラックに対して複数の再生ヘッドを対応させたマルチ再生ヘッドを有し、そのマルチ再生ヘッドの各再生ヘッドは記録トラックの幅方向にずらして配置されると共に、マルチ再生ヘッドの全体の幅(各再生ヘッドトラック幅の総和)を上記記録トラックの幅よりも広くして、トラックずれに対して少なくとも一つのヘッドが確実にトラッキングできるような磁気記録・再生装置が記載されている。
特開2003−132504号公報
半導体のウエハー技術を利用して磁気ギャップや巻線等を形成するリニアトラックの記録・再生ヘッドでは、所謂隣接するトラックのアジマス角を異なるように形成することは難しい。そのためリニア記録・再生フォーマットはアジマス角を設けない平行なノーアジマス記録が採用されている。
また高密度記録のためにはガードバンドトラックは設けずに隣接トラックとはガードバンドの無いベタ記録で隣接トラックの影響を避ける様な工夫が必須である。記録時にも再生時にもトラッキングエラーの影響を受けるため、再生トラック幅は記録トラックの1/4にすることが求められる。
前記特許文献1では、例えば記録ヘッド数の倍の再生ヘッドを設けた場合、再生ヘッドのトラック幅は1/2より大きいことが特長として提案されている。すなわち例えば等間隔に再生ヘッドの高さをずらすと、記録トラックと再生ヘッドは図11のような位置関係になる場合がある。
この場合再生ヘッドAからDは隣接トラックからの漏れ磁束の影響を受ける。さらに記録トラックのトラック曲がりを考慮すると、最悪全ての再生ヘッドA〜Dが良好な再生状態を維持できない訂正不能な状態に陥る。これを避ける為にさらに再生ヘッドの幅を狭め、再生ヘッドの総数を増やすことも考えられるが、再生回路の増大を招き、好ましくない。
また、リニア磁気テープのフォーマットは例えば図12のように構成されている。図12において、それぞれサーボ信号が記録されたサーボバンドSBが磁気テープ20の長手方向に沿って形成され、これらサーボバンドSB間に、データバンドDBが配置されている。
データバンドDBには、多数本のデータトラック、すなわち記録トラック(図示省略)が磁気テープ20の長手方向に沿って、幅方向に多数本並置形成され、大容量化が図られている。
この磁気テープ20に対する記録・再生は、複数磁気ヘッド素子が配列されたマルチチャンネルによる磁気ヘッド装置が用いられている。そして、この磁気ヘッド装置に対して磁気テープ20を往復移行し、磁気ヘッド装置の磁気ヘッド部10を、磁気テープ20の幅方向に、所定量移行することで、それぞれの往復移行において、それぞれ複数の選択されたトラックに対して、同時に記録もしくは再生を行うことでデータの大容量化、記録再生の高速化を図っている。
この磁気ヘッド装置は、例えば図13のように、それぞれ磁気ヘッド素子が配列された第1および第2の磁気ヘッドスタック部11および12が接合されて成る磁気ヘッド部10より成る。
各磁気ヘッドスタック部11および12においては、同一トラック(トラックのセンターをCT1,CT2,CT3…として示す)上に、それぞれ記録磁気ヘッド素子1Wと再生磁気ヘッド素子1Pとが、並置形成される。各スタック部11および12において、各記録磁気ヘッド素子1W及び再生磁気ヘッド素子1Pは、その作動磁気ギャップが、所定の間隔を保持してそれぞれ直線的に配列される。
上記構成において、例えば磁気テープ走行の往路では、第1の磁気ヘッドスタック部11における各記録磁気ヘッド素子1Wによってデータ信号記録がなされ、この記録を、各記録磁気ヘッド素子1Wと並置された他方の第2の磁気ヘッドスタック部12における再生磁気ヘッド素子1Pによって再生し、例えば記録状態のモニタ等がなされる(記録同時再生モード)。
また、磁気テープ走行の復路では、第2の磁気ヘッドスタック部12における各記録磁気ヘッド素子1Wによってデータ信号記録がなされ、この記録を、第1の磁気ヘッドスタック部11における再生磁気ヘッド素子1Pによって再生する。
これら記録・再生における磁気ヘッド素子のデータトラックに対するトラッキングは、対象とするデータバンドDBを挟んでその両側に配置されたサーボバンドSBに記録されたヘッド位置制御用サーボデータ信号の読み出しによってなされる。
上記のように高密度化されたリニア磁気テープにおいては、通常の記録同時再生時やトラッキング再生時に、同一記録トラックに沿う記録磁気ヘッドと再生磁気ヘッドをオントラッキングすることは非常に重要である。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものでその目的は、ノントラッキング再生や記録同時再生等の各種記録再生モード時に磁気ヘッドを確実にオントラックさせてトラッキングエラーによる影響を受けないようにした磁気記録再生装置および磁気記録再生方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の磁気記録再生装置は、長手方向に沿う記録トラックが複数本並置形成されるリニア型磁気テープを用いる磁気記録再生装置において、複数の磁気ヘッド素子が所定間隔で配列された第1の磁気ヘッドスタック部と、前記第1の磁気ヘッドスタック部に隣接して配置され、複数の磁気ヘッド素子が前記第1の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子と同一間隔で配列された第2の磁気ヘッドスタック部と、圧電素子を複数積層した積層体を有し、記録・再生の各種モードに応じて前記積層体に印加する電圧を制御し、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部を磁気ヘッド素子の配列方向に各々調整して前記磁気ヘッド素子を所定の記録トラック位置に対峙させる第1の駆動手段とを備えたことを特徴としている。
また、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部には、磁気ギャップが所定の間隔をもって直線的に配列する複数の記録磁気ヘッド素子の配列部と、該記録磁気ヘッド素子と並置して設けられた再生磁気ヘッド素子の配列部とを有し、前記第1の駆動手段は、ノントラッキング再生モード時に、同一記録トラックに沿う前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子を、互いの高さが記録トラックの0〜1トラックピッチ分ずれた位置に対峙させることを特徴としている。
また前記第1の駆動手段は、記録同時再生モード時に、同一記録トラックに沿う前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子を、各々同一記録トラックにオントラッキングする位置に対峙させることを特徴としている。
また前記第1の駆動手段は、倍密度再生モード時に、同一記録トラックに沿う前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子のうちいずれか一方の磁気ヘッド素子の高さを、いずれか他方の磁気ヘッド素子の高さよりも、記録トラックの2トラックピッチ分ずれた位置に対峙させることを特徴としている。
また前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部には、前記磁気テープに記録されたサーボ信号を再生するサーボ信号再生磁気ヘッド素子の配置部を有し、前記第1の駆動手段は、前記サーボ信号再生磁気ヘッド素子で再生されたサーボ信号による前記磁気テープの幅方向変動情報と、前記磁気ヘッド素子の位置情報とに基づいてトラッキング動作を行うことを特徴としている。
また印加電圧により変位する圧電バイモルフを有し、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部を回動させて前記磁気ヘッド素子の前記磁気テープに対するアジマス調整を行う第2の駆動手段を備えたことを特徴としている。
また前記第2の駆動手段は、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の各背面であって、前記磁気ヘッド素子の配列直線方向の一方側と他方側の部位に、各々回動自在に軸支された直方体形状のブロックと、前記各ブロックの上下面に各々設けられ、前記第1の磁気ヘッドスタック部側から第2の磁気ヘッドスタック側にかけて各々延設された平行板バネと、前記各ブロックの、互いに対向する側面と反対側の側面に各々設けられた圧電バイモルフであって、固定端を、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子の配列直線方向の、一方側のブロックの軸支位置に相当する部位に配設し、変位端を前記配列方向の他方側のブロックの側面に各々配置した圧電バイモルフとを備えたことを特徴としている。
また、同一記録トラックに対峙する、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子の再生信号のうち、エラー信号の少ない方の磁気ヘッド素子の再生信号を選択する選択手段を備えたことを特徴としている。
また、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子の再生信号を各々独立して処理する信号処理系と、前記選択手段により選択された再生信号を処理する信号処理系とを切り換え可能に構成したことを特徴としている。
また前記トラッキング動作は、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部のうち、いずれか一方の磁気ヘッドスタック部の記録磁気ヘッド素子といずれか他方の磁気ヘッドスタック部の再生磁気ヘッド素子とを各々独立してトラッキングすることを特徴としている。
また上記課題を解決するための本発明の磁気記録再生方法は、複数の磁気ヘッド素子が所定間隔で配列された第1の磁気ヘッドスタック部と、前記第1の磁気ヘッドスタック部に隣接して配置され、複数の磁気ヘッド素子が前記第1の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子と同一間隔で配列された第2の磁気ヘッドスタック部とを備え、長手方向に沿う記録トラックが複数本並置形成されるリニア型磁気テープの記録再生を行う磁気記録再生方法において、同一記録トラックに沿う前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子を、互いの高さが記録トラックの0〜1トラックピッチ分ずれた位置に対峙させて、ノントラッキング制御により再生を行い、同一記録トラックに対峙する、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子の再生信号のうち、エラー信号の少ない方の磁気ヘッド素子の再生信号を選択して再生信号処理を行うことを特徴としている。
また、複数の磁気ヘッド素子が所定間隔で配列された第1の磁気ヘッドスタック部と、前記第1の磁気ヘッドスタック部に隣接して配置され、複数の磁気ヘッド素子が前記第1の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子と同一間隔で配列された第2の磁気ヘッドスタック部とを備え、長手方向に沿う記録トラックが複数本並置形成されるリニア型磁気テープの記録再生を行う磁気記録再生方法において、同一記録トラックに沿う前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子のうちいずれか一方の磁気ヘッド素子の高さを、いずれか他方の磁気ヘッド素子の高さよりも、記録トラックの2トラックピッチ分ずれた位置に対峙させて倍密度再生を行い、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子の再生信号を各々独立して再生信号処理することを特徴としている。
また複数の磁気ヘッド素子が所定間隔で配列された磁気ヘッドスタック部であって、磁気ギャップが所定の間隔をもって直線的に配列する複数の記録磁気ヘッド素子の配列部と、該記録磁気ヘッド素子と並置して設けられた再生磁気ヘッド素子の配列部と、磁気テープに記録されたサーボ信号を再生するサーボ信号再生磁気ヘッド素子の配置部とを有した第1の磁気ヘッドスタック部と、複数の磁気ヘッド素子が所定間隔で配列された磁気ヘッドスタック部であって、磁気ギャップが所定の間隔をもって直線的に配列する複数の記録磁気ヘッド素子の配列部と、該記録磁気ヘッド素子と並置して設けられた再生磁気ヘッド素子の配列部と、前記磁気テープに記録されたサーボ信号を再生するサーボ信号再生磁気ヘッド素子の配置部とを有した第2の磁気ヘッドスタック部とを備え、長手方向に沿う記録トラックが複数本並置形成されるリニア型磁気テープの記録再生を行う磁気記録再生方法において、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部のうち、いずれか一方の磁気ヘッドスタック部の記録磁気ヘッド素子といずれか他方の磁気ヘッドスタック部の再生磁気ヘッド素子とを各々独立してトラッキングすることを特徴としている。
より具体的には、
(1)前記第1の駆動手段の積層体は、複数のセラミックを積層したトラッキング用積層セラミックと、第1および第2の磁気ヘッドスタック部に各々対応する側に分離したヘッド高さ調整用積層セラミックとで構成する。そして記録同時再生モード時に、分離したヘッド高さ調整用積層セラミックを同時に同電圧を印加するか、又は電圧を印加せず、記録トラックに再生磁気ヘッド素子をオントラッキングさせる。
(2)またノントラッキング再生モード時に、前記分離したヘッド高さ調整用積層セラミックの片方には電圧を印加せず、他方には一定電圧を印加し、記録ヘッドギャップに隣接している再生ギャップを動作させ両方のヘッド高さをわずかにずらし、所謂二倍再生(ノントラッキング)ヘッドとして機能させる。
(3)前記分離したヘッド高さ調整用積層セラミックの片方には電圧を印加せず、他方には前記(2)の場合より高電圧を印加し、トラックピッチの2倍分に相当する高さを変位させ、所謂倍密度再生を可能にした。
(4)第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子のヘッド高さが可変できるよう、第1および第2の磁気ヘッドスタック部に回転可能なブロックを配置し、さらにブロックが上下に平行して変位するよう、上下二枚の平行板バネで支持する構造とした。
(5)前記(2)の場合にはRF信号処理系までを2系統持ち、正しいデータの方を選択し、以降の信号処理系に伝送する機能を持つように構成した。
(6)前記(3)の場合には信号処理系を独立した2系統持つように構成した。
(7)前記(2)、(3)の場合において、エラー訂正された2系統のデータをそのまま平行処理する系と途中で1系統にまとめる系とを切り替え可能にした信号処理系を構成した。
(8)記録ギャップと再生素子(例えばMR素子等の磁気抵抗素子)を一つの磁気ヘッドスタック部の左右に近接して配置し、その記録・再生のペアを上下にインラインに複数配置して磁気記録・再生ヘッドを構成し、その磁気ヘッドスタック部を上下逆向きに左右に隣接配置するように構成した。
(9)前記(4)のブロックに、第2の駆動手段としての圧電バイモルフを設け、アジマス調整を行う。
(10)記録トラック本数に対して二倍以上の再生磁気ヘッド素子を用いて再生する所謂ノントラッキング再生機構において、再生トラックの幅の総和は記録トラックの総和を超えないようにした
(11)前記(10)のノントラッキング再生機構において、再生トラックの幅の総和は記録トラックの総和を超えず、且つ第1および第2の磁気ヘッドスタック部の再生磁気ヘッド素子の高さずれを0から1ピッチの間に設定した。
(12)前記(10)のノントラッキング再生機構において、再生トラックの幅の総和は記録トラックの総和を超えず、且つ第1および第2の磁気ヘッドスタック部の再生磁気ヘッド素子の高さは、いわゆるオントラッキング高さからずらすように構成した。
(1)本発明の磁気記録再生装置によれば、圧電素子を複数積層した積層体への、電圧印加による積層方向変位を利用した簡単な装置構成によって、記録トラックに対峙する磁気ヘッド素子を、各種記録・再生モードに応じて、隣接トラックの影響を受けない最適位置に制御することができる。このため再生時のトラッキングエラーによる再生信号の劣化を防ぐことができ、更なる高密度の記録・再生が可能となり、これによってフォーマットの高密度化マイグレーションの実行が可能となる。
(2)また請求項2、10、11、15に記載の発明によれば、通常のトラッキング再生時よりもトラッキングマージンが広くなり、従来のノントラッキング再生よりもトラッキングエラーに対する余裕度が著しく増す。すなわち、ノントラッキング再生であるにも拘わらず、いわゆる二倍再生ヘッドを搭載してトラッキングマージンを十分に確保した場合と同等の作用、効果が得られる。
(3)また請求項3に記載の発明によれば、通常の記録同時再生を行う場合に、同一記録トラックに沿って、先行する側の例えば第1の磁気ヘッドスタック部の記録磁気ヘッド素子と後行する側の第2の磁気ヘッドスタック部の再生磁気ヘッド素子とを同一高さにしてトラッキングすることが可能である。
(4)また請求項4、16に記載の発明によれば、倍密度再生が可能になりデータ転送速度を半分にすることができ、記録容量の増大に伴う転送速度の問題を解決する有力な手段、方法となる。
(5)また請求項6、7に記載の発明によれば、第1の駆動手段による磁気ヘッド素子の配列方向、すなわち高さ方向の調整とともに、第2の駆動手段による磁気テープの幅方向変動に対する磁気ヘッド素子のアジマス調整を同時に行うことができる。
(6)また請求項8、9に記載の発明によれば、アジマス調整時の圧電バイモルフの変位力は、圧電バイモルフの固定端が配設されている、前記磁気ヘッド素子の配列直線方向の一方側のブロックの軸支位置に相当する部位を支点とし、変位端が配設されている前記配列直線方向の他方側のブロックに作用し、該ブロックを介して第1および第2の磁気ヘッドスタック部を回動させる。
このとき各ブロックの上下面に各々設けられた平行板バネによって、第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子の配列直線は互いに平行に保たれるので、第1および第2の磁気ヘッドスタック部を同一アジマス角をもって回動させることができる。これによって各磁気ヘッド素子を記録トラックに良好に対峙させて良好なアジマス調整を行うことができる。
(7)また請求項12、13に記載の発明によれば、記録・再生の各種モードに対応可能な信号処理系(装置)を構築することができる。
(8)また請求項14、17に記載の発明によれば、記録磁気ヘッド素子と再生磁気ヘッド素子を独立してトラッキングすることによりそれぞれのヘッドに最適なトラッキングが行える。これにより記録磁気ヘッドから再生磁気ヘッドまで通過するトラックに曲がりや変動を生じても確実に追随することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明による磁気記録再生装置の一実施形態例を図1の概略構成図を参照して説明する。
本発明による磁気記録再生装置は、磁気ヘッド装置30を有し、磁気テープ20を磁気ヘッド装置30のテープ走行面に対して往復移行するように走行させる走行駆動部40と、磁気ヘッド装置30の磁気ヘッド素子を、磁気テープ20のトラックにトラッキングさせる、磁気テープ20の長手方向に直交する方向に駆動させる、磁気ヘッド素子の磁気テープ20に対するアジマス角を調整する、等を行う駆動機構50とを有する。
走行駆動部40は、磁気テープ20が巻回される第1の巻回部41を有するテープカセット42と、テープカセット42から引き出された磁気テープ20を磁気ヘッド装置30に案内するガイドローラ、ガイドピン等の案内体43を有する案内手段と、例えばテープカセット42外に配置された磁気テープ20の第2の巻回部44と、第1及び第2の巻回部41、44との間に、磁気テープ20を、その長手方向に往復走行させる各巻回部41及び44の回転駆動部(図示省略)等で構成されている。
磁気テープ20は、図12で説明したと同様に、それぞれサーボ信号が記録されたサーボバンドSBが磁気テープ20の長手方向に沿って形成され、これらサーボバンドSB間に、データバンドDBが配置された構成を有する。
データバンドDBには、多数本のデータトラック、すなわち記録トラック(図示省略)が磁気テープ20の長手方向に沿って、幅方向に多数本並置形成される。
図2は、図1の磁気ヘッド装置30および駆動機構50の詳細を示している。図2において、31は複数の磁気ヘッド素子が所定間隔で配列された第1の磁気ヘッドスタック部であり、32は、第1の磁気ヘッドスタック部31に隣接して配置され、複数の磁気ヘッド素子が第1の磁気ヘッドスタック部31の磁気ヘッド素子と同一間隔で配列された第2の磁気ヘッドスタック部である。
これら磁気ヘッドスタック部31、32の各ヘッド摺動面には、図3の要部平面図に示すように、同一データトラックに対応する記録磁気ヘッド素子1Wと再生磁気ヘッド素子1Pとがそれぞれ並置形成される。各スタック部31及び32において、各記録磁気ヘッド1W及び再生磁気ヘッド1Pは、その磁気ギャップが、所定の間隔を保持してそれぞれトラック幅方向に直線的に配列される。
更に、第1および第2の磁気ヘッドスタック部31、32の、これら記録磁気ヘッド素子1W及び再生磁気ヘッド素子1Pの配列部33の両端に、サーボ信号再生磁気ヘッド素子1Sが配置される。
そして記録トラック幅を5ミクロン、再生トラック幅を1.25ミクロンとした前記磁気ヘッド素子の記録・再生ギャップを左右線対称な配置にして上下に例えば16個、100ミクロンおきに配置している。各磁気ヘッドスタック部31、32のヘッド摺動面はフラット面若しくはテープ幅方向を軸線とする大きな曲率半径を持つ曲面としている。
テープ長手方向の稜線はシャープエッジに形成されテープに付着している空気境界層の剥離効果を得ている。これら各磁気ヘッドスタック部31、32には、磁気テープは約0.5から5度の間の角度でラップしている。従って二つの磁気ヘッドは1度から10度の間の角度をなすように配置する。
第1および第2の磁気ヘッドスタック部31、32の各ヘッド摺動面と反対側の面(背面)は、第1および第2の磁気ヘッドベース34、35に取り付けられ、該磁気ヘッドベース34、35の背面には駆動機構50が設けられている。
駆動機構50は次のように構成されている。51は、テープ幅方向の変動に、第1および第2の磁気ヘッドスタック部31、32の磁気ヘッド素子が追随出来るようにピエゾ素子(セラミック)を複数積層したセラミックアクチュエータ(第1の駆動手段)であり、その下部はテープドライブ装置のベース面に固定されている。
このセラミックアクチュエータ51は、電圧印加により積層方向に変位(振幅)するものであり、その積層高さは例えば0.25mmの圧電素子(セラミック)を総厚10mm〜40mmになるように重ね(40枚〜160枚)、振幅量としては20ミクロンを確保している。従って一枚当たり0.125ミクロンから0.5ミクロンの膜厚の変化となる。
そしてセラミックアクチュエータ51の上部数枚を左右に(第1および第2の磁気ヘッドスタック部31、32の配置に対応して)分離し図2のように別電極を形成している。そしてこれら左右に分離された上部数枚のセラミックを、各々ヘッド高さ調整用積層セラミック51a,51bとし、その下側の分離していない複数枚のセラミックをトラッキング用メイン積層セラミック51cとしている。
ヘッド高さ調整用積層セラミック51a,51bには直流電源PDCの電圧がスイッチSWを介して各々印加され(51a側のみを図示している)、トラッキング用メイン積層セラミック51cには交流電源PACの電圧が印加される。
前記磁気ヘッドベース34、35の、各磁気ヘッド素子の配列方向(高さ方向)の中央に位置する部位と、上部には、駆動機構50側に突出する枢軸52a〜52dが設けられている。
これら枢軸52a〜52dには直方体形状のブロック53a〜53dが回動自在に軸支されている。これら4つのブロック53a〜53dのうち、上側のブロック53a,53cの各上下面には図示の平行板バネ54a,54bが配設され、下側のブロック53b,53dの各上下面には図示の平行板バネ54c,54dが配設されている。平行板バネ54dの下側には前記セラミックアクチュエータ51が配設されている。
前記ブロック53a,53bの外側と前記ブロック53c,53dの外側には、図示省略の電源からの印加電圧により変位する圧電バイモルフ55a,55bが各々接着されている。
これら圧電バイモルフ55a,55bは、固定端が、下側のブロック53b,53dの側面の枢軸52b,52dに相当する部位に各々配設され、変位端が、上側のブロック53a,53cの側面の枢軸52a,52cに相当する部位に各々配設されている。
尚前記ブロック53a〜53dは、フレキシブル配線基板(図示省略)を引き出し固定する役目も果たしている。
上記のように構成された装置において、図12で述べた磁気テープ20のサーボバンドSBに予め記録されたサーボ信号を、第1および第2の磁気ヘッドスタック部31、32に設けられたサーボ信号再生磁気ヘッド素子1Sで再生することにより、磁気テープ20の幅方向の情報及び磁気ヘッド素子の位置情報を得て、これらに基づいて、トラッキング用メイン積層セラミック51cに印加する交流電源PACの電圧を制御し、前記磁気ヘッドスタック部31、32を磁気ヘッド素子の配列方向に移動させてトラッキング制御を行う。
また、ヘッド高さ調整用積層セラミック51a,51bに印加する直流電源PDCの電圧を、各種記録再生モードに応じて各々制御することにより、第1および第2の磁気ヘッドスタック部31、32を磁気ヘッド素子の配列方向に移動させて、後述するヘッド高さに調整する。
前記トラッキング制御およびヘッド高さ調整は、セラミックアクチュエータ51の変位力(駆動力)がブロック53a〜53d、枢軸52a〜52dおよび磁気ヘッドベース34、35を介して、第1および第2の磁気ヘッドスタック部31、32に伝達されることによりなされる。
また、前述したサーボバンドSBのサーボ信号を、第1および第2の磁気ヘッドスタック部31、32に設けられたサーボ信号再生磁気ヘッド素子1Sで再生することにより、磁気テープ20の幅方向の情報及び磁気ヘッド素子の位置情報を得て、これらに基づいて、圧電バイモルフ55a,55bに印加する電圧を制御し、第1および第2の磁気ヘッドスタック部31、32を同一角度で回動させて磁気テープに対するアジマス調整を行う。
この場合、圧電バイモルフ55a,55bは印加電圧によって変位するが、その際、固定端である枢軸52b,52dに位置する部位を支点とし、変位端側のブロック53a、53cに変位力が作用し回動が行われる。このとき、平行板バネ54a〜54dの作用により、第1および第2の磁気ヘッドスタック部31、32の磁気ヘッド素子の配列直線が平行関係に保持された状態で回動が行われるため、第1および第2の磁気ヘッドスタック部31、32は同一アジマス角で傾くことができる。
尚、図4(a)はアジマスをかけていないときの磁気ヘッド装置30の背面側から見た駆動機構50の正面図、図4(b)は所定のアジマスをかけたときの同正面図である。
このように圧電バイモルフ55a,55bに直流電圧を印加することにより、テープの幅方向が環境や経時変化により変化した磁気テープを走行させるときに、ヘッドアジマス角を変化させて上下両端のヘッドギャップがトラックセンターにくるように制御することができる。
尚本実施形態例では、第1の駆動手段としてのセラミックアクチュエータ51の駆動力を伝達する機構と、第2の駆動手段としての圧電バイモルフ55a,55bの変化力を伝達する機構は、枢軸52a〜52dおよびブロック53a〜53dによって共通化しているので、駆動機構50の構成が簡素化される。
次に、上記の装置における磁気記録・再生の各種モード時の制御の様子と、制御される磁気ヘッド素子の高さ関係を説明する。図5は第1および第2の磁気ヘッドスタック部31、32のヘッド摺動面から見た図であり、図6は磁気テープ20の記録トラックと第1および第2の磁気ヘッドスタック部31、32の記録・再生磁気ヘッド素子の位置関係を示している。図中Mは磁気シールドを表している。
また図7は本実施形態例の装置の制御の流れを示し、図8は本実施形態例における再生信号処理系を示している。
これらの図において、まずノントラッキング再生モード時は、図5(a)、図6(a)に示すように、同一記録トラックに沿う第1および第2の磁気ヘッドスタック部31、32の再生磁気ヘッド素子31P,32Pを、互いの高さが記録トラックの1/2トラックピッチ分ずれた位置に制御する。
これは図2で述べたように、ヘッド高さ調整用積層セラミック51a,51bへの直流印加電圧を制御することにより(例えばいずれか一方に電圧印加し、いずれか他方には印加しない等により)行われる。
図9(a)は、本実施形態例により第1の磁気ヘッドスタック部31側の再生磁気ヘッド素子31PFと第2の磁気ヘッドスタック部32側の再生磁気ヘッド素子32PRとが高さ方向に1/2トラックピッチ分ずれた例を示し、図9(b)は従来のように一つの再生磁気ヘッド素子1Pのみで通常のトラッキング再生を行う例を示している。
従来例の図9(b)では、幅5ミクロンの記録トラックの幅方向中央に、トラック幅1.25ミクロン(1/4トラックピッチ)の再生磁気ヘッド素子1Pが存在するので、トラッキングマージンは3/8トラックピッチ(1.875ミクロン)しかない。
これに対して本実施形態例の図9(a)では、第1の磁気ヘッドスタック部31側の再生磁気ヘッド素子31PFを、図9(b)の素子1Pの位置よりも下側に1/4トラックピッチずらし、第2の磁気ヘッドスタック部32側の再生磁気ヘッド素子32PRを前記素子1Pよりも上側に1/4トラックピッチずらしている。
このため本実施形態例の図9(a)においては、トラッキングマージンが5/8トラックピッチ(3.125ミクロン)と、かなり広くなる。したがって図9(b)に示す通常のトラッキング再生時に比較して(5/8)−(3/8)=2/8=1/4トラックピッチずれ分トラッキングマージンが広がる。これは本実施形態例では1.25ミクロンに相当し、例えばトラッキングエラーの標準偏差の目標値0.2ミクロンに対して6σに相当し、十分な余裕といえる。
この場合ノントラッキングというよりも、二倍再生ヘッドを搭載してトラッキングマージンを十分に確保したトラッキング方法といえる。
そして第1および第2の磁気ヘッドスタック部31、32側の各再生磁気ヘッド素子31PF、32PRで再生された信号は、例えば図8の再生信号処理系に導入され、いずれか正しい方のデータ(エラー信号の少ない方のデータ)を選択し以降の信号処理系に伝送され処理される。
図8において60F,60Rは各々RF系信号処理部であり、61は2系のRF系信号処理部60F,60Rの出力信号のエラーレートを比較しエラー信号の少ない方のデータを選択する比較・選択部であり、62F,62Rは各々信号処理系である。
尚ノントラッキング再生時のヘッド高さは、前述した1/2トラックピッチずらすに限らず、図10(a)に示すように、再生磁気ヘッド素子31PFを図9(b)の素子1Pの位置よりも下側に1/8トラックピッチずらし、第2の磁気ヘッドスタック部32側の再生磁気ヘッド素子32PRを前記素子1Pよりも上側に1/8トラックピッチずらしても良い。この図10(a)の場合もトラッキングマージンが4/8トラックピッチとなり、従来の図9(b)の場合と比較して(4/8)−(3/8)=1/8トラックピッチ分トラッキングマージンが広がる。
また図10(b)に示すように、再生磁気ヘッド素子31PFを図9(b)の素子1Pの位置よりも下側に3/8トラックピッチずらし、第2の磁気ヘッドスタック部32側の再生磁気ヘッド素子32PRを前記素子1Pよりも上側に3/8トラックピッチずらしても良い。この図10(b)の場合もトラッキングマージンが6/8トラックピッチとなり、従来の図9(b)の場合と比較して(6/8)−(3/8)=3/8トラックピッチ分トラッキングマージンが広がる。
次に、通常の記録同時再生モード時は、図5(b)、図6(b)に示すように、同一記録トラックに沿う第1の磁気ヘッドスタック部31の磁気ヘッド素子31W、31Pと、第2の磁気ヘッドスタック部32の磁気ヘッド素子32W、32Pとを同一高さに制御する。
これは図2のヘッド高さ調整用積層セラミック51a,51bへの直流印加電圧を制御することにより(例えば前記両セラミック51a,51bに同時に同一電圧を印加するか、又は電圧を零とすることにより)行われる。
次に倍密度再生モード時は、図5(c)、図6(c)に示すように、同一記録トラックに沿う、第1の磁気ヘッドスタック部31の再生磁気ヘッド素子31Pと第2の磁気ヘッドスタック部32の再生磁気ヘッド素子32Pの高さを、記録トラックの2トラックピッチ分ずれた位置に制御する。
これは、図2のヘッド高さ調整用積層セラミック51a,51bのいずれか一方へ、トラックピッチの2倍に相当する分の直流電圧を印加することにより行われる。この際セラミックアクチュエータ51の変位量(振幅量)は、記録トラック幅が5ミクロンであるため5×2倍=10ミクロンとなり、これは、本実施形態例のセラミックアクチュエータ51が確保している振幅量20ミクロンの半分に相当するので、セラミックアクチュエータ51の上部において、全長の1/3ずつを分離してヘッド高さ調整用積層セラミック51a,51bを構成すれば良いことになる。
このように制御することにより、磁気テープ20がいずれの方向に走行する場合でも、倍密度再生を行うことができ、データ転送速度を半分にすることができる。
この倍密度再生時は、図8の処理系のうち比較・選択部61を除いた2系統の再生信号処理系で各々独立して再生信号処理が行われる。
尚本実施形態例においては、前述のノントラッキング再生時に2系統のデータを比較・選択して途中で1系統にまとめる系と、前記倍密度再生時のように2系統のデータをそのまま平行処理する系とを切り替えることができるように構成されている。
すなわち例えば、図8のRF系信号処理部60Rと信号処理系62Rを結ぶ信号経路に介挿したスイッチ(図示省略)をオン、オフ制御することで行われる。
更に本発明の他の実施形態例としては、ヘッド高さ調整用積層セラミック51a,51bに、前述した固定の直流電圧を印加するのではなく、記録磁気ヘッド素子と再生磁気ヘッド素子間でテープ幅方向に変動したときの差分に相当する変位分トラッキング用コントロール電圧を印加する。このようにすることにより、記録磁気ヘッドと再生磁気ヘッドを独立してトラッキングすることができ、これによってそれぞれの磁気ヘッドを最適にトラッキングすることが可能となる。したがって、記録磁気ヘッドから再生磁気ヘッドまで通過するトラックに曲がりや変動を生じても、確実に追随することができる。
尚、本発明の第1の駆動手段としてのセラミックアクチュエータ51の形状、積層枚数等は前記実施形態例に示すものに限らず、本発明の作用、効果を奏する範囲で任意に設計変更しても良い。
また第2の駆動手段としての圧電バイモルフ55a,55bの変位力を伝達する機構は、前記実施形態例のブロック53a〜53dや平行板バネ54a〜54dに限らず、同様の作用、効果を奏する他の機構で構成しても良い。
また、第1の駆動手段と第2の駆動手段の駆動力を、第1および第2の磁気ヘッドスタック部に伝達する機構として、前記実施形態例では枢軸52a〜52d、ブロック53a〜53dを共通部品として使ったが、これに限らず各々独立した伝達機構を用いても良い。
また本発明は図1の磁気テープドライブ装置に適用するに限らず、リニア磁気テープを用いる他の磁気ヘッド装置、磁気テープドライブ装置、記録・再生装置にも適用することができ、その場合も前記と同様の作用、効果を奏する。
本発明が適用される磁気テープドライブ装置の一例を示す構成図。 本発明の一実施形態例の斜視図。 本発明の磁気ヘッド装置のヘッド摺動面を説明するための平面図。 本発明の一実施形態例の要部を表し、(a)はアジマス調整無しの場合の背面図、(b)アジマス調整有りの場合の背面図。 本発明の一実施形態例における磁気ヘッド素子の高さ関係を表し、(a)はノントラッキング再生時の要部正面図、(b)は記録同時再生時の要部正面図、(c)は倍密度再生時の要部正面図、(d)はヘッド摺動面の詳細を説明するための正面図。 本発明の一実施形態例における磁気ヘッド素子と記録トラックとの位置関係を表し、(a)はノントラッキング再生時の要部正面図、(b)は記録同時再生時の要部正面図、(c)は倍密度再生時の要部正面図。 本発明の一実施形態例における制御の流れを示す説明図。 本発明の再生信号処理系の一例を示すブロック図。 磁気記録再生装置における再生磁気ヘッドと記録トラックの位置関係を表し、(a)は本実施形態例の位置関係を示す説明図、(b)は従来の位置関係を示す説明図。 再生磁気ヘッドと記録トラックの位置関係を表し、(a),(b)はともに本発明の他の実施形態例の位置関係を示す説明図。 従来方式による再生磁気ヘッドと記録トラックの位置関係を示す説明図。 リニア磁気テープのフォーマットの例を示す模式図。 従来の磁気ヘッド部の正面図。
符号の説明
1S…サーボ信号再生磁気ヘッド素子、20…磁気テープ、30…磁気ヘッド装置、31…第1の磁気ヘッドスタック部、31P,31PF,32P,32PR…再生磁気ヘッド素子、31W,32W…記録磁気ヘッド素子、32…第2の磁気ヘッドスタック部、33…磁気ヘッド素子の配列部、34、35…磁気ヘッドベース、50…駆動機構、51…セラミックアクチュエータ、51a,51b…ヘッド高さ調整用積層セラミック、51c…トラッキング用メイン積層セラミック、52a〜52d…枢軸、53a〜53d…ブロック、54a〜54d…平行板バネ、55a,55b…圧電バイモルフ、60F,60R…RF系信号処理部、61…比較・選択部、62F,62R…信号処理系、PDC…直流電源、PAC…交流電源、SW…スイッチ。

Claims (17)

  1. 長手方向に沿う記録トラックが複数本並置形成されるリニア型磁気テープを用いる磁気記録再生装置において、
    複数の磁気ヘッド素子が所定間隔で配列された第1の磁気ヘッドスタック部と、
    前記第1の磁気ヘッドスタック部に隣接して配置され、複数の磁気ヘッド素子が前記第1の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子と同一間隔で配列された第2の磁気ヘッドスタック部と、
    圧電素子を複数積層した積層体を有し、記録・再生の各種モードに応じて前記積層体に印加する電圧を制御し、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部を磁気ヘッド素子の配列方向に各々調整して前記磁気ヘッド素子を所定の記録トラック位置に対峙させる第1の駆動手段と
    を備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部には、磁気ギャップが所定の間隔をもって直線的に配列する複数の記録磁気ヘッド素子の配列部と、該記録磁気ヘッド素子と並置して設けられた再生磁気ヘッド素子の配列部とを有し、
    前記第1の駆動手段は、ノントラッキング再生モード時に、同一記録トラックに沿う前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子を、互いの高さが記録トラックの0〜1トラックピッチ分ずれた位置に対峙させることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録再生装置。
  3. 前記第1の駆動手段は、記録同時再生モード時に、同一記録トラックに沿う前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子を、各々同一記録トラックにオントラッキングする位置に対峙させることを特徴とする請求項2に記載の磁気記録再生装置。
  4. 前記第1の駆動手段は、倍密度再生モード時に、同一記録トラックに沿う前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子のうちいずれか一方の磁気ヘッド素子の高さを、いずれか他方の磁気ヘッド素子の高さよりも、記録トラックの2トラックピッチ分ずれた位置に対峙させることを特徴とする請求項2に記載の磁気記録再生装置。
  5. 前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部には、前記磁気テープに記録されたサーボ信号を再生するサーボ信号再生磁気ヘッド素子の配置部を有し、
    前記第1の駆動手段は、前記サーボ信号再生磁気ヘッド素子で再生されたサーボ信号による前記磁気テープの幅方向変動情報と、前記磁気ヘッド素子の位置情報とに基づいてトラッキング動作を行うことを特徴とする請求項2に記載の磁気記録再生装置。
  6. 印加電圧により変位する圧電バイモルフを有し、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部を回動させて前記磁気ヘッド素子の前記磁気テープに対するアジマス調整を行う第2の駆動手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の磁気記録再生装置。
  7. 印加電圧により変位する圧電バイモルフを有し、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部を回動させて前記磁気ヘッド素子の前記磁気テープに対するアジマス調整を行う第2の駆動手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の磁気記録再生装置。
  8. 前記第2の駆動手段は、
    前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の各背面であって、前記磁気ヘッド素子の配列直線方向の一方側と他方側の部位に、各々回動自在に軸支された直方体形状のブロックと、
    前記各ブロックの上下面に各々設けられ、前記第1の磁気ヘッドスタック部側から第2の磁気ヘッドスタック側にかけて各々延設された平行板バネと、
    前記各ブロックの、互いに対向する側面と反対側の側面に各々設けられた圧電バイモルフであって、固定端を、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子の配列直線方向の、一方側のブロックの軸支位置に相当する部位に配設し、変位端を前記配列方向の他方側のブロックの側面に各々配置した圧電バイモルフと
    を備えたことを特徴とする請求項6に記載の磁気記録再生装置。
  9. 前記第2の駆動手段は、
    前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の各背面であって、前記磁気ヘッド素子の配列直線方向の一方側と他方側の部位に、各々回動自在に軸支された直方体形状のブロックと、
    前記各ブロックの上下面に各々設けられ、前記第1の磁気ヘッドスタック部側から第2の磁気ヘッドスタック側にかけて各々延設された平行板バネと、
    前記各ブロックの、互いに対向する側面と反対側の側面に各々設けられた圧電バイモルフであって、固定端を、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子の配列直線方向の、一方側のブロックの軸支位置に相当する部位に配設し、変位端を前記配列方向の他方側のブロックの側面に各々配置した圧電バイモルフと
    を備えたことを特徴とする請求項7に記載の磁気記録再生装置。
  10. 同一記録トラックに対峙する、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子の再生信号のうち、エラー信号の少ない方の磁気ヘッド素子の再生信号を選択する選択手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の磁気記録再生装置。
  11. 同一記録トラックに対峙する、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子の再生信号のうち、エラー信号の少ない方の磁気ヘッド素子の再生信号を選択する選択手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の磁気記録再生装置。
  12. 前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子の再生信号を各々独立して処理する信号処理系と、
    前記選択手段により選択された再生信号を処理する信号処理系とを切り換え可能に構成したことを特徴とする請求項10に記載の磁気記録再生装置。
  13. 前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子の再生信号を各々独立して処理する信号処理系と、
    前記選択手段により選択された再生信号を処理する信号処理系とを切り換え可能に構成したことを特徴とする請求項11に記載の磁気記録再生装置。
  14. 前記トラッキング動作は、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部のうち、いずれか一方の磁気ヘッドスタック部の記録磁気ヘッド素子といずれか他方の磁気ヘッドスタック部の再生磁気ヘッド素子とを各々独立してトラッキングすることを特徴とする請求項5に記載の磁気記録再生装置。
  15. 複数の磁気ヘッド素子が所定間隔で配列された第1の磁気ヘッドスタック部と、前記第1の磁気ヘッドスタック部に隣接して配置され、複数の磁気ヘッド素子が前記第1の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子と同一間隔で配列された第2の磁気ヘッドスタック部とを備え、長手方向に沿う記録トラックが複数本並置形成されるリニア型磁気テープの記録再生を行う磁気記録再生方法において、
    同一記録トラックに沿う前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子を、互いの高さが記録トラックの0〜1トラックピッチ分ずれた位置に対峙させて、ノントラッキング制御により再生を行い、
    同一記録トラックに対峙する、前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子の再生信号のうち、エラー信号の少ない方の磁気ヘッド素子の再生信号を選択して再生信号処理を行うことを特徴とする磁気記録再生方法。
  16. 複数の磁気ヘッド素子が所定間隔で配列された第1の磁気ヘッドスタック部と、前記第1の磁気ヘッドスタック部に隣接して配置され、複数の磁気ヘッド素子が前記第1の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子と同一間隔で配列された第2の磁気ヘッドスタック部とを備え、長手方向に沿う記録トラックが複数本並置形成されるリニア型磁気テープの記録再生を行う磁気記録再生方法において、
    同一記録トラックに沿う前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子のうちいずれか一方の磁気ヘッド素子の高さを、いずれか他方の磁気ヘッド素子の高さよりも、記録トラックの2トラックピッチ分ずれた位置に対峙させて倍密度再生を行い、
    前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部の磁気ヘッド素子の再生信号を各々独立して再生信号処理することを特徴とする磁気記録再生方法。
  17. 複数の磁気ヘッド素子が所定間隔で配列された磁気ヘッドスタック部であって、磁気ギャップが所定の間隔をもって直線的に配列する複数の記録磁気ヘッド素子の配列部と、該記録磁気ヘッド素子と並置して設けられた再生磁気ヘッド素子の配列部と、磁気テープに記録されたサーボ信号を再生するサーボ信号再生磁気ヘッド素子の配置部とを有した第1の磁気ヘッドスタック部と、
    複数の磁気ヘッド素子が所定間隔で配列された磁気ヘッドスタック部であって、磁気ギャップが所定の間隔をもって直線的に配列する複数の記録磁気ヘッド素子の配列部と、該記録磁気ヘッド素子と並置して設けられた再生磁気ヘッド素子の配列部と、前記磁気テープに記録されたサーボ信号を再生するサーボ信号再生磁気ヘッド素子の配置部とを有した第2の磁気ヘッドスタック部とを備え、
    長手方向に沿う記録トラックが複数本並置形成されるリニア型磁気テープの記録再生を行う磁気記録再生方法において、
    前記第1および第2の磁気ヘッドスタック部のうち、いずれか一方の磁気ヘッドスタック部の記録磁気ヘッド素子といずれか他方の磁気ヘッドスタック部の再生磁気ヘッド素子とを各々独立してトラッキングすることを特徴とする磁気記録再生方法。
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