JP2006223460A - ゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブおよびゴルフクラブセット - Google Patents

ゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブおよびゴルフクラブセット Download PDF

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Abstract

【課題】 打出し角度が高く、スピン量が少ないとともに、打球の方向安定性が優れたゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブおよびゴルフクラブセットを提供する。
【解決手段】 本発明のゴルフクラブヘッドは、ゴルフボールを打撃するフェース面を有し、このフェース面が所定のロフト角度に形成されているものであり、フェース面が所定のロフト角度になるように水平面に配置した際、ゴルフクラブヘッドの重心を通るフェース面に垂直な垂線がフェース面に交わる点から水平面に至る重心高さをFGH(mm)とし、さらに、ゴルフクラブヘッドの重心を通り水平面に直交する垂直な直線を回転軸とする回転軸回りの慣性モーメントの大きさをMIG(g・cm)とするとき、FGH−MIG×0.00169で表わされるパラメータAがA<14.45である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、打出し角度が高く、スピン量が少ないとともに、打球の方向安定性が優れたゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブおよびゴルフクラブセットに関する。
従来、ゴルフクラブヘッドにおいて、打出し角度を高くし、さらにスピン量を少なくするために、低重心化が図られている。
しかしながら、低重心化のために、ゴルフクラブヘッドの質量の多くをソール部の中央に集めた場合、ゴルフクラブヘッドのヒールおよびトウ側の質量がソール部の中央に比して小さくなり、ゴルフクラブヘッドの重心を通りソール面に垂直な直線を回転軸とする回転軸回りの慣性モーメント(以下、単に「慣性モーメント」ともいう)が小さくなる。このため、ゴルフクラブヘッドの打球の方向安定性が劣るという問題点がある。
一方、打球の方向安定性を向上させるために、慣性モーメントを大きくする場合、ゴルフクラブヘッドのヒール側およびトウ側の質量を大きくする必要があり、これにより、ソール部の質量が相対的に小さくなり低重心化を図ることができない。このため、打出し角度が高く、かつスピン量を少なくすることができないという問題点がある。
このように、低重心化を図ることと慣性モーメントを大きくすることとは、相反するものであり、現状、打出し角度が高く、スピン量が少ないとともに、打球の方向安定性が優れたゴルフクラブヘッドは存在しない。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、打出し角度が高く、スピン量が少ないとともに、打球の方向安定性が優れたゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブおよびゴルフクラブセットを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、ゴルフボールを打撃するフェース面を有し、前記フェース面が所定のロフト角度に形成されているゴルフクラブヘッドであって、前記フェース面が前記所定のロフト角度になるように水平面に配置した際、ゴルフクラブヘッドの重心を通る前記フェース面に垂直な垂線が前記フェース面に交わる点から前記水平面に至る重心高さをFGH(mm)とし、さらに、前記重心を通り前記水平面に直交する垂直な直線を回転軸とする回転軸回りの慣性モーメントの大きさをMIG(g・cm)とするとき、FGH−MIG×0.00169で表わされるパラメータAが、A<14.45であることを特徴とするゴルフクラブヘッドを提供するものである。
本発明においては、前記FGHと前記MIGとが、FGH−MIG×0.00169(=A)<13.45の関係を満たすことが好ましく、FGH−MIG×0.00169(=A)<12.45の関係を満たすことがさらに好ましい。
また、本発明においては、前記ロフト角度は、20°以上であることが好ましく、さらに好ましくは25°以上である。
さらに、本発明においては、前記フェース面は、最大引張強度が600MPa以上のアルミニウム合金により形成されていることが好ましい。
本発明においては、最大引張強度が600MPa以上のアルミニウム合金とは、例えば、急冷凝固アルミニウム合金である。
また、本発明の第2の態様は、上記本発明の第1の態様のゴルフクラブヘッドを有することを特徴とするゴルフクラブを提供するものである。
また、本発明の第3の態様は、複数本のゴルフクラブを備えるゴルフクラブセットであって、上記本発明の第2の態様のゴルフクラブを有することを特徴とするゴルフクラブセットを提供するものである。
本発明の第1の態様のゴルフクラブヘッドおよび本発明の第2の態様のゴルフクラブによれば、フェース面を、形成されている所定のロフト角度になるように水平面に配置した際、ゴルフクラブヘッドの重心を通るフェース面に垂直な垂線がフェース面に交わる点から水平面に至る重心高さをFGH(mm)とし、フェース面が前記所定のロフト角度になるように水平面に配置した際、ゴルフクラブヘッドの重心を通り水平面に直交する垂直な直線を回転軸とする回転軸回りの慣性モーメントの大きさをMIG(g・cm)とするとき、パラメータA(=FGH−MIG×0.00169)を、A<14.45とすることにより、打出し角度が高く、スピン量が少ないとともに、打球の方向安定性が優れたものとすることができる。
また、本発明の第3の態様のゴルフクラブセットによれば、打出し角度が高く、スピン量が少ないとともに、打球の方向安定性が優れたゴルフクラブを有するものとなる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明のゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブおよびゴルフクラブセットを詳細に説明する。
従来のゴルフクラブヘッドにおいては、打出し角度を高くし、さらにスピン量を少なくするために、低重心化が図られている。この低重心化を図るために、ゴルフクラブヘッドの質量の多くをソール部に集めた場合、ゴルフクラブヘッドのヒールおよびトウ側の質量がソール部の中央に比して小さくなり、ゴルフクラブヘッドの重心を通りソール面に垂直な直線を回転軸とする回転軸回りの慣性モーメントが小さくなり、ゴルフクラブヘッドの打球の方向安定性が劣るものであった。
一方、打球の方向安定性を向上させるために、慣性モーメントを大きくする場合、ゴルフクラブヘッドのヒールおよびトウ側の質量を大きくする必要があり、これにより、ソール部の質量が相対的に小さくなり低重心化を図ることができない。このように、ゴルフクラブヘッドにおいては、低重心化を図ることと慣性モーメントを大きくすることとは相反するものであり、重心が低く、かつ慣性モーメントが大きいゴルフクラブヘッドは従来存在しなかった。
しかしながら、本発明者が鋭意検討した結果、比強度が高く、かつゴルフボールの打撃による衝撃に耐えうる強度を有する材質のものを用いてフェース部を作製し、ソール部には質量が大きい材質(高比重金属)を用いることにより、ゴルフクラブヘッドにおいて、FGH−MIG×0.00169(=A)で表わされるパラメータAを、A<14.45とすることができ、これにより、打出し角度が高く、スピン量が少ないとともに、打球の方向安定性が優れたゴルフクラブヘッドが得られることを見出した。すなわち、ゴルフクラブヘッドにおいて、パラメータAを、A<14.45とすることにより、飛距離と打球の方向安定性とが共に優れたゴルフクラブヘッドを得ることができる。本発明は、以上の知見に基づいてなされたものである。
図1(a)は、本発明の実施例に係るゴルフクラブヘッドを有するゴルフクラブを示す模式的斜視図であり、図1(b)は、図1(a)のゴルフクラブヘッドを示す模式的正面図である。
図1(a)に示すように、ゴルフクラブ10は、例えば、ゴルフクラブヘッド12と、ソケット14と、ゴルフクラブシャフト16と、グリップ18とを有するものである。
また、ゴルフクラブヘッド12は、ゴルフクラブヘッド本体部13(以下、本体部13という)、およびソール部22を有し、一般的にアイアンと呼ばれる種類のヘッドである。この本体部13は、フェース部20およびホーゼル部24を有するものである。
本実施形態のゴルフクラブヘッド12において、本体部13にフェース部20が設けられており、このフェース部20は、その表面がゴルフボールを打撃するフェース面20aとなるものである。フェース面20aには、ヒールからトウ方向に伸びたスコアライン(図示せず)が複数平行に形成されている。
なお、本実施例においては、ロフト角度θは、20°以上であることが好ましく、さらに好ましくは、25°以上である。このロフト角度については、後に詳細に説明する。
図1(a)および(b)に示すように、ソール部22は、フェース部20に連続して下方に設けられるものである。ソール部22は、中央部22aを残して、ヒール側およびトウ側の一部が切り欠かれている。この中央部22aのヒール側およびトウ側に、それぞれ重心調整用錘28a、28bが設けられている。この重心調整用錘28a、28bの形状は、例えば、ソール部22のヒール側およびトウ側の一部が切り欠かれた形状と同一形状である。
また、中央部22aおよび重心調整用錘28a、28bをヒールからトウ方向に貫通する貫通孔22bが形成されている。この貫通孔22bには、例えば、両端に雌ねじが形成された軸29が挿通されている。ソール部22の外側から雄ねじにより重心調整用錘28a、28bがソール部22の中央部22aに固定されている。中央部22aおよび重心調整用錘28a、28bによりソール部22が一体的に構成される。
本実施例においては、重心調整用錘28a、28bをねじ止めして固定することにより、脱落を防止でき、耐久性を向上させることができる。
この重心調整用錘28a、28bは、重心位置および慣性モーメントを調整するために設けられるものであり、ゴルフクラブヘッド12に要求される重心位置および慣性モーメントに応じて適宜形状および配置位置が変更される。
本実施例においては、トウ側およびソール側の重心調整用錘28a、28bの形状または材質を変えることにより、ゴルフクラブヘッド12全体の重量バランスを容易に変えることができる。このため、ゴルフクラブヘッド12の重心位置および慣性モーメントを容易に調整することができる。また、重心調整用錘28a、28bは、例えば、タングステンまたはタングステン合金などの密度が高い材質のものが用いられる。
なお、重心調整用錘28a、28bの固定方法は、ねじ止めに限定されるものではなく、例えば、軸の両端部をかしめて重心調整用錘28a、28bを固定してもよく、また、ゴルフクラブ10の使用時に、密度が高い重心調整用錘28a、28bがソール部22から脱落することを防止できれば、これ以外の固定方法も適宜用いることができる。
慣性モーメントは、具体的にはゴルフクラブヘッド12に設定されている所定のロフト角度になるように水平面Hに配置したとき、ゴルフクラブヘッド12の重心Gを通り、水平面Hに直交する鉛直線V(図2参照)回りの慣性モーメントMIG(図2参照)である。そして、重心調整用錘28の調整により、ゴルフクラブヘッド12は、例えば、慣性モーメントMIGが1100g・cm〜3100g・cmに調整されている。この慣性モーメントMIGは、フェース面20aがトウ側またはヒール側に向きを変えて回転するときの慣性モーメントである。
この慣性モーメントMIGは、打球の方向安定性に影響を与えるものである。慣性モーメントMIGは大きい方が、打撃時にゴルフクラブヘッド12のフェース面20aがヒール側またはトウ側に回転しにくくなる。これにより、ゴルフクラブヘッド12の重心Gを通り、水平面Hに直交する鉛直線V(図2参照)を回転軸とするフェース面20aの回転が抑制され、ゴルフボールの飛弾方向のばらつきが小さくなる。このように、慣性モーメントMIGを規定することにより、ゴルフボールの飛弾方向のばらつきを小さくできる。
ホーゼル部24は、ゴルフクラブシャフト16をゴルフクラブヘッド12に固定するものであり、フェース部20のヒール側に一体的に設けられている。このホーゼル部24には、ゴルフクラブシャフト16が挿入される開口部26が設けられている。ゴルフクラブシャフト16は、ゴルフクラブヘッド12にソケット14を介して固定される。
本実施例においては、例えば、ゴルフボールを打撃するフェース面20aを有するフェース部20およびホーゼル部24が一体的に本体部13として、例えば、最大引張強度が600MPa以上の高強度アルミニウム合金により形成されている。この高強度アルミニウム合金は、溶融した合金を急冷凝固させる急冷凝固法により得ることができる。具体的には、高強度アルミニウム合金は、主元素をAlとし、所定の添加元素を含む合金組成を有する溶融金属を急冷することにより、非晶質相、非晶質と微細結晶質の混合相あるいは微細結晶質相に調整することによって得ることができ、この高強度アルミニウム合金は、高強度と超塑性を有する。例えば、溶融金属をガスアトマイズ法によって急冷凝固粉末を作製し、この粉末を押し出し固化して、高強度アルミニウム合金の板材等の部材を製造することができる。この高強度アルミニウム合金としては、例えば、特許3205495号明細書において規定された組成を有する合金が挙げられる。また、日本軽金属株式会社製、MESO−10(Al−9.5Zn−3Mg−1.5Cu−0.04Ag)が挙げられる。
なお、フェース部20およびホーゼル部24を構成するものは、高強度アルミニウム合金に限定されるものではなく、比強度が高く、かつゴルフボールの打撃による衝撃に耐えうる強度を有するものであれば、特に限定されるものではない。
図1に示すように、ゴルフクラブ10は、ゴルフクラブシャフト16がソケット14を介してゴルフクラブヘッド12のホーゼル部24に取り付けられている。また、ゴルフクラブシャフト16は、ゴルフクラブヘッド12が取り付けられる反対側にグリップ18が取り付けられている。
また、ゴルフクラブヘッド12の重心高さFGHは、ゴルフクラブヘッド12に設定されている所定のロフト角度になるように水平面Hに配置したとき、ゴルフクラブヘッド12の重心Gを通りフェース面20aに直交する垂直な線Lがフェース面20aと交わる点gの水平面Hからの高さである。この重心高さFGHが16.3mm〜19.6mmに調整される。
本実施例において、重心高さFGHは、打出し角度およびスピン量に影響を与えるものである。重心高さFGHが低い方が、ゴルフボールの下側を打撃することができる。このため、打出し角度を大きくすることができる。また、重心高さFGHが低い方が、低スピン化できる。
このような重心高さFGHおよび慣性モーメントMIGの調整は、フェース面20aを有する本体部13が、引張最大強度で600MPa以上の高強度アルミニウム合金で構成されているため、従来、用いられていた7075アルミニウム合金に比べてフェース部の厚さを、例えば、2.5〜3.5mmと薄くすることができる。このため、本体部13の質量を軽減することができる。これにより、従来と同等の質量のゴルフクラブヘッドを作製する場合、タングステン合金等の高比重金属からなる重心調整用錘28の質量を従来に比べて大きくすることができる。したがって、重心調整用錘28によって重心高さFGHおよび慣性モーメントMIGの調整量を多くすることができる。
このため、本実施例のゴルフクラブヘッド12においては、FGH−MIG×0.00169(=A)で表わされるパラメータAを、A<14.45とすることができる。
本発明においては、パラメータAの値を14.45未満(A<14.45)とする。ことにより、従来では、相反する性質であるため実現されていなかった高打出し角度および低スピン、ならびに打球の方向安定性のすべてが優れたものとなる。すなわち、飛距離の向上と打球の方向安定性の向上との両立を図ることができ、相反する2つの特性を合せもつものが実現できる。
一方、本発明においては、パラメータAの値が14.45以上である場合、高打出し角度および低スピン、ならびに打球の方向安定性を実現することができない。すなわち、飛距離と打球の方向安定性との両立を図ることができない。従って、本発明においては、パラメータAの値を14.45未満(A<14.45)とする。なお、パラメータAは、A<13.45であることが好ましく、さらに好ましくは、A<12.45である。
なお、本実施例においては、FGHは、16.3mm〜19.6mmであることが好ましい。また、MIGは、1100g・cm〜3100g・cmであることが好ましい。慣性モーメントMIGを1100g・cm〜3100g・cmとすることにより、ゴルフクラブヘッド12のスイートエリアをある程度広く確保することが可能になり、ゴルフボールの打撃位置が重心点gからずれてもゴルフボールが飛ぶ方向を安定させることができる。
以下、重心高さFGHの測定方法について詳細に説明する。
重心高さFGHは、図2に示すように、重心Gを通るフェース面20aに垂直な垂線Lがフェース面20aと交わる点gを定め、フェース面20aがゴルフクラブヘッド12に設定されている所定のロフト角度θになるように水平面Hに配置したとき、すなわち、ゴルフクラブ10を水平面Hに通常のアドレスポジションに設置したときの水平面Hから点gに至る高さをいう。
ここで、ゴルフクラブ10を通常のアドレスポジションに設置するとは、ゴルフクラブヘッド12をライ角度通りに設置し、かつ、図3に示すようにゴルフクラブ10のシャフト軸Sとリーディングエッジ13aとが互いに平行になるように設置することをいう。ライ角度通りに設置とは、図2において、ソール部22のラウンドと水平面Hとのなす隙間がトウ側及びヒール側にて略等しくなる状態に設置することをいう。ソール部22のラウンドが不明瞭な場合は、フェース面20aに描かれるスコアライン(図3参照)が水平面Hに平行になるように設置してもよい。ソール部22のラウンドが不明瞭でかつスコアラインが直線状でない等により水平面Hとの平行が判別できない場合は、ライ角度は、ライ角度(度)=(100−クラブ長さ(インチ))にて設定される。例えば、40インチのクラブ長さであれば、ライ角度は100−40=60°になる。
ここで、クラブ長さは、社団法人日本ゴルフ用品協会が定める測定法により測定される。測定器としては、株式会社鴨下精衡所製のクラブ・メジャーIIが挙げられる。即ち、ヒール側の端部とグリップエンドとの間の距離をクラブ長さとするのである。
アドレスポジションにおいて、リーディングエッジ13aの方向はフェース面20aが指す方向と直角な方向に設定される。
上述のようにフェース面20aの方向を特定し、通常のアドレスポジションを設定した状態で行うゴルフクラブヘッドの寸法測定は、昇峰企業社製の高爾夫球頭測度台、ゴルフギャレーヂ社製のゴルフクラブアングル測定器、ゴルフスミス社製のゴルフクラブゲージ等の測定器により可能である。このような測定器は公知のものであれば良く、本発明において特に限定されるものではない。
一方、上述した重心高さFGHを規定する点gは、図4に示すような重心測定器40によって求められる。重心測定器40は、上部に重心測定対象物を支持する支持部42を備え、この支持部42が測定対象物を平衡に支持する測定対象物の位置を知ることができるものである。すなわち、重心の測定方法は、図5(a)に示すようにゴルフクラブヘッド12を、支持部42に載せ、手を放しても落ちない平衡な位置を探しだす。つまり、図5(a)に示すように、フェース面20aと支持部42の接触部に点gを含んでいれば、ゴルフクラブヘッド22を支持部42に載せて手を放しても落ちないが、図5(b)に示すように、フェース面20aと支持部42の接触部に点gを含んでいなければ、ゴルフクラブヘッド12は、支持部42に載せて手を放すと落ちる。このことを利用して点gを求めるものである。
支持部42は平面または3点以上で支持する形態であることが好ましい。また、支持部42の面積は、15mm以下であることが好ましい。また、下限はゴルフクラブヘッドが支えられる限り特に限定されない。支持部42の面積は、平面であれば平面部分の面積、3点以上で支持する形態であれば各点を結んだ図形の面積によって示される。支持部の面積を上記の範囲に設定することによって、より正確に点gを求めることができる。
支持部42によって支持された平面は水平または概ね水平になることが好ましい。ここで、概ね水平とは、水平面に対する傾きが2°以内、好ましくは1°以内のことである。水平または概ね水平になっているか否かは、例えば、図6に示すように、支持部42に平面板44を載せて支持させ、平面板44の上に水準器46を置き、確認し、調整することができる。上記範囲内に設定することによって、より正確に点gを求めることが可能になる。
また、本発明でいうロフト角度θ(°)は、図2に示すように、シャフト軸Sとフェース面20aとの成す角度であり、図7に示されるようなロフト角度測定器50により測定される。図7は、本実施例のゴルフクラブ10をロフト角度測定器50に取り付けた例を示し、図8は、図7中のゴルフクラブヘッド12の周辺を拡大して示している。
ロフト角度θの測定は、ゴルフクラブ10をロフト角度測定器50に取り付けた状態において、ゴルフクラブ10が基準面52に対してライ角度通りに設置するようにライ角度調整部53において取り付け角度が調整され、次いで、ロフト角度測定器50に取り付けられたゴルフクラブ10は、ソール部22が基準面52に接するように、かつ、フェース角度調整具56の先端部56aにフェース面20aが密着するように、すなわち、フェース角が0°になるように、ゴルフクラブ10がチャック部58で固定される。
その後、図9に示すように、ゴルフクラブヘッド12のフェース面20aの基準面52に垂直に立てた分度器60を用いてロフト角度θが測定される。フェース面20aが平面の場合、上記測定によってロフト角度θが得られる。
ロフト角度θの測定は、上述のように、ゴルフクラブによって測定する他、ゴルフクラブヘッド単体にシャフトピンを差し込んで測定することも可能である。ゴルフクラブヘッド単体で測定して得られるロフト角度θの数値は、上述のゴルフクラブによって測定して得られるロフト角度θと実質的に同じである。
このようなロフト角度θの測定器は、上述の寸法測定と同様に、市販されている公知のものであればよく、例えば、昇峰企業社製の高爾夫球頭測度台、ゴルフギャレーヂ社製のゴルフクラブアングル測定器、ゴルフスミス社製のゴルフクラブゲージ等の測定器が例示される。このような測定器は公知のものであれば良く、本発明において特に限定されるものではない。
次に、図10〜図13を参照して、図2に示すようなフェース面20aがゴルフクラブヘッド12に設定されている所定のロフト角度になるように水平面Hに配置したとき、ゴルフクラブヘッド12の重心Gを通り、水平面Hに直交する鉛直線Vを回転軸とする回転軸回りの慣性モーメントMIGの測定方法について説明する。
図10は、慣性モーメント測定器を示す模式的斜視図である。
慣性モーメント測定器70は、測定部72、演算部74、スタートレバー76、表示部78、操作ボタン80を備え、測定部72の上に慣性モーメントの測定対象物が載置され、スタートレバー76を手で摘んで変位させた後、手を放して捩れ振動させ、この時の捩れ振動の周期を測ることによって演算部74を通して慣性モーメントを測定し、表示部78に慣性モーメントの数値を表示する装置である。
なお、慣性モーメント測定器70として、Inertia Dynamics社製、慣性モーメント測定器 Model MOI−005−014が例示される。このような慣性モーメント測定器は公知のものであればよく、本発明において、特に制限されない。
図11(a)に示すように、慣性モーメント測定器70に治具82を固定して、治具82の慣性モーメントIaを測定する。
次いで、図11(b)に示すように、治具82の上面部84にゴルフクラブヘッド12のソール部22を固定して、ゴルフクラブヘッド12および治具82の合計の慣性モーメントIbを測定する。次に、得られた各慣性モーメントIa、Ibから、(Ib−Ia)よりゴルフクラブヘッドの慣性モーメントを得る。
なお、通常の慣性モーメント測定器70では、上記Iaの数値は、操作ボタン80を駆使し一連の手順によって自動的に風袋引きをされ、(Ib−Ia)の数値が表示される。
なお、ゴルフクラブヘッド14と治具82とを固定するためには、例えば、両面テープ、粘土等の粘着体による固定、接着剤による固定、または磁力を用いた固定などが挙げられる。
固定は、ゴルフクラブヘッド12のソール部22が治具82の上面部84に固定される。しかしながら、ソール部22が凸の曲面を有していれば、上面部84は凸の曲面に合致するような凹の曲面であることが好ましく、ソール部22が平面であれば、上面部84は平面であることが好ましい。つまり、固定する両面が合致することが好ましい。
ゴルフクラブヘッド12のソール部22が曲面である場合には、粘着体(図示せず)をソール部22及び上面部84に合致するように設け、ゴルフクラブヘッド12を固定する。この場合、粘着体のように接着剤などの固定手段の内質量を有するものは、治具の一部に含まれ、風袋引きにおいては治具と同様に風袋として引かれることは言うまでもない。
ゴルフクラブヘッド12は、図12(a)に示すゴルフクラブヘッド12の重心Gを通り、水平面Hに直交する鉛直線Vと、図12(b)に示す慣性モーメント測定器70の捩れ振動の回転軸Rとが、図12(c)に示すように一致もしくは概ね一致するように慣性モーメント測定器70に固定されることが好ましい。
概ね一致とは、回転軸Rが水平面Hを通る点と鉛直線Vが水平面Hを通る点pとのなす距離が3mm以内、好ましくは2mm以内、より好ましくは1mm以内とすることである。
この範囲内にゴルフクラブヘッド12のソール部22を固定することによって、より正確に本発明の慣性モーメントを測定することが可能になる。重心点gは、上述したように、図6に示す重心測定器40によって求められる。
また、上記回転軸Rがソール部22を通る点と点gとの距離を上記範囲内とする必要は必ずしもなく、この距離を知り、自動的に風袋引きをして得られた(Ib−Ia)の数値からゴルフクラブヘッド12の質量にこの距離の自乗を掛けた積を減算することによって補正することができる。
この補正方法によってゴルフクラブヘッド12の重心Gを通るソール部22に垂直な方向の慣性モーメントを得てもよい。このように、ゴルフクラブヘッドの重心Gを通るソール部22に垂直な方向の慣性モーメントの測定方法については、特に限定されない。
慣性モーメント測定器70の回転軸R及びこの回転軸Rがソール部22を通る点は、慣性モーメント測定器70により定められるものである。回転軸Rは鉛直または概ね鉛直になることが好ましい。
ここで、概ね鉛直とは、鉛直方向に対する傾きが2°以内、好ましくは1°以内のことである。回転軸Rを鉛直または概ね鉛直に設定するためには、慣性モーメント測定器70に設けられた水準器部分を目安に測定器の水平を調整すること、又は測定器を水平に調整された平面板上に設置すること等が考えられる。
上記範囲内に設定することによって、ゴルフクラブヘッド12の重心Gを通り水平面Hに直交する(ソール部22に垂直な)鉛直線Vを回転軸とする回転軸回りの慣性モーメントをより正確に測定することができる。
治具82の上面部84によって支持された平面は水平または概ね水平になることが好ましい。本発明における概ね水平とは、水平面に対する傾きが2°以内、好ましくは1°以内のことである。水平または概ね水平になっているか否かは、図6に示す支持部42と同様な方法で確認し、調整することができる。
上記範囲内に設定することによって、ゴルフクラブヘッド12の重心Gを通りソール部22に垂直な軸回りの慣性モーメントをより正確に測定することができる。
また、治具82は、治具自体の重心位置が回転軸Rに一致もしくは概ね一致するように慣性モーメント測定器70に装着されることが好ましい。概ね一致とは、図13に示すように治具82の重心位置をCとすると、重心位置Cと回転軸Rとの距離δを2mm以内、好ましくは1mm以内とすることである。
治具82の重心位置Cを上記範囲内に設定することによって、ゴルフクラブヘッド12の重心Gを通りソール部22に垂直な軸回りの慣性モーメントをより正確に測定することができる。
なお、ゴルフクラブヘッド12と治具82とを固定するためには、両面テープ、粘土等の粘着体による固定、接着剤による固定、磁力を用いた固定等が考えられる。
固定は、ゴルフクラブヘッド12のソール部22と、治具82の上面部84によって固定されるが、ソール面が凸の曲面であれば、上面部84は凸の曲面に合致するような凹の曲面であることが好ましく、ソール面が平面であれば、上面部84は平面であることが好ましい。
つまり、固定する両面が合致することが好ましい。ゴルフクラブヘッド12のソール部22は曲面を成しているので、この場合、図11(b)、図12(c)に示すように、粘着体101をソール部22及び上面部84に合致するように形成し、ゴルフクラブヘッド12を固定する。言うまでもなく粘着体のように、接着剤等固定手段の内質量を有するものは、治具の一部に含まれ、風袋引きにおいては治具と同様に風袋として引かれる。
本発明においては、以上のように、重心高さFGHおよび慣性モーメントMIGが測定される。
ここで、図14は、縦軸に重心高さFGHをとり、横軸に慣性モーメントMIGをとって、本発明のパラメータAの範囲を示すグラフである。
図14に示すように、直線αは、パラメータA=14.45の直線であり、直線βは、パラメータA=13.45の直線であり、直線γは、パラメータA=12.45の直線である。図14において、領域Deは、本発明の範囲(A<14.45)であり、領域Dcは、本発明の範囲からはずれる領域である。また、領域DIGは、慣性モーメントMIGの好ましい範囲(1100g・cm〜3100g・cm)であり、領域DGHは、重心高さFGHの好ましい範囲(16.3mm〜19.6mm)である。慣性モーメントMIGおよび重心高さFGHの好ましい範囲かつ、パラメータA<14.45の領域Dbが、本発明において最も好ましい範囲である。
このように、本発明のゴルフクラブヘッドおよびこのゴルフクラブヘッドを用いたゴルフクラブにおいては、パラメータA、A<14.45とすることにより、打出し角度が高く、かつスピン量が少ないとともに、打球の方向安定性が優れる。
次に、本実施例のゴルフクラブを少なくとも1本有するゴルフクラブセットについて説明する。
図15は、本発明の実施例に係るゴルフクラブセットを示す模式図である。
図15に示すように、ゴルフクラブセット100は、例えば、3番アイアン(A3)から9番アイアン(A9)、及びピッチングウェッジ(AP)、アプローチウェッジ(AA)、サンドウェッジ(AS)までの各番手のアイアン(A3〜AS)10本によって構成される。アイアンのうち、少なくとも1本は、本実施例のゴルフクラブ10に相当するものであり、本実施例のゴルフクラブ10と同様の構成には、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。なお、ゴルフクラブセットの内、ロフト角度θ°が20°〜41°であるゴルフクラブを有することが好ましい。
ここで、上述の3番アイアン等の「3番」は番手といい、番手とは、主にロフト角度の異なったゴルフクラブをロフト角度の順番に並べることのできるように、各ゴルフクラブに付与した数字(自然数)、文字、または記号等によって表されたロフト角度の順番に関する識別情報の内容であり、各番手のロフト角度は、一定、または概ね一定の間隔で当業者によって適宜設定されている。また、本発明において番手が大きいとは、ロフト角度が大きい番手を指す。
これらのアイアンA3〜ASのロフト角度θ(°)は、例えば、A3が21°、A4が24°、A5が27°、A6が30°、A7が34°、A8が38°、A9が42°、APが47°、AAが52°、ASが57°と番手が大きくなるにつれ、ロフト角度θ(°)が大きくなっている。そして、ロフト角度θが20°以上41°以下の番手は、A3〜A8の6本の番手となっている。なお、アイアンA3〜ASのロフト角度は、A3からA6までは3°の刻み幅で大きくなり、A7からA9までは4°の刻み幅で大きくなり、APからASまでは5°の刻み幅で大きくなっているが、アイアンA3〜ASのロフト角度の刻み幅は、これに限定されず、3°または4°等の一定の刻み幅であってもよい。
また、グリップ18の端部からゴルフクラブヘッド12の下端までの長さ(クラブ長さ)は、番手が大きくなるにつれ次第に短くなっている。すなわち、番手が小さいものの方がゴルフクラブシャフト16の長さが長い。
このようなゴルフクラブセット100では、ロフト角度が20°以上41°以下の、A3、A4、A5、A6、A7、A8の各ゴルフクラブを番手の順番に並べて、A3を番号1、A4を番号2、A5を番号3、A6を番号4、A7を番号5、A8を番号6とする。
本実施例のゴルフクラブセット100を構成する10本のゴルフクラブのうち、少なくとも1本が、本実施例のゴルフクラブである。なお、ゴルフクラブのうち、ロフト角度が20°以上であるものであることが好ましい。例えば、A3よりも番手が大きいものであることが好ましい。この場合、ゴルフクラブのゴルフクラブヘッド12は、パラメータAがA<14.45であることはもちろんである。
なお、本発明において規定されるゴルフクラブのロフト角度を20°以上41°以下とするのは、ロフト角度が20°以上41°以下のゴルフクラブは、ゴルフクラブセットにおいて特に、番手に応じて精度良く打ち分けることが要求されるからである。
ロフト角度が20°未満のゴルフクラブはドライバー等のウッド系のゴルフクラブである。このようなゴルフクラブは、主にティーアップして打球することが目的のゴルフクラブであり、必ずしも地上からの重心高さを重視するような設計にする必要がない。また、ロフト角度が20°未満のゴルフクラブは、ゴルフクラブの供給業者においても積極的に単品のゴルフクラブとして販売していることからわかるように、主にゴルフボールの飛距離を稼ぐことを目的とし、必ずしもゴルフクラブセットの中で番手によって精度良く打ち分けることが要求されるものではない。
一方、ロフト角度が41°を超えるウェッジ等のゴルフクラブはゴルフクラブセットとして構成するよりも、むしろ単品のゴルフクラブとして購入されることが多く、アプローチショット等のコントロールショットに用いられ、バックスピン量が特殊な初期弾道特性を生み出す必要がある。このため、ロフト角度が41°を超えるゴルフクラブは特殊な重心位置設計が必要となり、本発明におけるゴルフクラブセットから除外される。
本実施形態は、10本のアイアンをゴルフクラブセットとしたものであるが、本発明のゴルフクラブセットには、アイアンゴルフクラブセットのみならず、ウッドゴルフクラブセット、ウッドゴルフクラブセットとアイアンゴルフクラブセットの境界を取り払ったようなゴルフクラブセット、ロングアイアンに相当するもののみのゴルフクラブセット、また、ウッドゴルフクラブとアイアンゴルフクラブの中間的性能を備えてどちらにも分類しがたいいわゆるユーティリティゴルフクラブを含めたゴルフクラブセット等、ロフト角度θ(°)が20°〜41°の範囲にあり、これらのロフト角度が異なる複数本のゴルフクラブによって構成されるものも含まれる。
以上、本発明のゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブおよびゴルフクラブセットについて説明したが、本発明は上述の実施形態に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良または変更を行ってもよいのは、もちろんである。
以下、本発明のゴルフクラブの実施例について、本発明の範囲から外れる比較例と比較して具体的に説明する。
本実施例においては、下記表1に示す実施例1、実施例2および比較例1のゴルフクラブヘッドについて、打球の上がり易さ(打出し角度の高さ)および打球の方向性(方向安定性)を評価項目として、評価試験を行った。各項目の評価結果を下記表2に示す。
本実施例においては、各ゴルフクラブヘッドに全て同じゴルフクラブシャフトを取り付けてゴルフクラブを作製し、評価試験を行った。
また、本実施例の各試験は、特に断りがないかぎり、ゴルフボールには、横浜ゴム社製
TRX(商品名)ボールを用いた。
Figure 2006223460
Figure 2006223460
上がり易さ(打出し角度の高さ)については、ヘッドスピードが34m/秒〜50m/秒の範囲のアマチュアゴルファとプロゴルファの合計100人を対象として、実施例1、実施例2および比較例1のゴルフクラブヘッドを装着したゴルフクラブを用いて、各人が各10球ずつ打撃して打球が上がったか否か、すなわち、打出し角度が高いか否かを判断した結果であり、相対的な評価である。評価項目の上がり易さは、○が打球が上がり易いことを示し、×が打球が上がりにくいことを示す。
方向性(方向安定性)は、上記と同様に各10球ずつ試打して得られた、目標に対しどれぐらいばらついたかを示すものである。評価項目の方向性は、各人が各10球ずつ打撃して打球がばらついたか否かを判断した結果であり、相対的な評価である。評価項目の方向性は、○が打球がばらつかないことを示し、△が打球がややばらつくことを示す。
上記表2に示すように、パラメータAの値が本発明の範囲に入る実施例1および実施例2は、打球が上がり易く、さらには打球の方向性も優れたものであった。
一方、パラメータAの値が本発明の範囲から外れた比較例1は、打球が上がりにくいものであった。
(a)は、本発明の実施例に係るゴルフクラブヘッドを有するゴルフクラブを示す模式的斜視図であり、(b)は、図1(a)のゴルフクラブヘッドを示す模式的正面図である。 本発明のゴルフクラブセットにおいて定められる重心高さおよび慣性モーメントを説明するための模式図である。 ゴルフクラブをアドレスポジションに設置する状態を説明するための模式図である。 本発明における重心高さを規定するために用いる重心測定器を示す模式図である。 (a)および(b)は、図2中の点gを見出すときの重心測定器を用いた測定方法を説明するための模式図である。 重心測定器を用いる時の測定方法の一部を説明する説明図である。 ロフト角度測定器を用いたゴルフクラブのロフト角度の測定を説明する説明図である。 図7に示す説明図の部分拡大図である。 図7に示すロフト角度測定器を用いたゴルフクラブのロフト角度の測定を説明する説明図である。 ゴルフクラブヘッドの慣性モーメントを測定する慣性モーメント測定器を示す模式的斜視図である。 (a)および(b)は、図10に示す慣性モーメントの測定方法を工程順に示す模式図である。 (a)〜(c)は、慣性モーメントを測定する際におけるゴルフクラブヘッドを治具に固定する固定位置を説明するための模式図である。 慣性モーメントを測定する際におけるゴルフクラブヘッドを治具に固定する固定位置の好ましい形態を説明するための模式図である。 縦軸に重心高さFGHをとり、横軸に慣性モーメントMIGをとって、本発明のパラメータAの範囲を示すグラフである。 本発明の実施例に係るゴルフクラブセットを示す模式図である。
符号の説明
10 ゴルフクラブ
12 ゴルフクラブヘッド
13 ゴルフクラブヘッド本体部(本体部)
14 ソケット
16 ゴルフクラブシャフト
18 グリップ
20 フェース部
20a フェース面
22 ソール部
24 ホーゼル部
26 開口部
28 重心調整用錘
70 慣性モーメント測定器
82 治具
84 上面部
100 ゴルフクラブセット
H 水平面

Claims (5)

  1. ゴルフボールを打撃するフェース面を有し、前記フェース面が所定のロフト角度に形成されているゴルフクラブヘッドであって、
    前記フェース面が前記所定のロフト角度になるように水平面に配置した際、ゴルフクラブヘッドの重心を通る前記フェース面に垂直な垂線が前記フェース面に交わる点から前記水平面に至る重心高さをFGH(mm)とし、
    さらに、前記重心を通り前記水平面に直交する垂直な直線を回転軸とする回転軸回りの慣性モーメントの大きさをMIG(g・cm)とするとき、
    GH−MIG×0.00169で表わされるパラメータAが、A<14.45であることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. 前記ロフト角度は、20°以上である請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 前記フェース面は、最大引張強度が600MPa以上のアルミニウム合金により形成されている請求項1または2に記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 前記請求項1〜3のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッドを有することを特徴とするゴルフクラブ。
  5. 複数本のゴルフクラブを備えるゴルフクラブセットであって、
    前記請求項4に記載のゴルフクラブを有することを特徴とするゴルフクラブセット。
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