JP4233886B2 - ゴルフクラブ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴルフクラブシャフトの一端にゴルフクラブヘッドを、他端にグリップを備えたゴルフクラブ、特に、アイアン系のゴルフクラブに関する。
【0002】
【従来の技術】
アイアン系のゴルフクラブのうち、例えば3番〜8番、あるいは、さらに9番を含めたゴルフクラブは、飛距離を稼ぐドライバー等のウッド系のゴルフクラブやゴルフボールをピンに向けて正確に近づけ、あわよくばカップにチップインさせるウエッジ等のゴルフクラブと異なり、ゴルフボールをグリーン等の目標方向に正確な飛距離で飛翔させることが機能として求められている。また、ゴルフボールを常に目標に向けて正確に飛翔させるためには、ゴルファがゴルフボールをミスショットしても、ゴルフボールの飛翔方向が目標方向から大きく外れることなく、また、目標とする飛距離から大きく外れることなく安定した飛距離が確保できるものが望まれている。このような要請に対して、ゴルフクラブヘッドのスイートエリアの広さを大きくしたゴルフクラブヘッドが種々提案されている。
【0003】
例えば、ゴルフヘッド本体部の比重を4.0g/cm3 以上かつ10g/cm3 以下、打球面形成部の比重を1.7g/cm3 以上かつ4.0g/cm3 未満、トウ部の比重を10.0g/cm3 を越えかつ22.0g/cm3 以下とし、ゴルフクラブヘッドの重心位置を低重心化することで、ゴルフクラブヘッドの慣性モーメントおよびゴルフボール打撃面のスイートエリアの広さを確保しつつ、ゴルフボールの打ち出し角度を高くすることができるアイアンクラブヘッドが提案されている(特許文献1)。
【0004】
また、ゴルフヘッド本体部の比重を4.0g/cm3 以上かつ10g/cm3 以下、打球面形成部の比重を1.7g/cm3 以上かつ4.0g/cm3 未満、トウ部の比重を10.0g/cm3 を越えかつ22.0g/cm3 以下とし、ゴルフクラブヘッドのトー・ヒール方向の重心位置を所定の位置に調整することで、ゴルフクラブヘッドの慣性モーメントおよびゴルフボール打撃面のスイートエリアの広さを確保しつつ、ゴルフクラブヘッドのインパクト時の返り易さを抑制したゴルフクラブが提案されている(特許文献2)。
【0005】
また、ゴルフクラブヘッドのヘッド本体を比重が6.0〜7.5の範囲にある一様な金属の材質で構成することで、ヘッドのスイートスポットを拡大し正確なショットを可能とし、スウィングし易くなるアイアン系のゴルフクラブヘッドが提案されている(特許文献3)。
【0006】
これらは、いずれもゴルフクラブヘッドを大きくして(体積を増やして)スイートエリア(スイートスポット)を拡大させるので、ゴルフクラブヘッドの芯をたまたま外してゴルフボールを打撃してもある程度の飛距離が確保できる、いわゆるゴルフクラブの打ち易さが向上したものである。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−154986号公報
【特許文献2】
特開平9−164228号公報
【特許文献3】
特開平10−15124号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ゴルフクラブ、特に3番〜8番、あるいは、さらに9番を含めたアイアン系のゴルフクラブは、ゴルフボールをティーアップした状態で打撃する他、地面が傾斜したフェアウェイの芝、あるいは、ゴルフスウィングにとってスウィング抵抗となる芝の伸びた草地等のラフからゴルフボールを打撃する。このため、アイアン系のゴルフクラブは、ゴルフボールのライ(地面の傾斜状態や芝や草地の状態)が変わっても、ある程度の飛距離が確保できる扱い易さも一つの性能として求められている。
【0009】
上記特許文献1〜3に記載されるゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブヘッドのスイートエリアを拡大するためにゴルフクラブヘッドを大きくするものであるため、このゴルフクラブの扱い易さは悪化する方向となる。すなわち、上記特許文献1〜3のゴルフクラブは、ゴルフクラブヘッドを大きくしてスイートエリアを拡大しているため、一定のライ、例えばティーアップした状態では芯を外してゴルフボールを打撃しても飛距離がある程度確保できる打ち易さを備えるものであるが、ライが変わった場合、ゴルフクラブヘッドが大きいためスウィング抵抗や地面の傾斜の影響を受けて飛距離が大きく変化する打ちづらい(扱いづらい)ものとなってしまう。
特に、上級者のゴルファには、ライが変わっても飛距離がある程度一定に確保される扱い易いゴルフクラブを望むものが多い。
【0010】
そこで、本発明は、上記問題を解決するために、ゴルフクラブにおいて、ライが変わってもゴルフボールの飛距離がある程度一定に確保される扱い易いゴルフクラブであって、なおかつ、芯を外してゴルフボールを打撃しても飛距離がある程度確保できる打ち易さも備えたゴルフクラブを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、ゴルフクラブシャフトの一端にゴルフクラブヘッドを、他端にグリップを備えたアイアン系のゴルフクラブであって、ゴルフクラブヘッドの平均比重が8.5〜12.5であり、ゴルフクラブヘッドのフェース長さが84mm以上96mm以下であり、ネック長さが55mm以上75mm以下であり、ゴルフクラブヘッドの重心を通りゴルフクラブヘッドのゴルフボール打撃面に垂直な軸回りの慣性モーメントをゴルフクラブヘッドの質量で除した値が12.1〜13.9(cm)であり、前記フェース長さは、基準面に対してゴルフクラブの設定されているライ角度通りに設置した状態において、前記基準面から高さ16mmの位置のヒール側位置とトウ側の最も張り出した位置との間の、前記基準面およびフェース面に対して平行な成分に関する距離のことであり、ゴルフボールのライが変わっても、前記ゴルフボールの打撃に用いられることを特徴とするゴルフクラブを提供する。
【0013】
また、上記ゴルフクラブは、前記ゴルフボール打撃面のロフト角度が20度以上40度以下であるのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のゴルフクラブについて、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明のゴルフクラブの一例であるアイアン系のゴルフクラブ10の正面図であり、図2は、ゴルフクラブ10のフェース長さやネック部長さ等を説明する図である。
ゴルフクラブ10は、図1に示すように、ゴルフクラブヘッド12と、ゴルフクラブシャフト14と、グリップ16とを有し、ゴルフクラブシャフト14の一端にゴルフクラブヘッド12を、他端にグリップ16を有して構成される。
ゴルフクラブヘッド12は、ゴルフボールを打撃するフェース面(ゴルフボール打撃面)18と、ゴルフクラブシャフト14を挿入するネック部20とを有する。
【0016】
ゴルフクラブヘッド12は、単一、あるいは、比重の異なる複数の金属材料で構成されており、ゴルフクラブヘッド12の平均比重が8.5以上となっている。例えば、タングステン合金、タンタル合金あるいは銅合金等を、ステンレス鋼や軟鉄鋼等とともに用いて構成される。ゴルフクラブヘッド12の平均比重の上限は特に制限されないが、ゴルフクラブヘッド12が、ゴルフボールを打球して所定の飛距離が確保されるように質量をある程度確保し、かつ、ゴルフクラブヘッド12の形状(フェース長さ、ゴルフクラブヘッドの重心を通りゴルフクラブヘッドのフェース面に垂直な軸回りの慣性モーメント)をある程度確保するために、平均比重の上限値を12.5とするのが好ましい。
平均比重は好ましくは、9.0以上12.5以下、より好ましくは、9.5以上12.5以下とすることが、コンパクトで扱い易く、打ち易いゴルフクラブヘッドを構成する点から望ましい。
【0017】
平均比重は、例えば容器に満たした水にゴルフクラブヘッド12を浸漬して浸漬前後の質量の変化と予め測定されたゴルフクラブヘッド12の質量とを用いて、ゴルフクラブヘッド12の体積を求め、これより、ゴルフクラブヘッド12の平均比重を求める。この場合のゴルフクラブヘッド12の体積とは、ネック部材20のゴルフクラブシャフト14を挿入するホーゼル孔を含まない体積である。
【0018】
また、ゴルフクラブヘッド12のフェース長さL(図2参照)は84mm以上96mm以下となっている。さらに、ゴルフクラブヘッド12のネック長さH(図2参照)は35mm以上55mm未満であり、ゴルフクラブヘッド12の重心を通りゴルフクラブヘッド12のフェース面18に垂直な軸回りの慣性モーメントをゴルフクラブヘッド12の質量で除した値は9.0(cm2)以上となっている。
【0019】
ここで、フェース長さLとは、図2に示すように、基準面22に対してゴルフクラブ10の設定されているライ角度通りに設置した状態において、基準面22から高さH’=16mmの位置のヒール側位置hとトウ側の最も張り出した位置t’との間の、基準面22およびフェース面18に対して平行な成分に関する距離(図2中では左右方向の距離)をいう。
フェース長さLが84mm未満であると、フェース面18が小さく見えゴルフボールを上手く打つことができるかゴルファに心理的不安感を与え、後述する比較例4や10等で示すように、飛距離のばらつき比が大きくなる一方、フェース長さLが96mmより長いと、ラフ等の芝や草の抵抗を大きく受けて、結果的には飛距離のばらつき比が大きくなる。
【0020】
ネック長さHとは、図2に示すように、基準面22に対してゴルフクラブ10の設定されているライ角度通りに設置した状態において、ゴルフクラブヘッド12の最も上方に張り出した位置tの基準面22からの垂直高さをいう。なお、垂直高さは、例えば、公知のハイトゲージ等によって測定することができる。
フェース長さLおよびネック長さHの測定は、後述するロフト角度測定器80にゴルフクラブ10をライ角度通りに設置した状態で測定してもよい。また、被測定物の状態としては、ゴルフクラブの状態で測定してもよいし、ゴルフクラブヘッド12単体に真っ直ぐで嵌め合いの堅いシャフトピン等を差した状態で測定してもよい。
【0021】
ゴルフクラブ10は、ネック長さHを35mm以上55mm未満とする条件でゴルフクラブヘッド12の重心を通りゴルフクラブヘッド12のフェース面18に垂直な軸回りの慣性モーメントをゴルフクラブヘッド12の質量で除した値を9.0(cm2)以上と規定するものであるが、このように、慣性モーメントを質量で除した値を規定する際に、ネック長さHの範囲を条件とするのは、ネック長さHの実質的な影響を受けることなく、上記慣性モーメントをゴルフクラブヘッド12の質量で除した値を用いてゴルフクラブのスイートエリアの大小を評価するためである。
【0022】
したがって、本発明のゴルフクラブは、ネック長さHを35mm以上55mm未満とするゴルフクラブ10の他に、ネック長さHを55mm以上75mm以下とするゴルフクラブであってもよい。この場合、ゴルフクラブヘッドの重心を通りゴルフクラブヘッドのフェース面に垂直な軸回りの慣性モーメントをゴルフクラブヘッドの質量で除した値は10.1(cm2)以上である。
なお、上記慣性モーメントをゴルフクラブヘッド12の質量で除した値の上限は特に制限されないが、ネック長さHが35mm以上55mm未満の場合、上限として12.8(cm2)とするのが好ましく、ネック長さHが55mm以上75mm以下の場合、上限として13.9(cm2)とするのが好ましい。これらの上限値を超えるものは、ゴルフクラブヘッドの作製が極めて困難であり、実質的にこれらの上限値を越えるゴルフクラブは作製できない。
【0023】
図3〜図11は、ゴルフクラブヘッド12の重心を通りゴルフクラブヘッド12のフェース面18に垂直な軸回りの慣性モーメントを測定する方法を説明する図である。
【0024】
図3は、慣性モーメント測定器50の斜視図である。
慣性モーメント測定器50は、測定部52、演算部54、スタートレバー55、表示部56、操作ボタン57を備え、測定部52の上に慣性モーメントの測定対象物が載置され、スタートレバー55を手で摘んで変位させた後、手を放して捩れ振動を起こさせ、この時の捩れ振動の周期を測ることによって演算部54を通して慣性モーメントを測定し、表示部56に慣性モーメントの数値を表示する装置である。
なお、慣性モーメント測定器50として、Inertia Dynamics社製、慣性モーメント測定器 Model MOI−005−014が例示される。このような慣性モーメント測定器は公知のものであればよく、本発明において、特に制限されない。
【0025】
慣性モーメント測定器50による慣性モーメントの測定は、図4(a)に示すように、慣性モーメント測定器50に治具61を固定して慣性モーメントIaを測定し、次いで図4(b)に示すように、治具61の上面部62にゴルフクラブ10のゴルフクラブヘッド12のフェース面18を固定して慣性モーメントIbを測定し、(Ib−Ia)よりゴルフクラブヘッド12の慣性モーメントを得る。通常の慣性モーメント測定器では、上記Iaの数値は、操作ボタン57を駆使し一連の手順によって自動的に風袋引きをされ、(Ib−Ia)の数値が表示されるものである。
【0026】
ゴルフクラブヘッド12は、図5(a)に示すゴルフクラブヘッド12の重心Gを通るフェース面18の法線Nと、図5(b)に示す慣性モーメント測定器50の捩れ振動の回転軸Rとが、図5(c)に示すように一致もしくは概ね一致するように慣性モーメント測定器50に固定されることが好ましい。概ね一致とは、図6に示すように法線Nがフェース面18を通る点を点g、回転軸Rがフェース面18を通る点を点rとすると、点gと点rとのなす距離dが3mm以内、好ましくは2mm以内、より好ましくは1mm以内とすることである。この範囲内にゴルフクラブヘッド12のフェース面18を固定することによって、より正確に本発明の慣性モーメントを測定することが可能になる。ゴルフクラブヘッド12のフェース面18は平面であり、治具61の上面部62とぴったりと接触するので、点gと点rを一致もしくは概ね一致させることで、ゴルフクラブヘッドの重心Gを通るフェース面18に垂直な方向の慣性モーメントを得ることができる。
【0027】
また、上記点gと点rとの距離dを上記範囲内とする必要は必ずしもなく、点gと点rとの距離dを知り、自動的に風袋引きをして得られた(Ib−Ia)の数値からゴルフクラブヘッド12の質量に距離dの自乗を掛けた積を減算することによって補正することができる。この補正方法によってゴルフクラブヘッド12の重心Gを通るフェース面18に垂直な方向の慣性モーメントを得てもよい。このように、ゴルフクラブヘッド12の重心Gを通るフェース面18に垂直な方向の慣性モーメントの測定方法については、特に限定されない。
【0028】
ゴルフクラブヘッド12のフェース面18上の点gは、図7に示すような重心測定器70によって求められる。重心測定器70は、上部に重心測定対象物を支持する支持部72を備え、この支持部72が測定対象物を平衡に支持する測定対象物の位置を知ることができるものである。すなわち、重心の測定方法は、図8に示すようにゴルフクラブヘッド12を、支持部72に載せ、手を放しても落ちない平衡な位置を探しだす。つまり、図9(a)に示すように、フェース面18と支持部72の接触部に点gを含んでいれば、ゴルフクラブヘッド12を支持部72に載せて手を放しても落ちないが、図9(b)に示すように、フェース面18と支持部72の接触部に点gを含んでいなければ、ゴルフクラブヘッド12は、支持部72に載せて手を放すと落ちる。このことを利用して点gを求めるものである。
【0029】
支持部72は,平面または3点以上で支持する形態であることが好ましい。また、支持部72の面積は、15mm2 以下であることが好ましい。また、下限はゴルフクラブヘッドが支えられる限り特に限定されない。支持部72の面積は、平面であれば平面部分の面積、3点以上で支持する形態であれば各点を結んだ図形の面積によって示される。支持部の面積を上記の範囲に設定することによって、より正確に点gを求めることができる。
【0030】
支持部72によって支持された平面は水平または概ね水平になることが好ましい。ここで、概ね水平とは、水平面に対する傾きが2度以内、好ましくは1度以内のことである。水平または概ね水平になっているか否かは、例えば図10に示すように、支持部72に平面板74を載せて支持させ、平面板74の上に水準器76を置き、確認し、調整することができる。上記範囲内に設定することによって、より正確に点gを求めることが可能になる。
慣性モーメント測定器50の回転軸R及び点rは、慣性モーメント測定器50により定められるものである。回転軸Rは鉛直または概ね鉛直になることが好ましい。ここで、概ね鉛直とは、鉛直方向に対する傾きが2度以内、好ましくは1度以内のことである。回転軸Rを鉛直または概ね鉛直に設定するためには、慣性モーメント測定器50に設けられた水準器部分を目安に測定器の水平を調整すること、又は測定器を水平に調整された平面板上に設置すること等が考えられる。上記範囲内に設定することによって、ゴルフクラブヘッド12の重心Gを通りフェース面18に垂直な軸回りの慣性モーメントをより正確に測定することができる。
【0031】
治具61の上面部62によって支持された平面は水平または概ね水平になることが好ましい。本発明における概ね水平とは、水平面に対する傾きが2度以内、好ましくは1度以内のことである。水平または概ね水平になっているか否かは、上記した図10に示す支持部72の例と同様な方法で確認し、調整することができる。上記範囲内に設定することによって、ゴルフクラブヘッド12の重心Gを通りフェース面18に垂直な軸回りの慣性モーメントをより正確に測定することができる。
【0032】
また、治具61は、治具自体の重心位置が回転軸Rに一致もしくは概ね一致するように慣性モーメント測定器50に装着されることが好ましい。概ね一致とは、図11に示すように治具61の重心位置をG' とすると、G' と回転軸Rとのなす距離d' を2mm以内、好ましくは1mm以内とすることである。治具61の重心位置をG' を上記範囲内に設定することによって、ゴルフクラブヘッド12の重心Gを通りフェース面18に垂直な軸回りの慣性モーメントをより正確に測定することができる。
【0033】
ゴルフクラブヘッド12と治具61とを固定するためには、両面テープ、粘土等の粘着体による固定、接着剤による固定、磁力を用いた固定等が考えられる。固定は、ゴルフクラブヘッド12のフェース面18と、治具61の上面部62によって固定されるが、フェース面18が平面であれば、上面部62は平面であることが好ましい。
このようにして、ゴルフクラブヘッド12の重心Gを通りフェース面18に垂直な軸回りの慣性モーメントを測定することができ、この慣性モーメントの値をゴルフクラブヘッド12の質量で除算する。
【0034】
このようなゴルフクラブヘッド12の重心Gを通りフェース面18に垂直な軸まわりの慣性モーメントは、特開2001−246023号公報に示すように、ゴルフクラブヘッド12のスイートエリアの大きさを正確に数値化することができるものである。ゴルフクラブヘッド12の質量自体の増大によって慣性モーメントが大きくなる場合を除外するために、慣性モーメントを質量で除算した値を定めることで、ゴルフクラブヘッドのスイートエリアの大きさを実質的に評価することができる。
【0035】
ゴルフクラブヘッド12は、ネック長さHが35mm以上55mm未満の場合、上記慣性モーメントを質量で除算した値を9.0(cm2)以上とし、ネック長さHが55mm以上75mm以下の場合、上記慣性モーメントを質量で除算した値を10.1(cm2)以上とする。このような、上記慣性モーメントを質量で除算した値を9.0(cm2)以上、あるいは10.1(cm2)以上とするゴルフクラブヘッド12は、ゴルフクラブヘッドのフェース面を大きくしてスイートエリアを広くした従来の打ち易さを追求したゴルフクラブにおいて実現され得るものであるが、ゴルフクラブヘッド12のフェース長さL(図2参照)を84mm以上96mm以下としてフェース面18をコンパクトにしつつ、打ち易さを備えたゴルフクラブは従来のゴルフクラブにない特徴を備えるものである。しかも、ゴルフボールに必要な打撃力を与えることができるようにゴルフクラブヘッドの質量を確保して従来のゴルフクラブの重さを同等とするために、ゴルフクラブヘッド12の平均比重を8.5以上とする。
【0036】
すなわち、本発明では、上記慣性モーメントを質量で除算した値、フェース長さLの値、および、ゴルフクラブヘッドの平均比重の値を適正に設定することで、たまたまゴルフクラブヘッドの芯を外してゴルフボールを打撃しても飛距離がある程度確保できる打ち易さを備え、かつ、ライが変わってもゴルフボールの飛距離がある程度一定に保たれる扱い易いゴルフクラブを提供することができる。
【0037】
このようなゴルフクラブ10における、ゴルフボールを打撃するフェース面18のロフト角度は20度以上40度以下であるのが好ましい。この範囲のロフト角度を持つゴルフクラブは、例えば3番アイアンから8番アイアンを含み、これらは、飛距離を稼ぐドライバー等のウッド系のゴルフクラブやゴルフボールをピンに向けて正確に近づけ、あわよくばカップにチップインさせるウエッジ等と異なり、ゴルフボールをグリーン等の目標方向に正確な飛距離で飛翔させることが機能として求められるものである。
【0038】
ロフト角度は、ゴルフクラブシャフト14のシャフト軸とフェース面18との成す角度であり、図12に示されるようなロフト角度測定器80により測定される。図13は、ゴルフクラブ10をロフト角度測定器80に取り付けた例を示し、図13は、図12中のゴルフクラブヘッド12の周辺を拡大して示している。
【0039】
ロフト角度の測定は、ゴルフクラブ10をロフト角度測定器80に取り付けた状態において、基準面82に対してライ角度通りに設置するようにライ角度調整部83において取り付け角度が調整され、次いで、ロフト角度測定器80に取り付けられたゴルフクラブ10は、ソール部12aが基準面82に接するように、かつ、フェース角度調整具86の先端部86’にフェース面18が密着するように、すなわち、フェース角が0°になるように、ゴルフクラブ10がチャック部88で固定される。
【0040】
ここで、ライ角度通りに設置とは、ソール部12aが、図14のように、ソール部12aのトウ側(T)とヒール側(H)の間で基準面82とソール部12aの間に生じる隙間がトウ側とヒール側で略等しくなるように設置されることをいう。ソール部12aの凸状の部分が不明瞭な場合、フェース面18に描かれるスコアラインが基準面82と平行となるようにゴルフクラブ10が設置される。さらに、ソール部12aの凸状の部分が不明瞭であり、かつスコアラインが直線状でなく基準面82との平行が判別できない場合、ライ角度は、100−ゴルフクラブ長さ(インチ)の値として設定されてライ角度通りに設置される。例えば、36インチのゴルフクラブ長さの場合、ライ角度を64度(=100−36)とする。なお、ゴルフクラブ長さは、ゴルフクラブヘッドにおけるソール面とネック部の背部の接点からグリップエンド(キャップの丸みを含まない)までの長さであり、例えば、株式会社鴨下精衡所製のクラブ・メジャーII等の測定器を用いて、社団法人日本ゴルフ用品協会が基準とするトラディショナル・スタンダード測定法により測定される。
【0041】
その後、図15に示すように、ゴルフクラブヘッド12のフェース面18の基準面82に垂直に立てた分度器90を用いてロフト角度θが測定される。フェース面18が平面の場合、上記測定によってロフト角度θが得られるが、フェース面18が凸状に丸くなっている場合(主に一定の曲率をもったフェースロールが付いている場合)、フェース面18の中点に分度器90の測定面を接するように当てて測定される。
ゴルフクラブヘッド12のロフト角度θの測定は、ゴルフクラブの状態にて測定してもよいし、上述したように、ゴルフクラブヘッド12単体に真っ直ぐで嵌め合いの堅いシャフトピン等を差した状態で測定してもよい。ゴルフクラブヘッド12単体で測定して得られるロフト角度θの数値は、ゴルフクラブの状態にて測定して得られるロフト角度θと実質的に同じである。
【0042】
このような測定器は、市販されている公知のものであればよく、例えば、高爾夫球頭測度台(昇峰企業社製)やゴルフクラブアングル測定器(ゴルフギャレーヂ社製)やゴルフクラブゲージ(Golfsmith社製)等が例示される。
【0043】
また、本発明のゴルフクラブは、3番アイアンから9番アイアン、及びピッチングウェッジ(AP)、アプローチウェッジ(AA),サンドウェッジ(AS)までの各番手からなるゴルフクラブセットのうち、例えば、3番アイアンから8番アイアンのゴルフクラブに用いられるのが好ましい。
言い換えると、ゴルフクラブセットにおいて、ゴルフクラブセットを構成するゴルフクラブが本発明を満たすゴルフクラブによって構成されていることが好ましい。更に詳しくは、ゴルフクラブセットを構成する少なくともロフト角度が20度以上40度以下である番手のゴルフクラブが本発明を満たすゴルフクラブによって構成されていることが好ましい。
【0044】
ここで、3番〜8、9番アイアンやピッチングウェッジ等の番手とは、主にロフト角度の異なったゴルフクラブをロフト角度の順番に並べることのできるように、各ゴルフクラブに付与した数字、文字、記号等によって表されたロフト角度の順番に関する識別情報の内容であり、各番手のロフト角度は、一定、または概ね一定の間隔で当業者によって適宜設定されている。また、番手が大きいとは、ロフト角度が大きい番手を指す。
【0045】
これらのアイアンのゴルフクラブのロフト角度θ(度)は、例えば、3番アイアンが21度、4番アイアンが24度、5番アイアンが27度、6番アイアンが30度、7番アイアンが34度、8番アイアンが38度、9番アイアンが42度、APが47度、AAが52度、ASが57度と番手が大きくなるにつれ、ロフト角度θ(度)が大きくなっている。そして、ロフト角度θが20度以上40度以下の番手は、3番アイアン〜8番アイアンの6本の番手となっている。なお、アイアン3番アイアン〜ASのロフト角度は、3番アイアンから6番アイアンまでは3度の刻み幅で大きくなり、7番アイアンから9番アイアンまでは4度の刻み幅で大きくなり、APからASまでは5度の刻み幅で大きくなっているが、3番アイアン〜ASのロフト角度の刻み幅は、これに限定されず、3度や4度等の一定の刻み幅であってもよい。
また、グリップ16の端部からゴルフクラブヘッド12の下端までのクラブ長さは、番手が大きくなるにつれ次第に短くなっている。
【0046】
なお、前記ゴルフクラブセットは、10本のアイアンをゴルフクラブセットとしたものであるが、ウッド系ゴルフクラブセット、ウッド系ゴルフクラブセットとアイアン系ゴルフクラブセットの境界を取り払ったようなゴルフクラブセット、ロングアイアンに相当するもののみのゴルフクラブセット、また、ウッド系ゴルフクラブとアイアン系ゴルフクラブの中間的性能を備えてどちらにも分類しがたいいわゆるユーティリティゴルフクラブを含めたゴルフクラブセット等、ロフト角度θ(度)が異なる複数本のゴルフクラブによって構成されるものも含まれる。
【0047】
【実施例】
本発明のゴルフクラブの効果を調べるために、ロフト角度、平均比重、フェース長さL、ネック長さH、および、ゴルフクラブヘッドの重心を通りゴルフクラブヘッドのフェース面に垂直な軸回りの慣性モーメントをゴルフクラブヘッドの質量で除した値(cm2)(以降、I/Wとする)を、下記表1〜4に示すように、種々設定した56本のゴルフクラブを作製し、ゴルフボールによる打球試験を行った。
【0048】
ゴルフボールによる打球試験は、芝の長さ15mmのフェアウェイと、芝の長さ40mmのラフとから、56本のゴルフクラブで10球ずつ20人のゴルファに打球してもらい、各ゴルフボールのトータルの飛距離を計測し、10球の飛距離の標準偏差を求めた。そして、ラフから打球したゴルフボールの飛距離の標準偏差をフェアウェイから打球したゴルフボールの飛距離の標準偏差で除算して、飛距離のばらつき比を求め、20人のゴルファの飛距離のばらつき比(以降、ばらつき比という)の平均値を求めた。このばらつき比が小さい程、ライが変わってもゴルフボールの飛距離がばらつかずゴルフクラブヘッドの扱い易さが向上することを示している。
【0049】
下記表1は、ロフト角度が25度であり、ネック長さHが35mm以上55mm未満のゴルフクラブヘッド(実施例1〜8、比較例1〜6)について、下記表2は、ロフト角度が25度であり、ネック長さHが55mm以上75mm以下のゴルフクラブヘッド(実施例9〜16、比較例7〜12)について、下記表3は、ロフト角度が35度であり、ネック長さHが35mm以上55mm未満のゴルフクラブヘッド(実施例17〜24、比較例13〜18)について、下記表4は、ロフト角度が35度であり、ネック長さHが55mm以上75mm以下のゴルフクラブヘッド(実施例25〜32、比較例19〜24)について、それぞればらつき比と指数を表している。
指数は、ゴルフクラブヘッドのフェース面を広くすることでスイートスポットを広くした従来のゴルフクラブ(比較例1、7、13、19)のばらつき比を基準として(指数100として)、各ゴルフクラブのばらつき比の指数を求めた。
【0050】
【表1】
Figure 0004233886
【0051】
【表2】
Figure 0004233886
【0052】
【表3】
Figure 0004233886
【0053】
【表4】
Figure 0004233886
【0054】
表1、2、3、4によると、各実施例は、いずれも比較例に比べてばらつき比が小さく、指数においても比較例対比20以上高い。
例えば、表1において説明すると、ゴルフクラブヘッドの平均比重が8.5を下回る比較例1および2では、平均比重が8.5以上の実施例1、2、3に比べてばらつき比が大きい。また、I/Wの値が9.0未満の比較例2および6では、平均比重の大小にかかわらず、実施例1、3および8に比べてばらつき比が大きい。また、フェース長さLの長さが84mmを下回るフェース長さLが82mmの比較例4は、フェース長さLが86mmの実施例4に比べてばらつき比が大きい。フェース長さLの長さが96mmを上回るフェース長さLが98mmの比較例5は、フェース長さLが94mmの実施例5に比べてばらつき比が大きい。
【0055】
これより、いずれの実施例も、ライが変わってもゴルフボールの飛距離がばらつかずゴルフクラブヘッドの扱い易さが比較例に比べて向上することは明らかである。しかも、従来のゴルフクラブ(比較例1、7、13、19)と略同程度のI/Wの値を持つので、ティーアップの条件で、あるいは、ライが一定の条件で、ゴルフクラブヘッドの芯を外してゴルフボールを打球しても、飛距離のばらつきは従来のゴルフクラブヘッドと同様に小さい。
【0056】
以上、本発明のゴルフクラブについて詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0057】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明は、ゴルフクラブヘッドの平均比重を8.5〜12.5とし、ゴルフクラブヘッドのフェース長さを84mm以上96mm以下とし、かつ、ネック長さが55mm以上75mm以下の場合、上記慣性モーメントを上記質量で除した値を12.1〜13.9(cm)とするので、ライが変わってもゴルフボールの飛距離がある程度一定に確保される扱い易いゴルフクラブであって、なおかつ、芯を外してゴルフボールを打撃しても飛距離がある程度確保できる打ち易さも備えたゴルフクラブを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のゴルフクラブの一例であるアイアン系のゴルフクラブの正面図である。
【図2】 ゴルフクラブのフェース長さおよびネック長さを説明する図である。
【図3】 ゴルフクラブヘッドの慣性モーメントを測定する慣性モーメント測定器を示す斜視図である。
【図4】 (a)および(b)は、図3に示す慣性モーメント測定器で慣性モーメントを測定する方法を説明する説明図である。
【図5】 (a)〜(c)は、ゴルフクラブヘッドの固定位置を説明する説明図である。
【図6】 図5(b)に示すゴルフクラブヘッドの固定位置をフェース面上にて説明する説明図である。
【図7】 慣性モーメントを測定するために、重心を位置を測定する重心測定器を示す斜視図である。
【図8】 図7に示す重心測定器にゴルフクラブヘッドを乗せた状態を示す正面図である。
【図9】(a)および(b)は、図8に示すゴルフクラブヘッドを乗せる位置を説明する説明図である。
【図10】 図7に示す重心測定器の好ましい設置状態を説明する説明図である。
【図11】 慣性モーメントの測定に用いる治具の好ましい形態を説明する説明図である。
【図12】 ゴルフクラブのロフト角度を測定する測定器の概略斜視図である。
【図13】 図12に示す測定器の要部を説明する説明図である。
【図14】 図12に示す測定器でロフト角度を測定する方法を説明する説明図である。
【図15】 図12に示す測定器でロフト角度を測定する方法を説明する他の説明図である。
【符号の説明】
10 ゴルフクラブ
12 ゴルフクラブヘッド
14 ゴルフクラブシャフト
16 グリップ
18 フェース面
20 ネック部
22 基準面
50 慣性モーメント測定器
52 測定部
54 演算部
55 スタートレバー
56 表示部
57 操作ボタン
61 治具
62 上面部
70 重心測定器
72 支持部
74 平面板
76 水準器
80 ロフト角度測定器
82 基準面
83 ライ角度調整部
86 フェース角度調整具
88 チャック部
90 分度器

Claims (2)

  1. ゴルフクラブシャフトの一端にゴルフクラブヘッドを、他端にグリップを備えたアイアン系のゴルフクラブであって、
    ゴルフクラブヘッドの平均比重が8.5〜12.5であり、ゴルフクラブヘッドのフェース長さが84mm以上96mm以下であり、ネック長さが55mm以上75mm以下であり、ゴルフクラブヘッドの重心を通りゴルフクラブヘッドのゴルフボール打撃面に垂直な軸回りの慣性モーメントをゴルフクラブヘッドの質量で除した値が12.1〜13.9(cm)であり、
    前記フェース長さは、基準面に対してゴルフクラブの設定されているライ角度通りに設置した状態において、前記基準面から高さ16mmの位置のヒール側位置とトウ側の最も張り出した位置との間の、前記基準面およびフェース面に対して平行な成分に関する距離のことであり、
    ゴルフボールのライが変わっても、前記ゴルフボールの打撃に用いられることを特徴とするゴルフクラブ。
  2. 前記ゴルフボール打撃面のロフト角度が20度以上40度以下である請求項1に記載のゴルフクラブ。
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