JP4237041B2 - 光情報記録再生装置、光情報記録再生方法、および制御プログラム、並びに記録媒体 - Google Patents

光情報記録再生装置、光情報記録再生方法、および制御プログラム、並びに記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、記録情報に応じた記録条件に基づいて記録を行うとともに記録された情報の再生を行う光記録条件設定方法、光情報記録再生装置、制御プログラム、および記録媒体に関するものである。
大容量のデータを記録する光情報記録媒体(例えば、光ディスク)記録再生装置においては、レーザ光を光記録情報媒体上に集光させて加熱することにより、該媒体の物理特性を変化させて情報を記録している。しかし、光情報記録媒体の記録再生装置を量産したとき、使用部品の特性ばらつきや環境変化等により、個々の装置が常に同一の特性を有するとは限らない。
また、同様に、光情報記録媒体自体も量産時に、特性ばらつきが発生し、同一の記録条件で記録しても個々の光情報記録媒体で常に同じマーク形状が得られるとは限らない。したがって、通常、記録再生装置では、情報の試し書きを行い、最適記録条件を判別し、判別した最適記録条件で光情報記録媒体へのデータの書き込みが行われるようになっている。
この試し書き動作は、光情報記録媒体上に予め用意された試し書き領域(テスト領域、設定領域ともいう)に対して記録条件を変化させながらレーザ照射を行って試し書きを行い、その試し書き部分の再生信号を監視することで、最適な記録条件を判別する動作である。この試し書き動作により、記録時に最適な記録条件による記録動作が実現できる。
このような試し書き動作に関する技術として、例えば、特許文献1に記録再生装置の記憶手段から読み出した初期記録パワーから所定マージンパワーを減算あるいは加算した記録パワーにおいて、テストデータを記録再生させた後、再生品質判定結果に応じて最適記録パワーか否かを認定することにより、テストデータの記録再生回数を低減することのできる装置が開示されている。
また、特許文献2には、記録用のレーザパワーを徐々に変化させながら、信号を記録再生し、再生信号が使用できる状態になる下限パワーを決定した後、前記下限パワーに予め定められた値のパワーを加えて信号記録を行うことで、環境変化によるサーボずれ、パワー変動等の異常が生じても、再生信号が不良になるまでのマージンパワーが存在し、安定性が高くなる方法について開示されている。
特許第2687904号公報(平成9年12月8日発行) 特開平3−171437号公報(平成9年8月22日公開)
ここで、上述のように特許文献1では、初期記録パワーを装置内の記憶手段から読み出している。しかしながら、ディスクと装置の組合せによって特性のばらつきが存在するため、初期記録パワーが必ずしもマージンを十分に確保できる記録パワー付近であるとは限らない。そのため、初期記録パワーから所定マージンパワーを減算して得られた下限記録パワーの再生信号の判定を行い、良好と判定されない場合は、減算する所定マージンパワーの値を変化させて、下限記録パワー検出の処理を行う必要がある。このため、特許文献1に開示の技術では、記録再生回数が低減されるとは限らないという問題点がある。
また、特許文献2では、下限パワーを検出するために設定した再生信号の閾値によっては、下限パワーに上乗せして設定したパワーでの記録状態が良好でない可能性があるという問題点がある。さらに、高記録パワー側における悪化の影響を受けるパワーに対して、十分なマージンのないパワーに設定されるかもしれないというおそれもある。
すなわち、記録再生回数が低減するとともに、十分なマージンが確保された記録条件を設定することができ、光情報記録媒体(光ディスク等)に良好な記録マークを形成することが可能な光情報記録媒体の記録再生装置における光記録条件設定方法、またはそれを利用する情報記録再生装置の開発が強く求められていた。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、記録再生回数が低減するとともに、十分なマージンが確保された記録条件を設定することができ、光情報記録媒体(光ディスク等)に良好な記録マークを形成することが可能な光情報記録媒体の記録再生装置における光記録条件設定方法、および情報記録再生装置等を提供することにある。
本発明に係る光情報記録再生装置は、上記課題を解決するために、光情報記録媒体に情報の記録及び/又は再生を行うための光情報記録再生装置であって、光情報記録媒体に予め記録されている記録条件を読み出し、該記録条件に基づいて、試し書き記録動作のための記録条件の設定を行う試書記録条件設定手段と、上記試書記録条件設定手段によって設定された試書記録条件に従って試し書き記録動作を行うように指示し、該試し書き記録動作が行われた後に、試し書き記録を再生した信号を検出し、該再生信号についての第一閾値に基づいて、第一記録条件を検出し設定する第一記録条件設定手段と、上記第一記録条件設定手段によって設定された第一記録条件に対して、所定の演算処理を行い、第二記録条件を設定する第二記録条件設定手段と、上記第二記録条件設定手段によって設定された第二記録条件に対して、所定の演算処理を行い、第三記録条件を設定する第三記録条件設定手段と、上記第三記録条件設定手段によって設定された第三記録条件に従って試し書き記録動作を行うように指示し、該試し書き記録動作が行われた後に、該試し書き記録を再生した信号を検出し、該再生信号についての第二閾値に基づいて、第三記録条件の良否の判定を行う第三記録条件判定手段と、上記第三記録条件判定手段によって良好と判定された場合、第二記録条件を最適記録条件として設定する最適記録条件設定手段と、を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、第一記録条件設定手段によって検出・設定された第一記録条件に対して、第二記録条件設定手段が所定演算処理を行うことによって第二記録条件を設定しているため、第一記録条件から第二記録条件までの試し書き動作を行う必要がなくなる。また、第二記録条件設定手段によって設定された第二記録条件に対して、第三記録条件設定手段が所定演算処理を行うことによって第三記録条件を設定しているため、第二記録条件から第三記録条件までの試し書き動作を行う必要がなくなる。このため、記録回数を低減させることができる。
さらに、第三記録条件判定手段が、設定された第三記録条件について、種々の悪化要因(例えば、環境温度の変化、サーボずれなど)に対する記録条件の余裕(マージン)があるかどうかを確認するため、記録再生回数が低減し、十分なマージンが確保された記録条件を設定することができる。
したがって、本発明に係る光情報記録再生装置によれば、光情報記録媒体(光ディスク等)に良好な記録マークを形成することが可能となるという効果を奏する。
また、上記特許文献1、2に開示の技術では、いずれも装置内のメモリ(レジスタ)より初期記録パワーを読み出し設定する構成となっている。一方、本発明に係る光情報記録再生装置は、光情報記録媒体に予め記録されている記録条件を読み出し、その条件を「試し書き記録動作のための記録条件」(例えば、初期記録パワー)として使用する構成となっている。したがって、特許文献1、2に開示の技術における初期記録パワーの設定では、光情報記録媒体の特性差(例えば、記録感度差等)の影響を大きく受け、最適記録条件を求めるまでの処理が増大するという問題点があるのに対し、本発明に係る光情報記録再生装置では光情報記録媒体に応じて、適した「試し書き記録動作のための記録条件」(初期記録パワー)を設定できるため、最適記録条件を検出する処理が低減できるという効果を奏する。
また、本発明に係る光情報記録再生装置では、上記第一記録条件とは、マージンの上限側の記録条件及び/又は下限側の記録条件であることが好ましい。上記の構成によれば、確実かつ簡便に最適記録条件を設定することができるという効果を奏する。なお、本発明でいう「マージンの上限側の記録条件」とは、光情報記録媒体の記録・再生性能についての種々の悪化要因(例えば、環境温度の変化、サーボずれなど)に対する記録条件の余裕(マージン)のうち上限側に存在する記録条件であり、同様に「マージンの下限側の記録条件」とは、光情報記録媒体の記録・再生性能についての種々の悪化要因(例えば、環境温度の変化、サーボずれなど)に対する記録条件の余裕(マージン)のうち下限側に存在する記録条件のことである。
また、本発明に係る光情報記録再生装置では、上記第二記録条件設定手段が行う所定の演算処理とは、第一記録条件に対して所定係数を乗算する処理、または第一記録条件に対して所定量を加算する処理、または第一記録条件に対して所定量を減算する処理であることが好ましい。上記の構成によれば、簡便かつ確実に第二記録条件を設定できるという効果を奏する。
また、本発明に係る光情報記録再生装置では、上記第三記録条件設定手段が行う所定の演算処理とは、第二記録条件に対して所定係数を乗算する処理、または第二記録条件に対して所定量を加算する処理、または第二記録条件に対して所定量を減算する処理であることを特徴とすることが好ましい。上記の構成によれば、簡便かつ確実に第三記録条件を設定できるという効果を奏する。
また、本発明に係る光情報記録再生装置では、上記第一閾値は、上記第二閾値に比べて、再生信号がより悪化する方向に設定することが好ましい。ここで、「再生信号が悪化する方向」とは、「再生品質が低下するように」という意であり、第一閾値の再生信号品質を得る記録条件で記録した場合、第二閾値の再生信号品質を得る記録条件で記録した場合に比べて、再生品質が低下するように、第一閾値と第二閾値を設定するということである。したがって、例えば、ジッタであれば第一閾値を第二閾値よりも高めに設定することになる。それゆえ、上記の構成によれば、第一記録条件を早めに検出・設定することができ、記録回数を低減させることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る光情報記録再生装置では、上記第二記録条件設定手段は、さらに、設定された第二記録条件に従って試し書き記録動作が行われた後、該試し書き記録を再生した信号を検出し、該再生信号についての第三閾値に基づいて、第二記録条件の良否の判定を行うものであることが好ましい。また、上記第三閾値は、上記第二閾値に比べて、再生信号がより良化する方向に設定することが好ましい。ここで、「再生信号が良化する方向」とは、「再生品質が高まるように」という意であり、第一閾値の再生信号品質を得る記録条件で記録した場合、第二閾値の再生信号品質を得る記録条件で記録した場合に比べて、再生品質が向上するように、第一閾値と第二閾値を設定するということである。したがって、例えば、ジッタであれば第三閾値を第二閾値よりも低めに設定することになる。
それゆえ、上記の構成によれば、上記第二記録条件設定手段において設定された第二記録条件を用いて、試し書きを行い、再生信号の第三閾値に基づいて、第二記録条件の良否の判断を行うことになるが、ここで、第二閾値を、光ディスク装置において再生品質が確保できるレベルに設定し、第三閾値を第二閾値よりも再生品質の良化する方向に、例えば、ジッタであれば低めに設定しておけば、第二記録条件を光ディスク装置において再生品質が確保できるレベルよりも厳しいレベルで判定することができる。このため、更に高精度な記録条件設定が可能となるという効果を奏する。
本発明に係る光情報記録再生装置では、上記記録条件は複数の記録パラメータで構成されており、上記試し書き記録動作では、少なくとも1つの記録パラメータを使用することが好ましい。ここでいう「試し書き記録動作」とは、第一記録条件設定手段、第二記録条件設定手段、第三記録条件判定手段のうち、少なくともいずれか1つの手段が指示して行わせる試し書き記録動作をいう。
また、上記試書記録条件設定手段は、上記第一記録条件設定手段にて第一記録条件が検出されない場合、上記第二記録条件設定手段にて第二記録条件が設定されない場合、上記第三記録条件設定手段にて第三記録条件が設定されない場合、上記第三記録条件判定手段にて第三記録条件が良好でないと判定された場合のうち、いずれかの場合に、上記試し書き動作で使用していない少なくとも1つの記録パラメータに変化を加えて、試し書き記録動作のための記録条件の設定を行うものであることが好ましい。上記の構成によれば、記録条件のうち、試し書き記録動作において使用していない(変化させていない)記録パラメータがずれている場合でも、そのパラメータに変化を与えて、再度記録条件設定動作を行うため、さらに高精度な記録条件設定が可能となるという効果を奏する。
また、本発明には、上記いずれかに記載の光情報記録再生装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための制御プログラムも含まれる。また、上記制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明に含まれる。
さらに、本発明に係る光情報記録方法は、光情報記録媒体に情報の記録及び/又は再生を行うための光情報記録方法であって、光情報記録媒体に予め記録されている記録条件を読み出し、該記録条件に基づいて、試し書き記録動作のための記録条件の設定を行う試書記録条件設定工程と、上記試書記録条件設定工程において設定された試書記録条件に従って試し書き記録動作が行われた後に、該試し書き記録を再生した信号を検出し、該再生信号についての第一閾値に基づいて、第一記録条件を検出し設定する第一記録条件設定工程と、上記第一記録条件設定工程において設定された第一記録条件に対して、所定の演算処理を行い、第二記録条件を設定する第二記録条件設定工程と、上記第二記録条件設定工程において設定された第二記録条件に対して、所定の演算処理を行い、第三記録条件を設定する第三記録条件設定工程と、上記第三記録条件設定工程において設定された第三記録条件に従って試し書き記録動作が行われた後に、該試し書き記録を再生した信号を検出し、該再生信号についての第二閾値に基づいて、第三記録条件の良否の判定を行う第三記録条件判定工程と、上記第三記録条件判定工程において良好と判定された場合、第二記録条件を最適記録条件として設定する最適記録条件設定工程と、を含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、第一記録条件設定工程において検出・設定された第一記録条件に対して、第二記録条件設定工程にて所定演算処理を行うことによって第二記録条件を設定しているため、第一記録条件から第二記録条件までの試し書き動作を行う必要がなくなる。また、第二記録条件設定工程において設定された第二記録条件に対して、第三記録条件設定工程にて所定演算処理を行うことによって第三記録条件を設定しているため、第二記録条件から第三記録条件までの試し書き動作を行う必要がなくなる。このため、記録回数を低減させることができる。
さらに、第三記録条件判定工程にて設定された第三記録条件について、種々の悪化要因(例えば、環境温度の変化、サーボずれなど)に対する記録条件の余裕(マージン)があるかどうかを確認するため、記録再生回数が低減し、十分なマージンが確保された記録条件を設定することができる。
したがって、本発明に係る光情報記録方法によれば、光情報記録媒体(光ディスク等)に良好な記録マークを形成することが可能となるという効果を奏する。
本発明に係る光情報記録再生装置および光情報記録方法等によれば、以上のように、光情報記録媒体(光ディスク等)に良好な記録マークを形成することが可能となるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1〜図14に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態に係る光情報記録再生装置として、光ディスク装置1を例に挙げて説明する。図1に示すように、本実施の形態に係る光ディスク装置1は、光ヘッド11、ピックアップ12、ピックアップ駆動回路13、レーザ駆動回路14、再生回路15、制御部20、センサ30を備えている。また、ピックアップ駆動回路13、レーザ駆動回路14、再生回路15は、記録再生回路群16を形成している。
ピックアップ駆動回路13は、制御部20からの制御信号によってピックアップ12を駆動し、光ディスク10の図示しないトラックに対して移動させるものである。
上記ピックアップ12には、光ヘッド11が設けられている。この光ヘッド11は光ディスク10に対して、情報を記録再生するための光ビーム(レーザビーム)を照射するとともに、光ディスク10からの反射光を検出し、再生回路15に対して出力するものである。光ヘッド11から照射される光ビームは、レーザ駆動回路14によって制御・駆動される。また、再生回路15は、光ヘッド11が検出した反射光を再生信号に変換し、制御部20に対して出力するものである。さらに、センサ30は、上記センサ30は、光ディスク10の装填を検出するため、及び/又は光ディスク10への記録環境の変化を検出するためのものであり、例えば、光ディスク10の記録部位の温度を検出するための温度センサからなる。そして、センサ30は、検出した結果を検出信号として制御部20へ出力するものである。
次に、光ディスク装置1が光ディスク10に情報を記録する動作について簡単に説明する。まず、制御部20がレーザ駆動回路14を介して記録条件を設定する。そして、光ヘッド11から記録用の光ビームが光ディスク10の記録部位に照射され、光ディスク10のトラックに情報が記録されることになる。
また、上記光ディスク装置1が光ディスク10に記録された情報を再生する場合について簡単に説明する。まず、制御部20がピックアップ駆動回路13を介してピックアップ12を光ディスク10の記録部位へ移動させる。そして、制御部20がレーザ駆動回路14を介して光ヘッド11から再生用の光ビームを光ディスク10の情報が記録されたトラックに対して照射する。光ヘッド11が検出した反射光は、再生回路15にて再生信号に変換され、制御部20に入力される。これにより、上記光ディスク装置1は、光ディスク10のトラックに記録された情報を再生することができる。
なお、制御部20は、光ディスク10が光ディスク装置1に装填されたときに加えて、情報の記録動作中にもセンサ30の検出信号から記録環境に所定の変化が検出されたときや、前回の試し書きから所定時間が経過したとき等に、記録条件設定の動作を適宜起動する。
また、図2に示すように、光ディスク10には設定用領域41とユーザ領域42とが形成されている。設定用領域41は情報の試し書き記録を行うための部位であり、ユーザ領域42はユーザが所望する情報を記録するための部位である。
光ディスク装置1は、この光ディスク10の設定用領域41への試し書きに基づいて記録条件を設定する。そして、その記録条件に従い、ユーザ領域42の各トラックに情報を記録する。なお、光ディスク装置1の記録条件設定後のユーザ領域42への記録動作は、一般に知られた動作と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。また、設定用領域41内には、標準記録条件が予め記録されているものとする。
つまり、光ディスク装置1は、設定用領域41内の標準記録条件を読み出し、この標準記録条件を記録条件設定のために使用するものである。また、読み出した標準記録条件を制御部20内に設けられた記憶手段であるメモリ(不図示)に保存し、それを読み出して使用してもよい。なお、設定用領域41の位置は、図2に示した位置に限らず、光ディスク10の任意の半径位置に存在していても構わないし、設定用領域41は複数存在していても構わない。
次に、本実施の形態に係る光ディスク装置1が行う具体的な光記録条件設定動作について説明する。なお、以下の説明では、変調方式として(1,7)RLL(Run Length Limited code)を例に挙げて説明する。ただし、本実施の形態においては、(1,7)RLLの変調方式に限るものではない。なお、(1,7)RLLコードとは、磁気的、光学的ディジタル記録において、反転間隔の最小値と最大値とを制限したコードである。
また、この(1,7)RLLの変調方式では、後で詳述するが、記録パルスのパルス列は、最短の記録マークが始端部と終端部とから構成される一方、最短の記録マークよりも長い記録マークではこの始端部と終端部との間に該マーク長に応じた中間部を加えて構成される。なお、他の変調方式においては、例えば、最短の記録マーク長が3Tから始まるものもあり、このときは最短の記録マーク長が始端部、中間部、終端部にて構成されている(例えば、DVD−RW等)。また、最短マーク長が2Tであったとしても、始端部のみで構成されているものもある(例えば、DVD−R等)。
図3に示すように、光ディスク10には、記録を行うための媒体温度分布を考慮し、記録情報に対応するパルス列が設定されている。なお、図3は4Tマークに対応するためのパルス列を示している。上記パルス列は、上述したように、始端部と終端部、および3Tマーク以上では中間部とを合わせて構成されている。ここで、Tは、クロック1周期分の時間を表す。したがって、例えば4Tマークとは、クロック4周期分の時間に「1」が記録されるマークつまり記録領域をいう。
また、パルス列は、同図に示すように、記録パワー、消去パワーおよびバイアスパワーにて構成されており、本実施の形態ではこれらを記録パワーパラメータと呼ぶことにする。この記録パワーパラメータは記録条件に含まれており、その標準値は光ディスク10の設定用領域41に予め記録されている。なお、同図では、始端部、中間部のパルスの記録パワーは同一であるが、必ずしもこれに限らず、パルス毎で別個の記録パワーであってもよい。
また、図4に、2Tマークから8Tマークまでのそれぞれを形成するためのパルス列、および記録パルスパラメータを示す。同図において、dTtopは始端部のパルス開始位置、Ttopは始端部のパルス幅、dTendは終端部のパルス終了位置、およびTmpは中間部のパルス幅を示しており、これらの値の変化により、形成される記録マークの形状が変化する。これらの記録パルスパラメータは記録条件に含まれており、その標準値は光ディスク10の設定用領域41に予め記録されている。
次に、最適化する記録条件として記録パワーを例に挙げて、光ディスク装置1における記録条件設定について説明する。
まず、図5に示すように、光ディスク装置1における制御部20には、試書記録条件設定部(試書記録条件設定手段)21、第一記録条件設定部(第一記録条件設定手段)22、第二記録条件設定部(第二記録条件設定手段)23、第三記録条件設定部(第三記録条件設定手段)24、第三記録条件判定部(第三記録条件判定手段)25、最適記録条件設定部(最適記録条件設定手段)26を備えている。
試書記録条件設定部21は、光ディスクに予め記録されている記録条件を読み出し、該記録条件に基づいて、試し書き記録動作のための記録条件の設定を行うものである。第一記録条件設定部22は、試書記録条件設定部21によって設定された試書記録条件に従って試し書き記録動作を行うように指示し、該試し書き記録動作が行われた後に、試し書き記録を再生した信号を検出し、該再生信号についての第一閾値に基づいて、第一記録条件を検出し設定するものである。また、第二記録条件設定部23は、第一記録条件設定部22によって設定された第一記録条件に対して、所定の演算処理を行い、第二記録条件を設定するものである。第三記録条件設定部24は、第二記録条件設定部23によって設定された第二記録条件に対して、所定の演算処理を行い、第三記録条件を設定するものである。第三記録条件判定部25は、第三記録条件設定部24によって設定された第三記録条件に従って試し書き記録動作を行うように指示し、該試し書き記録動作が行われた後に、該試し書き記録を再生した信号を検出し、該再生信号についての第二閾値に基づいて、第三記録条件の良否の判定を行うものである。最適記録条件設定部26は、第三記録条件判定部25によって良好と判定された第二記録条件を最適記録条件として設定するものである。
以下、光ディスク装置1における記録条件設定動作について具体的に説明する。図6は、記録パワーに対する再生信号品質(ここでは、ジッタ)の変化を示す図である。まず、光ディスク装置1では、試書記録条件設定部21が光ディスク10の設定用領域41に予め記録されている記録条件の標準値を読み出す。次に、試書記録条件設定部21がこの標準値に基づいて、試し書きを行うための初期記録パワーPsを設定する。Psは標準値に対して、例えば、所定量を加算または減算する、あるいは所定係数を乗ずることによって設定することができる。記録パワーはPsより徐々に大きく設定され、順次試し書きが行われ、第一記録条件設定部22によって再生信号が検出される。
そして、第一記録条件設定部22が検出した再生信号のジッタが所定の第一閾値A0よりも下回った場合、第一記録条件設定部22は、ジッタがA0となる記録パワーPthを検出し、第一記録条件として設定する。第一記録条件Pthは、ジッタがA0以下となる直前と直後の記録パワーから内挿することで検出してもよいし、A0以下となった記録パワーとしてもよい。この記録パワーPthを限界条件、またはマージンの下限側の記録条件と称する場合もある。なお、Psを高めの記録パワーに設定して、記録パワーを徐々に小さくしていき、試し書きを行い、再生信号を検出していき、高記録パワー側の限界条件Pth’を検出しても良い。すなわち、限界条件(第一記録条件)は、マージンの下限側(記録パワーであれば低い側)だけでなく、マージンの上限側(記録パワーであれば高い側)の記録条件でもよいことになる。より具体的には、第一記録条件に対する所定の演算処理としては、例えば、第一記録条件が下限側の場合、所定量を加算、又は、所定係数(>1)を乗算する処理を挙げることができ、また第一記録条件が上限側の場合、所定量を減算、又は、所定係数(<1)を乗算する処理を挙げることができる。なお、ここでPth’は上限側の限界条件であり、Pthは下限側の限界条件の例示である。
図7は、第二記録条件(中心記録条件)設定の動作を示す図である。第二記録条件設定部23は、検出・設定された第一記録条件(限界条件)Pthに対して、所定係数αを乗ずることにより、第二記録条件(中心記録条件)である記録パワーPcを設定する。なお、ここでは第二記録条件設定部23が行う所定の演算処理として、所定係数を乗ずる処理について説明しているが、所定量の記録パワーを加算する処理であってもよい。このように、検出された限界条件Pthに対して、所定演算を加えることによって、中心記録パワーPcを設定しているため、PthからPcまでの記録パワーでの試し書きを行う必要がなく、記録回数を低減させることができる。すなわち、中心記録条件(第二記録条件)に対して所定演算を加えて、上限側及び/または下限側のマージンを確認する処理であるため、マージン確認と、第二記録条件への所定演算の対応関係は、例えば、マージンの確認が上限側の確認である場合、第二記録条件への所定の演算処理は所定量を加算、又は、所定係数(>1)を乗算する処理であり、またマージンの確認が下限側の確認である場合、所定量を減算、又は、所定係数(<1)を乗算する処理であるといえる。なお、記録パワーPcを中心記録条件または中心記録パワーと称する場合もある。
また、図8は、第三記録条件設定動作および第三記録条件判定動作(マージン確認動作)を示す図である。すなわち、光ディスク装置1では、設定された第二記録条件(中心記録条件)Pcに、種々の悪化要因(例えば、環境温度の変化、サーボずれなど)に対する記録パワーの余裕(マージン)があるかどうかを確認する。以下、この動作について具体的に説明する。
まず、第三記録条件設定部24が、設定された第二記録条件(中心記録条件)Pcに対して、所定量の記録パワーΔPhを加算し、第三記録条件を設定する。そして、この第三記録条件の記録パワーにて試し書きが行われ、第三記録条件判定部25によって再生信号が検出される。このとき、第三記録条件判定部25が検出した再生信号のジッタが所定の第二閾値A1よりも小さい場合、第三記録条件判定部25は、第二記録条件の中心記録パワーPcは、マージンの確保された記録パワーであると判断(判定)する。次いで、最適記録条件設定部26が、この第二記録条件の中心記録パワーPcを最適記録パワーとして設定する。なお、ここでは第三記録条件設定部24が行う所定の演算処理として、所定量ΔPhを加算する処理について説明するとともに、該演算処理した記録パワーでの試し書きにより、高記録パワー側のマージンを確認する動作について説明したが、設定された第二記録条件(中心記録条件)Pcに対して、所定量ΔPlを減算した記録パワーにより下限側(低記録パワー側)のマージンを確認して、中心記録パワーPcの判断を行ってもよい。また、第二閾値A1を、光ディスク装置1において再生品質が確保できるレベルに設定しておけば、再生品質の悪化を防ぐことができる。また、第一閾値A0を第二閾値A1よりも再生品質が悪化する方向に、例えば、ジッタであれば高めに設定しておけば、限界条件を早めに検出することができ、記録回数を低減させることができる。
これは、記録パワー下限側では、記録パワーが低いほうから高いほうに変化させて試し書きを行うことによって再生信号品質は良くなっていくため、限界条件を検出するための第一閾値A0をマージン確認のための第二閾値A1よりも高めにしておけば、より低い記録パワーが検出される。つまり、検出されるまでに試し書きに使用する記録パワーの数を低減できる。また、第一閾値A0を第二閾値A1よりも再生品質が良好となる方向に設定することも可能である。例えば、第一閾値A0を第二閾値A1よりもずっと低くして、できるだけ最適記録条件に近い記録パワーを限界条件として検出することで、中心記録条件をより精度よく検出することが可能となる。
すなわち、本実施の形態では、第一記録条件(限界条件)を検出するための第一閾値A0と、マージンの確保されたパワーであるかどうかを判定するための第二閾値A1が異なるという特徴を有する。このため、マージン確認のための第二閾値A1を、装置の誤り訂正可能なレベルの再生信号品質が得られる記録条件(ジッタやエラー等)にしておけば、装置の動作マージンが確保されることになる。また、第一記録条件(限界条件)の検出のための第一閾値A0は、第二閾値A1と同一にする必要がなく、第一閾値A0を第二閾値A1より再生信号品質を悪化する方向に設定しておけば、例えば、記録パワーを低目から変化させて試し書きを行う場合、徐々に得られる再生信号品質は良くなる。したがって、第二閾値A1に到達する前に、第一閾値A0に到達するため、第二閾値A1を用いるよりも早く第一記録条件(限界条件)を検出することができる。ここでの限界条件とは、実際の誤り訂正可能なレベルよりも悪い条件であるため、例えば、装置に必要な記録パワーマージンが最適記録パワーに対して±15%の場合(最適の±15%のパワーで記録しても誤り訂正可能なレベルの再生信号が得られる場合)、15%よりも余裕を見て大きめの所定係数α(>1.15)を第一記録条件(限界条件)にかけることによって、第二記録条件(中心記録条件)を早く求めることができる。
また、ここまでは、第一記録条件として、PthあるいはPth’を用いる処理について説明してきたが、本実施の形態に係る光ディスク装置1には、第一記録条件としてマージンの上限記録条件と下限記録条件との両方を用いる処理も含まれる。PthとPth’との両方を用いて第二記録条件(中心記録条件)Pcを設定する方法としては、例えば、PthとPth’との平均や、所定比に内挿する(例えば、Pth−Pc:Pc−Pth’=1:2となるようなPcを計算する)などにより、Pcの設定は可能である。
すなわち、Pth(第一記録条件、限界条件に相当)は、第一閾値(A0)の再生信号品質が得られる記録条件であって、マージンの下限側に存在する場合もあれば、マージンの上限側に存在する場合もある。以下に、記録条件について整理すると、
(1)第一記録条件:限界条件に相当。第一閾値A0を得る記録条件で、図6のPth。図6内ではマージン下限側であるが、上限側であってもよい。
(2)第二記録条件:中心記録条件に相当。第一記録条件に対する所定演算によって得られる。図7のPc。
(3)第三記録条件:第二記録条件に対する所定演算によって得られる。図8のPc+ΔPh(これはマージン上限側の記録条件)。マージン下限側の記録条件であってもよい(例えば、Pc−ΔPl)。
(4)マージンの上限、下限:装置の誤り訂正可能なレベルの再生信号品質。図8の第二閾値A1が得られる記録条件に相当。
となる。
次に、光ディスク装置1における記録条件設定の具体的動作を、図9〜図12に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、試書記録条件設定部21が、光ヘッド11、再生回路15を介して光ディスク10に記録されている記録条件を読み出す(ステップ1、以下単にステップを“S”と称する)。次に、試書記録条件設定部21が、読み出した記録条件を試し書き記録条件として装置に設定する(S2)。続いて、第一記録条件設定部22が後述するAの限界条件(第一記録条件)検出処理を行う(S3)。Aの処理においてOKが返ってきた場合(S4)、第二記録条件設定部23が後述するBの中心記録条件(第二記録条件)設定処理を行う(S5)。Bの処理においてOKが返ってきた場合(S6)、第三記録条件設定部24と第三記録条件判定部25とが後述するCのマージン確認処理(第三記録条件設定処理および第三記録条件判定処理)を行う(S7)。Cの処理においてOKが返ってきた場合(S8)、最適記録条件が得られたとして、最適記録条件設定部26がこの第二記録条件を最適記録条件として設定し、処理を終了させる。S4、S6、S8のいずれかで、NGが返ってきた場合、最適な記録条件が得られなかったとして、エラー表示を行い(S9)、記録条件設定の動作を終了する。なお、ここではS9において、エラーを表示し、記録条件設定の動作を終了しているが、別のトラックに移動を行い、再度S1から記録条件設定の動作を開始してもよい。
次に、図10に上記「Aの限界条件(第一記録条件)検出処理」について示す。まず、第一記録条件設定部22は、設定された記録条件でテストパターンを記録し(S11)、記録されたテストパターンの再生を行う(S12)。この再生信号と第一閾値との比較により、第一記録条件(限界条件)の検出・設定を行い(S13)、検出された場合はAの処理としてOKを返し、後述のBの処理に移行する。一方、S13において、第一記録条件(限界条件)が検出されなかった場合、第一記録条件設定部22は記録条件を変化させて設定する(S14)。その後、第一記録条件設定部22は、試し書きに使用する記録条件を全て使用したかどうかを判定し(S15)、使用していないと判断した場合はS11に戻り動作を繰返し、使用したと判断した場合はAの処理としてNGを返す。なお、記録条件とは、例えば記録パワーであり、上記S14における「記録条件の変化」とは、例えば記録パワーを徐々に大きく設定することを挙げることができる。
次に、図11に「Bの中心記録条件(第二記録条件)設定処理」について示す。まず、第二記録条件設定部23は、Aの処理で検出された限界条件(第一記録条件)に対して、所定の演算処理を行う(S21)。続いて、第二記録条件設定部23は、上記所定の演算処理にて設定された記録条件を第二記録条件(中心記録条件)として設定し(S22)、Bの処理としてOKを返し、後述のCの処理に移行する。なお、S21における「所定の演算処理」とは、例えば、上述のように、検出・設定された第一記録条件(限界条件)に対して、所定係数αを乗ずる処理が挙げられるが、これに限定されるものではない。
次に、図12に「Cのマージン確認処理(第三記録条件設定処理および第三記録条件判定処理)」について示す。まず、第三記録条件設定部24は、Bの処理で設定された第二記録条件(中心記録条件)に対して所定の演算処理を行う(S31)。次に、第三記録条件設定部24は、該所定の演算処理により設定された記録条件でテストパターンを記録する(S32)。続いて、第三記録条件判定部25は、記録されたテストパターンの再生を行う(S33)。そして第三記録条件判定部25は、このとき検出した再生信号について第二閾値と比較することにより、該再生信号が所定条件を満たしているかどうかの判定を行う(S34)。満たしていると判定した場合は、第三記録条件判定部25はその結果を最適記録条件設定部26に出力し、最適記録条件設定部26がこの第二記録条件を最適記録条件として設定し(S35)、Cの処理としてOKを返し処理を終了させる。一方、S34において、第三記録条件判定部25が所定条件を満たしていないと判定した場合、Cの処理としてNGを返す。なお、上記S31において行う「所定の演算処理」としては、例えば、上述の所定量(ΔPh)を加算する処理を挙げることができるが、これに限定されるものでない。
このように、本実施の形態に係る光ディスク装置1では、例えば、光ディスク10に予め記録されている記録条件を読み出し、試し書きを行い、再生信号の第一閾値に基づいて、限界記録条件を検出し、検出された限界記録条件(第一記録条件)に対して、第一の所定演算を行い、中心記録条件(第二記録条件)を設定し、設定された中心記録条件(第二記録条件)に対して、第二の所定演算を行って設定された記録条件(第三記録条件)を用いて、試し書きを行い、再生信号の第二閾値に基づいて、該第三記録条件の良否の判断を行うことで、最適記録条件を設定することができる。これにより、記録再生回数が低減し、十分なマージンが確保された最適記録条件を設定することができる。
また、上記は記録条件に含まれる記録パラメータのうち、記録パワーを例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、記録パルスパラメータを使用しても同様の効果が得られる。図13に、記録パルスパラメータの一例として、終端部のパルス終了位置であるdTendを変化させて記録させた場合の再生信号(ジッタ)の変化を示している。変化の傾向は記録パワーと同様であるため、上記の説明における記録パワーと同じように、dTendに対して、第一記録条件(限界条件)検出、第二記録条件(中心記録条件)設定、第三記録条件設定および第三記録条件判定(マージン確認)を行うことによって最適なdTendを得ることができる。
〔実施の形態2〕
本発明に係る他の実施の形態について、図14および図15に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記の実施形態1において、設定された第二記録条件(中心記録条件)を用いて、試し書き動作を行い、第二記録条件(中心記録条件)の良否の判断を行うことで、さらに高精度な記録条件設定が可能となる。以下、具体的に説明する。
図14に、第二記録条件(中心記録条件)の設定動作を示す。まず、第一記録条件設定部22によって検出・設定された第一記録条件(限界条件)Pthに対して、第二記録条件設定部23は、所定係数αを乗ずることにより、第二記録条件(中心記録条件)である記録パワーPcを設定する。なお、ここでは、所定の演算処理として所定係数を乗ずる処理を行っているが、所定量の記録パワーを加算してもよい。
次に、第二記録条件設定部23は、設定された記録パワーPcに基づき試し書きを行い、再生信号を検出する。このときの再生信号のジッタが所定の第三閾値A2よりも小さい場合、第二記録条件設定部23は、上記Pcを第二記録条件(中心記録パワー)と設定しても良いと判断し第二記録条件(中心記録パワー)ととして設定する。ここで、第二閾値A1を、光ディスク装置1において再生品質が確保できるレベルに設定し、第三閾値A2を第二閾値A1よりも再生品質の良化する方向に、例えば、ジッタであれば低めに設定しておけば、第二記録条件(中心記録パワー)を光ディスク装置1において再生品質が確保できるレベルよりも厳しいレベルで判定することができるため、さらに高精度な記録条件設定が可能となる。
図15に、本実施の形態に係る「Bの中心記録条件(第二記録条件)処理」(前記の実施形態1のフロー(図9参照)の「Bの中心記録条件処理」部分)の具体的動作のフローチャートを示す。まず、図9のフローにおける「Aの処理」で検出された限界条件(第一記録条件)に対して、第二記録条件設定部23は所定の演算処理を行う(S41)。ここで、「所定の演算処理」とは、例えば、所定係数αを乗ずる処理を挙げることができるが、これに限定されるものではない。次に、第二記録条件設定部23は、演算処理により設定された記録条件でテストパターンを記録し(S42)、記録されたテストパターンの再生を行う(S43)。第二記録条件設定部23は、該再生信号について第三閾値と比較することにより、該再生信号が所定条件を満たしているかどうかの判定を行う(S44)。満たしていると判定した場合は、第二記録条件設定部23は設定されている記録条件を第二記録条件(中心記録条件)として設定し(S45)、Bの処理としてOKを返し、Cの処理に移行する。一方、S44において、所定条件を満たしていないと判定した場合、Bの処理としてNGを返す。
このような処理によって、本実施の形態に係る光ディスク装置1では、前記の実施形態1において設定された第二記録条件(中心記録条件)を用いて、一旦試し書き動作を行い、第二記録条件(中心記録条件)の良否の判断を行うことで、さらに高精度な記録条件設定が可能となる。
つまり、図6〜8、図13、図14に示すように、記録条件に対する再生信号品質のグラフは、最適記録条件において最も再生信号品質が良く(これを底値と称する)、最適記録条件から離れるにつれて、再生信号品質は悪化していく。このため、本実施形態において中心記録条件Pcにて試し書き動作を行うのは、底値付近の再生信号品質であるかどうかを判断するためである。したがって、少なくともマージン確認のために用いる第二閾値A1よりも、良い再生信号品質が得られなければマージン確保は望めないため、前記の実施形態1に比べて、マージン確認のための処理(中心記録条件に対して、所定演算を行い、その記録パワーを設定し、さらにその記録パワーで試し書きを行うという一連の処理)を行う必要がなくなるという効果が得られる。その結果、中心記録条件Pcの適正を判断する処理を設けることで、より高精度な記録条件設定が可能となる。
〔実施の形態3〕
本発明に係る他の実施の形態について図16に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施形態1および実施形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記の実施形態1および実施形態2において、記録条件の一例として、一つの記録パラメータの最適化を行っていた。しかし、記録条件が複数の記録パラメータで構成されており、試し書きでは少なくとも1つの記録パラメータを使用する場合、試し書きに使用していない記録パラメータのずれにより、良好な再生信号が得られないことがある。そこで、記録条件のうち、試し書きにおいて使用していない(変化させていない)記録パラメータがずれている場合でも、さらに高精度な記録条件設定が可能な動作について説明する。
図16に本実施の形態に係る光ディスク装置1における記録条件設定の具体的動作を示すフローチャートを示す。まず、試書記録条件設定部21が、光ディスク10に記録されている記録条件を読み出す(S51)。次に、試書記録条件設定部21が、読み出した記録条件のうち、試し書きで使用する記録パラメータを装置に設定する(S52)。前述の「Aの限界条件検出処理」を行う(S53)。Aの処理において、OKが返ってきた場合は(S54)、前述の「Bの中心記録条件設定処理」を行う(S55)。Bの処理において、OKが返ってきた場合は(S56)、前述の「Cのマージン確認処理」を行う(S57)。Cの処理において、OKが返ってきた場合は(S58)、最適記録条件が得られたとして、記録条件設定動作を終了する。一方、S54、S56、S58のいずれかにおいて、NGが返ってきた場合は、記録条件のうち、試し書きにおいて変化させていない記録パラメータがずれていると考え、S59において試し書きにて変化させていなかった記録パラメータに変化を与えて、S52に戻り、再度記録条件設定の動作を行う。
このように、本実施の形態の光ディスク装置1では、記録条件のうち、試し書きにおいて使用していない(変化させていない)記録パラメータがずれている場合でも、そのパラメータに変化を与えて、再度記録条件設定動作を行うため、さらに高精度な記録条件設定が可能となる。
すなわち、図16に示すフローチャートにおいて、S56における判定が厳しくなり、S59へ進み、ここで、試し書きで使用していない(変化させていない)記録パラメータに変化を加える処理を行い、試し書きに使用することによって、最適化される記録パラメータ数が増えるため、高精度な記録条件設定が可能になる。
また、本実施の形態では、試し書きによる記録条件の設定は、各トラックにおいて少なくとも1回行うことが望ましいが、必ずしも全てのトラックで行う必要はなく、複数トラックごとであってもよい。また、光変調記録方式の光ディスク装置を用いて説明を行っているが、これに限らず、光磁界変調記録方式の光ディスク装置でも同様に用いることができることはいうまでもない。
また、上記各実施の形態では、光情報記録媒体として光ディスクを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、本発明に係る光情報記録媒体として、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD+RW、およびいわゆるBlu−ray Disc等の光情報記録媒体を挙げることができる。
さらに、本発明には、光情報記録媒体に情報の記録及び/又は再生を行うための光情報記録方法であって、光情報記録媒体に予め記録されている記録条件を読み出し、該記録条件に基づいて、試し書き記録動作のための記録条件の設定を行う試書記録条件設定工程と、上記試書記録条件設定工程において設定された試書記録条件に従って試し書き記録動作が行われた後に、該試し書き記録を再生した信号を検出し、該再生信号についての第一閾値に基づいて、第一記録条件を検出し設定する第一記録条件設定工程と、上記第一記録条件設定工程において設定された第一記録条件に対して、所定の演算処理を行い、第二記録条件を設定する第二記録条件設定工程と、上記第二記録条件設定工程において設定された第二記録条件に対して、所定の演算処理を行い、第三記録条件を設定する第三記録条件設定工程と、上記第三記録条件設定工程において設定された第三記録条件に従って試し書き記録動作が行われた後に、該試し書き記録を再生した信号を検出し、該再生信号についての第二閾値に基づいて、第三記録条件の良否の判定を行う第三記録条件判定工程と、上記第三記録条件判定工程において良好と判定された第二記録条件を最適記録条件として設定する最適記録条件設定工程と、を含む光情報記録方法も含まれる。すなわち、試書記録条件設定工程は試書記録条件設定部21によって行われ、第一記録条件設定工程は第一記録条件設定部22によって行われ、第二記録条件設定工程は第二記録条件設定部23によって行われ、第三記録条件設定工程は第三記録条件設定部24によって行われ、第三記録条件判定工程は第三記録条件判定部25によって行われ、最適記録条件設定工程は最適記録条件設定部26によって行われることになる。
また、上記光ディスク装置1は、制御部20の各機能を実現するプログラム(制御プログラム、記録条件設定プログラム)の命令を実行する演算手段であるCPU(Central Processing Unit)、上記プログラムを格納した記憶手段であるROM(Lead Only Memory)、上記プログラムを展開する記憶手段であるRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納する記憶手段であるメモリ等の図示しない記憶装置(記憶媒体)等を備えている。
そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウエアである制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能にした記録媒体を、上記光ディスク装置1に供給し、そのコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した機能を実現することにより、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
さらに、上記各実施形態に係る光情報記録再生装置(光ディスク装置1)やその各部(例えば、制御部20)または各処理ステップは、CPUなどの演算手段が、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶手段に記憶されたプログラムを実行し、キーボードなどの入力手段、ディスプレイなどの出力手段、あるいは、インターフェース回路などの通信手段を制御することにより実現することができる。したがって、これらの手段を有するコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態に係る光情報記録再生装置(光ディスク装置1)やその各部(例えば、制御部20)または各処理ステップの各種機能および各種処理を実現することができる。また、上記プログラムをリムーバブルな記録媒体に記録することにより、任意のコンピュータ上で上記の各種機能および各種処理を実現することができる。
この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理を行うために図示しないメモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することにより読み取り可能なプログラムメディアであっても良い。
また、何れの場合でも、格納されているプログラムは、マイクロプロセッサがアクセスして実行される構成であることが好ましい。さらに、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であることが好ましい。なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
また、上記プログラムメディアとしては、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD/MO/MD/DVD等のディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する記録媒体等がある。
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する記録媒体であることが好ましい。
さらに、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであることが好ましい。
すなわち、本実施の形態に係る制御プログラムは、上記記載の光ディスク装置1を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを前記の各手段として機能させるものである。これにより、コンピュータを前記の各手段として機能させる制御プログラムを提供することができる。
また、本実施の形態に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記記載の制御プログラムを記録したものである。これにより、制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
加えて、本発明には、光情報記録媒体に予め記録されている記録条件を読み出し、前記記録条件に基づいて、試し書きのための記録条件の設定を行うステップと、試し書きを行い、再生信号の第一閾値に基づいて、第一記録条件を検出するステップと、第一記録条件に対して、第一の所定演算を行い、第二記録条件を設定するステップと、第二記録条件に対して、第二の所定演算を行って設定された記録条件を用いて、試し書きを行い、再生信号の第二閾値に基づいて、第二記録条件の良否の判断を行うステップと、良好と判断された第二記録条件を最適記録条件として設定するステップとを備える光記録条件設定方法も含まれる。
また、光情報記録媒体に予め記録されている記録条件を読み出し、前記記録条件に基づいて、試し書きのための記録条件の設定を行う試し書き条件設定手段と、試し書きを行い、再生信号の第一閾値に基づいて、第一記録条件を検出する第一記録条件検出手段と、第一記録条件に対して、第一の所定演算を行い、第二記録条件を設定する第二記録条件設定手段と、第二記録条件に対して、第二の所定演算を行って設定された記録条件を用いて、試し書きを行い、再生信号の第二閾値に基づいて、第二記録条件の良否の判断を行う第二記録条件判断手段と、前記第二記録条件判断手段で良好と判断された第二記録条件を最適記録条件として設定する最適記録条件設定手段とを備える光記録再生装置も本発明に含まれる。
このとき、上記第一記録条件とは、マージンの上限記録条件と下限記録条件のいずれか、あるいは、両方であることが好ましい。また、上記第二の所定演算により、第二記録条件に対して、マージンの上限側の記録条件と、マージンの下限側の記録条件のいずれか、あるいは、両方に設定することが好ましい。
さらに、上記第一閾値は、上記第二閾値よりも、再生信号が悪化する方向に設定することが好ましい。また、上記第二記録条件設定手段において設定された第二記録条件を用いて、試し書きを行い、再生信号の第三閾値に基づいて、第二記録条件の良否の判断を行うことが好ましい。また、上記第三閾値は、上記第二閾値よりも、再生信号が良化する方向に設定することがより好ましい。
また、上記記録条件は複数の記録パラメータで構成されており、上記試し書きでは、少なくとも1つの記録パラメータを使用することが好ましい。また、上記試し書き条件設定手段は、上記第一記録条件検出手段にて第一記録条件が検出されない場合、上記第二記録条件設定手段にて第二記録条件が設定できない場合、上記第二記録条件判断手段にて第二記録条件が良好でないと判断された場合のいずれかの場合、上記試し書きで使用していない少なくとも1つの記録パラメータに変化を加えて設定を行うことがより好ましい。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれることはいうまでもない。
以上のように、本発明に係る光情報記録再生装置等は、記録再生回数が低減するとともに、十分なマージンが確保された記録条件を設定することができるため、光情報記録媒体の記録・再生に関する装置等の製造およびその関連産業に広範に利用可能である。
本実施の一形態に係る光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 本実施の一形態に係る光ディスク装置により情報が記録される光ディスクを示す斜視図である。 記録情報に対応するパルス列の設定を説明するタイミングチャートである。 2Tマークから8Tマークを形成するためのパルス列および記録パルス条件を設定するためのパラメータを説明するタイミングチャートである。 本実施の一形態に係る制御部20についての機能ブロックを示す図である。 記録条件変化の記録/再生性能に対する影響を示す説明図である。 記録条件変化の記録/再生性能に対する影響を示す説明図である。 記録条件変化の記録/再生性能に対する影響を示す説明図である。 本実施の一形態に係る制御部20における処理フローを説明するフローチャートである。 本実施の一形態に係る制御部20における処理フローを説明するフローチャートである。 本実施の一形態に係る制御部20における処理フローを説明するフローチャートである。 本実施の一形態に係る制御部20における処理フローを説明するフローチャートである。 記録条件変化の記録/再生性能に対する影響を示す説明図である。 記録条件変化の記録/再生性能に対する影響を示す説明図である。 本実施の他の形態に係る制御部20における処理フローを説明するフローチャートである。 本実施の他の形態に係る制御部20における処理フローを説明するフローチャートである。
符号の説明
1 光ディスク装置(光情報記録再生装置)
10 光ディスク(光情報記録媒体)
12 ピックアップ
16 記録再生回路群
20 制御部
21 試書記録条件設定部(試書記録条件設定手段)
22 第一記録条件設定部(第一記録条件設定手段)
23 第二記録条件設定部(第二記録条件設定手段)
24 第三記録条件設定部(第三記録条件設定手段)
25 第三記録条件判定部(第三記録条件判定手段)
26 最適記録条件設定部(最適記録条件設定手段)
30 センサ
41 設定用領域

Claims (16)

  1. 光情報記録媒体に情報の記録及び/又は再生を行うための光情報記録再生装置であって、
    光情報記録媒体に予め記録されている記録条件を読み出し、該記録条件に基づいて、試し書き記録動作のための記録条件の設定を行う試書記録条件設定手段と、
    上記試書記録条件設定手段によって設定された試書記録条件に従って試し書き記録動作を行うように指示し、該試し書き記録動作が行われた後に、試し書き記録を再生した信号を検出し、該再生信号についての第一閾値に基づいて、第一記録条件を検出し設定する第一記録条件設定手段と、
    上記第一記録条件設定手段によって設定された第一記録条件に対して、所定の演算処理を行い、第二記録条件を設定する第二記録条件設定手段と、
    上記第二記録条件設定手段によって設定された第二記録条件に対して、所定の演算処理を行い、第三記録条件を設定する第三記録条件設定手段と、
    上記第三記録条件設定手段によって設定された第三記録条件に従って試し書き記録動作を行うように指示し、該試し書き記録動作が行われた後に、該試し書き記録を再生した信号を検出し、該再生信号についての第二閾値に基づいて、第三記録条件の良否の判定を行う第三記録条件判定手段と、
    上記第三記録条件判定手段によって良好と判定された場合、第二記録条件を最適記録条件として設定する最適記録条件設定手段と、を備え、
    上記第一閾値は、上記第二閾値に比べて、再生信号の再生品質が低下するように設定することを特徴とする光情報記録再生装置。
  2. 上記第一記録条件とは、再生信号の再生品質が上記第一閾値となるときの記録パワーであることを特徴とする請求項1に記載の光情報記録再生装置。
  3. 上記第二記録条件設定手段が行う所定の演算処理とは、第一記録条件に対して所定係数を乗算する処理、または第一記録条件に対して所定量を加算する処理、または第一記録条件に対して所定量を減算する処理であることを特徴とする請求項1に記載の光情報記録再生装置。
  4. 上記第三記録条件設定手段が行う所定の演算処理とは、第三記録条件を、上記光情報記録媒体の記録・再生性能が悪化した場合、装置の誤り訂正可能なレベルの再生信号品質が得られる記録パワーのうち、上限側の記録パワー、及び/又は、下限側の記録パワーに設定する処理であることを特徴とする請求項1に記載の光情報記録再生装置。
  5. 上記第三記録条件設定手段が行う所定の演算処理とは、第二記録条件に対して所定係数を乗算する処理、または第二記録条件に対して所定量を加算する処理、または第二記録条件に対して所定量を減算する処理であることを特徴とする請求項1に記載の光情報記録再生装置。
  6. 光情報記録媒体に情報の記録及び/又は再生を行うための光情報記録再生装置であって、
    光情報記録媒体に予め記録されている記録条件を読み出し、該記録条件に基づいて、試し書き記録動作のための記録条件の設定を行う試書記録条件設定手段と、
    上記試書記録条件設定手段によって設定された試書記録条件に従って試し書き記録動作を行うように指示し、該試し書き記録動作が行われた後に、試し書き記録を再生した信号を検出し、該再生信号についての第一閾値に基づいて、第一記録条件を検出し設定する第一記録条件設定手段と、
    上記第一記録条件設定手段によって設定された第一記録条件に対して、所定の演算処理を行い、該演算処理により設定された記録条件に従って試し書き記録動作が行われた後、該試し書き記録を再生した信号を検出し、該再生信号についての第三閾値に基づいて、該記録条件の良否の判定を行い、良好と判定した場合には、該記録条件を第二記録条件として設定する第二記録条件設定手段と、
    上記第二記録条件設定手段によって設定された第二記録条件に対して、所定の演算処理を行い、第三記録条件を設定する第三記録条件設定手段と、
    上記第三記録条件設定手段によって設定された第三記録条件に従って試し書き記録動作を行うように指示し、該試し書き記録動作が行われた後に、該試し書き記録を再生した信号を検出し、該再生信号についての第二閾値に基づいて、第三記録条件の良否の判定を行う第三記録条件判定手段と、
    上記第三記録条件判定手段によって良好と判定された場合、第二記録条件を最適記録条件として設定する最適記録条件設定手段と、を備え
    上記第一閾値は、第二閾値に比べて、再生信号の再生品質が低下するように設定し、上記第三閾値は、上記第二閾値に比べて、再生信号の再生品質が高まるように設定することを特徴とする光情報記録再生装置。
  7. 上記第一記録条件とは、再生信号の再生品質が上記第一閾値となるときの記録パワーであることを特徴とする請求項6に記載の光情報記録再生装置。
  8. 上記第二記録条件設定手段が行う所定の演算処理とは、第一記録条件に対して所定係数を乗算する処理、または第一記録条件に対して所定量を加算する処理、または第一記録条件に対して所定量を減算する処理であることを特徴とする請求項6に記載の光情報記録再生装置。
  9. 上記第三記録条件設定手段が行う所定の演算処理とは、第三記録条件を、上記光情報記録媒体の記録・再生性能が悪化した場合、装置の誤り訂正可能なレベルの再生信号品質が得られる記録パワーのうち、上限側の記録パワー、及び/又は、下限側の記録パワーに設定する処理であることを特徴とする請求項6に記載の光情報記録再生装置。
  10. 上記第三記録条件設定手段が行う所定の演算処理とは、第二記録条件に対して所定係数を乗算する処理、または第二記録条件に対して所定量を加算する処理、または第二記録条件に対して所定量を減算する処理であることを特徴とする請求項6に記載の光情報記録再生装置。
  11. 上記記録条件は複数の記録パラメータで構成されており、上記試し書き記録動作では、少なくとも1つの記録パラメータを変化させることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の光情報記録再生装置。
  12. 上記試書記録条件設定手段は、上記第一記録条件設定手段にて第一記録条件が検出されない場合、上記第二記録条件設定手段にて第二記録条件が設定されない場合、上記第三記録条件設定手段にて第三記録条件が設定されない場合、上記第三記録条件判定手段にて第三記録条件が良好でないと判定された場合のうち、いずれかの場合に、上記試し書き動作で変化させていない少なくとも1つの記録パラメータに変化を加えて、試し書き記録動作のための記録条件の設定を行うものであることを特徴とする請求項11に記載の光情報記録再生装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の光情報記録再生装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための制御プログラム。
  14. 請求項13に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  15. 光情報記録媒体に情報の記録及び/又は再生を行うための光情報記録再生方法であって、
    光情報記録媒体に予め記録されている記録条件を読み出し、該記録条件に基づいて、試し書き記録動作のための記録条件の設定を行う試書記録条件設定工程と、
    上記試書記録条件設定工程において設定された試書記録条件に従って試し書き記録動作が行われた後に、該試し書き記録を再生した信号を検出し、該再生信号についての第一閾値に基づいて、第一記録条件を検出し設定する第一記録条件設定工程と、
    上記第一記録条件設定工程において設定された第一記録条件に対して、所定の演算処理を行い、第二記録条件を設定する第二記録条件設定工程と、
    上記第二記録条件設定工程において設定された第二記録条件に対して、所定の演算処理を行い、第三記録条件を設定する第三記録条件設定工程と、
    上記第三記録条件設定工程において設定された第三記録条件に従って試し書き記録動作が行われた後に、該試し書き記録を再生した信号を検出し、該再生信号についての第二閾値に基づいて、第三記録条件の良否の判定を行う第三記録条件判定工程と、
    上記第三記録条件判定工程において良好と判定された場合、第二記録条件を最適記録条件として設定する最適記録条件設定工程と、を含み、
    上記第一閾値は、上記第二閾値に比べて、再生信号の再生品質が低下するように設定することを特徴とする光情報記録再生方法。
  16. 光情報記録媒体に情報の記録及び/又は再生を行うための光情報記録再生方法であって、
    光情報記録媒体に予め記録されている記録条件を読み出し、該記録条件に基づいて、試し書き記録動作のための記録条件の設定を行う試書記録条件設定工程と、
    上記試書記録条件設定工程において設定された試書記録条件に従って試し書き記録動作が行われた後に、該試し書き記録を再生した信号を検出し、該再生信号についての第一閾値に基づいて、第一記録条件を検出し設定する第一記録条件設定工程と、
    上記第一記録条件設定工程において設定された第一記録条件に対して、所定の演算処理を行い、該演算処理により設定された記録条件に従って試し書き記録動作が行われた後、該試し書き記録を再生した信号を検出し、該再生信号についての第三閾値に基づいて、該記録条件の良否の判定を行い、良好と判定した場合には、該記録条件を第二記録条件として設定する第二記録条件設定工程と、
    上記第二記録条件設定工程において設定された第二記録条件に対して、所定の演算処理を行い、第三記録条件を設定する第三記録条件設定工程と、
    上記第三記録条件設定工程において設定された第三記録条件に従って試し書き記録動作が行われた後に、該試し書き記録を再生した信号を検出し、該再生信号についての第二閾値に基づいて、第三記録条件の良否の判定を行う第三記録条件判定工程と、
    上記第三記録条件判定工程において良好と判定された場合、第二記録条件を最適記録条件として設定する最適記録条件設定工程と、を含み、
    上記第一閾値は、第二閾値に比べて、再生信号の再生品質が低下するように設定し、上記第三閾値は、上記第二閾値に比べて、再生信号の再生品質が高まるように設定することを特徴とする光情報記録再生方法。
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