JP4238493B2 - 新規なスクエアリリウム化合物及びその製造方法 - Google Patents

新規なスクエアリリウム化合物及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なスクエアリリウム化合物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
色素誘導体、特にシアニンやポルフィリンやスクエアリリウム色素誘導体の中には会合体を形成するものがあることが知られている[(a) The Theory of the Photographic Process, T. H. James, ed. (Macmillan Co., Inc., New York, London, 1968); (b) The Theory of the Photographic Process, T. H. James, ed. (Macmillan Publishing Co., Inc., New York, London, 1977)等の本を参照]。会合体とは、数十〜数百の分子が規則正しく配列して緩く結合し、光学的にあたかも一つの超分子として振る舞うものをいい、特に図1に示すように、その吸収帯(b)が、分子単体の吸収帯(a)に比べ長波長側にシフトし、先鋭化したものをJ-会合体という。J-会合体は、ストークスシフトの小さな蛍光を発し、吸収ピーク付近の波長の光に対して極めて大きな相互作用を持ち、しかも、3次の非線形光学効果である吸収飽和の回復が非常に速いことが報告されている(M. Furuki, L. S. Pu, F. Sasaki, S. Kobayashi and T. Tani, 4th International Workshop on Femtosecond Technology Proceedings (1997)135; Appl. Phys. Lett., 72, 21(1998) 2648)。
【0003】
また、実際に固体基板上形成したスクエアリリウム色素会合体薄膜の光に対する応答時間が300fs(1fs=10-15秒)以下であったことが確認された(平成10年7月13日付け日刊工業新聞第1面)。さらに、最近、100fsを切る超高速応答特性を有し、80fJ/μm2という低エネルギーで駆動可能なスクエアリリウム色素誘導体の会合体薄膜が実現した(平成11年7月8日付け日経産業新聞第5面)。このような特徴により、スクエアリリウム誘導体の会合体薄膜は、テラビット(1012bit/s)オーダーの光情報通信の際の光スイッチとして使用され得るものであると認められる。
【0004】
本発明者らは、スクエアリリウム色素誘導体が固体基板上で会合体を形成し、かつフェムト秒オーダーの超高速光学応答特性を示すことを確認し、先に特許出願を行なった(特開平11−282034号、特開2000−111967号)。しかし、その会合体形成の作製工程にはスクエアリリウム色素誘導体の溶液が用いられたため、会合体の会合度増大および膜表面の平坦度制御には限界があることがわかった。実際に光スイッチへ応用するためには、より高い会合度およびより平坦な表面を有するスクエアリリウム色素誘導体の会合体薄膜が求められている。
【0005】
一方、1980年代から、分子線蒸着法という乾式製膜方法が発展し、半導体材料の薄膜作製に大きな役割を果たしている。この方法では超高真空で物質分子を1個1個飛ばして固体基板上に非常に秩序正しく配列させて薄膜を形成することが可能である。しかしながら、この方法の利用には材料の高い熱安定性および蒸着性が要求される。一般的に、有機材料は無機材料ほど熱に強くないため、真空を利用した分子線蒸着法を適用しにくい。
スクエアリリウム色素は電子写真用感光材料として知られている。応用の際、湿式製膜法によりスクエアリリウム色素誘導体を積層するのが普通である。ジヒドロキシスクエアリリウム色素誘導体を真空蒸着し、有機太陽電池(V.Y. Merritt and H.J. Hovel, Appl. Phys. Lett., 29, 7 (1976)414; V.Y. Merritt, IBM J. RES. DEVELOPMENT, 22, 4(1978)353; M.E. Musser and S.C. Dahlberg, Appli. Surface Science, 5, 1 (1980)28)および光記録ディスク(V. B. Jipson and C.R. Jones, IBM Tech. Disclosure Bull., 24,1A (1981) 298; A. H. Sporer, Appl. Optics, 23, 16(1984)2738)などへ応用した報告がいくつかあったが、我々は文献中の実験を繰り返した結果、ジヒドロキシスクエアリリウム色素誘導体が昇華と同時に分解反応も発生していることがわかった。従って、ジヒドロキシスクエアリリウム色素誘導体は真空を利用した分子線蒸着法により純粋な膜は得られない。
【0006】
最近、いくつかのテトラヒドロキシスクエアリリウム色素誘導体の非線形光学特性に関する報告(C. W. Dirk, et al., J. Am. Chem. Soc., 117, 8 (1995)2214; K. S. Mathis, M. G. Kuzyk, C. W. Dirk, A. Tian, S. Martinez and G. Gampos, J. Opt. Soc. Am. B, 15, 2(1998)871; G. J. Ashwell, G. Jefferies, N. D. Rees and P. C. Williamson, Langmuir, 14, 10(1998)2850)は文献に見られるが、その熱安定性および蒸着性に関する報告がなかった。
以上の理由により、高い熱安定性および蒸着性を有するスクエアリリウム色素誘導体が求められる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑み、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明の目的は、高い熱安定性および蒸着性を有する新規なスクエアリリウム色素誘導体およびその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、以下に示す新規なスクエアリリウム化合物を製造し、製造されたスクエアリリウム化合物の熱安定性を測定し、蒸着膜の作製を試した結果、そのスクエアリリウム化合物が高い熱安定性および蒸着性を示すことを確認し、本発明を完成させた。
前記課題を解決する手段は以下の通りである。
<1> 下記一般式(I)で示される新規なスクエアリリウム化合物である。
【化4】
[前記一般式(I)中、R1およびR2は同じであっても、異なっていてもよく、同じである場合にはそれぞれ、エチル基、n−プロピル基、または分岐化した炭素数3〜7のアルキル基を示し、異なる場合にはそれぞれ独立に、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基または分岐化した炭素数3〜7のアルキル基を示す。]
<2> 前記R1がn−プロピル基であり、かつ前記R2がsec−ブチル基である前記<1>に記載の新規なスクエアリリウム化合物である。
<3> 前記R1およびR2がiso−ブチル基である前記<1>に記載の新規なスクエアリリウム化合物である。
<4> 前記R1およびR2がn−プロピル基である前記<1>に記載の新規なスクエアリリウム化合物である。
<5> 前記R1およびR2がエチル基である前記<1>に記載の新規なスクエアリリウム化合物である。
<6> 前記R 1 および前記R 2 は、同じである場合にはそれぞれ、n−プロピル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、2−メチルブチル基、1−メチルブチル基、2 , 2−ジメチルプロピル基、1 , 2−ジメチルプロピル基、1 , 1−ジメチルプロピル基または1−エチルプロピル基を示し、異なる場合にはそれぞれ、n−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、2−メチルブチル基、1−メチルブチル基、2 , 2−ジメチルプロピル基、1 , 2−ジメチルプロピル基、1 , 1−ジメチルプロピル基または1−エチルプロピル基を示す前記<1>に記載の新規なスクエアリリウム化合物である。
> 下記一般式(II)で示されるアニリン誘導体と下記一般式(III)で示される3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオンとを反応させる工程を有することを特徴とする一般式(I)で示されるスクエアリリウム化合物の製造方法である。
【0009】
【化5】
【0010】
【化6】
【0011】
[前記一般式(II)中、R1およびR2は同じであっても、異なっていてもよく、同じである場合にはそれぞれ、エチル基、n−プロピル基、または分岐化した炭素数3〜7のアルキル基を示し、異なる場合にはそれぞれ、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、又は分岐化した炭素数3〜7のアルキル基を示す。]
> 前記R1がn−プロピル基であり、かつR2がsec−ブチル基である前記<>に記載のスクエアリリウム化合物の製造方法である。
> 前記R1およびR2がiso−ブチル基である前記<>に記載のスクエアリリウム化合物の製造方法である。
10> 前記R1およびR2がn−プロピル基である前記<>に記載のスクエアリリウム化合物の製造方法である。
11> 前記R1およびR2がエチル基である前記<>に記載のスクエアリリウム化合物の製造方法である。
<12> 前記R 1 および前記R 2 は、同じである場合にはそれぞれ、n−プロピル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、2−メチルブチル基、1−メチルブチル基、2 , 2−ジメチルプロピル基、1 , 2−ジメチルプロピル基、1 , 1−ジメチルプロピル基または1−エチルプロピル基を示し、異なる場合にはそれぞれ、n−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、2−メチルブチル基、1−メチルブチル基、2 , 2−ジメチルプロピル基、1 , 2−ジメチルプロピル基、1 , 1−ジメチルプロピル基または1−エチルプロピル基を示す前記<7>に記載のスクエアリリウム化合物の製造方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の新規なスクエアリリウム化合物及びその製造方法について詳しく説明する。
本発明の新規なスクエアリリウム化合物は、下記一般式(I)で表されるものである。
【0013】
【化7】
【0014】
上記一般式(I)において、R1およびR2は同じであっても、異なっていてもよく、同じである場合にはそれぞれ、エチル基、n−プロピル基、または分岐化した炭素数3〜7のアルキル基を示すが、異なっている場合にはそれぞれ、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基または分岐化した炭素数3〜7のアルキル基を示す。
【0015】
上記一般式(I)において、R1およびR2が同じである場合にはそれぞれ、エチル基、n−プロピル基または分岐化した炭素数3〜5の低級アルキル基が好ましく、n−プロピル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、2−メチルブチル基、1−メチルブチル基、2,2−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基または1−エチルプロピル基がより好ましく、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、1−メチルブチル基、2,2−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基または1−エチルプロピル基が特に好ましい。
【0016】
上記一般式(I)において、R1およびR2が異なっている場合にはそれぞれ、n−プロピル基、n−ブチル基または分岐化した炭素数3〜5の低級アルキル基が好ましく、n−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、2−メチルブチル基、1−メチルブチル基、2,2−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基または1−エチルプロピル基がより好ましく、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、1−メチルブチル基、2,2−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基または1−エチルプロピル基が特に好ましい。
【0017】
以上の新規なスクエアリリウム化合物は、本発明の製造方法により得ることができる。本発明の製造方法は、下記一般式(II)で示されるアニリン誘導体と、下記一般式(III)で示される3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオンとを反応させる工程を有する。一般式(II)と一般式(III)とは、溶媒中で共沸還流の条件で反応させることが好ましい。得られた化合物は洗浄後さらにカラムクロマトグラフィーおよび再結晶により精製することができる。
【0018】
【化8】
【0019】
前記一般式(II)中、R1およびR2は同じであっても、異なっていてもよく、同じである場合にはそれぞれ、エチル基、n−プロピル基、または分岐化した炭素数3〜7のアルキル基を示すが、異なっている場合にはそれぞれ、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基または分岐化した炭素数3〜7のアルキル基を示す。
【0020】
【化9】
【0021】
本発明の製造方法において、3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオンに対するアニリン誘導体のモル比(アニリン誘導体のモル数/3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオンのモル数)は、100〜300%であることが好ましく、150〜250%であることがより好ましい。アニリン誘導体のモル比は100%未満では、前記の新規スクエアリリウム化合物が形成しにくくなることがあり、300%を超えると、副産物が多くなり、目標化合物が分離精製しにくくなることがある。
【0022】
反応溶媒としては、特に限定されないが、n−ブタノール、n−ペンタノール、n−ヘキサノール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン、モノクロロベンゼン等の芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類を用いることができる。アルコール類溶媒は単独で使用してもよいが、芳香族炭化水素または又はエーテル類溶媒は1容量%以上のアルコール類溶媒と混合して使用したほうがよい。これらの中でも、n−プロパノ−ル、n−ブタノール、n−ペンタノール、n−プロパノ−ルとベンゼンの混合溶媒、n−プロパノ−ルとトルエンの混合溶媒、n−ブタノールとベンゼンの混合溶媒、n−ブタノールとトルエンの混合溶媒、n−ペンタノールとベンゼンの混合溶媒、n−ペンタノールとトルエンの混合溶媒が好ましい。混合溶媒を使う場合、アルコール類溶媒の濃度は、1容量%以上とすることが好ましく、5〜75容量%とすることが特に好ましい。
【0023】
反応温度は、前記の反応溶媒の沸点より高くすることが好ましく、前記の反応溶媒の沸点より20〜50℃高くすることが特に好ましい。具体的には、n−ブタノールとトルエンの混合溶媒を反応溶媒とする場合は、反応温度が130〜160℃であることが好ましい。
【0024】
反応時間は、前記製造工程の反応温度によって異なり、反応温度が高くなると反応時間が短くなり、反応温度が低くなると反応時間が長くなる。具体的には、n−ブタノールとトルエンの混合溶媒を反応溶媒として130〜160℃で反応させる場合、反応時間が6〜3時間であることが好ましい。
以上の反応は、窒素ガスの雰囲気で行うことが好ましい。
【0025】
前記製造工程により得られた本発明の新規スクエアリリウム化合物の構造式の具体例を以下に示す。
【0026】
【化10】
【0027】
この様にして製造されるスクエアリリウム化合物は、高い熱安定性および蒸着性を示す。前記熱安定性に関しては、熱重量測定法および示差熱分析により熱分解温度を測定し、それが蒸着膜の材料として利用可能であることを確認した。また、前記蒸着性に関しては、真空昇華装置を用いて昇華精製を行った結果、本発明の新規なスクエアリリウム化合物が昇華させられた時に分解が発生しなかったことを確認した。さらに、実際の蒸着器を用いて蒸着膜を試作した結果、本発明の新規なスクエアリリウム化合物が分解することなしに蒸着できることを確認した。
【0028】
本発明の新規なスクエアリリウム化合物は、分子線蒸着法を利用して製膜できるので、電子写真分野の他に、光スイッチ、光記録ディスクおよび有機太陽電池など様々な分野に応用が可能である。
【0029】
【実施例】
以下に実施例を示し本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
(実施例1)
化合物(1)の合成
3,5−ジヒドロキシ−N−sec−ブチル−N−プロピルアニリン4.47g(20.0mmol)と3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン1.14g(10.0mmol)をn−ブタノール40mlとトルエン120mlの混合液中に加え、窒素ガスの雰囲気で攪拌しながら147〜153℃にて加熱し、4.5時間還流させた。反応から生成された水は共沸蒸留により除去した。反応終了後トルエンを常圧蒸留により除去してから、無水シクロヘキサン40mlを加え、共沸蒸留によりn−ブタノールを除去した。冷却後、析出した黄緑色結晶を濾過し、ヘキサンおよびメタノールで洗浄後、黄緑色の輝く結晶を得た。この結晶は塩化メチレンとメタノールの混合溶媒から再結晶することにより精製し、乾燥してから目的のスクエアリリウム色素(黄緑色針状微結晶)4.16g(収率:79.3%)を得た。
1H−NMRスペクトル(CDCl3):
δ=10.941(s,4H,OH),5.861(s,4H,Harom),3.950(m,2H,NCH),3.172(m,4H,NCH2),1.728〜1.606(m,8H,CH2),1.234(d,J=6.59Hz,6H,NCCH3),0.952(t,J=7.32Hz,6H,CH3),0.893(t,J=7.32Hz,6H,CH3
マススペクトル(EI):
m/z=524(M+,50%),495(M+−C25,100%)
【0030】
本実施例で得られた新規なスクエアリリウム色素が1.33〜5.33×10-4Pa(1〜4×10-6Torr)の真空中、215℃にて蒸着できることを確認した。また、蒸着膜厚の制御性が高いこともわかった。
【0031】
(実施例2〜4)
実施例1におけるアニリンの誘導体を表1に示すアニリン誘導体に換えたこと以外は実施例1と同様にしてスクエアリリウム化合物を得た。表1に、生成した各化合物の融点、分解点、赤外吸収スペクトルおよび可視吸収スペクトルの数値を示し、表2に元素分析の結果を示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【発明の効果】
本発明によると、高い熱安定性および蒸着性を有する新規なスクエアリリウム色素誘導体およびその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 色素分子の吸収スペクトルを示すグラフで、(a)は、色素分子がランダムに分散しているときの、(b)は色素分子が会合体を形成しているときの吸収スペクトルを示す。

Claims (12)

  1. 下記一般式(I)で示される新規なスクエアリリウム化合物。
    [前記一般式(I)中、R1およびR2は同じであっても、異なっていてもよく、同じである場合にはそれぞれ、エチル基、n−プロピル基、または分岐化した炭素数3〜7のアルキル基を示し、異なる場合にはそれぞれ独立に、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基または分岐化した炭素数3〜7のアルキル基を示す。]
  2. 前記R1がn−プロピル基であり、かつ前記R2がsec−ブチル基である請求項1に記載の新規なスクエアリリウム化合物。
  3. 前記R1およびR2がiso−ブチル基である請求項1に記載の新規なスクエアリリウム化合物。
  4. 前記R1およびR2がn−プロピル基である請求項1に記載の新規なスクエアリリウム化合物。
  5. 前記R1およびR2がエチル基である請求項1に記載の新規なスクエアリリウム化合物。
  6. 前記R 1 および前記R 2 は、同じである場合にはそれぞれ、n−プロピル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、2−メチルブチル基、1−メチルブチル基、2 , 2−ジメチルプロピル基、1 , 2−ジメチルプロピル基、1 , 1−ジメチルプロピル基または1−エチルプロピル基を示し、異なる場合にはそれぞれ、n−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、2−メチルブチル基、1−メチルブチル基、2 , 2−ジメチルプロピル基、1 , 2−ジメチルプロピル基、1 , 1−ジメチルプロピル基または1−エチルプロピル基を示す請求項1に記載の新規なスクエアリリウム化合物。
  7. 下記一般式(II)で示されるアニリン誘導体と下記一般式(III)で示される3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオンとを反応させる工程を有することを特徴とする一般式(I)で示されるスクエアリリウム化合物の製造方法。
    [前記一般式(II)中、R1およびR2は同じであっても、異なっていてもよく、同じである場合にはそれぞれ、エチル基、n−プロピル基、または分岐化した炭素数3〜7のアルキル基を示し、異なる場合にはそれぞれ、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、又は分岐化した炭素数3〜7のアルキル基を示す。]
  8. 前記R1がn−プロピル基であり、かつ前記R2がsec−ブチル基である請求項に記載のスクエアリリウム化合物の製造方法。
  9. 前記R1およびR2がiso−ブチル基である請求項に記載のスクエアリリウム化合物の製造方法。
  10. 前記R1およびR2がn−プロピル基である請求項に記載のスクエアリリウム化合物の製造方法。
  11. 前記R1およびR2がエチル基である請求項に記載のスクエアリリウム化合物の製造方法。
  12. 前記R 1 および前記R 2 は、同じである場合にはそれぞれ、n−プロピル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、2−メチルブチル基、1−メチルブチル基、2 , 2−ジメチルプロピル基、1 , 2−ジメチルプロピル基、1 , 1−ジメチルプロピル基または1−エチルプロピル基を示し、異なる場合にはそれぞれ、n−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、2−メチルブチル基、1−メチルブチル基、2 , 2−ジメチルプロピル基、1 , 2−ジメチルプロピル基、1 , 1−ジメチルプロピル基または1−エチルプロピル基を示す請求項に記載のスクエアリリウム化合物の製造方法。
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