JP4232726B2 - 回転検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気ベクトルの変化によって抵抗値が変化する磁気抵抗素子(以下、MREという)を用いて回転情報の検出を行なう回転検出装置に関し、特に、車両におけるエンジン制御装置や車両ブレーキにおけるABS制御装置に好適に用いられる回転検出装置に関する。
エンジンの点火時期は、クランクの角度情報とカムの角度情報に基づいて決定される。例えば、4サイクルエンジンではクランク2回転に対してカム1回転の割合で回転しているため、カムの一回転の中に気筒判別の情報を盛り込み、クランクの回転中に点火時期情報を盛り込んでいる。
ここで、従来の回転検出装置においては、バイアス磁石からカムギアに向かうバイアス磁界の方向が、カムギアの回転に伴って変化するため、このバイアス磁界の方向の変化をMREで検出することにより、上記カムの回転状態を検出するものであった。
このため、エンジン始動時において、カムが静止状態から回転し始めたときに、カムのギア歯が「山」位置から「谷」位置もしくは「谷」位置から「山」位置に変化してバイアス磁界の方向が変わるまで、正確なギア歯の位置を検出することができない。従って、ギア歯の位置に基づいて行なわれる、点火すべき最初の1気筒の判別が不能となって、初回は未点火になる。
そこで、本出願人は、エンジンの始動時間を短縮できるように、ギア歯が停止している時からギア歯の位置を検出することが可能な回転検出装置について、特許文献1として開示している。
この回転検出装置は、図16に示すように、2つのMREブリッジ66、69を備えている。これらのMREブリッジ66、69は、バイアス磁石63の中心軸(バイアス磁界の磁気的中心)を対称軸として線対称に配置され、かつ、それぞれ2つのMRE64、65及びMRE67、68を直列接続することによって構成されている。直列接続される2つのMRE64、65及びMRE67、68は、検知軸がバイアス磁界の磁気的中心に対して45度と−45度の角度を成すように、すなわち互いに直交するハの字状になるように配置されている。これにより、バイアス磁界のベクトルの変化に対する、直列接続された2つのMRE64、65及びMRE67、68の中点電位の変化を大きくしている。
そのMRE64、65の中点電位がMREブリッジ66の出力となり、MRE67、68の中点電位がMREブリッジ69の出力となる。MREブリッジ66とMREブリッジ69の出力は、それぞれ差動増幅回路70に入力される。差動増幅回路70は、2つのMREブリッジ66、69の中点電位の差を増幅して出力する。
上述のように構成されるMREブリッジ66、69は、それぞれバイアス磁石63が発生するバイアス磁界の磁気的中心からギア62の回転方向にずらした位置に配置されている。これにより、ギア歯が「山」62aの位置にある場合と「谷」62bの位置にある場合とで、それぞれのMREブリッジ66、69に作用するバイアス磁界の方向が変化する。このため、ギア歯の「山」62aの位置と「谷」62bの位置で差動増幅回路70から異なる出力値を得ることができ、ギア62の静止状態からギア歯の位置を検出できる。
上記の回転検出装置では、ギア歯の形状が異なる場合、ギア62とMREブリッジ66、69との距離(エアギャップ)に応じて、エアギャップ(AG)特性最小点が変動するという問題がある。ここで、AG特性最小点とは、ギア62とMREブリッジ66、69とのエアギャップが変動した場合であっても、同じギア62の角度に対して、差動増幅回路70も同一の出力を発生するポイントをいう。なお、差動増幅回路70の出力はバイアス磁界の振れ角に対応している。
AG特性最小点を一定に保つことがため、特許文献2として、本出願人はMREブリッジの出力信号に対して、複数段階の差動演算を行なって単一の差動出力Vdを求める回転検出装置の出力調整方法を提案している。
特開平11−237256号公報 特開2003−269995号公報
しかしながら、磁気センサを集積回路上に正しく搭載することは難しく、ギアと磁気センサとの距離を設計値の通りにすることは非常に困難である。即ち、図17(A)、図17(B)に示すようにギヤ62に対して磁気センサ74が検知軸C1方向(Y方向)へずれる。図17(C)、図17(D)は、差動増幅回路70の出力と、図16中に示す差動増幅回路70の出力を閾値と比較する比較回路72との出力を示している。図17(C)に示すように差動増幅回路70の出力が閾値を越える際に比較回路72からハイレベルが出力される。図17(D)中には、図17(A)に示す近ギャップと、図17(B)に示す遠ギャップとの場合の差動増幅回路70の出力を示している。近ギャップと遠ギャップとで、比較回路72からハイレベル波形が異なり、検出精度のバラツキになっている。
また、図17(E)に示すように、磁気センサ74のMREブリッジの対称軸C2が、検知軸C1から水平方向(X方向)にずれることもある。更に、図17(F)に示すように磁気センサ74のMREブリッジの対称軸C2が検知軸C1に対して回転(θ方向)することもあり、これらが測定誤差となる。ここで、エンジン制御においては、測定誤差が点火時期の誤差となるため、より正確な角度検出が求められている。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、磁気センサの取り付け誤差によらず正確に回転を検出できる回転検出装置及び回転検出装置の出力調整方法を提供することにある。
請求項6の回転検出装置の出力調整方法では、
外周面にギア歯12aが形成された回転体12と、
前記回転体12のギア歯12aに向けてバイアス磁界を発生するバイアス磁石14と、 前記回転体12に形成されたギア歯12aと前記バイアス磁石14との間に配置され、前記バイアス磁石14から前記ギア歯12aに向かうバイアス磁界の方向に応じて出力値が変化する磁気抵抗素子ブリッジ31、32、33、34を少なくとも4個備える磁気センサ30と、
前記少なくとも4個の磁気抵抗素子ブリッジ31、32、33、34の出力信号を差動演算した出力を増幅して更に差動演算を行い、単一の差動出力Vdを求める差動出力手段50であって、前記差動演算した出力の増幅率αを調整可能にした差動出力手段50と、 前記差動出力手段50からの差動出力Vdを基準値と比較して二値化信号を出力する比較手段56とを備え、前記回転体12の回転角度を検出する回転検出装置10の出力調整方法であって、
前記差動演算した出力の増幅率αを第1の値(α−β)に調整して、前記比較手段56の二値化信号の反転タイミングと、前記ギア歯12aの片側のエッジとの回転角度の差を測定し(S124)、
前記差動演算した出力の増幅率αを第2の値(α+β)に調整して、前記比較手段の二値化信号の反転タイミングと、前記ギア歯の片側のエッジとの回転角度の差を測定し(S130)、
前記増幅率を第1の値(α−β)に調整した際の回転角度の差と、前記増幅率を第2の値(α+β)に調整した際の回転角度の差とに基づき前記増幅率を調整して、前記比較手段56の二値化信号の反転タイミングを、前記ギア歯12aの片側のエッジに対して所望の回転角度の差に設定する(S134、S136)ことを技術的特徴とする。
請求項では、少なくとも4個の磁気抵抗素子ブリッジ31、32、33、34から磁気センサ30を構成し、かつ、この少なくとも4個の磁気抵抗素子ブリッジ31、32、33、34に関して、第1及び第2の磁気抵抗素子ブリッジ31、32をバイアス磁石14の磁気的中心軸C2に対して線対称位置に配置し、第3及び第4の磁気抵抗素子ブリッジ34、35を第1及び第2の磁気抵抗素子ブリッジ31、32とバイアス磁石14の磁気的中心軸C2との中間位置にそれぞれ配置し、これら第1から第4の磁気抵抗素子ブリッジ31、32、33、34の出力信号V1、V2、V3、V4に対して、複数段階の差動演算を行なって単一の差動出力Vdを求めることにより、この単一の差動出力Vdは、回転体12に形成されたギア歯12aの形状にかかわらず、AG特性最小点を一定に保つことが可能になる。
ここで、第1から第4の磁気抵抗素子ブリッジ31、32、33、34の出力値をそれぞれV1,V2,V3,V4としたとき、差動出力手段50で差動出力Vdを、Vd=2(V3−V4)−α(V1−V2)との式によって算出する。このαの値を調整することで、ギア歯12aを検出するタイミングを、ギア歯12aの片側のエッジに対して所望の回転角度の差θcに設定することができる。このため、磁気センサ30が回転体12aに対して取り付け誤差があっても、回転体12のギア歯12aを検出するタイミングをギア歯の片側のエッジに対して所望の回転角度の差θcに設定することで、回転体12の回転角度を正確に回転を検出することが可能になる。また、(V3−V4)を2倍に増幅するので、増幅率αの調整が容易である。
請求項では、第1から第4の磁気抵抗素子ブリッジ31、32、33、34の出力値をそれぞれV1,V2,V3,V4としたとき、差動出力手段50で差動出力Vdを、Vd=2(V4−V3)−α(V2−V1)との式によって算出する。このαの値を調整することで、ギア歯12aを検出するタイミングを、ギア歯12aの片側のエッジに対して所望の回転角度の差θcに設定することができる。このため、磁気センサ30が回転体12に対して取り付け誤差があっても、回転体12のギア歯12aを検出するタイミングをギア歯12aの片側のエッジに対して所望の回転角度の差θcに設定することで、回転体の回転角度を正確に回転を検出することが可能になる。また、(V3−V4)を2倍に増幅するので、増幅率αの調整が容易である。
請求項では、第1から第4の磁気抵抗素子ブリッジ31、32、33、34の出力値をそれぞれV1,V2,V3,V4としたとき、差動出力手段50で差動出力Vdを、Vd=(V3−V4)−α(V1−V2)との式によって算出する。このαの値を調整することで、ギア歯12aを検出するタイミングを、ギア歯12aの片側のエッジに対して所望の回転角度の差θcに設定することができる。このため、磁気センサ30が回転体12に対して取り付け誤差があっても、回転体12のギア歯12aを検出するタイミングをギア歯12aの片側のエッジに対して所望の回転角度の差θcに設定することで、回転体12の回転角度を正確に回転を検出することが可能になる。
請求項では、第1から第4の磁気抵抗素子ブリッジ31、32、33、34の出力値をそれぞれV1,V2,V3,V4としたとき、差動出力手段50で差動出力Vdを、Vd=(V4−V3)−α(V2−V1)との式によって算出する。このαの値を調整することで、ギア歯を検出するタイミングを、ギア歯12aの片側のエッジに対して所望の回転角度の差θcに設定することができる。このため、磁気センサ30が回転体12に対して取り付け誤差があっても、回転体12のギア歯12aを検出するタイミングをギア歯12の片側のエッジに対して所望の回転角度の差θcに設定することで、回転体12の回転角度を正確に回転を検出することが可能になる。
少なくとも4個の磁気抵抗素子ブリッジから磁気センサを構成する場合に、これらを共通の基板上に形成してICチップとする場合が多い。そして、このICチップは、銅等によって構成されるリードフレーム上に搭載されたのち、エポキシ系の熱硬化性樹脂により樹脂封止(モールド成形)される。この樹脂封止により、ICチップには外部応力が印加される。すなわち、モールド成形のため150〜160℃に加熱された金型にリードフレームをセットすると、リードフレームはICチップ(Si)に比較して熱膨張係数が大きいため、リードフレームの膨張量がICチップのそれよりも大きくなる。従って、モールド成形後に室温まで冷却されると、樹脂自身の収縮応力と型温によって膨張していたリードフレームの収縮応力がICチップに印加される。
このICチップに印加される外部応力は、ICチップの部位によって異なり、一般的に、チップの中心から遠ざかるほど大きくなる。そして、この外部応力によってICチップに形成された磁気抵抗素子ブリッジには磁歪効果、すなわち、飽和磁界や抵抗変化率等の磁気特性が変化する効果が発生する。
これに対し、請求項に記載した磁気抵抗素子ブリッジ31、32、33、34によれば、第1と第2の素子部及び第3と第4の素子部は、マトリクス状配列においてそれぞれ異なる列に配置されるので、それぞれの列に異なる応力が印加されても、第1と第2の素子部への磁歪効果の影響の合計と、第3と第4の素子部への磁歪効果の影響の合計とを等しくすることができる。このため、第2の素子部と第3の素子部の間から取り出される中点電位に対する磁歪効果の影響が、第1及び第2の素子部と第3及び第4の素子部とでほぼ相殺できる。従って、請求項6に記載した磁気抵抗素子ブリッジは、磁歪効果の影響を除去し、作用する磁界の方向に正確に対応した出力信号を出力できる。
これは、請求項1〜に記載したように、少なくとも4個の磁気抵抗素子ブリッジ31、32、33、34によって磁気センサを構成する場合、非常に有効となる。つまり、磁気抵抗素子ブリッジの数が増えるほど、ICチップの中心から離れた位置に磁気抵抗素子ブリッジを配置せざるを得なくなり、その場合、各磁気抵抗素子ブリッジに対する磁歪効果は大きく相違することになる。このような状況で、各磁気抵抗素子ブリッジの出力信号の差動出力を求めても、その差動出力から正確な回転体の回転位置を検出することができない。それに対して、請求項6に記載の磁気センサによれば、各磁気抵抗素子ブリッジごとに、磁歪効果の影響を低減することができるため、各磁気抵抗素子ブリッジの出力信号の差動出力から回転体の回転位置を高精度に検出できる。
請求項の回転検出装置の出力調整方法では、出力信号V1、V2、V3、V4の差動演算した出力の増幅率αを第1の値(α−β)に調整した際の回転角度の差と、増幅率を第2の値(α+β)に調整した際の回転角度の差とに基づき、例えば、両回転角度の差を直線近似して増幅率の調整値を求め、この調整値に増幅率αを調整して、比較手段56の二値化信号の反転タイミングを、ギア歯12aの片側のエッジに対して所望の回転角度の差に設定する。このため、磁気センサ30が回転体12に対して取り付け誤差があっても、回転体12のギア歯12aを検出する比較手段56の二値化信号の反転タイミングをギア歯12aの片側のエッジに対して所望の回転角度の差θcに設定することで、回転体12の回転角度を正確に回転を検出することが可能になる。
請求項8では、実測値に基づき調整値を求めるため、種々の誤差要因の影響を受けず、回転体12の回転角度を正確に回転を検出することが可能になる。
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は本実施形態による回転検出装置の概略の構成を示す構成図である。回転検出装置10は、外周面にギア歯12aが形成された回転体(ロータ)12、磁気センサとしての4個の磁気抵抗素子(MRE)ブリッジが形成されたICチップ20及びバイアス磁石14を備えている。ロータ12は、その外周面がバイアス磁石14に対向し、かつ、バイアス磁石14の中心軸がロータ12の回転軸に向くように配置されている。
バイアス磁石14は中空形状に形成されており、バイアス磁石14の中心軸がバイアス磁界の磁気的中心をなしている。そして、中空形状をなすバイアス磁石14の端面のうちロータ12に近い面がN極、遠い面がS極になるように着磁されている。なお、ロータ12に近い面がS極、遠い面がN極となるように着磁しても良いことは言うまでもない。
ICチップ20は、共通の基板上に4個のMREブリッジを配置することによって構成される。なお、図示していないが、このICチップ20は、銅等のリードフレーム上に搭載され、エポキシ等の熱硬化性樹脂によってモールド成形される。
このICチップ20の詳細な構成を図2に示す。図2に示すように、ICチップ20を構成する磁気センサ基板30上に4個のMREブリッジ31、32、33、34が形成されている。そして、磁気センサ基板30の中心線(対称線)C2がバイアス磁石14の中心軸に一致する位置において、ICチップ20はその一部が、中空状のバイアス磁石14の内部空間に入り込むように配置されている。
MREブリッジ31とMREブリッジ32とは、基板の中心線C2に対して線対称となる位置に形成されている。また、MREブリッジ33とMREブリッジ34も基板の中心線C2に対して線対称となる位置に形成される。さらに、MREブリッジ33とMREブリッジ34とは、それぞれ磁気センサ基板30の中心線C2とMREブリッジ31、32の中心位置との丁度中間となる位置に形成されている。これにより、図2に示すように、MREブリッジ31とMREブリッジ33との距離L1、MREブリッジ33と磁気センサ基板30の中心線C2との距離L2、磁気センサ基板30の中心線C2とMREブリッジ34との距離L3及びMREブリッジ34とMREブリッジ32との距離L4はすべて等しくなる(L1=L2=L3=L4)。
4個のMREブリッジ31、32、33、34はすべて同じように構成されているため、MREブリッジ31を例にとって、その詳細な構成を図3(A)、(B)に基づいて説明する。
図3(A)に示すように、MREブリッジ31は、4個のMRE21、22、23、24から構成される。それぞれのMRE21、22、23、24は、磁気抵抗の異方性効果を有する強磁性材料(Ni−Co合金、Ni−Fe合金等)を、複数の長辺及び短辺を接続して櫛歯状に形成したものである。このため、各MRE21、22、23、24においては、長辺における抵抗値変化が支配的となり、長辺が設けられた向きに沿って、各MRE21、22、23、24の検知軸が設定される。なお、各MRE21、22、23、24は、検知軸の向きが異なるが、その長辺、短辺の長さ、本数等は同様に構成されている。
4個のMRE21、22、23、24は、磁気センサ基板30においてマトリクス状に配列されており、その各列のMRE(21と22は第1列、23と24が第2列)はバイアス磁石14の磁界の磁気的中心と平行な向きに並べられ、かつ各行のMRE(21と23は第1行、22と24は第2行)はロータ12の回転方向に沿って並べられている。また、MRE21とMRE24とは、バイアス磁石14の磁界の磁気的中心に対して略45°の角度に検知軸を持ち、MRE22とMRE23とは、その磁気的中心に対して略−45°の角度に検知軸を持つ。従って、MRE21、24の検知軸とMRE22、23の検知軸とは、互いに直交する向きとなっている。これにより、MREブリッジ31に作用する磁界の方向の変化に対して、MRE21、24とMRE22、23とは、抵抗値の増減方向が異なることとなる。
上記した4個のMRE21、22、23、24は、図3(A)、(B)に示すように、MRE21→MRE24→MRE22→MRE23の順番で、電源とアース間において直列接続されている。そして、MREブリッジ31の出力は、MRE24とMRE22との間の中間電位V1として取り出される。なお、4個のMRE21、22、23、24の接続に関して、MRE23→MRE22→MRE24→MRE21の順番で電源とアース間に接続しても良い。
ICチップ20が熱硬化性樹脂によってリードフレームとともにモールド成形されることにより、ICチップ20の各部には外部応力が作用する。この外部応力は、一般的に磁気センサ基板30の中心線C2から離れるほど大きくなる傾向があるとともに、磁気センサ基板30の中心線C2からの距離が等しい部位ではほぼ同一の外部応力が作用するとみなすことができる。このため、MREブリッジ31の第1列に属するMRE21とMRE22とに作用する外部応力をσ1、第2列に属するMRE24とMRE23とに作用する外部応力をσ2とすると、これらの外部応力σ1,σ2による磁歪効果により、図3(B)に示すように、MRE21、22にはRσ1、MRE24、23にはRσ2という抵抗値変化が発生する。
従って、MRE21、22、23、24の抵抗値をそれぞれR22,R24,R22,R23とし、MREブリッジ31に印加される電圧をEとすると、MREブリッジ31の中点電位V1は下記の数式1によって表すことができる。
Figure 0004232726
ここで、外部応力σ1と外部応力σ2とは異なるが、上記数式1に示すように、この2つの外部応力σ1,σ2の合計が分子、分母ともに含まれており、少なくとも各MRE21、22、23、24の抵抗値R22,R24,R22,R23が等しくなった場合、外部応力σ1,σ2が中点電位V1に影響を与えることはない。
つまり、図3(A)に示すMREブリッジ31は、MRE21とMRE24及びMRE22とMRE23とは、マトリクス状配列においてそれぞれ異なる列に配置されるので、それぞれの列に異なる外部応力σ1,σ2が印加されても、MRE21とMRE24への磁歪効果の影響の合計と、MRE22とMRE23への磁歪効果の影響の合計とを等しくすることができる。このため、MREブリッジ31の中点電位V1に対する各MRE21、22、23、24における磁歪効果の影響が、MRE21、22からなる素子部とMRE22、23からなる素子部とでほぼ相殺できる。従って、MREブリッジ31は、磁歪効果の影響を低減し、そこに作用するバイアス磁界の方向に対応した出力信号を高精度に出力できる。
特に、本実施形態においては、4個のMREブリッジ31〜34が磁気センサ基板30上に形成されるものであるため、MREブリッジ31、32などは、磁気センサ基板30の中心線から離れた位置に配置せざるを得ない。このような場合でも、各MREブリッジ31〜34ごとに、磁歪効果による抵抗値変化を低減できるため、各MREブリッジ31〜34の出力信号の差動出力から、正確なロータ12の回転位置を検出することができる。
図4は、差動増幅回路50の原理構成を示す回路図である。差動増幅回路50は、3個の差動増幅器51、52、55及び増幅器53、54から構成され、各MREブリッジ31、32、33、34から出力される出力信号(中間電位)V1,V3,V4,V2に対して、複数段階に渡って差動演算を行い(図示の例では2段階)、単一の差動出力Vdを得るものである。出力信号V1及び出力信号V2は、差動増幅器51で演算され、ゲインαが可変である増幅器53で増幅され差動増幅器55の一方の入力に加えられる。出力信号V3及び出力信号V4は、差動増幅器52で演算され、ゲイン2の増幅器54で増幅され差動増幅器55の他方の入力に加えられる。図4に示す差動増幅回路50における差動演算を数式2に示す。
Figure 0004232726
なお、図7の差動増幅回路50において、1段目の差動増幅を行なう差動増幅器51、52の反転入力端子と非反転入力端子とを入れ替えて、以下の数式3に示す差動演算を行なっても良い。
Figure 0004232726
そして、差動増幅回路50の差動演算(差動出力)Vdがコンパレータ56の信号入力端子Csへ加えられる。コンパレータ56の基準電位端子Crには、差動出力Vdを二値化するための基準電位が印加されている。
上記のように構成された回転検出装置10において、ロータ12に対して、ICチップ20及びバイアス磁石14を配置する距離(エアギャップ)を変化させた時の、ロータ12の回転に対する差動増幅回路50の出力、すなわち、磁界の振れ角の関係を図5に示す。図2に示すように、エアギャップが大きくなるほど、ロータ12に形成したギア歯の「山」、「谷」に対する磁界の振れ角が小さくなる。しかし、エアギャップが変動した場合であっても、同じロータ12の回転角度に対して、差動増幅回路50の出力が同じになる、つまり同じ磁界の振れ角となる点(AG特性最小点)が存在し、図5に示す例では、そのAG特性最小点となる磁界の振れ角は約−20度である。
ロータ12は矢印Xの方向に回転するものであり、MREブリッジ31〜34(磁気センサ基板30)は磁界が右方向に振れたとき出力が増加し、左方向に振れたとき出力が減少するものとする。この場合において、MREブリッジ31〜34(磁気センサ基板30)が、ロータ12のギア歯の「谷」に対向する位置にある場合(A位置)には、バイアス磁石14によって放出される磁力線Hは、ギア歯の「谷」に向かって真っ直ぐに進む。このため、差動出力Vdもほぼ中間的な出力となる。
ロータ12の回転により、MREブリッジ31〜34(磁気センサ基板30)がギア歯の「谷」から「山」に変化するリーディングエッジに対向する位置になると(B位置)、バイアス磁石14からの磁力線Hは、ギア歯の「山」に引き寄せられるため、山の中心に向かうように右方向に湾曲する。B位置において、磁力線Hの右方向への湾曲度合い(磁界の振れ角)が最大になるため、差動出力Vdも最大値を示す。
そして、MREブリッジ31〜34(磁気センサ基板30)がギア歯の「山」の中央に対向する位置となると(C位置)、バイアス磁石14によって放出される磁力線Hは、ギア歯の「山」に向かって真っ直ぐに進む。このため、差動出力Vdは、再びほぼ中間的な出力となる。そして、MREブリッジ31〜34(磁気センサ基板30)が、ギア歯の「山」から「谷」に変化するトレイリングエッジに対向する位置になると(D位置)、バイアス磁石14からの磁力線Hは、ギア歯の「山」に引き寄せられるため、山の中心に向かうように左方向に湾曲する。D位置において、磁力線Hの左方向への湾曲度合いが最大になるため、差動出力Vdも最小値を示す。
図4中に示すコンパレータ56の基準電位入力Crには、差動増幅回路50の差動出力Vdが同じになる磁界の振れ角−20度に相当する値が印加されている。そして、コンパレータ56の信号入力Csに差動増幅回路50の差動出力Vdが加えられ、図5中に示す差動出力Vdの変化に対して、ハイレベル・ローレベルの二値化信号を回転検出信号として出力する。ここでは、ギャップの大小によらずエアギャップ(AG)特性最小点が理想的には一定であるとして説明している。しかしながら、実際には、ギャップの大小により、即ち、図17(A)、図17(B)、図17(C)、図17(D)を参照して上述した様に、エアギャップ(AG)特性最小点がずれ、回転検出精度が低下している。
引き続き、図17(E)を参照して上述したように、ギヤ62に対して磁気センサ(ICチップ)20が検知軸C1から水平方向(X方向)にずれた際の差動増幅回路50の差動出力Vdの変化について、図6(A)のグラフを参照して説明する。図6(A)で、縦軸には振れ角を、横軸にはロータ角度を取ってある。図中に実線、点線、一点鎖線で示すように、磁気センサ(ICチップ)20の検知軸C1から水平方向(X方向)へのずれ分だけ、ロータ角度に対して出力がずれてくる。このずれは、機械的なずれに電気的なずれも加わってくるため、便宜上メカエレ差を呼ぶ。
第1実施形態の回転検出装置では、上述した数3中のα(増幅率)を調整することで、図6(B)中に示すように上記メカエレ差を無くしている。即ち、後述するようにロータの山の片側(先に検出される側)のリーディングエッジに対して、一定のロータ角度となるように調整を行う。
図7(A)は、特許文献2での4素子演算前の出力を示す模式図であり、図7(B)は、4素子演算後の出力を示す模式図である。
図7中では、図17(E)を参照したギヤ62に対して磁気センサ(ICチップ)20が検知軸C1から水平方向(X方向)にずれておらず、更に、ギャップの大小によらずエアギャップ(AG)特性最小点が一定であることを前提としてある。
図7中で、実線はギャップが0.5mmの際を、点線はギャップが1.0mmの際を、一点鎖線はギャップが1.5mmの際を示している。図7(A)中には、2(V3−V4)の演算(2素子演算)を行った出力と、(V1−V2)の演算(2素子演算)を行った際の出力、即ち、4素子演算前の出力を示している。なお、出力は、直線で近似させた表してあるが、実際には高次の曲線として表される。ここで、実線(ギャップ0.5mm)と点線(ギャップ1.0mm)と一点鎖線(ギャップ1.5mm)との2(V3−V4)の演算出力と、(V1−V2)の演算出力との出力差分が等しいときには、図7(B)に示すように、特許文献2中に示されている2(V3−V4)−(V1−V2)演算出力が、エアギャップ(AG)特性最小点で一致する。しかしながら、実際にはギャップの大小によりエアギャップ(AG)特性最小点がずれる。
8(A)は、第1実施形態での4素子演算前の出力を示す模式図であり、図8(B)は、4素子演算後の出力を示す模式図である。
図8中では、実際に即して検知軸C1から水平方向(X方向)にずれがあり、ギャップの大小によらずエアギャップ(AG)特性最小点が一定でないことを前提てしてある。図7と同様に実線はギャップが0.5mmの際を、点線はギャップが1.0mmの際を、一点鎖線はギャップが1.5mmの際を示している。
図8(A)中で、2(V3−V4)の演算(2素子演算)を行った出力と、α(V1−V2)の演算(2素子演算)を行った際の出力、即ち、4素子演算前の出力を示している。即ち、第1実施形態では、(V1−V2)にゲイン(増幅率)αを掛けて、直線の勾配を修正してある。図8(B)は、2(V3−V4)−α(V1−V2)演算出力のαを調整することで、ロータの山の片側(先に検出される側)のリーディングエッジに対して、一定のロータ角度θcとなるように調整できることを示している。即ち、磁気センサ基板30の搭載位置がY方向、X方向へずれ、更に、回転した際にも、正確にロータ角度を検出することが可能となる。
なお、山の片側(先に検出される側)のリーディングエッジに対して調整することで、反対側(後に検出される側)のリーディングエッジに対する検出精度は低下するが(図6(B)参照)、第1実施形態では、山の片側(先に検出される側)のリーディングエッジに対する検出精度の要求されるクランク角度検出等に用いることで、反対側(後に検出される側)のリーディングエッジに対する検出精度の低下に関しては特に問題となることがない。
図9(A)は、αの調整範囲を求めたシミュレーション結果を示すグラフである。実際の磁気センサ基板(ICチップ20)30のX方向への搭載ずれ(±0.07mm)、Y方向等の角度精度バラツキ範囲(±0.15)を想定し、V3−V4に2倍のゲインを与えることを前提とする。αは1±0.25の範囲で変動させることで、図8(B)を参照して上述したように、リーディングエッジに対して、一定のロータ角度θcとなるように調整できる。
引き続き、αの値を設定するための処理について、図10のフローチャートを参照して説明する。
ここでは、磁気センサ基板30がICチップ20の搭載された状態で測定、及び、αの値設定を行う。まず、補正ビットを仮設定する(S112)。例えば、補正ビット:αとして1を設定する。次に、ロータを回転させて(S114)、補正ビットαの際の誤差を測定し(S116)、測定した誤差Δαを保持する(S118)。そして、測定した簿差Δαが仕様範囲(仕様規格MAX−仕様基準MINの範囲内)かを判断する(S120)。ここで、仕様範囲内の際には(S120:Yes)、処理を終了する。
一方、仕様範囲外の場合には(S120:No)、補正ビットを仮設定する(S122)。例えば、補正ビット:α(1)−β(0.2)として0.8を設定する。次に、ロータを回転させて、補正ビットα−βの際の誤差を測定し(S124)、測定した誤差Δα−βを保持する(S126)。更に、第2の補正ビットを仮設定する(S128)。例えば、補正ビット:α(1)+β(0.2)として1.2を設定する。次に、ロータを回転させて、補正ビットα+βの際の誤差を測定し(S130)、測定した誤差Δα−βを保持する(S132)。
次に、補正ビットを演算により求める(S134)。ここでは、図9(B)に示すように、補正ビット:α(1)−β(0.2)の際に測定した誤差Δα−βと、補正ビット:α(1)+β(0.2)の際に測定した誤差Δα+βとの値から近似直線を求め、この近似曲線で、仕様範囲内のビット(補正ビット:例えば0.92)を求める。求めた補正ビット0.92をαの値に仮書き込み(S136)、S116、S118の処理で新たなαの値で測定を行い、仕様範囲に入っている場合には(S120:Yes)、ICチップ20のROMにαの値を書き込んで処理を終了し、仕様範囲外の場合には(S120:Yes)、更に処理を続ける。
第1実施形態では、補正ビットα−βと補正ビットα+Bとの回転角度の差を直線近似して増幅率の調整値を求め、この調整値に増幅率を調整して、図4を参照して上述したコンパレータ56の二値化信号の反転タイミングを、ギア歯12aの片側のエッジに対して所望の回転角度差θcに設定する。このため、磁気センサ基板30がロータ12に対して取り付け誤差があっても、ロータ12のギア歯12aを検出するコンパレータ56の二値化信号の反転タイミングをギア歯の片側のエッジに対して所望の回転角度差θcに設定することで、ロータ12の回転角度を正確に回転を検出することが可能になる。また、第1実施形態では、実測値に基づき調整値を求めるため、種々の誤差要因の影響を受けず、ロータ12の回転角度を正確に回転を検出することが可能になる。
図11を参照して、第1実施形態の回転検出装置の信号処理回路の構成について説明する。
2個の差動増幅器から成る差動増幅回路81Aは、MREブリッジ33(図2参照)の中点電位V3とMREブリッジ34の中点電位V4との差動演算2(V3−V4)を行う。なお、差動増幅回路81A中の差動増幅器は2倍のゲインを有している。同様に差動増幅回路81Bは、MREブリッジ31の中点電位V1とMREブリッジ32の中点電位V2との差動演算(V1−V2)を行う。なお、差動増幅回路81B中の差動増幅器は1倍のゲインを有している。ゲイン調整回路82は、差動増幅回路81Bからの出力のゲイン調整を行う。即ち、差動演算(V1−V2)のゲインαの調整を行う。オフセット調整回路83は、信号出力のオフセット調整を行う。この回路では、コンパレータ56の基準電位側でなく信号出力をオフセットすることで、コンパレータ56の二値化出力の反転タイミングを調整する。
温度特性補償回路84は磁気センサ及び回路素子の温度補償を行う。差動増幅回路85は、2(V3−V4)−α(V1−V2)の演算を行う。コンパレータ回路86では、差動増幅回路85が、差動演算2(V3−V4)−α(V1−V2)と、電源電圧を分圧抵抗で分圧した基準電位とを比較し2値化信号を出力する。
第1実施形態では、4個の磁気抵抗素子ブリッジ31、32、33、34から磁気センサ基板20を構成し、かつ、4個の磁気抵抗素子ブリッジ31、32、33、34に関して、第1磁気抵抗素子ブリッジ31、第2磁気抵抗素子ブリッジ32をバイアス磁石14の磁気的中心軸C2に対して線対称位置に配置し、第3磁気抵抗素子ブリッジ33、第4磁気抵抗素子ブリッジ34を第1磁気抵抗素子ブリッジ31、第2磁気抵抗素子ブリッジ32とバイアス磁石14の磁気的中心軸C2との中間位置にそれぞれ配置し、これら第1から第4の磁気抵抗素子ブリッジ31、32、33、34の出力信号に対して、複数段階の差動増幅器51、52、53で差動演算を行なって単一の差動出力を求めることにより、この単一の差動出力Vdは、ロータ12に形成されたギア歯12aの形状にかかわらず、AG特性最小点を一定範囲に保つことが可能になる。
ここで、第1から第4の磁気抵抗素子ブリッジ31、32、33、34の出力値V1,V2,V3,V4から、差動増幅回路50で差動出力Vdを、Vd=2(V3−V4)−α(V1−V2)との式によって算出する。このαの値を調整することで、ギア歯を検出するタイミングを、ギア歯12aの片側のエッジに対して所望の回転角度の差θcに設定す。このため、磁気センサ基板30がロータ12、バイアス磁石14、ICチップ20に対して取り付け誤差があっても、ロータのギア歯12aを検出するタイミングをギア歯の片側のエッジに対して所望の回転角度の差θcに設定することで、ロータ12の回転角度を正確に検出することが可能になる。また、(V3−V4)を2倍に増幅するので、増幅率αの調整が容易である。
[第2実施形態]
図12を参照して、第2実施形態の回転検出装置の信号処理回路の構成について説明する。なお、第2実施形態で、第1実施形態と同様な磁気センサの構成に関しては説明を省略する。
図4を参照して上述したように、第1実施形態では、MREブリッジ33の中点電位V3とMREブリッジ34の中点電位V4との差動演算を差動増幅器52で行い、増幅器54で2倍のゲインを加えた。これに対して、第2実施形態では、増幅器54を廃止し、差動増幅器52の出力にゲインを加えない。この構成でも第1実施形態と同様に、(V3−V4)−α(V1−V2)演算出力のαを調整することで、ロータの山の片側(先に検出される側)のリーディングエッジに対して、一定のロータ角度θcとなるように調整できる。即ち、磁気センサ(ICチップ)20の搭載位置がY方向、X方向へずれ、更に、回転した際にも、正確にロータ角度を検出することが可能となる。
[第3実施形態]
図13を参照して、第3実施形態の回転検出装置の信号処理回路の構成について説明する。第1実施形態では、差動増幅器51の演算出力(V1−V2)に増幅器53でαのゲインを加えた。これに対して、第3実施形態では、MREブリッジ31の中点電位V1とMREブリッジ32の中点電位V2とに、それぞれ増幅器53A、43Bでαのゲインを加えている。ゲインαを加えた中点電位V1、中点電位V2から差動増幅器51にてα(V1−V2)演算出力を得て、これにより、差動増幅回路50で(V3−V4)−α(V1−V2)演算出力を出力する。
この第3実施形態の信号処理回路でも、第1実施形態と同様に、(V3−V4)−α(V1−V2)演算出力のαを調整することで、ロータの山の片側(先に検出される側)のリーディングエッジに対して、一定のロータ角度θcとなるように調整できる。
[第4実施形態]
図14、図15を参照して、第4実施形態の回転検出装置の信号処理回路の構成について説明する。第5実施形態では、図15に示すように、ICチップ20は、共通の磁気センサ基板30上に5個のMREブリッジ33,52,53,54、55を配置することによって構成される。そして、磁気センサ基板30の中心線C1がバイアス磁石14の中心軸C2に一致する位置において、ICチップ20の一部が、中空状のバイアス磁石14の内部空間に入り込むように配置されている点は図1及び図2に示したICチップ20と同様である。
図15において、MREブリッジ31とMREブリッジ32とは、基板の中心線C1に対して線対称となる位置に形成されている。また、MREブリッジ33とMREブリッジ34も磁気センサ基板30の中心線C1に対して線対称となる位置であって、それぞれ磁気センサ基板30の中心線C1とMREブリッジ31,32の中心位置との丁度中間となる位置に形成されている。さらに、5番目のMREブリッジ35は、磁気センサ基板30の中心線と、自身の中心位置が一致するように形成されている。
これにより、図15に示すように、各MREブリッジ31,51,54,52,53間の距離L1,L2,L3,L4はすべて等しくなる(L1=L2=L3=L4)。
上記のように共通の磁気センサ基板30上に形成されたMREブリッジ31,32,33,34、35の各出力に対して、複数段階に渡って差動演算を行い単一の差動出力Vdを得るための差動増幅回路50の構成を図14に示す。図14において、差動増幅回路50は、7個の差動増幅器501、502、503、504、51,52、53から構成され、各MREブリッジ31,32,33、34、35から出力される出力信号(中間電位)V1,V3,V5,V4,V2に対して、3段階に渡って差動演算を行なうものである。図12に示す差動増幅回路50における差動演算を数式4に示す。
Figure 0004232726
また、差動増幅回路50において、3段目の差動増幅を行なう差動増幅器の反転入力端子と非反転入力端子とを入れ替えて、以下の数式5に示す差動演算を行なっても良い。
Figure 0004232726
上述のような構成によっても、前述の第1実施形態と同様に、αを調整することで、ロータの回転角度を高精度に検出することができる。
なお、上記数式4を変形すると、V5の項は削除され、上述した数式2と同様の結果となる。また、上記数式5を変形すると、上述した数式3と同様の結果となる。すなわち、MREブリッジの数は、4個でも5個でも結果は同一となるので、回転検出装置の構成を簡素化するために、第1の実施形態において説明したように、MREブリッジの数は4個が望ましい。
上記実施形態では、バイアス磁石14に中空形状のものを用いているが、中空形状ではない磁石、例えば円柱状のものや直方体のものを用いてもよい。
第1実施形態に係る回転検出装置10の概略の構成を示す構成図である。 ICチップ20の構成を示す構成図である。 図3(A)はICチップ20に形成されたMREブリッジ31の構成を示す構成図、図3(B)はMREブリッジ31を構成する各MREの接続状態を示す回路図である。 第1実施形態の差動増幅回路の原理構成を示す回路図である。 第1図に示す回転検出装置において、ロータ12に対して、ICチップ20及びバイアス磁石14を配置する距離(エアギャップ)変化させた時の、ロータ12の回転に対する差動増幅回路50の出力、すなわち、磁界の振れ角の関係を示すグラフである。 図6(A)は、ギヤ62に対して磁気センサ(ICチップ)20が検知軸C1から水平方向(X方向)にずれた際の差動増幅回路50の差動出力Vdの変化を示すグラフであり、図6(B)は、数3中のα(増幅率)を調整することでメカエレ差を無くしている状態を示すグラフである。 図7(A)は、特許文献2での4素子演算前の出力を示す模式図であり、図7(B)は、4素子演算後の出力を示す模式図である。 図8(A)は、第1実施形態での4素子演算前の出力を示す模式図であり、図8(B)は、4素子演算後の出力を示す模式図である。 図9(A)は、αの調整範囲を求めたシミュレーション結果を示すグラフである。図9(B)は、αの値を設定するための処理を説明するグラフである。 αの値を設定するための処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の回転検出装置の信号処理回路の構成を示す回路図である。 第2実施形態の差動増幅回路の原理構成を示す回路図である。 第3実施形態の差動増幅回路の原理構成を示す回路図である。 第4実施形態の差動増幅回路の原理構成を示す回路図である。 第4実施形態に係るICチップ20の構成を示す構成図である。 従来技術に係る回転検出装置の概略の構成を示す構成図である。 図17(A)、図17(B)は、ギヤ62に対して磁気センサ74が検知軸C1方向(Y方向)へずれる様子を示す模式図であり、図17(C)、図17(D)は、差動増幅回路70の出力と比較回路72との出力を示す波形図である。図17(E)は、は、ギヤ62に対して磁気センサ74が検知軸C1から水平方向(X方向)にずれる様子を示す模式図であり、図17(F)は、磁気センサ74のMREブリッジの対称軸C2が検知軸C1に対して回転(θ方向)する様子を示す模式図である。
符号の説明
10 回転検出装置
12 ロータ
14 バイアス磁石
20 ICチップ
21、22、23、24 MRE
30 基板
31、32、33、34 MREブリッジ
50 差動増幅回路
56 コンパレータ

Claims (6)

  1. 外周面にギア歯が形成された回転体と、
    前記回転体のギア歯に向けてバイアス磁界を発生するバイアス磁石と、
    前記回転体に形成されたギア歯と前記バイアス磁石との間に配置され、前記バイアス磁石から前記ギア歯に向かうバイアス磁界の方向に応じて出力値が変化する磁気抵抗素子ブリッジを少なくとも4個備える磁気センサと、
    前記少なくとも4個の磁気抵抗素子ブリッジの出力信号に対して複数段階の差動演算を行なうことにより、単一の差動出力を求める差動出力手段とを備え、
    前記磁気センサを構成する少なくとも4個の磁気抵抗素子ブリッジは、前記バイアス磁石の磁気的中心軸に対して対称位置に配置された第1及び第2の磁気抵抗素子ブリッジと、当該第1及び第2の磁気抵抗素子ブリッジと前記バイアス磁石の磁気的中心軸との中間位置にそれぞれ配置される第3及び第4の磁気抵抗素子ブリッジとを含み、
    前記第1から第4の磁気抵抗素子ブリッジの出力値をそれぞれV1,V2,V3,V4としたとき、その差動出力Vdを、Vd=2(V3−V4)−α(V1−V2)との式によって算出し、
    前記αの値を調整可能にしたことを特徴とする回転検出装置。
  2. 外周面にギア歯が形成された回転体と、
    前記回転体のギア歯に向けてバイアス磁界を発生するバイアス磁石と、
    前記回転体に形成されたギア歯と前記バイアス磁石との間に配置され、前記バイアス磁石から前記ギア歯に向かうバイアス磁界の方向に応じて出力値が変化する磁気抵抗素子ブリッジを少なくとも4個備える磁気センサと、
    前記少なくとも4個の磁気抵抗素子ブリッジの出力信号に対して複数段階の差動演算を行なうことにより、単一の差動出力を求める差動出力手段とを備え、
    前記磁気センサを構成する少なくとも4個の磁気抵抗素子ブリッジは、前記バイアス磁石の磁気的中心軸に対して対称位置に配置された第1及び第2の磁気抵抗素子ブリッジと、当該第1及び第2の磁気抵抗素子ブリッジと前記バイアス磁石の磁気的中心軸との中間位置にそれぞれ配置される第3及び第4の磁気抵抗素子ブリッジとを含み、
    前記第1から第4の磁気抵抗素子ブリッジの出力値をそれぞれV1,V2,V3,V4としたとき、その差動出力Vdを、Vd=2(V4−V3)−α(V2−V1)との式によって算出し、
    前記αの値を調整可能にしたことを特徴とする回転検出装置。
  3. 外周面にギア歯が形成された回転体と、
    前記回転体のギア歯に向けてバイアス磁界を発生するバイアス磁石と、
    前記回転体に形成されたギア歯と前記バイアス磁石との間に配置され、前記バイアス磁石から前記ギア歯に向かうバイアス磁界の方向に応じて出力値が変化する磁気抵抗素子ブリッジを少なくとも4個備える磁気センサと、
    前記少なくとも4個の磁気抵抗素子ブリッジの出力信号に対して複数段階の差動演算を行なうことにより、単一の差動出力を求める差動出力手段とを備え、
    前記磁気センサを構成する少なくとも4個の磁気抵抗素子ブリッジは、前記バイアス磁石の磁気的中心軸に対して対称位置に配置された第1及び第2の磁気抵抗素子ブリッジと、当該第1及び第2の磁気抵抗素子ブリッジと前記バイアス磁石の磁気的中心軸との中間位置にそれぞれ配置される第3及び第4の磁気抵抗素子ブリッジとを含み、
    前記第1から第4の磁気抵抗素子ブリッジの出力値をそれぞれV1,V2,V3,V4としたとき、その差動出力Vdを、Vd=(V3−V4)−α(V1−V2)との式によって算出し、
    前記αの値を調整可能にしたことを特徴とする回転検出装置。
  4. 外周面にギア歯が形成された回転体と、
    前記回転体のギア歯に向けてバイアス磁界を発生するバイアス磁石と、
    前記回転体に形成されたギア歯と前記バイアス磁石との間に配置され、前記バイアス磁石から前記ギア歯に向かうバイアス磁界の方向に応じて出力値が変化する磁気抵抗素子ブリッジを少なくとも4個備える磁気センサと、
    前記少なくとも4個の磁気抵抗素子ブリッジの出力信号に対して複数段階の差動演算を行なうことにより、単一の差動出力を求める差動出力手段とを備え、
    前記磁気センサを構成する少なくとも4個の磁気抵抗素子ブリッジは、前記バイアス磁石の磁気的中心軸に対して対称位置に配置された第1及び第2の磁気抵抗素子ブリッジと、当該第1及び第2の磁気抵抗素子ブリッジと前記バイアス磁石の磁気的中心軸との中間位置にそれぞれ配置される第3及び第4の磁気抵抗素子ブリッジとを含み、
    前記第1から第4の磁気抵抗素子ブリッジの出力値をそれぞれV1,V2,V3,V4としたとき、その差動出力Vdを、Vd=(V4−V3)−α(V2−V1)との式によって算出し、
    前記αの値を調整可能にしたことを特徴とする回転検出装置。
  5. 前記磁気抵抗素子ブリッジの各々は、前記バイアス磁石の磁気的中心軸に対してそれぞれ略45度の方向に検知軸を有する第1から第4の素子部をマトリクス状に配列したものであって、当該マトリクス状配列における各列の向きは、前記バイアス磁石の磁気的中心軸と平行であり、前記第1及び第2の素子部の検知軸と前記第3及び第4の素子部の検知軸とは互いに直交する向きに設定されており、前記第1から第4の素子部は、第1、第2、第3、第4の素子部の順序に直列接続され、第2及び第3の素子部間の電位が、前記磁気抵抗素子の抵抗値変化に応じて変化し、出力信号として取り出されるものであって、前記第1の素子部と第2の素子部、及び前記第3の素子部と第4の素子部が、前記マトリクス状の配列の互いに異なる列に配置されることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の回転検出装置。
  6. 外周面にギア歯が形成された回転体と、
    前記回転体のギア歯に向けてバイアス磁界を発生するバイアス磁石と、
    前記回転体に形成されたギア歯と前記バイアス磁石との間に配置され、前記バイアス磁石から前記ギア歯に向かうバイアス磁界の方向に応じて出力値が変化する磁気抵抗素子ブリッジを少なくとも4個備える磁気センサと、
    前記少なくとも4個の磁気抵抗素子ブリッジの出力信号を差動演算した出力を増幅して更に差動演算を行い、単一の差動出力を求める差動出力手段であって、前記差動演算した出力の増幅率を調整可能にした差動出力手段と、
    前記差動出力手段からの差動出力を基準値と比較して二値化信号を出力する比較手段とを備え、前記回転体の回転角度を検出する回転検出装置の出力調整方法であって、
    前記差動演算した出力の増幅率を第1の値に調整して、前記比較手段の二値化信号の反転タイミングと、前記ギア歯の片側のエッジとの回転角度の差を測定し、
    前記差動演算した出力の増幅率を第2の値に調整して、前記比較手段の二値化信号の反転タイミングと、前記ギア歯の片側のエッジとの回転角度の差を測定し、
    前記増幅率を第1の値に調整した際の回転角度の差と、前記増幅率を第2の値に調整した際の回転角度の差とに基づき前記増幅率を調整して、前記比較手段の二値化信号の反転タイミングを、前記ギア歯の片側のエッジに対して所望の回転角度の差に設定することを特徴とする回転検出装置の出力調整方法。
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