JP4236365B2 - 頭髪処理方法 - Google Patents

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、髪の感触やまとまり易さを容易に向上させることのできる頭髪処理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、髪の柔軟化、弾性付与、髪質改変、感触向上、ダメージケア等を目的として、様々な頭髪処理が行われている。
斯かる頭髪処理は、シャンプー後の濡れた髪に対して、各種の頭髪処理剤を塗布して行われているが、従来の処理方法では、髪の感触や髪のまとまり易さを向上させる効果は、必ずしも十分なものではなかった。
【０００３】
本発明の目的は、リンスやコンディショナー等による効果を、効率よく発揮させることができ、簡便に、髪の感触や髪のまとまり易さを向上させることのできる頭髪処理方法、及びプレシャンプートリートメント剤を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも一種の油剤及び溶剤を含有し水分含有率が２０重量％以下の頭髪処理剤を、乾いた頭髪に塗布し、３〜１２０分間放置した後、洗髪する頭髪処理方法を提供することにより、上記の目的を達成したものである（以下、この発明を「第１発明」という）。
また、本発明は、少なくとも一種の油剤及び溶剤を含有し水分含有率が２０重量％以下の頭髪処理剤を、乾いた頭髪に塗布した後、該頭髪処理剤中の成分が実質的に蒸発しないように該頭髪を覆い、所定時間、所定温度で加温した後、洗髪する頭髪処理方法を提供することにより、上記の目的を達成したものである（以下、この発明を「第２発明」という）。
更に、本発明は、乾いた頭髪に塗布し、該頭髪を覆った状態で所定時間、所定温度で加温した後、洗髪するプレシャンプートリートメント剤を提供することにより、上記の目的を達成したものである（以下、この発明を「第３発明」という）。
【０００５】
【発明の実施の形態】
先ず、第１発明の頭髪処理方法に用いられる頭髪処理剤について説明する。以下の頭髪処理剤についての説明は、第２発明の頭髪処理方法に用いられる頭髪処理剤にも共通する。尚、第２発明の頭髪処理方法に用いられる頭髪処理剤は、第３発明のプレシャンプートリートメント剤の好ましい実施形態である。
第１発明の頭髪処理方法には、少なくとも一種の油剤及び溶剤を含有し水分含有率が２０重量％以下の頭髪処理剤を用いる。
【０００６】
前記油剤としては、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸セチル、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ（２−エチルヘキサン酸）ネオペンチルグリコール、イソノナン酸イソノニル等のエステル油、トリ２−エチルヘキサン酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル等のトリグリセライド油、セタノール、ミリスチルアルコール、ステアリルアルコール、べへニルアルコール、２−オクチルドデカノール等の高級アルコール、流動パラフィン等の炭化水素油類、オクタメチルシロキサン等のシリコーン類、α−モノステアリルグリセリルエーテル等のエーテル類、液状ラノリン、動植物性油脂（精油を含む）等、従来、各種の頭髪処理剤や頭皮処理剤に使用されているものを使用することができ、これらの中でも、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、イソノナン酸イソノニル等のエステル油、セタノール等の高級アルコールが好ましい。これらの油剤は、一種を単独で配合しても二種以上を組み合わせて配合しても良い。
【０００７】
前記溶剤としては、常温で液体で水酸基を持つ、炭素数１〜６までの低級アルコール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等の芳香族アルコール、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール等の多価アルコールの他、炭酸プロピレン等のアルキレンカーボネート、及び、Ｎ−メチルピロリドン等が挙げられる。特に、エタノールやイソプロパノール等の炭素数１〜６までの低級アルコール、ベンジルオキシエタノール、ベンジルアルコール等の芳香族アルコールを少なくとも１種類以上含むことが好ましい。
【０００８】
頭髪処理剤中の油剤の配合量は、０．５〜５０重量％が好ましく、特に１〜２５重量％が好ましい。
頭髪処理剤中の溶剤の配合量は、３〜９９重量％が好ましく、特に５〜５０重量％が好ましい。
油剤及び溶剤の頭髪処理剤中の合計配合量は、５．５〜１００重量％が好ましく、特に１０〜７０重量％が好ましい。
【０００９】
また、頭髪処理剤は、水分含有率が２０重量％以下である。水分含有率は低い程好ましく、好ましくは１５重量％以下、より好ましくは１０重量％以下である。水分含有率は０重量％でも良い。水分含有率が２０重量％超であると、頭髪表面の改質効果を十分に発現させることができず、本発明の効果が得られない。
【００１０】
頭髪処理剤には、上記の油剤及び溶剤の必須成分に加え、本発明の効果を損なわない範囲で、他の成分を配合できる。他の成分としては、例えば、可溶化剤又は乳化剤として、カチオン性、ノニオン性、アニオン性、両性の各種界面活性剤を０．０１〜５０重量％、粘度調整剤として、カチオン化セルロース誘導体等のカチオン化ポリマーや、ポリアクリル酸等のアニオン性ポリマー、ノニオン性ポリマーを０．０１〜１０重量％配合できる。その他、保湿剤として、グリセリン等の多価アルコールを０．０１〜２０重量％配合できる。更に、各種エキス、色材、防腐剤、酸化防止剤を、それぞれ、０．０１〜５重量％配合できる。
【００１１】
以下、上記頭髪処理剤を用いた第１発明の頭髪処理方法について説明する。第１発明においては、上記頭髪処理剤を、乾いた頭髪に塗布する。
上記頭髪処理剤をシャンプー後の頭髪等、濡れた頭髪に塗布したのでは、該頭髪処理剤による頭髪表面の改質効果を十分に発揮させることができず、本発明の効果が得られない。
ここで、乾いた頭髪とは、洗髪後の乾かしていない頭髪や、霧吹き等で濡らした頭髪等の濡らした頭髪を除く趣旨であり、水分含有率で表せば、通常、水分含有率が毛髪に対し３０重量％以下、好ましくは２０重量％以下の頭髪である。
また、頭髪処理剤の塗布方法は、頭髪処理剤を頭髪に付着させ得る限り如何なる方法でも良く、例えば、頭髪処理剤を手に取り頭部に塗り拡げる方法、容器から直接頭髪に振りかける方法、スプレー装置等を用いて頭髪に吹き付ける方法等を挙げることができる。
【００１２】
第１発明においては、頭髪処理剤を塗布した後、特に加温せずに３〜１２０分間、好ましくは５〜６０分間放置した後、洗髪する。
放置時間が３分未満であると、頭髪処理剤による頭髪表面の改質効果を十分に発揮させることができず、本発明の効果が得られない。他方、放置時間が１２０分超であっても、それ以上効果が向上しない。
【００１３】
第１発明においては、頭髪処理剤を塗布した後、頭髪処理剤中の成分が実質的に蒸発しないように頭髪を覆い、その状態で放置することが好ましい。具体的には、従来公知のヘアキャップを被ったり、実質的に水分や水蒸気を透過しないようなシートで頭髪を覆い、その状態で放置すれば良い。
頭髪処理剤中の成分が実質的に蒸発しないように頭髪を覆うことで、頭髪処理剤による頭髪表面の改質効果を高めることができる。
放置後の洗髪は、通常の方法により温水や水を用いて頭髪処理剤を洗い流せば良い。この洗髪に、シャンプー、リンス等を用いても良い。
【００１４】
第１発明の頭髪処理方法によれば、頭髪処理後にリンスやコンディショナー等を用いて頭髪を処理する際に、そのリンスやコンディショナー等による効果を、効率よく発揮させることができ、簡便に髪の感触（サラサラ感、なめらかさ、しっとり感等）や髪のまとまり易さを向上させることができる。
【００１５】
斯かる効果は、乾いた髪に対して頭髪処理剤を塗布することにより、頭髪の表面が効率的に親油化され、これにより、リンスやコンディショナー等に含まれる油剤成分等の有効成分が効率的に頭髪に吸着するためと考えられる。
【００１６】
次に、第２発明の頭髪処理方法について説明する。第１発明においては上記頭髪処理剤を乾いた髪に塗布した後、加温せずに３〜１２０分間放置した後、洗髪したのに対して、第２発明においては、上記頭髪処理剤を乾いた髪に塗布した後、所定時間、所定温度で加温した後、洗髪する。第２発明について、特に説明しない点については、第１発明と同様である。
【００１７】
第２発明においては、頭髪処理剤を塗布した後、該頭髪を所定時間、所定温度で加温した後、洗髪する。
第２発明においては、頭髪処理剤を塗布した後の頭髪を加温することで、頭髪処理剤による頭髪表面の改質効果を高め、また該改質効果の持続性を向上させることができる。
【００１８】
特に改質効果の持続性を向上させる観点から、頭髪の加温時間は３分以上、特に５〜６０分であることが好ましく、頭髪の加温温度は３５℃以上、特に３８〜６５℃であることが好ましい。ここで、加温温度とは、加温された頭髪の温度を意味する。
【００１９】
第２発明においては、頭髪処理剤を塗布した後の頭髪を、該頭髪処理剤中の成分が実質的に蒸発しないように覆い、その状態で加温する必要がある。頭髪を覆わずに加温すると、溶剤が蒸発して効果が効率よく発現されない恐れがあり、特に加温温度が４５〜６５℃である場合にその恐れが強い。
頭髪を覆って加温する具体的な方法としては、従来公知のヘアキャップを被ったり、実質的に水分や水蒸気を透過しないようなシートで頭髪を覆い、その状態で外部から公知の加温具（例えばドライヤー等）を用いて加温する方法や、加温部を有するキャップからなる頭髪用の加温具を用いて頭髪を覆うと共に該加温具を用いて加温する方法がある。特に、加温操作の簡便等の観点から後者の加温具を用いる方法が好ましい。
【００２０】
図１に、第２発明の頭髪処理方法の実施に好ましく用いられる頭髪用の加温具の一例を示した。
図１に示す頭髪加温用の加温具１は、加温部２０を有するキャップ（以下「加温用キャップ」という）２からなる。
加温用キャップ２は、２枚の略同形状の加温用シート２１により形成されており、加温部２０は、加温用シート２１の所定の箇所に加温体２４を配して形成されている。
【００２１】
加温体２４は、裏面に粘着剤が塗布されてなる粘着性シート２６と、通気性シート２５と、両シートにより挟持固定された発熱体成分２７とからなり、発熱体成分２７の周囲は、両シート２５，２６をシールして形成された封止部２８に囲まれている。加温体２４は、粘着性シート２６の粘着剤を介して内層シート２３に固定されている。
加温用キャップ２は、２枚の加温用シート２１を、頭部挿入用の開口部４が形成されるように且つそれぞれ内層シート２３がキャップ内面を形成するように、それぞれの円弧状の周縁部２２において互いにヒートシール等により接合固定して形成されている。
【００２２】
発熱体成分２７としては、通常の使い捨てカイロと同様に、鉄粉を主成分とし、空気に触れることにより発熱する発熱体組成物が用いられるが、これに代えて、電気抵抗体を用いた通電により発熱する発熱体成分、水と接して発熱するものを有する発熱体成分等を用いることもできる。更に、融点をもち熱を保持する性能の高い蓄熱剤、例えば、ポリエチレングリコール等を用いても良い。
内層シート２３としては、耐水性と柔軟性とを備える素材、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル等が用いられ、通気性シート２５及び粘着性シート２６としては、それぞれ、通常の使い捨てカイロ等に用いられているものを用いることができ、粘着性シート２６は省略することもできる。
尚、加温具１の発熱温度及び発熱時間は、通気性シート２５の通気性と発熱体組成物の組成により適宜調節することができる。
【００２３】
この加温具１は、所望の形態におり畳まれ、通常の使い捨てカイロと同様に非通気性のシートで密封して市販等され、使用時には、該シートを開封して密封状態を開放して用いる。このような加温部を有するキャップからなる加温具１を用いれば、通常のヘアキャップと同様にして、頭部に装着して用いるだけで、頭髪の被覆及び加温を簡単に行うことができる。
【００２４】
第２発明の頭髪処理方法によれば、第１発明と同様の効果が奏されるのに加え、その効果の持続性を向上させることができる。即ち、本頭髪処理の効果が得られなくなるまでの、シャンプーによる洗浄とリンスやコンディショナーによる処理との繰り返し回数を、飛躍的に増加させることができる。尚、第３発明のプレシャンプートリートメント剤の好ましい組成、加温温度、加温時間、頭髪の被覆方法等については、第２発明に関して上述した説明が適用される。
【００２５】
【実施例】
〔実施例１〜１１〕
（頭髪処理）
過去にパーマ、ブリーチ処理等の化学処理を行ったことのない日本人女性の頭髪から、該頭髪を束ねて長さ２０ｃｍ、重さ２０ｇの評価用毛束を複数作成し、各評価用毛束は、十分にシャンプーを行い、十分にすすいでドライヤーで完全に乾燥させた（水分含有率が３０重量％以下）。そして、その評価用毛束に表１、２の実施例１〜１１に示す組成の頭髪処理剤を１０ｇ塗布した後、ラップで密封し、室温（２２℃）または温度４５℃の恒温槽に表中に示す時間放置し、その後、温水（４０℃）の流水で３０秒すすいだ。尚、表１、２中の頭髪処理剤の成分量は、頭髪処理剤中の重量比（重量％）を示してある。
【００２６】
（評価）
上記の各頭髪処理を行った後の評価用毛束を、市販のシャンプー〔花王社製、商品名「ラビナス シルキーフィールシャンプー」〕及び市販のリンス〔花王社製、商品名「ラビナス シルキーフィールリンス」，油剤成分を含む〕で処理した後、ドライヤーで十分に乾燥させ、それらの毛束について、専門パネラー１０名に、サラサラ感、なめらかさ、しっとり感、まとまり易さについて官能評価を行わせた。官能評価は、上記の頭髪処理で用いたものと同じ由来の毛束に上記のシャンプーによる洗浄及び上記コンディショニング処理のみを行ったものを標準品として、該標準品と比較した相対評価とした。相対評価は、以下の評価基準で行い、最終的な評価は、パネラーによる相対評価の平均値を算出し、平均値が４．５以上の場合を非常に良好（◎）、３．５以上４．５未満の場合を良好（○）、２．５以上３．５未満の場合を普通（△）、そして２．５未満の場合を不良（×）とした。
【００２７】
また、持続性の評価は、上記の頭髪処理後、シャンプー→コンディショナー→乾燥のサイクルを繰り返し、◎または○を示した総ての評価項目が△の評価になるまで繰り返した回数で評価した。例えば、持続性３回とは、処理後、上記サイクルを３回行うことにより△評価となったことを意味する。
これらの評価結果を、表１，２に併せて示した。
【００２８】
【表１】

【００２９】
【表２】

【００３０】
（評価基準）
サラサラ感；
５：標準品よりサラサラ
４：標準品よりややサラサラ
３：標準品と同等
２：標準品よりややサラサラしない
１：標準品よりサラサラしない
なめらかさ；
５：標準品よりなめらか
４：標準品よりややなめらか
３：標準品と同等
２：標準品よりややなめらかでない
１：標準品よりなめらかでない
しっとり感；
５：標準品よりしっとり
４：標準品よりややしっとり
３：標準品と同等
２：標準品よりややしっとりしない
１：標準品よりしっとりしない
まとまり易さ；
５：標準品よりまとまる
４：標準品よりややまとまる
３：標準品と同等
２：標準品よりややまとまらないい
１：標準品よりまとまらない
【００３１】
〔実施例１２〕
専門パネラー１０名（全員髪の長さセミロング、髪の傷み意識、傷んでいる３名、やや傷んでいる４名、ほとんど傷んでいない３名）それぞれの乾いた状態（水分含有率が３０重量％以下）の頭髪に対し、頭部右半分片側には、実施例６の組成の頭髪処理剤３０ｇを均一に塗布してしっかりなじませた。頭部左半分片側には何も塗布しなかった。次いで、鉄分カイロを発熱体成分とした加温部を有するキャップからなるキャップ型加温具（図１に示す形態の加温具）を被らせ、３０分放置した。放置中においては、溶剤が蒸発しないようにしっかり密封した。尚、加温具は、該加温具を被っている状態において、実施例６の剤を塗布した側の頭髪の温度が４３〜４７℃になるように予め発熱体を調節した。
加温終了後、頭髪全体をしっかり流水（４０℃）をすすぎ、それぞれ上記と同じ市販のシャンプー及びコンディショナーで処理し、完全に乾燥させた後、実施例６の剤を塗布しない左片側を標準として、右片側の官能評価を各パネラーに行ってもらった。評価基準は実施例１〜１１の評価に準じた。その官能評価の結果、以下のような評価結果が得られ、実際の人頭においても毛束評価と同様に有意にその効果が実証された。
【００３２】
結果（シャンプー及びコンディショナーによる処理後）；
サラサラ感：◎
なめらかさ：◎
しっとり感：○
まとまり易さ：◎
また、最初の官能評価後、全パネラーにシャンプー→リンス→乾燥のサイクルを５回繰り返したもらい、同様の官能評価を行ったところ、以下の結果が得られ、効果の持続が確認できた。
結果（シャンプー→コンディショナー→乾燥サイクル５回後）；
サラサラ感：◎
なめらかさ：○
しっとり感：○
まとまり易さ：◎
【００３３】
〔比較例１〜４〕
実施例３で用いた頭髪処理剤の代わりに、表３に示す比較例１〜４の頭髪処理剤を用いた以外は、実施例３と同様にして頭髪処理を行い、実施例１〜１１と同様の基準及び同様の評価方法により評価した。その結果を、表３に併せて示した。
【００３４】
【表３】

【００３５】
【発明の効果】
第１，第２発明の頭髪処理方法によれば、リンス、コンディショナー等による効果を、効率よく発揮させることができ、簡便に、髪の感触（サラサラ感、なめらかさ、しっとり感等）や髪のまとまり易さを向上させることができる。特に、加温を行う第２発明の頭髪処理方法によれば、本頭髪処理の効果を長期間持続させることができる。また、第３発明のプレシャンプートリートメント剤によれば、第２発明の頭髪処理方法に係る頭髪処理剤と同様に用いることにより、第２発明と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明（第２発明）の実施に好ましく用いられる加温具の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
１ 加温具
２ 加温用キャップ
２０ 加温部
２１ 加温用シート
２３ 内層シート
２４ 加温体
２５ 通気性シート
２６ 粘着性シート
２７ 発熱体成分

Claims (3)

1. 少なくとも一種の油剤及び溶剤を含有し水分含有率が１０重量％以下の頭髪処理剤を、乾いた頭髪に塗布した後、該頭髪処理剤中の成分が実質的に蒸発しないように該頭髪を覆い、所定時間、所定温度で加温した後、洗髪する頭髪処理方法であって、
   前記頭髪処理剤は、プレシャンプートリートメント剤であり、前記油剤としてエステル油を該頭髪処理剤中に１〜２５重量％含有し、前記溶剤としてエタノールを含有しており、
   加温時間が３分以上で、加温温度が３８〜６５℃である頭髪処理方法。
2. 前記エステル油は、パルミチン酸イソプロピル及び／又はジカプリン酸ネオペンチルグリコールである、請求項１記載の頭髪処理方法。
3. 頭髪の加温に、加温部を有するキャップからなる頭髪用の加温具であって、耐水性と柔軟性とを備える素材からなる内層シートと、その外側に配される通気性シートと、前記内層シートと前記通気性シートとの間に配された発熱体成分とを有し、該発熱体成分が、鉄粉を含み空気に触れることにより発熱する発熱体組成物であるものを用いる、請求項１又は２記載の頭髪処理方法。

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