JP4232740B2 - 情報照会通話方法及びそのシステム - Google Patents
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Description
この発明は、情報照会通話方法及びそのシステムに関するものである。
背景技術
現代社会では、インターネットが広く普及しており、このインターネットは世界中に張り巡らされているので、インターネットに接続しさえすれば、場所と時間を選ばず、さまざまな情報を得ることができる。このインターネットへは、パソコンを接続するだけで、容易に利用することができることから、インターネットを用いることにより、容易に利用することができるとともに、場所と時間を選ばない、優れた情報紹介システムを構築することが可能である。
他方、音声による双方向の通信手段としての電話も広く普及しており、最近では、無線を用いた携帯電話の普及が著しい。また、インターネットを用いた電話も利用できるようになってきており、この場合は、パソコンにマイクとスピーカを接続することで、容易に利用することができる。
ところで、インターネットを利用した情報照会システムは、一般的には、予め用意されて公開されている情報にアクセスしてこれを入手する方式であり、インターネットの利用者が、入手しようとする情報、或は、既に入手した情報に関連する情報をさらに入手しようとしても、その情報が、必ずしも予め用意されて公開されている情報の中にあるとは限らない。即ち、インターネットの利用者の問いかけに対する的確な応答を得るのが、困難な場合も多い。
これに対して、電話は、当事者同士が直接、リアルタイムで会話を行なうものであるから、問いかけに対してすぐにその応答を得ることができる点で優れており、一方当事者の問いかけに対する、相手方からの的確な応答を得ることがさほど困難ではない。
しかしながら、電話を用いる場合、電話をかける方は、相手方の電話番号を知る必要があり、このため、この電話を用いた情報照会システムを構築しようとすると、照会先の電話番号を公開しなければならない。しかし、そうすると、この公開した電話番号が、情報照会に用いられる以外に悪用される恐れもあり、情報照会先のプライバシーの侵害等に結びつく危険もある。そのため、問いかけに対してすぐにその応答を得ることができるという電話の利点を用いながら、情報照会用に限定でき、悪用される恐れの無い情報照会システムが望まれている。
この発明は、このような要望に対処するためになされたものであって、インターネットを用いることにより、ユーザが容易に利用することができるとともに、問いかけに対してすぐにその応答を得ることができるという電話による通話の利点を生かしつつ、しかも、悪用される恐れの無い情報照会通話方法及びそのシステムを提供しようとするものである。
発明の開示
本発明は、ホスト局が、ユーザ局の選択した情報照会先に対応付けられた情報照会先IDをユーザ局へ通知し、ユーザ局が、指定された電話接続サーバへ接続してこの情報照会先IDを通知すると、その電話接続サーバがその有する電話番号データーベースを用いて、ユーザ局を情報照会先IDに対応付けられた電話機へ接続するものである。以下、本発明についてさらに詳しく説明する。尚、本明細書において、IPネットワークとは、インターネットプロトコル(IP)をベースとするネットワークをいい、インターネットがその典型であるが、専用IPネットワーク等もこれに含まれる。
第1図は、本発明の第1の情報照会通話方法に用いられるシステムの構成を示した説明図であり、第2図は、この第1の情報照会通話方法の動作を説明したフローチャートである。
第1図及び第2図において、第1の情報照会通話方法では、少なくとも、情報照会先と対応付けられた情報照会先ID及び、該情報照会先IDと対応付けられた電話番号を含む電話番号データーベース4aを備えるとともに、前記電話番号を有する電話機5に接続された電話接続サーバ4と、少なくとも前記情報照会先IDを含む情報照会先データーベース1aを備えたホスト局と、通話機能2aを備えたユーザ局2と、がIPネットワーク3に接続されている。
前記ユーザ局2は、前記ホスト局1にアクセスして、前記情報照会先データーベース1aの中から前記情報照会先IDを選択する(S1)。すると、前記ホスト局1は、前記ユーザ局2により前記情報照会先データーベース1aの中から選択された前記情報照会先IDと、該情報照会先IDを含む前記電話番号データーベース4aを備える前記電話接続サーバ4のアドレスとを、前記ユーザ局2へ通知する(S2)。そして、前記ユーザ局2は、前記ホスト局1から通知された前記電話接続サーバ4の前記アドレスを用いて該電話接続サーバ4に接続するとともに、前記情報照会先IDを前記電話接続サーバ4に通知して、前記電話機5との接続を要求する(S3)。すると、前記電話接続サーバ4は、前記ユーザ局2から通知された前記情報照会先IDと対応付けられた前記電話番号を前記電話番号データーベース4aから選択するとともに、該電話番号を用いて前記ユーザ局2を前記電話機5に接続して通話路を確立する(S4)。
第3図は、本発明の第2の情報照会通話方法に用いられるシステムの構成を示した説明図であり、第4図は、この第2の情報照会通話方法の動作を説明したフローチャートである。第3図及び第4図において、本発明の第2の情報照会通話方法では、上記の情報照会通話方法において、少なくとも前記ホスト局1のアドレス及び前記情報照会先IDを備えた第三局1Aが、前記IPネットワーク3に接続されている。
前記ユーザ局2は、前記第三局1Aにアクセスして、前記情報照会先IDを選択すると(S11)、前記第三局1Aは、前記ホスト局1のアドレスを用いて該ホスト局1に接続するとともに、前記ユーザ局2から取得した該ユーザ局2のアドレス及び該ユーザ局が選択した前記情報照会先IDを前記ホスト局1へ通知する(S12)。すると、前記ホスト局1は、前記情報照会先IDが前記情報照会先データーベース1aの中に存在するのを確認するとともに、前記第三局1Aから取得した前記ユーザ局2のアドレスを用いて該ユーザ局2に接続し、前記情報照会先IDと、該情報照会先IDを含む前記電話番号データーベース4aを備える前記電話接続サーバ4のアドレスとを、前記ユーザ局2へ通知する(S13)。その後は、上記の情報照会通話方法と同様、前記ユーザ局2は、前記ホスト局1から通知された前記電話接続サーバ4の前記アドレスを用いて該電話接続サーバ4に接続するとともに、前記情報照会先IDを前記電話接続サーバ4に通知して、前記電話機5との接続を要求する(S14)。すると、前記電話接続サーバ4は、前記ユーザ局2から通知された前記情報照会先IDと対応付けられた前記電話番号を前記電話番号データーベース4aから選択するとともに、該電話番号を用いて前記ユーザ局2を前記電話機5に接続して通話路を確立する(S15)。
本発明の第3の情報照会通話方法は、上記の情報照会通話方法において、前記情報照会先データーベースは、前記情報照会先ID毎に前記電話機で受信が許可される受信許可時間帯情報を含むとともに、前記受信許可時間帯外の時刻に前記ホスト局へ行なわれた前記ユーザ局または前記第三局からのアクセスに対しては、前記ホスト局は、前記ユーザ局への前記情報照会先ID及び前記電話接続サーバのアドレスの通知を中止してなる情報照会通話方法である。
本発明の第4の情報照会通話方法は、上記の情報照会通話方法において、前記ホスト局は、該ホスト局へのアクセスに対して対処しない前記ユーザ局及び前記第三局に関する対処拒否局情報を備え、該対処拒否局情報に含まれる前記ユーザ局または前記第三局からの前記ホスト局へのアクセスに対しては、前記ホスト局は、前記ユーザ局への前記情報照会先ID及び前記電話接続サーバのアドレスの通知を中止してなる情報照会通話方法である。
本発明の第5の情報照会通話方法は、上記の情報照会通話方法において、前記ホスト局の前記情報照会先データーベースが、前記情報照会先IDと関連付けられた情報照会先情報を含むとともに、前記ユーザ局が、前記ホスト局にアクセスして、前記情報照会先データーベースの中から前記情報照会先情報を選択すると、前記ホスト局は、前記ユーザ局により前記情報照会先データーベースの中から選択された前記情報照会先情報と関連付けられた前記情報照会先IDと、該情報照会先IDを含む前記電話番号データーベースを備える前記電話接続サーバのアドレスとを、前記ユーザ局へ通知してなる情報照会通話方法である。
本発明の第6の情報照会通話方法は、上記の情報照会通話方法において、前記電話機は、有線または無線の公衆電話回線網に接続された一般電話機であるとともに、前記電話接続サーバは、前記公衆電話回線網に接続されたゲートウェイでなる情報照会通話方法である。第5図は、上記の第1の情報照会通話方法をベースにした場合の第6の情報照会通話方法に用いられるシステムの構成を示したものであり、1はホスト局、2はユーザ局、3はIPネットワーク、6はゲートウェイ、7は公衆電話回線網、そして、8は一般電話機である。
或いは、本発明の第7の情報照会通話方法として、前記電話機は、前記IPネットワークに接続された有線または無線のIP電話機であるとともに、前記電話接続サーバは、前記IPネットワークに接続されたゲートキーパでなる情報照会通話方法としてもよい。第6図は、上記の第1の情報照会通話方法をベースにした場合の第7の情報照会通話方法に用いられるシステムの構成を示したものであり、1はホスト局、2はユーザ局、3はIPネットワーク、9はゲートキーパ、そして、10はIP電話機である。
本発明の第8の情報照会通話方法は、上記の情報照会通話方法において、前記ユーザ局は、一台の電話機でIPネットワークへの接続機能とIP電話機能の双方を有するブラウザフォンでなる、有線式電話機、または、携帯電話機で構成してなる情報照会通話方法である。ここで、ブラウザフォンとは、一般には、ブラウザを搭載しておりインターネット等のIPネットワークに接続されたWebページにアクセス可能な機能を備えた電話機をいうが、ここでは、一台でインターネットへの接続機能とIP電話機能の双方を有する電話機をいう。
次に、本発明の情報照会通話システムについて説明する。第7図は、本発明の第1の情報照会通話システムの構成を示した説明図である。図中、矢印に付した数字は、情報が伝達される順番を示している。
第7図において、本発明の第1の情報照会通話システムでは、少なくとも、情報照会先と対応付けられた情報照会先ID及び、該情報照会先IDと対応付けられた電話番号を含む電話番号データーベース14aを備えるとともに、前記電話番号を有する電話機15に接続された電話接続サーバ14と、少なくとも前記情報照会先IDを含む情報照会先データーベース11aを備えたホスト局11と、通話機能12cを備えたユーザ局12と、がIPネットワーク13に接続されている。また、前記ホスト局11には通知手段11bが、前記ユーザ局12には選択手段12a及び接続手段12bが、そして、前記電話接続サーバ14には通話路確立手段14bが、それぞれ備えられている。
前記ユーザ局12の選択手段12aは、前記ホスト局11にアクセスして、前記情報照会先データーベース11aの中から前記情報照会先IDを選択する。前記ホスト局11の通知手段11bは、前記ユーザ局12の前記選択手段12aにより前記情報照会先データーベース11aの中から選択された前記情報照会先IDと、該情報照会先IDを含む前記電話番号データーベース14aを備える前記電話接続サーバ14のアドレスとを、前記ユーザ局12に通知する。また、前記ユーザ局12の接続手段12bは、前記ホスト局11の前記通知手段11bから通知された前記電話接続サーバ14のアドレスを用いて該電話接続サーバ14に接続するとともに、前記ホスト局11の前記通知手段11bから通知された前記情報照会先IDを前記電話接続サーバ14に通知して、前記電話機15との接続を要求する。そして、前記電話接続サーバ14の通話路確立手段14bは、前記ユーザ局12の接続手段12bから通知された前記情報照会先IDと対応付けられた前記電話番号を前記電話番号データーベース14aから選択するとともに、該電話番号を用いて前記ユーザ局12を前記電話機15に接続して通話路を確立する。
第8図は、本発明の第2の情報照会通話システムの構成を示した説明図である。図中、矢印に付した数字は、情報が伝達される順番を示している。
第8図において、本発明の第2の情報照会通話システムは、上記の第1の情報照会通話システムの構成に第三局11Aが追加されたシステムであり、この第三局11Aは、少なくとも前記ホスト局11のアドレスと前記情報照会先ID、及び第三局通知手段、を備えるとともに、前記IPネットワーク13に接続されている。また、前記ホスト局11には、情報照会先データーベース11aと通知手段11bのほか、情報照会先ID確認手段が備えられている。
前記ユーザ局12の前記選択手段12aは、前記第三局11Aにアクセスして、前記情報照会先ID11Aaを選択する。すると、前記第三局11Aの第三局通知手段11Abは、前記ホスト局11のアドレスを用いて該ホスト局11に接続するとともに、前記ユーザ局12から取得した該ユーザ局12のアドレス及び、該ユーザ局12が選択した前記情報照会先IDを前記ホスト局11へ通知する。すると、前記ホスト局11の情報照会先ID確認手段11cは、前記情報照会先IDが前記情報照会先データーベース11aの中に存在するのを確認する。そして、前記ホスト局11の前記通知手段11bは、前記第三局11Aから取得した前記ユーザ局12のアドレスを用いて該ユーザ局12に接続し、前記情報照会先データーベース11aの中に存在が確認された前記情報照会先IDと、該情報照会先IDを含む前記電話番号データーベース14aを備える前記電話接続サーバ14のアドレスとを、前記ユーザ局12へ通知する。前記ユーザ局12の接続手段12b、及び、前記電話接続サーバ14通話路確立手段14bの機能は、上記の第1の情報照会通話システムと全く同じである。
本発明の第3の情報照会通話システムは、上記の情報照会通話システムにおいて、前記情報照会先データーベースは、前記情報照会先ID毎に前記電話機で受信が許可される受信許可時間帯情報を含むとともに、前記受信許可時間帯外の時刻に前記ホスト局へ行なわれた前記ユーザ局または前記第三局からのアクセスに対しては、前記ホスト局の前記通知手段は、前記ユーザ局への前記情報照会先ID及び前記電話接続サーバのアドレスの通知を中止してなる情報照会通話システムである。
本発明の第4の情報照会通話システムは、上記の情報照会通話システムにおいて、前記ホスト局は、該ホスト局へのアクセスに対して対処しない前記ユーザ局及び前記第三局に関する対処拒否局情報を備え、該対処拒否局情報に含まれる前記ユーザ局または前記第三局からの前記ホスト局へのアクセスに対しては、前記ホスト局の前記通知手段は、前記ユーザ局への前記情報照会先ID及び前記電話接続サーバのアドレスの通知を中止してなる情報照会通話システムである。
本発明の第5の情報照会通話システムは、上記の情報照会通話システムにおいて、同一の情報照会先IDと対応付けられた複数の電話番号と、これらの各電話番号を有する電話機とが設けられており、前記電話番号データーベースは、前記同一の情報照会先IDと対応付けられた複数の前記電話番号とともに、この複数の電話番号の中から1つを選ぶための電話番号選択条件を含んでおり、前記電話接続サーバの前記通話路確立手段は、前記電話番号選択条件に基づいて、前記電話番号から1つを選択してなる情報照会通話システムである。
本発明の第6の情報照会通話システムは、上記の情報照会通話システムにおいて、前記ホスト局の前記情報照会先データーベースが、前記情報照会先IDと関連付けられた情報照会先情報を含むとともに、前記ユーザ局の前記選択手段が、前記ホスト局にアクセスして、前記情報照会先データーベースの中から前記情報照会先情報を選択すると、前記ホスト局の前記通知手段は、前記ユーザ局の前記選択手段により前記情報照会先データーベースの中から選択された前記情報照会先情報と関連付けられた情報照会先IDと、該情報照会先IDを含む前記電話番号データーベースを備える前記電話接続サーバのアドレスとを、前記ユーザ局へ通知してなる情報照会通話システムである。
本発明の第7の情報照会通話システムは、上記の第6の情報照会通話システムにおいて、同一の前記情報照会先情報と対応付けられた複数の情報照会先IDが設けられており、前記情報照会先データーベースは、前記情報照会先情報と対応付けられた複数の前記情報照会先IDとともに、これらの複数の前記情報照会先IDの中から1つを選ぶための情報照会先ID選択条件を含んでおり、前記ホスト局の前記通知手段は、この情報照会先ID選択条件に基づいて、前記情報照会先IDの1つを選択してなる情報照会通話システムである。
本発明の第8の情報照会通話システムは、上記の情報照会通話システムにおいて、前記ホスト局の前記通知手段が、前記ユーザ局へ通知を行なう際に、前記ユーザ局における前記接続手段及び音声通話を実現するのに必要なソフトウェアを前記ユーザ局へ提供するソフトウェア提供手段を、前記ホスト局が備えてなる情報照会通話システムである。
本発明の第9の情報照会通話システムは、上記の情報照会通話システムにおいて、前記ホスト局が、前記ユーザ局、前記電話接続サーバまたはその双方から、前記通話路で行なわれる通話に関する管理情報を取得する管理情報取得手段を備えてなる情報照会通話システムである。
本発明の第10の情報照会通話システムは、上記の第9の情報照会通話システムにおいて、前記ユーザ局に対して、前記管理情報に基づいて通話料金の課金を行なう課金処理手段を、前記ホスト局が備えてなる情報照会通話システムである。
本発明の第11の情報照会通話システムは、上記の第10の情報照会通話システムにおいて、前記ユーザ局が、前記第三局にアクセスして、前記情報照会先IDを選択したことで、前記ユーザ局が前記電話機に接続されて通話路が確立された場合は、前記ホスト局の前記課金処理手段は、前記第三局に対して前記通話料金の課金を行なう情報照会通話システムである。
本発明の第12の情報照会通話システムは、上記の情報照会通話システムにおいて、前記電話機は、有線または無線の公衆電話回線網に接続された一般電話機であるとともに、前記電話接続サーバは、前記公衆電話回線網に接続されたゲートウェイでなる情報照会通話システムである。
本発明の第13の情報照会通話システムは、上記の第12の情報照会通話システムにおいて、異なる地域の、或は、異なる種別の複数の前記公衆電話回線網に対応した複数の前記ゲートウェイが設けられてなる情報照会通話システムである。
或いは、本発明の第14の情報照会通話システムとして、前記電話機は、前記IPネットワークに接続された有線または無線のIP電話機であるとともに、前記電話接続サーバは、前記IPネットワークに接続されたゲートキーパでなる情報照会通話システムとしてもよい。
本発明の第15の情報照会通話システムは、上記の情報照会通話システムにおいて、前記ユーザ局は、一台の電話機でIPネットワークへの接続機能とIP電話機能の双方を有するブラウザフォンでなる、有線式電話機、または、携帯電話機で構成してなる情報照会通話システムである。ここで、ブラウザフォンとは、上述した通り、一般には、ブラウザを搭載しておりインターネット等のIPネットワークに接続されたWebページにアクセス可能な機能を備えた電話機をいうが、ここでは、一台でインターネットへの接続機能とIP電話機能の双方を有する電話機をいう。
発明を実施するための最良の形態
次に、本発明を実施するための最良の形態につき、図面に基づき詳しく説明する。本発明は、前述した通り、ホスト局が、ユーザ局の選択した情報照会先に対応付けられた情報照会先IDをユーザ局へ連絡し、ユーザ局が、指定された電話接続サーバへ接続してこの情報照会先IDを呈示すると、その電話接続サーバがその有する電話番号データーベースを用いて、ユーザ局を情報照会先IDに対応付けられた電話機へ接続するものである。
以下に説明する第1実施例の情報照会通話システムでは、IPネットワークとしてインターネットを用い、情報照会先の電話機は、携帯電話網に接続された携帯電話機とするとともに、電話接続サーバは、携帯電話網に接続されたゲートウェイを用いており、このゲートウェイ、ホスト局、及び、ユーザ局は、コンピュータで構成されている。第9図は、第1実施例の情報照会通話システムの構成を示した図である。即ち、第1実施例の情報照会通話システムは、第9図において、ホストコンピュータ21、ユーザコンピュータ22、インターネット23、ゲートウェイコンピュータ24、携帯電話網25、及び、携帯電話機26で構成されている。これらの内、ホストコンピュータ21、ユーザコンピュータ22、及び、ゲートウェイコンピュータ24はインターネット23に接続され、ゲートウェイコンピュータ24と携帯電話機26は、携帯電話網25に接続されている。即ち、ゲートウェイコンピュータ24は、インターネット23と携帯電話網25との中継局の役割を有している。また、ユーザコンピュータ22は、マイクロホン22aとスピーカー22bを備えており、これらを用いた音声による通話機能を有している。また、上記の各コンピュータには、このシステムの運用に必要なキーボードやマウス、ディスプレイ等のハードウェアやソフトウェアを備えている。
第1実施例の情報照会通話システムでは、インターネット23に接続されたホストコンピュータ21が、インターネット23上に各種の情報を提供する情報照会先を、その照会先の電話番号以外の情報を用いて、即ち、情報照会先の電話番号を秘匿して、公開しており、この情報照会先と上記の携帯電話機26とが対応関係にある。つまり、情報照会先が指定されると、その情報照会先と対応付けられた携帯電話機26へユーザコンピュータ22を接続してその通話路を確立することにより、通話による情報照会を行なうことができるようにしている。この仕組を実現するために、この情報照会先と対応付けられた情報照会先IDを設けるとともに、この情報照会先IDと対応付けられた電話番号を有する電話機を設ける。上記の携帯電話機26はこのような電話番号を有する携帯電話機である。そして、第9図に示すように、情報照会先とこれに対応付けられた情報照会先IDとで構成する情報照会先データーベース21aを、ホストコンピュータ21に備えるとともに、情報照会先IDとこれに対応付けられた電話番号とで構成する電話番号データーベース24aを、ゲートウェイコンピュータ24に備えている。
次に、第9図〜第15図を参照しながら、第1実施例のシステムの動作について説明する。第10図〜第13図は、ユーザコンピュータ22のディスプレイに表示される画面を示したものである。第1実施例では、このシステムを利用するユーザに対して会員制を採用しており、各会員であるユーザには、予め会員番号とパスワードとが付与されている。また、このシステムを利用するのに必要なソフトウエアが、予め各ユーザの使用するユーザコンピュータ22にインストールされている。尚、第9図において、矢印に付した数字は、情報が伝達される順番を示している。
ユーザが情報照会を行なうため、ユーザの操作によりユーザコンピュータ22からホストコンピュータ21へアクセスすると(1)、ユーザコンピュータ22のディスプレイには、第10図の画面が表示されるので(2)、会員番号とパスワードを入力すると(3)、ホストコンピュータ21はこれらをチェックした後、情報照会先データーベース21aをユーザコンピュータ22のディスプレイに表示する(4)。この表示では、情報照会先を表示するとともに、この情報照会先の表示の横に接続ボタンを設けている。本実施例では、情報照会先のみを表示しているが、情報照会先とともに情報照会先IDを表示するようにしてもよい。或いは、情報照会先に代えて、この情報照会先と関連する情報照会先情報を表示するようにしてもよい。このようにすることにより、ユーザに対して情報照会先を容易に認識させることができる。次に、ユーザが、例えば、情報照会先としてBを選択する場合、Bの横に表示されている接続ボタンをマウスでクリックすると(5)、ホストコンピュータ21は、情報照会先データーベース21aから、この情報照会先に対応付けられた情報照会先IDを取り出して、この情報照会先IDと、ゲートウェイコンピュータ24のアドレスとを、ユーザコンピュータ22へ通知するする(6)。尚、情報照会先IDだけで、情報照会先が認識可能である場合は、情報照会先に代えて情報照会先IDのみを表示するようにしてもよく、この場合は、情報照会先IDを直接選択することになる。
そこで、ユーザコンピュータ22は、ゲートウェイコンピュータ24のアドレスに基づいて、ゲートウェイコンピュータ24へアクセスして接続するとともに、ゲートウェイコンピュータ24に対して、上記の情報照会先IDを通知する(7)。すると、ゲートウェイコンピュータ24は、電話番号データーベース24aから上記の情報照会先IDに対応した電話番号を選択して、この電話番号を有する携帯電話機26とユーザコンピュータ22とを接続して、ユーザコンピュータ22と情報照会先Bの携帯電話機26との通話路を確立する(8)。この通話路では、ユーザコンピュータ22とゲートウェイコンピュータ24との間は、音声をパケット化して用いるパケット通信方式であり、ゲートウェイコンピュータ24と携帯電話機26との間では携帯電話網25で用いられている電話通信方式であり、これらの方式の一方から他方への変換は、ゲートウェイコンピュータ24で行なわれる。
この通話路が確立されると、ユーザコンピュータ22からホストコンピュータ21へこの旨通知するので(9)、ホストコンピュータ21は通話開始時刻を記憶するとともに、ユーザコンピュータ22に対して第12図の画面を表示する(10)。そこで、ユーザは、情報照会先の携帯電話機26と通話を用いた情報照会を行なうことができる。この場合、携帯電話機26により応答するのは人間であるので、ユーザは、問いかけに対して、すぐにその応答を得ることができる。通話が終了すると、同様に、ユーザコンピュータ22からホストコンピュータ21へこの旨通知するので(11)、ホストコンピュータ21は通話終了時刻を記憶するとともに、ユーザコンピュータ22に対して第13図の画面を表示して、使用料金が発生していることをユーザに知らせる(12)。
第1実施例のシステムでは、ホストコンピュータ21は、ユーザコンピュータ22と情報照会先の携帯電話機26との通話路が確立された後は、ユーザコンビュータ22と携帯電話機26との間の通話内容には一切関知せず、通話開始時刻や通話終了時刻等の、システム運用上に必要な通話に関する管理情報のみを、ユーザコンピュータ22から取得する仕組としている。或は、ホストコンピュータ21は、この管理情報を、ユーザコンピュータ22からではなく、ゲートウェイコンピュータから、或いは、その双方から取得するようにしてもよい。そして、この管理情報を用いることにより、ユーザコンピュータ22に対して課金することで、本システムの運用による収入を得ることができる。
上記の第1実施例の情報照会通話システムは、インターネット23を用いているので、ユーザはパソコン等のユーザコンピュータ22をインターネット23に接続することにより、容易に利用することができる。また、電話による通話を利用するシステムでありながら、情報照会先の電話番号はホストコンピュータ21の有する情報照会先データーベース21aには含まれていないので、ユーザコンピュータ22に通知されることは無く、ユーザに対して、情報照会先の電話番号を秘匿することができる。従って、第1実施例の情報照会通話システムによれば、問いかけに対してすぐにその応答を得ることができるという電話による通話の利点を生かしつつ、しかも、悪用される恐れの無い情報照会通話システムを実現することができる。また、ユーザコンピュータ22と情報照会先の携帯電話機26との通話は、ホストコンピュータ21を経由しないことから、ホストコンピュータ21に対して、ユーザコンピュータ22と情報照会先の携帯電話機との通話の内容の秘匿を容易に図ることができ、これに加えて、ホストコンピュータ21の負荷を軽減することができる。
上記の第1実施例の情報照会通話システムでは、時刻を問わず、ユーザコンピュータ22と情報照会先の携帯電話機26との通話を行なうことができるが、情報照会先の携帯電話機26の受信時間を制限するようにすることもできる。この場合は、ホストコンピュータ21の情報照会先データーベース21aに、情報照会先ID毎に情報照会先の携帯電話機26で受信を許可する受信許可時間帯情報を備えておき、この受信許可時間帯以外の時刻に、ユーザコンピュータ22からホストコンピュータ21へ行なわれたアクセスに対しては、ホストコンピュータ21が、ユーザコンピュータ22への情報照会先ID及びゲートウェイコンピュータ24のアドレスの通知を中止する。このようにすることにより、当該情報照会先IDに対して設けられた受信許可時間帯以外の時刻における情報照会先の携帯電話機26への通話を防止することができ、情報照会先にとって都合のよい時間帯に通話を受信することができ、情報照会先の利便を図ることができる。
また、上記の第1実施例の情報照会通話システムでは、会員であるユーザは、誰であっても通話をすることが可能であるが、特定のユーザに対しては、通話を禁止するようにすることもできる。この場合はホストコンピュータ21に、このホストコンピュータ21へのアクセスに対して対処しないユーザコンピュータ22に関する対処拒否局情報を備え、この対処拒否局情報に含まれるホストコンピュータ21からのホストコンピュータ21へのアクセスに対しては、ホストコンピュータ21は、ユーザコンピュータ22への前記情報照会先ID及びゲートウェイコンピュータ24のアドレスの通知を中止するようにする。このようにすることにより、特定のユーザに対しては、通話を禁止するようにすることができる。また、上記の対処拒否局情報を、情報照会先データーベース21aに含ませるとともに情報照会先ID毎に設け、情報照会先によって通話を禁止するユーザコンピュータ22を変えるようにすることもできる。
上記の第1実施例のシステムでは、ゲートウェイコンピュータ24を介して接続される携帯電話網25は一つであり、ホストコンピュータ21の備える情報照会先データーベース21a中の、情報照会先IDに対応付けられた電話番号を有するゲートウェイコンピュータ24は、1台のみであるので、ホストコンピュータ21は、このゲートウェイコンピュータ24のアドレスのみを保有して置けばよい。しかし、上記の第1実施例のシステムとして、異なる地域の、或は、異なる種別の複数の携帯電話網に対応した複数のゲートウェイコンピュータを用いて、複数の携帯電話網が利用できるシステムとすることもできる。この場合は、ホストコンピュータ21が備える情報照会先データーベース21aには、情報照会先とこれに対応付けられた情報照会先IDのほか、この情報照会先IDに対応付けられた電話番号を有するゲートウェイコンピュータ24のアドレスを、情報照会先毎に備える必要がある。
また、上記の第1実施例のシステムでは、携帯電話網25を用いているが、有線式の電話回線網を用いるシステムとしてもよい。或は、携帯電話網に加えて、有線式の電話回線網を利用するシステムとすることもできる。このように複数の電話網を利用できるようにすることにより、電話網の地域や種別に制約されない情報照会通話システムを構築することができる。
また、上記の第1実施例では、このシステムを利用するのに必要なソフトウエアが、予め各ユーザの使用するユーザコンピュータ22にインストールされているが、予め各ユーザの使用するユーザコンピュータ22にインストールしておくソフトウエアとしては、ホストコンピュータ21にアクセスするためのブラウザなど、必要最小限のものとしておき、ユーザコンピュータ22がゲートウェイコンピュータ24にアクセスしてこれと接続するために必要なソフトウエア、及び、音声通話を実現するために必要なソフトウエアを、ホストコンピュータ21が、ユーザコンピュータ22に情報照会先IDを通知する際に、ホストコンピュータ21からユーザコンピュータ22へダウンロードするようにしてもよい。このようにすることにより、ユーザのシステム利用に対する準備の負担を軽減することができる。
上記の第1実施例において、情報照会先と携帯電話機26とは1対1で対応させるのが原則であるが、必ずしもそのようにする必要はなく、同一の情報照会先に対して複数の携帯電話機26を設けることもできる。例えば、一日を、午前、午後、及び、夜間の3種類の時間帯に分け、同一の情報照会に対して、これらの時間帯に応じて、3人の応対者が電話番号の異なる3台の携帯電話26を用いて対応付けられたことも可能である。このような対応方法を実現する仕組として、2つの方法を説明する。
第1の方法は、同一の情報照会先に対して、この情報照会先に対応付けられた複数の情報照会先IDを設けるとともに、これらの各情報照会先IDに1対1で対応付けられた電話番号を設ける。そして、情報照会先データーベース21aには、情報照会先と、この情報照会先に対応付けられた複数の情報照会先ID、及び、これらの複数の情報照会先IDの中から一つを選ぶための情報照会先ID選択条件を備えておく。また、電話番号データーベース24aには、各情報照会先IDとこの情報照会先IDに対応付けられた電話番号を備えておく。
第14図は、これらのデーターベースの構成の例を示した図であり、(a)は、情報照会先データーベース21aを、(b)は、電話番号データーベース24aを示している。第14図では、例えば、情報照会先Aと対応付けられた携帯電話機26は、3台設けられており、そのそれぞれの電話番号が、A11、A21、A31であると同時に、これらのA11、A21、A31の各電話番号に対応付けられた情報照会先IDが、A1、A2、A3である。そして、第14図(a)の情報照会先データーベース21aは、情報照会先としてAが選択された場合に、A1、A2、A3の各情報照会先IDの中から一つを選ぶ情報照会先ID選択条件を備えている。
この情報照会先ID選択条件の内容としては、例えば、上述の、一日を午前、午後、及び、夜間の3種類の時間帯に分け、A1、A2、A3の各情報照会先IDを順に、この3種類の時間帯のそれぞれに対応させ、情報照会が発生した時刻により情報照会先IDを選択する例が考えられる。この場合は、情報照会先Aへの情報照会が発生した時刻が、午後2時であれば、情報照会先IDとして、A2が選択され、このA2がゲートウェイコンピュータ24に通知されるので、このA2と対応付けられたA21の電話番号の電話機につながることになる。
即ち、この第1の方法では、ホストコンピュータ21が、選択された情報照会先に複数の情報照会先IDがある場合に、情報照会先データーベース21aの有する情報照会先ID選択条件に基づいて、情報照会先IDを選択する。
尚、第14図において、情報照会先Bの場合は、情報照会先IDのB1が情報照会先Bと1対1で対応しており、情報照会先Cの場合は、情報照会先Cに対して、2つの情報照会先IDが対応している。
同一の情報照会先に対して設けられた複数の携帯電話機26の中から一つを選択する第2の方法は、同一の情報照会先に対して1対1で対応付けられた情報照会先IDを設けるとともに、この情報照会先IDに対して、この情報照会先IDに対応付けられた複数の電話番号を設ける。そして、情報照会先データーベース21aには、情報照会先と、これに1対1で対応付けられた情報照会先IDを備え、電話番号データーベース24aには、情報照会先IDと、この情報照会先IDに対応付けられた複数の電話番号、及び、これらの複数の電話番号の中から1つを選ぶための電話番号選択条件を備えておく。
第15図は、これらのデーターベースの構成の例を示した図であり、(a)は、情報照会先データーベースを、(b)は、電話番号データーベースを示している。第15図の情報照会先Aでは、上記の例と同様、情報照会先Aと対応付けられた携帯電話機26は3台設けられている。しかし、情報照会先Aに対応付けられた情報照会先IDはA1の一つであり、このA1に対応付けられた電話番号がA11、A12、A13の3つである。そして、第15図(b)の電話番号データーベース24aは、情報照会先IDとしてA1がゲートウェイコンピュータ24に通知された場合に、A11、A12、A13の各電話番号の中から一つを選ぶ電話番号選択条件を備えている。
この情報照会先ID選択条件は、上記の第1の方法と同様である。即ち、一日を午前、午後、及び、夜間の3種類の時間帯に分け、A11、A12、A13の各電話番号を順に、このそれぞれに対応させる。例えば、この情報照会先IDがゲートウェイコンピュータ24に通知された時刻が、午後2時であれば、電話番号として、A12が選択され、従って、A12の電話番号の電話機につながることになる。
即ち、この第2の方法では、ゲートウェイコンピュータ24が、選択された情報照会先IDに複数の電話番号がある場合に、電話番号データーベース24aの電話番号選択条件に基づいて、電話番号を選択する。
尚、第15図において、情報照会先Bの場合は、情報照会先IDのB1が電話番号B11と1対1で対応しており、情報照会先Cの場合は、情報照会先IDのC1に対して、2つの電話番号が対応している。
上記の、同一の情報照会先に対して設けられた複数の携帯電話機の中から一つを選択する第1の方法または第2の方法によれば、同一の情報照会先として複数の電話機による応答者の切り替えが可能であるので、情報照会に対する応答の柔軟性を確保することができる。
上記の第1実施例の情報照会通話システムでは、情報照会先の電話機は、携帯電話網に接続された携帯電話機であり、電話接続サーバは、携帯電話網に接続されたゲートウェイコンピュータであるが、次に、情報照会先の電話機は、インターネットに接続されたIP電話機であり、電話接続サーバは、インターネットに接続されたゲートキーパコンピュータである第2実施例の情報照会通話システムについて説明する。
第16図は、この第2実施例の情報照会通話システムの構成を示したものであり、ホストコンピュータ21、ユーザコンピュータ22、インターネット23、ゲートキーパコンピュータ27、及び、IP電話機28で構成されている。これらの、ホストコンピュータ21、ユーザコンピュータ22、ゲートキーパコンピュータ27、及び、IP電話機28は、全て、インターネット23に接続されている。そして、ゲートキーパコンピュータ27には、情報照会先IDと対応付けられたIP電話機の電話番号を有する電話番号データーベース27aが備えられている。
この第2実施例の情報照会通話システムは、第1実施例の情報照会通話システムにおいて、ゲートウェイコンピュータ24をゲートキーパコンピュータ27に、また、携帯電話機26をIP電話機28に置き換えたものであり、そのシステムの機能は、ホストコンピュータ21がユーザコンピュータ22に対してゲートキーパコンピュータ27のアドレスを通知することと、ユーザコンピュータ22がこのアドレスを用いてゲートキーパコンピュータ27に接続すること、及び、ユーザコンピュータ22が接続される相手の電話機がIP電話機28であること以外は、第1実施例の情報照会通話システムと全く同じである。従って、第2実施例の情報照会通話システムは、第1実施例の情報照会通話システムと同様の作用、効果を有している。尚、ゲートキーパコンピュータ27は、IP電話機の電話番号に基づき、このIP電話機のIPアドレスをIPネットワーク上から取得してIP電話機へ接続する機能を有する装置であるが、IP電話機の電話番号に基づきこのIP電話機のIPアドレスを取得する方法として、ENUM(Telephone Number Mapping)等の方法が考案されている。
上記の第2実施例の情報照会通話システムにおいて、IP電話機のほか、有線または無線の公衆電話回線網に接続された一般電話機を用いるシステムを併用することもできる。この場合は、ホストコンピュータが備える情報照会先データーベースには、情報照会先とこれに対応付けられた情報照会先IDのほか、この情報照会先IDに対応付けられた電話番号が、IP電話機のものであるのか、一般電話機のものであるのかによって、ゲートキーパコンピュータ、または、ゲートウェイコンピュータのアドレスを、情報照会先毎に区別して保有する必要がある。また同一の情報照会先に対して、IP電話機と一般電話機の双方を用いることもでき、この場合のIP電話機と一般電話機との選択は、上述した同一の情報照会先に対して設けられた複数の携帯電話機の中から一つを選択する第1の方法または第2の方法に準じた方法を用いることにより行なうことができる。
上記の第1実施例、及び、第2実施例の情報照会通話システムでは、ユーザコンピュータ22は、直接ホストコンピュータ21へアクセスしているが、情報照会先IDを表示している他のWebサイトにアクセスして、表示されている情報照会先IDを選択することにより、ユーザコンピュータ22と情報照会先の携帯電話機26とが通話できるようにするシステムも考えられる。第17図は、このようなシステムを採用した第3実施例の情報照会通話システムの構成を示した図である。この第3実施例の情報照会通話システムは、上記の第1実施例の情報照会通話システムにおいて、インターネット23に接続されたWebサイトコンピュータ21Aを追加したシステムである。このWebサイトコンピュータ21Aは、ホストコンピュータ21のアドレス及び上記の情報照会先IDを備える。この情報照会先IDは少なくとも1個以上であればよく、第17図では1個の場合を示している。また、Webサイトコンピュータは、ホストコンピュータ21のアドレス及び上記の情報照会先IDをそのWebページに表示しているほか、ホストコンピュータ21との接続やこのWebサイトの運用に必要なハードウェアやソフトウエアを備えている。Webサイトコンピュータ21A以外の、ホストコンピュータ21、ユーザコンピュータ22、インターネット23、ゲートウェイコンピュータ24、携帯電話網25、及び、携帯電話機26の機能は、上記の第1実施例の情報照会通話システムと略同じである。ホストコンピュータ21には、上記の第1実施例の情報照会通話システムに使用されているのと同様の機能のほか、後述するような機能を備えている。
次に、第17図に基づき、第3実施例のシステムの動作について説明する。同図中、矢印に付した数字は、情報が伝達される順番を示している。尚、この第3実施例のシステムでは、ユーザに対しては会員制を採用していない。従って、会員制を採用することで必要となる会員番号とパスワードのチェック機能は無く、ユーザコンピュータ22に対する第10図、第11図に示すような画面等の表示は行なわず、また、通話に関する第12図、第13図に示すような画面等の表示も行なわない。
ユーザの操作によりユーザコンピュータ22がWebサイトコンピュータ21Aにアクセスして、そのWebページに表示されている情報照会先IDを選択するが(1)、この際、Webサイトコンピュータ21Aはユーザコンピュータ22からユーザコンピュータ22のアドレスを取得する。すると、Webサイトコンピュータ21Aは、ホストコンピュータ21のアドレスを用いてホストコンピュータ21に接続するとともに、ユーザコンピュータ22から取得したユーザコンピュータ22のアドレス及びユーザコンピュータ22が選択した情報照会先IDをホストコンピュータ21へ通知する(2)。すると、ホストコンピュータ21は、Webサイトコンピュータ21Aから通知された情報照会先IDが、情報照会先データーベース21aの中に存在するのを確認した上で、Webサイトコンピュータ21Aから取得したユーザコンピュータ22のアドレスを用いてユーザコンピュータ22に接続し、情報照会先IDと、この情報照会先IDを含む電話番号データーベース24aを備えるゲートウェイコンピュータ24のアドレスとを、ユーザコンピュータ22へ通知する(3)。その後は、上記の第1実施例の情報照会通話システムと同様、ユーザコンピュータ22は、ゲートウェイコンピュータ24のアドレスを用いて、ゲートウェイコンピュータ24へアクセスして接続するとともに、ゲートウェイコンピュータ24に対して、上記の情報照会先IDを通知する(4)。すると、ゲートウェイコンピュータ24は、電話番号データーベース24aから上記の情報照会先IDと対応付けられた電話番号を選択して、この電話番号を有する携帯電話機26とユーザコンピュータ22とを接続して、ユーザコンピュータ22と情報照会先の携帯電話機26との通話路を確立する(5)。
上記の第3実施例のシステムでは、Webサイトコンピュータ21Aに表示された情報照会先IDを選択することにより、ユーザコンピュータ22と情報照会先の携帯電話機26とが通話できるシステムである。従って、上記の第3実施例のシステムによれば、Webサイトコンピュータ21AにおけるWebサイトを運用するところが、情報照会先を自ら或いは自らと関連するところとすることにより、Webサイトを運用するところがこのWebサイトへのアクセス者と、Webサイトを運用するところの実際の電話番号を秘匿した状態で、通話するシステムを形成することができる。そこで、この場合は、ホストコンピュータ21は、通話料金の課金をWebサイトコンピュータ21Aに行なうようにしてもよい。
このように、上記の第3実施例のシステムに拠れば、インターネットを利用している他のシステムに、情報照会先の電話番号を秘匿したシステムを、容易に組み込むことができる。
或いは、上記の第3実施例のシステムにおいて、ユーザコンピュータ22がWebサイトコンピュータ21Aにアクセスして情報照会先IDを選択する際に、ユーザコンピュータ22に対してユーザコンピュータ22の操作者等のクレジット番号等の通知を要求することにより、課金が確実に行なえるシステムとした場合には、ホストコンピュータ21は、Webサイトコンピュータ21Aに対して通話料の一部をペイバックすることにより、上記の第3実施例のシステムの使用を促進するようにすることもできる。
上記の第3実施例のシステムでは、ユーザの操作によりユーザコンピュータ22がWebサイトコンピュータ21Aにアクセスして、そのWebページに表示されている情報照会先IDを選択した後は、Webサイトコンピュータ21Aがホストコンピュータ21へ情報照会先IDを通知するが、これをユーザコンピュータ22が行うようにするシステムも考えられる。即ち、ユーザの操作によりユーザコンピュータ22がWebサイトコンピュータ21Aにアクセスして、そのWebページに表示されている情報照会先IDを選択して、この情報照会先IDとホストコンピュータ21のアドレスを取得した後、ユーザコンピュータ22がホストコンピュータ21のアドレスを用いてホストコンピュータ21にアクセスして情報照会先IDを通報すると、ホストコンピュータ21は、ユーザコンピュータ22から通知された情報照会先IDが、情報照会先データーベース21aの中に存在するのを確認した上で、情報照会先IDと、この情報照会先IDを含む電話番号データーベース24aを備えるゲートウェイコンピュータ24のアドレスとを、ユーザコンピュータ22へ通知するようにするのである。
この場合のシステムは、その情報照会通話方法としては、第3図において、ユーザ局2が第三局1Aへアクセスの後に、第三局1Aがホスト局1へ通知するのに代えて、第三局1Aがユーザ局2へ情報照会先IDとホストコンピュータ21のアドレスを通知し、ユーザ局2がこれらをホスト局1へ通知するようにするものである。また、情報照会通話システムとしては、第8図において、ユーザ局12に情報取得・通知手段12d(図示されていない)を備え、ユーザ局12の選択手段12aが情報照会先ID11Aaを選択した後に、第三局11Aの第三局通知手段11Abがホスト局11の情報照会先ID確認手段11cへ通知するのに代えて、第三局11Aの第三局通知手段11Abがユーザ局12の情報取得・通知手段12dへ情報照会先IDとホストコンピュータ21のアドレスを通知し、ユーザ局12の情報取得・通知手段12dがこれらをホスト局11の情報照会先ID確認手段11cへ通知するようにするものである。
この場合は、課金またはペイバック等を行なうために必要なWebサイトコンピュータ21Aのアドレスを、ユーザコンピュータ22が取得してホストコンピュータ21へ通知するようにすると好都合である。
上記の各実施例の情報照会通話システムでは、ホストコンピュータ21の備える情報照会先データーベース21aと、ゲートウェイコンピュータ24、または、ゲートキーパコンピュータ27の備える電話番号データーベース24a(27a)とは、常に正確な対応付けがなされている必要があることから、ゲートウェイコンピュータ24、または、ゲートキーパコンピュータ27と、ホストコンピュータ21とに、それぞれ、その双方間のコミュニケーションを図る連絡手段を設けて、対応付けが正確であることの確認や、電話番号の変更や新規の追加があった場合の修正や追加を行なうようにしてもよい。
上記の各実施例では、ユーザが利用する端末として、マイクロホン22aとスピーカー22bを備えたユーザコンピュータ22を用いているが、一台の電話機でインターネットへの接続機能とIP電話機能の双方を有するブラウザフォンを用いてもよい。ここで、ブラウザフォンとは、一般には、ブラウザを搭載しており、インターネット等のIPネットワークに接続されたWebページにアクセス可能な機能を備えた電話機をいうが、ここでは、一台でインターネットへの接続機能とIP電話機能の双方を有する電話機である。この場合は、ユーザが利用する端末として、ブラウザフォンを用いることにより、マイクロホンとスピーカーを備えたパソコンを用意する必要が無く、ユーザは利用する端末を容易に、且つ、低コストで取得することができるとともに、ユーザの操作を容易にすることができる。
また、上記の各実施例では、IPネットワークとしてインターネットを用いているが、これには限られず、インターネットプロトコル(IP)をベースとするネットワークであれば、専用IPネットワークをはじめとして、どのようなものでも用いることができる。
産業上の利用可能性
本発明の第1の情報照会通話方法、または、第1の情報照会通話システムによれば、IPネットワークを用いているので、ユーザはパソコン等をIPネットワークに接続することにより、容易に利用することができる。また、電話による通話を利用するシステムでありながら、情報照会先の電話番号はホスト局の有する情報照会先データーベースには含まれていないので、ユーザ局に通知されることは無く、ユーザに対して、情報照会先の電話番号を秘匿することができる。従って、問いかけに対してすぐにその応答を得ることができるという電話による通話の利点を生かしつつ、しかも、情報照会先の電話番号が悪用される恐れの無い情報照会通話方法及びそのシステムを実現することができる。また、ユーザ局と情報照会先の電話機との通話は、ホスト局を経由しないので、ホスト局に対して、ユーザ局と情報照会先の電話機との通話の内容の秘匿を容易に図ることができるとともに、ホスト局の負荷を軽減することができる。
本発明の第2の情報照会通話方法、または、第2の情報照会通話システムによれば、第三局に表示された情報照会先IDを選択することにより、ユーザ局と情報照会先の電話機とが通話できるので、インターネット等のIPネットワークを利用している他のシステムに、情報照会先の電話番号を秘匿したシステムを、容易に組み込むことができる。
本発明の第3の情報照会通話方法、または、第3の情報照会通話システムによれば、ホスト局の情報照会先データーベースに、情報照会先ID毎に情報照会先の電話機で受信を許可する受信許可時間帯情報を備えておき、この受信許可時間帯以外の時刻に、ユーザ局からホスト局へ行なわれたアクセスに対しては、ホスト局が、ユーザ局への情報照会先ID及び電話接続サーバのアドレスの通知を中止するので、情報照会先にとって都合のよい時間帯に通話を受信することができ、情報照会先の利便を図ることができる。
本発明の第4の情報照会通話方法、または、第4の情報照会通話システムによれば、ホスト局に、このホスト局へのアクセスに対して対処しないユーザ局に関する対処拒否局情報を備え、この対処拒否局情報に含まれるホスト局からのホスト局へのアクセスに対しては、ホスト局は、ユーザ局への情報照会先ID及び電話接続サーバのアドレスの通知を中止するので、都合の悪い特定のユーザに対しては、通話を禁止するようにすることができる。
本発明の第5の情報照会通話方法、または、第6の情報照会通話システムによれば、ホスト局の情報照会先データーベースが、情報照会先IDと関連付けられた情報照会先情報を含んでいるので、この情報照会先情報をホスト局で表示することにより、ユーザに対して情報照会先を容易に認識させることができる。
本発明の第5、または、第7の情報照会通話システムによれば、同一の情報照会先として複数の電話機による応答者の切り替えが可能となるので、情報照会に対する応答の柔軟性を確保することができる。
本発明の第8の情報照会通話システムによれば、ホスト局の通知手段が、ユーザ局へ通知を行なう際に、ユーザ局における接続手段及び音声通話を実現するのに必要なソフトウェアをユーザ局へ提供するので、ユーザのシステム利用に対する準備の負担を軽減することができる。
本発明の第9の情報照会通話システムによれば、ホスト局の管理情報取得手段が、ユーザ局、電話接続サーバまたはその双方から、通話路で行なわれる通話に関する管理情報を取得するので、本システムの運用管理を容易に行なうことができる。
本発明の第10の情報照会通話システムによれば、ホスト局の課金処理手段が、ユーザ局に対して、上記の管理情報に基づいて通話料金の課金を行なうので、、本システム運用の費用を回収することができる。
本発明の第11の情報照会通話システムによれば、前記ユーザ局が、前記第三局にアクセスして、前記情報照会先IDを選択したことで、前記ユーザ局が前記電話機に接続されて通話路が確立された場合は、前記ホスト局の前記課金処理手段は、前記第三局に対して前記通話料金の課金を行なうので、本システム運用の費用を、本システムを利用する第三局から回収することができる。
本発明の第6の情報照会通話方法、または、第12の情報照会通話システムによれば、情報照会先として有線または無線の公衆電話回線網に接続された一般電話機を用いた情報照会通話方法またはそのシステムを構築することができる。
本発明の第13の情報照会通話システムによれば、異なる地域の、或は、異なる種別の複数の携帯電話網に対応した複数のゲートウェイを用いて、複数の携帯電話網が利用できるシステムとすることができるので、電話網の地域や種別に制約されない情報照会通話システムを構築することができる。
本発明の第7の情報照会通話方法、または、第14の情報照会通話システムによれば、情報照会先としてIPネットワークに接続されたIP電話機を用いた情報照会通話方法またはそのシステムを構築することができる。
本発明の第8の情報照会通話方法、または、第15の情報照会通話システムによれば、前記ユーザ局を、一台の電話機でIPネットワークへの接続機能とIP電話機能の双方を有するブラウザフォンでなる、有線式電話機、または、携帯電話機で構成しているので、マイクロホンとスピーカーを備えたパソコンを用意する必要が無く、ユーザは利用する端末を容易に、且つ、低コストで取得することができるとともに、ユーザの操作を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1の情報照会通話方法に用いられるシステムの構成を示した説明図である。
第2図は、本発明の第1の情報照会通話方法の動作を説明したフローチャートである。
第3図は、本発明の第2の情報照会通話方法に用いられるシステムの構成を示した説明図である。
第4図は、本発明の第2の情報照会通話方法の動作を説明したフローチャートである。
第5図は、本発明の第6の情報照会通話方法に用いられるシステムの構成を示した説明図である。
第6図は、本発明の第7の情報照会通話方法に用いられるシステムの構成を示した説明図である。
第7図は、本発明の第1の情報照会通話システムの構成を示した説明図である。
第8図は、本発明の第2の情報照会通話システムの構成を示した説明図である。
第9図は、第1実施例の情報照会通話システムの構成を示した説明図である。
第10図は、第1実施例の情報照会通話システムのユーザコンピュータのディスプレイの表示画面図(1)である。
第11図は、第1実施例の情報照会通話システムのユーザコンピュータのディスプレイの表示画面図(2)である。
第12図は、第1実施例の情報照会通話システムのユーザコンピュータのディスプレイの表示画面図(3)である。
第13図は、第1実施例の情報照会通話システムのユーザコンピュータのディスプレイの表示画面図(4)である。
第14図は、第1実施例の同一の情報照会先に対して設けられた複数の携帯電話機の中から一つを選択する第1の方法における、(a)は情報照会先データーベースの構成の例を、(b)は電話番号データーベースの構成の例を示した図である。
第15図は、第1実施例の同一の情報照会先に対して設けられた複数の携帯電話機の中から一つを選択する第2の方法における、(a)は情報照会先データーベースの構成の例を、(b)は電話番号データーベースの構成の例を示した図である。
第16図は、第2実施例の情報照会通話システムの構成を示した説明図である。
第17図は、第3実施例の情報照会通話システムの構成を示した説明図である。
Claims (23)
- 少なくとも、情報照会先と対応付けられた情報照会先ID及び、該情報照会先IDと対応付けられた電話番号を含む電話番号データーベースを備えるとともに、前記電話番号を有する電話機に接続された電話接続サーバと、少なくとも前記情報照会先IDを含む情報照会先データーベースを備えたホスト局と、通話機能を備えたユーザ局と、がIPネットワークに接続されており、
前記ユーザ局は、前記ホスト局にアクセスして、前記情報照会先データーベースの中から前記情報照会先IDを選択すると、
前記ホスト局は、前記ユーザ局により前記情報照会先データーベースの中から選択された前記情報照会先IDと、該情報照会先IDを含む前記電話番号データーベースを備える前記電話接続サーバのアドレスとを、前記ユーザ局へ通知し、
前記ユーザ局は、前記ホスト局から通知された前記電話接続サーバの前記アドレスを用いて該電話接続サーバに接続するとともに、前記情報照会先IDを前記電話接続サーバに通知して、前記電話機との接続を要求すると、
前記電話接続サーバは、前記ユーザ局から通知された前記情報照会先IDと対応付けられた前記電話番号を前記電話番号データーベースから選択するとともに、該電話番号を用いて前記ユーザ局を前記電話機に接続して通話路を確立してなることを特徴とする情報照会通話方法。 - 少なくとも前記ホスト局のアドレス及び前記情報照会先IDを備えた第三局が、前記IPネットワークに接続されており、
前記ユーザ局は、前記第三局にアクセスして、前記情報照会先IDを選択すると、
前記第三局は、前記ホスト局のアドレスを用いて該ホスト局に接続するとともに、前記ユーザ局から取得した該ユーザ局のアドレス及び該ユーザ局が選択した前記情報照会先IDを前記ホスト局へ通知し、
前記ホスト局は、前記情報照会先IDが前記情報照会先データーベースの中に存在するのを確認するとともに、前記第三局から取得した前記ユーザ局のアドレスを用いて該ユーザ局に接続し、前記情報照会先IDと、該情報照会先IDを含む前記電話番号データーベースを備える前記電話接続サーバのアドレスとを、前記ユーザ局へ通知してなる請求項1記載の情報照会通話方法。 - 前記情報照会先データーベースは、前記情報照会先ID毎に前記電話機で受信が許可される受信許可時間帯情報を含むとともに、
前記受信許可時間帯外の時刻に前記ホスト局へ行なわれた前記ユーザ局または前記第三局からのアクセスに対しては、前記ホスト局は、前記ユーザ局への前記情報照会先ID及び前記電話接続サーバのアドレスの通知を中止してなる請求項1または2記載の情報照会通話方法。 - 前記ホスト局は、該ホスト局へのアクセスに対して対処しない前記ユーザ局及び前記第三局に関する対処拒否局情報を備え、
該対処拒否局情報に含まれる前記ユーザ局または前記第三局からの前記ホスト局へのアクセスに対しては、前記ホスト局は、前記ユーザ局への前記情報照会先ID及び前記電話接続サーバのアドレスの通知を中止してなる請求項1から3のいずれか1項に記載の情報照会通話方法。 - 前記ホスト局の前記情報照会先データーベースが、前記情報照会先IDと関連付けられた情報照会先情報を含むとともに、
前記ユーザ局が、前記ホスト局にアクセスして、前記情報照会先データーベースの中から前記情報照会先情報を選択すると、前記ホスト局は、前記ユーザ局により前記情報照会先データーベースの中から選択された前記情報照会先情報と関連付けられた前記情報照会先IDと、該情報照会先IDを含む前記電話番号データーベースを備える前記電話接続サーバのアドレスとを、前記ユーザ局へ通知してなる請求項1から4のいずれか1項に記載の情報照会通話方法。 - 前記電話機は、有線または無線の公衆電話回線網に接続された一般電話機であるとともに、前記電話接続サーバは、前記公衆電話回線網に接続されたゲートウェイでなる請求項1から5のいずれか1項に記載の情報照会通話方法。
- 前記電話機は、前記IPネットワークに接続された有線または無線のIP電話機であるとともに、前記電話接続サーバは、前記IPネットワークに接続されたゲートキーパでなる請求項1から5のいずれか1項に記載の情報照会通話方法。
- 前記ユーザ局は、一台の電話機でIPネットワークへの接続機能とIP電話機能の双方を有するブラウザフォンでなる、有線式電話機、または、携帯電話機で構成してなる請求項1から7のいずれか1項に記載の情報照会通話方法。
- 少なくとも、情報照会先と対応付けられた情報照会先ID及び、該情報照会先IDと対応付けられた電話番号を含む電話番号データーベースを備えるとともに、前記電話番号を有する電話機に接続された電話接続サーバと、少なくとも前記情報照会先IDを含む情報照会先データーベースを備えたホスト局と、通話機能を備えたユーザ局と、がIPネットワークに接続されており、
前記ユーザ局は、前記ホスト局にアクセスして、前記情報照会先データーベースの中から前記情報照会先IDを選択する選択手段を備え、
前記ホスト局は、前記ユーザ局の前記選択手段により前記情報照会先データーベースの中から選択された前記情報照会先IDと、該情報照会先IDを含む前記電話番号データーベースを備える前記電話接続サーバのアドレスとを、前記ユーザ局に通知する通知手段を備え、
前記ユーザ局は、前記ホスト局の前記通知手段から通知された前記電話接続サーバのアドレスを用いて該電話接続サーバに接続するとともに、前記ホスト局の前記通知手段から通知された前記情報照会先IDを前記電話接続サーバに通知通知して、前記電話機との接続を要求する接続手段を備え、
前記電話接続サーバは、前記ユーザ局の接続手段から通知された前記情報照会先IDと対応付けられた前記電話番号を前記電話番号データーベースから選択するとともに、該電話番号を用いて前記ユーザ局を前記電話機に接続して通話路を確立する通話路確立手段を備えてなることを特徴とする情報照会通話システム。 - 少なくとも前記ホスト局のアドレス及び前記情報照会先IDを備えた第三局が、前記IPネットワークに接続されており、
前記ユーザ局の前記選択手段は、前記第三局にアクセスして、前記情報照会先IDを選択し、
前記第三局は、前記ホスト局のアドレスを用いて該ホスト局に接続するとともに、前記ユーザ局から取得した該ユーザ局のアドレス及び、該ユーザ局が選択した前記情報照会先IDを前記ホスト局へ通知する第三局通知手段を備え、
前記ホスト局は、前記情報照会先IDが前記情報照会先データーベースの中に存在するのを確認する情報照会先ID確認手段を備えるとともに、前記ホスト局の前記通知手段が、前記第三局から取得した前記ユーザ局のアドレスを用いて該ユーザ局に接続し、前記情報照会先データーベースの中に存在が確認された前記情報照会先IDと、該情報照会先IDを含む前記電話番号データーベースを備える前記電話接続サーバのアドレスとを、前記ユーザ局へ通知してなる請求項9記載の情報照会通話システム。 - 前記情報照会先データーベースは、前記情報照会先ID毎に前記電話機で受信が許可される受信許可時間帯情報を含むとともに、
前記受信許可時間帯外の時刻に前記ホスト局へ行なわれた前記ユーザ局または前記第三局からのアクセスに対しては、前記ホスト局の前記通知手段は、前記ユーザ局への前記情報照会先ID及び前記電話接続サーバのアドレスの通知を中止してなる請求項9または10記載の情報照会通話システム。 - 前記ホスト局は、該ホスト局へのアクセスに対して対処しない前記ユーザ局及び前記第三局に関する対処拒否局情報を備え、
該対処拒否局情報に含まれる前記ユーザ局または前記第三局からの前記ホスト局へのアクセスに対しては、前記ホスト局の前記通知手段は、前記ユーザ局への前記情報照会先ID及び前記電話接続サーバのアドレスの通知を中止してなる請求項9から11のいずれか1項に記載の情報照会通話システム。 - 同一の情報照会先IDと対応付けられた複数の電話番号と、これらの各電話番号を有する電話機とが設けられており、
前記電話番号データーベースは、前記同一の情報照会先IDと対応付けられた複数の前記電話番号とともに、この複数の電話番号の中から1つを選ぶための電話番号選択条件を含んでおり、
前記電話接続サーバの前記通話路確立手段は、前記電話番号選択条件に基づいて、前記電話番号から1つを選択してなる請求項9から12のいずれか1項に記載の情報照会通話システム。 - 前記ホスト局の前記情報照会先データーベースが、前記情報照会先IDと関連付けられた情報照会先情報を含むとともに、
前記ユーザ局の前記選択手段が、前記ホスト局にアクセスして、前記情報照会先データーベースの中から前記情報照会先情報を選択すると、
前記ホスト局の前記通知手段は、前記ユーザ局の前記選択手段により前記情報照会先データーベースの中から選択された前記情報照会先情報と関連付けられた情報照会先IDと、該情報照会先IDを含む前記電話番号データーベースを備える前記電話接続サーバのアドレスとを、前記ユーザ局へ通知してなる請求項9から13のいずれか1項に記載の情報照会通話システム。 - 同一の前記情報照会先情報と対応付けられた複数の情報照会先IDが設けられており、
前記情報照会先データーベースは、前記情報照会先情報と対応付けられた複数の前記情報照会先IDとともに、これらの複数の前記情報照会先IDの中から1つを選ぶための情報照会先ID選択条件を含んでおり、
前記ホスト局の前記通知手段は、この情報照会先ID選択条件に基づいて、前記情報照会先IDの1つを選択してなる請求項14記載の情報照会通話システム。 - 前記ホスト局の前記通知手段が、前記ユーザ局へ通知を行なう際に、前記ユーザ局における前記接続手段及び音声通話を実現するのに必要なソフトウェアを前記ユーザ局へ提供するソフトウェア提供手段を、前記ホスト局が備えてなる請求項9から15のいずれか1項に記載の情報照会通話システム。
- 前記ホスト局が、前記ユーザ局、前記電話接続サーバまたはその双方から、前記通話路で行なわれる通話に関する管理情報を取得する管理情報取得手段を備えてなる請求項9から16のいずれか1項に記載の情報照会通話システム。
- 前記ユーザ局に対して、前記管理情報に基づいて通話料金の課金を行なう課金処理手段を、前記ホスト局が備えてなる請求項17記載の情報照会通話システム。
- 前記ユーザ局が、前記第三局にアクセスして、前記情報照会先IDを選択したことで、前記ユーザ局が前記電話機に接続されて通話路が確立された場合は、前記ホスト局の前記課金処理手段は前記第三局に対して前記通話料金の課金を行なってなる請求項18記載の情報照会通話システム。
- 前記電話機は、有線または無線の公衆電話回線網に接続された一般電話機であるとともに、前記電話接続サーバは、前記公衆電話回線網に接続されたゲートウェイでなる請求項9から19のいずれか1項に記載の情報照会通話システム。
- 異なる地域の、或は、異なる種別の複数の前記公衆電話回線網に対応した複数の前記ゲートウェイが設けられてなる請求項20記載の情報照会通話システム。
- 前記電話機は、前記IPネットワークに接続された有線または無線のIP電話機であるとともに、前記電話接続サーバは、前記IPネットワークに接続されたゲートキーパでなる請求項9から19のいずれか1項に記載の情報照会通話システム。
- 前記ユーザ局は、一台の電話機でIPネットワークへの接続機能とIP電話機能の双方を有するブラウザフォンでなる、有線式電話機、または、携帯電話機で構成してなる請求項9から22のいずれか1項に記載の情報照会通話システム。
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