JP4235695B2 - 透明ポリカーボネート−ポリエステル組成物及び方法 - Google Patents

透明ポリカーボネート−ポリエステル組成物及び方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、任意成分として特殊効果着色剤を含有する透明又は半透明の熱可塑性成形用組成物並びにかかる組成物の製造方法に関する。
【0002】
【発明の背景】
ポリカーボネート(PC)は良好な衝撃強さをもつ高性能プラスチックである。延性(衝撃強さ)に加えて、汎用PCは高い透明性、良好な寸法安定性、低い吸水性、良好な耐汚染性及び幅広い着色適性を有する。PCの弱点は耐薬品性の範囲が比較的限られていることで、ある種の有機溶剤、一部の洗剤、強アルカリ、ある種の油脂及びグリースとの接触を伴う用途では注意深い評価が必要とされる。PCのもう一つの弱点は、溶融粘度が高く、成形が困難であることである。中乃至高流動性PCグレードは、流動性のために低温延性が犠牲になるという問題がある。最後に、メタリック顔料や鉱物フレークのような特殊効果着色剤を含有するPC配合物は概して室温で非常に脆い。本発明は、これらの短所に取り組んだもので、特殊効果着色剤を含んでいても、透明性、優れた耐薬品性、向上した流動性及び低温(−20〜−40℃)延性に関して独特な特性プロフィールをもつ材料を提案する。
【0003】
低温耐衝撃性を高めるための広く用いられている方法は、PC組成物に耐衝撃性改良剤を添加することである。少量のメチルアクリレート−ブタジエン−スチレン(MBS)ゴム又はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)ゴムを添加すると、D/B(延性/脆性)転移温度が下がる。こうした改善方法の大きな短所は、添加量がわずか1%でも、透明性が低下して、PCの重要な特性の一つが失われることである。
【0004】
この不透明化の原因は、屈折率(RI)が1.48〜1.56の範囲にある脂肪族性の高いゴム及び/又はシロキサン成分に比べ、芳香族PCのRIが相対的に高い(1.58)ことにある。
【0005】
低温耐衝撃性と高い透明性を同時に実現することが熱望されている。場合によっては、照明用ハウジングにおけるように完全な透明性を得ることは不要であるので、ある程度半透明でありさえすれば非常に有益である。
【0006】
米国特許第6040382号には、2種類の透明な非混和性ポリマーのブレンドの光学的透明性を、これら2種類の非混和性ポリマーの一方と選択的に混和性である第3のポリマーの添加によって如何に改良できるか記載されている。そのコンセプトは屈折率を一致させることに基づくものである。この米国特許は、モノビニル芳香族−共役ジエン共重合体(例えばスチレン−ブタジエンブロック共重合体)とスチレン−無水マレイン酸共重合体(SMA)とポリ(α−メチルスチレン)からなる組成物に関する。
【0007】
米国特許第5891962号、同第5494969号及び同第5614589号には、それぞれ、特定の組成のゴム変性スチレン、シクロオレフィンポリマー複合材料、及びウレタン共重合体を含むメタクリレート−アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体が記載されている。これらの組成物では、ゴム成分のRIと一致させるためポリマーが共重合体に(例えばポリスチレンがスチレンとアルキル(メタ)アクリレートの共重合体に)置き換えられている。Rohm & Haas社に譲渡された米国特許第5321056号及び同第5409967号にみられるように、ポリマーマトリックスのRIと一致するようにゴム成分を改質することも可能である。これらの特許文献の関心は、透明性を達成すべくRIを一致させるために成分を化学的に改質することにある。透明性を達成すべくRIを一致させること自体に新規性はない。
【0008】
Hoefflinの米国特許第5859119号は、望ましい延性とメルトフロー特性を有する強化成形用組成物に関する。この組成物は脂環式ポリエステル樹脂と、該ポリエステル樹脂の延性を高めるがそのメルトフロー特性を低下させる耐衝撃性改良非晶質樹脂と、該ポリエステルポリマーのメルトフロー特性をその延性を低下させずに向上させる高分子量ポリエーテルエステルポリマーと、組成物を強化補剛して強化成形用組成物を形成するためのガラス充填材とを含んでいる。上記発明は不透明PCブレンドに焦点が当てられている。
【0009】
透明で、低温耐衝撃性をもち、ポリカーボネートよりも優れた耐薬品性を有するとともに良好な溶融加工性を有するポリカーボネート樹脂組成物及びその物品を製造することが必要とされている。また、三元ブレンドの3種類のポリマーのうち1種類だけが透明である状況の下で透明性を達成することも望ましい。
【0010】
芳香族ポリカーボネートと特定の脂環式ポリエステルとの透明ブレンドに関する文献がある。
【0011】
米国特許第4188314号には、芳香族ポリカーボネート25〜98重量部(pbw)とポリシクロヘキサンジメタノールフタレート2〜75pbwとのブレンドでフタレートが5〜95%のイソフタレートと95〜10%のテレフタレートからなるブレンドの成形品(例えばシートやヘルメット)が記載されている。耐溶剤性に優れ、ポリカーボネートベース樹脂に匹敵する光学特性と耐衝撃性を有し、ポリカーボネートと芳香族ポリエステル(例えばポリアルキレンテレフタレート)から成形した物品よりも優れた光学特性を有する製品が開示されている。
【0012】
ポリカーボネートとポリシクロヘキサンジメタノールフタレートのブレンドに関する特許はその他にも存在し、例えば米国特許第4125572号、同第4391954号、同第4786692号、同第4897453号及び同第5478896号などがある。米国特許第5478896号は、CHDMと少量の脂肪族ジオール及びイソ及びテレフタル酸とのポリエステル10〜99%を含む透明ポリカーボネートブレンドに関する。米国特許第4786692号は、イソ及びテレフタル酸と1:1〜4:1の比のシクロヘキサンジメタノール(CHDM)とエチレングリコール(EG)から製造したポリエステルと、2〜98%の芳香族ポリカーボネートとのブレンドに関する。米国特許第4391954号には、CHDMと特定のイソ/テレフタレート混合物の非晶質ポリエステルと非ハロゲン系ポリカーボネート(PC)との相溶性組成物が記載されている。米国特許第4125572号は、40〜95%のPCと5〜60%のポリブチレンテレフタレート(PBT)と1〜60%の脂肪族/脂環式イソ/テレフタレート樹脂とのブレンドに関する。米国特許第4897453号には、トランス異性体含量70%の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸とCHDM及び15〜50重量%のポリオキシテトラメチレングリコールと0〜1.5モル%の枝分れ剤とからなる固有粘度0.8〜1.5のポリエステル10〜90%とPC10〜90%とのブレンドが記載されている。その特許請求の範囲には組成物の成形品又は押出品も記載されている。
【0013】
【発明の概要】
従来技術には、得られる樹脂混合物の化学的組成を制御してRIを調節して透明性と低いD/B温度とを併せもつ望ましい特性を達成するとともに、同時にPCに比べフロー特性及び耐薬品性の改良を図る手段としてブレンド段階を用いたものはない。
【0014】
本発明では、延性、耐薬品性及びメルトフロー特性の改善された透明成形用組成物であって、
(a)ポリカーボネート樹脂と脂環式ポリエステル樹脂との混和性樹脂ブレンドであって、脂環式ポリエステル樹脂が脂肪族C2−C12ジオール又は化学的等価物とC6−C12脂肪族二酸又は化学的等価物との反応生成物を含み、脂環式ポリエステル樹脂が約80重量%以上の脂環式ジカルボン酸又は化学的等価物及び/又は脂環式ジオール又は化学的等価物を含有する樹脂ブレンドと、
(b)樹脂成形用組成物の低温延性を高めるための屈折率約1.51〜約1.58の耐衝撃性改良非晶質樹脂と
の均一ブレンドを含んでなり、
(c)ポリカーボネート樹脂と脂環式ポリエステル樹脂とのブレンドの屈折率が耐衝撃性改良剤の屈折率と実質的に一致する、透明成形用組成物が提供される。
【0015】
透明で低温延性をもつポリカーボネート(PC)ブレンドは、ポリ(シクロヘキサンジメタノール・シクロヘキサンジカルボキシレート)(PCCD)と耐衝撃性改良剤の添加によって得ることができる。PCとPCCDとが完全に混和性であることから、PC/PCCD比を調節することで、耐衝撃性改良剤の屈折率(RI)をPC/PCCDブレンドの屈折率と一致させることができる。かかる耐衝撃性改良剤の具体例には、粒度範囲50〜1000nmのMBS/ABS型ゴムがあり、ゴムはブタジエン又はスチレン含量40%以下のスチレン−ブタジエンである。ABSゴムにおけるスチレン/アクリロニトリル比は100/0〜50/50であるが、好ましい比は80/20〜70/30である。典型例は、GE Plastics社製のABS 415(RI=1.542)及びABS 336(RI=1.546)、並びにRohm & Haas社製のMBS材料であるBTA 702及びBTA 736である。これらのゴムはいずれもPVC市場で、透明性を失わずにPVCの靱性を改良するための耐衝撃性改良剤として用いられている。
【0016】
驚くべきことに、Rohm and Haas社製のMBS EXL2600のような不透明耐衝撃性改良剤でも、かかるPC/耐衝撃性改良剤組成物へのPCCDの添加効果はほぼ同様の結果を有しており、複数の対照劇性改良剤で高い透過率と低いヘイズが得られた。なお、各々の耐衝撃性改良剤はRIを一致させるため独自のPC/PCCD比を有する。
【0017】
透明な耐衝撃性改良PCブレンドを得る別の方法は、妥当な透明生成物を作るのに高ゴムグラフトABS樹脂及びPMMAを使用することである。これらの樹脂はすべてSAN(スチレン−アクリロニトリル共重合体)グラフトを有しており、PMMAはグラフトと遊離SANのRIを下げてPC/PCCDマトリックスのRIに一致させるために使用できる。
【0018】
本発明の組成物及び物品を得るためBPA系ポリカーボネートと共に2種類の脂環式ポリエステルを使用することができる。最も好ましいポリエステル分子は脂環式ジオールと脂環式二酸化合物から誘導されるもので、具体的にはポリシクロヘキサンジメタノールシクロヘキシルジカルボキシレート(PCCD)である。1つの環式単位しかもたないポリエステルも有用である。こうした脂肪族ポリエステルをPCに添加する追加の利点は、それらの低いガラス転移温度(Tg)によってPC(又は耐衝撃性改良剤含有PC)の流動性が大幅に改善され、全体として非常に望ましいフロー/衝撃バランスが得られることである。別の利点は、PC単品に対して非常に強く作用する各種薬品に対する全体的な耐薬品性がポリエステルによって改善されることである。かかる薬品の例は、アセトン、コパトーン、ガソリン、トルエンなどである。
【0019】
最終的なポリカーボネートグレードは、低温延性、流動性及び耐薬品性と透明性との組合せに関して独特な特性プロフィールを有する。正確な延性は耐衝撃性改良剤の量によって調節できる。上述の耐衝撃性改良剤はすべて良好な結果を与える独自のPC/PCCD比を有しており、用途条件に適合したPC/PCCD比を選択できることを意味する(熱、フロー、耐薬品性はPC/PCCD比によって直接定まる)。
【0020】
【発明の実施の形態】
最も好ましい材料は、ポリエステルが脂環式二酸成分と脂環式ジオール成分とを共に有するブレンドであり、かかるポリエステルは具体的にはポリシクロヘキサンジメタノールシクロヘキシルジカルボキシレート(PCCD)である。
【0021】
好ましいポリカーボネートは、BPA、SBIビスフェノール、アリール置換ビスフェノール、脂環式ビスフェノール及びこれらの混合物の単位からなる。
【0022】
脂環式ポリエステル/ポリカーボネート比が混合物全体の80:20〜5:95重量%の範囲にあるのが好ましい。70:30〜40:60のブレンドが最も好ましい。
【0023】
脂環式ポリエステル樹脂は次式Iの繰返し単位を有するポリエステルからなる。
【0024】
【化1】
Figure 0004235695
【0025】
式中、R又はR1の少なくとも一方はシクロアルキル含有基である。
【0026】
ポリエステルは縮合生成物であり、Rは炭素原子数6〜20のアリール、アルカンもしくはシクロアルカン含有ジオール又はその化学的等価物の残基であり、R1は炭素原子数6〜20のアリール、脂肪族もしくはシクロアルカン含有二酸又はその化学的等価物から誘導される脱カルボキシル残基であるが、RとR1の少なくとも一方が脂環式基であることを条件とする。本発明の好ましいポリエステルはR及びR1共に脂環式である。
【0027】
この脂環式ポリエステルは、脂肪族二酸又はその化学的等価物と脂肪族ジオール又はその化学的等価物との縮合生成物である。この脂環式ポリエステルは脂肪族二酸と脂肪族ジオールの混合物から合成し得るが、50モル%以上の環状二酸及び/又は環状ジオール成分を含んでいなければならず、その残部があるとすれば線状脂肪族二酸及び/又はジオールである。環状成分はポリエステルに良好な剛性を付与するとともに、ポリカーボネート樹脂との好ましい相互作用によって透明ブレンドを形成するのに必要である。
【0028】
ポリエステル樹脂は通例ジオール又はジオール等価成分と二酸又は二酸等価成分との縮合又はエステル交換重合によって得られる。
【0029】
R及びR1は好ましくは以下の式から独立に選択されるシクロアルキル基である。
【0030】
【化2】
Figure 0004235695
【0031】
好ましい脂環式基R1は1,4−シクロへキシル二酸から誘導され、最も好ましくはその70モル%超がトランス異性体である。最も好ましい脂環式基Rは1,4−シクロへキシルジメタノールのような1,4−シクロへキシル第一ジオールから誘導され、最も好ましくはその70モル%超がトランス異性体である。
【0032】
本発明のポリエステル樹脂の製造に有用なその他のジオールは直鎖、枝分れ又は脂環式アルカンジオールであり、その炭素原子数は2〜12とし得る。かかるジオールの具体例には、エチレングリコール、プロピレングリコール(すなわち1,2−プロピレングリコール及び1,3−プロピレングリコール)、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル,2−メチル,1,3−プロパンジオール、1,3−ペンタンジオール及び1,5−ペンタンジオール、ジプロピレングリコール、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジメタノールデカリン、ジメタノールビシクロオクタン、1,4−シクロヘキサンジメタノール(特にそのシス異性体及びトランス異性体)、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール(TMCBD)、トリエチレングリコール、1,10−デカンジオール、並びにこれらいずれかの混合物があるが、これらに限定されない。好ましくは、脂環式ジオール又はその化学的等価物、特に1,4−シクロヘキサンジメタノール又はその化学的等価物がジオール成分として用いられる。
【0033】
ジオールの化学的等価物には、ジアルキルエステルやジアリールエステルなどのエステルがある。
【0034】
本発明の脂肪族ポリエステル樹脂の製造に有用な二酸は、好ましくは脂環式二酸である。これは各々飽和炭素に結合した2つのカルボキシル基を有するカルボン酸を包含して意味する。好ましい二酸はシクロ又はビシクロ脂肪族酸、例えばデカヒドロナフタレンジカルボン酸、ノルボルネンジカルボン酸、ビシクロオクタンジカルボン酸、1,4−シクロへキサンジカルボン酸又はそれらの化学的等価物であり、最も好ましいものはtrans−1,4−シクロへキサンジカルボン酸又はその化学的等価物である。アジピン酸、アゼライン酸、ジカルボキシルドデカン酸及びコハク酸のような線状ジカルボン酸も有用である。
【0035】
シクロへキサンジカルボン酸及びその化学的等価物は、例えば、適当な触媒(ロジウムを炭素やアルミナのような適当な担体に担持したものなど)を用いて、水や酢酸のような適当な溶媒中で、イソフタル酸やテレフタル酸やナフタレン酸のような環状芳香族二酸及びその誘導体を水添することによって調製できる。Friefelder他,Journal of Organic Chemistry,31,3438(1966);米国特許第2675390号及び同第4754064号を参照されたい。また、反応条件下でフタル酸が少なくとも部分的に可溶性であるような不活性液体媒質と、炭素やシリカに担持したパラジウム又はルテニウム触媒とを用いて製造することもできる。米国特許第2888484号及び同第3444237号を参照されたい。
【0036】
水添では、通例、カルボン酸基がシス位又はトランス位にある2種類の異性体が得られる。シス異性体とトランス異性体は結晶化又は蒸留で分離することができ、結晶化に際してはn−へプタンのような溶剤を使用してもよいし、使用しなくてもよい。シス異性体の方がブレンドし易いが、トランス異性体の方が高い溶融温度及び結晶化温度を有しているので好ましい。シス/トランス異性体混合物も本発明において有用である。
【0037】
異性体混合物又は2種類以上の二酸もしくはジオールを使用すると、コポリエステル又は2種類のポリエステルの混合物を本発明の脂環式ポリエステル樹脂として使用することができる。
【0038】
これらの二酸の化学的等価物には、エステル、ジアルキルエステルのようなアルキルエステル、ジアリールエステル、無水物、塩、酸クロライド、酸ブロマイドなどがある。好ましい化学的等価物には、脂環式二酸のジアルキルエステルがあり、最も好ましい化学的等価物には、酸のジメチルエステル、特に1,4−シクロへキサン−ジカルボン酸ジメチルがある。
【0039】
好ましい脂環式ポリエステルは、ポリ(1,4−シクロへキサン−ジメタノール−1,4−ジカルボキシレート)(PCCD)とも呼ばれるポリ(シクロへキサン−1,4−ジメチレンシクロへキサン−1,4−ジカルボキシレート)であり、次式IIの繰返し単位を有する。
【0040】
【化3】
Figure 0004235695
【0041】
前述の一般式を参照すると、PCCDでは、Rは1,4−シクロへキサンジメタノールから誘導され、R1はシクロへキサンジカルボキシレート又はその化学的等価物から誘導されるシクロへキサン環である。好ましいPCCDはシス/トランス体を有する。
【0042】
ポリエステル重合反応は、一般に、適量(通例、最終生成物を基準にして約50〜200ppmのチタン)のテトラキス(2−エチルへキシル)チタネートのような適当な触媒の存在下で溶融状態で実施される。
【0043】
本発明の透明成形用組成物に用いられる好ましい脂肪族ポリエステルは、50℃を上回るガラス転移温度(Tg)を有し、さらに好ましくは約80℃を上回るガラス転移温度、最も好ましくは100℃を超えるガラス転移温度を有する。
【0044】
その他本発明で考えられるものには、上記のポリエステルで、高分子脂肪族酸及び/又は高分子脂肪族ポリオールから誘導される単位を約1〜約50重量%有していてコポリエステルを形成しているものがある。脂肪族ポリオールにはポリ(エチレングリコール)やポリ(ブチレングリコール)のようなグリコール類がある。かかるポリエステルは、例えば米国特許第2465319号及び第3047539号の教示に従って製造できる。
【0045】
本発明で有用なポリカーボネートは、カーボネート連結基を介して結合した二価フェノールの二価残基Ar′を含むもので、好ましくは一般式IIIで表される。
【0046】
【化4】
Figure 0004235695
【0047】
式中、Aは炭素原子数1〜約15の二価炭化水素基又は炭素原子数1〜約15の置換二価炭化水素基であり、各Xは独立に水素、ハロゲン及び一価炭化水素基、例えば炭素原子数1〜約8のアルキル基、炭素原子数6〜約18のアリール基、炭素原子数7〜約14のアリールアルキル基、炭素原子数1〜約8のアルコキシ基からなる群から選択され、mは0又は1であり、nは0〜約5の整数である。Ar′はヒドロキノン又はレゾルシノールのような単一芳香環でも、ビフェノール又はビスフェノールAのような多重芳香環でもよい。
【0048】
用いられる二価フェノール化合物は公知であり、反応性基はフェノール性水酸基であると考えられる。使用する二価フェノール化合物の具体例を幾つか挙げると、ビスフェノール類、例えばビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールAともいう)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン;二価フェノールエーテル、例えばビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)エーテル、p,p′−ジヒドロキシジフェニル及び3,3′−ジクロロ−4,4′−ジヒドロキシジフェニル;ジヒドロキシアリールスルホン、例えばビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン;ジヒドロキシベンゼン類、例えばレゾルシノール、ヒドロキノン、ハロ及びアルキル置換ジヒドロキシベンゼン、例えば1,4−ジヒドロキシ−2,5−ジクロロベンゼン、1,4−ジヒドロキシ−3−メチルベンゼン;ジヒドロキシジフェニルスルフィド及びスルホキシド、例えばビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド及びビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)スルホキシドがある。その他様々な二価フェノール化合物も使用でき、米国特許第2999835号、第3028365号及び第3153008号に開示されており、それらの開示内容は文献の援用によって本明細書の内容の一部をなす。2種類以上の異なる二価フェノール化合物又は二価フェノール化合物とグリコールの組合せを用いることができるのはいうまでもない。
【0049】
カーボネート前駆物質は典型的にはハロゲン化カルボニル、ジアリールカーボネート又はビスハロホルメートである。ハロゲン化カルボニルの例には、臭化カルボニル、塩化カルボニル及びこれらの混合物がある。ビスハロホルメートとしては、二価フェノールのビスハロホルメート、例えば2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ヒドロキノンなどのビスクロロホルメート或いはグリコールなどのビスハロホルメートがある。上述したカーボネート前駆物質はすべて有用であるが、ホスゲンとしても知られる塩化カルボニル及びジフェニルカーボネートが好ましい。
【0050】
芳香族ポリカーボネートはどんな方法で製造してもよく、例えば二価フェノールをカーボネート前駆物質、例えばホスゲン、ハロホルメート又はカーボネートエステルと溶融又は溶液状態で反応させて製造すればよい。米国特許第4123436号にはホスゲンとの反応が記載されており、米国特許第3153008号にはエステル交換法が記載されている。
【0051】
好ましくは、ポリカーボネートは、複屈折の低い樹脂を生ずる二価フェノール、例えば以下に挙げるアリール側基又はカップ形アリール基を有する二価フェノールから製造される。
フェニル−ジ(4−ヒドロキシフェニル)エタン(アセトフェノンビスフェノール)、
ジフェニル−ジ(4−ヒドロキシフェニル)メタン(ベンゾフェノンビスフェノール)、
2,2−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3,5−ジフェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
ビス(2−フェニル−3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2′−ビス(ヒドロキシフェニル)フルオレン、
1,1−ビス(5−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
3,3′−ジフェニル−4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ジフェニルブタン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルエタン、
2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルプロパン、
6,6′−ジヒドロキシ−3,3,3′、3′−テトラメチル−1,1′−スピロ(ビス)インダン(以下SBI)、又は
式IVのスピロビインダンから誘導される二価フェノール。
【0052】
【化5】
Figure 0004235695
【0053】
SBI及びその5−メチル同族体から誘導した単位が好ましく、SBIが最も好ましい。
【0054】
ポリカーボネートの製造に用いられる他の代表的な二価フェノールは米国特許第2999835号、第3038365号、第3334154号及び第4131575号に開示されている。枝分れポリカーボネート、例えば米国特許第3635895号及び第4001184号に記載されたものも有用である。ポリカーボネートブレンドには、直鎖ポリカーボネートと枝分れポリカーボネートのブレンドがある。
【0055】
本発明のポリカーボネート混合物の製造にホモポリマーよりもカーボネート共重合体又はインターポリマーを用いるのが望ましい場合には、2種類以上の異なる二価フェノールを使用してもよいし、二価フェノールと脂肪族ジカルボン酸(例えば、ダイマー酸、ドデカンジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸)の共重合体を使用することもできる。最も好ましいのは脂肪族C5−C12二酸共重合体である。
【0056】
好ましいポリカーボネートは、塩化メチレン中25℃で測定して約0.30〜約1.00dl/gの固有粘度を有する高分子量芳香族カーボネートポリマーである。ポリカーボネートは枝分れでも非枝分れでもよく、一般にゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)で測定して約10000〜約200000、好ましくは約20000〜約100000の重量平均分子量を有する。ポリカーボネートは様々な公知の末端基を有し得る。
【0057】
実質的に非晶質の耐衝撃性改良用共重合体は、本発明の組成物に約1〜30重量%添加され、グラフト又はコア−シェルゴムのような幾つかのゴム改質剤の1種類又は2種類以上の組合せからなる。適当なものとして、アクリルゴム、ASAゴム、ジエンゴム、オルガノシロキサンゴム、EPDMゴム、SBS又はSEBSゴム、ABSゴム、MBSゴム及びグリシジルエステル耐衝撃性改良剤として知られる一群の改質剤がある。
【0058】
アクリルゴム改質剤という用語は、架橋又は部分架橋(メタ)アクリレートゴム質コア相(好ましくはブチルアクリレート)を有する多段コア−シェルインターポリマー改質剤を意味する。この架橋アクリルエステルコアに、アクリル又はスチレン樹脂、好ましくはメチルメタクリレート又はスチレンの外側シェルが付随していて、ゴム状コア相と相互侵入している。アクリロニトリルや(メタ)アクリロニトリルのような他の単量体を少量樹脂シェルに組み込んでも適当な耐衝撃性改良剤が得られる。相互侵入型網目構造は、予め重合・架橋しておいた(メタ)アクリレートゴム相の存在下で樹脂相をなす単量体を重合・架橋することによって得られる。
【0059】
好ましいゴムはゴム成分のTgが0℃未満、好ましくは約−40〜約−80℃のグラフト又はコアシェル構造のもので、ポリアルキルアクリレート又はポリオレフィンにPMMA又はSANをグラフトしたものからなる。ゴム含量は好ましくは約40重量%以上であり、最も好ましくは約60〜90重量%である。
【0060】
特に好ましいゴムは、例えばRohm&Haas社からPARALOID(登録商標)EXL2600という商品名で市販されているブタジエンコア−シェル重合体である。最も好ましくは、耐衝撃性改良剤はブタジエン系ゴム状コアと第二段でメタクリル酸メチルを単独で又はスチレンと組合せて重合した二段ポリマーからなる。その他適当なゴムとして、GE Specialty Chemicals社から市販されているABS型Blendex(登録商標)336及び415がある。これらのゴムはいずれもSBRゴムの耐衝撃性改良樹脂をベースとしたものである。以上のゴムが格別適していると思われるが、使用できるゴムは他にも多数ある。実際上、妥当な透明度を有するRI1.51〜1.58のゴムであればどんなものでも使用できる。
【0061】
本発明の好ましい耐衝撃性改良脂環式ポリマー組成物は、下記(A)及び(B)を含む。
【0062】
(A)ポリカーボネートと脂環式ポリエステル樹脂とのブレンドであって、ポリカーボネート対脂環式ポリエステル樹脂の比が20/80〜95/5、好ましくは30/70〜60/40であり、脂環式ポリエステルが(a)直鎖、枝分れ又は環状脂肪族C2−C12アルカンジオール、特にC6−C12脂環式ジオール又はその化学的等価物1種類以上と(b)脂環式二酸、特にC6−C12二酸又はその化学的等価物1種類以上との反応生成物からなるもの 20〜80重量%、
(B)各種改質剤の1種類又はこれら改質剤の2種類以上の組合せからなる実質的に非晶質の樹脂からなる耐衝撃性改良剤 1〜30重量%、好ましくは5〜20重量%。好適なものは、ABS系改質剤、ASA系改質剤、MBS系改質剤、EPDMグラフトSAN系改質剤、アクリルゴム系改質剤として知られる一群の改質剤である。
【0063】
好ましい耐衝撃性改良剤は米国特許第4292233号(その開示内容は文献の援用によって本明細書の内容の一部をなす)に開示されたタイプのものである。これらの耐衝撃性改良剤は通常、比較的高含量の架橋ブタジエンポリマーグラフトベースにアクリロニトリル及びスチレンをグラフトしたものである。
【0064】
組成物の配合は通常の方法で行うことができる。好ましくは、ポリエステルとポリカーボネートとを、改質剤の屈折率と一致するように選択した量で予めブレンドする。これらの成分は典型的には粉末又は粒状で、ブレンドを押出し、ペレット又は他の適当な形状に細断する。これらの成分は、通常の態様で、例えばドライ混合するか、押出機その他のミキサーで溶融状態で混合することによって混合する。
【0065】
上述の耐衝撃性改質ポリカーボネート樹脂は、高い衝撃強さ、耐薬品性、魅力的な美観を要する用途に格好の材料である。外観を改善するため、特殊効果添加剤が着色剤として使用されている。Clark他の米国特許第5510398号には、ポリアルキレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、充填材、安定剤及び押出熱可塑性材料に斑点状表面外観を与えるための非分散性顔料を含む高充填押出熱可塑性材料に関する。第5欄35行〜第6欄61行には、耐衝撃性改良剤について記載されている。Walsh他の米国特許第5441997号には、硫酸バリウム、硫酸ストロンチウム、酸化ジルコニウム又は硫酸亜鉛充填剤を含有するポリカーボネート/ポリエステル組成物に耐衝撃性改良剤を併用することが記載されている。Gallucci他の米国特許第5814712号には、ポリカーボネート/ポリエステル樹脂用の耐衝撃性改良剤としてグリシジルエステルと、任意成分として他の耐衝撃性改良剤が記載されている。Fromuthらの米国特許第4264487号には、芳香族ポリカーボネート、アクリレート系コア−シェルポリマー及び芳香族ポリエステルが記載されている。
【0066】
メタリック型顔料に関する特許公報には以下のものがある。国際公開WO99/02594には、ナイロン組成物に矩形アルミニウムフレークを使用することが記載されている。米国特許第5091010号及び欧州特許出願公開第0426446号には、フレーク含有成形品の美観に関する。これらの文献では、本発明が解決しようとする機械的性能に関する問題は扱われていない。
【0067】
特殊色効果を生じさせるためポリカーボネート樹脂と粒子及び顔料を用いる際の解決すべき問題として、組成物の着色に関する問題、衝撃強さ及び透明性を保持したまま成形品にきらきらしたメタリックな反射性スパークル外観を生じさせることに関する問題がある。ほとんどの視覚効果について、最も深い色効果を得るにはマトリックスが完全に透明であるのが望ましい。耐衝撃性改良剤を各種視覚効果着色剤と併用すると、ノッチ付きアイゾッド衝撃強さなどの物性に有害である。様々な耐衝撃性改良剤が当技術分野で公知であるが、従来技術には、透明性を保持しながら、特殊効果着色剤を含むポリカーボネート(アロイ)の衝撃特性を向上させるという問題に取り組んだものはない。本発明に記載のブレンド組成物は、魅力的な外観と耐薬品性と高い衝撃特性とを兼ね備えており、かかる特性の組合せが望まれる成形品用途に有用である。
【0068】
本発明の組成物には、さらに、添加剤、例えば酸化防止剤、奪活剤、鉱物(タルク、クレー、マイカ、バライト、ウオラストナイトなど)、特に限定されないが、ベンゾトリアゾールのようなUV安定剤を始めとする他の安定剤、鱗片状又は粉砕ガラスなどの補助的補強用充填剤、難燃剤、顔料又はこれらの組合せを添加してもよい。
【0069】
脂環式ポリエステル樹脂とポリカーボネート樹脂を含む熱可塑性組成物では、安定剤又は奪活剤を用いるのが好ましい。触媒奪活剤は、樹脂中に存在するおそれのある触媒の活性を阻害する薬剤である。触媒奪活剤は米国特許第5441997号に詳細に記載されている。ポリエステル/ポリカーボネートブレンドの着色や透明度の低下を防ぐため適切な奪活剤を選択するのが望ましい。
【0070】
奪活剤を始めとする好ましい部類の安定剤は、無色透明な生成物を与える安定剤である。典型的には、かかる安定剤は0.001〜10重量%、好ましくは0.005〜2重量%のレベルで使用される。好ましい安定剤には、有効量の酸性リン酸塩;1以上の酸性水素を有する酸性、アルキル、アリール又は混成ホスファイト;第IB族又は第IIB族金属リン酸塩;リンのオキソ酸、酸性ピロリン酸金属塩又はこれらの混合物がある。個々の化合物が安定剤として用いるのに適しているか、また安定剤としてどの程度の量で用いるべきかは、ポリエステル樹脂成分とポリカーボネートの混合物を調製して、溶融粘度、ガス発生、色安定性又はインターポリマーの形成に対する影響を調べることで容易に簡単に決定し得る。酸性リン酸塩としては、リン酸二水素ナトリウム、リン酸一亜鉛、リン酸水素カリウム、リン酸二水素カルシウムなどがある。ホスファイトは次式Vで表される。
【0071】
【化6】
Figure 0004235695
【0072】
式中、R1、R2及びR3は各々独立に水素、アルキル及びアリールからなる群から選択されるが、R1、R2及びR3のうち少なくとも1つが水素であることを条件とする。
【0073】
第IB族又は第IIB族金属のリン酸塩には、リン酸亜鉛などがある。リンのオキソ酸には、亜リン酸、リン酸、ポリリン酸、次亜リン酸がある。
【0074】
ポリ酸性ピロリン酸は次式VIで表される。
【0075】
zxyn3n+1
式中、Mは金属であり、xは1〜12の数であり、yは1〜12の数であり、nは2〜10の数であり、zは1〜5の数であり、xz+yの合計はn+2に等しい。好ましいMはアルカリ金属又はアルカリ土類金属である。
【0076】
最も好ましい奪活剤はリンのオキソ酸又は酸性有機リン化合物である。無機酸性リン化合物も奪活剤として使用し得るが、曇りや透明度の低下を招くおそれがある。最も好ましい奪活剤はリン酸、亜リン酸又はこれらの部分エステルである。
【0077】
好ましいブレンドのガラス転移温度は60〜150℃であり、90〜150℃の範囲が最も好ましい。
【0078】
室温での曲げ弾性率(ASTM D790で測定)が150000psi以上であるのが好ましく、250000psi以上の曲げ弾性率がさらに好ましい。
【0079】
黄色度(YI)はASTM D1925に従って測定して、10未満、好ましくは5未満である。
【0080】
ASTM D1003に従って測定したヘイズは、好ましい組成物では5%未満であるが、場合によっては、最高の耐熱性が必要とされる場合には高いヘイズレベル(5〜60%)が好ましい。
【0081】
上述の材料を、フィルム及び共押出充実シート材料のようなGE構造製品用途にういて試験した。フィルムでは、「低温」成形(材料のTgが低いので、フィルム熱成形時の温度を下げることができる)、優れた衝撃引張強さ及び耐薬品性などの利点が観察された。かかる製品は、フィルムが低温(100℃以下)で成形できること並びに優れたパンチ延性及び耐薬品性が顧客によって要求される用途、例えば携帯電話用の透明キーパッドのような用途にうってつけである。かかるフィルムの他の典型的な用途は自動車用トリム、自動車内装部品、携帯通信機器及び家電製品の前面部などである。フィルム用途におけるもう一つの利点は、普通はポリカーボネートの機械的特性に悪影響を与える視覚効果顔料(例えばコートAl及びガラスフレーク)をPC/PCCD/ABSブレンドに添加して所要の衝撃特性を高めることができることである。こうしたフィルムは直接フィルム用途に使用できるだけでなく、IMD(In Mould Decoration;型内加飾成形)などのプロセスにも使用できる。
【0082】
【実施例】
以下の実施例で本発明を例示するが、これらの実施例は本発明の技術的範囲を限定するものではない。ブレンドの製造は、すべての成分を一緒に室温で1〜5分間タンブル混合した後、同方向回転30mm真空ベント式二軸押出機にて250〜300℃で押出して行った。ブレンドは300rpmで加工した。押出物を水浴中でストランドとして冷却し、ペレット化した。
【0083】
得られた材料を100〜120℃で3〜6時間乾燥し、射出成形して光学特性評価用のディスク及びディスク部分(扇形部分)とした。
【0084】
PCCDとBPA−PC及び各種耐衝撃性改良剤とのブレンドを製造し、良好な色と溶融安定性を付与すべく各種安定剤を添加した。試料は二軸押出機でコンパウンディングし、標準条件で射出成形した。
【0085】
実施例1
【0086】
【表1】
Figure 0004235695
【0087】
バッチ1〜7のデータから、PCにPCCDを添加すると流動性が格段に改善されることが明らかである。耐衝撃性改良剤を添加すると、PCと同程度の高い透明性を保持しながら、流動性だけでなく低温延性も改善される。
【0088】
場合によっては、バッチ2〜7よりもPCCDの量を少なくすることが望ましい。これはコスト面或いはさらに熱が必要とされる用途から導かれる。これにより透過率が下がるが(ブレンドにおいて屈折率の100%一致が得られなくなる)、多くのケースではその値は依然としてガラスや金属フレークのような特殊視覚効果剤の添加が十分に可能なほど高く、またある程度の半透明性が望まれる場合もある。典型例を表1のバッチ8に示す。
【0089】
実施例2
上述の特性の向上を以下の表2でさらに例示する。この表では、特殊効果剤を配合したPCと、同じタイプの特殊効果剤を配合したPC/PCCD及び耐衝撃性改良剤のブレンドとの典型例を対比する。
【0090】
【表2】
Figure 0004235695
【0091】
上記のデータから、ガラスや金属フレークのような典型的な特殊効果剤がPCを非常に脆いブレンドに変えることが分かる。しかし、適切なPCCD及び耐衝撃性改良剤を配合すれば、視覚効果はPC試料と全く同様であるが、ブレンドは0℃未満の温度で依然として延性を示し、流動性まで改善される。このように延性の高い透明材料で角度メタメリズム、ダイヤモンド、拡散、パール光沢効果などの特殊効果が得られるという顕著な成果は、例示したものに限定されるわけではない。
【0092】
実施例3
厚さ220μmのフィルム材料を45/45/10%比のPC/PCCD/ABSブレンドから製造し、対照材料としての100%PCフィルムと共に試験した。以下の結果が得られた。
【0093】
【表3】
Figure 0004235695
【0094】
この実施例から、PC/PCCD混合物から製造したフィルム材料の衝撃特性が、耐衝撃性改良剤の添加の有無にかかわらず、PC単独の場合よりも格段に向上していることが明らかである。また人工汗に対する耐薬品性も向上している。

Claims (11)

  1. 延性、耐薬品性及びメルトフロー特性の改善された透明/半透明成形用組成物であって、
    (a)ポリカーボネート樹脂と脂環式ポリエステル樹脂との樹脂ブレンドであって、脂環式ポリエステル樹脂が脂肪族C2−C12ジオール又は化学的等価物とC6−C12脂肪族二酸又は化学的等価物との反応生成物を含み、脂環式ポリエステル樹脂が80重量%以上の脂環式ジカルボン酸又は化学的等価物及び/又は脂環式ジオール又は化学的等価物を含有する樹脂ブレンドと、
    (b)樹脂成形用組成物の低温延性を高めるための屈折率1.51〜1.58の耐衝撃性改良非晶質樹脂と
    の均一ブレンドを含んでなり、ポリカーボネート樹脂と脂環式ポリエステル樹脂との混和性ブレンドの屈折率が耐衝撃性改良剤の屈折率と一致する透明成形用組成物。
  2. 前記脂環式ポリエステル樹脂がC6−C12脂環式ジオール又は化学的等価物とC6−C12脂環式二酸又は化学的等価物との反応生成物を含む、請求項1記載の透明/半透明成形用組成物。
  3. ポリカーボネート樹脂と脂環式ポリエステル樹脂との比が95/5〜20/80であるポリカーボネート樹脂と脂環式ポリエステル樹脂とのプレブレンドと、1〜30重量%の耐衝撃性改良非晶質樹脂とを含有する、請求項2記載の透明/半透明成形用組成物。
  4. 前記耐衝撃性改良非晶質樹脂がグラフト又はコア−シェルアクリルゴム、ジエンゴムポリマー及びシリコーンゴムポリマーからなる群から選択される、請求項1記載の透明/半透明成形用組成物。
  5. 所望の視覚効果を付与するための金属又は鉱物フレークが0.0001〜7重量%添加され、前記耐衝撃性改良非晶質樹脂が、該耐衝撃性改良剤を含まない成形用組成物に比べて当該組成物の成形品の衝撃強さを高める、請求項1記載の透明/半透明成形用組成物。
  6. ブレンドがさらに、着色を防止するのに有効な量の安定剤を含む、請求項1記載の透明/半透明成形用組成物。
  7. ポリカーボネート樹脂と脂環式ポリエステル樹脂との樹脂ブレンドであって、脂環式ポリエステル樹脂が脂肪族C2−C12ジオール又は化学的等価物とC6−C12脂肪族二酸又は化学的等価物との反応生成物を含み、脂環式ポリエステル樹脂が80重量%以上の脂環式ジカルボン酸又は化学的等価物及び/又は脂環式ジオール又は化学的等価物を含有する樹脂ブレンドを形成する段階、該ブレンドを、屈折率1.51〜1.58の耐衝撃性改良非晶質樹脂と混合して第二のブレンドを形成する段階、及び第二のブレンドから透明物品を成形する段階を含んでなる物品の成形方法であって、ポリカーボネート樹脂と脂環式ポリエステル樹脂との樹脂ブレンドの屈折率が耐衝撃性改良剤の屈折率と一致する、物品の成形方法。
  8. 屈折率1.51〜1.58の耐衝撃性改良非晶質樹脂を選択する段階、脂環式ポリエステル樹脂が脂肪族C2−C12ジオール又は化学的等価物とC6−C12脂肪族二酸又は化学的等価物との反応生成物を含み、脂環式ポリエステル樹脂が80重量%以上の脂環式ジカルボン酸又は化学的等価物及び/又は脂環式ジオール又は化学的等価物を含有する樹脂ブレンドであって耐衝撃性改良非晶質樹脂の屈折率と一致するような混合比でポリカーボネート樹脂と脂環式ポリエステル樹脂との樹脂ブレンドを形成する段階、及び透明物品を成形する段階を含んでなる、透明物品の成形方法。
  9. 前記成形段階が樹脂ブレンドのガラス転移温度よりも高い温度で実施され、樹脂ブレンドのガラス転移温度が60〜150℃である、請求項8記載の透明物品の成形方法。
  10. 前記成形段階が射出成形で実施される、請求項9記載の透明物品の成形方法。
  11. ポリカーボネートと比較して、延性、耐薬品性、ヒンジ延性、パンチ延性に優れ、短い加熱時間での真空成形性及び低温での低温形成のような加工性に優れる、請求項1記載の透明/半透明成形用組成物からなる透明押出シート品(厚さ10μm〜12mm)。
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