JP4235947B2 - 監視カメラ装置および監視方法 - Google Patents
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Description
このドームカメラを用いて所望の場所を監視したい場合は、ジョイステック522を操作して、カメラをその方向に任意の速度で向けることができる。ジョイステック522を傾けると、ドームカメラはジョイステック522の縦軸方向の傾き量に応じた速度でチルト方向に回転し、また、横軸方向の傾き量に応じた速度でパン方向に回転する。操作者はモニター53に表示される画像を見ながら所望位置の画像が映し出されたとき、ジョイステック522を中立位置に戻してカメラの回転を停止させる。
図6はドームカメラと監視対象物を上からみた図である。同図に示すように、ドームカメラ51を中心にして、監視の開始点62から終了点63までをゆっくりと往復パン撮影した場合、監視対象物64a、64b、64cのグループと同64d、64e、64fのグループとが離れている場合には、64cと64dの区間は毎回無駄な監視時間が生じるという問題があった。
(1)撮影の方向を略水平方向の一定角度範囲にわたって繰り返し移動し、監視対象物を順次撮影する監視カメラ装置において、
当該監視カメラ装置は、制御信号により回転方向と回転速度が制御される回転可能な雲台部と、前記雲台部に固定され監視対象物を撮影する撮像部と、前記雲台部の回転角度を検出するセンサーと、前記センサーの検出値が入力されると共に前記雲台部に前記制御信号を出力するカメラCPU部と、複数の角度情報を前記カメラCPU部に出力するメモリ部とを有する構成であり、
前記メモリ部は、前記監視対象物の監視領域の開始点と終了点および前記監視領域内における監視不要区間の開始点と終了点とにおける前記センサーの値を夫々前記雲台の回転角度情報として記憶し、
前記カメラCPU部は、前記監視領域内では、第1の回転速度で前記雲台を往復駆動する制御信号を出力し、前記監視不要区間では、前記第1の回転速度に代わり、前記第1の速度よりも高速の第2の回転速度で前記雲台を駆動する制御信号を出力する
ことを特徴とする監視カメラ装置。
(2)制御信号により回転方向と回転速度が制御される回転可能な雲台部と、前記雲台部に固定され監視対象物を撮影する撮像部と、前記雲台部の回転角度を検出するセンサーと、前記センサーの検出値が入力されると共に前記雲台部に前記制御信号を出力するカメラCPU部と、複数の角度情報を前記カメラCPU部に出力するメモリ部と
で構成されている監視カメラ装置の監視方法において、
監視領域の開始点と終了点および前記監視領域内における監視不要区間の開始点と終了点とを、夫々前記雲台の回転角度情報として、前記センサーの値を前記メモリ部に記憶させる記憶ステップと、
前記記憶ステップにより記憶されたメモリ部の情報に基づき、前記監視領域においては、前記雲台部を第1の回転速度で繰り返し往復回転させる第1の駆動ステップと、
前記監視不要区間においては、前記雲台部を前記第1の回転速度に代わり、前記第1の速度よりも高速の第2の回転速度で駆動する第2の駆動ステップと、
前記撮像部の映像信号出力を監視する監視ステップと
を備えたことを特徴とする監視カメラ装置の監視方法。
ドームカメラ1とコントローラ2はケーブルで接続されていて、RS−485などの通信プロトコルでコントローラ2によってドームカメラ1が制御されている。また撮像部11で撮影されたドームカメラ2の映像出力はケーブルを通してモニター3に接続されていて、ドームカメラ1で撮影した画像がモニター3に表示される。
この操作で、モニター3の画面は図3(b)に示す「AUTOPAN」に表示が切り替る。そして再びジョイスティック21を使ってカーソルを動かし、この画面の中から「AUTOPAN START」を選択してセットボタン24を押す。
この操作によりカメラCPU13は、雲台駆動部12に内蔵されたセンサー15からオートパン開始点42の水平角度のデータを取得し、このデータを内蔵メモリ14の設定ファイルに記録する。この設定が済むとモニター3にはドームカメラ1の映像が再び表示される。
操作者はジョイスティック21でドームカメラ1を操作し、監視する必要がない区間の開始点をモニター3の画面に写す。この地点は図2に示すスキップ開始点44にあたる。そして前述の操作と同様にメニューボタン25を押し、図3(a)に示す画面から「AUTOPAN」を選択、次いで同図(b)に示す画面から「AUTOPAN SKIP START」を選択してセットボタン24を押す。これによりカメラCPU13はセンサー15からスキップ開始点44の水平角度のデータを取得し、内蔵メモリ14の設定ファイルに記録する。
図4は上記の設定操作で内蔵メモリ14に記憶されたオートパン設定ファイルの例を示したものである。この図においては左側がオートパンの動作切り替え点の名称、右側がその点の水平角度である。
オートパン撮影を開始するには、まずコントローラ2のオートパンボタン26を押す。オートパンボタン26が押されると、カメラCPU13は内蔵メモリ14に記憶されている図4に示す設定ファイルのデータから「AUTO PAN START」の値を参照し、センサー15の出力が上記の値になるように雲台駆動部12を駆動する。こうしてドームカメラ1は図2に示すオートパン開始点42の場所にセットされる。なお、この時の雲台の回転速度は最高速度とする。一例として雲台の最高回転速度は360度/秒である。
次いで、センサー15の値が上記「AUTOPAN SKIP START」の角度になると、カメラCPU13は内蔵メモリ14から「AUTOPAN SKIP END」の値を参照し、センサー15の値がこの角度になるまで雲台駆動部12を時計回りに最高速度で駆動する。
そして、センサー15の値が上記「AUTOPAN SKIP END」になると、カメラCPU13は雲台駆動部12の回転速度を監視に適した速度に下げると共に、内蔵メモリ14から「AUTOPAN END」の値を参照し、センサー15の値がこの値になるまでこの回転速度を継続する。この間ドームカメラ1が撮影した映像はモニター3に表示され、監視が続けられる。
次にセンサー15の値が「AUTOPAN SKIP END」の値になると、カメラCPU13は雲台駆動部12の回転駆動を「AUTOPAN SKIP START」の角度になるまで、反時計回りのまま最高速度で駆動する。センサー15の値が「AUTOPAN SKIP START」の値になると、カメラCPU13は雲台駆動部12の回転駆動を監視に適した速度に下げ、次の動作切り換え点である「AUTO PAN START」の位置まで再び監視状態にする。
こうしてセンサー15の値が「AUTOPAN START」の値になると、カメラCPU13は雲台駆動部12の回転駆動を再度時計方向に反転させ、監視状態を継続する。ここまでがオートパンの1周期である。図2において、扇状に示した実線区間がドームカメラ41の監視領域、点線区間がスキップ区間、矢印の方向は撮影の移動方向である。
以上の動作を繰り返すことで、監視の必要のない区間は短時間で通過し、監視が必要な区間はゆっくりと撮影できるので、従来の方法に比し効率の良いオートパンによる監視が行える。
なお、本実施例の説明では、撮像部11を水平方向に動かす記述になっているが、これに限ることはなく、たとえばドームカメラ1が監視対象物よりも高所に設置されている場合には、雲台駆動部12を傾けて設置すれば、同様な動作で若干の俯瞰撮影が行えることは明白である。
11 撮像部
12 雲台駆動部
13 カメラCPU
14 内蔵メモリ
15 センサー
2 コントローラ
21 ジョイスティック
22 上ボタン
23 下ボタン
24 セットボタン
25 メニューボタン
26 オートパンボタン
3 モニター
42 オートパン開始点
43 オートパン終了点
44 スキップ開始点
45 スキップ終了点
46a−46f 監視対象物
51 ドームカメラ
52 コントローラ
53 モニター
62 監視の開始点
63 監視の終了点
64a−64f 監視対象物
Claims (2)
- 撮影の方向を略水平方向の一定角度範囲にわたって繰り返し移動し、監視対象物を順次撮影する監視カメラ装置において、
当該監視カメラ装置は、制御信号により回転方向と回転速度が制御される回転可能な雲台部と、前記雲台部に固定され監視対象物を撮影する撮像部と、前記雲台部の回転角度を検出するセンサーと、前記センサーの検出値が入力されると共に前記雲台部に前記制御信号を出力するカメラCPU部と、複数の角度情報を前記カメラCPU部に出力するメモリ部とを有する構成であり、
前記メモリ部は、前記監視対象物の監視領域の開始点と終了点および前記監視領域内における監視不要区間の開始点と終了点とにおける前記センサーの値を夫々前記雲台の回転角度情報として記憶し、
前記カメラCPU部は、前記監視領域内では、第1の回転速度で前記雲台を往復駆動する制御信号を出力し、前記監視不要区間では、前記第1の回転速度に代わり、前記第1の速度よりも高速の第2の回転速度で前記雲台を駆動する制御信号を出力する
ことを特徴とする監視カメラ装置。 - 制御信号により回転方向と回転速度が制御される回転可能な雲台部と、前記雲台部に固定され監視対象物を撮影する撮像部と、前記雲台部の回転角度を検出するセンサーと、前記センサーの検出値が入力されると共に前記雲台部に前記制御信号を出力するカメラCPU部と、複数の角度情報を前記カメラCPU部に出力するメモリ部と
で構成されている監視カメラ装置の監視方法において、
監視領域の開始点と終了点および前記監視領域内における監視不要区間の開始点と終了点とを、夫々前記雲台の回転角度情報として、前記センサーの値を前記メモリ部に記憶させる記憶ステップと、
前記記憶ステップにより記憶されたメモリ部の情報に基づき、前記監視領域においては、前記雲台部を第1の回転速度で繰り返し往復回転させる第1の駆動ステップと、
前記監視不要区間においては、前記雲台部を前記第1の回転速度に代わり、前記第1の速度よりも高速の第2の回転速度で駆動する第2の駆動ステップと、
前記撮像部の映像信号出力を監視する監視ステップと
を備えたことを特徴とする監視カメラ装置の監視方法。
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